平成20年 2月定例会
第2号 2月28日
○議事日程  
平成20年 2月定例会

          鎌倉市議会2月定例会会議録(2)
                                   平成20年2月28日(木曜日)
〇出席議員 26名
 1番  千   一   議員
 2番  早稲田 夕 季 議員
 3番  久 坂 くにえ 議員
 4番  松 中 健 治 議員
 5番  納 所 輝 次 議員
 6番  原   桂   議員
 7番  萩 原 栄 枝 議員
 8番  石 川 寿 美 議員
 9番  本 田 達 也 議員
 10番  野 村 修 平 議員
 11番  前 川 綾 子 議員
 12番  渡 邊   隆 議員
 13番  山 田 直 人 議員
 14番  大 石 和 久 議員
 16番  三 輪 裕美子 議員
 17番  小田嶋 敏 浩 議員
 18番  高 野 洋 一 議員
 19番  高 橋 浩 司 議員
 20番  伊 東 正 博 議員
 21番  助 川 邦 男 議員
 22番  中 村 聡一郎 議員
 23番  岡 田 和 則 議員
 24番  藤 田 紀 子 議員
 26番  森 川 千 鶴 議員
 27番  吉 岡 和 江 議員
 28番  赤 松 正 博 議員
      ───────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
     ───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長        植 手 次 雄
 次長          磯 野 則 雄
 次長補佐        小 島 俊 昭
 次長補佐        田 中 良 一
 議事調査担当担当係長  原 田 哲 朗
 議事調査担当担当係長  久 保 輝 明
 書記          成 沢 仁 詩
 書記          谷 川   宏
 書記          小 林 瑞 幸
     ───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番  石 渡 徳 一  市長
 番外 9 番  兵 藤 芳 朗  総務部長
 番外 11 番  相 澤 千香子  市民経済部長
 番外 12 番  石 井 和 子  こども部長
 番外 13 番  小 川 研 一  健康福祉部長
 番外 17 番  瀧 澤 由 人  都市整備部長
 番外 18 番  伊 藤 文 男  拠点整備部長
 番外 21 番  辻     正  教育総務部長
 番外 22 番           生涯学習部長
         金 川 剛 文
 番外 8 番           生涯学習推進担当担当部長
     ───────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会2月定例会議事日程(2)

                                平成20年2月28日  午後2時開議

 1 諸般の報告
 2 陳情の取り下げについて
 3 陳情第6号 野村団地南側斜面/深沢中学校周辺地域の緑の回廊の回復    建設常任委員長
         と保全を求めることについての陳情              報     告
 4 議案第63号 市道路線の認定について                   建設常任委員長
                                       報     告
 5 議案第64号 不動産の取得について                   ┐総務常任委員長
   議案第65号 不動産の取得について                   │報     告
   議案第66号 不動産の取得について                   ┘
 6 議案第67号 損害賠償請求調停事件の和解について             文教常任委員長
                                       報     告
 7 議案第68号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関   ┐
         する条例の制定について                  │総務常任委員長
   議案第71号 鎌倉市職員の給与に関する条例及び鎌倉市任期付職員の採   │報     告
         用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について    ┘
 8 議案第69号 鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の制定    建設常任委員長
         について                          報     告
 9 議案第73号 平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)        ┐
                                      │総務常任委員長
   議案第78号 平成19年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算   │報     告
         (第1号)                        ┘
 10 議案第76号 平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第   ┐
         2号)                          │観光厚生
   議案第77号 平成19年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第   │常任委員長報告
         1号)                          │
   議案第79号 平成19年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)  ┘
 11 議案第74号 平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)   ┐建設常任委員長
   議案第75号 平成19年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業   │報     告
         特別会計補正予算(第1号)                ┘
 12 議案第80号 鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条    市 長 提 出
         例の一部を改正する条例の制定について
 13 議案第81号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正す    同     上
         る条例の制定について
 14 議案第82号 鎌倉市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する    同     上
         条例の一部を改正する条例の制定について
 15 議会議案第8号 岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特  中村聡一郎議員
           別委員会の調査に要する経費の追加について        外 9 名 提 出
 16 議案第92号 鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について        市 長 提 出
 17 議案第93号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について     同     上
 18 議案第95号 鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部    同     上
         を改正する条例の制定について
 19 議案第97号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正す    同     上
         る条例の制定について
 20 議案第91号 鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について       同     上
 21 議案第94号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改   ┐
         正する条例の制定について                 │
   議案第96号 鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定につい   │
         て                            │
   議案第98号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定につ   │
         いて                           │
   議案第99号 鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改   │
         正する条例の制定について                 │市 長 提 出
   議案第83号 平成20年度鎌倉市一般会計予算               │
   議案第84号 平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算          │
   議案第85号 平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業   │
         特別会計予算                       │
   議案第86号 平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算       │
   議案第87号 平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算       │
   議案第88号 平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算     │
   議案第89号 平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算         │
   議案第90号 平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算      ┘

     ───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 議事日程に同じ
     ───────────────────────────────────────
                 鎌倉市議会2月定例会諸般の報告 (2)

                      平成20年2月28日

1 2 月 18 日 文教常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 67 号 損害賠償請求調停事件の和解について
2 2 月 19 日 観光厚生常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に
          報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 76 号 平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
  議 案 第 77 号 平成19年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 79 号 平成19年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
3 2 月 20 日 建設常任委員長から、次の議案及び陳情について委員会の審査を終了したので、本会
          議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 63 号 市道路線の認定について
  議 案 第 69 号 鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の制定について
  議 案 第 74 号 平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
  議 案 第 75 号 平成19年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)
  陳 情 第 6 号 野村団地南側斜面/深沢中学校周辺地域の緑の回廊の回復と保全を求めることについ
          ての陳情
4 2 月 22 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 64 号 不動産の取得について
  議 案 第 65 号 不動産の取得について
  議 案 第 66 号 不動産の取得について
  議 案 第 68 号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について
  議 案 第 71 号 鎌倉市職員の給与に関する条例及び鎌倉市任期付職員の採用等に関する条例の一部を
          改正する条例の制定について
  議 案 第 73 号 平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)
  議 案 第 78 号 平成19年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
5 2 月 27 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
  議 案 第 80 号 鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例の
          制定について
  議 案 第 81 号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 82 号 鎌倉市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例
          の制定について
  議 案 第 83 号 平成20年度鎌倉市一般会計予算
  議 案 第 84 号 平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
  議 案 第 85 号 平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
  議 案 第 86 号 平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
  議 案 第 87 号 平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算
  議 案 第 88 号 平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
  議 案 第 89 号 平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
  議 案 第 90 号 平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算
  議 案 第 91 号 鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について
  議 案 第 92 号 鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について
  議 案 第 93 号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 94 号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 95 号 鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定につ
          いて
  議 案 第 96 号 鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 97 号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 98 号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 99 号 鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
6 2 月 28 日 中村聡一郎議員外9名から、次の議案の提出を受けた。
  議会議案第8号 岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費
          の追加について
7 2 月 15 日 次の陳情の署名簿を受理した。
  陳 情 第 43 号 北鎌倉景観地区について今後の進め方に対する陳情
5名
8 2 月 21 日 観光厚生常任委員会において、吉岡和江委員長の辞任が同意され、正・副委員長が次
          のとおり選任された。
             委員長  森 川 千 鶴
            副委員長  本 田 達 也
9 2 月 22 日 観光厚生常任委員会において、森川千鶴委員長の辞任が同意された。

     ───────────────────────────────────────
                    (出席議員  26名)
                    (14時00分  開議)
 
○議長(松中健治議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。19番 高橋浩司議員、20番 伊東正博議員、21番 助川邦男議員にお願いいたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のほかに、先ほど、観光厚生常任委員会において、本田達也副委員長が観光厚生常任委員長に、藤田紀子委員が同副委員長に選任されましたので、御報告いたします。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第2「陳情の取り下げについて」を議題といたします。
 目下、文教常任委員会に付託審査中の陳情第14号沖縄戦集団自決に関しての教科書検定の撤回を求める意見書提出を求める陳情につきましては、提出者から取り下げたい旨の届け出があります。
 お諮りいたします。陳情第14号の取り下げについては、提出者からの届け出のとおり、これを承認することに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、陳情第14号の取り下げについては、これを承認することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第3「陳情第6号野村団地南側斜面/深沢中学校周辺地域の緑の回廊の回復と保全を求めることについての陳情」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第6号野村団地南側斜面/深沢中学校周辺地域の緑の回廊の回復と保全を求めることについての陳情につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 本陳情は、昨年6月定例会において当委員会に付託され、継続審査としておりましたが、2月20日に委員会を開き、審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、野村団地南側斜面、深沢中学校周辺地域の緑の回廊をつくっている畑の小道の自然を守り、周辺の斜面緑地の保全及び生活道路、通学路の安全確保を求めるというものであります。
 理事者の説明によれば、本陳情で述べられている斜面緑地は、緑の基本計画における特別緑地保全地区の指定などの対象緑地に該当していないため、保全の措置はとることができないが、当該地での開発事業に対しては、鎌倉市開発事業等における手続及び基準等に関する条例に基づき、宅地内の緑化等が行われるとのことであります。
 また、当該地の開発事業のこれまでの経過については、昨年10月26日に開発事業に関する協定書が締結され、その後30日の開発許可申請書提出、11月30日の開発許可処分を経て、本年2月15日には工事着手届が提出され、現在工事中とのことであり、開発事業区域外の陳情で述べられている道路と事業区域に挟まれた事業者所有の土地の取り扱いについては、道路保護地として無償で公有地化をする方向で事業者と話し合いをしており、今後、管理面を含め、具体的に庁内調整をしていくとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨並びに当該地の状況及び本市の取り組みについて慎重に審査いたしました結果、事業者と行政との間で、陳情で述べられている開発事業区域外の道路と事業区域に挟まれた事業者所有の土地が道路保護地として公有地化する方向で協議が進められており、今後、周辺の安全性や緑地の保全を図る上で、近隣住民との合意形成が必要であり、議会としても後押しする意味から、本陳情の願意を妥当と認め、全会一致をもって採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第6号野村団地南側斜面/深沢中学校周辺地域の緑の回廊の回復と保全を求めることについての陳情を採決いたします。陳情第6号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、陳情第6号は採択し、市長あて送付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第4「議案第63号市道路線の認定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第63号市道路線の認定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第63号は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後20日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回認定しようとする路線は2路線で、枝番1の路線は、開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、枝番2の路線は、市営今泉住宅跡地周辺道路整備のため築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、それぞれ道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第63号市道路線の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第63号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第5「議案第64号不動産の取得について」「議案第65号不動産の取得について」「議案第66号不動産の取得について」以上3件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第64号不動産の取得について外2件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第64号外2件は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後22日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、議案第64号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、鎌倉市土地開発公社が代行取得していた鎌倉広町緑地用地を取得しようとするもので、土地の所在は、鎌倉市腰越字室ヶ谷822番ほか4筆で、地目は山林、田及び畑、面積は1万5,969平方メートル、取得価格は4億9,138万8,805円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部の委員が反対の立場をとりましたが、今回の取得が平成15年度から取得してきた鎌倉広町緑地の一部を引き続き取得しようとするものであることから、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第65号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、鎌倉市土地開発公社が代行取得していた鎌倉中央公園拡大区域(台峯)用地を取得しようとするもので、土地の所在は、鎌倉市山崎字台峯2590番ほか32筆で、地目は山林、畑及び田、面積は2万6,162平方メートル、取得価格は5億9,244万3,722円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部の委員が反対の立場をとりましたが、今回の取得が市の買収計画に基づき、鎌倉中央公園拡大区域(台峯)用地の一部を取得しようとするものであることから、本件を妥当と認め、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第66号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業用地を取得しようとするもので、土地の所在は、鎌倉市梶原字八町面358番3ほか3筆で、地目は宅地、面積は2万221.96平方メートル、取得価格は12億4,971万7,128円であります。なお、今回の取得で国鉄清算事業団用地の取得状況は、100%となるとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第64号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第64号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第65号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第65号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第66号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第66号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第6「議案第67号損害賠償請求調停事件の和解について」を議題といたします。
 文教常任委員長の報告を願います。
 
○文教常任委員長(前川綾子議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第67号損害賠償請求調停事件の和解について、文教常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第67号は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、和解に至る経過について申し上げます。理事者の説明によれば、平成12年6月20日、鎌倉市中央図書館において職員の〇〇〇〇さんがエレベーターに乗った直後、1メートル40センチほど下降後、急停止したことにより、頸椎ヘルニアの障害を負った事故について、株式会社〇〇〇〇及び鎌倉市に定年退職後の労働能力喪失期間について、後遺症による逸失利益の損害賠償を求める調停が平成18年11月15日、東京簡易裁判所に提起されたとのことであります。
 その後、9回にわたり調停を重ねてきたところ、このたび、調停委員から調停条項案が示されたため、これを双方が受け入れ、和解しようとするものであります。
 和解の内容は、株式会社〇〇〇〇は、申立人に対し、解決金として金500万円の支払い義務があることを認め、解決金を平成20年3月31日までに支払う。株式会社〇〇〇〇が解決金の支払いを怠ったときには、解決金の未払い額のほか、これに対する平成20年4月1日から支払い済みまで年5%の割合による遅延損害金を直ちに支払う。鎌倉市は、申立人に対し、申立人が鎌倉市職員公務災害等見舞金支給要綱に基づき、今後、見舞金の支給申請を行ったときには、所定の範囲内でこれに協力することを確約する。申立人と株式会社〇〇〇〇及び鎌倉市は、本件に関し、本調停条項に定めるもののほか、何ら債権債務のないことを相互に確認する。調停費用は、各自の負担とするというものであります。
 当委員会では、エレベーターの保守管理に問題はなかったかなど、慎重に審査いたしました結果、本和解が調停委員による和解調停条件を尊重したものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第67号損害賠償請求調停事件の和解についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第67号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第7「議案第68号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について」「議案第71号鎌倉市職員の給与に関する条例及び鎌倉市任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第68号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第68号外1件は、去る2月13日開会の本会議において、当委員会に付託されたもので、その後22日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第68号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について申し上げます。
 本条例の主な内容は、神奈川県との職員交流により、本市に派遣された職員が世界遺産登録に関係する公文書を偽造するなどしていたこと及び保育課職員による不適切な事務処理があったことで、市政への信頼を損ねたことによる責任を明らかにするため、特例として市長及び副市長の給料を減額しようとするものであります。市長については、新たに給料の10%を減額し、現在行っている10%の減額の特例措置と合わせ20%の減額を、副市長については、新たに給料の10%を減額し、現在行っている7%の減額の特例措置と合わせ17%の減額を、それぞれ一月間行おうとするもので、公布の日の属する月の翌月の初日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、市民が一番望んでいるのは、不祥事が起こらないための今後の取り組みであり、給料を減額すれば責任が軽減されるわけではないとの意見がありましたが、採決の結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第71号鎌倉市職員の給与に関する条例及び鎌倉市任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例は、人事院勧告に伴う国家公務員の給与改定に準じて、本市職員の給与改定を行うとともに、勧奨退職時の特別昇給を廃止しようとするものであります。
 その主な内容は、1級から3級までの各給料表において、平均0.12%の引き上げを行うとともに、扶養手当のうち、子等に係る扶養親族2人までの支給月額を1人につき500円引き上げ7,800円に、その他の扶養親族の支給月額を1人につき500円引き上げ6,500円とし、職員の勤勉手当及び特定任期付職員の期末手当の支給割合をそれぞれ100分の5引き上げようとするものであります。
 また、職員が20年以上勤続し、その者の非違によることなく、勧奨を受けて退職する場合において、4号給昇給させることができるとしている特別昇給を廃止しようとするものであります。
 なお、付則において、本改正条例は公布の日から、ただし、勧奨退職時の特別昇給の廃止及び平成20年度以降の勤勉手当の規定については、本年4月1日から施行しようとするとともに、給料表及び扶養手当の規定については平成19年4月1日から、今年度の勤勉手当の規定は平成19年12月1日からそれぞれ適用しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第68号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第68号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第71号鎌倉市職員の給与に関する条例及び鎌倉市任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第71号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第8「議案第69号鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の制定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第69号鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の制定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第69号は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後20日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本制定条例は、昨年7月1日施行の鎌倉市住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例において、住宅地下室の容積率を算定する上で基準となる地盤面等を定め、建築確認申請時の審査基準としてきましたが、斜面地における建築物の規模を抑えることはできても、高さを制限することができないことから、鎌倉市開発事業等における手続及び基準等に関する条例で定めていた斜面地建築物の建築の基準について、新たに高度地区や景観地区の指定が予定されている第一種中高層住居専用地域を加え、建築基準法第50条に基づく委任条例として制定し、建築確認申請時の審査基準とすることにより、建築物に関する各制限を複合的に適用することで、周囲の環境との調和を図ろうとするものであります。
 その主な内容でありますが、第3条では、第一種低層住居専用地域及び第一種中高層住居専用地域の区域内における建築物の設置位置の高低差は6メートルを超えてはならない旨の規定を、第4条では、増築または改築をする場合で、市長が周辺地域の市街地の環境との調和を損なわず、かつ斜面地等の安全上、支障がないと認めて、建築審査会の同意を得て許可したもの及び大規模の修繕または大規模の模様がえをする場合においては、前条の規定は適用しない旨の規定を、また第5条では、学校その他公益上必要な建築物で、市長が機能上または構造上、やむを得ないと認めて建築審査会の同意を得て許可したものについては、第3条の規定は適用しない旨の規定を、第6条では、条例に違反した者に対し、50万円以下の罰金に処する旨の規定を、第7条では両罰規定をそれぞれ定めようとするもので、平成20年9月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第69号鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第69号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第9「議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算」「議案第78号平成19年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第73号外1件は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後22日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも6億1,680万円を追加するもので、これにより補正後の総額は560億5,530万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、職員の配置がえ、退職、時間外勤務等による職員給与費の増減に伴う所要の措置を各款に共通して講ずるほか、第10款総務費では、庁舎管理事務の経費、鎌倉芸術館の経費及び参院選挙執行の経費などの減額を、第15款民生費では、障害者福祉の経費、障害者医療の経費及び老人保健医療事業特別会計への繰出金などの追加と小児医療の経費、保育所の経費及び介護保険事業特別会計ヘの繰出金などの減額を、第20款衛生費では、保健の経費、ごみ処理広域化計画の経費などの追加とじんかいに係る収集及び処理の経費、減量化・資源化の経費などの減額を、第30款農林水産業費では、水産業振興の経費の減額などを、第35款商工費では、商工業振興対策の経費の減額を、第40款観光費では、観光振興の経費などの減額を、第45款土木費では、都市計画一般の経費、緑政の経費などの追加と道路新設改良の経費、拠点整備の経費、公園の経費及び下水道事業特別会計への繰出金などの減額を、第50款消防費では、消防施設の経費などの減額を、第55款教育費では、小・中学校施設整備の経費及び文化財の保護整備の経費などの減額を、第60款公債費では、長期債償還の経費などの減額をしようとするもので、一方、これらに対し歳入において、配当割交付金、国庫支出金、県支出金、財産収入、財政調整基金などからの繰入金、前年度からの繰越金、諸収入及び市債を追加するとともに、市税、地方特例交付金、使用料及び手数料並びに寄附金を減額をしようとするものであります。
 なお、このほかに本庁舎設備改修事業及び(仮称)深沢地域福祉センター整備事業に係る継続費、鎌倉市市街化区域及び市街化調整区域の見直し等検討事業に係る繰越明許費並びに地方債についても所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容はもとより、観光厚生常任委員会から送付された、公有地の買収に関し、マニュアル作成をしてほしいとの意見及び公有地の買収については、「市有財産評価審査会の答申を最大限尊重し、最大限の努力をしていく」との市長の発言があったことを伝えるとの意見を踏まえた上で、特に第20款衛生費における(仮称)バイオ・リサイクルセンターの用地取得に係る公有財産購入費の追加については、候補地選定までの経過、用地取得に向けた現状や今後の取り組みなどについて説明を聴取するとともに副市長の出席を求め、その見解をただすなど慎重に審査いたしました結果、一部委員から、この公有財産購入費については、現段階において、補正に入れられる状態ではないことから反対であるとの意見がありましたが、採決の結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第78号平成19年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入科目相互の金額を補正するもので、総額は補正前と同額の6億7,160万円であります。
 補正の内容は、歳入において、第3款財産収入では、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業用地の住宅展示場への貸し付け面積の変更に伴い、貸し地料収入の減額を、第5款繰入金では、一般会計からの繰入金の追加を、第7款繰越金では、前年度からの繰越金を減額しようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○3番(久坂くにえ議員)  ただいま議題となりました議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算に反対の立場から討論に参加いたします。
 今回の補正予算に含まれております第20款衛生費、5目清掃総務費、17節公有財産購入費は、(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設を前提とした用地取得のため計上されております。しかし、現在、当該用地の周辺住民、農業従事者の反対が大きく、陳情への署名も2万名以上と拡大する一方で、建設に向けた理解が得られているとは言いがたい状況であります。かかる状況の中、土地を取得することは、陳情第21号の要旨にもある建設計画地などの再考を希望する周辺住民の方の要望に反するものであり、相互の理解を促すとは言いがたい状況を生み出すものと危惧しております。
 そのため、現在の地権者に対しては、取得時期の延長など交渉するべきであり、また各委員会の質疑で明らかになりましたように、鎌倉市市有財産評価審査会において審査のあり方、価格設定、また取得価格の交渉手法においては、改善の余地があることが明らかになっており、現段階において取得予算を計上することは時期尚早と考えております。
 以上で反対討論を終わります。
 
○18番(高野洋一議員)  議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)について、日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して、補正予算のうち、(仮称)バイオ・リサイクルセンター用地費について意見を申し上げます。
 少々長くなりますけれども、大事な問題ですので、御容赦いただきたいと思います。
 鎌倉市は、現在、第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理基本計画に基づきまして、ゼロ・ウェイストかまくらの実現を目標とし、ごみの減量化・資源化に継続して取り組んできております。この中で、地球環境に負荷をかけない脱焼却を目指して、市民との協働により、今後さらなる分別収集を行い、特に生ごみの資源化施設を整備することを、鎌倉市のごみ処理における最重要課題と位置づけております。
 ゼロ・ウェイストは、本来の意味として資源の浪費、むだをなくすという概念で使われている言葉でありまして、ものづくりを行う生産の段階から環境汚染につながるごみを極力出さないようにして、資源を浪費しないという考え方のことを指しております。そのことから、自治体においては、市民、事業者、行政が協働して、ごみの発生抑制に努めながら、特に焼却や埋め立てによる環境に負荷を与える処分を可能な限りゼロにしようとする取り組みでありまして、鎌倉市のごみ処理の方向は、この流れに沿ったものであると評価することができます。
 今、地球温暖化や自然破壊、大気汚染などの環境問題が世界的に進行し、深刻さを増す中で、それに少しでも歯どめをかけ、温暖化をストップさせるため、ゼロ・ウェイストに取り組むことは、今後の地球環境の保全・維持に大きな意味を持つものであります。そうした観点から、鎌倉市が今後とも、ごみの減量化・資源化を推進することは、日本のみならず、世界的な課題として不可欠な施策であり、この方向性は未来に責任を負った取り組みでもあることから、たとえ難しい政策課題や困難にぶつかったとしても、停滞や後退は許されないことを共通認識として確認したいと思います。
 その上で鎌倉市では、平成7年度にごみ焼却量が約6万9,000トンだったのが、平成17年度には約4万2,000トンとなり、この10年間で約2万7,000トンも減少させることができたのは、全国的に見ても大きな成果であります。リサイクル率は、平成18年度で約50%の水準に達し、ごみ全体の約半分を焼却しないで処理するという全国でもトップクラスを誇る先進自治体となっております。さらに、今後の取り組みとして環境に負荷をかけない循環型社会の形成を目指すには、量的な効果も考えると、最優先に実施すべき対象として、現状は生ごみの資源化以外には考えられないと思っております。
 生ごみ資源化の重要性は本市が抱える焼却施設との関係からも明瞭であります。現在、名越と今泉、両クリーンセンターにおける焼却炉は老朽化が進む中で、延命化を図りながら維持しておりますが、既に明らかになっておりますように、平成25年度、平成26年度あたりで、現在の機能は維持できず、大規模な改修ないし更新が迫られている状況にあります。よって、今、この時期の取り組みが決定的な意味を持ち、かなり切迫している。言いかえれば、危機的な状況の寸前に来ていると言っても過言ではないと思います。ですから、生ごみ資源化施設の建設は、仮に現在の焼却施設を更新ないし大規模改修せざるを得ない事態を想定した場合においても、今以上に焼却量を減らし、焼却施設周辺の市民の方々の負荷をできるだけ少なくして運営していくという点からいっても、今後の鎌倉にとって必要不可欠な施設であると言えます。
 この生ごみ資源化施設の建設を行うためには、何といっても土地を確保することが前提条件であります。そこで、市は一昨年5月に名越クリーンセンター用地の奥にある土地を買収し、用地拡大して、そこを生ごみ資源化施設の第一候補と決定し、地元である大町の方々への説明などに取り組んでまいりましたが、結局、地権者との交渉及び名越切通を抱えている関係から世界遺産の事情もあり、昨年秋に断念、そして今回の場所である関谷地域の土地を候補地とすることに至ったわけであります。
 そこで、(仮称)バイオ・リサイクルセンター用地として関谷地域における問題についてであります。この問題にかかわって、先日、当議員団と建設に反対する農業従事者など住民の方々と懇談する機会を設けていただきました。さまざまなお話を伺いましたけれども、強く感じたことは、鎌倉市行政に対する不信感が大変強い点であります。今回、候補地となった地域では、昭和50年代から平成10年ごろまで焼却灰の埋立地として、また平成7年からは植木剪定材の堆肥化事業の用地として、ごみの処分場として使われてきている経過があります。もちろん、ごみ施設における最大の負荷は焼却施設であり、この点、名越と今泉、両クリーンセンター周辺の皆さんには大変大きな負担をかけ、その理解と協力のもとに、ごみ行政が成り立っているわけですが、関谷地域においても、カラスによる農作物への被害や、焼却灰にまじった燃え残りのプラスチック類などが飛散し、作物への被害があったことなど、お気持ちは十分に理解できるところであります。
 関谷地域におけるこうした長い歴史の中で、問題に対する改善の要望などを市に言っても、これまで適切に対応してこなかったという強い不信が今の状況をつくり出している要因の一つとなってることを、理事者及び市当局は、十分に認識する必要があります。その上、今回の計画が突如上がり、もうこれ以上勘弁してくださいというのが地元で反対する方々の根底にある思いであり、この点を深く理解することはとても大切なことであると思います。そして、関谷地域における農業の重要性をどう位置づけ、積極的に農業政策をどう展開していくのか、こうした点においても、地元で頑張られている農業者の方々の思いにきちんとこたえる責任が、鎌倉市行政にはあると思います。
 他方、生ごみ資源化施設が農地に囲まれている農業振興地域の中に建設することは、農業振興に反するのではないかという意見については明確にしておく必要があります。今回の生ごみの資源化は、技術的には家庭系と事業系の生ごみを集め、それを発酵させ、メタンガスを主な成分とするバイオガスを発生させる方式でありますが、この方式が最も環境負荷が少ないこと、さらに発生したガスを回収車の燃料や施設内の利用など、環境に優しいリサイクルエネルギーとしての利用も可能であり、こうしたエネルギーを活用する点では、農業振興にも十分寄与できるものとして認識しております。
 施設の技術面や安全性につきましては、これまで北海道砂川市や京都市などの稼働施設、実験施設を視察して実際に確認してまいりました。また、昨年3月にまとめられました生活環境整備審議会の答申におきましても、こうした内容に触れつつ、結論として、地球温暖化防止にも貢献できるバイオガス化が鎌倉市の生ごみの資源化の方式として有効であるという結論に至りましたと記載されているとおり、技術的には確立されていると理解して間違いありません。ただし、先ほども申し上げましたように、地元住民、農業従事者の方を初め、市民の不安や心配の声に十分こたえた取り組みを行うことは不可欠であります。
 以上のことから、今回の用地取得に当たっては、あくまで土地を確保するという一つの段階を踏んだにすぎず、この後すぐに施設建設の準備に取りかかれるというものでは決してありません。今後第1に、行政は関谷地域における過去の反省の上に立って、信頼回復に全力で努めること、第2に、植木剪定材を市内の他の地域に移す方向で検討してることは評価しますが、その他最大限地元への負担を軽減する方策について検討すること、第3に、これを機に農業振興政策を農業者の方々とともに本気になって推進し、あわせて(仮称)バイオ・リサイクルセンターと農業振興への還元策などを具体化させ、地元関係住民の皆さんから十分な理解を得るよう取り組むこと、こうした点が今取り組むべき点として最重要であることを指摘させていただきたいと思います。
 これらの条件を付した上で、今回の(仮称)バイオ・リサイクルセンター用地に係る公有財産購入を含む補正予算に賛成するものであります。
 最後に、この問題に関連して逗子市との広域協議については、両市の焼却施設の状況などを考えますと、時間的な余裕は全くないため、遅くとも昨年じゅうには一定の方向性を出す必要があると指摘をしてまいりました。年が明け、年度末を迎えても、いまだ協議が調っておらず、返事待ちの状況となってることは大変残念でありますが、この生ごみ資源化の問題を初め、もはや猶予ならない状況となっていることから、今後は、逗子市の返答内容にかかわらず、焼却施設の更新を含め、早急に鎌倉市内における自区内処理の検討を行うこと、ごみの危機的状況とならないよう、今申し上げました点について、新年度から直ちに取り組むべきであることを最後に申し上げまして、意見といたします。
 
○7番(萩原栄枝議員)  神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表して、議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち、環境部所管部分について賛成の立場から討論に参加いたします。
 鎌倉市は、2006年10月に第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理基本計画を策定し、ゼロ・ウェイストかまくらの実現を目指し、減量化・資源化を進めてきました。今回、焼却ごみを半減するために、生ごみ資源化施設の建設予定地として関谷字島ノ神の土地取得のため、2億9,372万1,390円の補正予算が提案されました。
 昨年、生ごみ資源化施設の建設候補地が名越から関谷に突然変更となり、関谷地域の住民に対する説明が不十分だったために、不安や戸惑いの声が上がり、反対運動が起きています。これまでも関谷地域については、長年にわたり、焼却灰の最終処分場や植木剪定材堆肥化事業場など、ごみ処理施設の臭気や交通問題等で多くの負担をかけてきました。市として常に誠実な対応が必要でしたが、これまで十分ではありませんでした。
 老朽化の進む今泉・名越の焼却炉の使用期間もあと五、六年と限られており、焼却ごみを半減化するためにも、生ごみ資源化施設は必要と考えます。生ごみ資源化施設が建設できず、焼却炉も使用できなくなった場合、生ごみを自区外に出さざるを得なくなります。その場合には長年にわたり莫大な税金が投入されることとなります。私たちは、5年後、10年後を見据え、次世代にツケを回さないよう、ごみ政策を進めていくべきです。
 生ごみ資源化施設の候補地については、市は他の地域も検討し、山崎浄化センターの未利用地については、下水の高度処理のための沈砂池建設が予定されており、この地に生ごみ資源化施設を建設する場合には、既に受けている補助金や市債についても全額一括で返済することになります。また、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業用地、いわゆるJR跡地については、2006年9月に策定された深沢地域の新しいまちづくり基本計画に基づき、既に市民や権利者とともに土地利用計画の検討に動き出しています。
 野村総研跡地についても、市民参画により2003年11月に基本構想を策定し、2005年5月には土地利用等基本計画が策定されています。この計画では、民間施設を導入するとともに、敷地内にある既存の竹林や広場、グラウンドなどの自然空間には、新たに建物を建てることなく、できるだけそのまま残すこととしています。このようにそれぞれ今後の具体的な計画が立てられており、それらを変更するためには、多大な時間と市民合意、財政的な課題があります。
 そこで、神奈川ネットワーク運動・鎌倉は、この生ごみ資源化施設の建設に関し、1月16日付で市長に要望書を提出いたしました。その中で、関谷から植木剪定材堆肥化事業場を他の地域に移転させ、負担を軽減すること、都市型の生ごみ資源化施設の学習会を開催すること、また、施設の規模やごみ処理方法、交通量、搬入方法など具体的なデータを示して丁寧な説明をし、地元住民の理解を得るよう求めました。市はこれを受け、植木剪定材堆肥化事業場を移転する方針を2月6日に記者会見で明らかにいたしました。これにより、1日80台の植木剪定材の搬入車両がなくなり、関谷地域の負担が減ることになります。
 また、1月31日に京都市の生ごみバイオガス化施設の取り組みについての学習会も開催されました。地元への説明会と意見交換会を終えた2月13日には、市民向けに資料をホームページで公開し、少しずつ施設の安全性に対する理解も進んできました。
 生ごみ資源化施設は、生ごみを焼却せず、自然界に存在するメタン菌を使い発酵させ、無色、無臭、無害で空気よりも軽いガスを回収し、発電や温水を得ることができる資源循環型社会に貢献する環境負荷の少ない施設と言えます。有毒なガスを発生させることもなく、農業と共存できる施設として、既に全国各地で稼働しています。
 私たち神奈川ネットワーク運動・鎌倉の議員団は、北海道や大分など、各地の生ごみ資源化施設を実際に見てきました。どこも農地の中に建てられていましたが、風評被害は出ておりません。今後、生ごみ資源化施設についての情報を全市に向けて十分に周知し、安全性についても、広く理解を得られるようにしていくべきです。建設用地購入後も時間をかけて地元住民の意見を十分に聞き、農業振興地域であることに十分配慮し、理解と協力が得られるよう最大限の努力をすることを要望し、賛成討論を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第73号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第73号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第78号平成19年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第78号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第10「議案第76号平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算」「議案第77号平成19年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算」「議案第79号平成19年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算」以上3件を一括議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(本田達也議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第76号平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算外2件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第76号外2件は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第76号平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも5億2,440万円を減額しようとするもので、これにより補正後の総額は167億1,700万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、人事異動等に伴う職員給与費等の減額を、第10款保険給付費では、退職被保険者等療養給付費等の減額を、第15款老人保健拠出金では、老人保健制度における拠出金の額が確定したことに伴う追加を、第17款介護納付金では、被保険者の1人当たりの負担額が確定したことに伴う減額を、第27款基金積立金では、預金利息の積み立てに伴う追加を、第30款諸支出金では、療養給付費負担金が確定したことに伴う追加をしようとするもので、一方、歳入において、県支出金、財産収入、一般会計からの繰入金及び前年度繰越金の追加と、国民健康保険料、国庫支出金及び療養給付費交付金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第77号平成19年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも12億670万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は165億4,540万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、人事異動等に伴う職員給与費等の減額を、第10款医療諸費では、医療費の増加に伴う医療給付費等の追加を、第15款諸支出金では、前年度の精算に伴う県への返還金及び一般会計への繰出金の追加をしようとするもので、一方、歳入において、支払基金交付金、県支出金、一般会計からの繰入金、前年度繰越金及び諸収入の追加と、国庫支出金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第79号平成19年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも1億3,760万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は105億4,630万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、人事異動等に伴う職員給与費等の減額を、第10款保険給付費では、保険給付額が当初見込みを下回ったことに伴う減額を、第12款地域支援事業費では、介護予防事業費及び包括的支援事業費が当初見込みを下回ったことに伴う減額を、第25款基金積立金では、介護給付等準備基金への積立金の追加を、第30款諸支出金では、前年度の精算に伴う国庫負担金、県負担金、支払基金交付金への返還金及び一般会計への繰出金の追加をしようとするもので、一方、歳入において、財産収入及び前年度繰越金の追加と国庫支出金、県支出金、支払基金交付金及び一般会計からの繰入金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第76号平成19年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第76号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第77号平成19年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第77号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第79号平成19年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第79号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第11「議案第74号平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算」「議案第75号平成19年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算」以上2件を一括議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第74号平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算外1件につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第74号外1件は、去る2月13日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後20日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第74号平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも6億30万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は95億1,090万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、職員の配置がえ等に伴う職員給与費及び水洗便所改造等資金助成制度の利用件数が当初見込みより減少したことによる水洗便所改造等に係る補助金・貸付金などの減額を、第10款事業費では、入札差金等による委託料と工事請負費などの減額を、第15款公債費では、市債借りかえに伴う元金償還金の追加と借入利率の確定に伴う長期債支払利子の減額をしようとするもので、一方、歳入において、国庫支出金、県支出金、前年度繰越金及び市債などの追加と使用料及び手数料、一般会計からの繰入金並びに諸収入の減額をしようとするもので、なお、このほかに地方債についても所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第75号平成19年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも150万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は2億7,280万円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第5款事業費で、職員の給与改定及び制度改正等に伴う職員給与費の追加をしようとするもので、一方、歳入において、前年度繰越金の追加と一般会計からの繰入金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第74号平成19年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第74号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第75号平成19年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第75号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第12「議案第80号鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○兵藤芳朗 総務部長  議案第80号鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その2、1ページをお開きください。
 職員の勤勉手当の支給割合の改正に準じ、議会議員の平成19年11月期の期末手当の支給割合を100分の5引き上げて100分の240に、平成20年度以降は5月期の期末手当を100分の215に、11月期の期末手当を100分の235にそれぞれ改定しようとするものです。
 施行期日については、平成19年11月期の期末手当に係る第1条の規定は公布の日から、平成20年度以降の期末手当に係る第2条の規定は平成20年4月1日から施行しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第80号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第80号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第80号鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第80号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第13「議案第81号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○兵藤芳朗 総務部長  議案第81号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その2、3ページをお開きください。
 職員の勤勉手当の支給割合の改正に準じ、常勤特別職職員の6月期における期末手当の支給割合を100分の5引き上げ、100分の215に改定しようとするものです。ただし、期末手当の支給割合を引き下げる特例規定の整備を行い、支給割合は据え置くものです。
 施行期日につきましては、公布の日から施行しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第81号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第81号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第81号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第81号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第14「議案第82号鎌倉市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○辻正 教育総務部長  議案第82号鎌倉市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その2、5ページをお開きください。
 職員の給与改定に準じ、教育長の期末手当のうち6月期の支給割合を100分の210から100分の215に改正するものです。
 また、付則の期末手当の特例として、支給割合の引き下げを行っている規定を整備するものです。
 なお、施行期日は公布の日からとします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第82号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第82号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第82号鎌倉市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第82号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第15「議会議案第8号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費の追加について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
 
○22番(中村聡一郎議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第8号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費の追加について、提案理由の説明をいたします。
 本件は、平成19年3月28日開会の本会議において可決されました本特別委員会の調査に要する経費について、その経費の追加を議決しようとするものであります。
 御承知のとおり、本特別委員会は、岡本二丁目マンション計画許可取り消し等にかかわる事実を解明すべく設置されたもので、その議決の際には、選挙人その他の関係人の出頭要求あるいは記録の提出要求などができる旨明記されております。
 現在、さきの議決に従い審議を進めているところでありますが、さらに調査に当たり経費を要するため、地方自治法第100条第11項の規定により、10万円を追加し、20万円以内としようとするものであります。
 以上で提案理由の説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第8号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第8号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第8号岡本二丁目マンション計画許可取り消し等に関する調査特別委員会の調査に要する経費の追加についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議会議案第8号は原案のとおり可決されました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (15時18分  休憩)
                    (15時35分  再開)
 
○議長(松中健治議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第16「議案第92号鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○金川剛文 生涯学習部長  議案第92号鎌倉市スポーツ施設建設基金条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、5ページをお開きください。
 この条例は、市民やスポーツ団体のスポーツ施設の充実に関する要望にこたえ、鎌倉市スポーツ振興基本計画を推進するための拠点施設として、総合体育館やグラウンドを整備するため、新たな基金を設置し、その管理等に関し、必要な事項を定めるものです。
 この条例は、平成20年4月1日から施行しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本件は、運営委員会の協議もあり、文教常任委員会に付託いたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第17「議案第93号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○相澤千香子 市民経済部長  議案第93号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、7ページをお開きください。
 戸籍法及び住民基本台帳法の改正に伴い、これらの法の条項を引用している鎌倉市手数料条例の一部を改正しようとするものです。
 施行期日につきましては、戸籍法に関する事項は戸籍法の一部を改正する法律の施行の日から、住民基本台帳法に関する事項は住民基本台帳法の一部を改正する法律の施行の日からとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第93号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第93号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第93号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第93号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第18「議案第95号鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○小川研一 健康福祉部長  議案第95号鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、11ページをお開きください。
 平成18年6月21日に公布された健康保険法等の一部を改正する法律により、老人保健法の一部が改正され、その法律名が高齢者の医療の確保に関する法律に改称され、同法に基づく後期高齢者医療制度が平成20年4月1日に開始されます。これを受けて、鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例において、老人保健法の適用を受ける者に関連する規定の整備を行うものです。
 なお、施行期日は平成20年4月1日とします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第95号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第95号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第95号鎌倉市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第95号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第19「議案第97号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○小川研一 健康福祉部長  議案第97号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、15ページをお開きください。
 介護保険法施行令の改正により、平成18年度税制改正に伴う介護保険料の緩和措置が平成20年度まで延長できるようになったことに伴い、本市においても、平成19年度の緩和措置を平成20年度まで延長するため、介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正し、平成20年4月1日から施行しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第97号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第97号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第97号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第97号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第20「議案第91号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○小川研一 健康福祉部長  議案第91号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、1ページをお開きください。
 現行の老人保健制度にかわる新しい高齢者の医療制度として、県内33市町村すべてが加入する神奈川県後期高齢者医療広域連合が運営主体となり、平成20年4月から実施される後期高齢者医療に関し、高齢者の医療の確保に関する法律及び神奈川県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例、その他別に定めがあるもののほか、必要な事項を定めるものです。
 なお、施行期日は平成20年4月1日とします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本件は、運営委員会の協議もあり、観光厚生常任委員会に付託いたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第21「議案第94号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第96号鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第99号鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算」「議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算」「議案第85号平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算」「議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算」「議案第87号平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算」「議案第88号平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算」「議案第89号平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算」「議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算」以上12件を一括議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○小川研一 健康福祉部長  議案第94号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、9ページをお開きください。
 平成18年6月21日に公布された健康保険法等の一部を改正する法律により、老人保健法の一部が改正され、その法律名が高齢者の医療の確保に関する法律に改称され、同法に基づく後期高齢者医療制度が平成20年4月1日に開始されます。これを受けて、鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例において、老人保健法の適用を受ける者に関連する規定の整備を行うものです。
 なお、施行期日は平成20年4月1日とします。
 以上で説明を終わります。
 
○石井和子 こども部長  議案第96号鎌倉市保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、13ページをお開きください。
 保育所待機児童の解消を図るため、平成19年10月に新園舎に移転し、施設整備が完了した鎌倉市立深沢保育園の定員を80人から100人に増員するとともに、鎌倉市立腰越保育園の定員を75人から90人に増員しようとするものです。
 なお、腰越保育園については、現在4カ月児から受け入れを行っている低年齢児保育を2カ月児からの受け入れに拡大します。また、鎌倉市立山崎保育園については、平成20年4月1日から民営化し、社会福祉法人に移管するため、保育所設置条例から削除するものです。
 以上で説明を終わります。
 
○金川剛文 生涯学習部長  議案第98号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その4、17ページをお開きください。
 この条例は、鎌倉体育館、大船体育館及び鎌倉武道館の駐車場の使用を有料とするため、駐車場の開場時間、使用料及び使用料の減免などについて必要な規定の整備をするものです。
 この条例は、平成20年7月1日から施行しようとするものです。
 引き続きまして、議案第99号鎌倉市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について提案理由の説明をいたします。議案集その4、20ページをお開きください。
 鎌倉市青少年会館の施設使用に当たり、有料にするとともに、現在休館日である月曜日を開館するため、必要な規定の整備を行おうとするものです。
 施行期日につきましては、平成20年10月1日からとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)平成20年度の予算案及び関係諸議案の御審議をお願いするに当たり、市政運営に対する私の所信の一端と施策の概要を御説明し、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜わりたいと思います。
 鎌倉は、長い年月をかけてつくり上げられた歴史と自然が織りなす古都の町並みや、明るく広がる海、緑豊かな住宅地、活力ある商工業の集まる地域など、それぞれに個性的な地域を形成し、この地ではぐくまれた文学、美術、音楽、伝統的な行事などの豊かな文化と相まって、独自の魅力をつくり出しています。
 このような市民の共有財産である鎌倉の個性を継承、発展させ、活力あふれる地域づくりを進めていくことが私たちの責務であると考えます。
 本市は、少子・超高齢社会にあります。私は、市長就任以来、高齢者の方を初め市民の皆さまが、安心していつまでも元気に暮らしていただける鎌倉をつくるため、この問題に真正面から取り組んでまいりました。そのため、次代を担う子供が健やかに育ち、世代間のバランスをとり、子供がまちづくりの原動力になると考え、施策を進めてまいりました。
 そこで、「子どもが元気に育つまち」を行政目標に置き、経済的・社会的支援などさまざまな子育て世代への施策を積極的に行ってまいりました。さきの国勢調査では、平成12年から17年の年少人口の増加率が全国第5位となり、全国的に人口が減少している状況の中、本市では最近6年間人口が増加しております。
 長い歴史の中でつくり上げられた私たちの町鎌倉を地域に暮らす方々の英知を結集して、安定した財政基盤のもと、次の世代に引き継ぐ責務も果たさなくてはなりません。
 そこで、一貫して取り組んでまいりました行財政改革では、団塊の世代の大量退職に伴う退職手当については平成19年度でピークを打ち、20年度以降は漸次縮減の方向に向かう見通しです。市債残高についても平成19年度見込みで1,000億円を下回り、平成20年度には約963億円への縮減を見込んでおります。プライマリーバランスについても30億円以上の黒字を見込んでおります。
 また、市民参画・協働のもと、都市経営を行ってまいりました成果として、犯罪件数が平成15年から19年の4年間で50%の減少に、ごみリサイクル率は人口10万人以上50万人未満の市町村で2年続けて全国1位というすばらしい結果につながりました。いずれも市民の皆様の御協力をいただいたたまものであると感謝いたしております。今後も、すべての世代の方々がいつまでも安心して暮らせるまちづくりを推進するため、地域のことは地域で解決する市民自治の仕組みをつくり、市民の皆様と一緒に地域づくりを行ってまいる所存です。
 最近の我が国の経済に目を転じますと、株価の低迷、原油の高騰、個人消費の停滞などさまざまな懸念材料が見受けられるとともに、経済のグローバル化に伴い、日本経済は不透明さを増しています。しかしながら、国境を越えて行き来する、人、もの、情報の中にあっても、根本は住民の生活を支える地域経済の発展・安定が必要であることは言うまでもありません。
 一方、地球温暖化の防止を目的とした京都議定書の約束期間が本年始まることから、本市としてもこの対策を急務ととらえ、市民の皆様とともに、地域での取り組みを着実に進めていくことが重要と考えます。
 本市では、これまでも市民にとって身近な基礎自治体として、地域の独自性を打ち出し、住民福祉の向上に努めてきました。昨年4月に施行された「地方分権改革推進法」の新たなステージのもとで、本来あるべき地方自治の枠組みをより確かなものとしなければなりません。
 活力あるまちづくりには人口の世代間バランスとともに、まちづくりのさまざまな施策のバランスがとれていることが必要です。また、訪れたい町は、いつまでも住み続けたい町であり、そのためには、緑地保全を初めとする自然環境の保全や、安全で安心して暮らせるまちづくり、子育て支援、福祉の充実はもちろんのこと、商工業や農業・漁業の振興、観光の振興など、町の活性化にも注力し、調和のとれた施策を展開していくことが大切であると考えております。さらに市民と市が両輪となって取り組んでいる世界遺産登録を通したまちづくりの実施も重要であると考えます。
 今後も、市民の皆様と行政との信頼関係を強め、鎌倉の発展を目指し、一歩一歩着実に歩みを進めていく所存です。
 それでは、ここで平成20年度における本市予算案について、その概要を申し上げます。
 平成20年度予算は、限られた財源の中、さらなる行財政改革を進めるとともに、前期実施計画の重点施策を中心に、市民生活に密着した諸事業について、緊急度、優先度などを総合的に勘案した予算配分を心がけました。
 その結果、一般会計は558億8,300万円で、前年度当初予算と比較して9億4,200万円、1.7%の増となります。ただし、平成20年度には、鎌倉みどり債の借りかえ15億円を予定しているため、それを除く一般会計は543億8,300万円で、前年度当初予算と比較して5億5,800万円、1%の減となります。
 特別会計は下水道事業、大船駅東口市街地再開発事業、国民健康保険事業、老人保健医療事業、公共用地先行取得事業、介護保険事業、そして20年度に新たに設置する後期高齢者医療事業の7特別会計になります。その合計は444億3,050万円となり、前年度当初予算と比較して83億1,630万円、15.8%の減となります。これは、後期高齢者医療制度の創設により、新たな後期高齢者医療事業特別会計予算が39億2,210万円ふえた一方で、これまでの老人保健医療事業特別会計の予算額が前年度より134億6,790万円減額したことなどによるものであります。
 一般会計と特別会計を合わせた予算総額は1,003億1,350万円で、前年度当初予算と比較して73億7,430万円、6.8%の減となります。
 それでは、平成20年度予算案に盛り込んだ主な事業について、第3次鎌倉市総合計画の将来都市像である「古都としての風格を保ちながら、生きる喜びと新しい魅力を創造するまち」の実現に向けた六つの将来目標の柱とその分野に沿って、順次御説明いたします。
 初めに、第2期基本計画の土台となる『計画の前提』について申し上げます。まず、「市民自治」では、鎌倉市自治基本条例策定市民会議との協働により、市民自治の基本理念や原則を定める(仮称)自治基本条例の制定に向けた取り組みを進めます。続いて「行財政運営」については、行財政改革を進めながら、地方分権の進展を視野に入れ、効率的・効果的な都市経営を推進します。
 次に、六つの将来目標の第1である『人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち』について申し上げます。
 平成20年は、平和都市宣言50周年に当たります。平和都市宣言及び市民憲章の精神に基づいて、市民の平和意識の醸成を図るため、市民と協働で平和推進事業を実施します。また、人権電話ホットラインなどの人権相談も引き続き実施します。
 男女共同参画社会の実現を目指し、鎌倉市男女共同参画推進条例を推進いたします。また、かまくら男女共同参画市民ネットワーク「アンサンブル21」と協働でフォーラム等の開催や、女性史の編さん、発行をいたします。
 多文化共生社会・国際協力活動に対する市民等の理解を深めるため、「かまくら国際交流フェスティバル」を開催いたします。また、敦煌市との友好都市提携10周年を記念し、交流事業を実施します。
 第2に『歴史を継承し、文化を創造するまち』について申し上げます。
 本市の貴重な歴史的遺産を保存、活用し、後世に伝えていくために、「鎌倉世界遺産登録推進協議会」と一体となって、世界遺産一覧表への登載を目指します。このため、神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会による推薦書原案の作成を進めるとともに、史跡の保存管理計画の策定や啓発事業などを実施します。
 国指定史跡の環境整備については、引き続き永福寺跡の整備を進めるほか、切通などの整備に取り組みます。また、野村総合研究所跡地については、博物館、美術館の整備に向けて設置した検討委員会による検討を進めます。映画・映像文化の情報発信拠点となる(仮称)川喜多記念館の整備については、平成22年4月の開館に向けて、建設工事に着手します。
 第3に『都市環境を保全・創造するまち』について申し上げます。
 都市の緑とオープンスペースの保全整備等に係る施策については、緑の基本計画に基づき、総合的かつ計画的に推進してまいります。
 (仮称)山崎・台峯緑地と鎌倉広町緑地については、土地開発公社からの買いかえや樹林管理などを行います。都市景観については、景観法を活用し、景観地区の適切な運用を行うとともに、特定地区の指定に向けた調査・検討を進めます。また、市独自の屋外広告物条例制定の必要性について周知を図るとともに、検討を進めます。
 次に、循環型社会の形成を目指した事業についてですが、紙類・容器包装プラスチック・植木剪定材などの分別収集を実施し、積極的に資源の再生利用を図ります。また、廃棄物の発生を抑制するため、市民や事業者に対し、さまざまな啓発活動を実施し、意識の向上を図ります。
 環境負荷の少ない持続可能な社会の形成に向けて、現在策定中の鎌倉市地球温暖化対策地域推進計画と既に策定した鎌倉市環境教育推進計画に基づき、かまくらエコアクション21の普及など地球温暖化対策行動プロジェクトの推進や環境アドバイザー派遣による環境教育の充実などに取り組みつつ、総合的な環境政策を進めてまいります。
 まち美化の推進としては、新たなまち美化行動計画に基づくアダプト・プログラム等のボランティア団体の清掃活動の支援や路上禁煙指導員の配置のほか、路上喫煙防止のための条例制定に向けた準備を進めるとともに、落書きのないまちづくり行動計画を新たに策定し、落書き防止活動を進めることにより、総合的に町の美化を推進します。
 第4に『健やかで心豊かに暮らせるまち』について申し上げます。
 市内では出産できる医療機関が1カ所しかなく、市民の分娩の取り扱いを近隣他市に頼っている現状を踏まえ、鎌倉市医師会立の産院の開設を支援し、市内で安心して出産し、育てることができる環境を整備します。また、妊婦健診の公費負担を4回から7回にふやし、子育て世代の経済的負担の軽減を図るとともに、健診の受診促進により母体の安全と妊婦の不安解消を図ります。
 次に、子育て支援についてですが、子供たちが安心して暮らせるよう、子育て支援施設の安全対策として、市内全域の子ども会館・子どもの家、保育園・幼稚園等及びその周辺のパトロールを引き続き実施します。また、子ども会館を有効活用して、子育て親子講座を開催するとともに、子育て中の親子の交流機会をつくるため、玉縄地域の子ども会館に「つどいの広場」を開設します。
 先進的に進めている小児医療費の助成については、引き続き、小学校3年生までを通院助成の対象とします。
 保護者の就労形態の多様化や少子化の進行等による新たな幼児教育や保育のニーズに対応した認定こども園が開所します。また、低年齢児保育、一時保育、病後児施設型保育、ショートステイなど子育て家庭のニーズに合わせた保育環境の整備を図ります。
 次に、高齢者の方々への事業ですが、本年5月に玉縄地域に特別養護老人ホーム「かまくら愛の郷」が開所します。また、鎌倉病院に併設する介護老人保健施設の整備を支援します。
 障害児者の方々への事業としては、障害者自立支援法に基づく介護を要する障害者のためのケアホームを関谷地区に整備します。また、地域活動支援センター等で行う相談支援事業の充実や、障害者の方の雇用を促進するための事業を進めてまいります。また、近年増加傾向にある児童の発達障害について、市民の皆様や幼稚園の先生などの理解を深めるため啓発事業を行うとともに、発達障害の早期発見に向けて5歳児発達相談モデル事業を実施します。
 市民の健康づくり事業としては、(仮称)保健医療福祉センター建設に向けた基本構想を策定します。保険者による特定健診・特定保健指導や後期高齢者医療制度の導入など、市民を取り巻く医療保険制度が変わる中で、市の役割を遺漏なく果たしていきます。
 次に、学校教育については、「かまくら教育プラン」に基づいて、鎌倉の未来を担う児童・生徒一人ひとりの健やかな成長をはぐくみ、個性を大切にした教育を推進するとともに、安全で快適な学校生活が送れるよう、引き続き、教育環境の整備・充実に努めます。
 小・中学校の教育内容の充実としては、よりきめ細かな指導を行うため、現在小学校1年生を対象に導入している少人数学級を小学校2年生まで拡大します。また、教育的支援が必要な児童・生徒や障害のある児童・生徒への適切な指導・支援を行うため、スクールアシスタントを増員します。校舎等の安全性の確保としては、七里ガ浜小学校校舎、深沢小学校体育館などの耐震補強工事を行うほか、小・中学校の耐震補強設計などを実施します。また、第二中学校の改築のため、実施設計を行います。
 生涯学習については、市民がより身近なところで心の豊かさを享受し、健康で文化的な活動ができるように、生涯学習環境を一層整えてまいります。図書館については、引き続き、図書館サービスの基本である資料の充実に努めます。また、鎌倉国宝館においては、大規模地震に備え、新館収蔵庫内に貴重な文化財を保護するため、転倒・落下防止設備を設置します。
 スポーツ・レクリエーションについては、「スポーツ振興基本計画」に掲げる総合体育館等の整備に向けて、スポーツ施設建設基金を設置します。
 第5に『安全で快適な生活が送れるまち』について申し上げます。
 地域安全については、地域ぐるみの防犯活動を推進するため、防犯アドバイザーを配置するなど、防犯活動への支援・充実を図ります。
 防災については、防災行政用無線子局を増設し、難聴地域の解消を目指すとともに、全国瞬時警報システム(J−アラート)対応機器を導入し、災害情報伝達体制の充実を図ります。また、市民の安全を守るため急傾斜地崩壊危険区域の防災工事を促進します。
 消防・救急体制の強化としては、消防出張所の開設に向けて七里ガ浜地区に用地を取得します。また、市民の救命率・社会復帰率の向上を目指し、引き続き救急救命士の育成・増員や、公共施設への自動体外式除細動器(AED)の設置を進めます。また、今泉消防出張所の高規格救急車を更新します。
 次に、市街地整備について申し上げます。
 古都中心市街地まちづくり構想に基づく鎌倉駅周辺地区の整備については、西口駅前広場レイアウト等の検討に、引き続き市民との協働により取り組んでまいります。
 深沢地域のまちづくりについては、面整備ゾーンの土地利用計画等の検討を市民参画による協議会等で行うとともに、都市計画決定に向けた関係機関協議などを行います。
 大船駅東口市街地再開発事業・第2地区については、引き続き権利者の方々の理解促進に努めてまいります。大船駅周辺整備構想の推進については、大東橋南側市街地整備用地を取得するとともに、鎌倉芸術館周辺地区の市民主体のまちづくり活動を支援します。大船駅西口周辺地区については、ペデストリアンデッキ等の整備に着手します。
 北鎌倉駅周辺のまちづくりについては、北鎌倉駅のバリアフリー化などの課題を抽出するとともに、まちづくり協議会の設置を目指します。
 七里ヶ浜駅周辺については、駅のバリアフリー化と七里ヶ浜駅バス停留所のバスベイを整備します。
 交通対策については、低床バスの運行に向け事業者へ支援を行うほか、交通環境の改善を図ります。
 道路については、生活道路の安全や快適性の向上を目指し、引き続き小町通りの電線類の地中化工事を行うとともに、大船の鶴舞田橋に人道橋を増設します。
 住宅については、新耐震基準以前の木造戸建住宅の耐震補強工事に対して助成するとともに、マンションの耐震改修促進のためのアドバイザー派遣を行います。また、道路に面するブロック塀の撤去工事に対して助成を行います。
 公共下水道については、汚水及び雨水管渠の整備に取り組むほか、汚水管路施設の耐震設計等を実施します。さらに七里ガ浜浄化センターの老朽化に対応し、改築工事を計画的に実施するとともに、山崎浄化センターの増設の実施設計を行います。また、水害対策として、岡本一丁目北側へのポンプ施設の設置工事や、笛田調整池の受電システム変更の実施設計を行います。
 第6に『活力ある暮らしやすいまち』について申し上げます。
 地域情報化については、情報セキュリティー対策に万全を期し、行政の情報化を進め、市民サービスのより一層の向上を図ってまいります。
 産業振興については、ホームページでのお店紹介や新たに創業する方や中小企業者の新事業へのステップアップを支援し、新規事業の創出や商店街のにぎわいづくりに努めます。また、「鎌倉ブランド」野菜のさらなる普及など、地域に即した農業の振興を図ります。あわせて、地産地消の意義や「食べること」の大切さを学ぶ食育活動への支援を行います。
 腰越漁港の改修整備については、平成24年度の完成に向けて実施設計、改修工事を進めます。また、鎌倉地域の漁港施設の整備について、地元水産関係者等との協議を図り、検討を進めてまいります。
 観光については、第2期鎌倉市観光基本計画に基づいて設置した鎌倉市観光振興推進本部を中心に、地域一丸となって鎌倉の観光施策を進めてまいります。また、公衆トイレの整備や観光案内板等の整備も続けてまいります。
 勤労者福祉については、団塊の世代対策の一つとして、熟年者向けの就業相談等を引き続き実施します。消費生活については、消費者被害防止のため、消費生活相談や啓発、被害の救済に努めます。
 最後に『計画の推進』について申し上げます。
 市民参画・協働の推進については、情報公開や行政情報の発信に引き続き取り組むとともに、市民活動団体と市が相互に提案できる新たな仕組みを活用した協働事業をスタートします。
 地域のコミュニティー活動活性化のために、モデル事業を実施します。
 地域福祉の推進では、地域福祉推進のための組織である「支え合う地域づくりプロジェクトチーム」を運営します。また、団塊の世代への支援として、市民活動団体との協働によるイベント等を開催します。
 以上、平成20年度に予定しております主要施策の大要について申し上げました。
 先人から受け継いだ私たちの町「鎌倉」が、今後も「鎌倉」らしくあり続けるためには、今を生きる私たちの不断の努力が不可欠であることは、論をまたないところであります。
 冒頭申し上げましたとおり、地方分権改革が新たなステージに入り、今後もますます基礎自治体としての個性や実力の発揮が求められる時代になってきております。超高齢社会の到来、国と地方の役割分担や権限移譲、また、広域連合や市町村合併、道州制の議論など、大きな時代のうねりの中で、新しい自治体の枠組みや役割が変化し、鎌倉の真価が改めて問われてきております。
 そうした中、市政のかじ取りを担う私としては、平成19年度に起きた不適切な事務処理について、改めて市民の皆様におわび申し上げるとともに、この反省と教訓を踏まえて、職員の意識改革はもとより、公務員としての自覚の徹底を図り、倫理規定の策定に取り組むとともに、いま一度軸足を固め、気持ちを引き締め、職員と一丸となって市政に全力を傾ける所存です。
 都市経営とは、多彩な市民力の結集による連携と協働のもと、地域資源の有効活用、市民自治の推進などの視点により施策を推進し、鎌倉の地域力と地域価値の向上を図っていくことだと考えています。
 私は、本市基本構想に示される鎌倉の将来都市像及び将来目標を具現化するためにさまざまな施策に取り組んできました。
 このような中、さらなる将来を見据えた展望のもと、平成20年度予算の編成を行いました。だれでもが安全で安心して生活でき、子供が元気に育つ、活力あるまちづくりを目指して、平成20年度予算を「健やかな未来・はぐくみ予算」といたしました。
 今後とも、市民の皆様の視点に立ち、市民の皆様とともに鎌倉の都市経営を着実に実施してまいりたいと考えております。
 以上をもちまして、私の提案説明を終わらせていただきます。
 内容の詳細につきましては、担当職員から御説明させていただきますので、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
○兵藤芳朗 総務部長  議案第83号平成20年度鎌倉市一般会計予算について、その内容を説明いたします。議案集その3、1ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ558億8,300万円となります。
 款項の金額は、第1表のとおりで、その内容は次のとおりであります。
 まず、歳出ですが、第5款議会費は、議員報酬や議会の運営経費など4億1,455万9,000円を計上いたしました。
 第10款総務費は、74億9,638万5,000円で、第5項総務管理費は、文書広報や財産管理、総合防災対策、情報化の推進、支所や鎌倉芸術館の管理運営、市民活動の推進などに要する経費を、第10項徴税費は、市税の賦課徴収に係る経費を、第15項戸籍住民基本台帳費は、戸籍住民基本台帳や住居表示の整備などに要する経費を、第20項選挙費は、市議会議員選挙などの経費を、第25項統計調査費は、各種統計調査に要する経費、第30項監査委員費は、監査事務に係る経費を計上いたしました。
 第15款民生費は、147億1,727万6,000円で、第5項社会福祉費は、社会福祉施設の管理運営、障害者福祉及び老人福祉などの経費を、第10項児童福祉費は、子育て支援、児童手当、母子福祉、公立保育所及びあおぞら園の管理運営などに要する経費を、第15項生活保護費は、生活保護法に基づく各種扶助の経費などを、第20項災害救助費は、災害見舞金や弔慰金などの経費を計上いたしました。
 第20款衛生費は、57億1,642万2,000円で、第5項保健衛生費は、救急医療対策、予防接種、健康診査など健康管理に要する経費などを、第10項清掃費は、じんかい・し尿の収集及び処理、ごみの減量化・資源化に要する経費などを、第15項環境対策費は、公衆トイレの清掃や公害対策、害虫駆除、鳥獣保護管理などに要する経費を計上いたしました。
 第25款労働費は、勤労者の福利厚生、勤労福祉会館の管理運営などに要する経費として3億4,111万7,000円を、第30款農林水産業費は、農業・水産業の振興などに要する経費として4億4,813万8,000円を、第35款商工費は、商工業の振興、消費生活対策などの経費として4億2,294万9,000円を、第40款観光費は、観光振興や海水浴場運営の経費として2億6,467万5,000円をそれぞれ計上いたしました。
 第45款土木費は、89億2,846万円で、第5項土木管理費は、がけ地対策、道路管理、作業センターや建築指導などに要する経費を、第10項道路橋りょう費は、交通安全施設の整備、道路・橋りょうの維持補修、道路の新設改良に要する経費などを、第15項河川費は、河川・雨水施設の維持補修や河川の改良などに係る経費を、第20項都市計画費は、大船駅周辺及び西口の整備、緑地の取得や保全、交通政策、下水道事業特別会計への繰出金、公園の維持管理や整備などに係る経費を、第25項住宅費は、市営住宅の管理運営に要する経費を計上いたしました。
 第50款消防費は、28億3,407万4,000円で、常備消防及び非常備消防、消防施設に要する経費などを計上いたしました。
 第55款教育費は、59億2,411万2,000円で、第5項教育総務費は、教育委員会の運営、情報教育や児童・生徒の健康管理などの教育指導、教育センターの運営、幼稚園の就園支援などの経費を、第10項小学校費及び第15項中学校費は、各小・中学校の管理、特別支援教育の助成や奨学金など教育の振興、防災対策、施設整備などの経費を、第20項社会教育費は、鏑木清方記念美術館など社会教育施設の維持管理と運営、文化財の保護、生涯学習センター、青少年会館、図書館、国宝館及び文学館の管理運営経費などを、第25項保健体育費は、スポーツ行事やスポーツ施設の管理運営などに要する経費を計上いたしました。
 第60款公債費は、71億8,303万3,000円で、長期債の元利償還金と一時借入金の利子などを、第65款諸支出金は、11億4,180万円で、鎌倉市土地開発公社に対する年度内返還の貸付金などを、第70款予備費は、5,000万円を計上いたしました。
 以上が歳出の内容でありますが、歳出予算の性質別の構成割合を見ますと、人件費は154億1,345万3,000円で27.6%、扶助費は63億4,901万6,000円で11.4%となります。投資的経費は、52億6,171万3,000円で、構成割合は9.4%となります。繰出金は83億5,580万円で15%、公債費は71億8,303万3,000円で12.9%、その他物件費等は133億1,998万5,000円で23.8%となっております。
 次に、歳入について申し上げます。第5款市税は367億3,000万円で、前年度当初予算に比べ1.8%、金額にして6億7,000万円の減を見込んでおります。
 第10款地方譲与税は4億円、第15款利子割交付金は1億8,000万円、第16款配当割交付金は1億9,000万円、第17款株式等譲渡所得割交付金は1億円、第19款地方消費税交付金は16億7,000万円、第20款ゴルフ場利用税交付金は3,200万円、第30款自動車取得税交付金は3億7,000万円、第33款地方特例交付金は3億8,000万円、第35款地方交付税は特別地方交付税を2,000万円、第40款交通安全対策特別交付金は3,300万円をそれぞれ計上いたしました。
 第45款分担金及び負担金は4億1,657万1,000円で、保育所運営費負担金などを計上いたしました。
 第50款使用料及び手数料は9億5,704万円で、道路占用料、市営住宅使用料、証明閲覧等手数料及び一般廃棄物処理等手数料などを計上いたしました.
 第55款国庫支出金は37億2,319万4,000円で、主なものは障害者自立支援給付費等負担金、児童手当負担金、生活保護費負担金、公園事業費補助金、史跡買収費補助金などです。
 第60款県支出金は25億3,172万円で、主なものは障害者自立支援給付費等負担金、児童手当負担金、後期高齢者医療制度保険基盤安定制度拠出金、市町営漁港整備事業補助金、県民税徴収取扱費委託金などです。
 第65款財産収入は4億5,636万9,000円で、緑地保全基金など各種基金の運用利子や土地売払などの収入を計上いたしました。
 第70款寄附金は2,188万1,000円で、一般寄附金などを、第75款繰入金は13億3,326万4,000円で、財政調整基金、緑地保全基金など基金繰入金のほか、老人保健医療事業特別会計などからの他会計繰入金を計上いたしました。
 第80款繰越金は6億円で、前年度からの繰越見込み額を、第85款諸収入は18億3,826万1,000円で、中央労働金庫貸付金、中小企業金融対策貸付金、鎌倉市土地開発公社貸付金などの返還金等を計上いたしました。
 第90款市債は38億9,970万円で、都市計画事業債など6件の事業債と臨時財政対策債を計上いたしました。
 以上の歳入を分析いたしますと、市税などの自主財源が423億5,338万6,000円で75.8%、国県支出金、市債などの依存財源が135億2,961万4,000円で24.2%となります。
 第2条継続費は、(仮称)川喜多記念館建設事業及び大船駅西口ペデストリアンデッキ等整備事業について、第2表のとおり、継続費の設定を行うものです。
 第3条地方債は、歳入歳出予算で説明いたしました事業費などの財源として、第3表の金額と条件などにより起債しようとするもので、これにより、平成20年度末の現在高見込み額は445億277万4,000円となります。
 第4条一時借入金は、借入限度額50億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに一時借り入れができるようにしようとするものであります
 第5条歳出予算の流用は、歳出予算の各項に計上いたしました給料、職員手当等及び賃金に係るものを除く共済費について、職員の配置がえなどにより過不足を生じた場合、同一款内の各項相互間で流用を行い、弾力的な予算の執行を可能にしようとするものであります。
 以上をもちまして、一般会計予算の内容説明を終わります。
 
○瀧澤由人 都市整備部長  議案第84号平成20年度鎌倉市下水道事業特別会計予算の内容について説明をいたします。議案集その3、10ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ109億7,020万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款総務費は20億9,439万8,000円で、職員給与費、水洗化普及促進に係る助成金、下水道使用料の賦課・徴収などの経費、排水施設及び終末処理施設の維持管理に要する経費などを計上いたしました。
 第10款事業費は23億2,777万2,000円で、管渠整備・修繕に係る経費及び七里ガ浜下水道終末処理場改築工事の経費などを計上いたしました。
 第15款公債費は65億4,303万円で、長期債の元利償還金と一時借入金の利子を、第20款予備費は500万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款分担金及び負担金は501万9,000円で、下水道受益者負担金を、第10款使用料及び手数料は25億1,722万9,000円で、下水道使用料などを、第15款国庫支出金は8億5,768万円で、下水道整備事業に対する補助見込み額を、第20款県支出金は4,263万8,000円で、下水道整備事業に対する補助見込み額を、第25款繰入金は31億7,450万円で、一般会計からの繰入金を、第30款繰越金は9,400万円で、前年度からの繰越見込み額を、第35款諸収入は1億803万4,000円で、水洗便所改造資金貸付金の元金収入などを、第40款市債は41億7,110万円で、下水道事業債をそれぞれ計上いたしました。
 第2条地方債は、歳入歳出予算で説明いたしました事業費の財源として、第2表の金額と条件などにより起債しようとするもので、これにより平成20年度末の残高見込み額は510億9,182万1,000円となります。
 第3条一時借入金は、借入限度額1億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに一時借り入れができるようにしようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤文男 拠点整備部長  議案第85号平成20年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算の内容について説明いたします。議案集その3、14ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ2億2,020万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款事業費は1億686万円で、職員給与費、事務所の運営に要する経費などを、第10款公債費は1億1,134万円で、長期債の元利償還金を、第15款予備費は200万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入ですが、第5款使用料及び手数料は594万3,000円で、土地使用料を、第10款繰入金は2億90万円で、一般会計からの繰入金を、第15款繰越金は202万7,000円で、前年度からの繰越見込み額を、第20款諸収入は1,133万円で、再開発資金融資貸付金返還金をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○小川研一 健康福祉部長  議案第86号平成20年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算の内容について御説明いたします。議案集その3、17ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ157億8,110万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款総務費は2億2,169万4,000円で、職員の給与、国民健康保険の資格・給付事務に要する経費、保険料の賦課・徴収に要する経費などを、第10款保険給付費は106億1,835万円で、一般被保険者及び退職被保険者等に係る療養給付費などを、第12款後期高齢者支援金等は19億5,779万9,000円で、後期高齢者の医療費財源に充てるための支援金などを、第14款前期高齢者納付金等は204万9,000円で、前期高齢者の医療費財源に充てるための納付金などを、第15款老人保健拠出金は5億2,806万5,000円で、老人保健法に基づく医療費拠出金及び事務費拠出金を、第17款介護納付金は8億8,426万円で、介護保険法に基づく支払基金への納付金を、第20款共同事業拠出金は13億6,278万2,000円で、高額医療費共同事業に要する医療費拠出金などを、第25款保健事業費は1億7,804万8,000円で、特定健康診査、特定保健指導、医療費通知に要する経費などを、第27款基金積立金は100万7,000円で、国民健康保険運営基金への積立金を、第30款諸支出金は1,704万6,000円で、保険料過誤納還付金の経費などを、第35款予備費は1,000万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款国民健康保険料は44億6,945万1,000円で、医療保険、後期高齢者支援金及び介護保険分の保険料収入額を、第10款一部負担金は4,000円を、第15款使用料及び手数料は1,000円を、第20款国庫支出金は31億1,720万1,000円で、療養給付費等負担金などを、第25款療養給付費交付金は11億6,049万7,000円で、退職被保険者等の医療費財源に充てるための交付金を、第27款前期高齢者交付金は37億9,776万3,000円で、前期高齢者の医療費財源に充てるための交付金を、第30款県支出金は6億587万2,000円で、財政調整交付金などを、第35款共同事業交付金は12億7,523万7,000円で、高額医療費共同事業交付金などを、第38款財産収入は100万6,000円で、鎌倉市国民健康保険運営基金の運用利子を、第40款繰入金は11億4,800万1,000円で、一般会計からの繰入金などを、第45款繰越金は2億円で、前年度からの繰越見込み額を、第50款諸収入は606万7,000円をそれぞれ計上いたしました。
 第2条歳出予算の流用は、歳出予算の各項に計上いたしました給料、職員手当等及び賃金に係るものを除く共済費並びに保険給付費の各項の予算額に過不足を生じた場合、同一款内の各項相互間で流用を行い、弾力的な予算の執行を可能にしようとするものであります。
 引き続きまして、議案第87号平成20年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算の内容について御説明いたします。
 老人保健制度は、平成20年4月1日から後期高齢者医療制度に移行いたしますが、平成20年3月診療分及び平成20年4月以降に申請された平成20年3月以前分の医療給付費などは、健康保険法等の一部を改正する法律、附則第39条で、平成22年度までの3年間は、老人保健医療事業特別会計で処理することとされています。
 それでは、議案集その3、22ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ18億7,080万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款総務費は735万円で、平成20年3月診療分までに係る老人保健医療の診療報酬明細書の点検、保険者別医療費通知などの事務に要する経費を、第10款医療諸費は16億8,050万円で、現物給付の経費として、医療給付費15億円、現金給付の経費として医療費支給費1億7,400万円のほか、診療報酬の審査支払手数料を計上いたしました。なお、受給者数は約2万2,000人を、1人当たり給付額は約7万6,000円をそれぞれ見込んでおります。
 第15款諸支出金は1億8,195万円で、前年度の一般会計繰入金等の精算に伴う繰出金などを、第20款予備費は100万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款支払基金交付金は10億2,520万円で、医療費交付金、審査支払手数料交付金を、第10款国庫支出金は6億1,770万円、第15款県支出金は1億925万円で、それぞれ医療費に係る国・県の負担金を、第20款繰入金は1億1,760万円で、医療費の市負担分と手数料などの事務の経費として一般会計からの繰入金を、第25款繰越金は95万円で、前年度からの繰越見込み額を、第30款諸収入は10万円をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○兵藤芳朗 総務部長  議案第88号平成20年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算の内容について説明いたします。議案集その3、25ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ4億7,890万円となります。
 まず、歳出ですが、第10款公債費は4億7,890万円で、長期債償還の経費として元金償還金及び支払利子を計上いたしました。
 次に、歳入ですが、第3款財産収入は1,047万円で、貸地料収入を、第5款繰入金は4億6,840万円で、長期債償還の元金及び支払利子に充てるため一般会計からの繰入金を、第7款繰越金は3万円で、前年度からの繰越見込み額をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○小川研一 健康福祉部長  引き続きまして、議案第89号平成20年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算の内容について説明いたします。議案集その3、28ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ111億8,720万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款総務費は4億1,017万5,000円で、職員の給与、介護認定調査・審査、第1号被保険者の保険料賦課徴収に要する経費などを、第10款保険給付費は104億5,904万2,000円で、居宅及び施設サービスを受けたときの給付費などを、第12款地域支援事業費は3億522万5,000円で、生活機能評価の委託料、地域包括支援センターの委託料など地域支援事業に要する経費を、第25款基金積立金は755万7,000円で、介護給付等準備基金への積立金を、第30款諸支出金は500万1,000円で、保険料還付金などを、第35款予備費は20万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款介護保険料は20億5,050万7,000円で、第1号被保険者の保険料を、第15款国庫支出金は23億617万2,000円で、介護給付に対する国庫負担金などを、第20款県支出金は15億9,757万9,000円で、介護給付に対する県負担金などを、第25款支払基金交付金は33億44万2,000円で、第2号被保険者の保険料について社会保険診療報酬支払基金からの交付金を、第30款財産収入は675万7,000円を、第35款寄附金は1,000円を、第40款繰入金は19億2,071万8,000円で、一般会計からの繰入金及び介護給付等準備基金からの繰入金を、第45款繰越金は499万5,000円で、前年度からの繰越見込み額を、第50款諸収入は2万9,000円をそれぞれ計上いたしました。
 引き続きまして、議案第90号平成20年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算の内容について御説明いたします。
 この特別会計は、県内33市町村すべてが加入する神奈川県後期高齢者医療広域連合が運営主体となり、現行の老人保健制度にかわる新しい高齢者の医療制度として後期高齢者医療制度が創設され、本年4月1日から実施されることに伴い、設置するものです。
 それでは、議案集その3、31ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ39億2,210万円となります。
 まず、歳出ですが、第5款総務費は1億2,304万5,000円で、職員の給与、保険料の徴収、窓口業務に要する経費を、第10款広域連合納付金は37億9,675万5,000円で、市が徴収する後期高齢者医療保険料、被保険者の療養給付費の12分の1を市が負担する定率負担金、低所得世帯に属する方や被用者保険の被扶養者であった方に対する保険料減額分の4分の1を、市が負担する保険基盤安定制度拠出金などを、第15款諸支出金は30万円で、保険料の還付加算金を、第20款予備費は200万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款後期高齢者医療保険料は24億3,693万1,000円で、市が徴収する後期高齢者医療保険料を、第10款繰入金は14億8,480万円で、広域連合へ納付する事務費負担金、定率負担金、保険基盤安定制度繰入金と、市の事務経費として一般会計からの繰入金を、第20款諸収入は36万9,000円で、保険料還付金などをそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  以上で提案理由の説明は全部終了いたしました。
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○議長(松中健治議員)  お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、本日は説明を聴取するにとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。
 なお、残余の日程については、来る3月4日午前10時に再開いたします。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
 本日はこれをもって延会いたします。
                    (16時43分  延会)

平成20年2月28日(木曜日)

                          鎌倉市議会議長    松 中 健 治

                          会議録署名議員    高 橋 浩 司

                          同          伊 東 正 博

                          同          助 川 邦 男