平成20年議会運営委員会
9月12日
○議事日程  
平成20年 9月12日議会運営委員会

議会運営委員会会議録
〇日時
平成20年9月12日(金) 10時30分開会 11時02分閉会(会議時間 22分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
助川委員長、萩原副委員長、石川、渡邊、山田、前川、高野、岡田、藤田、吉岡の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、田中次長補佐、小島次長補佐、原田議事調査担当担当係長、久保議事調査担当担当係長、成沢担当書記
〇本日審査した案件
1 陳情第8号鎌倉市議会議員定数削減についての陳情
2 継続審査案件について
3 次回議会運営委員会の開催について
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○助川 委員長  皆さん、お忙しいところ、お集まりいただいてありがとうございました。全員おそろいでございますので、ただいまから議会運営委員会を開会させていただきます。
 まず最初に、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員は、石川寿美委員にお願いいたします。
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○助川 委員長  本日の議会運営委員会は陳情審査のため、正・副議長が出席しておりませんので、念のため、申しおいておきます。
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○助川 委員長  それでは、早速「陳情第8号鎌倉市議会議員定数削減についての陳情」です。皆さん陳情は持っていらっしゃいますか。改めて、この内容については御説明いたしませんけれども、もう皆さん御理解をしていただいているというふうに思っています。
 議会事務局しかおりませんけれども、質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ってよろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
 御意見ございますか。
 
○高野 委員  陳情者からの発言はないんですね。
 
○助川 委員長  ありません。
 逆に皆さん、御質疑はありませんね。質疑を打ち切ります。
 御意見ございますか。
 
○高野 委員  扱いも含めてですね。
 
○助川 委員長  陳情で今やっていますから。
 
○岡田 委員  過日、私どもの会派でも12名ということで、論拠も言わせていただきました。それと同時に、これはそのときに言わなかったんですけれども、一言言わせていただきたいんですが、神奈川県は御承知のように19市ございまして、その中で法定数より10名減らしている市が5市ございます。鎌倉市は現在34名の28名ですから、6名の定数減してございます。しかし、その順位は19市のうちの15位でございまして、同規模の市、これは小田原市、これは鎌倉市と同じ今28人でございます。秦野市と座間市は26人、伊勢原市と海老名市は24人ということで、現在、鎌倉市は今申しましたように、神奈川県では頑張っておりますけれども、19市から15位ぐらいのところにあるということでございまして、この陳情のことについて申しますと、議員定数削減について、委員会における十分かつ厳正な審議を求めますということでございますので、今までまた、前回もやっていただきましたので、これはそういう意味では、我々も今後も努力していくということで、結論を出すべきではないかなと、こんなふうに思います。以上です。
 
○助川 委員長  もう一回話をちょっと整理いたしますと、今、陳情で質疑はない、意見を今聞いておりますが、例の要するに議員定数に関することは、検討会で過去2回、いろいろな皆さんとのいろんな議論を重ねてきて、ほぼ見通しがついていますけれども、この陳情の扱いをどうするかというときの話と、これは検討会の結論の話のその後、陳情のこの意見に対する意見もなければ、その後、例の検討会での話を、この議会運営委員会の中で結論を出すべきかどうかというのをお話ししたいと思っているんですよ。意味わかりますか。
 
○岡田 委員  わかりました。
 
○助川 委員長  ここは議会運営委員会、何か変な言い方かもしれないけれど、議員定数に関することは検討会で議論してきました。だから、その議論を議会運営委員会のこの場でまた改めて意見を開陳をすることがいいかどうかを、この後、皆さんにお諮りします。だから、今、陳情の扱いをこの中で意見を皆さん言ってほしいということです。
 
○岡田 委員  そういう意味か。失礼しました。これは議運でやって、あのときは検討会でやったのね。ごっちゃになっておりました。失礼いたしました。
 
○助川 委員長  では、この陳情に対する意見もよろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 では意見も打ち切ります。
 検討会で協議したことを、この場で議員定数に関することの結論をこの議会運営委員会で結論を、私は出そうと思っているわけです。ここから、陳情もまたありましたけれども、こういった状況を踏まえて、議員定数の削減のことについて、検討会じゃないけども、きょうここで結論を出したいと。各会派から御意見を聞いて、定数に関する方向を決めたいというふうに思っております。おわかりですか。
 
○山田 委員  きょうは議会運営委員会という中で、陳情審査をやはり厳密にすべきだというふうに思います。場所を変えて、議会運営委員会というのはやっぱりやっていかないと連続性が担保できないし、この後で意見を述べるとしても、この陳情された方の理由が、果たして我々の議論の中に入っていたかどうか。そこは、例えば陳情の理由ですよね。こういった視点が、我々の前やっていた議会運営委員会の検討会の方に、こういう視点が本当に入っていたかどうか。これはやはり一度明確に検証すべきだろうというふうに思いますので、私は、きょうはこの陳情の審査だけに限って議論をして、この議会運営委員会は閉じるべきだろうというふうに私は思います。
 
○助川 委員長  ほかの会派の方たちの意見ございますか。ちょっと休憩しましょうか。
               (10時36分休憩   10時46分再開)
 
○助川 委員長  再開いたします。
 それでは、この陳情についての取り扱いについて、皆さん方の御意見を聞かせていただきたいと思います。順番どうしましょうか。
 
○山田 委員  今の休憩中にちょっと御議論させていただきましたけれども、陳情の要旨が、この委員会における十分かつ厳正な審議を求める。この委員会というのは議運であろうが、検討委員会だろうが、議会としての設置委員会の中で十分に厳正に審議してくれということを求められておりますので、その辺については、まだ結論が出ていない案件等がございますので、ごめんなさい、結論を出すべきだろうというふうに私どもは判断しております。
 
○助川 委員長  ついでにもう一つ先まで言ってください。この陳情の結論の内容を。
 
○山田 委員  そこまで言うんですか。私どもは採択してはいかがかと。
 
○助川 委員長  採択。
 
○山田 委員  はい、採択。
 
○助川 委員長  では、共産党さん。
 
○高野 委員  既に議運検討会の場で、この陳情が出る前から、中身はちょっと違いありますけれども、議員定数を削減するということについては一定の議論をして、その場で意見を述べてきました。この陳情について、5点ほどありますね。読ませていただきましたけれども、1点目の26人で機能を果たしてきたと。それはそうなんです。26人だろうが20人だろうが、それは別に20人になったからできないとかできるとか、審議できないとかということはないと思います。ただ、だから26でいいのかという考え方は、私は少し違うなというのが一つ。
 それから、市議会の監視機能を発揮するという2点目について、これも当然のことです。非常に今、財政状況も厳しい。地方に求められている仕事量はふえているという点からいって、これもそのとおり、監視機能を発揮しなきゃいけないんだけれども、みずからもまた律するべきですという、ちょっとこことの関係がちょっとよくわからない。
 その3点目については、それらを理由にして、1委員会当たり5人にして、掛ける4だから8人ぐらい減らせると、こういうふうに言っているんですけれども、でまあ続けますと、4点目は、政党や会派にかかわらず、知人や組合などの利益を代表するものではない。当たり前のことです、そのとおりです。当然のことですね。
 こういった中身なんですけれども、結論的に言えば、もっともこの間の蒸し返しになりますけれど、少し。議員定数の問題というのは、一律の客観的な基準があるわけではない。だから、各自治体の事情に即して決めるべき問題である。
 ですから、将来的には自治体のあり方がどうなっていくのか。その中で議会が果たす機能がどうなっていくのか。主権者たる市民ニーズがどうなっていくのか。あと財政状況も無視はできませんから、そういうことによって、今の定数を変える必要が生じる可能性は、これはやはり否定できないと思います。永久に今のままでいいとは言えない。
 しかしながら、今の時点について言えば、さっきの陳情の2点目にも監視機能という話がありましたけれども、質・量ともに議会の機能を抜本的に高めることが求められている。そしてやはり間接民主主義の中で、市民ニーズが非常に多様化している中で、やはり市政と市民をつなぐパイプを強めていくことが求められている。そうした観点を含めて、今、鎌倉の市議会では、議会基本条例の制定も視野に入れた議論や議会活動がやはり求められていて、これは今後この場でやっていくわけですけれども、そうした今状況がある中で、数を減らしても議会は機能はしていくんです。十分か不十分かは別として、それは。やはり今の時点では、人数を安易に減らすということではなくて、きちんと今の中でもっと市民によりよい仕事をしていく、市民に対する代表機関として責務を果たしていくということをやっていくことが最も重要であるというふうに思います。
 行革の観点もここに書かれていますね。みずからもまた律するべきというのは行革の観点だと思いますが、行革の観点から見ても、やはり一般会計の中での議会費というのは0.7%なんですね、予算ベースで、今年度。そういう中での話ですから、やはり定数減による経費削減よりもきちんと議会の機能を高めて、行政機構のむだだとか、非効率な面は追及していくと。常任委員会、きのうまで三つやりましたけれども、決算が来週からありますけれども、そういうことの方を本質的な面で大事なことで、また、人口の面も、ここには書かれてませんけれども、人口の面から見ても、現実的には微増していますから、現時点ではやはり定数を変えなければならないという要因は見当たらないだろうというふうに考えます。
 少し長くなりましたが、よって結論としては、ぜひ、この場でこの陳情に対する結論は出していただきたい。現時点においては、この陳情に対しては不採択というふうに考えるものです。吉岡委員も同じ考えですから。以上です。
 
○石川 委員  陳情を出された方の要旨はわかるんです。やっぱり十分な審議を進めていかなきゃいけない。定数削減もその一つに入ってくると思います。しかし、今の現状を考えて、ここの理由を読んだ場合に、26人で滞りなくその機能を果たしてきたと私は言えないと思います。実際、2人減ったことで、委員会の構成人数も減りました。そのことで、やはり委員長裁決に入らなければ5人で審査をするということが、本当に民意を反映するのか。私は民意を反映できないと考えております。やはり従来どおりの7人構成の28人、これがベストの私は人数だと考えておりますので、結論を出し、不採択にさせていただきたいんですが。
 もう一つ、4番目で気にかかることがあります。いろんな世襲制だとか、労働組合だとか、こういう趣旨を述べられておりますけれども、それならば、なおかつ間口は広くしておかなければ、私はならないと思いますので、そういう理由をもって不採択にさせていただきます。
 
○前川 委員  結論から申し上げますと、私のところは不採択です。意見としましては、今、高野委員、そして石川寿美委員がおっしゃるのが本当にそのとおりだと私も思っております。実際、26人でやっているではないかということでありますけれども、26人ということが必ずしも適切だとは私は思っておりません。委員長の経験もしておりますので、やはりそう思っております。ですので、そして財政に絡めるということですけれども、やはり財政とこの人数が必ずしも関連してはいけない部分もあるのではないかと、ずっとここのところ考えておりますので、やはり審議は大切だと思っておりますが、この件に関しましては不採択とさせていただきたいと思います。
 
○藤田 委員  検討会でも申し上げましたけど、地方分権の流れが急速に進んでいく中で、各地方の基礎自治体も、その事務量が大変ふえてまいりました。そういう中で、議会としても、この分権の中で自主的な改革を促すような議会改革制度も、実はその中でうたわれております。そういう流れの中で、今、急にこの定数を2名減らす、減らさないという議論をいたしますと、ちょっと先行きのことが危ういかなということもあります。きちんとしたそういう制度に基づいて、これから議会改革をやっていく必要があるだろうということを思っております。
 それともう1点は、先ほども申しましたけど、分権の流れで、やはり住民の利益代表としての私たちで、委員でございますから、地域の活力を盛んに発揮して、自治力を高めるという、こういう大きな役割も議員は担っているわけでございます。そういう中で、分権の流れを見ながら、やはり着実に将来の鎌倉の議会がどうあるべきかということを、やはり1回きちっと議論していく必要があるんではないかなというふうに思っております。
 また、従来のこの議会制の枠組みの中、こういうのを前提として、なおかつ柔軟な運営、例えば、専門型にするとか、ボランティア型にするとか、こういうような運営の仕方も、これから議論していかれるような状況になりつつありますので、現在では、この定数を維持した上、将来に対してはもうちょっと時間をかけて議論すべきだというふうに思っております。以上です。したがって、この陳情は不採択です。
 
○岡田 委員  大体言ったんですが、陳情の要旨は、もちろん理由はいろいろあるんですが、要旨は当所管にかかわる委員会で十分かつ厳正な審議を求めますということであって、今後どうなるかわかりませんけど、自治基本条例の後、この前も申しましたけど、議会基本条例をつくるのかつくらないか、あるいは特別委員会をつくって、今後の、先ほど言われましたけれども、分権改革の中で議会はどんな役割を出すのかって、かなり深く突っ込んだ議論が多分なされるんではないかなというふうに、なされるかなされないかわかりませんが、なされるだろうというふうに私は推測しております。そういった意味で、そこでももっと深くやられるんではないかなと、こんなふうに私は思いますので。
 それともう一つは、28の26でやっている二つだからというふうな御意見もありますけど、これは3番目あたりを見ていると、これは20人になるのかなという感じもしないでもないですが、ただ、要するに理由はいずれにしろございますけど、要旨としては、とにかく審議をしっかりしてほしいということでございますので、私はそれはきちっとやるべきではないかなというふうに思っておりますので、採択でよろしいと思います。以上です。
 
○助川 委員長  丸ね。採択ね。
 
○岡田 委員  はい。
 
○助川 委員長  各会派から一通り御意見聞きました。もうおわかりかと思いますけれども、多数が不採択でありますので、この陳情を不採択という形でまとめたいと思いますけれども、よろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
 最終25日の本会議で、委員長報告をさせていただきたいと思っています。
 この陳情については終わりますが、9月議会が終わった後、10月になろうかと思いますが、今度は検討会を開いて、この定数削減についての結論を出そうと、出したいというふうに思っております。よろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
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○助川 委員長  それでは、継続審査案件について、事務局から報告が。はい、どうぞ。
 
○事務局  6月定例会におきまして、継続審査となっております陳情1件、傍聴環境の改善を求めることについての陳情の取り扱いについての御協議をお願いいたします。
 
○助川 委員長  どうしますか。現時点で、私は状況の変化がなかろうと思うので、引き続き継続という形でよろしいですか。
 
○岡田 委員  検討委員会でやるんですね。
 
○助川 委員長  これは陳情だから、この議運で。
 
○藤田 委員  今のところは継続になってますが、しかるべき時期で、きちっと結論を出さなきゃいけませんね。それはいつ。
 
○助川 委員長  だから、ちょっと今言いましたけれど、あの件に関しての状況の変化というか、例えばあれば、陳情を取り出して、審議、再審議というのがありますけれど、現時点で私はないというふうに思っているんです。だから、引き続き継続でいかがでしょうか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 
○事務局  それでは、ただいま確認されました1件につきまして、最終本会議におきまして、閉会中継続審査要求を行うということで御確認をお願いいたします。
 
○助川 委員長  よろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
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○助川 委員長  次回議会運営委員会の開催であります。9月5日の当委員会で確認したとおり、9月25日(木)最終日、午後1時開催ということで確認させていただきます。よろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
 委員長報告は午後1時からで間に合いますか。大丈夫ですか。
 
○事務局  大丈夫です。
 
○助川 委員長  以上をもちまして、議会運営委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成20年9月12日

             議会運営委員長

                 委 員