平成19年全員協議会
10月 9日
○議事日程  
平成19年10月 9日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成19年10月9日(火) 18時15分開会 18時54分閉会(会議時間 0時間38分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
松中議長、高橋副議長、千、早稲田、納所、原、萩原、石川、本田、野村、前川、渡邊、山田、大石、三輪、小田嶋、高野、伊東、中村、岡田、藤田、森川、吉岡、赤松の各議員
(久坂、助川議員は欠席)
〇理事者側出席者
石渡市長、佐野副市長、金澤副市長、小山総務部次長、内藤総務課長、勝山環境部長、塩崎環境部次長兼環境政策課長、柿崎施設建設担当担当課長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、田中次長補佐、小島次長補佐、原田議事調査担当担当係長、久保担書記
〇本日審査した案件
1 生ごみの資源化について
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○松中 議長  それでは、ただいまから議会全員協議会を開催いたします。本日の議会全員協議会は、市長から「生ごみの資源化について」議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催した次第であります。
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○松中 議長  報道機関の取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告を願います。
 
○植手 事務局長  本日の全員協議会に、読売新聞から取材の申し出があります。また1名の傍聴希望の申し出もあります。本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○松中 議長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、休憩いたします。
               (18時16分休憩   18時17分再開)
 
○松中 議長  再開いたします。
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○松中 議長  それでは生ごみの資源化について理事者から報告を願います。
 
○石渡 市長  本日は本会議閉会後のお疲れのところ、議会全員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。
 ここで御報告させていただきます事項は、生ごみの資源化について御報告する中で、まず、生ごみ資源化施設の建設候補地の変更について、次に、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会の進捗状況について、以上2点について御報告させていただきます。
 まず、生ごみ資源化施設の建設候補地の変更につきましては、平成18年5月に名越クリーンセンター隣接地を候補地と決めて以降、候補地の約3分の2に相当する民有地の取得交渉を行ってまいりましたが、交渉が難航いたし、一定期間において解決することが困難な状況となっておりました。
 一方、平成19年度に入って施設規模、機能についての詳細な情報を収集するため、さらなるメーカーヒアリングを実施した結果、約3,000平方メートルという限られた敷地において予定処理能力規模の施設を建設するためには、今年度に都市計画決定を予定しております景観地区指定や世界遺産登録への影響が懸念されることなどから、この民有地の取得交渉と並行して、新たな用地について検討を行ってまいりましたところ、関谷字島ノ神1465番ほかの約4,800平方メートルの土地の所有者から、当該土地取得が可能との感触を得ることができました。そこで庁内にて調整の上、総合的に勘案した結果、名越用地より関谷の用地の方が適当であると判断し、生ごみ資源化施設建設候補地を関谷用地に変更したものでございます。
 次に、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会の進捗状況について御報告申し上げます。
 生ごみ資源化施設については、特に逗子市から焼却施設を分離し先行して協議することについて申し出が行われましたが、本市としてはあくまでも覚書に基づき焼却施設を逗子市に予定する前提で事業を進めるのであれば、生ごみ資源化施設を先行して協議することは可能である旨、回答しているところであります。
 循環型社会の形成を推進するためには、生ごみ資源化施設の建設を前提とした逗子市との広域化が必要不可欠であるため、その実現を目指し鋭意努力してまいります。
 なお、これら2点の報告事項の詳細及び本市の予定している生ごみ資源化施設の建物、施設の概要につきまして担当部長から説明させますので、御審議の上、御了承賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
○勝山 環境部長  生ごみの資源化について、御報告申し上げます。
 まず、生ごみ資源化施設の建設用地の変更について御報告をさせていただきます。
 生ごみ資源化施設の建設用地につきましては、庁内での比較検討を踏まえ、平成18年5月に名越クリーンセンター隣接地に決定して以降、候補地の3分の2に相当する約2,000平方メートルの民有地の取得交渉を行ってまいりました。
 
○松中 議長  座ってどうぞ。
 
○勝山 環境部長  済みません。着席して説明させていただきます。
 この民有地の地権者は、個人5名と法人1社でございまして、いずれも生ごみの資源化事業の趣旨には御賛同いただき協力したいとのことでしたが、現在、この地で営業をされている方々からは、近隣において営業を継続できる代替地の提供を求められている状況でございました。その営業を営める条件に適合した用地がなかなか見つからないことから交渉は難航いたしまして、一定期間において解決することが困難な状況となっておりました。
 また、平成19年度に入りまして、施設規模、機能についての詳細な新しい情報を収集するため、メーカーヒアリングを集中的に行った結果、名越用地約3,000平方メートルの面積条件に予定処理能力日量80トン規模の施設を建設する場合は、発酵槽の高さが20メートルから30メートルにならざるを得ない事情が明らかになってまいりました。
 そこで、今年度に都市計画決定を予定している景観地区指定や本市が推進している世界遺産登録への影響が懸念されたため、この影響の度合いを改めて検討してまいりました。
 また一方で、新たな建設候補地を鋭意検討してきたところ、関谷字島ノ神1465番地ほかの土地で宅地開発事業があることを知り、その取得の可能性について地権者に打診してまいりました。この関谷の土地は、公簿で3,993平方メートル、実測約4,800平方メートルの広さがございまして、市街化調整区域であることから生ごみ資源化施設の建設が可能と判断したため、経営企画部に土地利用協議会土地利用部会の開催を依頼し、7月に2回の開催を行い、その協議の中で現状の名越クリーンセンター隣接地と関谷の用地を比較検討し、関谷用地の方が適当であるという意見をいただきましたので、この意見を踏まえ、8月24日の政策調整会議、8月31日の政策会議を経て、9月3日に建設用地の変更を決定いたしたところでございます。そして、取り急ぎ概略ではございますが、議員の皆様に資料を配付し、御報告をさせていただき、また9月11日の観光厚生常任委員会で御報告をさせていただいたところでございます。
 それでは、まず、本市と逗子市の広域ごみ処理施設として位置づけております生ごみ資源化施設の施設概要を御説明いたします。
 資料1を御参照ください。予定施設は生ごみをメタン菌により発酵処理し、発生したメタンガスを回収し、利活用を図っていこうとするものでございまして、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する一般廃棄物処理施設でございます。都市計画法上、公益上必要な建築物と位置づけられているものでございまして、建築基準法の規定により、都市計画決定が必要となるものでございます。
 次に、生ごみの処理量は、日量約80トンを予定しております。内容は、鎌倉市分が60トン、逗子市分が20トンでございます。施設の方式は、循環型社会形成推進交付金を受けることを前提にしておりますので、エネルギー回収推進施設、高効率原燃料回収施設としており、メタン発生率は1トン当たり150ノルマル立米を予定しております。
 エネルギーの回収製品としては、メタンを熱源としたボイラーで熱回収・給湯をすること、メタン燃料のエンジンから電気として回収することなどを考えております。
 そのほか、建物は鉄筋コンクリート造または鉄骨造3階建て、延べ床面積約3,000平方メートル、工作物面積は約1,000平方メートル、建物高さは約10メートルから15メートルであり、工作物のうち、一番高い工作物の高さでございますが、それが一番高い発酵槽の高さは20メートルから30メートルになる予定でございます。
 次に、資料2を御参照ください。これは、実際に平成18年4月から稼動を始めております民間の生ごみ資源化施設のパンフレットから抜粋して作成した処理工程図により概略を御説明いたします。
 まず、中段の左側から右にかけての流れがございますが、これが生ごみのバイオガス化システムに係る基本的な工程の例でございます。まず、分別収集した生ごみを受け入れ、悪臭防止のため開閉ぶたのついたポッパーに投入いたします。この生ごみを1次破砕機、2次破砕機を経て細かく砕きます。さらに選別機で混入されている金属、プラスチック、石などの異物を取り除きます。これが大体真ん中辺になりますが、異物が取り除かれて細かく砕かれた生ごみは、次の調整槽でほぼ同量の水を加えてどろどろに液状化され、次のメタン発酵槽に送られためられます。この発酵槽内は、メタン菌という微生物が繁殖しており、メタン発酵槽内の温度を上げること、また発酵槽内をかき回すことにより、微生物による有機物である生ごみの分解を促進いたしまして、メタンガスが発生をいたします。
 発生したメタンガスをメタンガス貯留槽にためます。このためたメタンガスを利用して燃料電池と呼ばれる機械やメタンガスエンジンを回して電力を得ます。同時に、メタンガスボイラーでお湯としてエネルギーを回収いたします。
 図の下段に、これは右の下段の方に移りまして、メタン発酵槽から生じる液体状の残りかすなどは排水処理施設に送られまして、汚泥としての残渣を除いた後に、水質を浄化し、公共下水道や河川に放流することになります。
 次に、施設の実施の例と申しますか、この施設の大体のボリュームと申しますか、それのイメージがなかなかつかみにくいということでしたので左下に写真を載せております。この施設の処理能力は、これは実際の施設でございますが、日量130トンでございますので、私どもが予定している施設より大き目にはなっております。写真の中央にある高い2基の工作物が発酵槽でございます。この発酵槽は、鉄筋コンクリート製で高さ約24メートル、地下6メートル、合計で約30メートルございます。その発酵槽の右手にあるのが生ごみを受け入れる選別設備、要するにパッカー車が入ってホッパーに生ごみを入れる口が、これ3カ所、多少ちょっと写真が汚くて見にくいかもしれませんが、そのようなものでございます。それから、管理室などが入っている生ごみ資源化施設の建物でございます。発酵槽の手前にある波型屋根の建物がメタンガスの発電機室でございます。そして、敷地の左側にある白い丸いドームがメタン貯留槽、その手前が燃料電池の機械、これもちょっと見にくいですが、敷地の一番左側にある煙突状のものは、まれに余ったメタンガスを燃焼させた場合の水蒸気等を排出するための煙突でございます。
 次に、資料3を御参照ください。名越用地と関谷用地の比較資料になります。A4の縦の1枚目、2枚目はそれぞれの用地の位置図でございます。
 次に、資料3のA3横の資料を御参照いただきたいと思います。この資料は主に法律的条件、物理的条件、経済面、環境面等を中心にまとめたものでございます。上段が名越クリーンセンター隣接地で、下段が関谷字島ノ神1465番地ほかの用地でございます。
 まず、敷地面積と用途地域の関連でございますけれども、名越の用地は名越クリーンセンターの隣接地で敷地面積は約3,000平方メートル、用途地域は市街化区域、第一種住居地域でございまして、先ほど御説明したガス貯留槽を設置する関係で施設建設に際しては建築基準法上の用途許可が必要と考えられます。
 関谷の用地は、市街化調整区域で、面積は約4,800平方メートル。自動車電機工業株式会社技術センターの敷地であった場所でございまして、現在、建物は解体撤去されております。また、近隣は農地でございます。現在検討中の施設規模から面積的には十分な広さであるというふうに考えております。
 容積率、建ぺい率は記載のとおり、名越用地は200%と60%、関谷用地では100%と50%ですが、古都保存法関連では、名越用地は敷地周囲の4条区域について、施設配置のため斜面緑地の山どめ工事を要するなどにより、一定の影響が考えられます。また、世界遺産登録を踏まえた景観地区関連では、名越用地は、今年度に都市計画決定を予定している景観地区の高さ制限に配慮が必要となります。一方、関谷用地ではそれらの懸念は回避されることとなります。
 また、周辺環境につきましては、名越用地では敷地境界から約20メートル以内に社宅約13世帯、約50メートル以内に住宅が数軒存在している一方、関谷用地では敷地境界から約160メートル以内に住宅はございません。また、名越用地に比べ、広過ぎるということはございませんが、余裕のある敷地のため、周辺環境への十分な配慮が可能になるものというふうに考えております。
 排水につきましては、関谷用地では公共下水道の接続に工事経費を要することが名越用地と比べて劣る点というふうに考えております。
 次に、施設建設概算費用等で比較しております用地取得経費の概算についてでございますが、名越用地は、土地購入費と移転補償費の合計で約3億5,000万円、取得する必要のある2,000平方メートルについて、1平方メートル当たりでは17万5,000円。一方の関谷用地については、土地購入費は約3億1,000万円、1平方メートル当たりでは6万5,000円となり、名越用地に比べ1平方メートル当たりの単価は約37%と低くなっております。
 以上が関谷用地と名越用地の比較でございますが、冒頭御説明しましたとおり、土地利用協議会土地利用部会における協議において名越と関谷の両候補地を比較検討した結果、関谷の土地が施設建設用地としてより適切であるとの意見をいただき、これを踏まえ、予定処理能力規模に対する必要な面積と規制条件等を総合的に考慮した結果、関谷候補地の優位性が高いと判断し、8月31日の政策会議の審議を経て、9月3日に建設を予定している生ごみ資源化施設の建設用地を名越クリーンセンター隣接地から関谷字島ノ神1465番地ほか用地に変更をいたしたものでございます。
 続きまして、資料4を御参照ください。A3の縦型で2枚ございます。この表は、メタンガス発酵方式の生ごみ資源化施設を計画し、建設から完成、それから事業としての稼動に至るまでについて、敷地・建物・施設整備等に係る主な関係法令についての確認表でございます。
 現在計画中の施設内容では、資料左欄の環境面では廃棄物処理法、資料2枚目の土地利用面では都市計画法、建築基準法及び開発事業等における手続及び基準等に関する条例などの主な項目につきましては、基本的な確認がとれております。
 今後、施設のさらなる詳細な計画や仕様を決めていく中で、その他の分類の関連法令等も含め、順次確認作業を行っていくものでございます。
 また、今後建設に向けて逗子市との協議を鋭意進めていくほか、関谷地区周辺の住民の皆様、建設用地周辺の地権者の皆様の御理解を得るため精力的に説明会などを開催していく予定でございます。なお、関谷用地の地権者からは、宅地開発を現在予定していることからも、早期の用地取得の必要が求められておりますことから、取得費用について関連部局と十分に精査をした上で、本年12月議会での補正予算計上をさせていただくことを予定しております。
 では、続きまして、鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会の進捗状況について、御報告いたします。6月定例議会以降、7月13日に鎌倉市・逗子市ごみ処理広域化検討協議会を開催いたしました。その中で焼却施設や運搬車両による環境負荷についての協議を進めております。また、生ごみ資源化施設につきましては、特に逗子市から焼却施設は分離して検討することとして、生ごみ資源化施設を先行して協議することについて申し出を受けております。本市といたしましては、覚書に基づき焼却施設を逗子市に予定する前提で事業を進めるのであれば、生ごみ資源化施設について先行して循環型社会形成推進地域計画を作成し、整備を図ることについて協議することは可能である旨、回答をしているところでございます。
 逗子市との間で先行して合意する可能性のある生ごみ資源化施設の建設につきましては、今年度中の循環型社会形成推進地域計画の策定に向けて、基本的な取り決めを行うことができるよう、鋭意協議を進めてまいりますが、覚書に基づく焼却施設の建設に向けた協議につきましては、逗子市の判断を早急に行っていただくよう、広域化検討協議会において求めていきたいというふうに考えております。これまでの経緯を踏まえ、逗子市との広域化の実現化を目指し、鋭意努力して協議を進めてまいります。
 なお、生ごみ資源化施設建設候補地の変更につきましては、8月31日の政策会議を経て9月定例議会の直前に結論を出し、急な方向転換という印象を与えてしまったことにつきましては、重ねておわびを申し上げます。
 大変長くなりましたが、以上で報告を終わります。
 
○松中 議長  それでは、ただいまの報告につきまして御質疑、御意見ございましたら、どうぞ挙手をお願いいたします。
 
○本田 議員  お疲れさまでした。1点お聞かせ願いたいんですけれども、この直近の平成18年度の決算委員会でもこの問題というのは、名越の失敗というところから始まりまして、それでこの問題が浮上したわけです。ですから、細かい話は決算の方でいたしましたので、1点だけお聞かせ願いたいと思っています。
 それは何かと申しますと、この平成18年度の決算委員会の中でも問題になったのは、名越がなぜ失敗したのか。これは石渡市長さん、理事者質疑の中でも見通しの甘さというのはお認めになったわけでありますけれども、この見通しの甘さというところが、今回のこの関谷において本当に見通しているのかどうか、そういう部分が老婆心ながらあるわけであります。
 そこで、見通しの甘さでなぜそういうふうになったのかといいますと、これは名越の場合はまずは土地ありきの話だったのではないかというところであります。ほかに6カ所ですか、いろいろ深沢とか今泉とか、いろいろなところを候補地として挙げておられて、それで消去法的に名越しかありませんということで、土地ありきで決定された。実は消去法で、土地ありきで名越に決まったところなんですが、実は候補予定地としては適してはいないという、実はそれもわかっていた。
 そういう中で、今回、二度目の失敗は許されませんから、そこで、この関谷で本当にちゃんとあらかじめ見通しているのか、それが私は心配でならないんです。ということは、これ1点質問しますけれども、この今チェック表というの、これありましたよね。これは、言うならば法規制、法律に適合しているかどうかという、もしこの見通しがしっかりしているというのであれば、最低、法令に適合しているというところが必要だと思うんですけれども、これは大丈夫なんでしょうね。
 
○勝山 環境部長  先ほども御説明したとおり、まだ細かい部分につきましては、設備の計画とかもろもろのものがございますので、改めて一つ一つチェックしていくことになろうと思いますけれども、まず建設できるかどうか、一番大事な部分でございます。都市計画法、建築基準法の部分がございますが、これについては私どもは大丈夫だというふうに考えています。
 
○本田 議員  そこなんですよ。もう平成18年度の名越では、これで行くしかないということでゴーサインが出ていったわけですよ、だけど最後、世界遺産の部分でだめになっちゃったでしょう。そういうことがあってはならないんですよ。大きいものでも小さい法令でも法律は法律なんですよ。だから、それをしっかりやってからやらなければ前の二の舞になる可能性はあるじゃないですか。その部分で、もし12月というお話がありましたけれども、最低その前の話として法令はクリアしていますと、こればっちりなんですということありきで話さなければ、まだこの法令はわかりませんとか、そういうごちゃごちゃした中で、最終的にはもしかしたらできませんでしたと、そういう可能性は絶対いけないと思うんですよ。絶対やってくれますね、それは。
 
○勝山 環境部長  ちょっと御説明、口が足りなくて申しわけなかったんですが、関連部局にすべて文書照会をしております。そういう中で法令関係については大丈夫だというふうに思ってございます。私が申し上げましたのは、環境面で騒音規制法、悪臭防止法等々、工事を始めてから、これは適合させなければいけない法令等もございますので、そのように申し上げましたが、施設をここに建設をするということにつきましては、関連部局に文書照会をしておりますので、その面については大丈夫だというふうに考えております。
 
○本田 議員  だから絶対大丈夫ですね。それやってくれますね。
 
○松中 議長  部長に申し上げますけど、買う前にそれじゃあ、チェックのところを入れたものをまた報告してください。今すぐ答弁できるわけじゃないでしょう。それでいいですか、本田議員、そうでないと…。
 
○金澤 副市長  そういうものできちんとチェックしたものを出したいと思います。
 
○本田 議員  じゃあ、きょうはお話を聞いたという程度で、推移を見守ろうと思っております。以上です。
 
○松中 議長  ほかにございますか。
 
○高橋 副議長  どうもお疲れさまでした。疲れているでしょうからさくっと終わるようにしたいと思いますので、答弁も明快にお願いしたいと思います。
 まず、この補助の形態ですけれども、循環型社会形成推進交付金ということで明記されておりますけれども、これは広域施設として複数の市町村が共同、広域施設としてやる場合の交付金だというふうに思うんですけれども、それはそれでよろしいですか。
 
○勝山 環境部長  基本的には広域施設の交付金でございますが、規模等もございますので、単独では絶対だめかというと、そういうようなこともないかなというふうには考えております。
 
○高橋 副議長  その辺をはっきりしていただきたいんですね。単独でできる、できない。できないんであれば、ちゃんと相手方を、逗子でもいいし、藤沢でもいいですし、きちっと決めて、それでお互いの合意文をつくった上で用地の取得に入る。これは当然、最低条件だと思うんで、そこのところはどちらでもいいですけれども、単独でできるならば鎌倉市独自でやればいいわけですから、そこははっきりしてやっていただきたいと思いますので、どうでしょうか。
 
○松中 議長  環境部長に申し上げますけれども、この点につきましても、広域化の関係で今後の進展ぐあいの中で報告をしていただきたいと思いますが、いかがですか。
 
○勝山 環境部長  今後の進展の中で報告させていただきます。この循環型社会形成推進交付金につきまして、いろいろ解釈が難しいという部分もございまして、なかなか環境省の方もはっきり答えをいただくことができません。ただ、今までの感触では鎌倉市の規模であれば単独でも対象にはなるでしょうというような感触はいただいております。
 
○高橋 副議長  議長の方から御示唆いただいていますから、その部分についてはもうやめますけれども、ちゃんと文書でしかるべきところにこういう照会を出して、こういう回答が来ましたと、そういうものがないと口頭で大丈夫だろうとか、岡本の問題も県が大丈夫だと言ったという答弁の中で先に進めたら、それが理由で取り消しになっているわけですね。やっぱり口頭というのはだめなんですね。だれがどういうところでどういう判断をしたかと、そうしないと、職員の皆さんがみんな悪者になりますから、補助金が出るか出ないかなんていうことは明らかなものじゃなきゃおかしいので、そこはきちっとしてから用地を買収するような議案を出していただきたいと、ここの点についてはしっかりとお願いをしておきたいと思います。
 それともう1点だけお伺いをします。これは、名越のところは協議会の方に確認をして、比較をして関谷の方がいいんじゃないかという判断で関谷の方にしましたという、そういう御報告でしたけれども、名越でもできるんですね、やり方によっては。そこをちょっと一つ確認しておきたいと思います。
 
○勝山 環境部長  やりようによってはという条件でございますから、やりようによってはできないことはないというふうに思いますけれども、非常に困難性を伴うというふうに考えております。
 
○高橋 副議長  関谷が必ずしも先々きちっといけるかどうか、これもわかんないわけでありまして、AがだめだったらBとか、そういうことをしないで、AもBも詰めながら、どちらでもきちっとめどがついた方でやるという形をしていかないと、やっぱり失敗の繰り返しになるんじゃないかなと。高さや景観に配慮したものであればできるわけですよね。法的にはそれ以外ひっかかっているものというのはないわけですよね。
 
○勝山 環境部長  名越については、地権者との交渉が一番大きな困難性だというふうに考えてございまして、当然、地形等々はいろんな条件がありますけれども、前提条件というのはありますけれども、非常に困難は伴いますが用途許可をとり、いろいろな手続をすればできないことはないかもしれません。ただ、名越の場合には、やはり地権者が土地をお譲りいただけないというような困難性が一番高いというふうに感じております。
 
○高橋 副議長  これでやめますけれども、いろんなファクターを考えていかないといけない。今までずっと逗子と一緒にやってきたわけで、逗子との関係でいけば、あそこにあるのがベストだと思うんですよね。そういう意味では、候補地としてあっさり切り捨てるにはもったいないといいますか、まだまだ検討の余地があるんじゃなかろうかなと。地権者の方も鎌倉市内でという条件を出してきたんじゃないかと思いますけど、逗子さんとの広域施設ということで逗子にも範囲を広げて用地を探せば、可能性としてはまだ私はあるんじゃないかなというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、やはり予算を要求するには時間ないですけれども、きちっと逗子との関係も整理をしてやっていただきたいということだけ再度重ねてお願いをしておきたいと思います。
 
○松中 議長  ほかに御質疑、御意見。
 
○森川 議員  この関谷の新しい候補地なんですけれども、これは農業振興地域ですよね。近くに人家がないとはいえ、やはり地元の住民の方の合意が何よりも必要だというふうに考えますけれども、既に説明会も1回開催されたと聞きましたけれども、住民の皆様の御理解は得られるのでしょうか。その点についてお伺いします。
 
○勝山 環境部長  9月のたしか13日だったと思いますけれども、玉縄地域の連合会の理事の皆様にお集まりいただきまして御説明を申し上げました。また、10月の初めに、これは1日でしたか、JAさがみの玉縄支店の方に出向きまして農協の方、要するに農業者の方20名ぐらいだったでしょうか、御説明をいたしました。すべての方に御理解を得たというふうには感じておりません。その会議の中でもやはり野菜をつくる、要するに人の口に入るもののそばにごみ処理施設というのはいかがなものかというような御批判も受けております。ただ、私ども焼却施設をそこに立地するわけでもございませんので排ガス等は出ませんとか、環境にやさしい施設ですとか、やはり御理解を得るための説明がまだまだ不足をしているというふうに感じておりますので、これから説明会等を重ねてまいりまして、何とか農業者の方にも御理解を賜りますよう重ねてお願いをしていくということでございます。
 
○森川 議員  ごみの施設ですから、風評被害というような、そうした懸念も出ているというような声も聞いておりますので、買収の前には必ず地元住民の御理解を得るということを必ず確認していただきたいと思います。この点いかがでしょうか。
 
○勝山 環境部長  言うまでもございません。農業者の方初め、地元の住民の方、説明会を何度やっても足りるということはないというふうに思っておりますので、私どももその辺は十分に配慮してやっていきたいと、このように考えております。
 
○森川 議員  もう1点、逗子との広域処理の問題ですけれども、秋口までには逗子の方が結論を出すということが以前報告されていたというふうに考えます。逗子と一緒にやるかどうかでかなり施設規模も違ってくると思うんですね。先ほど循環型社会形成促進法に基づく補助金もどうなのかという話が出ておりましたけれども、そこも含めて、もうそろそろ逗子との間で結論を出すべきというふうに考えていますが、買収より以前に必ず逗子との広域化については結論を出すのでしょうか。その点についてお願いします。
 
○勝山 環境部長  12月までにできれば結論を出したいと私どもも強く願っております。逗子との協議会につきましては、今月の12日に予定をしてございます。その中で早目の合意をとっていきたいというふうに考えておりますし、先ほども御説明いたしましたけれども、私どもも焼却施設の耐用年数との関係で平成19年度中には地域計画を策定したいということで県の御指導を得ながら進めているわけでございますので、その辺につきましては、逗子市さんの本当に御理解を得ながらやっていきたいと、このように考えております。
 
○森川 議員  逗子と一緒にやるかどうかでかなり施設規模も違ってきますので、そこのところはきちんと結論を出してから買収に入るということを必ずしていっていただきたいというふうに思います。以上です。
 
○松中 議長  ほかに御質疑、御意見は。
                  (「なし」の声あり)
 ありませんでしたら、質疑及び意見を打ち切ります。
 本件につきまして、先ほど本田議員の方からも御意見として聞き置く程度ということでありますが、そのように扱ってよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、確認いたしました。
 本日の議会全員協議会はこれをもって、閉会いたします。