○議事日程
平成20年 2月定例会
鎌倉市議会2月定例会会議録(5)
平成20年3月25日(火曜日)
〇出席議員 26名
1番 千 一 議員
2番 早稲田 夕 季 議員
3番 久 坂 くにえ 議員
4番 松 中 健 治 議員
5番 納 所 輝 次 議員
6番 原 桂 議員
7番 萩 原 栄 枝 議員
8番 石 川 寿 美 議員
9番 本 田 達 也 議員
10番 野 村 修 平 議員
11番 前 川 綾 子 議員
12番 渡 邊 隆 議員
13番 山 田 直 人 議員
14番 大 石 和 久 議員
16番 三 輪 裕美子 議員
17番 小田嶋 敏 浩 議員
18番 高 野 洋 一 議員
19番 高 橋 浩 司 議員
20番 伊 東 正 博 議員
21番 助 川 邦 男 議員
22番 中 村 聡一郎 議員
23番 岡 田 和 則 議員
24番 藤 田 紀 子 議員
26番 森 川 千 鶴 議員
27番 吉 岡 和 江 議員
28番 赤 松 正 博 議員
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〇欠席議員 なし
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〇議会事務局出席者
事務局長 植 手 次 雄
次長 磯 野 則 雄
次長補佐 小 島 俊 昭
次長補佐 田 中 良 一
議事調査担当担当係長 原 田 哲 朗
議事調査担当担当係長 久 保 輝 明
書記 成 沢 仁 詩
書記 谷 川 宏
書記 小 林 瑞 幸
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〇理事者側説明者
番外 1 番 石 渡 徳 一 市長
番外 21 番 辻 正 教育総務部長
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〇議事日程
鎌倉市議会2月定例会議事日程(5)
平成20年3月25日 午後2時開議
1 諸般の報告
2 議案第92号 鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について 文教常任委員長
報 告
3 議案第91号 鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について 観 光 厚 生
常任委員長報告
4 議案第94号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改 ┐
正する条例の制定について │
議案第96号 鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定につい │
て │
議案第98号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定につ │
いて │
議案第99号 鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改 │平成 20 年度
正する条例の制定について │鎌倉市一般会計
議案第83号 平成20年度鎌倉市一般会計予算 │予算等審査特別
議案第84号 平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算 │委員長報告
議案第85号 平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業 │
特別会計予算 │
議案第86号 平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算 │
議案第87号 平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算 │
議案第88号 平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算 │
議案第89号 平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算 │
議案第90号 平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算 ┘
5 議会議案第9号 岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特 中村聡一郎議員
別委員会の調査に要する経費について 外 9 名 提 出
6 議案第 100号 損害賠償調停事件の和解について 市 長 提 出
7 閉会中継続審査要求について
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〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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鎌倉市議会2月定例会諸般の報告 (4)
平成20年3月25日
1 3 月 6 日 文教常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
したい旨の届け出があった。
議 案 第 92 号 鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について
2 3 月 7 日 観光厚生常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に
報告したい旨の届け出があった。
議 案 第 91 号 鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について
3 3 月 17 日 平成20年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員長から、次の議案について委員会の審
査を終了したので、本会議に報告したい旨の届け出があった。
議 案 第 83 号 平成20年度鎌倉市一般会計予算
議 案 第 84 号 平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
議 案 第 85 号 平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
議 案 第 86 号 平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
議 案 第 87 号 平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算
議 案 第 88 号 平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
議 案 第 89 号 平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
議 案 第 90 号 平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算
議 案 第 94 号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議 案 第 96 号 鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について
議 案 第 98 号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
議 案 第 99 号 鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
4 3 月 19 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
議 案 第 100号 損害賠償調停事件の和解について
5 3 月 25 日 中村聡一郎議員外9名から、次の議案の提出を受けた。
議会議案第9号 岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経
費について
6 3 月 5 日 平成20年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会において、正・副委員長が次のとお
り選任された。
委員長 久 坂 くにえ
副委員長 助 川 邦 男
7 3 月 25 日 各委員長から、別紙要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。
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(出席議員 26名)
(14時00分 開議)
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○議長(松中健治議員) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。1番 千一議員、2番 早稲田夕季議員、3番 久坂くにえ議員にお願いいたします。
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○議長(松中健治議員) 日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
お手元に配付いたしました印刷物のほかに、先ほど議会運営委員会において、本田達也副委員長の辞任が同意されましたので御報告いたします。
ただいまの報告に御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
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○議長(松中健治議員) 日程第2「議案第92号鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について」を議題といたします。
文教常任委員長の報告を願います。
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○文教常任委員長(前川綾子議員) (登壇)ただいま議題となりました議案第92号鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について、文教常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第92号は、去る2月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後3月6日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本制定条例は、市民やスポーツ団体からのスポーツ施設充実に関する要望にこたえ、鎌倉市スポーツ振興基本計画を推進するための拠点施設として総合体育館やグラウンド等のスポーツ施設建設の財源に充てるための基金を設置し、その管理に関し必要な事項を定めようとするものであります。
その内容は、第1条では趣旨及び設置についての規定を、第2条では基金として積み立てる額についての規定を、第3条では基金に属する現金の管理についての規定を、第4条では基金の運用益金の処理についての規定を、第5条では基金に属する現金の繰りかえ運用についての規定を、第6条では本条例の施行に関し必要な事項は、市長が定める旨の規定をそれぞれ定めようとするもので、平成20年4月1日から施行しようとするものであります。
当委員会では、平成19年6月定例会において総合体育施設の整備を求めることについての陳情を総員の賛成で採択していることを踏まえ、スポーツ施設及び基金のあり方などについて、慎重に審査いたしました結果、今回の条例制定が厳しい財政状況にある本市ではありますが、スポーツ施設建設推進に大きな役割を果たすとの判断から、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(松中健治議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第92号鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第92号は原案のとおり可決されました。
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○議長(松中健治議員) 日程第3「議案第91号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について」を議題といたします。
観光厚生常任委員長の報告を願います。
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○観光厚生常任委員長(本田達也議員) (登壇)ただいま議題となりました議案第91号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第91号は、去る2月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後3月7日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本制定条例は、本年4月から後期高齢者医療制度が開始されることに伴い、本市において行う事務、普通徴収に係る保険料の納期等を規定しようとするものであります。
その主な内容は、第1条では本条例の趣旨についての規定を、第2条では本市において行う事務は、保険料の徴収に関する事務、資格の取得や喪失に係る届け出等の事務のほか、広域連合条例に規定する各種申請書の受け付け及び通知書の引き渡し等の事務とする旨の規定を、第3条では本市が保険料を徴収すべき被保険者は、市内に住所を有する75歳以上の者及び一定の障害がある65歳以上75歳未満の者で、広域連合の認定を受けた者並びに病院等に入院、入所または入居中の被保険者の特例について規定する高齢者の医療の確保に関する法律第55条の適用を受ける被保険者であって、病院等に入院等をした際に、市内に住所を有していた者とする旨の規定を、第4条では普通徴収の納期は第1期の7月から第9期の翌年3月までの年9回とし、各納期の納付額は広域連合が算定した保険料を9で除して得た額とすること、また、特別の事情がある場合は市長は別に納期または納付額を定めることができる旨の規定を、第5条では保険料を納期限までに納付しないものに係る延滞金についての規定を、第6条では本条例の施行に関し、必要な事項は規則で定める旨の規定を、第7条から第9条では正当な理由なく、文書その他の物件の提出等に従わない者や、偽りその他不正の行為により保険料等の徴収を免れた者等に対する罰則についての規定をそれぞれ定め、また付則において平成20年4月1日から施行しようとするとともに、保険料の凍結措置の導入に伴い、平成20年度における被扶養者であった被保険者に係る普通徴収の方法による保険料に関し、第1期から第3期までの間は徴収せず、第4期から徴収しようとするものであります。
当委員会では、慎重に審査いたしました結果、次のような相反する意見に分かれたのであります。
一つは、年齢で差別する後期高齢者医療制度そのものが問題であり、見直すべきであるという意見であります。また、もう一つは、社会の変化の中で後期高齢者医療制度導入はやむを得ないものであるが、今後体制を整え、制度の円滑な推進に努めるとともに、経過を見ながら課題への具体的な対応策を検討してほしいという意見であります。
以上のような異なる意見に分かれましたが、採決を行った結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(松中健治議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第91号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第91号は原案のとおり可決されました。
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○議長(松中健治議員) 日程第4「議案第94号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第96号鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第99号鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算」「議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算」「議案第85号平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算」「議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算」「議案第87号平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算」「議案第88号平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算」「議案第89号平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算」「議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算」以上12件を一括議題といたします。
平成20年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員長の報告を願います。
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○一般会計予算等審査特別委員長(久坂くにえ議員) (登壇)ただいま議題となりました議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算外11議案について、平成20年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
当委員会は、去る3月5日に委員会を開き、互選により委員長に私、久坂、副委員長に助川邦男議員が選任されました。以後、3月10日から本日まで、延べ6日間にわたって委員会を開き、付託を受けました議案について、市長が所信表明で述べている「健やかな未来・はぐくみ予算」の内容はどのようなものか、限られた財源の中で、第3次総合計画第2期基本計画前期実施計画に位置づけられた諸事業を初め、市民生活に密着した事業や重点的かつ政策的な課題・施策がどのように予算に盛り込まれているか、その優先度や緊急度などの点に着目し、詳細な質疑及び活発な意見交換を行った結果、付託を受けました12議案のうち、一般会計予算議案については否決、その他の11議案については、原案のとおり可決すべきものと決したのであります。
まず、平成20年度の予算規模についてでありますが、一般会計と新設された後期高齢者医療事業特別会計など、7特別会計の総額は1,003億1,350万円となっており、前年度予算との対比では73億7,430万円、6.8%の減であります。
初めに、議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算について申し上げます。
一般会計は558億8,300万円の規模で編成されており、前年度対比9億4,200万円、1.7%の増であります。歳入における構成内容は、市税の65.7%を中心に、国・県支出金、市債等が主な財源であり、その内訳は自主財源が75.8%、依存財源が24.2%となっております。
一方、歳出においては消費的経費が59.6%、投資的経費が9.4%、その他繰出金や公債費などが31%という内容であります。
本議案については、採決の結果、少数の賛成により原案を否決すべきものと決したのであります。
次に、特別会計予算でありますが、下水道事業特別会計外6特別会計の合計予算規模は、444億3,050万円で、前年度対比83億1,630万円、15.8%の減であります。
初めに、議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算、議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算、議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算、以上3議案については、一部の委員が反対の立場をとりましたが、採決の結果、多数の賛成により、原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、議案第85号平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算、議案第87号平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算、議案第88号平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算、議案第89号平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算、以上4議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、条例関係でありますが、まず初めに議案第94号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。改正の内容は、平成18年6月に公布された健康保険法等の一部を改正する法律により、老人保健法の一部が改正され、その法律名が高齢者の医療の確保に関する法律に改称され、同法に基づく後期高齢者医療制度が本年4月1日に開始されることに伴い、規定の整備を行おうとするもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、議案第96号鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。改正の内容は保育所待機児童の解消を図るため、市立深沢保育園の定員を80人から100人に、市立腰越保育園の定員を75人から90人に、それぞれ増員するとともに、腰越保育園については、現在4カ月児から受け入れを行っている低年齢児保育を2カ月児からの受け入れに拡大するほか、市立山崎保育園については、本年4月1日から民営化し、社会福祉法人に移管するため、本条例から同園についての項を削除しようとするもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。改正の内容は、スポーツ施設のうち、鎌倉体育館、大船体育館及び鎌倉武道館の駐車場の使用を有料化するため、駐車場の開場時間、使用料及び使用料の減免などについて規定の整備を行おうとするもので、1台当たりの使用料については、使用開始から30分以内の場合は無料、最初の30分を超え、3時間までは200円、以降1時間ごとに100円とするもので、本年7月1日から施行しようとするものであります。本議案については、一部の委員が反対の立場をとりましたが、採決の結果、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、議案第99号鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。改正の内容は、条例の題名を鎌倉市青少年会館条例に改め、鎌倉市青少年会館の施設の使用を有料化するとともに、現在休館日である月曜日を開館するため、規定の整備を行おうとするもので、使用料については、鎌倉・玉縄青少年会館、それぞれ部屋ごとの面積に応じ、1時間当たり100円から600円とし、公用、公益事業や青少年活動を行う場合等は使用料を減免することができるようにしようとするもので、本年10月1日から施行しようとするものであります。本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で付託を受けました12議案に関する審査の結果について報告を終わりますが、当委員会では、本市の財政運営が引き続き厳しい状況にある中で、市民からの要望などを踏まえ、今後取り組むべき諸課題について、その対応の方策や方向性を検証するなど、担当原局に対し長時間にわたり質疑を行い、さらに重要な施策については理事者の見解をただすなど、慎重に審査を行ったのであります。審査の過程においては、各委員から数多くの意見や要望が出されておりますので、理事者においては、これらに十分留意して今後の市政運営に当たり、特段の努力をされるよう要望いたします。
以上で報告を終わります。
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○議長(松中健治議員) これより委員長報告に対する質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
これより討論に入ります。原案に対する御意見はありませんか。
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○17番(小田嶋敏浩議員) 日本共産党鎌倉市議会議員団を代表いたしまして、議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算、議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算、議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算、議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算及び議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、以上5議案について意見を申し上げます。
まず、一般会計予算についてですが、代表質問や特別委員会で示したように、厚生労働省の平成19年度分勤労統計調査結果からは、勤労者では3年ぶりに名目賃金でも前年比0.7%の減、実質賃金では前年比0.8%減少していることからも、総世帯における可処分所得は一貫して減少していること、鎌倉市の生活保護世帯や就学援助世帯、さらには国民健康保険料の滞納者はいずれも増加傾向にあることなど、市民生活は依然として深刻な状況にあります。また、その生活に追い打ちをかけているのが原油価格の急騰や、それに伴う原材料費の値上がりです。そして、この影響の広がりはこれからもっと大きくなることは明らかです。このように、ここ数年来の税、社会保障の負担増などとあわせて市民の生活は苦しくなっているのが実態であることから、市政運営に当たっては何よりも市民生活に配慮し、極力その負担の抑制に努めること、言いかえれば、市民の暮らしを応援する立場で、特に市民生活に密着した分野の負担を可能な限り抑制することであります。
具体的には、市民負担を軽減する施策として、国民健康保険料の抑制・軽減を図ること、介護保険料・利用料の軽減制度を拡充すること、障害者自立支援制度の利用料軽減や施設運営への助成を行うこと、後期高齢者医療保険料については、市の独自に軽減を図ることなど、市民生活を応援・支援する立場で市としてできることは可能な限り福祉の心を持って最優先に実施するよう強く求めるものであります。
次に、行財政改革に関連することですが、人事評価制度への成果主義の導入について、制度の内容や、それがもたらす作用など、一定の踏み込んだ指摘を行いました。人間が行う仕事の成果を人間が適正に判断することは大変難しいことです。特に、市役所のように営利を直接の目的としない公共業務については、なおさらのことであります。この問題についての認識を市長にただしたところ、むしろ積極的に導入したいとの答弁が返ってきました。改めてこういう制度を導入して、本当に職場全体の士気向上につながるのか、よく考えていただきたいと思います。市役所における職場実態は今かなり深刻な状況になっているのではないでしょうか。実態をよく見て真剣に考えないと、今以上に深刻な状況を生み出しかねない、このことを重ねて指摘するものであります。
市役所の職員については、今年度をピークとして幹部職員を初め、多くの団塊の世代の方々が退職されますが、経験ある職員が次々と退職し、いわば世代交代を図っていく時期であるだけに、市民への行政サービスを将来にわたって安定的に提供する上で、今正規職員を含めた適切な職員配置が重要であります。特に、正規職員が減る中で、業務量の増大などによりメンタルヘルスの悪化が強く懸念される状況となっており、依然として大変心配な状況にあります。福祉、こども部局など、市民の窓口対応が必要な部署などでは、ぎりぎりの体制となって、深夜まで残業が続いているなど、何とかしてほしいという職員の切実な声が聞こえてきますが、市長にはその声は届いているのでしょうか。無論、むだを是正することは当然であり、事務の改善など、できるところから取り組むことは大切ですが、物事には限度というものがあります。やはり、人員の配置は職場の実態をきちんと踏まえ、必要であれば増員も含めて適切に行うべきであることを強く申し上げるものであります。
次に、大船観音前マンション開発問題に係る市道053−101号線の復旧工事については、原状回復を求める議会決議から2年3カ月、工事費の補正予算可決から1年が経過しました。土木技術が進んでいる今日、いまだ復旧工事のめどが立っていないことは、この問題解決に取り組む市の姿勢が厳しく問われなければなりません。市は、隣接地権者の土地を使わないでも可能な復旧工事の工法などを早期に提案するよう強く求めるものです。
また、260−2の区域変更について、もとに戻すことは困難、廃止することによって普通財産になり、事業区域が接道しなくなり、不利益を与えることになると新たな理由を持ち出しました。質疑の中で、この見解を批判したのに対して、理事者は調査したいと答えましたが、いずれにしても、岡本マンション絡みの一連の未解決問題は、市長の政治姿勢が問われており、新年度の早期に解決することを強く要求するものです。
次に、深沢国鉄跡地を中心としたまちづくり計画と、藤沢・村岡地区の新駅誘致との関係についてであります。当議員団は、自治体誘致駅の場合、相当数の乗降客の確保や建設費の自治体負担などを指摘し、市長の基本姿勢をただしました。市長や原局の答弁は、今後も基本計画を基本に進めるとしながらも、新駅設置が現実のものになる状況にあれば、基本計画の計画人口についても再度検討が必要とか、深沢のまちづくりに影響を与えることから、県、藤沢市、鎌倉市の3者で広域の交通体系を含めて検討するなど、計画の見直しは当然に必要になるというものでありました。当議員団は、市民が教育、文化、医療、福祉など、暮らしに密接に密着したものを願って策定した深沢地域の新しいまちづくり基本計画が新駅設置などによって、市民要求に基づく計画から遠ざかってしまうことのないよう、強く要求するものであります。
なお、下水道事業特別会計は使用料への消費税転嫁に反対であること、国民健康保険事業特別会計は後期高齢者医療制度と関連する問題があること、後期高齢者医療事業特別会計は制度の中止を求める立場から反対します。
また、スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定については、体育館施設における駐車場使用の有料化が市民のスポーツ振興を図る目的から問題があるため、以上申し上げた5議案については、反対することを表明し、討論を終わります。
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○20番(伊東正博議員) 平成20年度鎌倉市一般会計予算外関連議案のすべてに賛成の立場から鎌倉同志会を代表して討論を行います。
平成20年度の市税歳入は、前年度当初予算と比較して市民税で約7億2,000万円の減収、固定資産税と都市計画税で約6,000万円の増収、市税全体では約6億7,000万円の減収を見込んでおります。一般会計の歳入に占める自主財源の比率も、前年度と比較すると4.5%の減少となります。
アメリカ経済の減速、原油価格の高騰、農産物や原材料などの価格の上昇、株、為替など金融市場の混乱、こうした国際経済における不安定な要因は、我が国の経済の先行きにも陰りをもたらしております。日本の景気はバブル崩壊後の危機的状況から脱して、マクロ的には順調に回復しているかに見えますが、国民の間には経済格差が広がり勤労者世帯の可処分所得は毎年マイナス傾向が続き、したがって個人消費による内需の拡大は困難であると言えます。
同時に、国と地方を合わせた長期債務残高が平成19年度末で773兆円と推定され、先進国中、最悪の状況にあり、効果的な国の景気対策も期待できないのが現実です。
厳しい経済情勢の中にあって、市民の生活と福祉の向上を果たさなければならない地方自治体がこれまで以上にむだな支出を排除し、より効率的な財政運営を求められていることは論をまたないところであります。
しかし、歳入の面では、地方分権改革推進法が成立して1年以上が経過しても、国と地方公共団体の税源配分など財政上の措置がまだ検討の段階で、特に本市のように地方交付税の不交付団体に対する対応を見ると、これまで依存財源に頼ることなく健全な財政運営をしてきた自治体の努力が報われない地方分権改革になるのではないかと危惧せざるを得ません。
また、本市では収入確保対策プロジェクトが策定され、まだまだ推進すべき課題も残されておりますが、財政の現状を短期的に改善できる可能性は少ないと見るのが正しいでしょう。
以上、何点かの現状認識を述べましたが、限られた財源のもとでは、歳出の面での抑制を図るとともに、将来を見据えた予算の適正な配分が求められていると考えます。
歳出の抑制としては、常に人件費が問題となります。平成20年度一般会計予算における人件費の占める割合は27.6%で、前年対比で2%の減となります。団塊の世代職員の退職手当が山を越したこともありますが、職員数の適正化計画が着実に実行されてきた結果でもあります。しかし、同時に新たな課題も生じております。職員の年齢構成にバランスが欠けていること、給与、手当の制度改正が進まないことから、管理職を辞退するケースがふえていること。給与が他市と比較して、相対的に引き下げられていることから、新規採用者が充足されないこと。職員数は減員されても、非常勤職員やアルバイトが大量に雇用されていること。職場によっては慢性的な超過勤務が続けられていることなどです。この問題を放置しておくと、能力と意識の高い職員に、さらに多くの負担を強いることになります。今年度繰り返し生じた職員の不適切で不法な事務手続は、本人の資質によるところが大ですが、その再発を防止するための管理監督のシステムを構築するためには、職場の環境を整える必要に迫られていると考えます。人件費を抑制したつもりが職員の不適切な行為の事後処理のために膨大な時間とエネルギーを費やすことになったのでは、全くの逆効果となります。危機管理の一つとしても、給与体系の見直しに取り組む必要があります。
また、団塊の世代職員の大量退職を迎えたこの時期に、技術やノウハウの継承をどのように図るのか、頻繁に行われる法改正や条例改正、基準の見直しに伴い、職員の研修と窓口での対応をいかに適切に行うのかなど、早急に取り組まなければならない課題が山積しています。
次に、歳出の面から平成20年度の一般会計予算を見ますと、新規の重点事業として、少子化対策の推進を図るための産院開設の支援事業があります。鎌倉市内では、現在出産できる医療機関が1カ所しかなく、市民の分娩の約3分の2を近隣市に頼っているのが現状です。鎌倉市医師会立の産院開設を支援し、市内で安心して子供を出産し、育てることができるようにすることは、画期的で先進的な取り組みと言えます。また、あわせて妊婦健診の公費負担を4回から7回にふやし、子育て世代の経済的負担の軽減を図るとともに受診を促進して母体の安全と妊婦の不安解消につなげる施策が予算化されております。さらに、子育て家庭のニーズに合わせて集団保育の困難な病気回復期の子供に対する施設型保育を委託事業として実施するなど、石渡市長の政策である、だれもが安全で安心して生活でき、子供が元気に育つまちづくりを具体的かつ効果的に予算に反映させていると言えます。大いに評価するところであります。
世界遺産登録の推進事業としては、平成20年度、いよいよ神奈川県、横浜市、逗子市と鎌倉市から成る世界遺産登録推進委員会によって推薦書原案の作成が行われます。また、登録の候補遺産である国指定史跡、永福寺の三堂基壇の復元工事と自然環境基礎調査、亀ヶ谷坂切通しの整備工事などが行われます。平成22年度の登録実現に向けて着々と準備が進められ、その裏づけとなる予算が盛り込まれております。
石渡市長は以前より世界遺産登録を通したまちづくりを提唱されております。しかし、かつて本会議でも世界遺産登録は文化財保護を目指す事業なのか、それともまちづくりがテーマなのかの議論がありました。私も世界遺産登録は教育委員会の範疇を超えて行政が一体となって取り組むまちづくりの視点がなければならないと主張をいたしました。その主張は今も正しいと考えます。しかし、もう一方で忘れてはならない原点があります。それは、なぜユネスコが地球上に残された貴重な自然と人類が伝えてきた文化の足跡を世界の宝として保護しようとしているのかということであります。ユネスコ、すなわち国際連合教育科学文化機関は人類に多大な被害を与えた悲惨な戦争を二度と繰り返さないために設立された国際連合がその下部組織として創設したものです。ユネスコは教育・文化・科学の領域を通じて国際協力を促進することにより、世界の平和と人類の福祉の実現を図ることを目的としております。人類のかけがえのない遺産を諸国民の協力のもとに守ることによって、世界の平和と人類の福祉が達成されると考えたからであります。
鎌倉市議会は戦後間もない昭和33年3月、平和都市宣言を求める請願を全会一致で採択し、それを受けて同年8月10日、鎌倉市は海の平和祭において平和都市宣言を行いました。その宣言の中に、多くの歴史的遺跡と文化的遺産を持つ鎌倉市はここに永久に平和都市であることを宣言するとあります。ユネスコの世界遺産条約が採択されたのが1972年、昭和47年ですから、その14年も前のことであります。文化遺産を後世に伝えていくことで、平和を実現しようとする精神はまさにユネスコの精神と合致するものであります。
世界遺産登録においては、この平和を希求する視点を市民の共通の認識とすることが大切であると考えます。平和都市宣言50周年の節目の年に当たり、世界遺産登録推進に新たな視点を提起し、その推進運動の飛躍を望むものであります。
鎌倉市の市債残高は一般会計と特別会計を合計して、平成20年度の予算見込みで約963億円となります。市債残高がピークに達した平成16年度は約1,078億円ですので、それから年々減少を続け、この5年間で約115億円もの債務を圧縮したことになります。都市経営の観点から評価すると、石渡市政は持続可能な地方自治体を目指して、すばらしい努力を重ねてきたと考えます。厳しい財政状況の中、経営の健全化を図りながら、多様化する市民のニーズにこたえて事業を実施することは至難であります。今後も総合計画実施計画に盛り込まれた大型事業が次々と控えています。しかし、地方分権の時代はまた、都市間競争の時代でもあります。住んでよかったと思える都市を築くには、不断の努力を重ねることが大切であります。予算は政策の反映であるとともに、さまざまな要望を調整した結果でもあります。一歩一歩政治目標に近づけていくことを石渡市長に望むところであります。
以上、平成20年度鎌倉市一般会計予算外関連議案を評価するとともに、予算の執行に当たって何点かの留意すべき意見を述べましたが、これで賛成討論を終わります。
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○8番(石川寿美議員) 神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表して、議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算に反対の立場から討論に参加します。
2008年度は景気の低迷で市税収入は前年に比べ6億7,000万円の減収見込みとなっており、厳しい財政運営が予想されます。市民の貴重な税金が市民生活と調和し、将来にわたって安心して暮らし続けられる予算配分でなければなりません。そうした視点で、代表質問、予算等審査特別委員会で質疑をし、明らかになった問題点を述べさせていただきます。
今年度は、世界遺産登録公文書偽造や保育料不正処理問題、学歴詐称など、職員の不祥事が相次ぎ、行政運営に対する市民からの信頼を失墜してしまいました。一部職員の職務怠慢が引き起こしたことではありますが、そのたびに行われる事実解明調査や考査委員会などに本来の業務とは違う多大な労力を費やすことで超過勤務が生じ、多額の残業代が増加したことは、行財政改革にも逆行する結果となりました。
さらに、岡本二丁目マンション問題については、1年たっても解決の糸口すら見出せない状況が続いています。大きくさらけ出した山肌はいつ崩れるとも知れず、階段状道路の復旧は遅々として進まず、260−2の道路編入も、もとに戻す姿勢さえ見られません。根本的な解決に向けて市民の立場に立って真摯に取り組むべきです。
また、大船駅東口再開発など、市民生活に大きくかかわる問題についても、地権者と折衝ができず、停滞を続けています。これ以上の引き延ばしは、むだな財政支出となり、計画見直しの決断が迫られていると考えます。ごみ処理広域化計画については、逗子市から生ごみ処理施設は共同で実施しないが、焼却施設に関しては今後も協議すると、引き延ばしともとれる回答がありました。市長は回答には了承しかねると述べていますが、これまでの経過を見れば、1年間も回答を引き延ばされ、逗子市に振り回されていたことは明白で、今後の焼却施設の行方も期待はできません。結局のところ、ごみ問題は迷走を続け、ごみの有料化の決断もできず、いつまでたっても将来を見据えたごみ処理計画は全く明確になっていません。このことは、鎌倉市民が20年も前から分別に協力し、築いてきたごみ行政の歴史に汚点を残しかねない問題であり、市民からは不信の声が募るばかりです。これはもとより市長がごみ半減化計画を先送りにし、ごみ問題を最優先にしてこなかったツケが回ってきたと考えます。その場しのぎの解決策では収拾がつかない状況に追い込まれており、市独自の新たなごみ処理計画を早急に立て、体制を建て直すなど市長の政治判断が必要です。
次に、全国学力・学習状況調査、いわゆる全国学力テストは何のための調査か、その意義も成果も見えず、保護者や現場の教師から疑問の声が上がっています。あげくに全国各地で学校のランクづけのおそれのある調査結果の公開を求める動きが広がっています。一方、愛知県犬山市では市長が推進の立場にあったにもかかわらず、教育委員会では次回も実施しないという地方公教育を全うする事例をつくりました。市立小・中学校でも成果が見られないとし、参加しない学校は昨年より8ポイント減少し、53%となり、独自の路線を歩む学校がふえてきました。鎌倉市も地方にゆだねられた公教育の権利を生かし、子供の一人ひとりに向き合う鎌倉らしい教育を創出すべきと考えます。何よりもいじめや不登校、学級崩壊などの山積する問題の解決に最優先に取り組むべきです。教育現場に競争原理を持ち込むという視点に立った学力テストは、格差社会を助長させることにもなりかねず、即刻中止すべきと考えます。
最後に武田薬品新研究所については、昨年5月に武田薬品工業側から出された資料には、P3施設をあわせ持つことが明記されているにもかかわらず、担当課は十分調べもせず、環境影響予測評価実施計画書に特段意見なしと回答したことは、全く職務怠慢であり、危機管理が機能していなかったと言わざるを得ません。市長は予防原則にのっとり、武田薬品と安全協定を結び、市民の健康と安全を守るべきと考えます。
以上、指摘しましたことはすべて市長の政治姿勢とリーダーシップの欠如に基づくものです。職員の綱紀粛正に努めると同時に、市民の信頼を取り戻すべく最大限の努力を求めるものです。市長は2008年度予算は、「健やかな未来・はぐくみ予算」と提案されましたが、将来を見据えた未来のためにはぐくむ予算にはなっていないと考え、一般会計予算には反対します。
以上をもちまして、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表しまして、2008年度一般会計予算に反対する立場からの討論を終わります。
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○14番(大石和久議員) 私は公明党鎌倉市議会議員団を代表し、提案されました平成20年度鎌倉市一般会計予算外諸議案に対し賛成の立場から討論に参加いたします。
長く低迷を続けた日本経済もようやく足踏み状態を脱却したと言われていたのもつかの間、現在の我が国を取り巻く経済環境は厳しさを増してきております。急激に進む円高、急騰する原油価格に加え、サブプライムローン問題の影響が雇用や消費などに徐々に及びつつあり、先が見えない経済情勢の混迷が市民生活に大きな影響を与えることが懸念されております。市民の不安を払拭し、活力ある地域を築いていくために、今、行政が果たさなければならない役割、責任は、これまでにも増して重くなっていくと考えております。平成20年度の鎌倉市の一般会計予算は558億8,300万円と、19年度予算と比較すると、約9.4億円、率で1.7%の増加となっておりますが、この予算には平成15年度に借りた鎌倉みどり債の借りかえ分が含まれているため、実質では約5.6億円、率で1%の減少となっております。
特に、市民福祉の向上を図っていくための貴重な財源である市税が6.7億円、率で1.8%の減収となっていることは、大変厳しい財政状況であることを物語っております。このような財政状況の中にあっても、今回示された平成20年度予算は市民の要望、議会の論議にこたえるものであると評価をいたします。
具体的には、低年齢児保育の拡充や病後児保育の実施、妊婦健診の公費負担の拡大、産科診療所の開設支援など、まさに鎌倉で安心して子供を産み育てることができる施策の実現、また介護老人ホームやケアホームの整備といった福祉の充実、七里ヶ浜駅のバリアフリー化、大船駅西口のペデストリアンデッキや腰越漁港の整備、小町通りの電線類の地中化など、各都市基盤整備、少人数学級の拡充や学校施設の耐震補強工事などの学校教育環境の向上、あすのまちづくりを意識した川喜多記念館の建設や世界遺産登録を視野に入れた永福寺跡の整備、七里ガ浜地区の消防出張所用地の確保、J−アラートの導入など、市民生活の安全確保のための諸施策の実施など、まさに市民が要望しているさまざまな施策を効果的に織り込んだ予算案であると評価をいたします。
さらに付言しておきたいのは、これまで懸念されてきた団塊世代の大量退職に伴う退職手当問題を市民生活に大きな影響を与えることなく乗り切り、なおかつ市債残高を4年連続で減少させるに至ったことはまさに市長初め、職員が一丸となって行財政改革に取り組んできた成果であると考えております。団塊世代の大量退職後に当たる平成20年度は、残された職員一人ひとりがその知識と技術を受け継ぎ、全力で市民に奉仕していくことで市民からの信頼を勝ち取っていかなければなりません。ましてや、行政においては不適切な事務処理が行われるすきなど、あってはならないと考えます。
先ほど申しましたが、暗く重たいムードが社会に漂い始めている昨今、市民の行政に対する期待は日々高まっております。この平成20年度予算が鎌倉市の今後の発展と信頼の回復に向けて必要不可欠なものであるとして、賛成の意を表明いたします。市長におかれましては、力強いリーダーシップを持って対応されますことを強く要望し、討論を終わります。
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○議長(松中健治議員) 討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
まず、議案第94号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第94号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第96号鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第96号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第98号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第99号鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第99号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第83号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第84号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第85号平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第85号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第86号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第87号平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第87号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第88号平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第88号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第89号平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第89号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第90号は原案のとおり可決されました。
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○議長(松中健治議員) この際、市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
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○石渡徳一 市長 (登壇)ただいま、平成20年度予算及び関係案件の議決を賜り、一言御礼を申し上げます。
本定例会に提出をいたしました平成20年度予算を初め、多数の案件につきまして長時間にわたり熱心な御審議をいただきました各常任委員会、特別委員会の委員長、副委員長及び委員の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
地方分権改革は新たなステージに入り、ますます基礎自治体の個性、実力の発揮が求められております。鎌倉の真価が問われてきております。そのような中で、多彩な市民力を結集いたし、地域資源の活用と市民自治の推進を図ることにより、鎌倉の地域力と地域価値の向上を目指してまいりたいと考えております。
平成20年度も総合計画を着実に推進しながら、鎌倉の将来を見据えた、だれでもが安全で安心して生活でき、子供が元気に育つ活力ある町の実現を目指し、全力を尽くしてまいる所存でございます。
最後になりますが、議案の御審議に当たり、貴重な御意見をいただきました委員各位、議会運営に御尽力賜りました議長、副議長に敬意を表しまして、私のあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。
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○議長(松中健治議員) 日程第5「議会議案第9号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費について」を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を願います。
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○22番(中村聡一郎議員) (登壇)ただいま議題となりました議会議案第9号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費について、提案理由の説明をいたします。
御承知のとおり、平成19年2月定例会において、地方自治法第100条の調査権が委任された岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会が設置され、審議を進めているところでありますが、今後さらに詳細な調査が必要であるため、地方自治法第100条第11項の規定により、平成20年度における本調査に要する経費を20万円以内とするよう定めるものであります。
以上で提案理由の説明を終わります。
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○議長(松中健治議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第9号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第9号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議会議案第9号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議会議案第9号は原案のとおり可決されました。
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○議長(松中健治議員) 日程第6「議案第100号損害賠償調停事件の和解について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○辻正 教育総務部長 議案第100号損害賠償調停事件の和解について、提案理由の説明をいたします。議案集その5、1ページをお開きください。
本件は、本市公立学校の元教員、〇〇〇〇が教え子であった申立人両名に対して、平成18年4月ごろから12月にかけて不適切な行為を行い、警察によって逮捕され、平成19年6月5日に〇〇〇〇に対して懲役3年の実刑判決が下された事件です。本事件に対して、平成20年1月23日に申立人らが横浜簡易裁判所に損害賠償に関して調停申し立てを行い、3月5日に第1回調停が行われ、3月11日に、同裁判所から調停案が示されました。
その内容は、1、鎌倉市は、本件損害賠償債務として、申立人甲1に対し金50万円を、申立人甲2に対し金50万円を、それぞれ支払う義務があることを認める。2、相手方〇〇〇〇は、本件損害賠償債務として、申立人甲1に対し金200万円を、申立人甲2に対し金200万円を、それぞれ支払う義務があることを認める。3、鎌倉市は、申立人らに対し、1の金員を、平成20年5月30日限り、申立人ら代理人名義の普通預金口座に振り込んで支払う。4、相手方〇〇〇〇は、申立人らに対し、本調停の席上において、2の金員を支払う。5、鎌倉市は、本件事件の重大性にかんがみ、今後、同様の事件を未然に防止するために、教職員の質の向上や生徒からの相談に対応できる体制を整備するよう努めるものとする。6、相手方〇〇〇〇は、今後、手段のいかんを問わず、申立人らに一切故意に接触しないことを約束する。また、申立人らが、相手方〇〇〇〇に対し、今後教育関係の活動等にかかわらないでほしい旨の希望を表明していることについて、相手方〇〇〇〇はこれを真摯に受けとめる。7、鎌倉市は、相手方〇〇〇〇に対し、国家賠償法第1条第2項に基づく求償は行わないものとする。8、申立人らと相手方らは、申立人らと相手方らとの間及び鎌倉市と相手方〇〇〇〇との間には、本件に関し、本調停条項に定めるもののほか、何らの債権債務のないことを相互に確認する。9、調停費用は、各自の負担とする。というものです。
この内容が、裁判所の調停案提示であることから、これを尊重し、和解しようとするものです。
以上で説明を終わります。
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○議長(松中健治議員) お諮りいたします。本件は、相手方の住所・氏名が伏せられておりますが、これを知られることにより、個人の利益や名誉を害し、基本的人権の尊重に抵触するおそれがあると思われますので、この際、地方自治法第115条の規定により秘密会にいたしたいと思います。
なお、本件については同条により、出席議員の3分の2以上の賛成を必要とし、かつ討論を用いないで可否を決することとされております。
ただいまの出席議員は26名であり、その3分の2は18名であります。秘密会を開くことに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、秘密会を開くことは可決されました。
ここで議長が関係者を指名いたします。
議員、理事者側市長、副市長、経営企画部長、総務部長、教育長、教育総務部長、総務課職員、議会側事務局職員。よって、関係者以外の職員並びに報道関係者及び傍聴者の退場を命じます。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(15時06分 休憩)
(15時08分 再開)
〇秘密会
(15時14分 休憩)
(15時16分 再開)
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○議長(松中健治議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより採決に入ります。議案第100号損害賠償調停事件の和解についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第100号は原案のとおり可決されました。
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○議長(松中健治議員) 日程第7「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
お手元に配付いたしました要求書のとおり、各委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、各委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
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○議長(松中健治議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
平成20年2月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
(15時17分 閉会)
平成20年3月25日(火曜日)
鎌倉市議会議長 松 中 健 治
会議録署名議員 千 一
同 早稲田 夕 季
同 久 坂 くにえ
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