平成20年観光厚生常任委員会
6月17日
○議事日程  
平成20年 6月17日観光厚生常任委員会

観光厚生常任委員会会議録
〇日時
平成20年6月17日(火) 10時00分開会  17時34分閉会(会議時間 3時間58分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
吉岡委員長、藤田副委員長、千、久坂、萩原、野村、岡田の各委員
〇理事者側出席者
相澤市民経済部長、梅澤市民経済部次長兼市民活動課長、迫腰越支所長、石塚深沢支所長、吉田市民活動課課長代理、池田観光課長、大谷産業振興課長、高木市民課長、小村こども部長、安部こども部次長兼こどもみらい課長、黒岩こども施設担当担当課長、奈須保育課長、鷲塚こども相談課長、石井健康福祉部長、山本健康福祉部次長兼福祉政策課長兼福祉事務所長、岡部健康福祉部次長兼市民健康課長、野田高齢者福祉課長、左藤高齢者福祉課課長代理、茶木障害者福祉課長、鈴木(善)障害者福祉課課長代理兼あおぞら園長、安田障害者福祉課課長代理、磯崎保険年金課長、勝山環境部長、出澤環境部次長兼環境政策課長、相澤資源循環課長、柿崎環境施設課長、古谷環境保全推進課長、伊東環境保全推進課課長代理、石井(貞)今泉クリーンセンター所長、原深沢クリーンセンター所長兼笛田リサイクルセンター所長、比留間都市景観課長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、小島次長補佐、田中次長補佐、久保担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)不用品登録事業について
(2)平成20年度海水浴場の開設について
(3)第2期鎌倉市観光基本計画の推進状況について
(4)農業振興地域における農地転用違反について
(5)農業振興協議会の設置について
(6)由比ガ浜一丁目葬儀場計画について
2 陳情第5号過剰な農薬取締法により、植物からなる、農業用有機資材を締め出す不法な行政指導の改善を求める意見書提出に関する陳情
3 議案第9号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について
4 報告事項
(1)保育料賦課事務等に係るその後の経過について
(2)指定管理者による施設運営状況について(鎌倉市深沢子育て支援センター)
5 陳情第3号社会福祉法人清心会清心保育園運営正常化について神奈川県知事あてに意見書の提出を求めることについての陳情
6 報告事項
(1)指定管理者による施設運営状況について(鎌倉市障害児活動支援センター)
(2)鎌倉市医師会との産科診療所の開設及び運営に関する協定の締結について
(3)(仮称)鎌倉市保健医療福祉センターの基本構想の見直しについて
(4)鎌倉食育推進計画の策定について
(5)平成20年度国民健康保険料の保険料率及び軽減判定基準額について
(6)後期高齢者医療制度の実施状況について
7 陳情第2号認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情
8 議案第12号平成20年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)のうち環境部所管部分
9 報告事項
(1)路上喫煙防止対策の取り組み状況について
10 諮問機関等の議会選出委員の推薦について
(1)鎌倉市国民健康保険運営協議会委員
11 継続審査案件について
12 その他
(1)当委員会の行政視察について
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○吉岡 委員長  おはようございます。それでは、観光厚生常任委員会を始めます。
 会議録署名委員の指名をいたします。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。久坂くにえ委員にお願いいたします。よろしくお願いいたします。
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○吉岡 委員長  それでは、本日の審査日程の確認をしたいと思います。事務局からございますか。お願いいたします。
 
○事務局  昨日、正・副委員長に、由比ガ浜一丁目葬儀場計画について報告したい旨の申し出がございました。日程第1報告事項(6)に掲載しております。
 なお、関係課としまして景観部都市景観課職員に出席願うことでよろしいか、御協議・御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 また、陳情者の御発言について申し出がございます。事務局からお願いいたします。
 
○事務局  日程第5陳情第3号社会福祉法人清心会清心保育園運営正常化について神奈川県知事あてに意見書の提出を求めることについての陳情及び日程第7陳情第2号認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情については、陳情提出者から発言の申し出がございます。取り扱いにつきまして、御協議・御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  今までどおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、確認いたしました。
 日程第2、どうぞ。
 
○事務局  日程第2陳情第5号でございます。過剰な農薬取締法により、植物からなる、農業用有機資材を締め出す不法な行政指導の改善を求める意見書提出に関する陳情につきましては、担当原局がございませんので、取り扱いのみ協議することでよろしいか、御協議・御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ということでございますが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、ほかの日程についてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、日程どおり。よろしいですか。
 それでは、審議に入ります。
    ───────────────────────────────────────
 
○吉岡 委員長  市民経済部関係について、当委員会所属部局の職員の紹介をお願いいたします。
                  (市民経済部職員紹介)
 
○吉岡 委員長  それでは、関係外職員退室のため、休憩といたします。
               (10時03分休憩   10時04分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第1報告事項(1)「不用品登録事業について」原局から報告願います。
 
○梅澤 市民経済部次長  報告事項(1)不用品登録事業について御報告いたします。
 この事業は、物をむだにしないよう、家庭で不用になった物や譲ってほしい物を登録し、市民同士が利用し合うために昭和54年から行っております。現在は、市役所本庁舎ロビーなどでの掲示に加え、かまくらGreenNetに品目情報を掲示し、市民への情報提供を行っております。平成19年度の利用件数は、譲ります・譲ってくださいをあわせて、登録が614件、市民同士の交渉が成立して品物が受け渡された件数が221件になります。
 今年度からこの不用品登録事業のさらなる活性化を目指し、インターネットのシステムを活用するなど、事業の運営を変更いたします。
 具体的には、特定非営利活動法人鎌倉リサイクル推進会議と特定非営利活動法人鎌倉シチズンネットと市の3者が、平成20年4月1日に締結いたしました、鎌倉市不用品登録協働事業に関する協定書に基づき準備を進めておりまして、7月1日からリユースネットかまくらという名称で運用を始める予定でございます。
 鎌倉リサイクル推進会議には、主に市民向けの事業運営窓口を、鎌倉シチズンネットには、不用品登録のコンピューターシステムの開発と、その後の運営管理をしていただくことになっております。
 7月1日からの運用の流れですが、譲りたい・譲ってほしいという登録申込者は、市のホームページにリンクした両団体のホームページに掲示いたしますリユースネットかまくらのサイトに、品名、品物の詳細、住所・氏名、電話番号、メールアドレスを記入して、直接登録申し込みできるようになります。
 また、利用したい人はリユースネットかまくらのサイトに、氏名・住所、電話番号を記入する方法、または電話で問い合わせをすると、鎌倉リサイクル推進会議からメールまたは電話で、登録者の名字、電話番号、居住の町名が知らされます。利用希望者が登録者に連絡をし、双方が合意すれば品物を受け渡すことになります。
 なお、譲ります・譲ってくださいの登録は、従来どおり登録カードに記入して提出する方法でも申し込みができます。本庁舎ロビーの掲示板、子育てメディアスポット、笛田リサイクルセンターでも継続して掲示を行ってまいります。
 今後は、長年リサイクル運動に取り組んできた鎌倉リサイクル推進会議と、インターネットサイトの運営に習熟している鎌倉シチズンネットが、それぞれの得意分野で力を発揮し、本事業の活性化が図られるものと期待しております。
 また、「リユースネットかまくら」の事業の愛称が市民に親しまれ、多くの方に利用されるよう周知に努めてまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。質疑のある方はどうぞ。
 
○岡田 委員  ちょっとお尋ねしたいんですけど、新しい事業って、今までのことをリニューアルしてということと、新しくということなんでしょうけど、ここら辺の今運営の分担等を御報告いただいたんですが、費用の面で、どういうような感じになっているんですか。
 
○梅澤 市民経済部次長  協働事業で行いますので、予算的には150万の費用をかけて今回協定をしてございます。それで、特に150万といいますけれども、そのうちの50万分は、ことし、サイトをつくっていただいています関係で、50万円ほどそのサイトの作成費という形で考えております。
 
○岡田 委員  それは新しくできるリユースネットかまくらというところに、そちらの方に振り込むと言っちゃおかしいけど、お渡しして、そこからこうやっちゃうわけですか。
 
○梅澤 市民経済部次長  協働で行ってまいりますシチズンネットの方に、その新しいサイトをつくっていただくような形になっております。
 
○岡田 委員  あと100万は。
 それと、お金の流れ方を教えてもらいたいんですけど、どこに入れてどうなっていくか。
 
○梅澤 市民経済部次長  経費は、シチズンネットの方にそのサイトの作成費ということで50万、あと、そのインターネットのホームページというのか、サイトの運営管理で50万、それに残り、リサイクル推進会議の方に、受け付けからコンピューターの方に登録、データを入力するまでをやっていただきますので、その分が50万ということで、計150万というふうになります。
 
○岡田 委員  そうすると、シチズンネットさんに100万とリサイクル推進会議に50万ということで、これはことしからということですから、それでいいのか、あるいは、膨らむか、もう少しになるのかわかりませんけれども、それを推移を見ながら、また進めていきたいというような考え方ですか。
 
○梅澤 市民経済部次長  一応、1年たった段階でまた検証しますので、その段階で、また再度精査をしたいというふうに考えております。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 ほかにございませんか。
 
○久坂 委員  1点、参考までにお伺いしたいんですが、今まで譲りたい方と、済みません、譲られた方の中で、トラブルとかってあったことはあるんですか。
 
○梅澤 市民経済部次長  そんなにたくさんはないんですけれども、何か以前に、譲り受けた座布団が外側はきれいだったけれども中が汚かったとか、そういうような苦情はちょっと聞いております。
 
○久坂 委員  わかりました。そんな深刻なトラブルじゃなかったということで、今後、協働でやる中でも、そんな問題にはならないと思うんですが、そちらの方のフォローはやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 よろしければ、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(2)「平成20年度海水浴場の開設について」原局から報告を願います。
 
○観光課長  報告事項(2)平成20年度海水浴場の開設について御報告いたします。
 今年度の鎌倉市海水浴場は、材木座、由比ヶ浜及び腰越の3海水浴場で開設し、期間は6月28日(土)から8月31日(日)までの65日間。時間は午前9時から午後5時までとなります。
 開設期間中は、安全で快適な海水浴場となるよう、三つの監視所と一つの派出所を設置して監視・指導に当たるほか、各海水浴場の主要な入り口8カ所に総合案内板を設け、海岸における注意等の周知を図るなど、事故のないよう万全を期してまいります。
 また、救護につきましても、各監視所に看護師を配置し、応急処置や万が一の場合の救護活動に対処してまいります。
 なお、海岸での出店数は、更衣所や売店等の合計55店の予定で、ほぼ昨年度実績と同様の予定となっております。
 最後に、今年度の海開き式は、6月28日(土)に腰越海水浴場において行います。
 式は、午前10時から鎌倉市海水浴場連絡会の主催によります安全祈願の後、午前10時30分から市主催による式典及び神奈川県警察航空隊のヘリコプターや、鎌倉消防署の水上バイクによる水難救助訓練などを行う予定でございます。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑はございませんか。
 
○岡田 委員  三つのところで開くということなんですけど、今までに新聞に載っていたのかちょっとわかんないんですが、腰越の方と、あと、片瀬の海岸、派出所を渡って向こう側ですね。夜ですね、どんな感じかということで、ちょっと余り記憶が定かでないんですけども、何かそこら辺の、鎌倉と藤沢という違いはございますけども、そこら辺の苦情というか、夜の運営ですね、お店の。それは過去にはありませんでしたか。
 
○観光課長  海水浴場の運営につきましては、鎌倉市の場合は連絡会において自主規制ということで行ってございます。
 藤沢市においては組合主催で開設するわけですが、そちらにおいても自主規制ということで、夜の時間帯につきましては、それぞれ自主規制をもって運営してございます。
 藤沢市におきまして、腰越については海岸が継続しているということで、その辺のいろんな問題については共通事項というふうに考えてございますが、一応、規制時間につきましては、藤沢市がことしから午後8時30分で店舗の営業を終了と、鎌倉市におきましては、自主規制の中で23時という形になってございます。
 ただ、鎌倉市の場合、音の規制につきましては、午後8時半に外に向けての音を終了いたしまして、21時にはすべての音については終了すると、そういう形で行ってございます。
 
○岡田 委員  夜8時半で藤沢の方が終了で、鎌倉市は23時で音の方の規制ということなんですけれども、今後、市民等々の苦情があるのかないのかは私わかりませんけれども、そこら辺はそれなりに対処しながらやってもらいたいなと。泳ぐ人はあっちの海岸、こっちの海岸って余り気にしないでやっているでしょうから、いろんな方がおられるでしょうからね、ぜひ、そこら辺のことを考えながらやっていただきたいと思います。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(3)「第2期鎌倉市観光基本計画の推進状況について」原局から説明願います。
 
○観光課長  報告事項(3)第2期鎌倉市観光基本計画の推進状況について御報告いたします。
 平成19年9月の当委員会におきまして、第2期鎌倉市観光基本計画の推進体制についてとして、鎌倉市観光振興推進本部を中心に、計画の推進体制を構築していくことを御報告いたしました。その後の推進状況について御報告いたします。資料1の1ページをごらんください。
 1として、平成20年2月以降の推進体制として、この推進体制の全体像をまとめてあります。左上の黒い星印が、前回設置を報告した鎌倉市観光振興推進本部で、鎌倉市全体の観光振興に関する意思決定機関となります。
 その下、白い星印、個別検討部会は、個別のテーマごとに具体策の検討を行う組織で、前回六つの部会を設置していくと報告いたしましたが、その後、新たに、トイレ・美観部会を加えた、七つの部会が設置されました。
 その隣、白い星印、個別イベントは、地域レベルで文化・観光行事、イベントに取り組んでいる皆さんのことを示しており、市民レベルでの協力・連携を図れるように、その組織化を目指しております。
 これらに対し、右上の二重丸印、鎌倉市観光基本計画進行管理委員会は、基本計画の進行管理を担っていただく組織として、本部、個別検討部会とは一歩離れた立場から、評価や提言等を行っていただく組織で、PDCAサイクルのC、チェック機関となります。
 これらに、表の一番下の、市役所の関係各課長で構成する観光基本計画庁内連絡会議を加えまして、全体の推進体制として確立いたしました。
 2ページに移りますが、平成19年度の活動状況として、各推進組織の会議開催・検討状況を簡単にまとめてあります。
 本部会議は、8月と1月の2回開催。個別検討部会は、部会ごとに個別テーマの検討を始めており、鎌倉まつり部会を除き、1回から3回開催されました。
 個別イベント関係は、実際にイベント等を開催されている団体の方にお声かけをしまして、観光振興セミナーを開催いたしました。
 3ページに移りまして、観光基本計画進行管理委員会は、第2期基本計画の策定にも御尽力をいただいた慶應大学、古谷知之准教授を委員長に、学識経験、関係団体の代表、神奈川県及び実際に市民活動をされている方や、公募の市民の方10名で構成しています。
 短い期間での取り組みとなったことから、会議は2回の開催で、18年度の取り組みに対する評価・検証を行っていただき、その結果を評価報告書としてまとめていただきました。
 庁内の連絡会議は1回の開催となりました。
 続きまして、資料2として配付している鎌倉市の観光事情(平成19年度版)について説明いたします。表紙をめくっていただいて、2ページ、目次をごらんいただきたいと思います。
 この資料は、2部構成になっておりまして、1、平成18年度実績概要が、鎌倉市の観光に関する取り組みや各種の統計データをまとめたもので、庁内及び関係団体の皆さんにも御協力をいただいて、観光課がまとめたものです。
 2番の進行管理状況評価報告書は、外部評価機関である鎌倉市観光基本計画進行管理委員会が、1の実績をもとに議論して、まとめていただいたものでございます。
 それでは、実績報告について簡単に御報告させていただきます。4ページ、5ページをごらんください。
 平成18年度の実績をまとめておりますが、平成18年度は、16年度から取り組んできた第2期観光基本計画を策定した年であります。したがいまして、先ほど説明した本部などの推進体制もまだ設置されていませんので、計画に基づく実績というものではありません。
 しかし、市としては、これまでどおり観光振興につながる事業に取り組んでおりますので、それらの事業を実績として位置づけてございます。
 6ページをごらんください。こちらには、第2期計画の数値目標として設定された五つの指標に関する18年度のデータをまとめております。
 第2期計画の特徴でもある観光客及び市民の満足度を高めることについては、アンケートを集約した結果、観光客の満足度が59.2%から66.8%に、市民の満足度は76.6%から79.4%に、それぞれ増加となっております。
 増加の原因といたしましてはいろいろあると思いますが、16年度から進めている鎌倉駅東口や八幡宮、鎌倉宮などの主要な公衆トイレを建てかえ改修したことも一因ではないかと考えております。
 また、観光客数などの入り込み客数については、17年度の現状値以上の数値になればという目標設定になっておりますが、ほぼ現状値どおりの結果となっております。
 7ページからは、観光課の事業概要、13ページからは、関連する庁内各課の事業を取りまとめてあります。
 20ページ以降には、目標指標に関するクロス集計などの結果を、31ページからは、観光消費額や主要交通機関の利用状況、満足度指標のもととなっているアンケート結果などを取りまとめてあります。後ほどごらんいただければと思います。
 次に、47ページへお進みください。鎌倉市観光基本計画進行管理委員会の進行管理状況評価報告書について説明いたします。
 48ページに移りますが、まず、進行管理委員会の役割として、推進本部が中心となって取り組む観光振興策の評価・検証をすることと、観光の質を高めるために横断的な方策やアイデアを提言することとしています。
 平成18年度実績に対する評価としては、各課の関連事業について、右側49ページにチェック結果としてまとめられています。
 続きまして、50ページをごらんください。今後に向けての課題、提言として四つの具体策が提案されています。
 1、広報宣伝の充実。基本計画の趣旨や目標などを広く周知して、市民生活の中に浸透させるような広報宣伝活動が必要である。
 2としまして、点から面への連携強化。同じテーマを持つイベントや事業については、回遊性が生まれるように、さらなる連携を図った方がよい。
 3、市民向けの鎌倉を知る機会の充実。まずは市民が鎌倉の歴史や文化に直接触れて体験することが大切。特に小・中学校での取り組みの充実を。
 4番目として、各種統計データの充実。経済波及効果や観光客の動向に関するデータの収集やわかりやすい統計データづくりの充実を、という内容でございました。
 これらの提言については、今後の具体的な取り組みに反映できるよう検討していかなければならないものだと考えております。
 平成19年度は取り組みの開始が遅かったこともあり、観光事情としてまとめられたものは年度末になりましたが、今年度は、19年度の実績報告と進行管理委員会の評価提言をことしの秋までにはまとめ、12月の当委員会には御報告していきたいと考えております。
 続きまして、20年度の取り組み方針について御説明いたします。資料1の4ページをごらんください。
 こちらは、本年5月23日に開催されました第3回の観光振興推進本部会議で承認されたもので、ことし1年間の推進本部としての取り組みを推進する際の基本的な方針として位置づけられたものです。
 20年度の推進本部取り組み方針は、前段として、今年度がPDCAサイクルに基づく取り組みのスタートの年であること、鎌倉の三大観光行事がいずれも節目の周年を迎え、観光に対して関心が高まること、進行管理委員会からの提言に対しては、本部がリーダーシップを発揮して取り組むことが重要であることなどを受け、今年度は、広報活動の充実を最重要課題と位置づけて、計画の趣旨や目標、取り組み内容などを市民や観光客に理解していただけるように、具体的な活動を展開していくこととしています。
 具体的な取り組みとしては、1番目として、観光振興シンポジウムの開催、2番目として、本部の活動を紹介することを含めた観光パンフレットの作成、3番目として、個々に開催されているイベントなどの連携、4番目として、個別検討部会の検討事項の具体化へ向けた取り組み、以上の4点を重点施策として位置づけました。この方針に基づいて、ことし1年間推進本部が中心となって、各関係団体や市民の協力を得て、観光振興に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。よろしいですか。
 
○岡田 委員  申しわけありません。6ページのところで、目標指数の実績数値ということで、17年、18年ということで、目標値が22年度で4番目のところですね、宿泊客の数ということで、ことしは20年度なんですが、22年度、ことし含めてあと3年ということなんですけれども、35.9万人ふやすというようなことを言われているわけですが、ここら辺は一つはやっぱり宿泊ということですから、今までどおりじゃなくて、もっと違った形、これは鎌倉の課題にもなっているんでしょうけれども、さまざまな要因がありますね。よく言われることは、ホテルをふやしたらどうだとかこう言われるんですが、ホテルをふやすということじゃなくて、要するに、滞在する魅力ある町があれば、また泊まっていこうということになるわけで、ホテルがないからということには、すぐつながらないんじゃないかなという感じも私、しているわけですね。
 ホテルを見てみますと、ビジネスホテルみたいなのはありますけれども、ゆったりとしたというのはなかなか少ないかなという感じもしないではない。やはり泊まってというのはなかなか難しいんですけれども、ここらはどういうふうに考えられているのか。
 
○観光課長  鎌倉の観光の特徴としましては、やはり東京からも近い、首都圏から近いということで、日帰りの観光客が圧倒的に多いということでございます。
 今の議員の言われました滞在型ということで、その辺につきましては、確かに、まず観光をこれから進めるに当たりまして、おもてなしといいますか、やはり、いやすい場所といいますか、その辺をつくり上げていくということと、それと、あと確かに宿泊場所というのは非常に少ないわけなんですけれども、そういったところで、例えばお寺での滞在とかですね、そういった今までにないような発想とか、そういったもので今後ふやしていきたいと、そういうふうに考えてございます。
 
○岡田 委員  そうすると、例えば建長寺とか円覚寺とかいろいろありますけれども、今お寺っていうふうに言われたんですけれども、お寺で夜中は結構騒ぐのはちょっときついとは思いますけれども、だけれども、昼間なんかは、例えば若い音楽家なんかがお寺を借りて演奏してたくさん集まると、そういうようなものも聞いたりしていますけれども、あるいは、高野山なんかへ行くと、お寺に泊まってというようなこともございますけれども、何かこう具体的にこんな形でやっていきたいみたいなのはあるんでしょうか。
 
○観光課長  今お寺でということは一つの例ということで申し上げたんですけれども、今後その辺については、どういう形がいいか、必ずしも受け入れていただけるかどうかということもございますので、いろいろお願いする中で、いろんな形で考えてまいりたいとそういうふうに考えています。
 
○岡田 委員  夜も、端的に言いまして、騒ぐ夜をつくるのか、静かな夜をつくるのか、また、これ全然違いますし、それによって例えば研究していく場所も違うと思うんですね。そこら辺、ある程度はやっぱりきっちりとしたコンセプトをつくって、研究してやっていかないと、この目標値というのは、かなり厳しい目標値かなというふうに私は思うんで、そこら辺は本当に、お寺が多いんで、私なんかはやっぱりお寺を利用してやれば、鎌倉らしい町になるんじゃないかなという感じもしないでもないんで、そこら辺は思いついたからあしたと、これはできませんので、かなり周到な準備期間とか計画とか、そういうことがいるかと思うので、ぜひ、そこら辺のコンセプトをきちっとつくってやっていってもらいたいなと、こんなふうに思いますんで、要望しておきます。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 では、千委員、どうぞ。
 では、休憩いたします。
               (10時30分休憩   10時39分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 申し合わせにより事務局から代読させます。
 
○千 委員  (代読)掲示してある矢印を見やすくしてほしいのと、トイレのある場所も載せてほしいです。
 それと、あそこまで何メートルがかなりいい加減なところもあるので、確認して、訂正すべきは訂正してほしいです。いかがですか。
 
○吉岡 委員長  答弁、どうぞ。
 
○観光課長  観光ルートにつきましては、市内に119の観光ルート案内板というのがございまして、そちらには、例えばお寺に、こちらに行くと何々寺とか、そういう矢印をつけて表示してございます。
 それで、その中には、例えばトイレのあるお寺につきましては、トイレのマーク、その表示のところに一緒につけてございます。そういった形での努力は現在しているところでございます。
 それから、先ほど距離的な数字部分につきましては、この辺はもう一度、再度、私どもで確認いたしまして、訂正する部分については訂正するという形で配慮してまいりたいと考えてございます。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 それでは、ほかの方、質疑のある方。
 
○久坂 委員  平成20年度の推進本部の取り組みの中で、観光シンポジウムの開催がありまして、市民の方を中心に観光振興への取り組みに対する理解と協力ということだったんですけれども、既に市内を歩いて皆さん感じておりますとおり、今オンシーズンでかなりの満員状態でございまして、観光客の方が結構いらっしゃる中で、市民意識の調査とかでも、交通ですとか、その混雑が結構もう煩雑だという市民の方が多いんですけれども、そういう中でやっぱり観光、鎌倉の魅力を発信していくことはとても大事だというふうにわかっていただくということを、市民の方に対して思っていらっしゃるとも思うんですけれども、なお、それに加えまして、今申し上げた、そういった混雑がある中で、もうちょっと違ったメッセージ性というか、それでも、なおこういうことがありますので、市民の方に、もうちょっと理解や協力を求めたいんですよっていうのがありましたら、教えていただきたいと思います。
 
○観光課長  今回は、重点施策の中で観光振興に関するシンポジウムの開催ということで掲げてありまして、これについては、ことしの秋ごろ開催を予定しております。
 その中で今委員の言われました、確かにマイナス面といいますか、交通事情が非常に混雑しているとか、実際に統計的には電車で来られる方が非常に多いわけなんですが、そんな中でも交通事情が悪いという状況がございます。そういったことも背景にあるわけですけれども、今回シンポジウムにつきましては、できるだけ鎌倉の魅力を引き出すようなシンポジウムということで企画してまいりたいと、そういうふうに考えてございます。
 
○久坂 委員  ぜひ、そういったものをもっと外の方に知っていただくという、説得力のあるものですと市民の方にも納得をいただけるように、組んでいただいているとは思うんですけれども、ぜひよろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 
○萩原 委員  資料1、資料2にも、どちらも広報宣伝の充実、資料1には、広報活動の充実が最重要課題であるというふうにあるんですけれども、資料1の方にパンフレットの発行というのがあって、通年利用できる観光パンフレットを作成しってあるんですけれども、現在、通年利用できるパンフレットですよね、ちょっと確認ですけれども。
 
○観光課長  現在、通年で使用できるパンフレットというのはございます。こういった鎌倉の図をあらわした地図がございます。これは通年利用できるということで、あと、四季の見どころということで毎月発行してございます。主には、その二つの発行ということになります。
 
○萩原 委員  改めて、ここに観光パンフレットを作成し広く配布しますというんですが、これ、今あるプラスアルファどういうふうなパンフレットをつくっていこうとしているのか、工夫とかもあると思うんですが、そこら辺がある程度具体的なものが出ていれば、教えていただきたいんですが。
 
○観光課長  これにつきましては、ことしの重点施策の2番で、本部活動のパンフレットの発行ということで予定しているわけですが、これにつきましては、今秋ごろまでにその辺の準備を進めているところですが、これは現在こういった第2期基本計画で、こういった本部活動をこういうふうにやっていますということを、まず市民の皆さんにも理解していただくというのが一番のねらいなんですけれども、それとあわせて、単純に本部の活動だけでは受け取ってもらえないということもございますので、中に観光パンフレット的な要素を、魅力のあるものを加えて、皆さんに受け取っていただいて、その中で本部の活動を見ていただくと、そういったもので、今回これについては通常発行しているもの以外に、今回発行する予定でございます。
 
○萩原 委員  発行部数とか、具体的にどこら辺に、配布とはあるんですけれども、今までも置いてある場所はあると思うんですけど、それ以上に配布場所というのを拡大する予定があるのかどうかお伺いします。
 
○観光課長  一応、まだ発行部数をきちっとしたものがないんですが、一応、予算的に150万円ということで、10万部程度はまずできるんではないかというふうに考えてございます。
 
○萩原 委員  置く場所なんですけれども。
 
○観光課長  配置場所につきましては、市内の観光、当然、本庁舎、市役所、関連支所、それから、観光協会等、商工会議所、関連事業所にはすべて配置したいと考えてございます。
 
○萩原 委員  ということは、広く配布しますっていうのは、今以上にというふうなイメージがあるんですけれども、今の伺った感じでは、今、配布というか置いているところと余り変わりがないかなというイメージがあるんですけれども、今とは変わらないということでしょうか。
 
○観光課長  こちらの方に広く配布ということで考えてございますが、通常、今まで行ってきた、今までのこのパンフレットにつきましても、かなり広く配布ということでやってきたということでございますので、そういったこちらの配布場所と同様の場所に配布していきたいというふうに考えてございます。
 
○萩原 委員  わかりました。これから観光の推進をするということで、いろいろ工夫されていくとは思うんですけれども、同じつくるんであれば、やはりいろんな方が見るということで、見やすい工夫をぜひしていただいて、本当に一目でわかるようなパンフレットにぜひともしていただきたいなというふうに思います。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 
○藤田 副委員長  観光客の満足度の実績数値が上がっていまして、私も、そら見たことかと思うぐらいに、トイレの整備、こういうことなどが好印象を与える結果になったって、以前からさまざまな観光施策よりも、まず観光客を迎え入れる都市として、トイレがもう全くお粗末であったならば、もう何をか言わんやで、隠れた観光の主役とも言える公衆トイレの整備が、改めてここで好印象を与える結果になったっていうことで、大変喜ばしいことだなというふうに思っております。
 既存の整備改修をやってこられましたが、これからどういう形でトイレの整備を進めていくのか、ちょっと1点伺いたいと思います。
 
○観光課長  今現在、実施計画に基づきまして、毎年2カ所ずつ新しくトイレの改修を行ってございます。かなり古いものから順番にやっておりますので、その辺につきましては、古く、そして利用率の高いところですね、その辺について、今回の満足度にも反映されてきたというふうに考えていますが、あと今後につきましては、いろいろな形、例えば段葛等につきましても、いろいろトイレの要望がございますので、そういったところについては、既存のトイレについての貸していただくという形とか、あと、実は協力店という形で、このパンフレットにまだ現在掲載はございませんけれども、今ちょうど更新している時期で、7月からのパンフレットにつきましては、市内のコンビニ、市内に28店舗ございますけれども、そちらを協力店という形でこの地図にも配置を明示すると、そういった形で、いろいろな形で、トイレについては検討をしてまいりたいというふうに考えています。
 
○藤田 副委員長  当然、改修に当たっては多目的トイレということで進められるというふうに思うんですが、ちょっと個別の話になりますが、由比ヶ浜に立派なトイレが、私も散歩のときによく工事を眺めてまいって、随分立派なトイレができたなっていうふうに感想を持っているんですけれども、車いす対応もできるようなトイレなんですが、ただちょっと一つ、あのトイレまで車いすで行くのには、砂浜をどういうふうに行くのかなとか、または、歩道から砂浜におりる階段があって、それでトイレがありますけれども、歩道を散歩していた車いすの方が、あのトイレを使いたいときにはどうやっておりるのかなって、大変不思議に思っているんですけど、その辺はいかがでしょうか。
 
○観光課長  確かに、海岸のトイレはスロープがありまして、トイレまでにアプローチがあるわけですけれども、実際、そのすぐわきに階段がございまして、そこに確かにおりるというのは非常に難しいかなということで、その辺は認識してございます。
 今後につきましては、その辺ひとつ検討してまいりたいというふうに考えます。
 
○藤田 副委員長  ぜひ検討していただきたいですね。大体、砂浜を車いすで歩いている方は、ほとんどいらっしゃらない、砂に埋まっちゃいますからね、車輪が。むしろ、海岸線の歩道を車いすで御家族歩いている方なんかはよく見受けられるんですが、やはり、そこから砂浜にある立派なトイレまで、それなりのスロープがあってもしかるべきだというふうに思います。検討していくということですので、何か工夫して、ぜひその辺をつながるようにしていただきたいなというふうに要望しておきます。
 それと、もう1点なんですが、今後に向けての課題と提言が挙がっております。前々から点から面への広がりをもって、鎌倉の観光の一つの流れをつくったらどうかということで提案させていただいておりまして、ここにも出ていますように、国宝館や鎌倉彫資料館などを連携させていくんだということを書かれております。
 和田塚にも工芸館でしたっけ、県の施設の鎌倉彫の施設がありまして、昨年、いろんなイベントをやりまして、私もときどきのぞくんですが、去年は一番何かにぎやかで、さまざまな工夫をして、鎌倉彫の作業に携わっている人たちが総力を挙げてやっていらして、お客さんがたくさん入っていらしたんですよね。当然、この国宝館、鎌倉彫資料館、工芸館、さまざま点在する鎌倉彫のそういうお店を持っている方たちが一体となった、その連携をしながら、産業の振興と、それと観光客の誘導、それと、面への広がりというのを、これから大いにやっていっていただきたいと思うんですが、これはどこで検討されるんですか。
 例えば、個別検討部会なんていうのが設置されていますけど、これはどこでこれから検討していかれるんですか。課題ということで、提言と課題でこれからでしょうけど。
 
○観光課長  今、委員の言われた点から面への連携強化ということで、今回の提言にもございます内容だと思いますが、こちらについては、例えば個別検討部会というのは、今ある七つの部会がそのまま継続するということではなくて、いろんな提言を受けて、今後その部会を設置して検討していくと、そういう形でやっていくといいますか、ある程度いろんな流動性といいますか、うまくできるような形で、新たに補足するということも可能だというふうに考えています。
 
○藤田 副委員長  ぜひやっていっていただきたい。鎌倉彫の例が挙がっていますが、そのほかにもいろんな財産が鎌倉市内にはありますので、その辺の掘り起こしと、これを個別にきちっとやっていくっていうのは、具体的に進めるのに大変大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 
○吉岡 委員長  よろしいでしょうか。ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なければ、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(4)「農業振興地域における農地転用違反について」原局から報告願います。
 
○産業振興課長  お手元の資料を御用意してございます。あわせてごらんください。
 報告事項(4)農業振興地域における農地転用違反について御報告をいたします。資料の1ページをごらんください。
 農業振興地域における農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法の違反対象は10件でございますが、違反転用の全体の状況を御理解いただくため、まず、農地法違反全体の概要につきまして御説明いたします。なお、資料は農地法違反全体の資料を配付させていただいております。
 これまで確認いたしました農振法及び農地法違反件数は全体で35件でございます。このうち農振法違反のものは、表の欄外の米印に記載いたしました10件でございます。
 これまでに是正が完了したものは、平成19年12月議会の当委員会での報告から7件ふえて14件でございます。是正工事中のものは前回報告から1件ふえて10件となっております。
 なお、1ページの表の括弧書きの数値が、前回の報告時点の件数となってございます。
 次に、資料の2ページから11ページまで個別の違反状況について、十二所、笛田、関谷の三つの地域ごとに地図と一覧表をまとめております。
 違反地を表示する地図につきましては、地区別に、2ページの十二所地区、4ページの笛田地区、それから、7ページの関谷地区となっております。また、地図上の違反の番号につきましても、各地区に?から番号を付し、是正状況については、是正が完了したものは斜線、是正工事中のものは黒枠で白抜き、是正指導中のものは黒で着色し表示してございます。
 それぞれの状況については、地区ごとに、地図番号順の一覧表を地図の次ページ以降につけております。
 記載内容は、左から番号、是正状況、違反者の住所・氏名、違反地の所在等、違反内容、それから、他法令違反となっております。
 この一覧表は農地法違反を基本として作成しておりますので、農振法違反は他法令違反の欄に記載してございます。
 なお、農振法違反につきましては、関谷地区だけが対象となっております。
 また、是正が完了したものにつきましては、是正状況欄に是正完了日を記載し、違反者住所・氏名欄に斜線を引いてございます。
 続きまして、前回報告後の是正状況について御説明いたします。まず、農振法違反でございますが、7ページの関谷地区の案内図をごらんください。
 こちらに関谷地区全体の違反状況を図示しておりますが、このうち農振法違反につきましては、9ページの?番、関谷字中道の丸福産業を初めとして、?番、?番、それから、10ページの?番、?番、?番、?番、?番、1枚めくりまして、11ページの?番、?番の以上10件でございます。これは前回報告時と同じでございますが、是正工事中のものといたしまして、10ページの?番の有限会社湘技建の1件が加わり、前回報告いたしました?番の有限会社菅原建商と?番の株式会社日向建設と合わせて合計3件となっております。
 なお、?番の湘技建、それから、?番の有限会社菅原建商の2件は、現在、資材の撤去が進んでおります。そういう状況でございます。
 続きまして、農業振興地域外の農地法違反でございますが、前回報告時に7件の是正完了を報告いたしました。その後の6カ月の間で新たに7件が是正され、合計で14件の是正が完了いたしました。
 今回、新たに是正が完了した7件は、十二所地区3ページ?番の個人、?番の有限会社石井工務店、?番の有限会社角田組、それから、笛田地区では、5ページの?番の個人、?番の有限会社新井工業、関谷地区では、9ページの?番、有限会社内田造園、?番の個人、以上7件の是正が新たに完了いたしました。
 資料の1ページを、申しわけございません、もう一度ごらんください。資料1ページの合計件数につきましては、平成19年12月時点の34件から35件ということで1件ふえました。これは笛田、4ページの地図をごらんください。右上の方の是正済みでございます?番と同一場所にございます南側の違反者の確認ができたため、地図上では?番と表示してございますが、その?番の違反者が確認できたために、その部分を1件として計上いたしました。
 なお、12月時点では、この?番と一体ということで1件の違反ということで考えておりましたが、2名の個人の方がいらしたということが確認できたということでございます。
 違反内容につきましては、農地転用許可を受けずに資材置場として使用しているというものでございます。
 なお、この笛田?番につきましては、是正計画書の提出があり、近日中に是正工事の着工予定となっております。
 この結果、御説明いたしましたように、違反35件中14件の是正が完了いたしましたが、工事中を含め、まだ、21件の違反がある状況でございます。
 今後の是正指導計画といたしましては、平成20年5月13日に神奈川県から、平成20年度の違反指導方針についてという通知がございまして、この通知に基づき、関谷地区の農振法違反10件につきましては、神奈川県と協力し、これまで以上に厳しく違反是正を行っていく案件としていきたいということで、協議を進めているところでございます。
 今後も引き続き、開発指導課、都市計画課、神奈川県の農地課、その他関係機関との連携を密にし、さらなる是正の促進に努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 
○岡田 委員  報告ありがとうございました。
 これを見ていますと、関谷地区の是正の動きが、他地区に比べてかなり鈍いかなと、こんなふうに思っています。
 それで、この地区は農振地域なんですが、その後は、跡地利用というか、遊休農地というふうになって何かやっていくのか、そこら辺の考え方みたいなものをちょっと教えてください。
 
○産業振興課長  違反の是正というのは、確かに違反状況を解消するということが一つの目的でございますが、やはり終局的な目的というのは、是正後の農地の利用方法をどうしていくかということが、一番大事な点であるということは十分認識してございます。
 そういう観点から、この違反の処理に当たりましては、神奈川県の農地課等とも協議しながら、是正後の利用決定、あるいは利用検討を最優先して指導していきたいというふうに考えております。
 ということで、遊休農地化するような是正ということは、私どもとしては今現在考えておりません。要は、農地に戻して耕作をしていただくというのが原則でございますので、第一義的には、それを前提に考えていきたいというふうに思っております。
 
○岡田 委員  気持ちはわかります。ただ、この中に、ここじゃないんですけれども、この地域なんですが、違反の箇所じゃなくても遊休農地というのがあって、農業委員会も含めて解消していこうという事業をやっていまして、毎年やっています。そういったところもありまして、今のところは、来年当たりから、そこは土地所有者さんが自分でやるというようなことになっていまして、そこは我々もうれしいなとこんなふうに思っていますけれども。
 ここを見てみますと、かなりの件数と広さがあるんで、これはもちろん県とも協力してやっていかなきゃいけないんでしょうけれども、農業委員会等、あるいは地域の農業者含めて、かなりのことでやっていかないと、言葉は簡単ですけれども、これをやっていった後、ぽっかりあいちゃって遊休農地化しちゃったというふうなことになってもなかなかいけない。もちろん遊休農地にしようと思っていませんよと、農地化するんですよという決意を語られたから、私は余り突っ込みませんけれども、ただ、思った以上にかなり結構あるんで、そこら辺はやはり幅広く検討しながら、きちっとやっていかなきゃいけないんじゃないかなとこんなふうに思いますんで、すぐさまというのはできないと思うんですけれども、年次計画といったらまた難しくなるのかもわかりませんが、そんな一つのスパンというか、こう考えながら、こんな感じでいきたいというふうなことでやっていかないと、ずるずるいく可能性もありますんで、そこら辺、私はそういうふうに思うんですけれども、そこら辺はどうですかね。
 
○産業振興課長  今の委員のまさにおっしゃるとおりでございます。遊休農地につきましては、現在も農業委員さんを中心とした、遊休農地の解消対策協議会というものを設置されておりますので、その活動の一環で、先ほど委員さん言われたとおり、遊休農地を活用して、それがやがて地主さんが農業をまた始めるという、そういうきっかけの一つの過程となっておるのは事実でございます。
 また、この遊休農地の問題、あるいは、耕作放棄地の問題というのが今全国的な話ということでなっておりまして、農林水産省からの本年度の予定の中で、耕作放棄地の全体調査というのを全国レベルでやるということで、本市にもその通知が来ております。夏ぐらいから具体的な調査方法や解消計画についての協議を始めるというような、今のところそういう内容でございますけれども、平成20年度は耕作放棄地全体の調査を行うと。できれば一筆ごとの状況の把握をすると。それに基づいて、その支援策、耕作放棄地の解消計画というものを定めていくということでございます。
 調査対象の農地というのは、原則として市内すべての耕作放棄地を考えておりますが、現実的には、優先すべき場所としては、やはり農業振興地域内、関谷を優先して、重点的に進めていきたいというふうに原局では考えております。
 
○岡田 委員  多分、それはパソコンに入れてデータベース化して、きちっと見ていこうと、すぐ一目でわかるようにしようという、多分、その動きだと思うんですが、それはそれで大変な事業だと思うんですけれども、やっていただきたい。
 ただ、先ほども言いましたように、もちろんそれは必要なんですけれども、後継者問題、あるいは、新たに農業者として参入していく、そういったことも片一方でまたあろうかと思うんですね。だから、かなり多角的なやり方でやっていかないと、荒地になる可能性もあるんで、そこら辺は本当にただ言っているだけじゃなくて、ぜひ多角的に検討していきながら、きちっとやってもらいたいと、こんなふうに思います。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○藤田 副委員長  大変御苦労さまでございまして、ここまでどうにかこぎつけられて、さぞかし御苦労だったことと思いますが、今、岡田委員さんの方からも指摘ありましたように、関谷地区の農振法違反が際立って目立つということを、私も感想を持ちました。やはり、早急にここを指導していかなきゃいけないんですが、計画書は出しても指導中というのが21件ですか、残っているということなんですが、大変いろいろ個別に違うと思うんですが、どういう問題点がやっぱり一番のネックになっているんですか、指導において。
 
○産業振興課長  是正計画を出されたにもかかわらず、それ以後進んでいないと、話をしても、なかなか先の見えない話しかできないというような状況は確かにございまして、どういう理由なのかということを、いろいろ探るといいますか、お聞きしている部分がございます。
 その中で一番言われている話というのが、やはり是正する意思がないとはっきり言う者は別といたしまして、是正の意思はあるんだけれども今すぐできないと。それはなぜかというと、例えばお金が今ない、あるいは、移転先がまだ確保できていない、そういう理由が多いというふうに伺っております。
 
○藤田 副委員長  その辺は、持っている方が努力しなきゃいけないんでしょうけど、これは大変難しい話ですよね。そういう中で今後、その辺、県の協力も得ながらというようなお話もございましたが、どういう形で詰める、職員の皆さんが万たび行ってお願いをするのか、話し合いをしていくのかわかりませんけれども、どういう詰め方を考えていらっしゃいますか。
 
○産業振興課長  本年の5月に農地転用の違反に関する通知があったというお話を先ほど申し上げましたが、その中で、やはり今言われたような案件というのが、非常に展望のない案件でございますので、こういう案件を中心に、優先的に処理をしていこうということで合意をしてございます。
 この優先的に処理をする内容なんですけれども、やはり、なぜできないのかという、そういう事情を再度詳しく伺う。あるいは、その理由によっては意思の確認も含めて、もう1回、これは法に基づく勧告ですとか、是正の命令ですとか、そういうことも踏まえての話ですけれども、場合によってはそういう命令も出すというようなことを前提にして対応していきたい。
 それと、もう一つは、違反者と一くくりで私ちょっと言ってしまっていますが、地主さんがみずからやっているということではなくて、そこを借りてそこに置いているということです。地主さんの話もいろいろ聞ける方からは聞いておるんですけれども、これもさまざまな理由があってお貸ししているということです。
 ただ、現実にはそのとき賃貸借契約の関係が多分あると思うんですけども、出ていってほしいと言っても動いてくれないという。そういう地主側の悩みもございますので、この県との合同の是正処理の中では、そういう契約解除の部分、契約解除のやり方も含めて、地主さんも含めていろいろと考えていきたいということで、今どういうふうにやっていったらいいかという、具体的な対応策を検討している最中でございます。以上でございます。
 
○藤田 副委員長  大事な農振地ですから、早く解決するようにぜひ努力していただきたいと思いますが、先ほど課長さんがお話の中で、何か是正する意思もないというような言葉もちょっとあったんですけれども、そういう計画は出しても全く受け付けないような方も中にいらっしゃるんですか。
 
○産業振興課長  はっきり申し上げまして、いらっしゃいます。職員が行っても、なかなか中に立ち入りが困難なようなところもございますし、是正計画は出したが、それの履行については全く話もできないような、県と行っても話もできない、そういうような状況のところが一、二カ所あるということでございます。
 そうはいっても、今後、先ほどの県・市合同の中で、優先順位的にはそういうものは高いトップレベルで対応するという合意に今、なっておりますので、いろんな法律関係を駆使して対応していくという予定でございます。
 最終的には、やはり法に基づく是正の勧告ですとか、それから、再三の指導にも全く従っていただけない場合には、県知事から是正の命令、それも従わない場合は、刑事訴訟法によります告発、あるいは、県の行政代執行、そういうことも視野に入れて指導をしていきたいというふうに今、考えておるところです。
 ただ、その具体的な方法については、先ほど申し上げましたけれども、まだこれは調整中でございますので、どういうふうにやるかというのは、まだ今の段階ではお答えができない状況でございます。
 
○藤田 副委員長  こわもての人が出てきたような感想を持ちましたけれども、皆さんたちも本当に、職員としてこういう仕事をするに当たって、大変悩まれると思いますけれど、冷静沈着に、かつ前向きに、ぜひ、きちっとした結果が出せるように頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○久坂 委員  今、契約解除とかちょっとそういう話が出てきたので伺いたいんですけれども、その契約の話になりますと、個人対個人なので、その内容までをチェック、その使途を限定するとか、農地なんで、そういうことまではやっぱりできないんですかね。個人対個人の契約なので、そこまで限定は法とかはないということですか。
 
○産業振興課長  先ほど申し上げました契約解除等の話というのは、これは県と市のこれからの平成20年度の指導方針の中で、そういう個人的な契約によって、地主さん自体はそこをどいてもらいたいと思っているにもかかわらずどいてもらえない、その理由として、そういう契約を盾に借り主からどかないと言われているような、そういうような案件について、地主さんの方から契約解除できないかという、そういう悩みが結構県に寄せられたそうなんです。
 そういうこともありまして、この是正の中で、そういう契約の解除の方法についてまで、要は相談しながらやっていきましょうと、この地主さんとの話ですけれども、そういうことも含めてやっていこうという、そういう方針を持っているということでございます。
 
○久坂 委員  済みません、私の質問の仕方がちょっと悪かったんですが、要は、その契約、地主さんと借りる人の契約の中で、一応、農地ということですから、その使途が当然、法律違反とかそういうことはしてはいけないというふうになっていると思うんですけれども、そういったことまでは、その使途までは、やっぱり契約ですから、チェックすることはできないということですよね。
 
○産業振興課長  いわゆる、個人対個人の民民の契約ですから、その契約の中身を第三者の者が介入する、要は民事には不介入という原則ですから、契約の中身については、相談は受けられるけどなかなかちょっと難しいかなと、そういう状態があったので、そういう部分も今後積極的に相談を受けていきましょうということで、この方針がそういう方針でいこうというふうになりました。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  それでは、報告事項(5)「農業振興協議会の設置について」原局から報告を願います。
 
○産業振興課長  報告事項(5)農業振興協議会の設置について御報告いたします。
 本市ではこれまで、農業者、農業団体、関係機関職員を委員とします鎌倉市農政協議会を平成11年4月に設置し、農政事業の推進に努めてまいりました。
 しかし、国民の食の安全や食生活への関心の高まり、農業の持続的な発展のための担い手の育成・確保、さらには、環境問題に対する関心の高まりなど、新たな課題も多く生じてまいりました。
 そこで、今回、本市の農業振興の充実と発展のため、農業者、農業団体、関係行政機関に加えて、学識・流通・販売・消費・教育など、さまざまな分野の皆さんから御意見を伺い、協議をしていただく場として、農政協議会を発展的に解消し、新たに鎌倉市農業振興協議会を、平成20年4月に設置したものでございます。
 本協議会では、当面、本市農業の現状と課題などを把握した上で、本市の農業振興の推進のために必要な方針策定や、その進捗管理等を行っていく予定でございます。
 組織でございますが、委員は農業者4名、農業関係団体からの推薦で、JAさがみ2名、農業委員会1名の計3名、関係団体からの推薦といたしまして、大型店舗、飲食店、地方卸売市場、消費者団体、教育機関及び行政機関から計8名、公募によります市民3名と学識経験者2名の合計20名の委員で、任期は2年となっております。
 なお、協議会設置要綱及び委員名簿を資料としてお配りしてございますので、あわせてごらんください。
 次に、本協議会設置後の状況でございます。平成20年5月1日に本協議会委員の委嘱を行うとともに、第1回の協議会を開催し、市内の農業の現状などについて、自由な意見交換を行いました。
 また、6月4日には農業者の委員の協力のもと、手広の生産緑地指定地区及び関谷の農業振興地域内農地の現地視察と、鎌倉市農協連即売所の見学等を行いました。
 次回は7月に第2回目の協議会を予定しておりますが、本市農業振興の具体的な施策について、今後とも協議を重ねてまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 
○岡田 委員  簡潔にあれしますけれども、この農業振興協議会って、今ございました農政協議会の発展的なものだということなんですけれども、目標が第1条にこう書いてあるんですが、具体的にこういう目標を立てて、これぐらいまでに結論を出して、こうしようというその全体像みたいなのがございましたら、デッサンでもよろしいですけれども教えてください。
 
○産業振興課長  原局といたしましては、この協議会の中でいろいろな御意見をいただいて、本市の実施計画の中に反映させていきたいというふうに考えておりますので、特に期限を切らないで御意見を伺えたらなというふうには思っております。
 
○岡田 委員  いいですけど、ただ、だらだらやっているわけじゃないでしょうから、やっぱり鉄も熱いうちに打たないと、固まってしまって後から曲げちゃえなんていったって曲がりませんから、やっぱり機運というのがございますし、そういうところをやはり緩急を自在に考えながらやっていかないと、何か話出るでしょう、何か期限切らんとわからないけど、どうにかなるんじゃないの、先に実施計画反映したいなって、それはわかりますけど、それはちょっとお粗末なところじゃないかなと思うんですけど、もう少し申しわけないけど、緊張しないでやってください。
 
○産業振興課長  済みません。やはり実のあるものを協議の結果を出していただくためには、やはり2年以上の協議というのが必要ではないかと思っております。ただ、いろんな施策に反映していくためには、今委員が言われたとおり、いつまでもだらだらやっていても、それはその日、そのたびそのたびの現況報告ではよろしいのかもしれませんが、なかなかきちんとしたものにならないと思いますので、とりあえず2カ年の中で、次の施策に反映できるものを出していきたいと、それを目途に今は考えております。
 
○岡田 委員  わかりました。2年ということだと、市長選のその次という感じになっちゃいますね。それをまたいでやっちゃうということになるね。どうなるかわかりませんけれども、わかりました。
 本当に僕も先ほど言ったんですけど、これ2年と言われたから、私はもう言いませんけれども、あんまり長くやっているとみんな忘れちゃうし、ほかにもいろいろな仕事が入ってきていますから、たまっちゃって本当に変な意味じゃないですけど、忘れますよ、人間っていうのは。だから、なるべく早いうちに大まかにこういうところで決めて、だけど、大まかに個別の課題は決めるんだけど、2年間でこれをきちっとやっていきたいよというんだったらわかるんだけど、そこら辺がなくてって言われちゃうと、何か望洋としてよくわからないというか、気持ちはわかります。やんなきゃいけないという気持ちもわかるんですけど、もう少し輪郭をはっきりさせてやってもらいたいなと、いいです、要望しておきます。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なければ、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
 それでは、関係外職員退室、都市景観課職員入室のため休憩といたします。
               (11時29分休憩   11時30分再開)
 
○吉岡 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(6)「由比ガ浜一丁目葬儀場計画について」原局から報告を願います。
 
○産業振興課長  報告事項(6)由比ガ浜一丁目葬儀場計画について御報告いたします。
 本件は、由比ガ浜一丁目における葬儀場の建設計画に対し、平成19年6月6日付で地元の商店街から中止を求める請願が提出され、当委員会での質疑を経て、6月28日付で請願第1号として採択された案件でございます。
 その後の状況は、昨年の9月定例会及び12月定例会の当委員会に御報告いたしましたが、11月以降の状況を御説明いたします。お手元の資料は、これまでの経過を時系列的に記載しております。資料の裏面をごらんください。
 11月12日に、事業者は横浜地方裁判所に、建築工事妨害禁止等仮処分命令申立事件を申請いたしました。住民による現地での抗議運動が工事妨害に当たるとして、その禁止を求めるものであります。
 その後、3回の審尋が行われ、12月27日付で事業者と住民とで和解が成立いたしました。和解条項の主なものは、1、債務者ら、これは商店街及び自治会でございますが、債務者らは債権者、事業者でございます。債権者が、別紙物件目録記載の土地上に葬儀場を建設することについて反対運動を行うが、債権者に対し、バリケードをつくり、座り込みをするなどその工事を妨害する行為をしない。2としまして、債権者及び債務者らは、前項記載の葬儀場建設について、継続して話し合いによる解決を図ることを約束する。という内容であります。
 この和解条項に基づき、第1回目の話し合いが平成20年1月22日に行われ、以後5月27日に至るまで、通算で9回の話し合いが行われました。
 話し合いの中では、商店街から建築計画や営業方法などに関する要望が幾つか出され、それらに対し、事業者が建築計画の一部を変更するなどの歩み寄りがありましたが、両者の最終的な合意には至っていないと聞いてございます。
 6月2日に、事業者は代理人を通じ、景観法に基づく景観地区内における建築物の計画の認定申請書を提出するために来庁いたしました。このため、和解条項に基づき、商店街と事業者との話し合いが継続している中、一定の合意を得るまで申請を控えてほしいと要請し、代理人は申請書を持ち帰りました。
 翌6月3日に、直接事業者から、本日、申請書を提出するとの電話連絡がありましたが、このときも提出を控えてほしいとの要請をいたしました。
 さらに6月4日には、事業本部長が来庁しました。景観部長及び市民経済部長が同席し、和解条項に基づき、話し合いによる解決を見るまで申請を控えてほしいと、重ねて要請いたしましたが、事業本部長は、和解条項では工事を行うことが是認されている。これまで話し合いを優先してきたが、今後は工事をしながら話し合いを継続したいとして、申請書を提出していきました。
 こうした中、商店街及び自治会は、6月11日に、認定証の発行を見合わせてほしい旨の要請文を市長あてに提出するとともに、6月12日の事業者との10回目の話し合いにおいて、事業者に対し、認定申請書を取り下げるよう求めましたが、事業者はこれを拒否したと聞いております。
 景観法に基づく認定申請の今後の取り扱いにつきましては、担当課において慎重に検討しているとのことでございます。
 また、市民経済部といたしましても、景観部と連携しながら、事業者に対して話し合いによる解決を図るよう、継続して要請してまいりたいと思っております。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  では、質疑に入ります。御質疑はございますか。
 なければ、質疑を打ち切ってよろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 それでは、了承ということで確認してよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、了承を確認いたしました。
 それでは、市民経済部職員、都市景観課職員退室のため、休憩といたします。
               (11時35分休憩   11時36分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第2「陳情第5号過剰な農薬取締法により、植物からなる、農業用有機資材を締め出す不法な行政指導の改善を求める意見書提出に関する陳情」についてです。
 事務局からございますか。
 
○事務局  陳情提出者から資料配付の希望があります。机上に左側でございますが、配付してございますので御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  よろしいでしょうか。御確認いただきたいと思います。左側の方にあります。
 それでは、日程の確認の際にもございましたが、原局がございませんので、意見・取り扱いから始めたいと思いますが、どうぞ。どなたからでもどうぞ。
 
○岡田 委員  私も今、調べている最中で、率直なことを言いまして、かなり専門的なことが結構入っていますので、自分の中でまだ結論が出ていなくて、これは意見書ということなんで、私としては今回ですね、この場では、もっと勉強させていただきたいということもあって、これは非常にふがいない言い方でございますけれども、継続にさせていただければありがたいかなというふうに私、思っています。
 今ちょっと勉強中で、わからんところが本当にたくさんあって、結構難しいです。
 
○吉岡 委員長  継続ということで、取り扱いについては。
 ほかの方はいかがですか。どうぞ。
 遠慮せずに、どうぞ、皆さんおっしゃっていただきたいと思います。
 
○久坂 委員  ただいまの岡田委員の指摘もございましたけれども、かなり高度な内容ということもございますが、さらなるちょっと精査がやはり必要だと感じておりまして、今回は継続とさせていただければと思っております。
 
○吉岡 委員長  ほかの方はどうですか。
 
○藤田 副委員長  これ見てもすごい専門的で、また、本当に私たちの国民全般にわたる生活にかかわる問題だと思うので、これはすごい慎重に扱わなきゃいけないと思うんですね。
 それと同時に、専門家じゃないから、我々が勉強して臨むものでもないというふうに私は思うんですね。こういうのはやはり専門家がきちっと検証した、その実証に基づいてやることであって、市議会として、こういう意見書を上げてくれというのは、とても危険で扱えないということで、私はこれは不採択にしたいというふうな気持ちでおります。
 
○吉岡 委員長  ほかの方どうぞ。
 
○野村 委員  こういう農薬等をつくっている会社、また、扱う会社というのは、これは政府に対していろいろと苦言を呈することってすごく多いんですね。そんな中で今回こういったこと、この会社、何ていうんですかね、緑源というんですかね、この会社そのものの考え方というの、これはこの中に出していると思うので、藤田副委員長言うように、議会でこれをどうのこうのってやるのはちょっといかがなものかなと、こんなふうに思います、私もね。そんなようなことから、これについてはもう不採択ということでしたいなと思っています。
 
○萩原 委員  私も一応、陳情書を見せていただいて、資料等々も見ているんですが、本当に専門的でちょっと読んでもよくわからないというようなことです。
 それで、今も御意見がありましたように、市議会としてこれは動けるものなのかどうか、できるものかどうかというのは、ちょっとやはりとても疑問に思うところでして、この件に関しましては、私も不採択ということで意見を申し上げます。
 
○吉岡 委員長  では、休憩といたします。
               (11時42分休憩   11時46分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 申し合わせにより、千委員についての発言は事務局から行います。どうぞ。
 
○千 委員  (代読)内容的にも難しいですし、農水省や関係部局に意見書を出してほしいということなので、鎌倉市議会としては不採択としたいです。
 
○吉岡 委員長  わかりました。
 ということで、意見書でございますので、全会一致ということでございますので、これにつきましては継続ということにさせていただきます。
 それでは、休憩といたします。
               (11時47分休憩   13時15分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 こども部関係に入ります。こども部の職員紹介をお願いいたします。
                  (こども部職員紹介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第3「議案第9号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について」原局から説明を願います。
 
○安部 こども部次長  議案第9号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、41ページをお開きください。
 現在、第一小学校の近隣の施設を賃借し、だいいち子どもの家の9月1日の設置を目指しております。また、これによってはせ子どもの家を同9月1日で廃止いたします。
 今回の条例改正は、当該施設の名称、位置等を定めるとともに、はせ子どもの家に係る部分の削除を行うとするものです。
 それでは、条例改正の内容について御説明をいたします。鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例では、別表第1中のにかいどう子どもの家の次に、新たな施設を追加し、施設名称を鎌倉市だいいち子どもの家「うみがめ」、位置を鎌倉市由比ガ浜二丁目7番21号、定員を45名と定めます。加えて、おなり子どもの家の次のはせ子どもの家に係る一行を削除するものです。
 改正条例の施行日ですが、施設の供用開始を平成20年9月1日に予定しており、同平成20年9月1日を施行日といたします。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 御意見はございませんでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、採決に入ります。
 原案可決の方の挙手を願います。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例は可決されました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第4報告事項(1)「保育料賦課事務等に係るその後の経過について」原局より説明願います。
 
○保育課長  日程第4報告事項(1)保育料賦課事務等に係るその後の経過について御報告いたします。
 本件につきましては、3月7日開催の本委員会で、保育料賦課事務において、徴収分54人1,113万7,950円、返還分11人44万3,700円、合計人数65人、総額で1,158万1,650円の誤り等が見つかり、保護者の方々に謝罪と経過説明を行い、徴収及び還付の手続を進めておりますこと、二度とこのようなことのないようチェック体制を整備しましたことを御報告させていただきました。
 その後、引き続き保護者の方々と連絡を取り、謝罪と経過説明を行い、徴収・還付の手続を進めております。
 現在、おおむね理解を得られた方が49件75%、徴収額で767万6,550円、継続して話し合いをしている方が3件5%、徴収額で59万9,400円、理解を得られていない方が13件20%、徴収額で286万2,000円でございます。理解を得られた方につきましては、6月13日現在で157万5,200円の納付をいただいております。
 今後、理解を得られていない方につきましては、引き続き、保護者の方々と連絡をとり、納付のお願いをしてまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。質疑のある方はどうぞ。よろしいですか。
 
○岡田 委員  理解を得られていない方の主な理由というのは、どんなもんでしょう。
 
○保育課長  理解を得られていない方の理由というのは、何で今ごろなのか、家庭環境とか生活環境が大きく変わった、市のミスだろうとか、民間だったら請求されることはないだろうというような方がほとんどでございます。
 
○岡田 委員  結構、何か厳しいなという感じはするんですが、この方たちについても引き続きやっていくということなんですけれども、見通し的にはどんな感じでしょう。
 
○保育課長  今後も引き続きお願いをしてまいりまして、できる限りと申しますか、納付の方をお願いさせていただきたいと思っております。
 
○岡田 委員  大体、いつごろまで、めどというか。
 
○保育課長  ことしの3月の末に賦課決定をしておりまして、時効が来るまでの期間までにつきましては、できる限り納付のお願いをしてまいりたいと思っております。
 
○岡田 委員  時効って3年でしたっけ。
 
○保育課長  5年になります。ただ、時効が途中でとまることもございますが、通常の形でいきますと5年になります。
 
○岡田 委員  とまることというのは、どういう、理由として。
 
○小村 こども部長  時効中断の理由ということでございますが、基本的には支払いを確認をいただいたときからはとまりますので、そのようにお願いをしたいと思いますが、いずれにしても、我々は賦課をさせていただきます。御理解をいただかないということであっても、最終的にはもう賦課をさせていただきますので、その後は滞納の処分というような形で対応をしてまいります。
 
○岡田 委員  はい、以上です。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 
○吉岡 委員長  了承を確認しました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  それでは、報告事項(2)「指定管理者による施設運営状況について(鎌倉市深沢子育て支援センター)」につきまして原局から報告を願います。
 
○こども相談課長  日程第4報告事項(2)指定管理者による施設運営状況(鎌倉市深沢子育て支援センター)について報告いたします。
 深沢子育て支援センターは、平成19年10月1日に開館し、平成21年3月末日まで財団法人神奈川県児童医療福祉財団を指定管理者として指定し、運営・管理を行ってまいりましたが、今議会の冒頭で専決処分の御承認をいただきましたとおり、平成20年4月1日からは、同財団の事業すべてを継承した社会福祉法人新生会が運営・管理を行っております。
 開設から現在までの施設の運営状況について御説明いたします。指定管理者は、事業計画に基づき、子育て中の母親の不安等を取り除くため、子育て広場の開設と相談業務を無料で行っております。利用状況は、平成20年3月末までの実績で月平均630人でありますが、平成20年度になり利用者は漸増しております。
 ちなみに、鎌倉子育て支援センターは、平成19年度月平均780人、大船子育て支援センター1,000名となっております。
 運営状況につきましては、毎月、市へ事業報告書の提出がなされており、これを基本として、適正な運営管理がなされているか、その把握に努めてまいりました。
 その結果、平成19年度の指定管理業務は適正に遂行されていると判断いたしました。
 なお、指定管理者側では、今後の施設の効果的な運営に資するため、子育てひろばや相談の中から利用者の意見や要望を聴取しておりますが、これらの報告を踏まえ、より利用しやすい子育て支援センターを目指してまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 
○久坂 委員  今の御説明の最後にございました利用者の方々の意見反映というのは、大体、半年ですとか1年に1回集約する、そのタイミングなどをお知らせいただければと思います。
 
○こども相談課長  利用者の方の御意見は、毎月、その都度、1カ月ごとの中で吸い上げていただいております。
 
○久坂 委員  そういった意見を、また新たな施策に反映していただきたいと思っております。毎月ということですので、大変かと思いますが、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○野村 委員  今、久坂委員から話があったんですが、意見とか苦情というのは、今まで何か寄せられたことはあるんですかね。
 
○こども相談課長  深沢の子育て支援センターでは、雨の日でも利用ができるとか、休みのときには大きい子が公園を利用するので支援センターを利用するとか、今後暑くなった場合には日焼けが心配なのでとか、そういうような御意見ですが、よその鎌倉、それから、大船に関しましても似たような御意見ですが、要望に関しましては、深沢の場合は駐車場についての不満というか、とめづらいというようなところがございました。
 
○野村 委員  今、話のあった駐車場、対処か何かできる方法というのはあるんですか。
 
○こども相談課長  深沢のこどもセンターは合築になっておりまして、保育園、それから、障害の方の施設というところで、使う時間帯が送り迎えと一致はしておりませんので、その辺で工夫して今は利用しているところでございます。
 
○野村 委員  今は深沢なんですけれども、腰越の保育園で苦情があったのは、駐車場の送り迎えをするときに、朝、御父兄の方がお勤めされて忙しくて、それで車で一時わっと来て、それで子供をおろしたらすぐ帰るという、こういう状況が続いて、あそこは狭くて非常に危険だと、だれか職員の人が誘導できないかという話があったんですね。
 それで、今回の深沢も、あそこも大変狭いですよね。団地でもあるし、そんなことも踏まえて、例えば朝、だれか立ち会うとか、そんな形というのはとれているのか。
 要するに、子供の安全とか、そういうことを考えての私発言なんですが、そういったことはどうなんでしょうかね。
 
○安部 こども部次長  御承知のとおり、深沢のこどもセンターは、保育園と、今の子育て支援センターと障害者のレスパイト施設ということで、比較的、規模的には大きなところで、駐車場の分も7台のスペースを確保しております。これはほかの保育園等ではない話なんで、比較的駐車場としては恵まれているのかなと思っています。
 ただ、ここの御要望でいただきましたとめにくいというのは、道路がちょっと坂道の中での駐車場に入るような形になるんで、ちょっとやはり難しいのかなという気はしておりますが、特段のそういう苦情というのは、今回この支援センターからいただいた要望の中ではあったんですけども、ほかからはいただいていないんですね。御指摘のいただいた分を今後考慮しながら、少し意見等また聞いていってみたいと思っています。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なければ質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
 傍聴者入室のため、一たん休憩いたします。
               (13時30分休憩   13時31分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第5「陳情第3号社会福祉法人清心会清心保育園運営正常化について神奈川県知事あてに意見書の提出を求めることについての陳情」です。事務局から。
 
○事務局  陳情提出者から資料配付の御希望がございます。机上左に配付してございますので御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  よろしいでしょうか。
 それでは、陳情提出者から発言の申し出がありますので、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、発言の申し出を許可いたします。
 休憩といたします。
               (13時32分休憩   14時07分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 原局から説明願います。
 
○保育課長  日程第5陳情第3号社会福祉法人清心会清心保育園運営正常化について神奈川県知事あてに意見書の提出を求めることについての陳情について御報告いたします。
 初めに、陳情の要旨における3点についてでありますが、いずれも神奈川県または県知事の所管する事項になります。
 1点目の社会福祉法人清心会の理事の解職勧告ですが、行政庁の処分もしくは定款に違反し、その運営が著しく適正を欠くと認めるときは、当該社会福祉法人に対し、必要な措置をとるべき旨を命ずることができるとされております。また、その命令に従わないときは、業務の全部もしくは一部の停止を命じ、または役員の解職を勧告することができるとされております。
 2点目の園長の保育士登録の取り消しについては、成年被後見人または被保佐人となった者、禁錮以上の刑に処せられたときなど、県知事により強制的に取り消されることとなります。また、保育士の信用を傷つけるような行為をした場合など、取り消しや保育士の名称使用停止を命ずることができるとされております。
 3点目の審査基準に満たない理事構成による理事会の議決事項の無効については、国からの通知で社会福祉法人の認可についての基準が示されており、法人の組織運営において、施設長等施設の職員である理事が理事総数の3分の1を超えてはならないとされております。
 次に陳情の理由にあります「えんだより」の対応については、市としても園児の気持ちを察すると、配慮に欠けたものと認識しており、神奈川県と協議し、保育の実施主体であります鎌倉市こども部保育課長名で、園長に対し今後十分配慮されるよう通知いたしました。
 このほか、陳情の理由に述べられている事項を含め、清心保育園における状況については、市が対応すべき事項については、すべて神奈川県に報告し、協議をしながら対応を図ってきております。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。質疑のある方は、どうぞお願いいたします。
 
○萩原 委員  先ほども説明の中で、退園したくても退園できないような状況、転園したくても転園できない状況ですよね。要するに保育園がないからというような状況だったんですけれども、市として、他園への希望ができたときに、今の状況では枠がないとか、いろんな状況で厳しいということはわかるんですけれども、こういったような緊急の場合、他園への希望が出た場合にできるのかどうか、市としての対応をちょっとお伺いしたいんですけれども。
 
○保育課長  現在、待機児童数が34名おりまして、すべての保育園で受け入れを対応できるような状況にはございません。ただ、定員に満たない園もございまして、そこで受け入れ対応可能な児童につきましては、必要ならば対応してまいりたいと考えております。
 
○萩原 委員  やはり、保護者の方も大変な思いをされていますので、地域性、保育園に通うとなると、やはりなるべく近場でというのが大きな、遠くまで通うというのはやはり大変だと思いますけども、なるべくなら保護者の方、または園ともしっかり話し合いをされて、なるべくいい環境づくりをつくっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○野村 委員  今の陳情者というか、元保護者のお話を承りました。これを受けて聞いていたんだけれども、もう本当にひどいなという感じを受けましたね。これは陳情者の、私はきょうは一方的なお話とは聞いておりますが、徹して聞いたんですけれども、話としてはひどいことが起きたんだなと、こんなように私は認識しました。
 それで、今の市の答弁の中で、現状をある程度把握はしているようなんですけれども、現在、この清心保育園の人と、何回かお話し合いをしていると思うんですけれども、現状、今はどの程度までのお話をされているのか、その辺のところはお話しできますか。
 
○保育課長  現在の今年度に入ってから、具体的な話し合いというのは特に設けておりません。黒塗りのこの今陳情者からございました「えんだより」について、私どもの方から通知を出したという状況でございます。
 
○野村 委員  それで、きょうの陳情者の話を聞いて、やはりある程度対応していかなきゃいけないかなって、私はこう認識したんですけれども、その辺のところをどうお感じになったかどうか、それを話していただけますか。
 
○保育課長  陳述にございます事項につきましては、基本的に神奈川県の所管する事項でございまして、私どもの方でこの陳情の要旨にあるようなことを対応するというのは、ちょっとできかねることかなと考えております。
 ただ、園に通われている児童の保育、これを守っていくようなことというのは、今後とも引き続きやっていきたいと考えております。
 
○野村 委員  わかりました。
 この陳情に出ている3点については、確かに市としても大変難しい私は問題だと思いますね。そういう意味からおいても、仕方ないのかなと思うんですけれども、ある程度、この清心保育園については、関心をちょっと持っていただいて、今後いろんな面でサポートしてやる必要があるのかなと、こんなような気がしますけれども、その辺ちょっとお考えを。
 
○保育課長  清心保育園だけではないんでございますが、清心保育園につきまして、今までと同様に神奈川県と協議をしながら、鎌倉市としてできる対応を図っていきたいと考えております。
 
○野村 委員  わかりました。これからもそういった姿勢を崩さずに、ひとつ見守ってやっていただきたいなと、こんなふうな思いでありますので、よろしくお願いします。
 
○久坂 委員  今、野村委員もおっしゃったんですが、その実態把握といいますか、保護者の方から、ここだけではなく、各園からいろいろ苦情ですとか、実態に関してのいろんなお話があると思うんですけれども、それはどの程度把握されていらっしゃるんですか。保護者の方からお話が来たベースで、市として、もちろん、こちらは社福ですから県が所管というのはわかっているんですけれども、鎌倉市内にございます施設ですから、ある程度の実態把握ですとか、そういったことは必要だと思うんですが、そういうのはどういうふうにやっていらっしゃるんですか、今。
 
○保育課長  基本的には、保護者の方、それから、園からのお話、そういったものを受けた中で対応してきておる実情でございます。
 
○久坂 委員  それで、そのお話を受けた中で問題がある場合には、県が所管であれば県の方にお返しをしたりとかって、そういった対応をなさっているということなんですかね。
 
○保育課長  そのとおりでございます。
 
○久坂 委員  そういった県とか市とか一応ボーダーがある中で、今対応はしていただいていると思うということは、ちょっと確認させていただいたんですが、あとちょっと確認したいのが、こちらの資料はお手元にあるかわからないんですけれども、県の方から監査ですね、こういった運営に関しての問題がありますよというふうに、指導監査の結果というものが、社会福祉法人の清心会の理事長あてにさまざま言っているんですけれども、こういった事実は、やはり直接県と施設がやりとりしているので、余り把握はされてはないんですかね。
 
○保育課長  神奈川県の指導監査につきましては、私どもの方も基本的には同席をしております。8月1日に実施しました監査につきましては、10月16日、指導監査結果というのが通知をされておりまして、その内容につきましては、私どもの方でも把握しております。
 文書で通知された内容としましては、先ほども陳述者の方からお話がありましたように、施設経理区分の当期未支払い資金残高があるとか、それから、非常勤職員の就業規則、こちらの資料で提供されている内容のものを把握しております。
 
○久坂 委員  わかりました。
 と申しますのも、先ほど御説明いただいた中で、陳情の要旨の1から3、もちろん県がやることではあるんですけれども、その1番のところで、運営に著しい不足とおっしゃったのかな、解職の勧告ができるような件に値するのかどうかというのは、ちょっと私もこれは精査が必要だとは思っているんですけれども、こういった指導監査の結果などを受けて、また、今御説明いただいた保護者の方におかれましては、こういった資料も集められておりますし、また、御自身の体験もいろいろあって、こういったことをお出しになっているので、やはりできることは市と県とも協議して何でもやってほしいという、多分そういう思いでいらっしゃると思いますので、野村委員からの御発言にもございましたけれども、そこら辺のところ、もう最大限に協議して、積極的にやっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。これは要望です。
 
○吉岡 委員長  ほかにございますか。
 
○藤田 副委員長  先ほどちょっと申し上げましたけど、昨年の陳述者は三位一体とおっしゃっていましたけど、市長を交えての話し合いはどういう内容で、何か具体的にお互いにこういうことに気をつけましょうよとか、そういうことだったんですか。
 
○安部 こども部次長  19年3月8日付で、清心会理事長様あてにこども部長から御提案を申し上げました部分がございます。それをお読みいたしますと、理事会は、園長解任を撤回し、今回の事態を貴重な教訓として、今後は理事会及び園長並びに園の職員が利用者と三位一体となり、一致協力して、子供たちが健やかに育つ環境を提供するよう提案いたしますという文書をお送りいたしました。
 それを受けまして、3月31日付で清心会理事長と園長の両名のお名前で、関係各位に今後の理事会及び保育園の運営について、おわびと宣誓という文書をお出しになられていると思います。
 この内容につきましては、御利用者並びに保育園職員に多大な御心配をおかけしましたことを深く反省し、衷心よりおわび申し上げるということと、このたび市の提案を真摯に受けとめて、理事会で議決いたしました園長解任問題について、これを撤回し、今後は気持ちも新たに今回の事態を尊い教訓と受けとめ、理事会、園長、園の職員が御利用者と三位一体となり、一致協力して、子供たちが健やかに育つ環境となるよう努めてまいりますという文書を、関係各位あてにお出しになっていると思います。
 
○藤田 副委員長  その宣誓をした園長さんが、また再びこのように元保護者の方から、大変、苦情を申し立てられているということについて、この宣誓は何だったのかと私は思ってしまうんです。
 市としても、ここまで3者が協力してやってください。その後、理事長さんもかわったようですけど、こういう形でおさまっていたものと思っていましたが、やはりここまで問題が保護者の方から出てくるとなると、やはり園長に何らかの問題点ありというふうに判断せざるを得ないものを感じているんですね。
 そこで伺いたいんですが、先ほどの黒く塗りつぶした陳情の理由の中にもありましたけれども、「えんだより」の子供を黒く塗りつぶしたって、まあ、見事に真っ黒に塗りつぶされていましたけれども、これに対して注意ですか、指導ですか、何か県と両方でやったと言っていましたけれども、園側の園長からは、何かそれに対する返答はあったんですか。
 
○保育課長  通知を5月23日付で保育園長あてに送りました。それに対する園からの対応というんですか、特にございませんでした。
 
○小村 こども部長  この件について、保育課長あてで通知を出しましたけれども、それについては園の方からは何も今のところございませんが、その前にこの塗ったことの事実確認ということで、何回か園の方に問い合わせをしたりしております。
 それで、その答えが返ってきた。そういうことを吟味しながら、今回のこの通知を出したという経過がございます。
 
○藤田 副委員長  通知を出したということは、これは大変よろしくないという判断のもとで出されたと思うんですね。それに対して、これから気をつけるとか、二度とこういうことがないとか、そういう反省及び今後の注意に関して、園長側は何にも反応ないということで、今のお話だとそういう判断でよろしいんですね。
 
○小村 こども部長  この通知を出す前段で、そのやりとりの中で、もう今後はこういうことはしないというふうなことは、そういう答えはこちらの方にいただいております。
 
○藤田 副委員長  それは電話のやりとりであって、通知を出して、正式にそういう園長のきちっとした回答がなかったということは事実として、反応が全くないんだなって私たちは、電話のやりとりではお互いに電話ですからできますけど、そういうような姿勢なんだなということを判断せざるを得ないところもちょっと感じますね。
 それと、もう1点なんですが、ここの理由の中に、利用者の運営改善への要求や要望を無視しっていうふうに、その前ですね、済みません、定員に、退園する利用者が後を絶たず何年にもわたり定員数に満たない運営を継続しているって、これどういうことですか。待機児が先ほど34人もいるという中で、定員に満たない園があるんですか、ここで言われていますけど。
 
○保育課長  清心保育園につきましては、18年の4月から定員割れというのは続いております。
 入所に当たりましては、民間保育所の特色、それから、地域性など、さまざまな要素で決まっていくものでございまして、現在、清心保育園だけが定員割れしているという状況ではないということを申し添えます。
 
○藤田 副委員長  これは利用者のニーズに園がこたえられていないという、そういう判断ですか、例えば地の利も含めて。
 
○保育課長  さまざまな要素がありまして、言い方をかえればニーズにそぐわなかったということになろうかと思います。
 
○藤田 副委員長  清心保育園の話で今やっているわけですけど、待機児がいる中で、そういう定数に満たない園をどういうふうに改善していくのかって、そっちの方を聞きたくなっちゃうぐらいですけど、今、清心会のお話ですから、それは申し上げませんけど、これもあれじゃないですか、こうやって退園する人たちが、一度、保育園をここと思って、働くお母さんが保育園に子供を預けて退園させるということは、よっぽどのことじゃないと自分も仕事がありますから、子供を預ける先が見つからないと大変ですから、さっき人質なんていう話もありましたけれども、そのぐらい仕事を持っているお母さんは一度保育園に入れたら、退園させるなんて、やっぱりよっぽどのことだと私は判断するんですけど、ここにも清心保育園退園者が何か随分多いって聞いていますけど、本当に多いんですか。
 
○保育課長  私どもの方で把握しております中ででございますが、15年度からの資料でございます。15年度に4家族が、いじめとか嫌がらせといった理由とは限らないんですけれども、園とのトラブルだろうということで把握している中で、15年度に4家族5名、16年度2名、17年度2家族3名、18年度は1名で、先ほど19年度のお話が陳情者の方からあったお話ですね、という状況でございます。
 ただ、これは数は少ないんですけれども、清心保育園以外でも、やはり園とのトラブルで退園される方というのもいらっしゃいます。
 
○藤田 副委員長  もう一つお聞きしたいのは、陳情の要旨で3番なんですが、社会福祉法人の基準に満たない理事会構成の社会福祉法人清心会理事会の議決事項の無効ってなっていますけど、この清心会の社会福祉法人は、基準に満たない理事の構成に現在もなっているんですか。
 
○安部 こども部次長  確かに基準がありまして、施設関係者は3分の1未満というお話になっています。
 この今現在でございますが、ちょっと知り得た情報ということで、確認はしていないんですけども、昨日、理事会が行われたようです。そこで新たな理事が3人選任されたということで、今現在は10名ということのようなお話は伺いました。
 
○藤田 副委員長  10名ということは基準に合っていると。それを昨日、追加でやられたということは、もうこの陳情が出てきているときには、まさしく基準に満たないものであったという事実が改めてわかりましたけれども、ああ、そうですか。ちょっと驚きましたけど。
 
○安部 こども部次長  確かに、理事さんは通常法人の設立時に何名という規定があって、定款で決められたりして、その方がおられるんですが、随時やっぱり抜けていくことってあるかと思うんですね。そういった場合には、6人以上になるように追加しなさいよっていうような県の指導が行われています。
 この清心会につきましても、最少で、やっぱり4人か5人ぐらいになったときがあるんでしょうか、4人になったときがあるんでしょうかね、そういう状況はあると思いますが、その後、随時補充をされてきたということだと思います。それは県の指導を受けておるということです。
 
○藤田 副委員長  わかりました。もちろん県が指導していくことだというふうに思っています。
 私、ちょっと話を聞いたところによると、園長は保育園の中で、御自分が音楽の学校を出ているんで、ピアノの何か個人レッスンを園の中でやっていた、その保育の時間内に保育園という場所を使って、御自分のその園児の中から希望して月謝を払う人にピアノのレッスンをしていたって聞いているんですけど、今でもそういうことをなさっているんですか。その辺つかまれていますか。
 
○安部 こども部次長  そういうそのお話を、直接私どもが園長に確認をしたわけではございませんが、保護者の方等から、そういうことについては今はやっていないというふうに聞いております。
 
○藤田 副委員長  調べればすぐわかると思いますから、現在はどうもやっていないようですけど、これも保育の現場で御自分が月謝を取ってピアノを教えると、ちょっと私には考えもつかないし、また、大変これはいかがなものかと、県の方の指導も入られたと判断しますけど、こういうことが、やっぱり身近な鎌倉市に設置されている保育園の中で、日常的に行われていたことというのは、保育指導にそういうことに関して、鎌倉市はやっぱりあれですか、なかなか中には入り込めない、県がすべてそういう指導をしていかなきゃいけないということなんでしょうか。
 
○安部 こども部次長  これまでいろんなことが平成18年より起こってまいりまして、私どもといたしましては、理事会あるいは施設側への対応を図ってまいりました。相当のエネルギーを費やして図ってまいりました。
 ただ、やっぱり多くの事柄は、理事会の中で施設の施設長、いわゆる園長でございますが、園長を含めて解決を図るべきことだと考えております。
 ただ、そのように我々もお話もさせていただいてきました。ただ、現実的には、それがやっぱりできない状況というのが続いてきたのかなと思っております。これまでもそうでございますが、県と連携を図っていろいろ対応をしておりますので、今後につきましても、各委員さんから御指摘のあるように、サポートできるような体制はとっていきたいと思っています。
 
○藤田 副委員長  いろいろ市も県も園に対して、園長に対して、施設長に対して、いろいろ意見を言ってこられたけど、聞く耳を持たないのか、それとも、自分のやり方、全く変える気はさらさらないのかわかりませんけど、こういう事態になって、改めて保育の現場の混乱と、また、声を出さない保護者が、子供を含めて、何か大勢やっぱり潜伏しているんじゃないかって私は推測します。ここまでこういう状態が続いているっていうことは、大変痛ましく思っております。そういう感想でございます。
 それと、もう一つなんですが、さっき後援会をつくって、平中さんという方を後援会長にして、その下の傘下に保護者会が入るっていうような、園全体でそれをやっていくというようなお話がございまして、これも園の理事会の決定事項かどうか私はわかりませんけど、この添付してくださった新聞記事を見ると、この平中さんって、保育や子供のそういう教育の現場で事件を起こしている方ですよね。まさしく、事件を起こしてあれされているわけでしょう、刑を求刑されているわけでしょう。こういう方が、保育という、その子供を育てて慈しんでいかなきゃならない現場に入ってくること自体が、もう、これ看過できないなって私は本当に思ったんですけど、こういうことに対して、やはり県にきちっと市は連携をとりながら、強く指導していく必要があるというふうに思うんですけど、その辺はいかがですか。
 
○安部 こども部次長  県さんとは事あるごとに御連絡をとっていますので、この辺についても承知をされていると思います。
 ただ、後援会の存在というのが、我々はちょっとまだ承知をしておりません。また、それとともに、今の父母会がどういう形で後援会との間になっているのか、その辺もまだ確認がとれていないんですね。ですから、いろいろ父母会費が後援会費の中に吸収されるようなお話がありますが、ここの父母会というのが非常にしっかりした規約を持っているところでございます。通常ですと、それに従っていけば、父母会のルールに違った形でのものになると思いますので、これは、もしそういうことがあるならば、やっぱり父母会さんがきちっとそれをさせなければいけないんじゃないかなと思っています。我々としてもなるべく情報を収集しようと思っています。
 
○藤田 副委員長  父母会は本当に子供の保護者の集まりでいるわけですから、規約はあったとしても、そういうような点では、専門的にきちっと詰めていくということはやっぱり厳しいと思うんですよ。園長の指導のもとで、例えば、その後援会づくりが進んでいたとしたら、私これ大変だと思うんですよね。横領しているんですよね、この事件の新聞記事なんかの情報によりますと。そういう人たちが園の中にいて、卒園式の中心におさまって写真を撮っているわけですけど、これから先、大丈夫かしらって思っちゃうんですね。
 保護者は素人でございますので、その辺やっぱり県と、本当に鎌倉市の子供たちが行っている保育園ですから、市がその実態をつかんでいないとか、そういうことじゃなくても、県と連携をとり合って、本当に事故のないように進めていただきたいと思うんです。
 かなりの労力を使われて、こども部の保育課の方ではかなりの労力、時間を使って、この問題に振り回されているようですけど、でも、本当に子供の保育の現場ですので、ぜひとも県と協力し合って事故を起こさないということと、子供たちが本当に安心して通園できるような環境づくりを、ぜひ進めていただきたいなというふうに、強く私は要望しておきますので、お願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかに質疑はございませんか。よろしいでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ってもよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 それでは、陳情に対しての取り扱い協議に入りたいと思います。各委員からどうぞ意見をお述べください。
 これは意見書でございます。
 
○野村 委員  この陳情の願意を満たすって、なかなかちょっとこれは難しいかなと私思っているんですね。
 そういう意味で、先ほど皆さんからも理事者側に質疑をしていましたけれども、これからこの清心保育園については、市ももっと関心を持っていって、指導できるかどうかわからないんですけれども、見守っていっていただきたいなと、こんなような思いですので、これについては継続という形を私はとりたいなと思っています。
 
○吉岡 委員長  どうぞ、どちらでも。
 
○岡田 委員  私も、この陳情そのものについては、この市議会でできるようなものじゃないんで、申しわけないんですけれども、これは継続というよりも、結論を出すとすれば否決というふうに私思います。
 ただ、各委員さんはいろいろ言われて、市もお金の面ではかかわっていますから、県だというだけじゃなくて、これはこういうことだけじゃなくて、私もほかのところに入ったことがあるんですが、補助金を出しているところはたくさんありますよね、いろんな施設、老人の施設なんかもありますし、いろんな施設があるんだけど。私も過去に何回かそういうところも入ったこともありますんで、あんまり嫌がらずにちゃんとやっぱり話を聞いていくと、そういった中で指導できる部分は、市の指導できる部分で入っていくと、積極的に、そういうような対応はしてもらいたいというふうに思います。
 そして今後、また我々も聞くことがございますでしょうから、報告というか、我々も聞きに行きますんで、そういったことをまとめて、定期的に落ちつくまで我々も監視していきたいなと、こんなふうに思っています。
 私のそれは意見です。これそのものについては、これはもうできませんので、否決ということにさせていただきます。
 
○萩原 委員  保護者の方からも御意見もいただきまして、気持ちは痛いほどよくわかります。
 この陳情の要旨の特に2番ですね、保育士登録の取り消しってあるんですが、この点に関しては、特にちょっと市議会としてどうこうというのは、やはりちょっと難しいかなというふうには思います。
 これから、市と県が連携して、よりよい保育になるようにやっていただきたいというのと、また、保護者と園がしっかりと話し合える制度っていうんですかね、仕組みづくりも、これから、市にしっかり支援していっていただきたいということもございますので、この件に関しましては、見守りたいという意味も含めまして継続とさせていただきます。
 
○吉岡 委員長  ほかの方はどうですか。
 
○久坂 委員  陳情者の方のお話をるるいただきまして、また、皆さんの答弁もございましたけれども、本当にどうにかこの事態は何とかしなければならないという意識は大変持っております。
 ただ、この陳情の要旨にございますとおり、なかなかちょっと市議会の方では対応できないということで、私はちょっと継続、ただ、確実にどうなるかという事態は見守りたいということで、継続の扱いにさせていただきたいと思うんですが、再度申し上げるのが、安心して親御さんが預けられる、保護者の方のためにも、また、保育を受けられるお子さんのためにも、保育環境を整えていただきたいということと、先ほど御答弁の中にございましたが、その理事会がやっぱり正常に運営されないと、なかなか対応できないというところで、理事会の正常な運営を何とかしてやっていただきたいというのを再度申し上げます。
 と申しますのも、やっぱり県が所管というのはございますけれども、大変多うございますよね。としますと、市民の方が頼りになるのは、やっぱり市の方でももう一度見ていただけないかというふうなことを思って、多分出していらっしゃると思いますので、御努力いただいているとは思うんですけれども、ぜひ、さらなる県とも連携して、それでも、まだ市が中心的に動くような感じということで、お願いをできればと思います。
 
○藤田 副委員長  県知事に意見書をということでございますが、先ほど萩原委員さんもおっしゃっていました保育士の登録の取り消しなんていうことについては、私も、ちょっと市議会から何を根拠にこれをもって出せるのかという部分で、大変ちゅうちょいたします。
 この3点にわたって、やっぱり一括して意見書というのはちょっと厳しいなという思いで、今おります。
 それと、市側のやりとりの中で、県もこの清心保育園の状況を承知しているようなので、その辺の連携強化をもって、この保育園の運営をやはり監視していきたいというふうに思いますので、これは継続ということでございます。
 
○吉岡 委員長  わかりました。
 では、千委員の発言のために、休憩といたします。
               (14時46分休憩   14時55分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 便宜、千委員の発言については、事務局からお願いいたします。
 
○千 委員  (代読)この園長を初めとする園の対応は許せるものではありません。
 しかし、この要旨で求められていることは県の大きな役割です。鎌倉市としても、鎌倉市議会としても、厳しい目を持って、この園を見守っていくということで、継続とさせていただきます。
 
○吉岡 委員長  全員の御意見が出されました。これは意見書でございますので、全会一致ということでございますので、継続扱いとさせていただきます。
 ただし、いろいろ御意見が出されましたけれど、観光厚生常任委員会にもこの経過を、ぜひ、また改めて報告していただきたいと思います。
 それでは、こども部職員退室、健康福祉部職員入室のため、休憩といたします。
               (14時56分休憩   15時05分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 健康福祉部関係に入ります。
 それでは、健康福祉部所管部分の職員紹介をお願いいたします。
                  (健康福祉部職員紹介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  それでは、日程第6報告事項(1)「指定管理者による施設運営状況について(鎌倉市障害児活動支援センター)」について原局から報告を願います。
 
○障害者福祉課課長代理  報告事項(1)指定管理者による施設運営状況について(鎌倉市障害児活動支援センター)について御報告いたします。
 鎌倉市障害児活動支援センターは、平成19年10月1日に深沢こどもセンター4階に開設し、同日から平成22年3月31日までの2年6カ月間、社会福祉法人ほしづきの里を指定管理者として指定し、運営・管理を行っております。開設から6カ月が経過したことから、この間の施設の運営状況について御説明をいたします。
 指定管理者は、事業計画に基づき、施設等を維持管理するとともに、障害児等の余暇を過ごす場を提供することにより、その家族の介護に係る身体的及び精神的な負担を軽減し、障害児等及びその家族の福祉の増進に資する事業の実施に努めております。送迎を含めて、障害児等が安全に楽しみながら余暇を過ごすこと及びその家族が安心して休息できるよう支援しております。
 センターの利用は、条例に基づき指定管理者の承認を得ることとしており、安全に利用できるよう、事前に面談を実施して、本人の状況や家族の希望などを把握した上で利用することとしております。
 指定管理者には、市への事業報告書等の提出を義務づけ、また、今後の施設の効果的な運営に資するため、利用者やその家族の意見、要望などを把握するとともに、アンケート調査を実施し、適切な管理運営がなされているかその把握に努めております。
 事業内容としては、6カ月間で153日開所し、3月末現在の登録者は39人、延べ利用者数は394人で、1日当たり平均3人弱でしたが、冬休み、春休み期間中は1日当たり5人以上の利用があり、4月以降は平均5人程度と利用が増加しております。
 また、利用者アンケートでは29人から回答があり、センターの利用しやすさ94%、職員の対応のよさ97%、送迎サービスの満足84%また、自由記載では子供が楽しく過ごしているようで安心して利用できる、外出の機会として、また、いろいろな方とのコミュニケーションの機会として利用していきたいなど、利用者等の評価はおおむね良好と受けとめております。
 今後とも、快適な施設環境の維持・向上を初め、お便りを毎月発行して情報提供を行うことや懇談会を定期的に開催するなどして、利用者の意見等を伺いながら、余暇活動の充実が図られるよう、指定管理者への指導等を行ってまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 
○野村 委員  1点だけちょっとお聞きしたいんですけど、当初できたときに、今3階にあるんだっけ、4階でしたっけ。
 
○障害者福祉課課長代理  4階でございます。
 
○野村 委員  それで、つくったときに、4階に持ってきて、いざというときの避難はどうなんだという、ちょっと問題がたしかあったと私記憶しているんですけど、ここのところ地震が多い、日本なんでね、ついちょうど3日前かな、宮城・岩手の内陸地震があって、大変な災害があった。
 そんな中で、特に障害者の方々が、何か地震があったときのパニック状態を、ちょっと、当時、たしかみんな心配したと思うんですね。
 そういった面で、現在、今、そういった訓練みたいなもの、よくやられてもいいような気がするんだけれども、その辺の状況だけはわかりますかね。
 
○障害者福祉課課長代理  今まで避難訓練は2回ほど実施をさせていただいてございます。
 まず、第1回目が、開所した10月の末、31日でございますけども、消防職員の立ち会いのもとで、3施設、保育園と子育て支援センター、それから、4階のこの障害児活動支援センター3施設合同で消防の総合訓練ということで、避難、通報、それから、消火訓練をやってございます。
 それと、2回目はこの4月に、単独で障害児活動支援センターでやってございます。
 それで、この総合訓練のときでございますが、そのときに階段避難器具というもの、イーバックチェアというものがございますけれども、人力で階段を肢体不自由の方をお乗せして、その自重で少しずつ滑っておりるというふうな器具がございますが、そういうものを使って、消防の職員にその使用方法等を伺いながら実施をしたところでございまして、現在、その避難器具が2台、障害児活動支援センターに常備をさせていただいているというところで、今後も、つい先日ですが、利用者の懇談会をしたときにも、この避難訓練については定期的に実施をしてまいりたいということで、指定管理者の方も保護者の方に御説明をし、御理解をいただいているというところでございます。
 
○野村 委員  わかりました。
 利用している人数によっては、避難時間が随分違うと思うんですね。例えば、2人か3人であれば、職員が何人か大勢いれば、その場ですぐ1分でも2分でも避難できると思うんですけども、人数によっては、健常者と違って、相当時間がかかるのかなと思いますので、その辺の把握は十二分にちょっとしておいていただいて、時間がかかったらどうするかというようなことも含めて、今後検討しておいてもらいたいんですけど、その辺の状況だけ、もしわかればお願いします。
 
○障害者福祉課課長代理  この避難誘導に関しましては、消防計画も提出をさせていただいているところでございますが、消防の職員とも十分協議をし、それから、3施設共同で避難をどういうふうな形で行っていくか、その3施設で協議会を設置してございますので、その中で協議・検討をしてまいりたいと、そのように考えてございます。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 
○野村 委員  はい、結構です。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○藤田 副委員長  大変高い満足度で、喜ばしいことだなというふうに思いますが、先ほど送迎も含めてすごい満足度が高いということで、ここのセンターの送迎って、済みません、どういう形でやっているんですか。
 
○障害者福祉課課長代理  事前に送迎の利用の御希望をお伺いいたします。ほとんどの場合は放課後ということでございますので、所属をしている学校へお迎えに行き、その後、センターまで送ってきて、帰りの時間は御自宅まで送ると、そういうふうな形でございます。
 
○藤田 副委員長  その車は直接市の車でやっているんですか、それとも、どこかにお願いしてやっているんですか。
 
○障害者福祉課課長代理  指定管理者の委託料の中で、車はリースということで指定管理者の方で用意をしていただいて、その指定管理者の職員が送迎を行っていると、そういうことでございます。
 
○藤田 副委員長  ほしづきの里の方で、委託料の中でやっていただいているということで理解いたしました。
 それで、ちょっと気になるのが、大船でしたっけ、レスパイトをやっている、会の名前を忘れちゃった。
               (「のんびりスペース」の声あり)
 のんびりスペースですね。当初からすごい力を入れてやっていただいているようなんですが、ここも、いつも何か送迎の課題があったようだというふうに認識しているんですけど、片や、こういう指定管理者によって、委託料の中でこういうすごい満足度の高いものができる中で、そちらののんびりスペースの方は今、どういう状況になっているか、ちょっと伺ってよろしいでしょうか。
 
○障害者福祉課課長代理  のんびりスペースの方ですけれども、19年度中はこの障害児活動支援センターよりも利用率が高うございました。この4月以降、ほぼ同じぐらいの推移で利用がございます。両方とも月当たり、1日当たりの平均で申し上げますと、約5名ということで、両施設合わせると10名前後の御利用が毎日のようにあると、そのような状況でございます。
 送迎につきましても、のんびりスペースでも、今、障害児活動支援センターの送迎の方法と同じような形で実施をしてございます。
 
○藤田 副委員長  そうですか。それはよかったですけど、どこがやっているんですか、どういう形で。
 
○障害者福祉課課長代理  のんびりスペース大船は、障害児等放課後・余暇支援の会という当事者団体の会に市が助成をしているという形ではございますが、実際の運営は、現在はラファエル会の方で運営をしていただいていて、ラファエル会の職員がのんびりスペースの直接の処遇をしているというふうな形でございます。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 よろしければ、質疑を打ち切ります。
 了承かどうか、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(2)「鎌倉市医師会との産科診療所の開設及び運営に関する協定の締結について」原局から報告を願います。
 
○岡部 健康福祉部次長  報告事項(2)鎌倉市医師会との産科診療所の開設及び運営に関する協定の締結について御報告いたします。
 平成20年5月13日に、本市と鎌倉市医師会との間で、鎌倉市医師会立の産科診療所の開設及び運営に関する協定を締結いたしました。
 この協定内容は、医師会と1年間にわたり協議してきた内容を踏まえて作成したものでございます。市の要望にこたえ医師会が産科事業に取り組むに当たり、多くの医療機関が産科を取りやめている現状をかんがみ、産科の経営が事業として立ち行かない場合の財政的なリスクについては、市が支援することで合意いたしました。
 資料をごらんいただきたいと思います。協定の主な内容は、次の5点でございます。
 まず、1点目、鎌倉市医師会が、医師会立産科診療所を開設する。
 2点目、医師等の人員確保を含め、診療所運営は医師会が担う。
 3点目、市は、医師会の産科診療所事業に対し、既存施設の改修費を負担し、設備投資、家賃等を含め診療所の運営を滞りなく遂行できるように運営費を補助する。
 4点目、診療所運営に伴い生じた紛争・訴訟に対しては、市は積極的に支援する。
 5点目、診療所規模の変更等の重要事項については、両者の合意のもとに対処する。
 協定締結後、医師会では開設準備に入ったところですが、今後は6月に実施設計並びに建築確認申請、7月に診療所の開設許可申請、工事のための入札などを経まして、8月から改修工事に入る予定でございます。
 4月当初の協定締結を目指していたところでございますが、協定が5月中旬にずれ込んだことから、竣工予定も当初の予定より1カ月近く先延べし、現時点では平成21年2月に開設予定となっております。
 この産科診療所が開設しますと、年間300件程度の分娩が可能となります。湘南鎌倉総合病院の鎌倉市民分が年間360件程度で、今回の産科診療所分と合わせますと、年間760件、出生人数約1,300人の約6割が市内で出産できることになります。
 神奈川県周産期救急システムにおきまして、鎌倉市は横須賀・三浦半島地区に属しますが、この地区における平成18年度の分娩数は4,906件で、妊婦の35%は横浜市等他市で分娩していると推定されております。平成15年度と比較しますと、診療所は2施設減、分娩取り扱い件数14%減、常勤医も減少しております。平成20年度以降は、横須賀市に新規に産科診療所が開設するものの、周産期医療の基幹病院である横須賀共済病院の産婦人科医が体調不良のため大幅に分娩受け付けを削減するなどで、年間約1,000件の分娩が横須賀市内ではできなくなる見込みであります。神奈川県全体でも分娩取り扱い施設は平成19年度160施設で、平成15年の181施設から21施設減少しております。
 このように、産科を取り巻く現状は、ますます深刻化しておりまして、一自治体だけでは対応し切れない課題が山積しております。今後、周産期医療の抱える課題解決のための対策につきまして、国・県に強く要望してまいる所存であります。
 なお、従来、お産を中心に取り扱う産科の医院という意味合いで、産院という呼称を用いてきましたが、医療法では、産院は病院に分類され、診療所の呼称としては適当でないということから、今後は産科診療所という呼称で対応してまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 
○久坂 委員  他自治体、今御説明いただきましたように、産院が減る中、鎌倉市では、本当にもう市民の皆さんからかなり歓迎されている事業ということで、本当にありがたいと思うんですけれども、ちょっと済みません、人的配置のことでお伺いしたいんですが、常勤2名、非常勤1名となっているんですけれども、この体制で24時間の勤務が可能なんですかね。
 
○岡部 健康福祉部次長  お配りした資料に、人的配置予定常勤17名ということで掲げさせていただきましたが、これはあくまで予定でございまして、今、実は協定締結後、開設準備のための実行委員会というのを立ち上げておりまして、ここいらの常勤の人数についても精査している段階でございます。
 お産の場合は、もちろん今は委員のお話にありましたように、24時間ということもございます。いわゆる、分娩室で300に必要な人員として医師と医師会の産婦人科医の先生方がこれだけは必要であると。これで、この体制でもって、いわゆる過重な勤務条件というのを防止して、安心して子供が産める状態になるというためにはじき出した数字ということでございます。
 
○久坂 委員  わかりました。
 以前、産科の学会の会長さんのちょっとお話を伺ったときに、やはり3名いないと、24時間体制というのはなかなか安心して組めないということでしたので、ちょっと伺ってみましたのと、御存じのように、多分、20代と今30代の産科の医師さんの50%がもう女性ということで、女性の医師さんが、御自身が結婚なされたりお子さんが産まれたときに、やはり非常勤として勤めたいという御希望がかなり多いみたいでして、こういった現状を踏まえまして、皆さん専門の方でお話しいただいているとは思うんですが、こういった体制、そういった非常勤の方たちも柔軟に取り組めるような体制を組んで、実施に向けてやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ほかにございませんか。
 
○岡田 委員  1点だけ、この協定の主な内容のところなんですが、4番目のところで、事故が起こらないのが一番いいんですけれども、万が一事故が起こった場合に、積極的支援ということなんですが、限度額とかそういうのはあるんですかね。
 例えば、もう多分耳に入っているかと思うんですけど、双子さんで死産した場合に訴えられて、出ましたよね、そういった場合にかなりの多額のお金が出ていくようになるわけですけれども、そこら辺は鎌倉市立ではなくて医師会立というふうになっていますんで、そこら辺のところは大丈夫なのかなという感じはするんですけど、どんなお考えでしょうか。
 
○岡部 健康福祉部次長  医療事故が起きました場合、積極的支援というふうには言っておりますが、裁判の当事者には、我々市の方はなれないというふうに考えております。あくまでここで支援するのは、一つには、そういった医療事故が起きないようにするための工夫を、医師会の先生方と考えていくということが一つあろうかと思います。そのための例えば、妊婦さんとのコミュニケーションを密にするような対策といいますか、施策を今、実行委員会の中でも論議しているところでございますが、お尋ねの医療事故が起きた場合の賠償額につきましては、最近の例で、例えば横浜市の双子の事例だったと思いますが、1億9,000万円の請求があったと。これは結果的には和解ということで、金額は公表されていないわけですけども、多額化しているのが現状でございます。
 私ども、保険の点を調べてみましたら、医師会立ということは要するに法人立、あるいは、官公立といいまして、例えば、上田市の産院のように市立の産院、そういったところの医師が対象となる保険というのがございます。これを見ますと、本筋で最高1億、それにオプションがついておりまして、さらに1億、2億までは保険で賄えるということがわかっております。
 
○岡田 委員  わかりました。私も、かなりいくんじゃないかなという感じで、そこら辺がすごく心配だったんで、保険でいけるということなんで安心しました。
 
○吉岡 委員長  ほかにございますか。よろしいでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうか確認をいたします。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(3)「(仮称)鎌倉市保健医療福祉センターの基本構想の見直しについて」原局から報告を願います。
 
○岡部 健康福祉部次長  報告事項(3)(仮称)鎌倉市保健医療福祉センターの基本構想の見直しについて御報告いたします。
 第3次鎌倉市総合計画の中で、保健医療福祉センターの機能見直しと建設準備としまして、保健・医療・福祉の地域社会における取り組みについての課題を整理するとともに、保健医療福祉センターの整備方針を再検討し、実施に向けての手法の検討と用地の選定も含めた建設着手のための環境を整えることとしております。
 このため、市長の諮問機関である鎌倉市保健医療対策審議会を再開し、本市における保健及び医療について、必要な事項を福祉との連携のもとに総合的に調査審議していただこうとするものでございます。
 本市の保健医療福祉センターの整備につきましては、昭和55年の鎌倉市公的医療機関対策協議会による市立病院に関する検討に端を発しまして、昭和63年に市長が保健医療対策審議会に保健医療福祉センターの建設について諮問いたしまして、平成4年にこの審議会から答申を受けております。これをもとに、平成6年に鎌倉市保健医療福祉センター建設協議会に保健医療福祉センターの施設の規模及び機能について諮問いたしまして、平成8年に協議会から報告を受けております。
 しかし、施設整備の前提となる土地の手当てに具体性を欠いていたこと、また、施設整備の検討を開始した当時とはバブル経済の崩壊、また、社会制度においては介護保険制度の創設など、社会経済情勢も大きく変わったことから、センターの建設には至っておりません。
 今回の保健医療福祉センター整備につきましての基本構想の見直しに当たりましては、現在の市が置かれた社会経済情勢を踏まえまして、市民ニーズに対応すべき施設整備を行うものとしまして、その前提として、第3次鎌倉市総合計画の中の、深沢地域国鉄跡地周辺の整備事業の一つとして進めることといたします。
 なお、審議会の委員は10人で、任期は2年でございます。
 この6月30日に(仮称)鎌倉市保健医療福祉センターの基本構想の見直しについて、市長から審議会に諮問し、平成22年度内に答申を得たいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
 
○藤田 副委員長  やっとここまで来たかという思いで今聞かせていただきました。22年答申ということでございますが、本当に平成4年のこの答申を今思い出しました。すごく立派な御殿のような構想が、このときに出てきたように感想を持ったんですが、この間、経済状況も社会状況も、制度のさまざまな私たちの暮らしを取り巻く制度も変わってきて、ある程度、一通りの環境が整った中で、これからこのセンターをどうするかという段階にあるというふうに思いますが、やはり建設までに日時がある中で、きちっとやっぱり将来を見据えた上でやっていかなくてはいけない、過去の例を考えますと、将来をきちっと見据えた上の中でよりよいものをつくっていっていただきたいと思いますが、これから審議会にかかるわけでございますので、過去のいろんな流れをきちっと検証した上でやっていただきたいなというふうに思うんですけど、その辺の意気込みを聞かせていただきたいと思いますけど。
 
○岡部 健康福祉部次長  これまで、先ほど報告しましたように過去の取り組みもございます。まず、ここいらをひもといて、今の社会経済情勢から見て、過去の答申が果たしてそのまま生かせるのかどうか、今ここいらからまずやっていかないといけないと思っております。
 それと、もう一つは、深沢地域の跡地の利用、深沢のまちづくりの中での事業という位置づけでございますので、市の関連が具体的には経営企画部でありますとか、拠点整備部、これらとの連携といいますか、協議の中で進めていきたいというふうに思います。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかを確認いたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(4)「鎌倉食育推進計画の策定について」原局から説明願います。
 
○岡部 健康福祉部次長  報告事項(4)鎌倉食育推進計画の策定について御報告いたします。
 平成17年の食育基本法の制定を受けまして、鎌倉市では本市の食育を推進するに当たり、食育の推進を進めるための共通指針を持つために、鎌倉食育推進計画を策定することといたしました。
 平成18年度から、関係課による鎌倉市食育連絡協議会での検討を始めまして、また、市民及び生産者、製造業者、事業者、教育関係者などの関係団体との懇談会を数回開催しまして、鎌倉市における食の現状と課題、問題点等について共通認識を持ちました。
 平成19年7月から、学識経験者及び市民並びに生産者、事業者、教育関係者などの関係団体及び市民で組織した鎌倉食育推進計画策定委員会を設置しまして、共通指針となる鎌倉食育推進計画の策定に向けて協議を重ねてまいりました。
 このほど、平成20年3月に鎌倉食育推進計画を策定いたしました。お手元にお配りしました鎌倉食育推進計画の3枚目のA3の図があると思います。これをごらんいただきたいと思います。この食育推進計画は、平成18年3月に策定されました鎌倉市健康福祉プランの将来目標であります「健やかで心豊かに暮らせるまち」をゴールとしております。
 「かまくら育ちを“いただきます”」をコンセプトに、三つの目指す姿として自分の食を責任もって選ぶことができる(食の自立)、食をとおして人とつながることができる(共食・共育)、豊かな環境づくりに参加することができる(共生・共存)の実現を通し、基本理念の食をとおして豊かな環境、健やかな心身を地域で育むまちづくりを目指しております。
 次に、同じく、鎌倉食育推進計画の9ページのA3の図をごらんいただきたいと思います。食育を一人ひとりが自分の問題として考え、目標の実現に向けて行動してほしいという思いから、市民、生産者、製造業者、流通業者、教育関係、行政など、それぞれが取り組む行動目標を掲げていることが、この計画の特徴となっております。
 なお、策定しました鎌倉食育推進計画を、より実行性のあるものにしていくため、新たに鎌倉食育推進会議を設置いたします。
 この計画を行政だけでなく、学識経験者の御意見を伺いながら、食にかかわる人や団体とともに、推進計画の進捗状況を把握点検し、進捗状況に応じた計画の見直し、次期目標値の設定などを協議しながら、本市の食育を推進してまいりたいと思っております。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。質疑のある方どうぞ。
 
○野村 委員  鎌倉食育推進計画、これ学校での問題点というか、学校でのやらなきゃならないことが、ここの中へ、連携してやっていかなきゃならないのかなと、こんなような感じがするんですけど、教育委員会との連携というのはどうなっていますか。
 
○岡部 健康福祉部次長  報告の中で申し上げましたように、これは行政だけが計画をつくって実行すればいいというものではないというふうに思っております。
 各会の方に、それぞれの立場で推進していただく計画という位置づけでございます。
 今お尋ねの学校関係におきましても、いろいろ将来の体をつくる大事な時期でございますので、当然学校の中でも食育を推進していく必要があると。もちろん、家庭でも取り組んでいただく必要があるわけですが、教育の問題としましては、今役所の中の庁内の連絡協議会という組織で、学校の先生方や栄養士の方にも参加していただいて、これからの行動目標の設定など、行動計画の策定に今取り組んでいるところでございます。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 
○野村 委員  了解。
 
○吉岡 委員長  ほかにはございませんか。よろしいですか。どうぞ。
 
○萩原 委員  今、この推進計画を見させていただきまして、もちろん食育はすごく大事なことで、食べることは基本ですので、ぜひ推進をと思うんですけれども、今、家族の形態もさまざまでして、孤食というんですか、1人で食べるとか、なかなか家族で食べる機会がないとかっていうことも結構あると思うんですね。
 ここを見ますと、家族や友人、地域の人と一緒に食事をする機会をふやすですとか、ここら辺はなかなかちょっと難しいなというふうに思うんですけれども、そこら辺の働きかけなんですが、例えば、子供が学校に行っていれば給食で友達と食べるということはできると思うんです。食育に関しても、給食だよりですとか、子供に働きかけるということは直接できると思うんですけれども、保護者の方に対して、こういったような働きかけってなかなか難しいのかなというふうに思っているんですが、市はそこら辺はどのように考えていらっしゃるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
 
○岡部 健康福祉部次長  今委員おっしゃったような孤食の問題とかというのは、この計画の中の資料編になりますが、例えば、26ページの上の段に、例えば、学童期の4人に1人が朝食を1人で食べているというような現状も書いてございます。その下には、夕食の問題もやはり同じように書いてございます。
 こういった問題は、確かに学校だけではなくて、教育というか、家庭に働きかけるということは必要となってまいります。
 私どもでは地域の活動として、例えば食育クラブのようなものを考えておりまして、一つには、その食育を進めていただくための食育カレッジのようなものを設けまして、そこでいわゆる広報などで呼びかけまして、家庭の奥様に呼びかけて、食育推進委員の立場のようなことを、1年をかけて講習会のようなものをいろいろやりまして、地域の活動に参加していただく、そういう活動もやっております。
 それから、地域のステーションのようなところで、やはり実際にお子さんや親子連れの参加を得まして、例えば、調理をしながら食育を学ぶ、そういった機会も設けるような、そういう取り組みをやっておりますし、これからもそれを広めていきたいというふうに考えております。
 
○吉岡 委員長  よろしいですか。
 
○岡田 委員  1点だけ聞きたいと思います。15ページのところの、第5章の食育推進体制のところの(仮称)鎌倉食育推進委員会、今ちょうど食育推進委員って言われたんですが、ここのところは現実にそういう方が、実際に中に入っていってやられるんだろうと思うんですけど、私は進行管理のことでちょっとお聞きしたくて、ここに次期目標値の設定について審議していきますと、これは大体5年ぐらいでやられるんだろうと思うんですね。そうすると2年ぐらいで切っちゃうのか、3年で切るのかとか、あるいは、目標値に対してどうしていくかという、多分ここら辺からやられると思うんですが、これの段取りというか、今後の見通しを教えてください。
 
○岡部 健康福祉部次長  15ページに、(仮称)鎌倉食育推進委員会とあります。実は先ほど報告の中で、食育推進会議というふうに申し上げました。まさに15ページは仮称でございまして、結果は食育推進会議という名称になりました。
 この食育推進会議には、学識経験者、大学の教授の方でありますとかもいらっしゃいますが、例えば、鎌倉料理飲食業組合の方でありますとか、それから、流通業のイトーヨーカドーの店長さんでありますとか、それから、実際に食べ物をつくっていらっしゃる製造業の方でありますとか、それから、JAのさがみ農協の実際に専業農家をやっていらっしゃる方でありますとか、それから、先ほど紹介しました食育クラブのクラブ員の方でありますとか、保育園の主任保育士をおやりになっていらっしゃる方、あと公募をかけました市民委員の方、そういったメンバーでこの食育推進会議というのを構成しております。
 これは何をするかと申し上げますと、一つには、今委員さんがおっしゃいました、それぞれの立場で行政は行政なりの行動計画を持つ。各会それぞれ行動目標を持って活動していただきたいというふうに考えておりますので、そこいらを実際それで十分なのかどうかというものの検証でありますとか、行動目標に対しては、当然、数値目標というのをなるたけ掲げていきたいというふうに思っておりますので、それの検証、それの結果としての次期、次の期間の目標値の設定でありますとか、この推進計画そのものの、場合によっては見直しも必要になってくるかと思います。そこいらをこの食育推進会議の中で協議していただきたいというふうに考えております。
 
○岡田 委員  不勉強で大変恐縮なんですが、この食育推進会議の数値目標の設定は、いつごろまでにできるんですか。
 
○岡部 健康福祉部次長  行政につきましては、今ちょうど、この間から既に、いろいろ学校の先生も含めた中で、行動計画案を各課持ち寄りましてやっているんですが、もう、そんなに時間はかからないというふうに思っております。
 ただ、問題はやっぱり数値目標がなかなか難しいという課題はございます。そこいらもここ一、二カ月の間に、いや、そんなにかからないですかね、もうちょっと早いスパンで行動目標そのものを立てまして、食育を推進していきたいというふうには思っております。
 
○岡田 委員  ぜひ、よろしくお願いいたします。数値目標を立ててもらうと、達成している、していないってわかりやすいんで。
 
○吉岡 委員長  ほかによろしいですか。いいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(5)「平成20年度国民健康保険料の保険料率及び軽減判定基準額について」原局から報告を願います。
 
○保険年金課長  報告事項(5)平成20年度国民健康保険料の保険料率及び軽減判定基準額について御報告いたします。本日は資料1から3まで御用意いたしました。よろしいでしょうか。
 それでは、まず、お手元の資料3をごらんください。従来、国民健康保険料は医療保険分である基礎賦課額と、介護保険に係る介護納付金の合算額となっていましたが、後期高齢者医療制度が本年4月から開始したことに伴いまして、新たに、後期高齢者支援金等賦課額が加わり、今年度からは、医療保険分、後期高齢者支援分及び介護納付金分という3本立てへと変更されました。
 この後期高齢者支援分は、従来の老人保健拠出金と同じような考え方で、後期高齢者医療制度以外の医療保険に加入する74歳以下の被保険者が負担する、いわば、現役世代からの支援金ということになります。
 それでは、それぞれの20年度保険料率につきまして御説明いたします。資料1を御参照ください。まず、医療保険分ですが、新たな高齢者医療制度の開始により、老人保健拠出金が後期高齢者支援分へと名称が変わり独立したため、保険料率は下がります。所得割料率が4.36%、被保険者均等割額が1人当たり年間1万5,480円、世帯別平等割額は1世帯当たり年間1万920円となります。1人当たりの医療保険分は年間5万9,579円となります。なお賦課限度額は年間47万円でございます。
 一方、新設されました後期高齢者支援分は、所得割料率が1.78%、被保険者均等割額が1人当たり年間5,760円、世帯別平等割額は1世帯当たり年間4,200円となります。1人当たりの後期高齢者支援分は年間2万1,975円となります。なお、賦課限度額は年間12万円でございます。
 参考数字となりますが、医療保険分と後期高齢者支援分を合計した場合、所得割料率は6.14%となり、前年度の医療保険分と比較すると0.01ポイントの引き下げ、被保険者均等割額は1人当たり年間2万1,240円で240円の引き上げ、さらに、世帯別平等割額は一世帯当たり年間1万5,120円で1,080円の引き上げとなります。なお、1人当たり保険料の比較では、前年度年間7万8,873円が8万1,554円となり2,681円の増加となります。
 ただし、75歳以上の方およそ1万9,000人が4月1日から後期高齢者医療制度へ移行されたことで、国民健康保険の被保険者の構成が変わりましたので、1人当たりの保険料額につきましては単純比較することはできないものと考えております。
 次に、国民健康保険に加入する40歳から64歳までの方が納付する介護納付金分の保険料率は、所得割料率が1.85%、被保険者均等割額が1人当たり年間6,360円、世帯別平等割額は1世帯当たり年間3,360円で、いずれも前年度と同率、同額となりました。
 なお、1人当たりの介護納付金分は年間2万4,667円となり、前年比で45円の減少となります。なお、賦課限度額は年間9万円でございます。
 続きまして、低所得世帯に対する法定減免である軽減措置につきまして御説明いたします。なお、この軽減措置は、医療保険分、後期高齢者支援分及び介護納付金分それぞれに実施されるものでございます。それでは、資料2を御参照ください。
 まず、世帯主とその世帯に属する被保険者の総所得金額等が33万円以下の世帯は、軽減判定1として、均等割額と平等割額の合計額の60%を減額いたします。
 次に、世帯主とその世帯に属する被保険者の総所得金額等が、33万円に世帯主を除いた被保険者数に24万5,000円を乗じた額を加えた額以下の世帯は、軽減判定2として、均等割額と平等割額の合計額の40%を減額いたします。なお、軽減判定2では33万円を超える所得に対しまして所得割額が賦課されます。
 以上、御報告申し上げました内容につきましては、去る5月29日に開催いたしました国民健康保険運営協議会で御承認をいただき、同日告示いたしました。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。ございませんか。
 ちょっと、1点だけいいですか。
 支援金というのは初めてなったんで、やっぱり市民からもうちょっと説明してほしいという、どういう、多分、保険証のところにいろいろ書かれているとは思うんですけれども、知らなかったって、意外とわかんなかったって言うんで、何か私のところにも来ました。やっぱりそういう点で、説明をよくしていただければなと思います。
 それと、さっき老人保健の今やっていた分が支援金になったということなんですけど、全体としては、額的にはですね、それは比べられないかもしれないんですけど、いわゆる拠出金で出していたという点では、市民負担との関係では、これは限度額が前は56万だったのが、47万と支援金の12万ということで、上の方は相当上がっているんですけれど、拠出金ということでは、市民負担の関係ではどういう割合になっていますか。
 
○保険年金課長  今回、4月から後期高齢者医療制度が開始しまして、新聞、テレビの報道にあるとおり、75歳の高齢者の方が負担する部分と、74歳以下のいわゆる現役世代が負担する部分ということで、若い人にも応分の負担をしていただきたいという説明があったところでございますけれども、今回の医療保険料の通知から、すべての医療保険制度の中で、この後期高齢者支援金がどれだけ占めているかということを明示しなければならないということで、今回3本立てになったというわけでございます。
 考え方としますと、今までの老人保健拠出金の割合と、ほぼ同額であるという考え方であろうと思います。それは全体の4割分が現役世代、残りの1割がいわゆる75歳以上の方という区分は本質的には変えないということが厚労省の説明でございますので、負担は、微修正はあるにせよ、概算としてはそれほど変わっていないということだろうと思います。
 それから、この周知につきましては、今回、従来からもこの保険料通知に対しては説明責任がございますので、手厚く説明をしているところでございますが、今年度はさらにわかりやすくということで、従来に増して、この後期高齢者支援金につきまして、手厚く説明をさせていただいたということでございます。
 
○吉岡 委員長  ぜひ説明をよろしくお願いしたいなと思います。
 ほかになければ、質疑を打ち切りますが、よろしいでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  報告事項(6)「後期高齢者医療制度の実施状況について」原局から報告を願います。
 
○保険年金課長  報告事項(6)後期高齢者医療制度の実施状況について御報告いたします。
 新たな高齢者の医療制度である後期高齢者医療制度が、本年4月1日に開始いたしました。新制度が開始し約2カ月半が経過したところですが、本市のこれまでの実施状況につきまして御報告いたします。
 まず、被保険者数でございますが、4月1日現在で75歳以上の方が2万1,552人、65歳以上74歳までで一定の障害のある方が332人で、合計2万1,884人となっています。
 次に、被保険者証の交付状況ですが、既に4月末の時点で、被保険者のほぼ全員にお届けできたものと考えております。
 神奈川県後期高齢者医療広域連合では、当初、被保険者証を転送不要で送付いたしました。そのため、いろいろな理由で住民登録地に居住されていない方の被保険者証が市へ戻されました。その後、実際の居住場所について追跡調査を実施したほか、職員が直接現地訪問するなどし、被保険者証の早期交付に努めたところでございます。
 続いて、保険料徴収についてでございますが、仮徴収として、4月15日に1回目の特別徴収、いわゆる年金天引きを実施いたしました。被保険者の約70%に当たる1万5,549人が対象となりました。
 なお、今回、特別徴収の対象とならなかった方は、天引きの対象となる年金額が年間18万円未満の方、介護保険料と後期高齢者医療保険料の合計額が天引きの対象となる年金額の2分の1を超える方のほか、昨年10月1日以後に75歳に到達された方、新制度直前に国民健康保険以外の医療保険に加入されていた方などでございます。
 この後7月上旬に、すべての被保険者に対しまして、平成20年度確定保険料額を決定し通知いたします。
 最後に、新制度に対します被保険者の反応でございますが、3月下旬から4月下旬まで、窓口来訪者や電話による問い合わせが増加し、課だけでは対応できず、部内の応援も得て対応いたしました。
 問い合わせの内容ですが、保険料額に関するものが一番多く、特に国民健康保険料に比べ新制度の保険料が高い理由につきまして質問が寄せられました。
 本日、県内33市町村の国民健康保険料と新制度の保険料の比較表を、資料として御用意させていただきました。1ページに、県内33市町村の平成19年度の国民健康保険料率と新制度の保険料率が載っています。ごらんのとおり、国民健康保険料は33市町村ごとに料率が違います。市町村によってかかる医療費が異なるほか、被保険者数やその所得なども違いますので、保険料の計算方法も異なるわけでございます。
 2ページをお開きください。単身世帯で国民年金のみ受給している方の場合、保険料は軽減措置が図られます。本市の場合、19年度は国民健康保険料でございますが、基本料金が3万5,040円でございますが、6割軽減した後の国民健康保険料が1万4,000円でございます。それが後期高齢者医療制度に移行しますと1万2,000円になります。これは新制度では均等割額3万9,860円が7割軽減となるためでございます。表のとおり、年金79万円までの方は全市町村で保険料が安くなります。
 中央に年金201万円のケースがございます。こちらは所得割が賦課されるわけでございますが、本市の場合、6万4,600円が6万7,600円へとアップいたします。そのほかでは逗子市が2,100円アップしますが、それ以外の31市町村では保険料が下がります。
 ただし、年金400万円となった場合には、保険料が上がる市町村が19団体、下がる団体が14団体となります。神奈川県では所得が高いほど、新制度へ移行した場合、保険料はふえる傾向にございます。
 また、3ページ以降には、夫婦2人世帯の場合の保険料の変化も掲載しておりますので、御参考にしていただければと思います。
 新制度に対しましては、さまざまな御意見や御質問をいただいておりますので、引き続き、制度のわかりやすい説明、丁寧な説明に努めてまいりたいと思います。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑のある方はどうぞ。
 よろしいですか。なければ打ち切りますけれど。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたします。
 関係外職員退室のため、休憩といたします。
               (16時05分休憩   16時06分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  日程第7「陳情第2号認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情」
 陳情提出者から発言の申し出がありますので許可したいと思います。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、休憩といたします。
               (16時07分休憩   16時27分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 原局からの説明をお願いいたします。
 
○高齢者福祉課長  陳情第2号認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情について御説明いたします。
 陳情の要旨は、認知症の人を在宅介護している人が急病や急用で家を離れなければならない事態となったとき、鎌倉市内でそのような緊急時に認知症の人を受け入れてもらうことのできる対応策を講じてほしいというものです。
 認知症の人数は、厚生労働省の資料によれば65歳以上の6.3%と推計され、これを当てはめますと、鎌倉市内では約2,900人と推定されます。一方、在宅高齢者を一時的に受け入れる施設として、市内には特別養護老人ホームのショートステイが8施設、128床が、老人保健施設においては、4施設で、43床がショートステイとして整備されています。これらの施設は、認知症専門の施設ではありませんが、認知症高齢者の受け入れを行っています。
 これまでも特別養護老人ホームや老人保健施設等の事業者は、ショートステイの受け入れに当たって、認知症の有無にかかわらず最大限努力していただいているところで、平成19年度の利用人数は1月当たり430人程度です。
 陳情の対応策に係る課題として、?として、認知症の人のうち、自傷他害等の特異行動がある人については、特別養護老人ホームや老人保健施設による介護サービス提供だけではなく、精神科の医療機関と連携し、医療的な支援が必要であること。?として、市内施設の利用者が多く、緊急的な申し込みに対し施設にあきがないこと、この二つがあると考えます。
 陳情にございます三浦市の老人保健施設「なのはな苑」は、認知症専門施設として、全国的にも評価されており、鎌倉市を含む三浦半島を中心とした広域的な受け入れを行っている施設です。
 この施設は、精神科の病院に併設され、介護と医療の連携が図られるとともに、100床を有する中で、緊急を要する場合にはショートステイ利用予定者の調整を図り受け入れていると聞いてございます。
 1点目の、介護と医療の連携につきましては、現在、「なのはな苑」と同様の精神科の入院医療機関に併設された施設は市内にはなく、施設整備計画もないため、こうした認知症の方には、医療機関と連携した近隣市の施設を利用しているのが現状です。
 二つ目の、緊急なショートステイ要望に対応できるベッド数の確保については、特別養護老人ホームなど、施設整備の際に事業者と協議する中で、ショートステイ枠の拡大を求めてまいります。また、認知症特有の徘徊に対応したスペースや、1人で外に出られないようなセキュリティーの確保など、認知症高齢者に対応できる施設内容の充実に向け、引き続き働きかけていきます。
 既に、特別養護老人ホーム及び老人保健施設のショートステイの整備については、建設の際に併設するよう事業者と協議してきており、神奈川県も平成18年度から、特別養護老人ホームについてはショートステイ用の居室を、長期入所定員の20%以上確保する方針を示しております。
 こうした方針のもと、鎌倉市でも本年6月、特別養護老人ホームに併設して、ユニット型個室のショートステイ20床が開設されました。
 今後も引き続き、施設整備の際、ショートステイ枠の拡大と施設内容の充実に努め、認知症の人の利用しやすい環境整備に取り組んでまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑がある方はどうぞ。
 よろしいですか。原局に対してはよろしいですか。
 よろしければ、原局への質疑は打ち切りますけど、よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 では、原局への質疑は打ち切ります。
 それでは、取り扱いにつきまして、それぞれよろしくお願いいたします。
 どうぞ、どなたからでも結構ですので。
 では、千委員からということで、暫時休憩いたします。
               (16時31分休憩   16時42分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 千委員からの意見、取り扱いについて、事務局から代読させます。よろしくお願いします。
 
○千 委員  (代読)だれもが起こり得るものですし、当事者の方のためにも、家族の方のためにも、いろいろな認知症の方を救急に受け入れられるショートステイを、一日も早く鎌倉市内につくってくださることから採択いたします。
 
○吉岡 委員長  ほかの方もどうぞ。
 
○萩原 委員  認知症の方というのは、本当に一人ひとり症状というか出方が違っていて、対応が難しいというのは百も承知で、受け入れる側もその対応が大変、家族も大変、いろんなところで大変なところが重なるんですけれども、今回の陳情に関しましては、新たな施設を、専門の施設を建ててくださいとかというようなことではなくて、やはり緊急時の対応の受け入れ態勢をというようなところに、対応策を講じていただきたいということですので、これはやはり高齢化の進む鎌倉、高齢化率が高くなれば、認知症の方の確率も高くなるということも考えられますので、やはり、この対応は必要かなというふうに思っておりますので、この陳情に対しましては、採択とさせていただきたいと思います。
 
○吉岡 委員長  結論を出すべきですね。
 ほかにございますか。どうぞ、御意見。取り扱いについてもどうぞ。
 
○岡田 委員  陳情の要旨と陳情の理由があるんですけども、特別養護老人ホームに認知症専門の区域と病床を設置していただくと、ここら辺のところはどうなのかなと。今後やっていっていただきたいというのは、私も重々わかりますけれども、高齢化率も鎌倉の場合は神奈川県で第2位ですから、数がふえれば、そういった方もふえるということで、対応していかなきゃいけないということはわかっています。
 ただ、駆け込み寺って、それはわからないわけじゃないんですけど、やはり一人ひとり物じゃありませんから、そういうのをふやせば、そこに簡単に入れられるということじゃなくって、スタッフとの関連の中でどうしていくのかという、ある意味、顔見知りというのは変な言い方ですけども、そういった施設とともに、ソフト面で、やっぱりやっていく必要があるんじゃないかなと私は感じはしています。
 私のおふくろは認知症ではなかったんですけども、近くの特養にやっぱり入りまして、かなり私も地獄の苦しみを味わったんですけども、ただ、やはり人ですから、相手も人、こっちも人というのがありますんで、そこも含めて充実していかないと、緊急時だから、もちろんそれはわかるんですよ。私の妻も倒れたことがありますからわかるんです。1日か2日入れたいと言ったけれども、おふくろも人間ですから、そこら辺のコーディネートというかな、そこら辺も必要だと、私はかなり思うんですよね。だから、そこら辺も含めて今後の対応というか、対応策を講じてほしいというふうに言われているんで、今後、当然、もちろん、先ほども申しましたように、鎌倉は神奈川県第2位の高齢化率ですから、数はふえる。そうすると、ここで言われている頻度ということが数がふえていく。そうすると、どうしてもその対応が今後していかざるを得ないし、やらざるを得ないとすれば、今言ったソフト面も含めて考えていってもらえればありがたいなというふうに思います。
 ただ、こう私も言いながら、財政のこともございますから、じゃあ、どこで減らしていくのかなという、片一方でまた考えているんですけども、かなり苦しい。しかし、やっていかなきゃいけないというようなことなんで、今後対応策を考えていってほしいなと、そういう意味では結論を出した方がいいんじゃないかなと、こんなふうに思っています。
 
○吉岡 委員長  ほかにどうぞ。
 
○野村 委員  今回出されたりんどうの会の気持ちというのは、私も十二分に感じています。
 市も、対応としては、今、いろいろと各施設にお願いをしているという話もさっきありましたし、この認知症の状況も把握しているのかなと私は思っています。
 あえて、この認知症の受け入れ施設をつくるということ自体に、賛成するというのもいかがなものかなと、すぐできるのかなということを考えると、ちょっと大変難しい。今後、問題が生じてくるのかなと思っています。
 やはり、この問題は非常に大切なことですので、市の対応をもっとしっかりと今後もよく見きわめて、どうするかということを今後考えていく必要があるのかなと、こんなような気がしますので、あえて、私はこの問題については、もうちょっと継続的な考え方でやっていただければなと、こんなような思いであります。
 
○久坂 委員  各委員さんからお話ございましたとおり、認知症の方を介護している方のその荷重というのは、本当に大変だなというのは思います。私も祖母が認知症でございましたので、その苦労は身にしみてわかっている者の1人として発言をさせていただくんですけれども、先ほどお話を伺いましたところ、精神科医の方がやっぱり専門で設置するとなると併設しなければならないということで、鎌倉市のみならず隣接自治体と一緒に、広域的な取り組みというところで推進をするというような考えを持っていただきたいのかなと思いますのと、今、御努力は十分いただいているんですけれども、そのショートステイの枠の拡大というのを今後も行っていただきたいと思います。
 また、先ほども岡田委員の方からお話がございましたけれども、人と人というところで、ハード面のみならず、ソフトというところで、先ほどお話ございましたが、認知症と聞いただけで現実的に受け入れが厳しいということで、だめだったというお話もございましたけれども、そこら辺を各施設ごとに、一体どういう課題があるから受け入れられないのか、もちろん、埋まっているから受け入れられないという物理的なところは置いておいて、技術的にこういったことを解決すれば、もしかしたら受け入れができるかもしれないというような、実態調査をしていただければというような要望も持っております。
 しかしながら、今後のやっぱり推移を、これも見守っていきたいということで、私は継続とさせていただきたいと思います。
 
○藤田 副委員長  先ほど陳述者の方に伺いましたら、市の持っている既存の施設を、こういうふうにちょっと工夫していただいて、そういうところで緊急時に受け付けていただきたいというようなお話を確認させていただきましたが、また、本会議でも、今持っている施設内を充実させていくという市の考えもあるということを、本会議でわかっておりますので、そうやっていっていただけるんだなというふうに私は思っているんですが、ただ、私一番気にしているのが、この「なのはな苑」じゃなければ受けてもらえないような認知症の症状が重いというか、特異行動というふうにここでは表現されていますが、こういう方たちを今現存の市の施設の中で受け入れすることは、非常に難しいのかなというふうには思う次第なんですね。
 例えば、精神科の先生がおいでになって、適切な処方をちゃんとしてくださるような体制もとっておかなきゃいけないと思いますし、また、ここの理由の中にも、本人もここじゃ嫌だって拒否をする、そういう場面もあるということになると、やはり認知症の方々に、こういうふうに合ったようなところを幾つか、広域の「なのはな」も含めて、市も施設の内容を充実するなりして、幾つかをこういうふうに、ぜひ検討していっていただきたいなと私思うんです。
 と申しますのは、もうよく認知症のお話を私も聞きますけれども、やっぱり何とかして差し上げたいなという、本当に実感を持っております。
 そして、この陳情の要旨は、もうできるよう対策を講じてほしいということで、理由はいろいろありますけど、市の方で対策を講じてほしいということでございますので、いろんなメニュー研究もしていただいて、この陳情に関しては結論を出して、市に積極的な検討を進めていただきたいというふうに私は思っております。
 
○吉岡 委員長  各委員、それぞれの意見がそろいました。基本的には、言い方はありますが、結論を出すべきだという方が4人と、継続という方がお二人ということで理解いたしますが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 ということで、この陳情に対しましては、結論を出していくということでいきたいと思います。
 それでは、結論を出すということで、この陳情、認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情について採決をいたします。
 それでは、この陳情…。
 
○野村 委員  結論を出すということになりましたよね、今ね。
 
○吉岡 委員長  そういうことで、御意見はそうだったものですから、そういうことなんですけど。
 
○野村 委員  今、だけど、そういうことにしたから、採決に入ろうと、今しているんですよね。
 
○吉岡 委員長  そうです。
 
○野村 委員  その前ですので、やはり、結論を出すということは、採択するか不採択かと、または退席かという形になると思うんですね。
 一言だけ、ちょっと言っておきたいんですけれども、採択するということに、結論を出そうということになりましたので。
 
○吉岡 委員長  ということになったんですけど。
 退席されますか。
 
○野村 委員  だから、どうするかね。賛成か、反対か、退席かということになるんだけれども、その辺のところは、ちょっと一言だけ申し上げておきたいのは、この陳情の願意の中で、緊急時の受け入れをお願いしたいというだけのこれ全体的なことであるんであれば、ちょっと難しいかなということであるんですけれども。
 
○吉岡 委員長  その上で御判断いただければと思います。
 もう一応、結論を出すということで、委員会としてはなりますので、その上で採決に入りたいと思います。
 それでは、陳情第2号認知症の人の緊急時受け入れ施設についての陳情について、賛成の方の挙手を願います。
                   (総 員 挙 手)
 では、総員の挙手によりまして、この陳情は採択されました。
 それでは、健康福祉部職員退室、環境部職員入室のため、休憩といたします。
               (16時56分休憩   17時15分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
 環境部関係に入ります。
 環境部関係の職員紹介をお願いいたします。
                   (環境部職員紹介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○吉岡 委員長  それでは、日程第8「議案第12号平成20年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)のうち環境部所管部分」につきまして原局から説明願います。
 
○出澤 環境部次長  議案第12号平成20年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)のうち、環境部所管部分について御説明いたします。平成20年度鎌倉市補正予算に関する説明書の6ページをお開きください。
 20款衛生費、15項環境対策費、5目環境対策管理費は509万5,000円の増額で、公害対策一般の経費、環境保全事業は、委託料としてアスベスト追加調査に係る経費を増額計上いたしました。
 アスベストの調査は、既に平成17年度に市の施設について調査を行い、アスベストの除去が必要な場合は、対応を終了したところでございます。
 その後、日本国内においては使用されていないとされておりました3種のアスベスト、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトにつきまして、国内での使用の事実があることが判明し、本年6月に国の検査規格が決定することになりましたので、早急に教育施設を含む市内29施設57カ所について、使用実態調査を行おうとするものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。御質疑はありませんか。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
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○吉岡 委員長  日程第9「報告事項(1)路上喫煙防止対策の取り組み状況について」原局から説明願います。
 
○環境保全推進課長  報告事項(1)路上喫煙防止対策の取り組み状況について御報告いたします。路上喫煙に関する市民意識調査の結果をまち美化推進協議会にお示しし、路上喫煙対策のため新たにルールが必要という御判断をいただきましたことにつきましては、平成20年2月開催の本委員会にて御報告をさせていただきました。
 その後、まち美化推進協議会で検討・協議をいただき、路上喫煙の防止に関する条例素案をまとめましたので、御報告するものでございます。
 お手元の資料、(仮称)鎌倉市路上喫煙の防止に関する条例素案についてに基づきまして、素案の概要を説明させていただきます。
 1の条例の目的でございます。この条例では、路上での喫煙を防止して、歩きたばこによるやけどなどの未然防止や、煙・においによる不快感を除去することにより、快適な環境を保つことを目的といたします。
 2のこの条例で使用する言葉の意義でございます。路上喫煙とは、道路、公園、広場などの屋外の公共の場所で喫煙することだけでなく、火のついたたばこを持つことも含めることとしてございます。
 市民等とは、市内にお住まいの方はもちろんのこと、観光客、通勤・通学をしている方など、市内を通過する方すべてを対象といたします。
 次に、3、市の責務と、4、市民等と事業者の責務では、鎌倉市、市民等、事業者の責務を定めてございます。
 5の路上喫煙禁止区域の指定についてでございますが、駅周辺など人通りが多く、路上喫煙を禁止する必要があると認められる区域を、路上喫煙禁止区域として指定することができることとしてございます。
 また、禁止区域を指定したときは、その旨を告示し、その場所を市民等にわかるような方法で周知することとしてございます。
 資料の裏面をごらんください。6、路上喫煙禁止区域での喫煙の禁止では、路上喫煙禁止区域では路上喫煙をしてはいけないこととしますが、特に喫煙所として灰皿などを設置して指定する場所は除くこととしてございます。
 次に、7の指導でございますが、路上喫煙禁止区域で路上喫煙をしたときには、路上喫煙をやめるよう口頭で指導することとし、指導に従わない場合には、8、命令により路上喫煙をやめるよう文書で命令することとしてございます。
 さらに、その命令にも従わない場合には、9、罰則のところに記載してありますように、過料2,000円を徴収しようとするものでございます。
 条例の施行時期につきましては、成立してから、条例の趣旨や喫煙禁止区域など、市民や観光客の皆様に十分な周知期間を置くこととしてございます。
 なお、この素案につきましては、去る5月15日から昨日6月16日までの1カ月問、市民の皆様方から御意見を募集いたしました。全部で22名の方から84件の御意見をいただいております。
 主な意見と市の考え方につきましては、意見集約ができ次第、ホームページ等で公表する予定でございます。
 今後、いただいた御意見を踏まえ、まち美化推進協議会で再度御協議をいただき、条例案として高めてまいりたいというふうに考えてございます。
 以上で報告を終わります。
 
○吉岡 委員長  それでは、質疑に入ります。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。
                  (「はい」の声あり)
 では、了承を確認いたしました。
 それでは、環境部職員退室のため、休憩といたします。
               (17時21分休憩   17時22分再開)
 
○吉岡 委員長  それでは、再開いたします。
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○吉岡 委員長  日程第10「諮問機関等の議会選出委員の推薦について」(1)鎌倉市国民健康保険運営協議会委員につきまして事務局から説明願います。
 
○事務局  ただいま休憩中に資料を配付させていただきました。
 本件につきましては、6月11日開催されました各派代表者会議におきまして、当委員会に委任されたものでございます。
 鎌倉市国民健康保険運営協議会委員につきましては、選出人数は2名でございます。任期は2年です。現任期の満了は、平成21年12月21日となってございます。
 選出につきましては、国保の被保険者1名、公益の代表1名の計2名となってございます。
 現在は、森川議員が被保険者代表、野村委員が公益代表としてなってございます。
 また、本日おいでの他の委員さん皆様、国民健康保険の被保険者になってございます。その辺につきまして、御協議・御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  ということでございます。
 森川委員が今は観光厚生ではなくなりましたので。
 それで、公益委員というのは、対象になっているのは野村委員だけではないかと思います。あとは、被保険者ということで、今お話があったように皆さん対象ということでございます。
 
○岡田 委員  野村委員さん、何だったっけ、公益委員って。
 
○野村 委員  おれ、国民健康保険でも違うから。
 
○岡田 委員  ああ、そういう意味でね。
 
○吉岡 委員長  そういう意味です。仕事をしているから。
 
○岡田 委員  わかりました。
 
○吉岡 委員長  どうしたらよろしいでしょうかね。どうしてもやりたいと。
 
○岡田 委員  やりたい人、手を挙げてください。
 
○吉岡 委員長  やりたいという方は優先的に。
 野村委員は、そのまま引き続き公益で出ていただくということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 ほかに、森川議員さんのかわりに、被保険者代表ということで。
 
○岡田 委員  先輩やればいいじゃないですか。
 
○藤田 副委員長  私。
 
○吉岡 委員長  藤田副委員長でよろしければ、藤田副委員長で。
 
○野村 委員  この3人で決められたら。
 
○藤田 副委員長  私がやりましょうか。
 
○吉岡 委員長  それでは、よろしいですか、藤田副委員長にやっていただくということで。
 それでは、野村委員が公益代表、被保険者代表ということで藤田副委員長にやっていただくということにいたします。では、よろしくお願いいたします。
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○吉岡 委員長  日程第11「継続審査案件について」事務局から報告願います。
 
○事務局  平成20年3月25日に閉会中継続審査要求を確認させていただきました。14件ございます。
 まず、お手元に配付させていただきます。
 
○吉岡 委員長  では、このとおり継続審査要求をしてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 ということで確認させていただきます。
 
○事務局  ただいま、陳情第14件につきましては、取り扱いにつきましては、閉会中継続審査という形で確認をいただきました。
 また、本日新たに継続審査の確認をされております陳情2件がございます。合計で16件になります。最終本会議において、閉会中継続審査要求を行うことについて御確認をお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○吉岡 委員長  では、確認いたします。
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○吉岡 委員長  日程第12「その他」です。
 当委員会の行政視察につきまして、日程並びに内容につきまして、きょう決められるとかというわけではないんですが、一応、なるべく早目にと思いまして協議させていただきたいと思います。
 
○野村 委員  日程の問題ですか、それとも。
 
○吉岡 委員長  日程の問題と行き先の問題と、まだ、いや、決まっているわけではございませんので、ちょっと、では休憩をとらせていただいて。
               (17時27分休憩   17時33分再開)
 
○吉岡 委員長  再開いたします。日程につきましては10月の2、3か、または6、7の方向で調整をしていただくということと、今出されましたバイオマスの問題で石川県の方に行ければということで、一つの案でございますので、またあったら出していただきたいということで、よろしくお願いいたします。
 それでは、観光厚生常任委員会を終わります。どうもありがとうございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成20年6月17日

             観光厚生常任委員長

                   委 員