平成19年全員協議会
11月22日
○議事日程  
平成19年11月22日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成19年11月22日(木) 11時00分開会 12時15分閉会(会議時間 1時間13分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
松中議長、高橋副議長、千、早稲田、久坂、納所、原、萩原、石川、本田、野村、渡邊、山田、大石、三輪、小田嶋、高野、伊東、中村、岡田、藤田、助川、森川、吉岡、赤松の各議員(前川議員は欠席)
〇理事者側出席者
石渡市長、佐野副市長、金澤副市長、小山総務部次長、内藤総務課長、勝山環境部長、塩崎環境部次長兼環境政策課長、柿崎施設建設担当担当課長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、小島次長補佐、田中次長補佐、原田議事調査担当担当係長、久保担当書記
〇本日審査した案件
1 生ごみの資源化について
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○松中 議長  おはようございます。ただいまから議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から「生ごみの資源化について」議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので、開催をした次第でございます。
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○松中 議長  報道機関の取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告を願います。
 
○植手 事務局長  本日の全員協議会に、NHK、東京新聞、毎日新聞、読売新聞、鎌倉ケーブルテレビから取材及びビデオ撮影等の申し出があります。本件の取り扱いについて、御協議をお願いいたします。
 
○松中 議長  ただいま、事務局長からの報告につきまして、許可することでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 そのようにさせていただきます。
 暫時休憩いたします。
               (11時02分休憩   11時04分再開)
 
○松中 議員  それでは、再開いたします。
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○松中 議長  それでは、生ごみの資源化につきまして、理事者から報告をお願いいたします。
 
○石渡 市長  おはようございます。本日は、議会全員協議会を開催していただき、まことにありがとうございます。ここで御報告させていただきます事項は3点ございます。
 1点目は、去る10月9日に開催していただきました全員協議会におきまして、御指摘を受け報告する事項、2点目は逗子市とのごみ処理広域化協議の経過、3点目が施設建設用地の取得に向けた地元説明などの経過でございます。
 また、さきの全員協議会におきましては、生ごみ資源化施設という名称を使っておりましたが、生ごみという言葉が悪臭を連想させるという御指摘もございます。10月17日の説明会以降、(仮称)バイオ・リサイクルセンターという名称を使用いたしておりますことをあわせて御報告を申し上げます。
 そこで、初めにさきの全員協議会において御指摘を受け報告する事項でございますが、(仮称)バイオ・リサイクルセンター建設に係る法令・規制の確認について、御報告申し上げます。
 (仮称)バイオ・リサイクルセンター建設に係る法令・規制の確認については、関谷用地に施設建設することについては法令に適合していると認識をいたしております。
 次に、循環型社会形成推進交付金については、鎌倉市単独の地域計画であっても交付の対象となるという回答を神奈川県広域化調整担当課長から文書でいただいております。
 次に、2点目の逗子市とのごみ処理広域化協議の経過でございます。去る11月12日に逗子市の平井市長と首長協議を行いました。その内容につきましては、資料でお示ししたコメントのとおりでございますが、私は、循環型社会の形成を推進するために、逗子市との広域化が必要不可欠であると考えております。
 中でも(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設は、焼却量を大幅に削減するという意味において画期的な事業であり、平成20年度以降の事業の推進に向けて今年度鎌倉市単独で循環型社会形成推進地域計画を県・国に提出して協議に入ることといたしますが、逗子市の市長さんも広域化の協議を継続するとともに、今年度中には方向性を見出したいとおっしゃられております。逗子市も来年度早々にはこの交付金申請の手続に参加してほしいと強く願っておるところでございます。
 最後に施設建設用地の取得に向けた地元説明などの経過でございます。今まで、市主催の説明会を延べ5回、自治町内会からの要請による説明会を3回実施してまいりまして、延べ500人を超える皆様の御出席をいただきました。御意見としては、過去に関谷地区が最終処分場や植木剪定材の堆肥化などにより被害を受けたときの市の対応についての不信感、また地元の農業者の皆様からは生産物への風評被害に対する御不安、建設用地の近隣住民の皆様からは施設の安全性や交通量の増加等についての懸念が多く出されたところでございます。
 また、10月19日には、鎌倉の野菜を守る会から建設に反対する旨の要望書をいただき、11月8日には同会から反対署名をいただきました。続いて11月20日に鎌倉市民の生命と環境を守る会から建設反対の要望書を反対署名とともにいただいたところでございます。
 私といたしましては、過去の行政の対応については、大変申しわけなく思っており、心よりおわび申し上げる次第でございます。しかしながら、(仮称)バイオ・リサイクルセンターは、循環型社会の構築を目指し、環境負荷を低減するため、なくてはならない施設であることはもちろんのこと、地元農業とも共存共栄が図れる施設であると考えております。一方で、この施設の認知度がまだまだ低いことから、十分な御理解をいただくために類似施設の見学会や今までいただいた御意見を整理してよりわかりやすい説明会などを重ねていく中で、地元の皆様方の御理解をぜひとも賜りたいと思っております。
 このため、12月議会に予定しておりました当該用地取得に係る補正予算の上程を2月議会に繰り延べ、精いっぱい地元の皆様の御理解を得るよう努力してまいりたいと考えております。
 議員の皆様方には、施設の必要性にかんがみ、御理解と御協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
 なお、以上の報告事項の詳細あるいは補足事項につきましては、担当部長から説明させます。よろしく御了承賜りますよう、お願い申し上げます。
 以上でございます。
 
○勝山 環境部長  生ごみの資源化について、御報告申し上げます。
 まず、さきの全員協議会におきまして御指摘を受けました事項のうち(仮称)バイオ・リサイクルセンター建設に係る法令・規制の確認についてでございます。関谷1465番地ほか10筆の土地に(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設が法令上可能なのか、法規制等に適合しているのかを用地買収に入る前に十分に確認してほしいという御指摘をいただいたものでございます。
 お手元の資料1をごらんいただきたいと思います。このチェック表は、メタンガス発酵方式の(仮称)バイオ・リサイクルセンターを建設する場合に、土地利用面、環境面、事業面、その他についてあらかじめ検討しなければならない主な法規制のチェック表でございます。まず、関谷建設用地の面積、それから用途等並びに施設規模等は表の上段の敷地・予定施設規模・仕様の欄に記載のとおりでございます。
 次に、この施設の法令上の位置づけにつきましては、次の段のとおり廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する一般廃棄物処理施設、いわゆるごみ処理施設でございます。その施設内容でございますが、循環型社会形成推進交付金の交付対象施設となる高効率原燃料回収施設を予定しております。
 次に、土地利用面でございます。都市計画法、建築基準法、開発事業等における手続及び基準等における条例等につきまして、関係課に照会をし、建築基準法上建設が可能であること、都市計画法上開発許可が要らないことなど当該施設がこの土地に建設可能なことを確認しております。
 今後、施設の設備の性能、能力などにつきましても、環境面、事業面その他チェック表に記載の関係法令等の規制内容を前提にいたしまして、施設整備基本計画を策定し、生活環境影響調査を行い、基本設計を行っていく予定でございます。
 最終的には、竣工前に試運転を行いまして、性能試験を実施し、各測量・測定データなどの数値につきまして改めて規制内容の適合性をチェックし、確認してまいります。
 続きまして、循環型社会形成推進交付金は、鎌倉市単独でも交付されるのかという御指摘でございました。資料の2をごらんください。県と環境省で協議した結果、本市単独で地域計画を提出した場合においても交付対象となり得る旨の回答を県の広域化調整担当課長からいただいております。この循環型社会形成推進交付金は、環境省が平成17年度に創設いたしました制度でございまして、原則的には、市町村が広域的かつ総合的に事業を実施することを奨励をしておりますので、鎌倉市が単独で(仮称)バイオ・リサイクルセンターに係る地域計画を提出した場合に、交付金の対象となり得るのかということが課題でございました。
 県におきましては、鎌倉市・逗子市広域化検討協議会に継続的に御出席をいただきまして、本市と逗子市との広域化の協議経過についても御承知いただいた中で、11月12日の鎌倉市長と逗子市長との首長協議の結果も踏まえまして、国県協議の結果回答が行われたものと、このように伺っております。
 次に逗子市とのごみ処理広域化協議の経過でございます。本年3月に鎌倉市長と逗子市長が協議を行いまして、鎌倉市長は、両市のごみ処理について、今後も覚書に沿った協議を両市間でしていきたいといたしまして、双方で確認をいたしたところでございます。そして、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会を5月7日、7月13日、10月12日に開催をいたしました。この協議の中で、循環型社会を形成推進する上で、広域処理の必要性は重要であり、今後も広域化を進める観点から協議を進めていくこと並びに双方の焼却施設の耐用年数の課題もあり、循環型社会形成推進地域計画の策定を平成18年度中に行うべく双方が合意して覚書を締結した経過がございますので、平成19年度中に地域計画の策定ができなければ、この覚書で約束したことより2年おくれることとなります。そのようなことになると、今後の廃棄物処理の方向に大きな支障を来すことになるため、本年秋口には結論を出すということで双方で確認してきたところでございます。
 また(仮称)バイオ・リサイクルセンターと焼却施設を切り離して協議したい旨の意見が逗子市から出されましたので、本市といたしましては、覚書に基づき事業を進めるのであれば、(仮称)バイオ・リサイクルセンターについて先行して循環型社会形成推進地域計画を作成して、整備を図ることは可能でございますと、そのように回答をいたしました。
 しかしながら、逗子市におかれましては、(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設用地が名越から関谷に変更となったことに伴いまして、広域化についての協議は継続するが、搬送コストなどについて逗子市民に対する説明が必要になるため、結論を出すには、今年度未まで時間を要するということでございました。このため、(仮称)バイオ・リサイクルセンターの施設稼動をおくらすことなく、同時に逗子市との広域処理協議も継続させることができる手法として、ひとまず本市単独で地域計画を作成し、平成19年度中の提出を行いまして、次年度早期に逗子市が広域化をしていく結論が出た際に、本市単独の地域計画を鎌倉市・逗子市両市の地域計画に変更することが可能であるかどうかということにつきまして、神奈川県に御見解を伺ったところ、可能になるよう国にも働きかけていくという御意見をいただいたところでございます。
 資料の3を御参照ください。こうした状況の中、去る11月12日に行われた両市の首長協議におきまして、この旨を確認させていただいたところでございます。
 なお、本市単独で提出いたします(仮称)バイオ・リサイクルセンターに係る循環型社会形成推進地域計画につきましては、神奈川県と内容の詳細について協議を開始してございまして、平成20年1月に予定している国・県との協議会に向けた地域計画最終案の提出に向けて今現在、県と調整を進めているところでございます。
 今後も逗子市との広域処理による(仮称)バイオ・リサイクルセンターの建設に向けて、引き続き鎌倉市・逗子市広域化検討協議会を開催し、逗子市との広域化の実現に向けて鋭意取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
 次に、施設建設用地の取得に向けた地元説明などの経過でございますが、9月3日に関谷に用地変更決定して以降、9月13日に玉縄自治町内会連合会理事会におきまして施設の概要を御説明するとともに、今後の説明会の持ち方につきまして御相談を申し上げ、以来10月17日、21日、11月10日、11日、12日と5回の市の主催による説明会を玉縄学習センターで開催をいたしました。
 その中で循環型社会の形成を目指す本市の廃棄物行政の基本方針や(仮称)バイオ・リサイクルセンターの概要を類似施設などを紹介いたしながら説明をいたしたところでございます。また、10月1日にJAさがみ鎌倉地区関谷・城廻支部主催の意見交換会や個別自治会からの開催要請に基づきまして、10月27日には城廻自治会、11月1日には関谷城廻町内会のほか、藤沢市の柄沢町内会長からの要請を受けまして、11月3日に地区の定例集会へ出席し説明を行ってまいりました。これら説明会等への出席者は延べ535人となってございます。質疑・意見、その中で発言をされた方でございますが、農業者の方々、それから近隣の関谷新町、中町の方々などが中心になってございます。
 説明会の中では、この(仮称)バイオ・リサイクルセンターが、循環型社会の形成に向け、大きな役割を果たすものであり、その必要性について総体的な御理解はいただけたと考えておりますが、一方で、特に農業者の皆様からは鎌倉ブランド野菜を生産している中で、ごみ処理施設が建設されることによる風評被害についての御意見、予定地の近隣住民の皆様からは施設の安全性と搬入搬出による交通量の増加等についての御意見、さらにはこれまで最終処分場として、また植木剪定材の堆肥化における臭気の問題など、過去における廃棄物行政において関谷がこうむってきた数々の問題等に市が誠意を持って対応していないことなどから、建設反対の声も多く出されているところでございます。
 また10月19日に、鎌倉の野菜を守る会から関谷地区に生ごみ処理施設を建設する計画に関する要望書をいただきました。
 資料の4をごらんください。内容は、人の口に入る野菜を生産している農業振興地域のほぼ中心でございます高台に、生ごみ処理施設建設を計画することはミスマッチであり、安易すぎる。農家が一番懸念するのが風評被害であり、その可能性が高い。その場合、農家にとっては死活問題であり、後継者の減少、農地の荒廃へとつながっていくことが目に見えている。農家が安心して農業を続けられるよう建設はやめてほしい。関谷地区には過去にごみが捨て続けられ、今回もまた生ごみ資源化施設が建設されるなど、他地区と比較してみても負担をこうむり過ぎているというものでございます。
 さらに、11月8日にはこの要望書を補完するものといたしまして、生ごみ資源化施設の関谷地区建設反対の署名簿をいただきました。署名数を精査した結果、重複分を除いた署名実数は8,569名で、そのうち市内の方が4,669名で54.5%、市外の方が3,900名で45.5%となっております。また、市内の方の署名数4,669名のうち、地元の関谷地区の方は836名で市内署名数の17.9%となっているところでございます。市外では藤沢市にお住まいの方が1,468名で市外署名数の37.6%、横浜市にお住まいの方が1,211名で31%であり、東京都を含むその他の地域が1,221名、31.3%でございました。また、11月20日には追加の署名簿をいただいております。この署名簿につきましては、現在精査中でございます。
 続いて、11月20日に鎌倉市民の生命と環境を守る会から関谷の自動車電機研究所跡地に鎌倉市の生ごみ資源化施設建設反対の要望書をいただきました。
 資料の5をごらんください。内容は、関谷の土地はごみの歴史で住民は苦しんできた、近隣市の住民も被害に悩まされたが、市は有効な手段をとらなかったため、今でも怒っている、有害な施設なのだから五つの行政センターで責任を分担したらどうかというものでございます。この要望書には署名簿が添付されておりまして、署名数は288名でございました。そのうち市内の方が216名で75%、市外の方が72名で25%となっておりました。地元の農業者や住民の皆様には、説明会におきまして(仮称)バイオ・リサイクルセンターは、環境負荷を低減するための施設であり、かつ安全で安心できる施設でございます。さらには、国のバイオマスニッポン総合戦略にのっとり、環境省や農林水産省が推進している施策に基づくものであるということや、全国的にも同じシステムによって稼動している施設も既にございまして、国の交付金も見込める事業であることなどを説明しているところでございます。御理解を示す御意見等もいただいているところでございますが、さきの要望書にあるとおり、この要望書にある御懸念に対して御理解をいただく説明が不足していたというふうに感じております。
 今後も反対意見をいただいた方々はもとより、さらに当該施設についての御理解をいただけるよう、類似施設の見学会を設定するとともに、今まで説明会でいただいた御意見を整理いたしまして、さらにわかりやすい説明を心がけ、地元の皆様と会合を重ねる中で、御理解を深めていただけるよう努力してまいりたいというふうに考えております。
 以上で報告を終わります。御了承賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 
○松中 議長  それでは、ただいまの報告につきまして、御質疑、御意見がありましたら、お伺いいたします。
 
○石川 議員  今の説明で、生ごみ資源化施設に対しての反対の声がかなり大きく広がっているように私も感じます。市長は、そこに座っていらっしゃる副市長もそうですけれども、現地はごらんになりましたか。
 
○石渡 市長  承知をいたしております。
 
○石川 議員  承知でなくて、現地へ行って見てきたということですか。
 
○石渡 市長  現地に行って、見てまいりました。
 
○石川 議員  私もついせんだって見てまいりまして、大変に高台にあって、すばらしいところで、富士山が一望できるんですね。これほど私も富士山が見えるところは、鎌倉にないんじゃないかと思うぐらい、いいところだと思いました。
 しかし、ここに説明もあったように、ずっと植木剪定場、最終処分場等つくってきたわけですよね。今回に当たっては、生ごみの資源化施設、三つ目のごみの処理施設をつくるということで、このことは過去の経緯をおいても、やっぱり配慮していかなければいけなかったと私は思うんですが、その点、行政側は配慮なさったのか。お答えいただきたいと思います。
 
○勝山 環境部長  確かに今の御指摘のように、過去の最終処分場、1号地から6号地まで、6号地の埋め立て途中で埋め立てを中断いたしまして、今、外で溶融固化をしているわけでございます。また、植木剪定材の堆肥化事業場のときにも悪臭問題におきまして、地域の皆様には御迷惑をおかけしてきたというようなことも重々承知しております。
 ただ、私どもでお願いする場合に、このバイオ・リサイクルセンターの建設用地につきましては、いろいろな土地をこれまでも検討してまいりましたが、この関谷の土地以外に取得できる土地がございません。そのため、今までのいろいろな経過というものは承知をしているわけでございますけれども、それでもなお、またこの土地にやはりバイオ・リサイクルセンターを建設したいというふうに考えております。
 また、その関谷の土地に、こういうごみ処理施設が集積をしていくというような御意見等々もいただいてございますので、できるだけその辺につきましては、例えば、今、植木剪定材の堆肥化につきましては、あそこは積みかえ場所、5号地を利用して、最終処分場の5号地を上部利用して、積みかえ場所等も設置しておりますが、こういうものもどこかへ移動していって、できるだけ施設自体の集積というものは避けていきたいと、このように考えております。
 
○石川 議員  過去の経緯を考えると配慮するのが重要で、私たちとしましては、やっぱり十分に住民の方と話し合いをしていただきたかった。拙速に事を進めてほしくなかったと私は考えるんですね。
 説明会は5回も行って、535人の方が参加してくださったとはありますけれども、やっぱり回数ではなく中身の問題で、いまだに臭気の問題、それから音の問題、騒音ですね。それからネズミの被害が出るんじゃないかとか、そういう憶測とか誤解が生じて、私は最近、大船に住む方からお電話をいただいたんですけれども、やはりクリーンセンターという名前でこれができるけれども、そういう署名が回ってきたそうです。慌てて、クリーンセンターというと、もう焼却場という想定をしてしまって、大変な誤解が鎌倉じゅうに回ってまして、私どもネットは、生ごみ資源化施設を提案してきたわけですけれども、安全なものであると私たちも思っておりますけれども、そういった風潮をつくってしまった。生ごみ資源化施設そのものが、何か害を出すような施設にあるように思われてしまったのは、とっても私どもは残念に思っております。
 やっぱり中身の説明といいますと、そういう事細かな説明をきちんとやってきたわけですよね。しかし、参加者の方が納得していただけないわけですから、やはり施設に対して、土地を取得したから実施計画をつくっていくという話ですけれども、やはり具体がやっぱりそこで見えてないから答えられないという、私どもは思っております。
 ですから、素案でもいいから、どんな施設、どんな収集方法、それから、メーカーはどんなものを選定しているのか。あと残渣量ですね、問題になっているのは。その辺をきちんと素案をつくって、これからの説明会において提案していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
 
○勝山 環境部長  まさにおっしゃるとおりでございまして、そこは私どもも本当に悩ましいところだというふうに考えております。説明会の中でも、施設のまだ何といいますか、かなり詳細な部分を聞かなければ、いい悪いの判断ができないと、そのような声もございます。また、さきに説明にございましたように、当初は焼却施設ができるんじゃないかというようなことを聞いていたと、そのような声もございました。それは説明会を重ねるごとに、そういう声は少なくなってきたんですけれども、やはり私どもの手続といたしまして、まず交付金の申請をし、交付金の内示をいただいてから、いろいろな調査をして、それからメーカー選択をしてまいります。ですから、どちらかといいますと、21年度ぐらいの予定になってしまうと思うんですね、この細かな数字が出てくるのが。それではやはり遅すぎると思っております。
 また、何といいますか、継続的な会合の中で、一つ一つやはり私どもの事務の手順というものを御理解をいただかなければいけないだろうと、かように考えてございまして、今、そういう方向で、先ほども申し上げましたが、説明会でいただいた一つ一つの御意見、これを整理いたしまして、その整理したものをフィードバックするような、そういうような会合を何回か持っていきたいと、このように考えております。
 
○石川 議員  じゃあその住民の方に説明を十分に行うと、シミュレーションしている中、説明をしていくということで、土地取得はいつごろになるんですか。
 
○勝山 環境部長  土地の取得につきましては、地権者の方から今年度中の取得ということを条件づけられてございます。ですから、今年度中にそれは取得をしたいと、このように考えております。
 
○石川 議員  今年度中というと、3月までということですよね。それまでに住民の合意が得られるのか、説明に十分な時間をとれるのか、お伺いしたいんです。
 
○勝山 環境部長  それまでに合意がとれるのかということを、私ここではっきり合意がとれるというように申し上げるだけの今、資料を持ち合わせてございませんが、少なくとも土地の取得については御了解をいただけるよう、誠心誠意御説明を申し上げていきたいと、このように考えております。
 
○石川 議員  何とぞ最大限の努力をして進めていただきたいと思いますが、この建設自体がやっぱり拙速に進めることではないという、今そういう事態だと思います。十分な住民の方、近隣の市民の方の御理解を得られるようにお願いしたいと思います。終わります。
 
○高橋 副議長  前回の全協のときに、うちの会派の方から2点ほどお願いをさせていただきまして、一つはチェックが入っていないところについてはチェックをしていただきたいということで、その資料がA4版で出てきている。これは資料1だと思うんですけれども。
 例えば、その他のところに循環型形成推進交付要綱、これについては要するに単独でもできるんだよというふうなことで回答をいただいていますから、ここに多分チェックが入ってくるべきなんじゃないかなと思うんですけれども、そういった細かい見方をしていくと、標準仕様とかいろいろありますから、標準仕様に基づいてやった場合に、水質の汚濁についてはオーケーなんですよということでチェックが入ったり、騒音についても何デシベルですからということで、標準仕様の場合にはこの数値を上回らないということでチェックが入ったりということで、全部にチェックが入って、近隣住民の方も、とりあえず法的には全部クリアしているんだなということで御理解も進むのかなというふうに思うんですが、そういう意味でチェックをして出してくださいねというお願いをさせていただいているんですけれど、その辺どうなんでしょうか。
 
○勝山 環境部長  これからメーカー等々もやっていくわけでございまして、まず、地域計画でございますけれども、これは国と環境省と県と、それから私どもで協議会を設けまして、この地域計画がいいのかどうかと。これによって交付金の内示が今年度末にはあると思います。それでまた事業を進めていくという部分がございまして、この法令に当然適合する施設をつくっていくというのは、これは当たり前の話なんだろうと思いますけれども、その数値自体がやはりメーカーを決定する、それから、基本設計を決定していく中で具体の数値が出てまいりますので、その具体の数値がこの該当する法律のこういう条項に比べて基準内でありますよいうような説明をしていきたいと、そのような形で今回の表をつくっております。
 
○高橋 副議長  一応そういったもの全部一通りチェックをしていただかないと、我々もいいとか悪いとかということも、なかなか判断しにくいかなと。
 例えば、100タイプあるわけじゃないと思うんですよね。こういう特殊な施設ですから、こういうメーカーのもの、五つだとか六つだとか並べていただいて、すべてこういうものについてはクリアしますよとか、やり方はいろいろあると思う。その中でいろいろ提案していただいて、1社に決めていくというふうなことだろうと思いますので、その辺は取得するまでに、またさらに努力をお願いしておきたいと思います。
 あともう1点お願いしました件ですね。単独でやることについてはの照会に対しまして、単独でやることについても、環境省の関東地方環境事務所の方と県の方と協議をしていただきまして、そういうことであれば補助金を出せますよと、こういう回答だと思います。これはこれで大変よかったなというふうに思うわけでありますけれども、鎌倉市にとって一番問題なのは、生ごみを資源化をしようということではないのですね。燃やすごみが将来どうなるかということが一番問題でありまして、例えば、今、燃やすごみを資源化していくことによって、ごみ量が40%近く減りますと、こういう中で、今ある炉を稼動しながら大規模改修をしてやっていくことも可能なんだと。もちろん逗子と広域で協議が調えば、逗子の方にお願いしていくことも可能だと。そういうことも全部含めた中の、やっぱり計画のうちの一つとして、生ごみをこういうふうにしたいんだということであれば、非常に理解しやすい。やる場所はともかくとしてですよ。理解しやすい話なんですけれども、なぜ、生ごみだけ先にやらなきゃいけないのかとかですね、その辺については少し説明が不足しているんじゃないかと思うんですけれども、そういった意味で、逗子さんと広域でやることも大切ですけれども、燃やすごみの方、もし協議が調わなかったときに、大規模改修がちゃんと補助金がおりてできるのかとか、やっぱりその辺まできちんとやっていただきたいなと思うんですけれども、どうでしょう。
 
○勝山 環境部長  ごみ処理の広域化と申しますのは、そもそも論になってしまうんですけれども、できるだけ環境負荷をなくすために、今、それぞれの市にある焼却施設を集約していくというようなことが最終の目的でございます。当然、その目的に沿って、今のごみ処理のあり方として、できるだけ資源化をして焼却量を少なくするというようなことがございます。
 私ども4市1町のごみ処理広域化の流れの中で、今、二つのグループに分かれて、ごみ処理広域化という作業を進めているところでございますが、この焼却施設は逗子市に、それから生ごみ資源化施設は鎌倉市にという覚書を平成18年4月に結んだところでございます。この進行を、当然、鎌倉市といたしましては、生ごみも焼却も一気に地域計画の中でやっていただければ、それにこしたことはないかなというふうに思っておりますけれども、やはり焼却施設を受け持つ逗子市としては、やはり逗子市民に対する説明がまだ不足しているということで、焼却施設を逗子市につくるというような決断と申しますか、そこまではなかなか時間がかかりますよということでございました。ですから、ではまず資源化、広域による資源化を先行してやることはどうなんですかと。資源化をしてやりながら、逗子市民の方の御理解を得て、広域の焼却施設を逗子市に建設していただきたいというようなお願いもしてまいりました。そういうような中で、生ごみが先行していったということがございます。
 ただ、高橋副議長おっしゃるように、私どもの焼却施設の耐用年数というものもございますので、やはりどこかで決断をしなきゃいけません。それは広域でやるのか、自区内でやるのかという決断ももちろん必要だと思いますが、ただ、今の時点では、まだまだ逗子さんの方にやはりお願いをして、何とか今の逗子の焼却炉よりも広域の焼却炉の方が、私どもは環境負荷が少ないというような数値も持っておりますので、できる限りその辺で御了解をいただきたいというふうに考えているところでございます。
 
○高橋 副議長  いろいろ議会でも議論を重ねてきておりまして、平成24年ぐらいまでは、今の炉で対応できるんじゃなかろうかという、そういうふうになりますと、やはり改修も2年ぐらいはかかるだろうなと、そうすると、平成22年ぐらいには始められるようにすると。もう19年ですから、そんなに時間的猶予があるという時期じゃないですよね。ですから、そういった意味では、本当に早目、早目にしていただきたいということと。
 あとは審議会の方で、単独でやっていくということについては議論しないで、広域でやっていくことのみについて議論してくださいということで議論をしていただいているわけでありまして、これについても、うちの方の会派の代表質問で、万が一のことがありますから、単独でやることについてもちゃんと審議会の方で議論してしかるべき時期に備えていただきたいと、こういうお願いもさせていただいておりますので、ぜひ、時間的な猶予がない中でやりますから、ミスのないように進めていただきたいということをお願いをしておきたいと思います。
 最後にちょっと一つだけお伺いをしておきたいんですが、関谷の方の皆様方が、いろいろ御要望を出されて、大変御心痛といいますか、嫌な思いをされているなと、何とかしていかなきゃいけないなという思いが私自身にもあります。かつて生ごみの悪臭問題ですとか、火事の問題ですとかもありましたし、それから浸出液の垂れ流し問題とか、本当にいろいろな被害を受けてきたわけでありまして、これ以上またなのかという、それは常識的に心情をはかり得るわけでありますね。ですから、この辺はやっぱりきちっと御理解いただけるようなことを、やっぱり行政としてもこの件だけに限らないで、ごみ処理行政の全体のあり方の中での理解を得ていく説明の仕方というのがあるんじゃなかろうかなと思います。そういう中で、かつての議論にもありましたように、やはり今、灰の最終処分を、溶融固化することによって資源化をやっているわけでありまして、やはりそういったことの延長線上の中に、過去に関谷の方に埋めた灰も何とか掘り起こして、何十年かかろうとも、最終的にはあそこから全部灰を出して、溶融固化して資源化していくんだというようなことも一つの方法かなと。関谷の皆さんにいろいろと御負担をかけてきたことを何十年もかけてまた回復をしていくんだと。こういうようなことも、もし審議会の方で御議論いただいて、答申が出るならば、皆さんに御理解をいただくような、一つの理屈にはなっていくんではなかろうかなというふうに思いますが、こういったことについてはどうでしょうか、検討は。
 
○勝山 環境部長  今、議員さんおっしゃるように、過去のいろいろな問題が、今回のバイオ・リサイクルセンターの建設反対という、一つの大きな理由になっていることは確かだというふうに感じております。ただ、焼却灰を今後無害化する方法というのは、上を覆ってしまうか、それから、その中のものを掘り出して処理をするかという問題でございます。中の灰を掘り出して処理をするということになりますと、相当のこれはコストがかかってまいります。そこら辺につきましては今後の検討課題とさせていただきたいというのと。
 もう一つは先ほど私申し上げましたように、今、既に植木の積みかえ施設等々もある中で、やはり今、議員さんおっしゃるように、何と申しますか、全体のごみ処理の整備計画の中で、この地域にはこれだけというようなものを改めて近隣住民の方、それから、農業者の方にも御提示をしながら御理解をさらに得ていきたいと、このように考えております。
 
○高橋 副議長  これで最後にしますけれども、やっぱり全体計画というのは全市にかかわる問題でありますから、そういった意味では、全市の連合町内会長さんを中心に、やっぱり全市でごみ処理をどこがどういうものを分担していくのかとか、そういったことも全体計画を明らかにして、その上で、やはり地域の方々に向き合っていくというのがあるべき姿じゃないかなと。
 名越でこういったことをやるって、ずっとやってきて、我々も唐突に関谷の方に計画変更のお話を伺ったわけでありまして、やはり全体計画というものが定まらない中でやっていくから、そういうことになっていく。
 ただ、ごみ処理の問題は毎日のことですから、失敗すればごみはあふれ返るわけでありまして、そういうことは許されない。そういう思いから、いろいろ皆さんが御苦労されているということはわかります。ですから、何とかしなきゃいけないわけでありますから、考えられることはぜひ進めていただいて、全体としての御理解をいただいた上で、地域の皆さんにも御理解いただけるような取り組みをしていただきたいことを要望だけして、終わります。
 
○松中 議長  ほかにございますか。
 
○岡田 議員  初めのところで、署名のところ、かなり内訳こう言われたんですけれども、11月8日に署名簿が提出されたということで8,569名で内訳がずらずら言われましたよね。こういう報告というのは、私、議員になって初めて聞いたんですけれども、内訳。これはどういう意味で今、言われたんでしょうか。
 
○勝山 環境部長  どういう意味でというわけでもないんですけれども、やはり署名簿、トータルの数も書いてございました。ただ、やはり重複している方も多いんだろうというようなこともございまして、正確な数、それから市内の方、市外の方の割合というものは、やはり基本的には私どもの方で押さえておく必要があるのかなという感じがしております。そして、いろいろなお考え、御意見というのはあるんでしょうけれども、やはりバイオ・リサイクルセンターの立地する近隣の住民の方の御意見、それから、バイオ・リサイクルセンターの設置場所の周りで農作物をつくっていらっしゃる農業者の御意見というのが、やはり非常に尊重しなければいけないものだというふうに考えてございますので、その辺の数が大体どれくらいあるのかというものを把握するために、署名簿でございますから、住所とお名前が書いてございますので、大体そこにお住まいの方のどれくらいの方が反対署名をしているのかと、このようなことを調べているわけでございます。
 
○岡田 議員  今後、こういうふうにずっとこれだけじゃなくて、署名もこういうふうにやられるのかな、どうかなというふうに私思うんですが、いい悪いは別にして、それで署名簿の重複率は何%ですか、この11月8日の時点で。
 
○勝山 環境部長  重複率は99だというふうに、重複、率。少々お待ちください。
 
○松中 議長  数字を出して、もう一度。さっきの報告の数字を出して。
 
○勝山 環境部長  重複をしている率はちょっと…。
 
○松中 議長  だから数字を出して。今、さっきの何人だか、全体何人で、重複した数字、人数を出して。さっき言ったでしょう。岡田議員、頭いいからすぐ率が出ますよ。
 
○勝山 環境部長  重複分を除いた署名実数が8,569人でございまして、確か重複した人数は99人だと。
 
○岡田 議員  重複した人が99名おられたので、それを除けば8,569名が11月8日の時点でありましたということですね。そういうことですね。
 
○勝山 環境部長  さようでございます。
 
○岡田 議員  それで今、進めていかなきゃいけないのは、あちこち言ってもあれなんですが、広町の、あのときに署名が22万ぐらい出たんですよね。出たんですよ、その当時。私も携わってましたけど、いろいろありましたよ。だけど、それは出ませんでしたよね。今みたいなやつはね。市内が何人、市外が何人。そうやっていけば、いろいろな問題出てきますよ。それは関係ありませんから置いておいて。
 ただ、地元というのはどこら辺の範囲まで含めて地元というふうに考えられているんですか。
 
○勝山 環境部長  関谷でございます。
 
○岡田 議員  関谷って、いまさっき部長さん言われましたけど、においで藤沢の方にいったり、昔ありましたよね、横浜の方へいったり、両方から苦情が出たようなことも、私はその当時、感じましたけれども、そこも含めて関谷というふうに一応とらえていいんですか。ただ、あそこのところの出っ張りだけの関谷ですか。
 
○勝山 環境部長  関谷というのは、鎌倉市内の関谷という町の方ということでございます。近隣の方とか影取の方とか柄沢の地区の方は含んでおりません。
 
○岡田 議員  それはそれでいいんですけれども、地元ということで、それで藤沢の人が何名というような内訳も言われましたし、そうすると、近隣のいわゆる関谷の近隣、農業振興地域の近隣というのは、あそこは横浜に接していますし、一部、藤沢、鎌倉って、こういうところにあるわけですけれども、あそこの場合はちょうど高台ですし、先ほど同僚議員も言われましたけど、富士山がよく見える。交通の便がよければ、すごく高く売れる土地かなというふうには思いますけれども、それは農振地域ではそういうことはできないんですが、非常にいい地域で、私も行きましたけど、あの上に、いわゆる何といいますか、生ごみって言っちゃいけないって言っていたね。バイオ・リサイクルセンターですか、これ建てると、下から見るとわかる。高台になっていて、下にずっと斜めにいっちゃっているんですよね、横浜方面に。そうすると下から見るとかなりすごいなと、多分そういうふうに、もし建てればそんなふうになりますよ。そんな目立つところにおいおいという感じは私があると思うんですね。
 そこら辺、いまさっき言われましたけれども、法令的には適合しているからできるんだ。それはわかります。法令的には私違反しているとは思いません。ただ、今言ったように地形的な問題もあります。それから、農業委員会、今年度、県の農業委員会ございました。大会がありましたね。そのときにも、その中にも書いてあるんですが、そういった優良農地の中に公共施設が建てられてきたと、そのときに、それに伴って周辺の農地が荒れていくというふうなこともあるんで、できればそういうことを避けてほしいというような大会の要望もあったわけですね。そこら辺を考えまして、農振地域、あるいは農業との関係でどうしていくのかというのが片一方にまたあろうかと思うんですね。そこら辺のすり合わせは、ある程度きちっとやっていかなきゃいけないんじゃないかなと、こんなふうに思うんですが、そこら辺の考え方を教えてください。
 
○勝山 環境部長  まず最初の高台の景観的な問題、これは説明会の御意見の中でも承ってございます。私ども、あそこは文化財の包蔵地ではありますけれども、以前、地下が掘られていたこともございまして、地下を掘り込んでいくのはかなり可能なんだろうなということで、建物の意匠形態につきましては、その高台にあってもなるべく目立たないような形にしていきたいというふうに考えておりますし、また農業との関係でございますが、このバイオ・リサイクルセンターは、たまたま処理をするのが生ごみということですので、環境省の交付金をいただいてやっていこうと今しているわけでございますが、農林水産省の補助メニューについても同じようなものがございます。これは処理をするのが農業残渣、それから家畜ふん尿ということでございまして、そのセンターのリサイクルの仕組み自体は同じなんだろうというふうに思っておりますので、このバイオ・リサイクルセンターが、私は農業と共存共栄できるものだというふうにも思っております。
 また、今おっしゃられるような公共施設ができたときに、周りの農業地に支障が出るというような御指摘でございますけれども、そのような支障が出ないようなつくり方を今後考えていきたいと、このように考えているわけですので、そこら辺のところで農業者の御理解を得ながら、農業者と十分にお話し合いをしながら、この施設は建設をしていきたいと、このように考えてございます。
 
○岡田 議員  農業と共存共栄できるんだというようなことを言われて、それはそれで私どもも委員会でも北の方に行ったりとか、いろいろな施設は見てまいりました。だだっ広いところにどーんとありました。ただ、農業は農業といっても都市農業という、また特殊性もあるわけで、いや、北海道のどーんとしたところに農業と共存できますよと。そういった施設じゃないから、いろいろそういう施設を導入しようということじゃなくて、もっと都市型にどうなんだと、技術的にどうなんだという議論をしてきているわけでありまして、若干、今の申しわけないんだけども、部長さん、乱暴な発言じゃないかなと、こんなふうにも思っています。
 それから、あそこじゃなきゃいけないというよりも、農業者の方が具体的に提案された土地があろうかと思うんですが、そういうところはちゃんと考えられているんでしょうか。
 
○勝山 環境部長  農業者の方から具体的に、この土地はどうかというような御指摘はまだ受けてはございません。農業者の方から今の御意見で承っているのは、今の建設用地が農振地区の真ん中ではないかと、関谷の端っこだったら何とかなるかもしれないというような御指摘を受けまして、端っこというのはどこなんだというような具体的な土地の指定まではまだ受けてございません。
 個別に前、私どもが堆肥化事業場、最終処分場に持ってきて悪臭問題が出たときに、一時バイパスの東側といいましょうか、落合谷戸と呼ばれているようなところ、新風台の分譲地の下側になるんですけれども、そこら辺の土地を探したことはございました。ただ、取りつけ道路が悪いですとか、いろいろなやはり困難性がある。地形的な困難性がございましたので、そこは断念いたしました。
 今、議員さんがおっしゃられるように、特定の土地の、ここがどうなんだというようなことがはっきりしていれば、私どもそこの土地の調査も始めようとは思っておりますが、当然、その地権者の方々の問題等も出てまいりますし、また、農業者の方と具体的にそこまで踏み込んでお話ししてございませんけれども、例えば、私どもが関谷の4,800平米の土地を買収して、その農業者の方がここがいいと言われる土地との交換というようなこともあるんですけれども、やはり私どもが買収する土地は宅地でございますし、恐らくあの農振地域の中で、それと同じ広さに見合うだけの宅地というのは、私、存じ上げないんですが、もし農地だとすると、面積等の関係でかなり困難なことになるのではないのかなと、このように感じているところでございます。
 
○岡田 議員  もう休みですから終わりますけど、さまざまに農家の方もいろいろ考えられているんで、十分にお話ししていだきたいと思います。関谷じゃなくて、名越の方は1年以上かけて一生懸命皆さんやってこられて、そのあげくにとんざしたわけですから、9月4日に我々は聞いているわけですから、拙速にやることなく、十分御理解いただいてやっていくという姿勢が必要だろうと思います。ぜひ、この間も説明会をいろいろやられているんですが、農業従事者の方とさらに詰めた話をしていただいて、しかも農振地域ですから、農業政策を余りいじめることなくやってもらいたいなと、こんなふうに思います。以上です。
 
○山田 議員  まだ、大事なお話なんで、ちょっとお時間をいただきたいと思いますけれども、地域計画、鎌倉市単独ということでスタートするようですけど、この地域計画の中にはいわゆるバイオ・リサイクルセンターに絡む、例えば、パッカー車の移動量ですとか、その面での環境負荷、そういったものもこの地域計画の中には折り込まれるものなんですか。
 
○勝山 環境部長  そこまで運搬等々の細かい部分までは地域計画には入っていないというふうに理解しております。
 
○山田 議員  私もバイオ・リサイクルセンターを当然つくれば焼却が減ります。生ごみとはいえ、それは一種のエネルギー源として発電に回すとか、いろいろなエネルギーを取得できるわけですので、そういった意味で、リサイクルセンターだけではなくて、リサイクルセンターにまつわるいろいろな車の動き、あるいは道路の使用状況、どういうルートを通っていくんだろうか、そういったことが多分逗子との間でも、先ほど部長がおっしゃったように、逗子から関谷に持ってくるまでの間の環境負荷、あるいは関谷の皆さんからすると、そこに入ってくる車の量の多さ、それによる二酸化炭素なり、ディーゼル車の場合、NOxだとか、そういったものの排出量というのはやっぱりふえていく。そういった御心配もあるわけなんで、単にバイオ・リサイクルセンターのみの、いわゆる効率性といいましょうか。環境の負荷を低減できるんだということではなくて、ほかのところでやっぱり環境負荷が上がる部分というのは当然想定されますので、そういったところをきちっと、やはり説明の中にもきちっと入れていかないと、将来的にパッカー車のエネルギーをガソリン車にするのか、ディーゼルにするのか、はたまた天然ガス車にするのか、あるいは電気自動車まで持っていくのかと、そういった技術革新の話も当然あるんでしょうけれども、そういったことをやはりきちっと視野に入れながら、最終形としてどういうものを想定するんでというところまで、ちょっときちっとしたものをつくり上げていかないと、施設に対して、これは環境負荷が少なくなるんですよというだけではなくて、それにまつわるいろいろな環境負荷にまつわる輸送関係も当然少なくなってきます。技術的にはこういうふうにやっていきます。そういったところもぜひ説明の中に取り込んでいくというか、織り込んでいく、そういった御努力をしていただきたいと思いますが、そのあたりの、もし今具体性がないにしても何か御見解があれば、確認だけさせてください。これで終わります。
 
○勝山 環境部長  確かに、本当に御指摘のとおり、運送にかかる環境負荷の問題、これは特に藤沢の柄沢にお住まいの方々から多く出されている御意見でもございます。
 一方で私どもの廃棄物の収集につきましては、今現在、民間委託に向けての組合交渉も今後これから始めていかなければいけないというような問題もございまして、今、平成25年度の稼動を目指しておりますが、平成25年度ぐらいには、いわゆる民間委託化というのもかなり進行をしてまいります。それから、車の排気ガスによる環境負荷の問題と、やはりあそこの関谷にお住まいの方々、それから、農業者の方々からは、収集運搬車両から出る生ごみの廃液の問題とか、生ごみのにおいでカラスが寄ってきたらどうするのかとか、車両に関する問題も多々出されております。ですから、そのようなことを総合的にできるだけ環境負荷の少なくなるような手法を今、現在検討中でございまして、住民の方々には、この収集運搬の車につきましてはできるだけ環境負荷が少なくなるような車両、それから、車両にかかる燃料もできるだけ環境負荷が少なくなるように、例えば、天然ガス車ですとか、そういうようなものを導入していきながら、交通負荷に関する問題は今後御説明していきたいと、このように考えております。
 
○三輪 議員  先ほどの議論を聞いておりまして、土地取得は地権者から平成19年度中ということになりますと、それまでに説明をこれからしていくというふうに理解しましたが、そうなりますと、その辺のタイムスケジュール、どう考えているのかをまずお聞きいたします。
 
○勝山 環境部長  これから12月に入りまして、12月、1月にかけて、農業者の方、それから地元の住民の方と継続できる話し合いの場が持てるような、そのような形で、今後私ども努力をしていきたいと、説明会を何回やるということじゃなくて、今、このような要望書を出された地元住民の方、それから地元の農業者の方と継続的にお話し合いができる。そのようなテーブルをセットできるように今後、この2カ月の間で努力してまいりたい。少なくとも用地の取得に関しては御納得いただけるような形で仕事を進めていきたいと、このように考えております。
 
○三輪 議員  ぜひ、この2カ月正念場だと思うんですけれども、その中で先ほど出ました素案、6通りぐらいあるんじゃないかというあれですけれども、その辺はもう12月中には出すということでしょうか。
 
○勝山 環境部長  メーカーの選択につきましては、平成20年度の終わりぐらいからになろうかと思いますので、土地の取得までには、メーカー選択までは考えてございません。
 
○三輪 議員  もちろん先ほどそういう説明ございましたけれども、選択までいく前に、どういった規模でということがはっきり、要するにシミュレーションですね。この北海道でも三つぐらいありますよね。この場合は残渣が幾つで、臭気がどのくらいでとか、そういったものをまずきちんと示して、というような、そういった幾つかの案を、その場合は関谷にやったらどういう影響があるのか、メリット、デメリットをきちんと示すと、そういうことですけれども。
 
○勝山 環境部長  今、任意のメーカーヒアリングはかなりやっておりますので、今おっしゃられるような、例えば、Aメーカーでやった場合の残渣率はこうで、Bメーカーでやった場合の残渣率はこうでというような概略、説明ができる概略の資料はつくって、それでもってやっていきたいと。ただ、余り踏み込んでしまいますと、具体のメーカーさんとの話になってしまいますので、できるだけ住民の皆様が納得できるぐらいの数字はお示ししたいなというふうに思っております。
 ただ、きちんとしたプロポーザル等でやるか、これは今後の方式なんですけれども、多少のずれはやっぱり出てこようかと思いますが、大きなところでの、そういうふうなヒアリングはやっておりますので、それをもとにして説明はしてまいると、このように考えております。
 
○三輪 議員  わかりました。ぜひ、住民の方がわかるような資料を提供していただきたいと思います。
 それともう一つ、もし、そういった努力を重ねても納得していただけなかった場合は、地権者の方はもちろん19年度中ということですけれども、それを延期するということを、お金とかかわってくると思いますが、その辺はどうお考えでしょうか。
 
○勝山 環境部長  地権者の方とは、副市長と御一緒に何度かお会いしているんですけれども、やはり非常にこの年度を外すのは難しいという感触は得ております。
 
○三輪 議員  そういう感触ですが、そういった場合、延期をお願いするということを考えていかなければならないんだと思うんですね。住民の方の理解が得られないままの見切り発車にした場合のことを考えますと、非常に鎌倉市としても、そういった選択をするのは好ましくないと思います。住民の理解が得られなかった場合、市として延期を申し込むということも考えていただきたいと思いますが、いかかでしょうか。
 
○金澤 副市長  今、部長からお話がありましたように、私も事業者と会っております。それで今、延期のことがあるのかというお話でございますけれども、今、本当に誠心誠意地元の住民の方とやっていこうということで進めておりますので、そこまではちょっと、今、私の方も、事業者にも話はしておりませんけれども、誠心誠意今の状況では話し合いをして理解を深めていただくということに全霊を向けていきたいというふうに考えております。
 
○三輪 議員  ぜひ、誠心誠意という副市長のお言葉もありましたので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 理解が得られない場合は、その辺も延期するという気持ちもあるのかというところも、もう1回ちょっとお聞きしたいんですが、お願いいたします。
 
○金澤 副市長  今、ちょっとお話しましたとおりで、そういう話していませんので、今後、そういう話も出てくればしなきゃいけないと思いますけれど、今の状況では延期の話はしてございませんので、何遍も繰り返しになりますけれども、誠心誠意、住民の方たちに理解をいただくために頑張ってまいります。
 
○三輪 議員  本当は副市長の方から、理解が得られない場合はゴーしないという発言いただきたいと思っておりましたが、その辺、誠心誠意ということで見守らせていただきたいと思います。
 済みません。1点だけ要望書の中で、きょう私、11月20日の初めて見たので、この5行政区で責任を持ったらどうかという提案がございますが、この辺についてのちょっと御見解を部長の方からお願いいたします。
 
○勝山 環境部長  説明会の中でも、要するに小さい施設を分散して持ったらどうかというようなたしか御意見もございまして、ここに書かれているとおりでございますけれども、要は一つの施設を関谷に押しつけるのではなくて、それぞれの施設に小さなバイオ・リサイクルセンターをその地区の人数、人口に応じてと申しますか、要は分散してつくった方がいいだろうと、こういう御意見で、私どもはやっぱりごみ処理広域化を目指すということは、やはり集約をしてつくった方がコスト面、それから環境負荷の面においても、メリットがあるというふうに考えておりますので、この御質問につきましては、私どもとしては、このような考えは持っておりませんということはお答えをしております。
 
○松中 議長  きょうの報告は今後十分理解をするよう努力するということであります。ほかに御質疑、御意見がないようでしたら、質疑及び意見を打ち切ります。
                  (「なし」の声あり)
 本件につきまして、了承する旨、確認してよろしいでしょうか。
                 (「聞きおく」の声あり)
 聞き置く程度という声もありますので、多数了承ということで確認させていただきます。
 なお、12月3日月曜日に現地視察を予定しております。御希望の方は事務局まで御連絡をください。
 以上をもちまして、全員協議会を終わらせていただきます。