平成20年全員協議会
3月18日
○議事日程  
平成20年 3月18日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成20年3月18日(火) 11時00分開会 11時47分閉会(会議時間 0時間46分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
松中議長、高橋副議長、早稲田、納所、原、萩原、石川、本田、野村、前川、渡邊、山田、大石、三輪、小田嶋、高野、伊東、助川、中村、岡田、藤田、森川、吉岡、赤松の各議員
(千、久坂議員は欠席)
〇理事者側出席者
石渡市長、佐野副市長、金澤副市長、兵藤総務部長、小山総務部次長、内藤総務課長、勝山環境部長、塩崎環境部次長兼環境政策課長、柿崎施設建設担当担当課長、安田都市計画部長、井上都市計画部次長、甘粕都市調整課長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、小島次長補佐、原田議事調査担当担当係長、久保当担書記
〇本日審査した案件
1 生ごみの資源化について
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○松中 議長  おはようございます。ただいまから議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議長全員協議会は、市長から「生ごみの資源化について」議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので、開催した次第であります。
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○松中 議長  報道機関からの取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告がありますので、お願いいたします。
 
○植手 事務局長  本日の全員協議会に、朝日新聞、毎日新聞、神奈川新聞及び読売新聞から取材並びに写真撮影の申し出があります。また1名の傍聴希望の申し込みがあります。本件の取り扱いについて、御協議をお願いいたします。
 
○松中 議長  ただいま、事務局からの報告につきまして、許可することでよいか確認をさせていただきます。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、入室のため一たん休憩いたします。
               (11時01分休憩   11時02分再開)
 
○松中 議員  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○松中 議長  それでは「生ごみの資源化について」理事者から報告を願います。
 
○石渡 市長  本日は、議会全員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。
 本市と逗子市の生ごみの資源化につきまして、御報告させていただきます。
 本市と逗子市は覚書に基づきまして、生ごみ資源化施設と焼却施設の広域処理につきまして、協議を続けてまいりました。昨年11月12日には、私が逗子の平井市長さんとお会いして、今年度中に両市で広域処理を行っていく御判断をしていただくようにお願いをしてまいってきたところでございます。また、本市に建設する生ごみ資源化施設につきましては、本市の焼却施設の耐用年数の問題から、まず本市単独で環境省の交付金申請の手続を進めさせていただき、平成20年の早い時期に本市と逗子市の地域計画を作成して、広域の交付金申請を進められるようにお願いしたところでございます。
 私は、代表質問でも御答弁したとおり、(仮称)バイオ・リサイクルセンターは、本市と逗子市の循環型社会を構築する上で必要な施設であると考えております。
 そのような中で、先日3月4日に逗子市の検討チームが広域と単独の試算を行ったという新聞記事が出ておりまして、代表質問も行われましたことから、環境部から逗子市の原局にその根拠となる積算内訳などの説明を求めておりました。
 それに対しまして、3月11日に逗子市の副市長が逗子市の検討チームの検討結果報告書を持って金澤副市長を訪ねてまいりました。報告によると、この検討結果を14日の逗子市の全員協議会、16日のまちづくりトークで明らかにして、そこでの意見等を踏まえ、平井市長が最終的に判断をされるというものでございました。
 しかし、今般の新聞報道によりますと、去る3月14日に逗子市の平井市長は、逗子市議会全員協議会で広域での生ごみ資源化施設建設について参加しない考えを明らかにしたとあります。さらに、覚書については解消するとありました。また、16日のまちづくりトークで不参加に至った経緯や理由などを報告したとございました。
 これらの記事の事実経過につきましては、事前に広域化検討協議会などで何らの相談もなかったことで、大変驚いております。私は現時点で、詳細について把握しておりませんので、何とも申し上げられませんが、いずれにいたしましても、循環型社会の形成を推進するために、(仮称)バイオ・リサイクルセンターは、両市にとって大きな役割を果たすものと考えております。
 なお、詳細、補足事項につきましては、担当部長から説明いたさせます。御了承賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
○勝山 環境部長  生ごみの資源化について、御報告申し上げます。
 逗子市と本市の生ごみの資源化につきましては、逗子市と本市の広域処理施設として整備を計画してまいりました。昨年、3月に鎌倉市長と逗子市長が協議を行い、鎌倉市長は、両市のごみ処理について、今後も覚書に沿った協議を両市間でしていきたいということで、双方で確認をいたしたところでございます。そして、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会を5月7日、7月13日、10月12日に開催したところでございます。また、昨年11月12日に行われました両市の首長協議において、逗子市は、(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設用地が名越から関谷に変更となったことに伴いまして、広域化についての協議は継続するが、搬送コストなどについて市民説明が必要なため、結論を出すには今年度末まで時間を要すると、こういうことでございました。
 このため、(仮称)バイオ・リサイクルセンターの施設稼動をおくらせることなく、同時に逗子市との広域処理協議も継続させることができる手法といたしまして、環境省の交付金申請に必要となります循環型社会形成推進地域計画をひとまず本市単独で作成し、昨年19年度中の提出を行いまして、平成20年度、来年度早期に逗子市が広域化をしていく結論が出た際に、本市単独の地域計画を鎌倉市・逗子市両市の地域計画に変更することとしたものでございます。
 このような経過の中で、本年3月4日の新聞報道におきまして、逗子市の職員による検討チームが行った試算では、生ごみ資源化施設では広域処理をした場合でも逗子市内中継施設の設置や運搬費などで単独の場合と同程度費用がかかると、このようにございましたので、その積算内訳などを教示してくれるよう逗子市の原局に要請してまいりました。特に逗子市内中継施設の建設につきましては、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会においても、その規模や内容につきましてこれまで協議したことがなく、唐突に感じておるところでございます。
 この逗子市の職員による検討チームが行った試算につきましては、3月11日午後4時半ぐらいだったと思いますが、逗子市の伊東副市長と環境部長以下の職員が検討チームの調査検討報告書を持参されまして本市の金澤副市長を訪ねてこられました。
 その際は、この報告書の内容を、3月14日の逗子市議会全員協議会及び3月16日のまちづくりトークで発表いたしまして、議会や市民の皆様の御意見を聞いた上で、逗子市長さんが広域化についての最終判断をしたいと、このようなお話でございました。
 したがいまして、3月15日、それから昨日、3月17日の新聞報道にありますように、逗子市長が逗子市議会全員協議会及び市民との対話集会まちづくりトークにおかれまして、生ごみの資源化施設については、20年間のごみ搬送費用などを含めたコストは逗子市単独の方が同程度か安くなる、全国的に家庭から出る生ごみを資源化している施設が都市部にはないため効果が確認できないと、この理由で生ごみ施設の建設に参加しないとした記事、また、本市との覚書については解消するとした記事につきましては、2市のごみ処理広域化検討協議会等におかれましても、何も報告、相談等は受けていないことから、余りに唐突であり、非常に驚いているところでございます。
 昨日3月17日、午後3時過ぎだったと思いますが、急遽、逗子市の部長さんに事実関係について確認しにまいりました。わずかな時間しかお話しできなかったんでございますけれども、3月14日の逗子市議会全員協議会において、生ごみ処理施設を広域化整備しない考えであることを逗子市長が表明し、覚書も白紙となるものであろうと表明したということは事実であるということでございました。ただし、いずれも覚書に関することなので、鎌倉市とも協議はしなければならないと、このように付言したということでございました。
 いずれにいたしましても、両市の広域化検討協議会は会長市で逗子市におかれて早急に開催していただくよう申し入れるとともに、また、逗子市長さんから正式に鎌倉市長に結論を伝えていただきたいと、こういうことを申し入れました。
 以上で報告を終わります。よろしく御協議の上、御了承賜りますよう、お願いいたします。
 
○松中 議長  ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたら、お伺いいたします。ございませんか。
 
○岡田 議員  おはようございます。今、御説明いただいてありがとうございました。
 それと私も新聞等々も読ませていただいて、実は逗子の全協の方にも参加させていただきました。後ろの傍聴席で聞いておりました。確かに今の報告のように、市長さん言われたかと、こんなふうに思います。ただ、今、部長さんも言われましたけど、2市でやっていこうということで今までずっと話し合いなさっていたわけで、今、唐突というふうに言われましたけれども、私はそういうことではないんではないかなというような感じがしています。やはり今までの協議の中でいろんな問題があって、お互いに協議されてきて、なかなか逗子の方も難しいといううわさは出ておりましたですしね。そこら辺のところどうなんだというようなことで、議会等でも同僚議員も過去に質問もしておりますし、ちょっとニュアンス的に違うんではないかなという気はします。だけど、今報告されたことは報告されたことですから、それはそれとして受けとめます。
 一つは、運搬、生ごみを名越から関谷に建設地を移すということで、その後、逗子の方が、今も報告されましたけど、搬送施設を逗子市内に建設していくと。新聞の報道によりますと、その前でしたら大町には、これはいい悪いは別にして、18億8,000万円、これは逗子市が負担する建設維持費用ですね、共同処理する場合。ところが関谷に移ったということで、逗子の方が運搬中継施設15億2,000万円という新聞報道があるんですが、これがあるために20年間、調べますと34億円になるんだと。ここら辺がかなり運搬中継施設がかなりの値段でございまして、それを合算すると大町では18億8,000万円だったのが関谷に移すとプラス運搬中継施設で15億2,000万と。合算すると34億円というようなことが載っております。市単独で生ごみ資源化施設を建設する場合は32億円ぐらいだと。これも大ざっぱなざっくりした数字だろうというふうに思いますが、そんなことが書いてございまして、逗子の方はコストメリットがないということでやらないと。ただ、その後、聞きますと生ごみ処理施設を逗子が単独で建設するんではなくて、生ごみ処理機等々を各家庭に普及させていきたいと。これも新聞報道ですから確かなことはわからないんですが、そういった中で残りの部分については焼却していきたいというようなことも言っているわけですが、そこら辺は確認されてますでしょうか。
 
○勝山 環境部長  先ほども御説明いたしましたけれども、3月11日に逗子から一般廃棄物処理計画検討チーム調査検討報告書はいただいております。ざっと読ませていただきましたので、今議員おっしゃるようなことが書かれております。この中継施設でございますけれども、名越から関谷に移ったということで15億2,000万円、中継施設と搬送でこのような費用がかかるというような内容でございます。名越から関谷までは距離にして11.5キロを往復で23キロでございます。その23キロを搬送するのに中継施設が必要かどうかということも、私どもはこの報告書をいただいて逗子さんの方にお話をしました。明確な答えというものは、逗子が鎌倉に相談をしないでといいますか、単独でやるには中継施設で10トン車両で関谷に運ぶということでございます。まだ協議会等開いていないわけでございますから、私どもが協議会で主張を申し上げたいのは、(仮称)バイオ・リサイクルセンターにつきましては、これから建設のために地元の皆様ともお話し合いを進めていくと。このような経過を踏むわけでございまして、当然地元要望というものも前提にしながら、これからの運用は考えていかなればいけないと思っております。
 これは、昨年の首長会議の中でも鎌倉市長の方から、その運搬費用については今後の検討課題ではありませんかというようなお話もさせていただいているところでございますし、そういう意味では非常に中継施設ありきというのは非常に唐突だという感じを持っておりますし、この中継施設の費用が広域化を単独と比べて、中継施設の費用が要するに15億もかかるということでございますので、ではこの15億がなくなれば広域に参加していただけるんですかという話にもなりかねませんので、そこら辺につきましてはもう少し詳しく逗子さんの方からお話を伺いたいと、このように考えております。
 
○岡田 議員  ありがとうございます。それからもう1点は、これは今後、協議・報告等されていくだろうと思うんですが、一応というよりも逗子さんが公式の席で3点ほど報告をされていまして、要するに生ごみ処理施設については共同でやらないということになりますと、我々が今まで聞いていました80トン、これが60トンぐらいになるのかなと。そうすると今までの試算、30億ぐらいじゃないかというようなところから40、50、60というふうに膨らんでいくわけですけれども、そこら辺の試算がまた変わってくるだろうというふうにも思いますけども、そこら辺はまた別途試算をし直して、我々の方に報告していただけると、こういうふうに思っているわけですが、そこら辺はよろしいですか。
 
○石渡 市長  後で担当部長から御説明させますが、今御質問の趣旨は、覚書を解消した前提でのお話でございましたので、その覚書の取り消しについて、まず私の方から今の考えをお話しした方がいいというふうに考えまして、今挙手をさせていただきました。
 逗子市長さんからまだ直接に内容あるいは趣旨を伺っておりませんので、どこまで私がここでコメントしていいかということはあるかと思いますが、首長間で覚書をさせていただいた、これは大変に重いものだというふうに考えておりまして、社会通念上あるいは信義則上も一方的に取り消しをされるという御発言をいただいても、即了承というふうには私は申し上げられないというふうに考えております。
 また両市間の覚書というのは、4市1町の合意事項の流れを受けて、この覚書を締結したものでございますので、当然本市単独での結論をこの場で、私がお話しすることも差し控えさせていただきたいと思いますし、恐らく逗子市長さんもそのことは御理解を当然いただいているというふうに思っております。その上で部長の方から御説明させます。
 
○勝山 環境部長  先ほどの御質問の費用の関係でございますけれども、私どもの今現在、国の方に提出をしてございます地域計画につきましては、あくまでも鎌倉市単独での地域計画でございますので、そこに記載してある数字というものが鎌倉市単独での費用というふうに考えていただければ結構だというふうに考えております。
 私どもは来年度早々に逗子市さんがその広域に参加してくれるというふうに期待をしてございましたので、その地域計画を直すときには、今言われたように60トンが80トンにして、それでその80トンの場合の建設費用等を改めて見込まなければいけないと思っておりましたけれども、先ほど、これは観光厚生で資料でたしかお配りしたと思いますけれども、鎌倉市単独の地域計画書に記載のとおりでございます。
 
○岡田 議員  わかりました。それと関連しまして、ここで発言するのが適当かどうか悩むところでございますが、今、関谷の方に鎌倉市としてはやろうということでやられておりまして、近々のうちにこの3月中に市長さんが地権者さんと価格交渉してやっていきたいというようなことは、これはさきの議会等々でも報告されておりますし、それはそれでよろしいんですけども、そこのところは何といいますか、そこの関谷のところは私などはいろいろと調べている状況なんですが、なかなかいろんなことがあって、このままいけるかどうかというのは難しいことがあるんではないかというふうに私は思っております。そこら辺は県とちゃんと調査しまして、その後にきちっと明らかにした上で、今月ということですからなかなか時間がないわけですけれども、価格交渉に入っていただけるのかなと、こんなふうに思いますが、そこへ辺は答弁よろしくお願いしたいと思うんですが。
 
○金澤 副市長  今の議員さん御指摘の中で、私ども今、調査をしていまして、まだちょっと結論は出ていないんですけれども、今調査に鋭意努力しているというところでございます。
 
○岡田 議員  ぜひよろしくお願いいたします。以上です。
 
○松中 議長  ほかにございますか。
 
○森川 議員  先ほど市長の方から覚書を交わしているにもかかわらず、一方的な解消するという発言で、とても了承できないという御発言がございました。私もこれは当然だと思うんですね。本来3月14日の全協、そして3月16日のまちづくりトークの結果を得て結論を出すと言っていたにもかかわらず、もう3月14日の日にほぼ結論を出しているわけですよ。しかも、その後、逗子市から鎌倉市に対していまだに正式な報告がないというのは、私はもう本当に鎌倉市はなめられているんじゃないかなというふうに思っています。しかも、生ごみ資源化施設については一緒にやらないけれども、焼却については協議・継続するとまでおっしゃっていますよね。ですけれど、私に言わせるのと、本来この逗子が解消するに至った理由というのは、やはり焼却施設を受け入れたくないという市民から反対運動の声が大きかったからではないかというふうに考えているんですが、今後鎌倉市として、先ほど了承できないという発言がありましたけれども、逗子市に対してどういう対応をしていくのか。私は本来であれば、逗子の今回の判断を一方的に出したことについては強く抗議していくべきだというふうに思っているんですが、その点についてお伺いしたいと思います。
 
○石渡 市長  ただいま議員さんの方から抗議というお言葉が出ましたが、先ほど私の方からお話し申し上げましたように、今までの、過日、先週来られた副市長さんの御発言の内容も違っておりまして、本当にびっくりしておるところでございます。両市間、いわゆる市同士のやはり覚書でございますので、抗議という方法はどういうものがあるのかということもあると思いますが、いずれにしろ、その点についてはやはり問いただしていくことが必要だと思っていますし、私も市長さんに今年度中に結論をいただきいということをお願いしておりますが、私と市長さんが面談する前には、十分な協議会を開いていただいて、報告書について十分な検討をされた上で私も面談を受け入れたいと、このように思っております。
 
○森川 議員  私はぜひ、鎌倉市として逗子市に対しては毅然とした態度で臨んでいただきたいというふうに考えています。
 またもう一つ、今回生ごみ資源化施設のことを逗子市さんは理由に挙げられたようですけれども、かなり唐突に無理やりつくった理由のようにも受けとめられます。また一方で、焼却施設については協議を継続していくというふうにおっしゃっていますけれども、今回のような対応を見ていますと、とても申しわけないけど、逗子市さんを今後信用できないというふうに私は考えます。特にこの広域化については焼却についての反対の声が大きくて、やはり私は広域化を解消するという理由に至ったというふうに考えていますので、焼却についてずるずる逗子の結論に引っ張られるようなことがないように、やっぱり鎌倉市として独自の焼却についても方針を持つことが必要だというふうに考えています。これは以前から会派の一般質問などでも申し上げておりますけれども、やっぱり鎌倉市は鎌倉市としてのきちんとした方針を持つべきではないかというふうに考えますが、今後焼却施設の耐用年数も迫っている中で、鎌倉市としてどう対応していくのか、その点についてお伺いしたいと思います。
 
○石渡 市長  逗子市さんを信用できないというお言葉には、私もちょっと同意しかねますが、いずれにしても決してずるずると引き延ばしたり、安易な予測、あるいは安易な期待、こういうことはやはりごみの処理問題というのは市民生活に密着した市民の問題でございますので、御指摘の点も十分に踏まえて今後対応させていただきたいというふうに考えております。
 
○森川 議員  もちろんね、市長が信用できないなどという発言はもちろんできないことは重々承知しております。ですけれども、ともかく逗子市さんは3月末までに結論を出すというふうにおっしゃったはずですから、今ここで生ごみ資源化施設にのれないという結論を出したんであれば、焼却施設についても、私は3月末までにきちんと回答を鎌倉市として求めていくべきだというふうに考えています。これ以上ずるずる逗子市さんに引っ張られるのは、鎌倉市のこれからごみ処理計画にとって決してプラスにならないというふうに考えますけれども、3月末までに私は結論をぜひ求めていただきたいと思いますが、その点についていかがでしょうか。
 
○勝山 環境部長  先ほど市長も申し上げましたとおり、この覚書につきましては鎌倉と逗子との覚書でございますけれども、その前提となるのは4市1町の合意事項というものが前提になっていると、そうふうに私どもは感じております。ですから、もう1回神奈川県さんにお願いして、4市1町の会議、4市1町の合意事項というのは広域化を推進するために二つに分かれたわけでございますから、今このような状況となってしまった現在において、もう一度4市1町の考え方を整理する必要があるというふうには私どもは考えてございます。
 また、いずれにいたしましても、今年度中にできる限り早期に、逗子市さんの議会等々、いろいろなスケジュールもある中で、スケジュール調整いたしまして、できるだけ早く両市の協議会の中でこの問題については突っ込んだ議論をしていきたいと、このように考えております。
 
○森川 議員  私も4市1町の中できちんと問題を整理することは必要だというふうに考えています。ただ、本当に鎌倉市、今泉が平成25年、そして名越についても平成26年という住民とのお約束がある中で、やっぱり焼却施設の建設、かなり時間がかかります。鎌倉市として新たな焼却施設をつくるのか、もしくはもっとほかのところと一緒にやることを考えるのか、本当にタイムリミットが迫っていると思うんですね。ですから、ぜひとも3月末までに逗子市との広域化についてはきちんとした結論を出していただきたいと思います。逗子にずるずる引き延ばされるのは、もうこれ以上絶対にしないということをぜひここでお約束していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○石渡 市長  逗子市長さんとの御返事を今年度末にいただくということになっておりますので、当然今年度末に逗子市との覚書につきましては、一定の結論を出さなきゃいけない、そのような覚悟で会談をさせていただこうと思っています。
 また、今後の鎌倉市のごみ行政にとりましても、やはり御指摘のとおりスケジュールも迫っておりますので、その点も十分に踏まえて逗子市さんとの面談をさせていただきたい、このように考えております。
 
○森川 議員  新たな、鎌倉市としてしっかりとしたごみ処理方針を立て直さなければならないと思うんですね。そこのところを本当にタイムリミットが迫っている中では、早期にやっていただきたいということを強く要望して終わりにいたします。
 
○松中 議長  ほかにございますか。
 
○高橋 副議長  3点ほどお伺いをしたいと思います。まず、最初市長さんが就任されたときに、前任市長さんの見込みが甘くて、結局今泉の方、休炉してしまって、片方では処理し切れなくなって、ほかの市にも迷惑かけながら何とか軌道修正をして、その部分については本当によくやっていただいたなと私も思っております。ナポリみたいに道路にごみがまかれるような状況になってはいけないわけで、本当に待ったなしに毎日毎日起こる生活の中から出る事業ですから、これだけはもう本当にどんなことがあっても判断ミスは許されない。こういうふうに思っておるわけでありまして、まさにここのところが正念場だろうなというふうに思うわけであります。
 そこで、3点ほど伺うんですけれども、一つは従前からお伺いしていることであります。生環審の方で鎌倉のごみ処理行政をどうあるべきかということで御諮問をいただいて、時間をかけていろいろと審議をしていただいて、答申をいただいているところです。ただ、その大前提になるところで、これはもう審議会の議事録にもあるわけですけれども、広域行政の中での共同施設としてやっていく方法と、市単独でやっていく方法と二通りありますと。両方答申を出しましょうかというような議論があったんですね。ところが、覚書もありますし、今補助の状況が広域処理を原則として補助金が出されるということもありますので、単独施設としての審議については、時間の関係もありますから割愛していただいて、広域処理のみについて審議会の答申をいただきたいという、こういう担当者の方からの依頼もあって、生環審の方では広域処理施設としての答申しか出していないんですね。単独としての議論をしていない状況であります。ですから、ここはやっぱり広域でやるということで、限りない可能性を求めて作業は進めるんですけれども、やはりここのところは単独でやるケースも想定をして、やはり前々から求めていますけれども、そうなったときにはきちっとすぐ対応できるように、生環審の方に改めて諮問をしていただきたいと、こういうお願いをしてきているんですけれども、この辺についてはどうでしょう。
 
○勝山 環境部長  逗子の市長さんが今年度末に私どもの市長を訪ねてこられるということを伺っておりますので、首長会談の中でその辺のところは明らかになっていくんだろうというふうに考えております。
 当然のごとく、広域の中身が変更していけば、それに伴って施設の再編整備も変更していくわけでございますので、改めてそうなった折りには生環審の方へ諮問していきたいと、このように考えております。
 
○高橋 副議長  この覚書は逗子の前任市長さんとの覚書でありまして、その後選挙があって、現市長さんの方は基本的には白紙だということを選挙中にも訴えておりましたし、そういう選挙を経て現市長になられているという、こういう経過があれば、覚書は行政の継続性として認められる部分がありますけれども、選挙を経て要するに方針が転換になったということについては、これも一つの民意の反映としてはある面、認めざるを得ない面もあります。そういうことでリスクをマネージするという意味から、方針転換になったら間に合うようにきちっと対応をとっていただきたいという意味で今聞きました。
 それともう一つは、2点目ですけれども、今生ごみ処理施設の件についても、単独になる可能性があると。そのときに今の補助体形の中で補助はちゃんとしてもらえるかどうか。補助金がちゃんと出してもらえるかどうか。これについてきちっと文書で確認してくださいということでやっていただいて、これは単独でもいいですよという回答をいただきました。これはうまく間に合うように手を打っていただいたなと、最悪のケースは免れられるなというふうに思いますが、今度、先ほども森川議員から質問がありましたけれども、焼却ごみの方もこの可能性が出てくるわけですね。どの時点で確認するかというのはありますけれども、やはりこれは正式にこちらから文書で出すのは一定の見通しが立ってからになろうかとも思いますが、ある程度打診としては、これは鎌倉は広域でやろうと思っていたけれども、相手がノーだというときに、じゃあどうしますかという問題が残りますので、そういうレアケースの場合には、私は補助金は出すべきだと。これは私が出すわけじゃないですけれども、制度としてそんな強引な話はないわけですから、当然そういうふうな方向になると思うんですけれども、これもすぐにとは言いませんけれども、やはり一定の時期にいったら打診をしていただきたいなというふうに思いますけれども、これはどうでしょう。
 
○勝山 環境部長  生ごみ資源化施設につきましては、今までの逗子さんとのいろいろな協議を踏まえて、神奈川県さんのお力添えも得て、鎌倉市単独でもということで国の方の御了解をいただいたわけでございますけれども、こと焼却施設に関しましては、非常に実現性は困難だろうなというふうに感じております。また、これからの逗子さんとの話し合い、また4市1町との話し合いを踏まえて、かなり流動的な部分というのが現時点ではあろうかと思いますので、今ここで何とも申し上げられませんけれども、鎌倉市単独で交付金の対象になるかどうかということにつきましては、当然、県の方に打診はしていきたいと、このように考えております。
 
○高橋 副議長  原則広域施設と、ただし、ただし書きがありまして、要するにリサイクルですとか再資源化とか、そういうものについては特段の考慮ができるようなそういう条文になっていますから、ただ燃すということじゃなくて、やっぱり灰の溶融固化をして出たものについては再利用できるような施設にしていくと。これも一ひねり必要ですし、まさにそういう部分を生環審できちんともんでいただいて、単独でもできるような体制をとっていただきたいなと、これはひとつ要望だけしておきたいと思います。
 3点目、最後ですけれども、先ほど岡田議員の方からつけ足しでちょっと話がありました。最終的にどうなるかわかりませんけれども、今生ごみの処理施設を関谷の方でやっていこうということで、先般補正予算も通ったわけですが、これは要するに価格の部分の話ですけれども、あそこが宅地造成ができる用地だという前提でいろいろ話をしてきたんです。ところが、要するに市街化調整区域で既存宅地として開発ができるという、その条件が幾つかありまして、直近の宅地まで25メーター以内じゃないといけない。2番目にある宅地が、その直近の宅地から50メーター以内になきゃいけない、こういうものがあります。そして、その次も50メーターで、連続して50軒、最低50軒はないといけませんよという、こういう条件があるわけですね。それが直近の宅地までが25メーター以上あるんではなかろうかと。こういう疑義が出ました。私一応きょう、担当の方に行って確認をしてきたんですけれども、昨日担当者の方で現場を見に行ったら、どうも出てきている図面、要するに24.5メーターというこの通りではなかったと。今業者の方に連絡をして、業者の回答を待っているところだと。副市長さんが言うように今調査をしている最中ですという、そういう答えでした。ただ、担当者がはかったら24.5メーターという図面どおりじゃなかったんだと。さらにその先の方に行きますと、プレハブといいますか、温室の小屋があって、そこを要するに宅地というふうに見なして50メーター、50メーターでずっとやっているんですね。これについても県の方の担当者に確認をしましたら、温室のハウスみたいなものは建造物としては認めませんというふうなことを言っているんですね。ここもきちんと調査してほしいなというふうに思うんですけれども。
 そういう申請、要するに今開発の申請はとまっていますから、申請書類にもし、仮にその記述していることが虚偽であった場合、その場合には業者の資質が問われるというんですかね、やっぱり信用の部分というのは大きく崩れてきてしまう。そういう業者さんと取引を行政がしていいのかという、こういう問題にも発展しかねない問題なんですね。ですから、ここはそういうことまで含めてきちっと精査をして、買う買わないという判断もやっていただきたいなというふうに思いますけれども、どうでしょう。
 
○金澤 副市長  まさしく今御心配の件につきましても、細かい精査をしておりますので、ちょっと今のところはまだ何ともお話しできませんけれども、今一生懸命やっているというところで御理解いただきたいと思います。
 
○高橋 副議長  今、詳細についても申し上げましたんで、とにかく買収をしてからそういうことが報告されても困りますし、またそういうことが明らかになると今度は監査の対象うになったりとか、余計面倒くさい話になりますので、その辺は速やかに対処して、議会の方にもきちっと報告をいただいた上で先に進めていただきたいと思います。
 
○松中 議長  ほかにございますか。
 
○早稲田 議員  1点お尋ねしたいと思います。逗子市から出されました報告書の中で、鎌倉市と意見が大きく食い違ったのは、その生ごみ処理施設についての安全性、それから実効性というところで、逗子はそれを認められないとはっきりとおっしゃっているわけで、ここが鎌倉市と違う点なので、その点につきましてもあちらの逗子市の方にもデータを出していただいて、鎌倉市もこういうことで安全だと確認をしていると、そういうことをお互い今まで突き合わせていらっしゃらなかった結果がこういうことになったのではないかと思いますので、ぜひその点、先ほどの中継地点のところの唐突な感じがあるとおっしゃられて、その点については根拠を示してということもありましたけれども、この生ごみ処理施設の実効性ということについてのお互いのデータを出して、突き合わせていただきたいと思いますが、その点についてはもうおっしゃられたのか、これからおっしゃられるのか、お尋ねしたいと思います。
 
○勝山 環境部長  私どもが計画しております(仮称)バイオ・リサイクルセンターの安全性につきましては、これはもう一番地域住民の皆様、農業者の皆様の御関心が高いところでございますので、十二分にホームページ等を使いまして説明は申し上げたというふうに私どもの方は理解しております。それを逗子さんがどう理解したのかということにつきましては、今後早急に開く協議会の中で検討させていただきたい、このように考えております。
 
○早稲田 議員  ぜひその点については、関谷の住民の方は一番関心の高いところですので、しっかりとあちらのデータも出していただいて、こちらも出して調査をしていただきたい。調査というか検討を進めていただたきいと要望しておきます。よろしくお願いいたします。
 
○松中 議長  ほかにございませんか。
 
○大石 議員  端的にやらせてもらいます。逗子市さんが生ごみ処理施設に鎌倉とはやらないという判断については、実質上の広域化協議から脱退宣言だと私は思っております。そうですよね。広域の原点を考えれば、そういうことになるというふうに私は思うんですけれども、その辺はやっぱり強い態度で逗子市さんとの対応に臨んでいただきたいなというふうに思うんですが、この点いかがでしょう。
 
○石渡 市長  これまで広域の中で生ごみ資源化施設、そして焼却施設、これを安易な言葉で言えばペアで考えておりましたので、どちらかの施設について必要ないというようなことは、私ども最初から考えておりませんでした。したがいまして、冒頭お話ししましたが、今一方的な取り消しと言われても、了承したとは申しておりませんので、仮定の話になりますが、そういったことになれば御指摘のとおりだというふうに思っています。
 
○大石 議員  やっぱり鎌倉市だけの問題じゃなくて、4市1町という先ほどお話がありましたけれども、そういう中ではっきりこの宣言という部分の重みを逗子は感じるべきだと私は思います。それでやっぱり鎌倉市から見れば、生ごみは逗子はやらないけれども、焼却ごみはどうするかという協議を今検討しますなんていうことを言っているけれども、鎌倉市側から見れば、ただの焼却ごみの域外処理になっちゃうんじゃないですか、考えたら。広域でも何でもないんですよね。だから、ここでよく考えていただいて、ここに市のトップがいらっしゃるわけですから、その辺も含めた上で、逗子との協議をしていただきたいということを要望させていただきます。以上です。
 
○松中 議長  ほかにございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ほかに御質疑、御意見がないようでしたら、質疑及び意見を打ち切ります。
 本件につきまして、了承する旨、確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 本日の議会全員協議会はこれをもって閉会いたします。