○議事日程
平成19年 9月10日文教常任委員会
文教常任委員会会議録
〇日時
平成19年9月10日(木) 10時00分開会 17時18分閉会(会議時間 4時間51分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
前川委員長、納所副委員長、松中、石川、山田、高野、高橋の各委員
〇理事者側出席者
原世界遺産登録推進担当担当部長、島田世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長、古谷文化財課長兼世界遺産登録推進担当担当課長、辻教育総務部長、宮田教育総務部次長兼教育総務課長、中野教育総務部次長、菱田教育総務課課長代理、宮崎(順)学校施設課長、穂坂学務課長、岡嶋学務課課長代理、飯尾教育指導課長、粂教育センター所長、茶木教育センター所長代理、金川生涯学習部長、島崎生涯学習部次長兼生涯学習課長、小山青少年課長、望月中央図書館長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、小島次長補佐、田中次長補佐、成沢担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)「かまくら教育プラン」の取組状況(平成18年度)について
(2)腰越小学校プール建設について
(3)小学校給食調理業務の民間委託について
(4)文部科学省「平成18年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」におけるいじめの状況調査結果報告について
(5)「心のふれあい相談員」の配置と活動状況について
(〇)熱中症対策について
2 陳情の取り下げについて
(1)平成17年度陳情第13号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択と鎌倉市の私学助成制度拡充についての陳情
3 陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情
4 陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情
5 陳情第14号沖縄戦集団自決に関しての教科書検定の撤回を求める意見書提出を求める陳情
6 議案第38号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち生涯学習部所管部分
7 報告事項
(1)(仮称)鎌倉市美術館検討委員会の設置について
(2)鎌倉市青少年会館の月曜日開館及び有料化の準備状況について
(3)子ども読書活動推進計画について
8 報告事項
(1)国指定史跡の追加指定等の準備状況について
〇文教常任委員会にかかわる審議会の状況について
9 継続審査案件について
10 その他
(1)次回委員会の開催について
(2)当委員会の行政視察について
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○前川 委員長 おはようございます。それでは、文教常任委員会を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず最初に、会議録署名委員の指名をさせていただきます。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。納所輝次副委員長、お願いいたします。
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○前川 委員長 それでは、本日の審査日程の確認をさせていただきます。お手元の審査日程でよろしいでしょうか。
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○高橋 委員 委員長さんも一般質問でされていましたけれども、文教常任委員会担当の各種審議会だとか協議会とかいろいろあると思うんですけれども、そういう状況がほとんど報告がされていないんですね。この際ね、ちょっと1回その辺をきちっと伺う場をつくったりとかした方がいいと思うんですよ。全部終わってからその辺をどういうふうにするかの議論をこの中でさせてもらいたいなと。
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○前川 委員長 そうですか。じゃあ最後のところでよろしいですか。
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○高橋 委員 扱いだけでもいいです。
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○前川 委員長 扱いだけで、文化財のところが終わってからでよろしいということですか。
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○高橋 委員 いや、世界遺産の後です。
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○前川 委員長 はい、世界遺産が終わってからでよろしいということですね、わかりました。
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○石川 委員 熱中症対策につきまして、ことしもすごい状況だったんですけれども、学校でどう対応、対策なさっているのかお伺いしたいので、日程に追加していただきたいと思います。
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○前川 委員長 まず最初に、それでは、高橋委員のおっしゃっております各審議会、文教にまつわる各審議会の状況を最後に協議させていただきたいということですが、それはよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。そして、石川委員の熱中症の対策について、これは学務課でしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
そうしますと日程に追加させていただきます。
よろしいですか。どこに入れるか事務局お願いします。
休憩させていただきます。
(10時02分休憩 10時03分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
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○事務局 日程第1報告事項(5)の次に、熱中症対策についてという件名で追加の確認をお願いいたします。
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○前川 委員長 5の後に6で熱中症対策についてということで、学務課からの報告でよろしいですか。
(「はい」の声あり)
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○前川 委員長 それでは、確認いたします。
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○事務局 世界遺産登録推進担当関係が終わった後、日程第9継続審査案件の前に、文教常任委員会にかかわる審議会の状況についてという件名でよろしいでしょうか。
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○前川 委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、確認いたします。
はい。それでは、日程第8の終わりに、ただいまの文教常任委員会にかかわる審議会の状況についてを協議させていただきたいと思います。
それでは、進めさせていただきます。
それでは、陳情の取り扱いについて、事務局からお願いいたします。
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○事務局 日程第3陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情、日程第4陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情は、関連がありますので、2件一括して原局から説明を聴取し、質疑を行い、1件ごとに意見、取り扱いの協議を行うことでよろしいでしょうか。御確認お願いいたします。
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○前川 委員長 ただいまの事務局の確認でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。それでは、確認させていただきました。
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○事務局 日程第3陳情第15号、日程第4陳情第16号、日程第5陳情第14号は陳情者から発言の申し出がありましたので、その取り扱いについて御協議をお願いいたします。
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○前川 委員長 はい。陳情者の発言があるということでございますが、取り扱いについて伺いたいと思いますが、確認よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。それでは、確認させていただきました。
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○事務局 日程第5陳情第14号は、直接の担当原局がないため、関係部局であります教育総務部教育指導課に出席願うことでよろしいか、御協議お願いいたします。
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○前川 委員長 ただいまの確認でよろしいでしょうか。担当部局がないということで、質疑のところでちょっと問題がありますが、そのまま進めさせていただいてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
それでは、進めさせていただきます。
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○前川 委員長 日程第1報告事項(1)「「かまくら教育プラン」の取組状況(平成18年度)について」報告をお願いいたします。
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○教育総務課課長代理 報告事項(1)「かまくら教育プラン」の取組状況(平成18年度)について御報告いたします。お手元の資料、鎌倉教育プラン(平成18年度)取組状況をごらんください。
かまくら教育プランにつきましては、平成16年11月に策定されてから3年目を迎え、プランにおける鎌倉市の学校教育における基本方針と目標は、市内の各学校の教育課程の編成に当たって配慮しなければならないものとして、また、地域や保護者の方々には、教育の目標として定着してきたものと理解しております。
平成18年度の取り組み状況のまとめ方ですが、平成17年度かまくら教育プランの取り組み状況の形をベースとして、五つの基本方針に基づく17の目標に対し、具体的にどのように取り組んだかについて、各学校等に調査をし、その回答をまとめました。
今回の報告書では、取り組みごとに取り組み率を掲載いたしました。形式につきましては、「主な取組」には、市立の小・中学校の75%以上の学校が取り組んだものを掲載し、「そのほかに次の取組を進めた学校もありました。」には、75%に満たない独自の取り組みをすべて掲載いたしました。
17年度と比較した中では、2ページの目標1−2、「主な取組」の「安全な通学路づくり」また、「学区内自治会・青少年育成団体との懇談・交流」そして「安全マップの作成」また、「自治会・民生委員との情報交換」などとともに、4ページの目標1−3「そのほかに次の取り組みを進めた学校もありました。」の、「学校区での教育懇談会を開催し、小中教員代表、PTA役員、自治会長、民生委員、青少年指導員等が地域での様子、地域と学校のあり方等を話し合いました。(教育講演会や学習会等も含む)また、「学校内や地域の掲示板で、PTAの活動や生徒の日ごろの活動の成果を紹介し、学校の理解を深めてもらえるよう努めました。」そして次の、「地域の方や保護者も含めた「おやじの会」がつくられ、学校の営繕作業や行事等の支援をいただきました。」などが取り組み率が上がっております。これらは家庭や地域との連携協力し、安心して過ごせる学校づくり、開かれた学校づくりに取り組んでいることがうかがえます。
また、教育委員会事務局または市長部局で小・中学生などを対象に実施された事業を、「市や関係機関では次の取組を実施しました。」として記載をしております。なお、一つの取り組みが二つ以上の目標に該当する場合は、再掲として記載しております。
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○前川 委員長 質疑はございませんか。
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○高橋 委員 教育プランをつくって目標を立てて、そういうことに向かって取り組んでいる状況については、これを見れば大体わかるような冊子をつくっていただきまして、それはそれで非常によろしいかなというふうには思うんですが、実際に成果についてもう少しわかるようなつくり方をしていただくともっとよかったなというふうに思うんですが、こういうことをやりました、こういうことやる。要するに、プランの中でこういう効果を見込んでこういう計画を立てて、こういうふうに各学校取り組んでいきましたよというふうなことなんでしょうけれども、それによってどういう成果、要するに子供たちにどういう影響があったかとか、子供たちはどういうふうにとらえているのかとか、以前こうだったけれどもこういうふうに変わったとか、何かその辺がもう少しわかるといいなというふうに思うんですが、何か特徴的なところだけでもいいんですけれども、わかればちょっと教えていただきたいんですが。
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○教育指導課長 ただいま委員の方から御質問のありました成果についてでございますが、各取り組みここに出させていただいておりますが、それがそのまま即何かの形となってあらわれるものと、また、長期的に子供の中に根づいていくもの、さまざまでございます。
その中で、やはり特に地域との関係づくり等にかなり力を入れて地域も動いてくださっていると。そんな中で、子供の安心した学校生活等も送れる。各懇談会等で、やはり警備員の配置を初め、地域での見守り等、やはり保護者にとって安心して生活ができる、子供の登下校が送れるというような声を聞くとか、そのような場面を聞いております。これにつきましては、総じましては、最終的に各学校はそれぞれ取り組んだ内容については、やはり年度末の反省とかいう形でやるわけでございますが、前回も申し上げさせていただきましたが、現在、各学校において取り組みをしっかりチェックして、次へ生かすための学校評価活動取り組みがございます。これも現在、文科省の方からいろいろな形で出されておりますが、鎌倉市としても、実際取り組んだものを保護者・子供たちからの直接の声を聞く中で、その成果というものをはかっていくこともできるかと思っております。
今後、学校評価の取り組みの中で、今委員の御指摘のあった成果につながるような形ができていくよう工夫をしていきたいと考えております。
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○高橋 委員 何か答弁とも何とも言いがたいお答えでしたけれども、要するに、学校の中ではそういうことがわかるようなまとめ方はしているということでよろしいんでしょうか。
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○教育指導課長 学校の中ではそれぞれ取り組みについて、やはりどうであったかという状況はつかむよう努めておるというふうに了解しております。
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○高橋 委員 やっぱり現場の状況というのが一番だと思うんですよ。こういうふうに改善されてきていますよということがわかって初めて、ああこういうプランでよかったなということが我々も確認できて安心できるわけでありまして、これはこれとしてまとめるのも大変だったと思いますけれども、ぜひ、次の取り組み状況の報告の中では、そういったところまでちょっと踏み込んで、また整理をしていただけるとありがたいなと思います。
あとちょっと2点ほど伺っておきたいんですが、以前、学校評議員会、これ全国で初めて全部の学校に設置をしたということで、他市からも鎌倉の学校評議員会というのはどういうふうにやっているんだということで、たくさんの視察も迎えたところなんですけれども、かつてやっていない学校があったんですが、1年間全く開催しない学校があったんですが、これを見ると一応100%となっているんですが、それはもうやっていない学校はなくなったということでいいんですか。
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○教育指導課長 学校評議員制につきましては、鎌倉市においては早くから取り組ませていただき、全校で委員を委嘱し意見をいただいております。会につきましては、回数は学校によってさまざまでございますが、必ず定期的に開き意見を聴取、聞く場を設けるよう話をしているところで、実際にそのように行われているという結果が出ております。
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○高橋 委員 わかりました。それと、ちょっと1問目の質問に関連するんですけど、各学校でその取り組み目標というかいろいろな目標を立ててやっていただいていると思うんですが、そのぐらいは一応報告は来ていますでしょうか。
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○教育指導課長 毎年各学校から1年間のいろいろな報告を受けるわけですが、最初に年度初めにその年度の取り組みの目標、重点目標、これについては必ず各学校で設定し報告をもらっております。その中で、やはり教育プランの位置づけも明確にさせておりますので、すべて網羅しての活動はいたしますが、目標として重点ということであればそれも出して、こちらの方で今年度の目標ということで各学校からの提出をもらっております。
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○高橋 委員 何ていうんですかね。全体としては、プランに基づいて目標を立ててこうやっていく。各学校はそれぞれ特徴があって私いいと思っているんですよ。学区審議会の中でも、その学校の特徴によって行きたいというふうなことがあれば、そちらの学校に行ってもいいようにしたらどうですかというようなことも私も発言もしてきておりますし、そういう意味で特徴的な、何ていうんですかね、そういうプランを見れば、ああ、あの学校だとわかるようなぐらい、特徴を出してやってもらいたいなというふうに思うんですが、それはそれとして。一応何かそういう各学校のプラン、目標、ちょっと後日で結構ですから、今年度の分で結構ですので、こういう目標を各学校は出していますよというようなものを資料として出していただければと思います。
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○教育指導課長 その資料の提出は可能でございます。一言説明させていただきますと、本市では学校ホームページをつくってございます。そこには学校目標を入れるように、中で決めてございますので、まずはそれをごらんいただくと。ただ、更新等もございますので、委員にはまた別途資料でも、必要であればお渡しできるということで考えたいと思います。
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○高橋 委員 じゃあ資料は資料としていただきたいと思います。
ちょっとついでですけど、ホームページも結構まちまちというか、力を入れている学校と一応つくっている学校とありますので、その辺もね。いや、本当にいいことだと思うんですよ。先生だけじゃなくて、子供たちに参加してもらって、あんまり細かくすると変な人たちがねらってくるというのもあったりとか、難しい面はあるんですけれども、やっぱり何かその学校の特徴を生かしていくということに、ホームページが一役買うと思うんですね。ぜひそちらの方もやってください。一応意見として言っておきます。
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○前川 委員長 ほかに質疑はありませんか。
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○山田 委員 4ページに、家庭や地域との連携のもとに開かれた学校づくりに努めますというこの目標が書いてありまして、そこに地域教育力の活用という趣旨のことが書いてあるんですが、私の一般質問との絡みもあるんで、この地域教育力の活用を図る、この地域教育力というのを、具体的にどんなイメージなのかということを確認させていただけますでしょうか。
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○教育指導課長 ここで書いております地域教育力ということで、特に小学校におきましては、教科等の学習の中で、そこにありますように生活科、総合的な学習の時間等を中心に、地域のことを学習したり、あるいは地域の方に来ていただいて一緒に学ぶ機会をつくったりということで、ここにありますように、学習発表会、作品展等を参観していただき、まず交流をする。その中で一つには、外部指導者としていろんな場面で経験・知恵を子供たちにぜひ伝えていっていただきたいというようなことで、まずは地域にいらっしゃる人々のお力をやはり学校の中に生かせるような形、そのようなものの取り組みが中心となってございます。
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○山田 委員 そういたしますと、私が先週お聞きした、一般質問でお聞きしたのは、いわゆるコミュニティーの活性化の一助として学校という現場を使えないだろうかと、そういう視点で市長部局の方にお聞きしたんですが、あの議論をお聞きいただいていて、じゃあ対する学校側というのは、こういう地域教育力を活用しましょうというようなことも目標の一つとして挙げているという視点からいって、コミュニティーの活性化の一助として、学校でいうハード・ソフトも含めてどこか使える場所がないだろうか。そういった視点もあるんじゃないかと思うんですが、議場では特に確認いたしませんでしたけれども、教育委員会側から見て、あの議論を通して学校がコミュニティーの形成、強化、活性化のために一助となり得るんじゃないかというような御判断をされていただけたかどうか、そのあたり、ちょっと確認いただけますでしょうか。
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○宮田 教育総務部次長 さきの一般質問でそういう学校がそういうコミュニティーの一助となり得ないかという話でございましたけれども、学校につきましては、地域の中心の一つというふうなやはり位置づけになろうかと思います。そういった中で、地域の方々に何か学校を活用していただくということは十分に考えられることであって、また、学校につきましてもそういうことについては、十分に協力していく体制であるというふうには理解しております。
ただ、学校がなかなか、地域と学校となりますと、学校の方が中心になってというのはある面難しい面もあろうかとは思いますけども、地域の方々と一緒になって動いていくという意味では、十分にそういう学校を活用していただくということは、可能なことだというふうに理解しております。
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○山田 委員 学校という一つの現場を、建物を使う場ということもそうなんですけども、先ほど御答弁にありましたように、その地域の方々のいろんな知恵なり力なりを生徒さん方にやはりリンクさせていくというか、そういう力をおかりして生徒さんとの交流を深めていこうと、よりむしろそういう方向での考え方、そのあたりがここで言う地域教育力の活用という中でもう既に試行されているとすれば、一層市民経済部なり、あるいは経営企画部なりと少し連携して、そういうコミュニティーの活性化の一助として学校が果たせる役割、そういったものをちょっと視点として入れて取り組んでいただけないかなと。そのあたりを、教育委員会サイドからどういうふうに見えたかなというのをお聞きしたかったので、ちょっとそのポイントだけお願いできないでしょうかね。
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○辻 教育総務部長 地域と学校との関係ということでございますが、委員さんおっしゃられたとおり、ハード面・ソフト面と両面からあろうかと思います。既にハード面につきましては、学校のあいている時間といいますか、教室等を使っていない時間等については校長判断でその場を提供しているということがございます。もう一つ、校庭等におきましては、地域のお祭りとかいうことで一緒になってやっていくということで、ハード面でもできるだけの学校を活用していただきたいということでやっていきたいというふうに思っております。
また、ソフト面の問題につきましては、学校側が何といいますか要望をしている部分、先ほど事例の一つとして、地域でいろいろな御職業をお持ちの方で、そういった方のお知恵、お力を拝借する。また、学校から一つには地域の方々へ、例えば、社会経験というような形で、いろんな体験学習の中で、地域のお店でありますとか企業でありますとかに児童・生徒がお邪魔して、一緒になってやらせていただく、そういった体験をさせていただくというようなことも一つあります。
さらにもう一つ、地域そのものの、何ていいますか、お祭りだけじゃなくて、いろんな活動がございます。清掃活動とかそういったようなものについてまで、最近では各学校の管理職、教頭・校長がこちらから出かけていって一緒になってやっていく、また、子供会館等とも非常に連携をとっていくといったような形で、そういった方向で学校についても地域との連携といいますか、それを今後ますます強めていきたいというふうに考えております。
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○山田 委員 私も町内会長さんに、日常的な会話なんですけども、町内会のいわゆる活性化のために、学校の生徒さん方に皆さんの持っているお知恵ですとか、あるいはお力を発揮する場というのがあった方が、今、団塊の世代云々ということをよく言われますけども、そういった非常にキャリアを持った方々が多くいらっしゃるわけなんで、そういった方々を含めて、学校で生徒さん方に、何とかいろんな地域、あるいは自分が経験してきた職業の体験等を伝授するような、あるいは教えてあげるような、そういった場というのはどうですかと日常会話の中でお聞きしたんですけども、それは大いにいいことじゃないのと、非常に積極的な御発言をいただいたんですね。そういうことになりますと、多分町内会なりでも何かできること、いわゆるお祭りとかそういう行事だけじゃなくて、何か自分たちの力を発揮できる場、そういう場づくりがやはり地域で求められているんじゃないかなと。そういったことを思ったものですから、一般質問の方でコミュニティーの活性化という視点からお聞きしました。
そういたしましても、やはり受け皿がやはりないと、これはなかなか、またいかないものですから、最終的な組織づくりという問題が大きな課題にはなろうと思いますけれども、市長部局も含めて、私も含めてということを考えていますけれども、そういった、何ていうんですかね。仕組みというのかな。そういったものをつくっていくように、私自身もちょっと努力してもらいたいというふうに思いますので、ちょっと市長部局とも含めて何かうまい方策というんですか、仕組みというようなものを確立するように、今後、取り組んでいただけないかなということを、ちょっと私自身の要望として加えさせていただきまして、私の質疑は終わりたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに質疑ございませんか。
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○石川 委員 スクールカウンセラーのことが2回出てくるんですけれども、ここで取り組み率100%になっておりますが、ちょっと具体がこの回答では見えないので、ちょっと詳しく教えていただきたいのですが。
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○教育センター所長代理 スクールカウンセラーにつきましては、現在、各中学校9校に配置しております。それで、これは県の事業として、県と国で事業費用を2分の1ずつ負担いたしまして配置しているような形です。原則といたしまして、臨床心理士、心理にかかわる専門家の配置で、1名だけ心理にかかわる大学教授という方がいらっしゃいます。
それで、具体的なスクールカウンセラーの相談状況でございますけれども、不登校の相談が全体で3分の1を占めておりまして、いじめについては数%と数的には少ない状況でございますけれども、約半数が生徒からの相談でありまして、3分の1が学校の先生、約2割が保護者からの相談ということでございます。この中で、校内委員会あるいはケース支援会議への参加などを通しまして、学校の安心づくり、子供に安堵感を与えると、そういうふうなことで活躍しているところでございます。
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○石川 委員 小学校の利用した学校もありましたと書いてありますけど、小学校からはどのぐらいの率で相談に来ているんでしょうか。
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○教育センター所長代理 小学校につきましては、各中学校の学区内の小学校について、そのスクールカウンセラーの担当としておりますけれども、実は利用率については、1桁台が実態でございます。これは必ずしも小学校でニーズがないということではなくて、やはり中学校との距離とか、中学校に張りついている方ですのでなかなか相談しづらいとか、そういう状況があるのではないかと思います。そのこともございまして、後で御報告させていただきますけれども、心のふれあい相談員という部分で各小学校にも配置を展開したということでございます。
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○石川 委員 ちょっと今、具体を聞いたんですけれども、いじめのところにも関連しますので、後ほど意見は述べさせていただきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○松中 委員 この主な取り組みの項目を見るとたくさんあって、その要約があって、取り組み率があって、ここで聞いてもすぐどうのこうのというんじゃなくて、各項目もっと詳細にまとめられた資料というのはあるんですか。要するに、ここへ出せということじゃなくて、行けば、なるほどと。要するにもっと詳細にわたって見るようなものがありますか。
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○教育総務課課長代理 実際には、この主な取り組み等の項目、頭出しの部分と内容説明そして取り組み率、これに伴いまして、各学校がどういうふうに取り組んだかというものは、取り組んだか取り組んでいないかの状況だけの報告でまとめておりますので、内容はこれとほとんど同じでございます。特にはございません。
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○松中 委員 要するにこの程度だったら、さっきも質問があったようによくわからないんですね。やりましたというような感じだけだから。具体的にどういうふうにやったというものを、ここで資料で出せということじゃなくて、それを見る場がないと、何とも我々これをいいとか悪いとか言いようがないと思うんですよね。ただ上っ面だけで。100%ですというから、どういう形で100%なのかと思うわけですね。
それと、例えば90何%なんて、その残ったところはどこなんだとか、そういう問題の方が大きいんですよね、実際。本当に100%がパーフェクトの100%なのか。やったという事実をもって100%なのか。そうでなくて、ここで資料がどうのというんじゃなくて、具体的にね。これを見るところがないと、我々これ、さーっと上っ面だけだと思うんですよね。そういうものがないと何とも言えないんじゃないですか。何かほとんど100%だけどね。どんな100%か。100%でもどんな100%かよくわからないんですね。これ、一つずつ本格的に質問したら、これ大変なことになりますよ。質問通告でこれだけやったら、みんなもうまいっちゃうと思うんですよね。だけど、このうちの三つぐらいしか本会議で質問通告していないだろうと思うんですよね。実際問題としたら、この1項目だけでも2時間たっぷり質問1人でできるだろうと思うんですよ。中身によって。
だけど、教育委員会の現場で何かそういうものないんですか。学校単位の資料しかないんですか。そうすると、何かほとんどマル・バツに近い感じだね。実態というのをもっと知りたいというんだったら、我々も実態のものを見たいと思うんですけど、どうですか。
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○教育指導課長 ここに挙げております主な取り組みは、特にどの学校でもやはり大事な点として何らかの形でやったら、今委員指摘のように、各学校・地域によって同じ取り組みでもそれぞれ回数であったりメンバーであったり、さまざますべて違うと思いますが、一つ一つということではなくて、やはり共通してどこでも取り組んでいるものという形で、こちらの方で集約をして出した形がこのような形になっていまして、実際にはそれぞれの学校におきます個々の取り組みということになろうかと思いますが、そこまでの集約という形ではとっていない状況でございます。
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○松中 委員 そうすると、各学校に取材じゃないけれども、例えば議員が、おたくの方では非常に取り組んでいるんだからその話を聞きたいといったら、その各学校取り組んでいるところのリストとかそういうものはあるんですか。それから、また学校に行って取材じゃないけど、ちょっと調査とかあるいはいろいろ話を聞きにいくということは可能なんですか。本当これ議論にならなくなっちゃう。ただ、やっているやっているだけでね。おお、よくやっているなと思うだけになっちゃってね。学校単位とか学校と地域の単位がどの程度やっているのかというのがこれだけじゃ読めないですからね。現場に行って聞くことが可能なのか、そういうことなんです。
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○宮田 教育総務部次長 一応各学校に、この一つ一つの項目についてやっているかやっていないかということで問い合わせをしていますので、各学校ごとの内容はもちろんわかります。各学校でやっているかやっていないかということはわかります。ですから、その内容についてということであれば、学校でまた聞くことも可能です。
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○松中 委員 ときどき新聞が、どこどこの学校がこういう取り組みをしているというのが大きく報道されるというようなことがあると、おお、なかなかいいことをやっているなというんだったら、ちょっと話をその学校に聞いてみようかなということがあるだろうと思うんですよ。それと同じように、学校もこういうことなら、どこかの学校へ行って、おたく何か採点するわけじゃないけど、どんなことをやってんのというような、もっと軽い気持ちで時間があったら聞けたらもっと参考になるだろうと思うんで、その辺の何かうまい方法を考えておいてくださいよ。はい、それでいいです。
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○前川 委員長 はい。よろしいですか。ほかに。
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○高野 委員 今も御説明ありましたけども、主な取り組みは大体すべての学校が共通して取り組むようなことであると。そのほかに次の取り組みを進めた学校もありましたといって幾つか載っているんですけど、実際にはこれはもちろんいろんなことをやっていると思うんですね。いろんなことをやっている中で、比較的、パーセンテージも書いてありますから、これ複数の学校で取り組んでいるものばかり載っていると思うんだけれども、特徴的なものとか、複数の学校が取り組んでいるようなことをこれは抜粋してここには一部載っけたと、こういう理解でいいですか。
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○教育総務課課長代理 そのほかの取り組みには、主な取り組み以外の各学校取り組んでいるものをすべて掲載してございます。抜粋はしておりません。
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○高野 委員 すべてをじゃあ載っけているよということで、私これ、先ほどほかの委員さんが言っていたような点で同感するところもあるんですけれども、やはり今ざっと見て、やはりこれからの学校の運営ですね。やはり地域との関係・連携、これを強めることが私も大事だろうと思うんですね。
先ほど地域を視点とした観点からそういう質問も今ありましたけれども、私はそれもそれとともにやはり学校そのものがより発展していくというか、昔、私もそんなに長生きしている人間じゃありませんから、昔といっても知っている範囲に限りありますが、どうしても一人ひとりの人間関係が希薄になってきていると。これは地域においても、ある意味家庭においても、学校内においても。だから、そういう意味で、これからの学校でのお子さんへの育ちをより発達を保障していくという観点から言うと、やはりいろんな形で地域とのかかわりを強めていくと。
コミュニティースクールという質問も一般質問でありましたけど、私はこのこういう方向性はやっぱり今後主流になっていくんじゃないかと。いろんな学校内の教職員の皆さんと地域の皆さんとの関係とか、地域の皆さんももっと主体的になんなきゃいけなくなってくるとかいろんな課題があると思いますけど、そういう中でこれを見ていて、このそのほかにというところで結構そういうこととかかわりある中身があって、例えば、4ページだとおやじの会がつくられて支援をしたとか、学区内での教育懇談会をやっているだとか、あと14ページだと地域の高齢者や障害者の方を招いて授業でやった、総合学習の時間とかですかね。触れ合いの機会を持ったとか。20ページにもPTAの地区別懇談会をやったとか。これは比較的全体を見るとよかったねというふうに見えるんだけども、これらを見ると比較的数字が低くて、やはりこういうところに今後の大きな課題があるのかなというふうに思うんですね。
もちろんこれは一律に上から全部やれと押しつけるわけではなくて、各学校で、地域性もありますからよく協議していただきたいと思うんですが、やはり運営面で地域とのつながりを強めていくこと。それから、授業とか、実際にお子さんとのかかわりですね。でも地域とのかかわりを強めていく。それから、お子さんが外に、学校外へ出て地域とのかかわりを強めていくと。そういう面で幾つかの実践がされているんだなということをよくわかるんですが、よりこういう方向を強めていくということが、やはりここから私は一つ読み取れるんじゃないかと思うんですが、その点についてどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。
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○宮田 教育総務部次長 今、委員御指摘のとおり、地域との連携というのは非常に重要なことだというふうなことで学校も取り組んでおります。
先ほどもちょっと冒頭の報告の中で御説明させていただいておりますけども、そういった地域や家庭との連携とか協力については、やはりまだここ二、三年のこの教育プランの状況でございますけども、取り組み率としてもやや上がってきているというようなところが見られております。
そういった中で、今後ともこういった中で、もちろん子供が安全・安心で過ごせる学校づくりももちろん当然必要でしょうし、その地域の中で一緒に過ごしていくという中では、学校の役割というのは非常に重要なものだと思っておりますので、その辺をまた積極的に進めていくということも必要だろうと考えております。
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○高野 委員 この課題は昔から言われてなかったとも言えなくもないんだけども、やはり今も安全・安心ということもおっしゃられたけど、いろんな深刻な事件なども起こってきている中で、全国的にやはりこの取り組みを強めていかなきゃいけないということで、埼玉県の鶴ヶ島市でしたかな。運営面について言うと、三者協議会とか四者協議会とか、こういう形で運営面でもかなり積極的にもう地域の人がもう主体的に入っていると。入る以上責任が生じるからすごく重いといいますかね。ただ、外から文句を言うとか意見を言うだけではいけないという意味では、ある意味、地方自治の一環として教育もとらえるならば、そういう発展として、そういう先駆的なものも行われているんですが、ぜひいろんな実践、それからやはり大事な仕組みづくりですね。仕組みをつくる以上は合意形成がとても大事になってくるんですが、先ほども言いましたコミュニティースクールも、今、国が研究指定でやっていて、鎌倉市としても今後研究していくということですけども、やはりこういう方向が、今後の教育にとってとても大切になってくると私も思いますので、ぜひ積極的な取り組み、研究を今後ともよろしくお願いしたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○納所 副委員長 このかまくら教育プランの取り組み状況ということですので、どういうふうに取り組んでいるかということの報告としてはこうなのかなと思うんですけど、よくよく見てみると、当たり前のこと、当然やっているだろうなということも主な取り組みとしては載っけられているわけで、この次に聞きたいのが、結局その取り組み成果でございますよね。かまくら教育プランの取り組み状況はこうであったと。次の段階で取り組み成果もしくは評価というものが、どうしてもこういったものを見ると気になってくるし、ある程度数字的に検証できる項目もあるとは思うんですね。
例えば、やっていて当たり前だなと思うのが、中学校の部活動なんですけれども、例えば、その部活動は中学校100%やっていますといわれても、それは100%すごいですねということではなくて、何かそこからどういう課題が、例えば、部活動の指導者状況はどうなのとか、例えば、生徒数によって、もしくは参加者数によってできる部活とできない部活が出てきているのというような課題というのは、この取り組み状況の中では見えてこないのはそれでいいと思うんですけれども、今後、例えば、その取り組み成果について取りまとめるというような予定もしくは準備はございますでしょうか。
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○宮田 教育総務部次長 確かに項目も多い中で、1件1件というのはなかなか難しい部分もちょっとあろうかと思いますが、ただ、ちょっと我々としても、ここ2回3回、教育プランの状況の御報告といいますか取りまとめておりますが、比較的画一的な統一的な聞き方を我々の方がしているという部分はやっぱり反省点として考えなきゃいけないと思います。
こういう中で、やはり学校としての特徴的なものを、同じ一つの項目であったとしても、何か学校としての特徴的なものを逆に出してもらうとかしながら、そういう中で評価といいますか、その内容を我々としても把握しておくということも必要なのかなということは、ちょっと今回のこういう取りまとめの中でまた見えてきている部分でございますので、また今後、そういったことについては、内部的にも検討しながら、また学校とも相談しながら報告をしていただく、あるいは取りまとめていくに当たっての工夫をしていきたいというふうに考えております。
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○納所 副委員長 すべての項目で、例えば、その取り組みを評価しろというのは難しいところもあると思いますし、評価になじまない項目なんていうのもあるかと思うんですが、例えば、主な取り組み以外で、そのほかに次の取り組みを進めた学校もありましたという項目であるとか、市や関係機関では次の取り組みを実施しましたという項目を見ますと、それぞれの地域それぞれの学校で抱えている課題というのが内在しているのかなと、その必要があってこういった取り組みに移られたのかなというようなことがどうしても見えてくるし、また、その現状はどうなのかということが知りたくなってくるわけでございます。
今回のこの報告というのは、その取り組み状況の取りまとめということで、こういった項目に対して、各市内の小・中学校が取り組んでいるんだなということは状況がわかりました。私たちがそれを受けて、次にやはり取り組まなければいけないというのは、その取り組み成果、その課題のあるなしということに取り組むのが次のステップになってくるのかなというふうに思いますので、これを踏まえた上での次のステップがより明確になるような、文字どおりその取り組みを期待したいと思います。私からは以上でございます。
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○前川 委員長 それでは、ただいまの報告で了承ということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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それでは、日程第1報告事項(2)「腰越小学校プール建設について」原局から報告をお願いいたします。
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○学校施設課長 報告事項(2)腰越小学校プール建設について、その内容を説明いたします。
資料の説明に入ります前に、現在の進捗状況について御報告させていただきます。
本年5月末に、委員各位に御報告した時点では、8月に入札を執行し、9月から工事に着手しますと説明いたしましたが、その後、設計作業に時間を要しまして、最終的には9月26日に入札を執行し、10月から工事に着手する予定となりました。なお、工事の完了は平成20年3月中旬を予定しております。
引き続き、お手元の資料に沿って御説明いたします。
資料の1枚目は、案内図と配置図でございます。プールの建設予定地は、案内図にお示ししてありますとおり、8月末までこしごえ青少年広場として利用していた場所でございます。敷地面積は約2,000平方メートルで、そこに25メートルの6コースの屋外プールと、約200平方メートルの管理棟を建設いたします。配置的には、西側に山を抱えていることから、まずプールの日当たりを基本に考え、湘南モノレール目白山下駅側からの視線も考慮して、プールをできるだけ南側に配置し、管理棟を北側に配置する計画といたしました。敷地への出入りにつきましては、現状とほぼ同じ位置になります。現在は自由に広場に出入りができるようになっておりますが、今後は出入り口に門扉を設置いたしまして管理していくことになります。管理棟の北側には利用者のための駐輪場と身体障害者用の駐車場を設置いたします。そのほか、プール本体と管理棟の工事以外のこの敷地内の工事としては、西側がけ面の対策工事、具体的には樹木の剪定や枝払いをした上でロックフェンスを設置いたします。
次に、資料2枚目、平面図をごらんください。
プールそのものはFRPと呼ばれている強化プラスチック製のもので、現場での組み立て作業でプールをつくっていきます。プールサイドにはシャワーや目洗い、手洗い、コースロープ収納ボックス兼用のベンチなどを設置します。また、プールサイドの周りは風よけ、目隠しを兼ねたフェンスを設置いたします。なお、道路側のフェンスは近隣住宅への音の影響を最小限にとめるため防音性のあるものとします。管理棟は鉄筋コンクリート造で、施設としては男女別の更衣室及びトイレ、ろ過機などを設置するための機械室、機材等を収納するための倉庫、一般開放のための管理室を設置いたします。また、多目的トイレを設置するほか、玄関入り口にはスロープを設置します。なお、このプールは消防用防火水槽及び非常時の飲料用としても機能するよう、そのために必要な設備を設置します。
次に、資料の3枚目。立面図をごらんください。この図は、プール施設を上から順に北側、南側、東側、西側から見たものです。東立面図でお示ししているフェンスは、先ほども説明いたしましたとおり、近隣住宅への音の影響を最小限にとめるため防音性のあるものを使用いたします。今後、建設工事を進めるに当たりましては、状況に応じて文教常任委員会に御報告したいと考えております。
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○前川 委員長 何か御質疑はありませんか。
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○高橋 委員 ちょっと細かい話ですけども、プールサイドシェルターというのはこれはどういうものですか。
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○学校施設課長 プールサイドシェルターというのは、透明のプールサイドに設置する屋根であります。
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○高橋 委員 屋根のことをプールではシェルターというんですか、箱になっているのかなと思ったので。
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○学校施設課長 建築用語ではそういうようであります。
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○高橋 委員 はい。わかりました。それと、各学校によって違うんでしょうけれども、これ何かシャワーが外づけというかそんな感じなんですが、更衣室の中に間仕切りしてシャワーがあるところが多いと思うんですけど、何かやっぱりスペースの関係があるんでしょうか。
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○学校施設課長 おっしゃるとおりスペースの関係もありまして、シャワーユニットというのが図の右上の方にございますけれども、これはトンネル式になっておりまして、その中をくぐるとシャワーが出てきれいになるというものであります。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに。
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○松中 委員 さっきこれ経過を文教常任委員会に説明してくれるといっていたんだけど、これできたら内覧会みたいに我々に見せてくれるの。
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○学校施設課長 3月末に着工予定ですので、その節にはぜひごらんいただきたいと思っております。
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○松中 委員 私は頭にきているんですよ。だからね。この地区はね。体育館ができたとき、我々を無視して、先に体育館完成祝賀会を地元がやったんですよね。そして、内覧会のときに私行ったら、たった一人なんですよ、議員が。伊東文教委員長も来ていない。一体どういうことなんだといったら、自分たちで先に完成祝賀会をやっちゃっているんですよ。だから、そういうことのないようにね。要するに、文教常任委員会でちゃんと内覧会に行くとなって案内が出ていてね。だから、この地区は特にそういうことで注意しないとね。いい加減なところだと思うんでね。このこと自体は悪いことじゃないけどね。しかしそういう、何か地域的に、そういう要するに扱いを、我々を無視してね。たった一人ですよ。私、内覧会に行った。ちゃんと正式文書が来て行った。そしたら、市長だ、教育長なんて先に完成祝賀会をやっちゃってるんだ。だから、そういうことは絶対やられたら、我々本当にね。そのときたまたま知り合いの校長だったから、まあいいやと思ったんだけどね。それだけ特に注意しておきます。
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○学校施設課長 御意見承りました。特に気をつけて進めたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○高野 委員 簡単に1点だけお伺いしますけど、周りに何世帯かありますけど、それらの方々の理解は十分に得てこの計画になっているという理解でよろしいですね。
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○学校施設課長 6月末に住民説明会、それと保護者等で構成していますプール委員会、それぞれに説明をいたしまして、長年の懸案が実現するということで御理解をいただいたと受けとめております。
そして、今御質問のごく近接した近隣の方々には、工事中や工事後の音などについて心配されている方も若干ございます。そういう方にはお問い合わせを受けている中で直接担当が私、部長出向きまして、数を重ねて御理解をいただくように説明を重ねてきているところでありまして、おおむねの御理解はいただけたと受けとめているところであります。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありますか。
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○石川 委員 場所がちょっと離れていますよね。どのぐらいで子供の足で行けるもんなんですかね。
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○学校施設課長 体育館の裏に門扉がありまして、そこを授業のときには開放して先生が引率して行くんですけれども、歩いて三、四分で行けると思います。
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○石川 委員 たしか山崎の小学校が利用するのに、こもれびのプールができたんですけれども、あのとき歩道を確保してくださった。歩いていく距離が長いものですから、ここはそういった支障はないんですか。車の往来が激しいとか。
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○学校施設課長 当該建設場所ですが、モノレールの目白山下駅から車両通過ができないことになっております。それはモノレール用地で階段状になっておりまして、工事中は工事車両を入れるためにスロープにいたしますけれども、その後は、また階段に戻す予定ですので、基本的に車両の通過はないと。ですから、学校からプールへ歩行するまでの危険性はないものと受けとめております。
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○前川 委員長 いいですか。ほかに御質疑ありませんか。
よろしいですか。それでは、ただいまの報告で了承ということで、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 次に、日程第1報告事項(3)「小学校給食調理業務の民間委託について」原局から報告をお願いいたします。
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○学務課長 報告事項(3)小学校給食調理業務の民間委託につきまして、御説明させていただきます。
小学校の学校給食調理業務の民間委託の状況につきましては、6月の当委員会におきまして、4月からの受託業者による給食調理業務の実施状況、学校給食運営協議会の設置や全保護者対象の試食会の開催について御報告させていただきました。
2学期につきましても、1学期と同様に10月18日に今泉小学校、10月19日に小坂小学校、26日に山崎小学校、11月2日に深沢小学校でそれぞれ試食会、学校給食運営協議会を開催し、保護者、学校、受託業者から意見や提案などを伺い、給食の実施状況を検証してまいります。
また、給食調理員の定年退職等の欠員状況にあわせまして、順次、民間委託を進める方針に従いまして、平成19年度末に給食調理員4人が定年退職していくことから、平成20年度につきましても、学校給食調理業務の民間委託を実施していく予定でございます。委託校の選定につきましては、正規栄養職員がいる学校を優先する。児童数の多い学校を優先する。退職者が予定されている学校を優先する。以上の3点を基準とするとともに、現在、職員労働組合等と交渉を重ねていく中で、委託校を決定していきたいと考えております。
委託校が決定いたしましたら、当委員会に御報告するとともに、委託対象校の保護者に対しましても、説明会を開催して御理解を賜るよう鋭意努力してまいります。
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○前川 委員長 はい。御質疑はございませんか。
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○高野 委員 この問題は、再三去年、すべて去年の一般質問を私、6月からずっとこの問題をやってきましたから、基本的なことについてはもう繰り返しません。6月にも若干法的な請負のところについての法的な面で確認というか指摘もしましたけれども、くれぐれもその点は踏まえてやっていただきたいと。占いじゃないですが、私はいずれこれは問題になるというふうに思っておりますので、全国的に問題になると思っておりますので。1点、これまだ今9月でまだ決まっていないということですけど、そうすると、これいつごろ2校は決まるんですか。
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○宮田 教育総務部次長 できるだけ早い時期に決定し、先ほど御説明させていただいたとおり、保護者の方々あるいは職員にもその辺を連絡あるいは御説明しなきゃいけない部分がございますので、できるだけ早い時期に決定したいというふうに考えております。
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○高野 委員 私は大船と玉縄あたりじゃないかなと推測はしておりますけれども、客観的に職員が、さっきの基準から照らせばと思いますけど。これは職員団体とは交渉はまだ終わっていないと、そういう関係ですか。それが終わり次第すぐ決めていきたいという、こういうことでしょうか。
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○辻 教育総務部長 職員団体、また職員労働組合とも現在交渉中でございます。その件もありますけれども、12月議会には予算の問題もございますので、それまでにはすべての事前の手続といいますか、保護者また学校、保護者ですね。それから関係団体等にもその辺の内容を周知していかなければいけないということもございますので、先ほど次長が申し上げましたとおり、できるだけ早くその環境を整えてまいりたいというふうに考えております。
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○高野 委員 去年もさんざん言いましたけど、やっぱり既に実施4校されているとはいえ、やはり当該校は大船、玉縄じゃないかなと思いますが、その方々からすると、やはりまたね、時期が近づいて、12月というともう4カ月とか3カ月しかないわけですね、例えば。だから、私は立場的にこれはやってほしいとは思っておりませんが、やはりやるということをする以上はきちんと丁寧な説明、これも去年細かく言いましたからもう繰り返しませんけど、やる必要はあるということで、やはり調理の現場の問題で、やはり経験の豊かな嘱託員の方の問題というのはやはり大きいと思います。これは今、職員団体と恐らく詰めたことを一応今入ってやっているんでしょうから、この場で中身については申し上げませんけども、いずれにしても子供たちにとって、安心でおいしい給食というのは、絶対にこれは揺るがせることはできないわけですから、その辺のこと、現場の体制も含めて、よくこれは慎重に協議していただきたいということを要望して終わります。
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○高橋 委員 こういう取り組みは、私はいいことだというふうに思っておりますので、きちっとやってほしいなと思うんですね。そういう意味では、最終的に全校やっていくというふうなことですから、もう順番は決めて、この順番にやっていきますよと、そのぐらい中でもんで方針を決めていただいて、それに基づいてきちっと該当する学校との関係者との協議を順番に進めていくというふうにやっていただきたいと思います。何か、次うちの学校かな、次かなみたいなそんなことでいくと、余計何か不安をあおると思うんですね。だから、10年がかりでやるんだったら10年がかりでこういう順番でやっていく方針ですよと。それに基づいて順番に話し合いしていきますよ、説明していきますよとやっていただければ、スムーズな話し合いに入れると思いますので、ぜひお願いしたいと思うんですが、どうでしょうか。
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○辻 教育総務部長 給食の委託化の問題につきましては、平成23年度までに8校という計画を本市では持っております。そうした中で、その8校の順番等、何年度にどこを具体的に実施していくのかというようなことにつきましても、今、職員団体等ともその辺も含めまして協議中でございます。できるだけ早い機会に、その計画の順番を含めた全体像を市民にも知らせていきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 ぜひ、そういうふうにお願いしたいと思います。
それから、高野委員からも運営に当たっての不安材料みたいな御指摘もありましたけれども、指定管理者とか、給食とは違いますけれども、できるところからやるということで、鎌倉は随分取り組んでおりますが、やっぱり運営をしていきますと、ちょこちょこと問題が出ているんですね。それはやっぱり何をしてもそうだと思いますけれど、やっぱりその定期的にいろんなチェックを重ねていただいて、問題が全くなく進んでいくということはあり得ませんから、問題があったらそれをどういうふうに解決するかというような、そういう体制というんですかね。そういうことだけは十分注意してお願いしたいと思います。指摘だけしておきます。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに。
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○石川 委員 民間委託が始まって4カ月、9月ももう給食が始まったと思いますけど、ここでちょっと私の検証したいのですが、残渣率が、やっぱり安心・安全でつくることももちろんなんですが、とにかく鎌倉市の残渣率、子供たちの残渣率が多かったので、その辺の状況はつかんでいらっしゃいますか。
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○学務課長 残渣率につきましては、例年変わらずおおむね5%というふうなことでございます。
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○石川 委員 5%ですか。それは平均ですよね。もうちょっと多かったような気がしたんですけど。
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○学務課長 食品の種類によりまして違ってまいりますけれども、豆類なんていうのは多く残るような形でございますけども、平均いたしますと5%というような数字となっております。
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○石川 委員 では、民間委託された学校の残渣率というのは、4カ月、3カ月ぐらいでデータをとっていますか。
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○学務課長 同じような傾向で出ているようでございます。
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○石川 委員 ちょっと4校しかないので、学校別にちょっとデータを出していただきたいぐらいなんですけれども、やはり献立は栄養士が決めるわけですよね。私もちょっと夏休みに学校給食関係の学習会へ行ったんですけれども、大変工夫されている、全国的に見れば、学校がいっぱいありました。残渣率1%というところもあるんですね。やっぱり献立の工夫が大事であって、あと地場産業、地産地消で地場のものを多く取り入れているという学校がたくさんありました。でも鎌倉は農家の従事者が少ないので、それは無理かと思うんですが、そういったさらなる工夫をやっていただきたいんですけど、そういう栄養士さんなんかそういう研究会とかに参加されたりしているんですかね。
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○学務課長 研修につきましては、県の研修なりございますので、それには極力参加させるような形で行っております。
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○石川 委員 ちょっと不確かかなと思うところがありますけれども、給食をおいしくつくるということでは、ちょっと鎌倉市おくれてきたかなと私もずっと去年から思っていまして、夏休み、長期の休みがあるわけですけれども、ある学校では夏休みに地場のものを取り入れておみそをつくったりとかね。ジャムをつくったり、例えば、トマトケチャップ、トマトを収穫してトマトケチャップを1年分つくったりなんていうこともやっていて、私も驚いたんですけれども、そういった工夫も夏休み、民間委託されるとその方たちはお休みになるわけですか。
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○学務課長 民間委託の契約につきましては、11カ月給食を実施するということで行っております。それで、7月から8月にかけましての業者の関係でございますけれども、会社内部での衛生研修や安全研修ですね、そういうふうなものをそれぞれの企業が実施して行っているところでございます。
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○石川 委員 じゃあお休みはないということですね、11カ月ということは。そう長期的な夏休みだから休むということはないということですよね。
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○学務課長 業者からの報告では、休み期間に研修を行っている報告がなされております。
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○石川 委員 じゃあぜひ献立の工夫に対する研究をやっていただきたいと思います。やはり多様な食生活を子供たちは送っていますので、好き嫌いも多い子が多いと思うんですね。ですから、やっぱり食べてくれるのが一番調理業者の携わる人たちはうれしいわけですから、そういった愛情をもって取り組んでいただきたいと思います。
それから、ちょっと長くなりますが、油、廃食油が出ていますけど、これは今どういうふうに処分なさっていますでしょうか。
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○学務課長 給食現場で出ます油でございますけども、2カ月に1回ぐらいその納品される業者が来まして、その廃油を回収していただいているというような状況でございます。
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○石川 委員 回収していただいているというのは、そのまま持っていってもらっているんですね。わかりました。実は、廃油、4月から一般家庭から回収されたんですけれども、それは鎌倉市が売っているわけですね。1キロ15円で売っているわけなんですけれども、それで、またそれを廃油をバイオディーゼル化したのを今買って、パッカー車に使用しているということで、循環型をつくっているんですけれども、学校でもぜひその取り組みをしてほしいんです。ただであげるんじゃなくって、油そのものが資源物になってきましたので、多少のお金ではありますが、それがもう一度学校に戻る形にして、学校の備品、もう図書が少ないといっている中で何冊か買えるかと思いますので、そういう工夫をしていただきたいんですけれども、どうでしょうか。
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○学務課長 この廃油の売却につきまして、環境部ともその方法を協議しながら、学校の方でその油が還元できるような形で考えていきたいと思います。それが今、委員さんおっしゃられましたように、どんな形で子供たちに還元できるかというのは、また今後考えていかなければいけないんですけども、教育総務の経理担当部局の方とも協議しながら、何らかの形で還元できるようなものを検討していきたいと思います。
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○石川 委員 子供たちも給食費を払っているわけですから、そういった意味では、食べたものの廃棄物でありますけれども、お金にして学校に戻るような制度をつくっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
「なし」の声あり)
はい。それでは、ただいまの報告で了承ということで、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第1報告事項(4)「文部科学省「平成18年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」におけるいじめの状況調査結果報告について」原局からお願いいたします。
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○教育指導課長 報告事項(4)文部科学省「平成18年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」におけるいじめの状況調査結果について御報告いたします。お手元の資料を御参照ください。
いじめの問題につきましては、昨年大きな社会問題となり、本市においても状況の把握に努めるとともに、本市市立小・中学校におけるいじめの状況と取り組みについて、12月21日の本委員会で報告させていただきました。その時点では、11月24日現在の状況を報告しましたことから、このたび、年度末集計がまとまりましたので、その状況結果を御報告するものです。
まず、資料の1をごらんください。いじめを認知した学校数、いじめの認知件数については、小学校が11校60件、中学校が7校35件でした。なお、平成17年度と比べ学校数、件数とも多くなっておりますが、これはいじめに対する定義が資料の最後に参考として記載させていただきましたとおり、従前の、自分より弱い者に対して一方的に身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものとするから、当該児童・生徒が一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより精神的な苦痛を感じているものとするといったように広くなったため、報告件数がふえたことによるものです。
次に、資料の2。いじめの認知件数の学年別、男女別の内訳は表のとおりでございます。小学校・中学校において、いずれも男子の割合が多くなっております。
次に、資料の3。いじめの現在の状況についてですが、これは調査日であります平成19年3月31日現在の状況で、小学校・中学校のいじめの解消率と見ることができます。この集計結果から、昨年度発生したいじめのほとんどが解消もしくは一定の解消が図られたという結果になっています。学校での取り組みの成果といえますが、再発や見えないところでの継続も心配されることから、引き継ぎを十分行い継続して見守っていくよう、校長会でも依頼しました。
次に、資料の4。いじめの発見のきっかけは、小学校、中学校を合わせると担任の教師が発見が最も多く、次いで、いじめられた児童・生徒からの訴え、当該児童・生徒の保護者からの訴えの順になっています。
次に、資料の5。いじめの態様については、小学校、中学校を合わせますと、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるが最も多く、次いで、仲間外れ、集団による無視の順になっております。
次に、資料の6。いじめの対応状況についてですが、今回の調査では、いじめる児童・生徒への対応、いじめられた児童・生徒への対応、その他の3項目について集計いたしました。まず、いじめる児童・生徒への対応については、具体的な対応として小学校・中学校を合わせて学級担任や他の教職員が状況を聞くが最も多く、次いで、学級担任や他の教職員が指導、保護者への報告となっております。
次に、いじめられた児童・生徒への対応については、具体的な対応として、小学校、中学校を合わせ各学級担任や他の教職員が状況を聞くが最も多く、次いで、学級担任や他の教職員が継続的に面接をしケアを行う、他の児童・生徒に対し、助力、支援を個別に依頼、学級担任や他の教職員等が家庭訪問を実施となっております。
次に、その他の学校におけるいじめの問題に対する対応としては、当該いじめについて被害・加害双方の児童・生徒同士の話し合いを実施。学級で当該いじめを取り上げ、学級全体に指導が多く、職員会議や委員会等で当該いじめについての対応策を検討と続いております。
最後に資料の7。学校におけるいじめの問題に対する日常の取り組みについては、職員会議等を通じていじめの問題について共通理解を図った。道徳や学級活動の時間にいじめにかかわる問題を取り上げ指導を行った。いじめ問題に対応するため、校内組織の整備など、教育相談体制の充実を図ったが多くなっております。
以上が、文部科学省が実施いたしました、平成18年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査から、本市におけるいじめの問題の状況調査結果です。
本市におきましては、各学校においていじめの問題への取り組みについて、教員一人ひとりがより一層の点検を行うことにより、校内指導体制の充実強化を図ること、また、命の大切さについて引き続き指導するなど、いじめの早期発見・早期対応に努め、いじめを許さない学校づくりに向けて取り組んでまいりました。
また、今年度においては、教育委員会といたしましても、鎌倉市学校教育指導の重点に一番の重点項目として取り上げ、児童・生徒が安心して学び、生活できる安全な学校づくりを学校とともに進めてまいります。
今後もよりよい人間関係づくりに努め、いじめなどの児童・生徒の問題行動に対する事前防止並びに支援体制の充実を図り、楽しい学校づくりに取り組んでまいります。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 昨年、一般質問でもかなりいじめの問題が取り上げられまして、文部科学省の方針だけでは十分じゃないんじゃないかと、教育長さんもそういう御答弁をされてですね。鎌倉なりにいじめの定義みたいなものをきちっと決めていきたいと。そういうところから、この18年度の定義をつくったということです。これは文部科学省の方の定義がもっと広くなったということなんですか。
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○教育指導課長 資料に示させていただいておりますのは、文部科学省のつくりました定義でございます。
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○高橋 委員 それで、教育長さんが鎌倉なりにもう少し細かくといいますか。いじめの定義についても考えていきたいというふうなことを言っておられたんですが、その辺はもう決まったものがあるんでしょうか。
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○教育指導課長 言葉としてつくったというものはございませんが、考え方として、校長会等調査をするに当たりまして、各学校の方に確認をいたしましたのは、こちらの文科省の方からも出ておりますように、いじめられている子供を中心に据えて、そしてどんなことでもやはりいじめというとらえをもって認知していくよう、その状況をつかんでいこうということで、今回の調査も行っておりますので、その点は同じ考え方に立った文科省の調査となっていると考えてございます。
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○高橋 委員 ということは、成文化したものはないということですね。それはちょっと本会議での答弁ですから、やっぱりある程度我々の方にも示していただけるようなものをお願いしたいなと思うんですが、これはぜひ教育長さんや教育委員会の中でもそういうことをキープしていただきたいなと思いますので、これは要望しておきたいと思います。
それで、昨年同じような調査があったと思うんですけど、同じような表をいただいているんですが、それは年度は17年のものですか18年の途中までということなんですか。
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○教育指導課長 先ほど説明の中に出させていただきました12月21日に報告させていただいたものは、18年度の途中の現状の把握を御報告させていただいたものでございます。
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○高橋 委員 ちょっと細かい話で恐縮なんですけれども、実はうちの一番下の娘が、昨年小学校1年生だったんですけど、複数の子から継続的にいじめを受けているということで相談があって、担任の先生のところに行くわけにいかないので、校長先生によく調べていただきたいということでお願いをしましたら、すぐいろいろ対応していただいて、本当にそんなに時間かからずに改善をしていただいたんですね。私としては、非常に学校としていい取り組みをしていただいたな、親としてありがたいなと。議員としてもそうやって学校でいろいろ連携とりながらやっていただけるんだなということを確認できた、そういう機会だったんですけれども、それはそれでよかったんですけれども、12月に出てきた表を拝見して、ちょっと個人的な部分もあったので、その件もこの表の中にカウントされているんですかと聞きましたら、されていないと。実は、あれはいじめじゃなかったんですということで言われて、ああ、ちょっとおかしいんじゃないかなと。保護者というか親権者の方からいじめがあったというふうなことで話があって、その流れの中でやっている作業といいますか、対応ということで、やっぱりどこかでカウントされるべきじゃないかなと。もし、この表の中でカウントできないならば、訴えがあった件数みたいなものをどこかでカウントする。ただ、それは学校で調査したらいじめというふうな定義ではなかったんですよというふうなことでもいいんじゃないかみたいなことまで含めていろいろ話し合いをさせていただいたんですけれども、その後、少し定義が広がったということで件数もふえていますよということですが、その件数というのは、この表の中にカウントされているんでしょうか。
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○教育指導課長 本調査につきましては、文部科学省が改めて調査の内容を改正いたしまして、全国的に実施する調査が県を通して市の方にまいりまして、それを学校の方に通知いたしまして、調査結果の報告をいただいたもので、その際に、改めて1年間の学校の方で対応したいじめを含めて、児童指導、生徒指導上の諸問題にかかわる状況の報告をいただきました。その中で、再度いじめについての定義の拡大等も踏まえての調査を学校からするよう言いましたので、12月の時点、実際には11月の時点の報告でしたが、その時点でまだ継続中であったり見えていなかったもの、あるいはさかのぼって対応について再度確認したものを踏まえまして、学校は1年間の分として報告を再度出しました。それをまとめたものがこの調査結果になっております。したがいまして、個々のケースについてここでお示しするということにはなりませんが、その中で再度学校の方で一つ一つの対応件数については、こちらの方に含めて報告を受けているというふうにとらえております。
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○前川 委員長 高橋委員、よろしいですか。
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○高橋 委員 よろしいわけない。私は入っているかと聞いているんです。
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○辻 教育総務部長 ただいま指導課長がお答えしたとおり、全体像につきましては、先ほどお答えしたとおりでございます。いじめの定義が広がったということで件数も多くなってきているわけでございますけれども、先ほど高橋委員御指摘の個別のケースについてこの中に含まれているかどうかということについては、現在、まだ確認をできておりませんので、今後調査をして、また御報告をしたいというふうに思います。
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○高橋 委員 課長とはもう何回も私、話をしましたからね。やっていただいたことは本当にいい対応をしていただいているんですよ。ただ、私は、あれはやっぱり親権者の方からもそういう話があったわけだから、やっぱりいじめととらえるべきじゃないかと。やっぱりどこかでカウントするべきじゃないかということをさんざん話し合いをさせていただいて、私は前のときは委員会でそのことは言わなかったです。でも今回はあえて、自分の子供だということを明らかにして聞いているわけですよ。そこはやっぱりいじめに対してもっと真正面からとらえていっていただきたいなと。確かに学校の先生からすればいじめがない方がいい。いじめというふうにとらえないで対応してうまく学級運営ができればそれがいい。それはそういうふうなことも思いますけれども、でもやっぱりいじめというふうな大ぐくりな中にはいろんなものがあると思うんです。からかいも一つのいじめだろうし。そういう意味では、いじめというただ一つの言葉で一くくりにはできないとは思いますけれども、やっぱり学級の中で子供が困っている、そういう状況をやっぱりきちっととらえて、それをカウントして明らかにして対応をしてこういうふうに改善がされたんだということで、私はそれの方がいいんじゃないかなと。そういう改善された事例を積み上げていく。それを一つの事例で終わらせないで、各先生方がいろんな事例の積み上げとして、ほかにそういう事件や事故や状況が起こったときに、やっぱり他山の石としないで自分のこととしてとらえていくことが、いい対応につながっていくんじゃないかなと私は思うんですね。今、部長さんが調べて、後日御報告いただけるということですから、これは、それはそれで結構ですから、ぜひそういうふうにやっていっていただきたいなと要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○山田 委員 1ページ目なんですが、学校の教職員が発見というケースの内訳、44%がこの職員が発見と。学校の教職員以外からの情報による発見ということで56%、小学校の場合ですね。中学校の場合は26%、74%ということで、なかなか学校内でいじめというのは見つけにくいのかなと。その中でも学級担任が発見という率は高いですから、そういう意味での数値としては見ますけれども、もう少しこの学校の教職員が発見という部分がね。やっぱりもう少し多くなってきてしかるべきじゃないかなと。その中にはその学級担任と学級を構成する生徒たちとの人間関係というのかな。そういうものがやはりきちっと醸成されていかないと、なかなかこういうことというのはつながっていかないというか、数値が上がっていかないんじゃないかなというふうに思っているんですが、そういった意味でこのいじめに対するむしろ教師側への指導というのかな。何かそういったものの、もう少しいじめに対して子供たちから訴えをフランクに聞ける教師像みたいなものなりが、そういった意味での学校での取り組み、教育委員会での取り組みというのはどうでしょうか。
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○教育指導課長 学校の教職員等が直接発見するケースは、授業や部活動など、また休み時間などで発見できているわけでございますが、放課後や登下校時などにいじめがあった場合は、直接教職員がいじめの現場に遭遇することができにくいため、また学年が上がるにつれていじめも表面に出にくいというような状況がございます。学校の教職員以外には、いじめられた本人や友だちも含まれておりまして、この児童らの発見と教職員の発見、言ってみれば、学校内での発見は、小・中合わせますと約65%というような数字になるのではないかと思われます。学校内での発見は早期発見につながり、いじめの長期化を免れ、早期対応が可能であることから、学校の教職員の発見と本人からの訴えや子供たちのいじめに対する情報が出やすい指導体制、相談体制、このようなものをつくっていくことが肝要と考えております。
現在、各学校において教育相談のシステムを再度検討すると、今年度に向けて報告をもらっている中に、やはり子供たちと声を交わす、おはようというあいさつ。このようなところからも子供と心が通じ、何でも言葉にして言えるような関係がつくれるんではないか。具体的な取り組みとして、またそのようなところも重点を置いて、あいさつこれもいじめの防止、早期発見につながるものではないかというとらえを持って、学校の方で取り組んでいると、そのような報告も受けているところでございます。
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○山田 委員 今の取り組みの内容についてはわかりました。基本的には、教師と生徒がどれだけ心が密着してるかというところ、そういうことがやっぱり重要で、これは校外であろうと校内であろうと、まず先生のところに相談に行きたいという子供の気持ちがやっぱり出てこないと、こういったものというのはなかなかうまくいかないのかなというふうな気がしておりますので、先生方、多忙多忙というようなことをよく聞きますけれども、やはり一番こういったところにやはり心を砕く先生がやはり子供との信頼関係。信頼関係がない先生には絶対相談に行きませんので、そういった信頼関係づくりというものをもっと思考した対策というのかな。何かそういったものをぜひお願いしたいなというふうに思っております。
もう1点なんですけれども、いじめの対応状況で、いじめの児童・生徒への対応。いじめられた児童・生徒の対応で、ちょっと小学校、中学校でその対応の仕方が少し違っているなという数値が若干見え隠れするんですね。いじめの対応状況の6番目の(1)いじめの児童・生徒への対応で、小学校、中学校の特徴というのは多分あるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、例えば、小学校の場合は学級担任や他の教職員が指導という率に対して、中学校というのはすごくその分はかなり高い構成比になっているとか、いじめられた児童・生徒やその保護者に対する謝罪の指導ということでは小学校より中学校の方が多いとか、何かそういう数値。あといじめられた生徒の中でもやはり若干小・中学校で対応が違う数値がやはりあるんですけれども、例えば、いじめられた児童・生徒への対応の中では、小学校の場合は学級担任や他の教職員等が家庭訪問を実施したというのが8%に対して、中学校の場合は49%と、半分のケースでやりましたというふうになっているんですが、こういった小学校・中学校、生徒さん方のいろんな育ちの中でやはり対応も違ってくるんだろうとは思うんですけれども、このあたりは何か小・中学校でもう少しわかりやすい、小学校6年生と中学校1年生というとあんまり変わらないとも思いますので、その辺少しこの数値が変わっているところについて、何か指導上、特に留意してというようなところがあれば、ちょっと確認させていただきたいんです。
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○教育指導課長 小・中への対応といいましょうか、状況で大きく違うのは、小学校はあくまでも学級担任がすべての生活面を、子供たちを見ていると。中学校は学級担任は言ってみれば、ほんの何分の1というような時間で、その他、全職員が教科等も通じてやっている。したがいまして、いじめ等の問題があったときにも、やっぱり担任が一番発見できるのは小学校、したがって、小学校は担任が中心になって、その他管理職等も入って対応していくのが一般的に多いケース。また、学区も子供たちも割と親しい関係といいましょうか、育っていますので、したがって、謝罪等につきましてもやはり保護者の方で、学校から指導しなくても、既に保護者同士がもう話ができているというような状況もある。ところが中学校ですと、学区が変わりますから、なかなか、中には出身小学校が違う子供同士のケースなんかがあった場合には、保護者同士の面識がなかなかない。その中で、いじめに対する認識のずれがあったりすると、やっぱり学校が間に入って、やはり子供たちをいじめについて解消してあげるような手当てを組まなければいけない。そのときには担任というよりも、担任だけではなく生徒指導の担当であったり、その他の教員が一緒にかかわって家庭訪問したりあるいは保護者への指導も、担任だけでない、もう一つの見方の中で保護者と接すると、そのような形で。基本的には、小学校が学級担任における対応、中学校は学級担任を中心とするよりも学校全体、学年全体の対応というところによるものの違いが若干出ているのかなというふうに分析してございます。
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○山田 委員 その3ページ目のその他のところで、ちょっとこの数字何でかなと思っていたんですが、今の御説明を聞いて確認なんですけども、区分の中で四つ目ですかね。学級で当該いじめを取り上げ、学級全体で指導しましょうというのが小学校が55%に対して中学校が29%。その下が数値が全くひっくり返っていますけども、当該いじめについて学年集会や学校集会を実施して、学年・学校全体に対して指導しよう。ちょっと歴然とした数値の違いがあるので、そのあたりが今の御説明の何というかデータということでとらえておいてよろしいですかね。
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○教育指導課長 そのとおりだと私も認識してございます。
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○松中 委員 これ文科省の方の調査ということなんですけど、この問題というか、いじめの問題、さっきの教育プランの中でどこで、基本方針1の中にどういう形で入るの、これ。それともこれは入らないの、これは。
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○教育指導課長 基本方針1に、子供たちが安心して学び生活できる安全で開かれた学校づくりを進めますという大きな基本方針を持たせていただいています。そこにつながるものと思っております。
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○松中 委員 だから、さっき言ったように、実際これ調査してみるとこういう問題があるんだけど、これ上へ行くと100%だから何か取り組んでもう解決ついちゃっているというふうになるんだけど、実際で調査してみると、こういうふうに一つのいじめということだけでもこれだけの調査結果が出るんで、さっき言ったように、要するに何かこの辺で本当に100%と教育プランでは取り組んでいるだけで、要するに調査の結果とか、要するに問題点とか出てこないんでね。やっぱり調査してみると、具体的に実際こういう問題がきめ細かく上がってきているんで、さっきの教育プランとの関係を問題にすると、やはり教育プランはちょっと大ざっぱだね。やっぱり文科省が言わないとこういう調査しないの。
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○教育指導課長 基本的には、文科省が一斉にやったようですが、本市におきましても、小学校で言うと、児童指導担当者が集まる会、それから、中学校ですと生徒指導担当者が集まる会、その中で、子供たちの問題行動といいましょうか、いじめ、暴力、その他、生活上の諸問題の各校の状況についての報告をいただき、対応についての協議をしていく、そのような形でとらせていただいております。
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○松中 委員 そういうことならば、そういう資料をまた、いずれ見せていただくこととしまして、私の質問はこれでいいです。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありますか。
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○高野 委員 この調査結果を今全体を見まして、前回も申し上げたかもしれないんですけども、やはりこういう調査結果で、例えば、ゼロになればよかったねというものではなくて、やはりこれは一つの参考であるというふうに思います。必ずしもやはり数字で実態を把握することは、私はこういう問題は不可能であろうと。一つの参考として傾向を見る上では、ぜひ現場でこれを生かしていただきたいと思うんですが、ただ、その中で、この4ページの7番、日常の取り組みとある中で、この教職員間で共通理解を図った、道徳や学級活動の時間にいじめにかかわる問題を取り上げて指導をしたと。これは小・中1校ずつそうじゃないところがあるんだけれども、私これだけは、これだけはというか、ここは全校でなければならないと思うんですけど、これはどういうことで、全くやっていないということなのか、何か基準があってそこまでの取り組みじゃないからということなのか、ちょっと御説明願いたいと思います。
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○教育指導課長 委員御指摘のように、小学校で言うと16校中15校、中学校で言えば9校中8校ということで、全校での実施でないところの御質問でございますが、一番最初に認知件数、認知した学校数を御紹介させていただいておりますが、すべての学校で昨年度いじめということで対応したというわけではございません。学校の中ではゼロという学校もございます。その中で、ただ、いじめがあるから、ないからというよりも、意識として何らかの形で教員が共通に指導していくことは大事だと思っておりますが、学校におきましては、ここに複数選択ということで、ほかのところの指導ということで入れている学校もあるということで、必ずしも全校ということにはなっていないという状況だと思います。
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○高野 委員 そうしますと、小学校は1校、中学校についても1校は、いわゆるいじめはうちの学校はないからこういうことはやっていませんというように受け取れたんですけど、そういうことですか。
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○教育指導課長 この調査の読み取りの部分だろうと思うんですが、学校の方で実際にいじめの問題について認知したもので、直接学校で教員間で共通の理解を図ったという学校はもちろんここに入っているわけですけども、ない学校でもここで一つの児童指導の研修とか検討等の中ではやったという学校もありますが、特にそれについて、いじめに特化して共通の職員間では、職員会議等を通じてという全体の会を持ってやったということではないという学校の判断が1校あったということだと思います。
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○高野 委員 やはりこれは実際にそのいじめを認識できた、できないの問題ではなくて、やはり今これは社会的にこれだけ問題になっているんだから、この項目を見たって別に実際に起きたいじめの事例を何か取り上げてやるという意味じゃ必ずしもないでしょう。そういうことが起きないことが大事なんだから。もし起きた場合のできるだけ問題が大きくならないうちに対応を図っていくということからすると、私はあんまり、もうこれ以上はこだわらないけれども、これはやらない学校はあってはならないと思いますね。
あとその五つ目にある教育相談体制の充実を図ったというところでも、中学校は全部になっているんだけれども、小学校は5校ぐらいがまだ取り組み中というふうに前向きに理解したいんだけども、やはりここも、これもいじめ問題がうちの学校はいじめがゼロですとかゼロじゃありませんとかという問題ではなくて、これはやはりきちんとそういうことを防ぐためにも、またそういうことが起きてもすばやくフォローできるために、これもやはりすべてのところでこれは100%にならないとやっぱりいけないと思うんですけど、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 委員御指摘のとおりだと思います。ここでは調査の読み取りの部分での学校ごとの違いが出てしまったのかと思いますが、基本的にはどの学校でも、いじめはどこにでも起こり得るものという認識に立って、職員共通の認識を持った対応ということはもう当然必要になってまいります。そのような点、今後、担当者及び校長会等で再度今年度の取り組みの中で伝えていきたいなと、今、委員の御指摘を受けまして考えているところでございます。
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○石川 委員 2ページになるんですけれども、いじめの対応状況のところで、保護者への通告、これがパーセンテージが、私なんかからすると低いと思うんですけど、全部を通告するというわけじゃないんですか。
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○教育指導課長 この数値の読み方でございますが、基本的には学校内で起きたこと、子供に関してのことは、保護者の方にお伝えするというのが学校としてはとっている対応でございます。わざわざこの保護者というのがちょっと読み取りが、ここ申しわけございません、多分当該保護者ではなくて、ここ学校によって差が出てしまったため、整合性等があるかなと思うんですが、とらえ方によっては、要するに、当該ではないけれども、例えば、学級の委員さんにはお伝えしたとか、当該保護者にはもちろんのこと、それプラスという部分でのとらえをした学校があったため、ここでの数字になってしまったというふうにとらえてございます。
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○石川 委員 そのことはわかりました。それから、先ほどのスクールカウンセラーのところを聞いたんですけれども、やはりその状況が、いじめによる相談件数が数%のうちというのはこの表で見てわかるんですが、せっかくスクールカウンセラーを設置しているわけですから、それが活用されていないというのはどうお考えになりますか。
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○教育センター所長代理 ただいま御質問のスクールカウンセラーに関してでございますが、18年度の相談状況の中では、全部で1,473件の相談を受けております。そのうち、いじめに関してですけれども、実際問題として、いじめについては、若干この数値が下がっておりますが4%、合計62件という相談状況になっております。ただ、スクールカウンセラーにつきましても校内委員会ですとか、先ほど申しましたけれども、特定の子供のケースの支援会議ですとか、そのようなものには参加しながら対処しております。ただ、スクールカウンセラーも週1回という勤務状況の中で、なかなか総合的、継続的に対応しづらい部分もあるのではないかというふうに感じております。
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○石川 委員 週1回の対応だから対応しきれないというところがあるかもしれませんが、件数がふえているわけですよね。そしたら、やはり週1回じゃ足りないという状況が出てくると思うんですね。国、県からのお金が出ているわけですけれども、ちょっとふやすような体制も私はこれから必要かなと思います。
小学校にないわけですよね。中学校までわざわざ相談に行かなきゃいけないという状況もありますが、件数から見ると小学校の方が多いわけですよね。ですから、前にも言ったと思いますが、小学校にもこういった心理カウンセラーの方たちが配置されるようにしてほしいんですけども、その辺はどうでしょうね。
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○教育センター所長代理 スクールカウンセラーにつきましては、先ほどもお話しさせていただきましたが、臨床心理士という、どちらかというと精神病理に関する専門家なんです。後ほどまた御報告させていただきますが、今回小学校に入れました心のふれあい相談員というのは、どちらかというと有償ボランティア的な方、ただ、こういういじめの未然防止の中では、やっぱり気楽に、子供たちが気軽にしゃべれる人、信頼をもって何でも話せる人という存在が重要なんじゃないかというふうに思っていまして、私は必ずしも心理の専門家、いわゆる臨床心理士ですと1回4万円、1日4万円という、時間単価が5,000円という非常に高い方なんですけれども、そういう専門家で必ずしもある必要もないだろうというふうには思っております。
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○石川 委員 それだったらやっぱり山田委員も言っていましたけど、先生とのコミュニケーションが希薄になっているのかなと思いますので、その辺十分、だれが見てもいいわけですけど、子供たちを見守る形の体制を学校全体で取り組まなきゃ私はいけないと思いますので、これはカウンセラーは一つの手法ですけれども、先生方たちも子供たちを常に見ていただきたいなと要望しておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質問、御質疑ありますか。
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○納所 副委員長 今回の一般質問で、いじめの問題について取り上げさせていただいたんですけれども、やはりこの報告を見ておりますと、文科省のいわゆる調査項目に答えただけであるというような中で、鎌倉市内の小・中学校の実態をちょっとあらわしきれない部分ももしかしたらあるのではないかなというふうに考えるわけでございます。ですから、その種の実態を反映するような、これとは別の形ですね。これは文科省の調査にのっとった形でございますけれども、これに入りきらないといいますか、包含されない部分の項目でありますとか、そういった実態といういじめの実態というのは調査もしくは把握されていらっしゃいますでしょうか。
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○教育指導課長 基本的には、この調査に従って実態把握をさせていただいております。例えば、委員御指摘がありましたけれども、その原因になっているところとか、どのようなものが背景にあるのかと。個々それぞれのケースすべて違うんだろうと思います。それにつきましては、学校で十分把握をし、委員会の方としても傾向等をつかみながら、今後、担当者の中でどのように解決していくか検討させていただく必要もあろうかと思っております。
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○納所 副委員長 やはりここに、このすべての項目にないのがいじめの動機というものの調査ということで、私も質問させていただきましたけれども、その動機に関して共通理解を図っていくというのが、より未然防止につながるんではないかと。いじめというのは、こういった動機で起こりやすいということを、さらに職員会議等を通じて教職員間の中で共通理解を図るべきだと思うんですけれども、それが先ほど高野委員の指摘にもありましたけれども、すべての学校となっていない部分というのが、ちょっとその質問区分のとらえ方が学校によって違ってしまったのかなというふうにも思いますけれども、その中で、やはりカウンセリング体制ということなんですね。ところが、この意外とそのスクールカウンセラー、また心のふれあい相談員、それから教育センター相談室ですよね。そういったその利用、特に学校関係の相談室への相談というのが倍増していると。17年度から18年度にかけて倍増しているということでございますけれども、それにしては、この調査に出ている体制というのがどうなんだろうかというふうに思うんですね。
例えば、その中学校におけるスクールカウンセラーなんですけど、管理職だとか生徒指導担当や養護教諭の先生なんかとの情報交換を定期的に実施しているというお答えを一般質問のときにいただいたんですね。その中で、専門的な見地から指導、助言、情報の共有を行って、そういった生徒指導体制の充実に成果は上がっているんだということだったんですけれども、この報告、いわゆる調査によりますと、それがすべてで行われていないのかなということがちょっとあったんですね。7番の学校におけるいじめ問題に対する日常の取り組みなんですけれども、その中で共通理解を図って、100%じゃないわけですね。共通理解を職員会議等を通じていじめ問題について教職員間で共通理解を図ったということが、先ほど高野委員から指摘があったように100%の学校で行っていないということで、また、いじめの事例があった場合に、スクールカウンセラーや相談員さんたちを積極的に活用したというのが日常の取り組みの中であると思うんですけれども、ここでお伺いしたいのは、そういったスクールカウンセラーさんなんかとの情報交換はどのように行われているのか。定期的に実施しているというお答えを以前いただいておりますけれども、どのようなサイクルでどういった内容で情報交換が行われているのか、この点について、ちょっとお伺いをしたいと思います。
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○教育指導課長 御質問のスクールカウンセラーとの連携の部分でございますが、中学校においては時間割を組む中で、すべての学校で生徒指導の、名称はさまざまでございますが、生徒指導委員会とか協議会とか申しまして、関係する職員が集まって時間割の中に位置づけまして、そこにスクールカウンセラーの方にも入っていただき、来室の状況、あるいは担任、学年が抱えている子供の動向等をお話しして専門家のアドバイスをいただくということで、こちらの数値としては、直接カウンセラーが子供に相談に当たったというような件数が基本かと思いますが、その他の学校では、実際にカウンセラーに当たらなくても職員が連絡の中でアドバイスを受けているということで、中学校においては全校で時間割の中にその打ち合わせ会を設け、そこにスクールカウンセラーも同席をして情報交換等を行っているという状況でございます。
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○納所 副委員長 そうしますと、例えば、スクールカウンセラーが同席して情報交換をするという場合に、結局いじめのためのスクールカウンセラーという専門じゃないわけですね。幅広くスクールカウンセラーさんというのは生徒の心の問題から対応の仕方、それから教師の接し方等のアドバイスをいただけると思うんですけど、その定期的な情報交換を図った中で、いじめがテーマにならないこともあるというふうに、この場合は理解してよろしいんでしょうか。
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○教育指導課長 そのような状況もあるということでございます。
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○納所 副委員長 その中で、ちょっと残念だなと思うのが、やはりその7番の項目、日常の取り組みの中で三つ目ですね。児童・生徒会活動等を通じて、いじめの問題を考えさせたり生徒同士の人間関係、仲間づくりを促進したというのが、これが意外と25校中、小・中合わせて14校56%、半分ちょっとという学校で、いわゆる生徒の自発的な取り組みというのがこの数字にあらわれない。実際やっていないことは、どこの学校でもその取り組みというのはやっていると思うんですけれども、それが、いわゆる生徒同士の生徒の中での自発的な取り組みというのは、そのいじめを起こさせない学校風土というものをつくるものなんですけれども、それがちょっとここでは見えてこないのかなというふうに感じているわけなんですけれども、その自発的な取り組み、いじめだけの問題を常に扱っているわけではないと思いますけれども、さまざまな活動をしていく中で、こういうときはいじめになりやすいから気をつけようというような風土があってしかるべきだと思うんですけれどもね。そういった取り組み状況というのはどうなんでしょうかね。その生徒会、児童会活動なんかで、スローガンだけで終わっていないかどうかという質問なんですけれども、そこから先への取り組みというのは、何か特徴的なものは鎌倉市内の小・中学校の中でありますでしょうか。
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○教育指導課長 まず、市内全体について申し上げますと、ここでは今、委員の御指摘の調査の項目は、児童会あるいは生徒会といった組織、子供たちの組織の中での取り組み状況でございますが、そこにおいては、報告もさせていただいておりますが、鎌倉市の連合生徒会というところで、各中学校でございますが、中学校いじめ撲滅のためのスローガンを考え、持ち寄り、そして市としての統一したスローガンをもって対応しようということで昨年度末やらせていただき、それを受けて、今言われるように、例えば、本部の役員とか学級委員とか、そのような子供たちがそれを受けて学校独自のものをつくったり、あるいは市のものを書き直して掲示するなり、呼びかけを行っている。これは多くの学校で行われておりますが、それを一歩学級での取り組みということになりますと、特に小学校においては、学級づくりといいましょうか、その中で人間関係プログラム等、委員の方でもいろいろといただいておりますけれども、子供たちがそれぞれ認め合うような形のロールプレーイングを入れたり、ちょっと名称の方はいろいろついているわけですけども、そのような一つゲーム的な要素を入れながら、自分がみんなにかかわって、みんながそれぞれを認め合う、そのような人間関係づくりに努めていると。これは、ここではちょっと数字的には出てございませんけれども、各学級においての学級指導の中では十分行われている、あるいはかなり進んできているというふうにとらえてございます。
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○納所 副委員長 もうこれで終わりにいたしますけれども、ですから、この文科省の調査項目にない、例えば、学級で構成的グループエンカウンターですか、というような取り組みを行ったであるとか、そういった個性的なもしくは独自の取り組み、積極的ないじめ防止への対策取り組みというものをぜひ紹介してもらいたいと思いますし、またそれを多くの学校にも、各一つの学校の特徴的な取り組みが多くの学校の参考になるような機会をぜひ持っていただきたいということを要望いたしまして終わります。ありがとうございました。
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○高橋 委員 ちょっと昼になっちゃって申しわけないんですけど、1点だけ確認したいんですけど、2ページに、パソコンや携帯電話で誹謗中傷をするというのがありますけど、これがゼロなんですよね。それで、これ例えば、携帯電話を持っている児童の人数だとか、パソコンを個人で所有している生徒の人数とか、そういうのはちゃんと把握はしているんですか。
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○教育指導課長 委員会としては、特にそのような調査をしてはいませんが、学校で、例えば、教育相談を実施する前に生活アンケートを行ったりするんですね。その中で、答えられる範囲でいいよということで聞いたりしている学校はありますが、特に数字の報告は受けてございません。
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○高橋 委員 やっぱりその辺もきちっとやっていかないと、この辺の数字というのは出てこないと思うんですね。もう一つ、以前この委員会の中で、これは中学校の先生ですけれども、学校に行って一番最初に何するか、パソコンをあけて掲示板見たりとか2ちゃんねる見たりとか、そういう自分の学校に該当するものがないかチェックする。チェックするということは以前あったということだと思うんですね。それは、この年度に該当するかどうかはわからないのですけれども、やっぱりこの辺というのは、なくなっていっているんじゃなくて、どんどんふえていっているという実情がありますから、やっぱりこれゼロというのは余りにも不自然なんですね。ですから、調査のやり方に工夫が必要だったんじゃないかなというふうに思いますので、今回は何ともわからないですけど、ちょっと今後の課題としてとらえていただきたいと思います。
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○前川 委員長 よろしいですか。それでは、報告事項残っておりますが、これで暫時休憩させていただきます。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、ここで休憩させていただきます。
(12時10分休憩 13時20分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開いたします。
日程第1報告事項(5)「「心のふれあい相談員」の配置と活動状況について」原局から報告お願いいたします。
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○教育センター所長代理 心のふれあい相談員の配置と活動状況について、その概要を御報告申し上げます。
これまで市内の各中学校においては、スクールカウンセラーを配置し、中学校区内の小学校についてもスクールカウンセラーの対応としておりましたが、各小学校におけるいじめの早期発見、早期対応などの即応支援体制の充実や、悩みや問題を抱えている児童のための相談支援体制の一層の充実を図るため、今年度から新たに心のふれあい相談員を小学校に配置いたしました。
その配置状況ですが、心のふれあい相談員1名で小学校2校を担当することとし、全部で8名をこの6月から配置しております。1日4時間、1校当たり月2日程度を原則としています。心のふれあい相談員の経歴としては、元教員5名、元PTA役員2名、学生1名です。
いじめの問題を中心として活動し、さらに、児童の悩み相談や話し相手、各小学校の実情に応じて、保護者や教育活動への支援などの業務も想定しております。教育センター相談室とも十分な連携をとりつつ、効果的な活用を図ることとしております。
8月までの活動状況の詳細につきましては、現在集計中でございますが、これまでの集計できた段階では、延べ195件の活動報告件数のうち、児童からの相談が約27%、児童の話し相手、遊び相手を行ったのが40%、保護者からの相談が約2%、教員からの相談が約9%、教育支援が約14%、その他、校内委員会への参加などが約8%となっておりまして、さまざまな活動の中で一定の効果を上げている状況です。
活動内容といたしましては、給食時における会食、授業の参観、校内巡回、子供との話し相手、遊び相手になることなどを通して、子供たちとともに過ごし触れ合うことにより心のふれあい相談員の存在を知ってもらい、子供たちが相談しやすくする体制づくりに努めているところです。休み時間に孤立している子供へ声かけをして、子供の顔が明るくなったという報告も来ています。さらに、校内委員会やチーム支援会議への参加なども行っています。今後も心のふれあい相談員が、小学校児童に信頼される相手となるよう、子供たちの中に入って、子供との信頼関係を築くとともに、各小学校の課題の把握に努め、子供の安心感の向上を図っていきます。
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○前川 委員長 質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
よろしいですか。ただいまの報告で了承ということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
それでは、追加されました報告事項「熱中症対策について」報告をお願いいたします。
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○学務課長 熱中症の対策につきまして、御報告させていただきます。運動時におきます熱中症の予防につきましては、各学校に対しまして、運動時における熱中症予防について及び運動時における安全指導の手引きによりまして対応をお願いしてきております。
さらに、本年度におきましては、6月に熱中症予防について、環境条件に応じた運動と適度な休息をとること、失った水と塩分の補給をすること、熱を逃がす工夫をすること、体調不良は無理をさせないことなどを重ねてお願いしてまいりました。
また、8月に入りまして連日35度を超える猛暑が続いていたことから、気温が35度を超える場合には、運動は原則中止するよう、再度指導の徹底をお願いしてきたところでございます。
なお、本年度熱中症の報告は現在のところございません。
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○前川 委員長 質疑ありませんか。
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○石川 委員 ありがとうございます。熱中症が大変ことしは多かったという。発症例が3,000件を全国で超えるんじゃないかと。あと私も高齢者の死亡が高いのかと思ったら、そうじゃなくて、中学生も男性学生が亡くなったという症例もあります。
ですから、高齢者問わず健康な子供たちにも影響があると思ってこの質問をさせていただくんですけれども、今の厚生省ですか、予防の手引きについてはあったそうなんですけれども、連日35度以上が続くと運動は原則中止ということできているんですが、これはどうなんでしょう、守られているんですか。
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○教育指導課長 今年度の夏場の猛暑につきまして、各学校で子供の健康面には留意させていただいております。今回、今報告がありました、特に、事故等が伴いましたこの熱中症につきましては、8月の半ばでしたか、痛ましい事故というようなことでなってしまい、県の方からも通知がまいりまして、再度学校での健康面での管理をということで、ただ、日にちが8月17日ということでまいりまして、ちょうどその日が金曜日でもあるということもありまして、うちの方と扱いは教育指導課の方で学校への指導面で通知をさせていただきましたが、ファクスで学校に流しまして、学校ではそのとき活動していた運動部の顧問を呼んで徹底を図ったということでございますが、時期的にちょうど小学校は夏季休業中ということでほとんど学校における活動はなかった。問題は中学校における運動部活動であろうと。文化部であっても室内の暑い中でございますから、あわせて、活動している者については十分注意するようにということで、学校長の方から徹底を図ってもらいました。実際には、35度を超えるというようなときに活動していたという場面はないと思いますけども、ちょうど時期がお盆の時期で、部活動がちょうど休みにしていたところが多かったということで、あとやっていたとしても、職員室等に温度計を置きまして、それに注意をしながら顧問が指導に当たったと聞いております。
したがいまして、特に温度が上がったことによる中止という形での報告はもらってはございませんが、注意をして指導に当たったというところを確認しております。
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○石川 委員 夏休みでやっぱりクラブ活動とかもさかんに行われていると思いますけれども、35度を超えるというのは、まあそうそうはこれからもうないだろうと私も思いますけれども、温度に限らず、室内で汗をかく、こもった状態が一番危険性が高いと私も思いますので、十分注意していただきたいのですが、これ発見が早いとそう重度に陥らないという、私もちょっと調べてみてわかりました。その発症から20分以内に体温を下げないと重篤になるということも調査していてわかりまして、これはやっぱりちゃんとした責任者なりが習得をしていないと、その処置法を間違ってしまうと死に至ることがあると私わかりましたので、そういった面では、養護教諭の先生方、あとクラブ活動の顧問の先生とか、きちんとそういう処置法というのを、心肺蘇生法というのは多分訓練のときに習うと思うんですが、それとあわせてやっていただきたいと思うんですが、まだそういうことは今のところではなされてはないですよね。
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○教育指導課長 今、委員からありました心肺蘇生につきましては、各学校でやらせていただいておりますが、特に熱中症に特化してということはございません。ただ、報告をもらった中に、今回の通知の中に対応もある程度マニュアル的に書かれた文書になってございます。8月17日の通知のときには、運動部顧問に対して指示をして内容まで徹底をしたと。
それから、多くの学校は9月3日の2学期の始業式、まだ残暑が厳しいということから、全職員に再度配布をして、運動会等も控えてございますけども、まだまだ暑い中での指導ということ。その通知した文書の中に、対応についてもある程度具体的に書かれていますので、研修的なものではございませんけれども、内容の確認をしたというふうに聞いております。
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○石川 委員 9月も残暑は厳しいと思いますけれども、また、ないとも限りませんので。来年度かもしれませんが、きちんとその習得法みたいな処置法を全先生方学んでいただきたいなと思いますが、その予防、なった場合に処置をするときの道具なんですね。道具といいますか救護用品なんですけれども、やはり氷が必要だということ、絶えず保管をしていただくことと、あと塩分を含んだお水、さっきも言いましたけれども、生理食塩水だとか飲料水、スポーツ飲料というものが絶えず常備してあることと、あとかかったらすぐに冷やすことなんですけれどもね。クーラーのきいた部屋に移動させるのが一番いいと書いてありますけれども、いつ起こるかわからないから、クラブは養護教諭がいないときでもやっているわけですよね。ですから、そういう準備を怠らないように、これからも土日クラブ活動やると思いますので、くれぐれも注意なさっていただきたいと要望いたしておきます。お願いいたします。
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○前川 委員長 ほかに御質問はありますでしょうか。
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○高橋 委員 ちょっと観点が違う面があるんですけれども、この間ちょっと新聞を見ていましたら、岩中のブラスバンド部が入賞したということで、ああ、よかったなと思ったんですけども、そこもちょっと騒音問題があって、閉め切りの部屋で、みんな一生懸命、外に音が漏れないようにと練習していたんだと思うんですね。改善工事がもう終わったんですかね。その辺ちょっと確認だけしておきたいんです。
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○学校施設課長 学校と協議の上、ブラスバンドの大会がありますので、協議の上、12月から着工ということです。
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○高橋 委員 まだやっていないんですか。
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○学校施設課長 まだやっておりません。
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○高橋 委員 じゃあ、そういう劣悪な環境のもとで、もう近所の人は引っ越しちゃったから、もう今はあけ放しにしてやっているんですか。
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○学校施設課長 あけ放しにしてはやっておりません。音楽室にはエアコンがありますので。それは大丈夫です。
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○高橋 委員 何かそれもまたね。閉め切りで菌が充満して気管をやられたとか何かそういうことも御父兄の方から苦情として入ったんですけど、そういう。とにかく、やっぱりクラブ活動、スポーツばっかりに、熱中症なんていうと注目しがちですけど、そういう部分でもかなり生徒に負担をかけてきたので、ぜひ全般的に見てやってほしいと思います。要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
済みません。ちょっと委員長から一つだけ申し上げます。先ほどから石川委員、とてもいい御質問をなさっていると思うんですが、中学対象の話だと思います。これから運動会の練習が体育館で行われると思うんですが、そこで何か例えば不具合が出ているとかということはありますでしょうか。
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○教育指導課長 体育祭、運動会につきましては、小学校全校9月実施を予定しております。中学校は一部、先日、きのうですか、手広中学校は実施をいたしましたが、あと大船中学校と玉縄中学校が体育祭。あとは春に実施を。体育館を使っての練習というのは、学年別であったりあるいは雨天時であったり、限られたところで使用することになると思います。その分には十分通風等、気をつけて実施しております。基本的には、学年別等で計画的にやっておりますので、体育館も非常に温度が上がるところには違いありませんが、通風には注意するよう指導しているところでございます。
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○前川 委員長 ぜひそうしていただきたいと思います。体育館はやっぱりかなり温度が上がるのと、クーラーがないので、窓をあけると御近所があるんではないかということもちょっと聞かれておりますので、大変申しわけないんですが、要望としてぜひ気を配ってやってほしいと思っております。よろしくお願いします。
それでは、以上、報告、承認でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 それでは、日程第2陳情の取り下げについて。(1)「平成17年度陳情第13号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択と鎌倉市の私学助成制度拡充についての陳情」事務局から報告お願いいたします。
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○事務局 平成17年度陳情第13号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択と鎌倉市の私学助成制度拡充についての陳情につきましては、平成19年9月3日、提出者から新たに私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情と鎌倉市の私学助成制度の拡充を求める陳情を提出するため、取り下げの申し出がございました。取り扱いにつきまして御協議をお願いいたします。
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○松中 委員 これはあれだよね。17年度のとき、これ継続になっているやつでしょう。
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○前川 委員長 そうです。
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○松中 委員 そのとき、私が少人数学級反対で継続ということで。
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○前川 委員長 少人数学級じゃなくて、私学。
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○松中 委員 いやいや。
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○前川 委員長 議事録ありますけど。じゃあちょっと休憩させていただきます。
(13時35分休憩 13時36分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
提出者が取り下げるということで、それを認めるということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。それでは、確認させていただきました。それでは、取り下げを認めることで確認いたします。では、ここで休憩いたします。
(13時37分休憩 13時38分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
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○前川 委員長 日程第3「陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情」日程第4「陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情」、陳情提出者の説明の後に、2件一括して原局から説明を受け、質疑を行って1件ごとに意見、取り扱いを協議したいと思います。
まず、事務局からお願いいたします。
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○事務局 日程第3陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情、日程第4陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情につきましては、陳情提出者から資料が提出されております。お手元に配付させていただいておりますので、御確認をお願いいたします。
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○前川 委員長 はい。よろしいでしょうか。資料確認させていただきました。
それでは、陳情提出者からの発言の申し出がありますので、休憩いたします。
(13時40分休憩 14時04分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開いたします。
原局から説明をお願いいたします。
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○学務課長 日程第3陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情及び日程第4陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情について、一括して御説明いたします。
まず、陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情につきまして、御説明いたします。陳情の要旨は、私学助成の一層の充実について、本市に対して3点の実現を図るよう求めています。
まず、第1点目は、私立幼稚園就園奨励費補助金の拡充を図ること、2点目は、私立学校生徒への就学補助制度の新設を図ること、第3点目は、奨学金制度の充実を図ることを求めるものでございます。
まず、第1点目の私立幼稚園就園費補助金についてですが、市長部局のこども部こどもみらい課が担当で、国の補助対象事業と市単独事業を合わせて私立幼稚園等就園奨励費補助金として助成しております。平成19年度の補助概要につきましては、国庫補助事業の改正により、国庫補助対象部分で補助単価の1%増が行われるとともに、第2子以降の優遇措置に係る適用条件が緩和されるなど、同補助金の拡充が図られていると聞いております。
第2点目の私立学校生徒への就学補助制度の新設でございますが、私立学校のみを対象とした助成制度の新設は困難であると考えております。
第3点目の奨学金制度の充実につきましては、既に私立・公立高等学校の生徒の保護者に対して奨学金給付制度を設けておりまして、平成18年度から給付月額を9,000円から9,600円に引き上げてきたところでございます。
次に、陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情につきまして御説明いたします。
陳情の要旨は、私学助成の一層の充実について、2点の実現を図るよう求めています。
第1点目は、国に対して私立高等学校等への助成金の削減方針に反対し、私学助成国庫補助金の増額を要望する旨の意見書を提出すること、第2点目は、神奈川県知事に対して私学助成の拡充を求める意見書を提出することを市議会に求めているものでございます。
私学助成につきましては、国及び都道府県が私立学校振興助成法に基づき、当該学校における経常的経費等について助成しております。また、神奈川県では、私立の高等学校等課程の生徒の保護者に、入学金や授業料の学費軽減補助制度と保護者の会社の都合による退職、倒産等による緊急支援としての授業料の軽減補助制度を設けております。
本市としましては、毎年、神奈川県教育委員会に対しまして私学助成の充実について要望しており、本年度におきましても、平成19年8月に神奈川県教育委員会に対し、神奈川県市町村教育長会連合会を通して、私立学校及び保護者に対する助成の一層の充実を要望するとともに、国に対しても助成の拡充について、引き続き働きかけるよう要望したところでございます。
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○前川 委員 質疑のある方、発言どうぞお願いします。
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○高橋 委員 ちょっと1点だけ確認しておきます。幼稚園の就園費補助金の件なんですけれども、ちょっと担当が違うかもしれないですけども、以前にこの委員会で、この委員会だけじゃなくて本会議で全員一致で、そのとき3,000円だったかな、1世帯当たり3,000円上げてくださいということで出てきて、採択をして市長に送付したという経過があって、それについては、経年的な部分がありましたけれども、今はそのときから比べると3,000円以上の増額になっているというふうに私は認識しているんですが、ちょっと数字的なものがわかれば教えてもらいたいんですけど。
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○学務課長 今、委員さんおっしゃられたのは、多分市単部分の補助ではないかと思っております。確かに平成16年度2万4,000円であったものが、平成17年度に3,000円アップしまして2万7,000円、18年度にはさらに3,000円アップしまして3万円という状況になっております。
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○前川 委員長 高橋委員、よろしいですか。ほかに御質疑ありませんか。
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○高野 委員 この3点目の奨学金制度については、一定過去に引き上げを図りましたよというような、今、説明があったんですけども、この水準というのは、わかる範囲でいいんですが、例えば、湘南各市の水準で見たら鎌倉市はどういう位置にあるのか、高いのか、まだ不十分なのか。詳しいデータをお持ちじゃないかもしれないけども、もしわかれば教えてください。
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○学務課長 奨学金制度の本市の県内での状況でございますけども、額で申しますと、9,600円で県内で第6位というふうな状況でございます。そうして補助する人数でございますけども、これにつきましては、川崎が350人、横浜が19年度で197人というふうな状況の中で、鎌倉は160人というふうな対象で行っておりますので、これは県内で第3番目というような状況でございます。
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○高野 委員 そうすると、相対的に見ると、鎌倉は対象となる人の基準、それから金額についても一定の水準にあると。それで十分かどうかは別問題として。まあそういうことですね。
あと2番目の、さらに独自の私学に限定した就学補助制度については、17年度のときとほぼ同じような答えなんですが、こういう制度を持っているところは県内であるんでしょうか。
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○学務課長 県内では19市全部わかっているわけでございませんけども、湘南各市につきましては持っておりませんし、資料を取り寄せた中で県内の14市につきましては制度はございません。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ありませんか。
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○石川 委員 陳情者の方の持ってきた資料の中に、私立校の経常費補助全国比較というデータがあるんですけれども、これ公立高校でのデータというのはとれますか。こういう比較にならないので、わかっているんだったらお願いします。
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○前川 委員長 原局、いかがでしょう。
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○学務課長 公立高校の経常経費の比較というようなことでございますか。あるいは入学金等との授業料とか入学金のその比較というふうなことですか。
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○前川 委員長 じゃあちょっと休憩します。
(14時13分休憩 14時15分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。はい、どうぞ。
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○学務課長 公立高校の学校の運営経費というのは、ちょっとわかりかねますけども、保護者がどの程度負担しているかというふうなことでお答えさせていただくということで、よろしいですか。
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○石川 委員 ちょっと違います。
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○学務課長 ちなみに、公立学校の授業料でございますけども、年額で11万5,200円で、入学料が5,650円、これを足しますと12万850円でございます。
先ほどお申し出のありましたように、陳情者資料の3ページでございます。高等学校の学費でございますけども、神奈川県2番目で84万6,942円というような数字になっております。これを比較しますと7倍というふうなことでございます。
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○石川 委員 やめます。打ち切ります。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
よろしいですか。では、質疑を打ち切ります。
陳情2件は、1件ずつ意見、取り扱い協議を行いますので、まず最初に、陳情第15号鎌倉市の私学助成制度拡充を求める陳情について、御意見そして結論を出すか出さないかについてお伺いいたします。
それでは、山田委員から伺ってよろしいですか。
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○山田 委員 それでは、陳情第15号からということですので、陳情者のお話をお聞かせいただいて、私学に対する親御さんの御苦労ないしはいろんな事例も今この社会で発生していることの御説明をちょうだいいたしました。一方、この鎌倉市に求めるということでございますので、その原局からの今の御説明の中では、鎌倉市としての一定の対応も現在している。それに十分か十分でないかという議論は確かにあるんですけれども、一定の対応もしているということでございますので、私としては結論は出さなくていいんじゃないかというふうに思っております。
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○前川 委員長 継続ということですね。
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○高野 委員 鎌倉市の私学助成拡充を3点にわたって、先ほど陳情提出者の方から御説明いただきましたけれども、現状認識としては、おおむね私も聞いていてそのとおりだろうというふうに思います。広くやはり、今、社会的格差が拡大していると言われていて、先ほど休憩中の質疑の中でも雇用についても触れられていましたけれども、やはり全体的にいわゆる非正規不安定雇用が広がっているという経済状況の中で、当然これ学費を負担するのは親御さんですから、親御さんの状況が厳しくなっているという反映だと思うんですね。本市においても、私も何回か本会議でも申し上げていますが、生活保護受給世帯、それから義務教育で就学援助を受けている方と、あと国費、国保のこれは滞納者、いずれもこれは鎌倉市においても右肩上がりふえている。今いただいた資料の8ページでも学費困難な方がの推移が06年の1.25で、これも全体として右肩上がりになっているんですね。そのとおりだというふうに思います。
ですから、本市の今の状況に照らしてこの三つあるうち(1)については、そういう方向で今、市も努力を図っている。19年については金額自体は上がっていませんけども、税制改定の影響で収入が同じなんだけれども、受けられる税制改定の影響で補助金を受けられる方の金額が下がってしまうという事態が生じてはいけないということで、これ金額はふやしていないんだけども、一定の手立てをとっているんですね。そういう現状があって、今後もこれは市としても財政的な面との兼ね合いがあるだろうけど、こういう方向をとっていくということ。
あと(2)と(3)ですが、(3)については、今、先ほど私も確認しましたけども、鎌倉市は比較的頑張ってやっているということなんだけれども、やはり今先ほど陳情者の方から言われたような現状を踏まえれば、やはり少し中期的な視点でも結構ですので、やはり充実に向けてこれは取り組んでいただきたいなというふうに思います。
(2)については、これ陳情第16号とも関係ありますけど、私は根本的には、これはやっぱりもう少し国がきちんと基盤整備にはもう少しお金を出す必要があるだろうと、一般財源化の問題も含めてですね、と思っております。それに伴って、県ももう少し頑張ってくれというのが正直なところですから、この課題はなかなか難しいかなというふうに思いますが、(3)の充実ともあわせて、もう少し広い意味での援助ですね、奨学金の拡充も含めてやっていただきたいというふうに、2と3は私やや結びつけてとらえますと、全体としては、やはりこれは積極性がありますので、ぜひ結論を出していただきたいというふうに思います。
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○高橋 委員 まず、結論から言いますと、結論は出さないで継続にすべきと思います。ちょっと理由といいますか意見を幾つか述べたいのですが、一つはですね、やっぱりこの目的といいますかその願意ですね。三つ並べてあるんですけれども、できればこれ一つ一つやっていただきたいた方が扱いとしてはよかったんじゃないかなと。そうすれば結論を出していけるものもあったんではないかなというふうに私としては考えております。
そういったことを前提に、総体的なちょっと意見を言いたいんですが、高野委員の方からもありましたように、格差の問題これはいろいろな面で今格差社会と言われておりますけれども、私としては教育の格差というものはあってはならないという、基本的にそういうふうな思いがあります。
それから、先ほども陳情提出者の方、休憩中でありますけれども、前提条件として公立学校と私立学校に対する公金の投入金額を比較すれば、やっぱりこれは公立学校、こちらの方が多いわけでありまして、そういった意味では、できることは私立の方にもしていくべきだろうと、基本的にはそういう思いがあります。
それから、確認もしましたけれども、私立の幼稚園に対する就園費の補助に対しては、幼稚園の父母の会の方々から再三にわたって要望なり陳情なりをいただいておりまして、議会としてもずっと後押しをしてきた経過もありますし、それにこたえて行政の方も努力をしてアップを図ってきているという、これについては、私は一応際限なくということはできませんので、一定の成果を得たという段階にあるなというふうに思っておりますので、これ以上今の段階でふやしていくというのは、非常に厳しいんじゃないかなというふうな考えを持っております。
それから、2番目の新しい制度ということでありますけれども、これは何か研究はしていくべきだろうなというふうに思っております。そういう意味で後押しを求められれば、私としては後押しをしたいなというふうに思うんですけど。だからといって、これが何ができるかというのは、また別な次元の問題でありまして、国や県ともいろいろ協議をしたりしながら、市単独でできる何かその補助というものは何があるのかなというようなところから、本当に一からいろいろ研究をしていかないと、こういうものというのはなかなか確立できないだろうなと。それでもやっぱり前提で言いましたように、何か教育の現場で格差が生じているということを私自身も感じておりますので、そういったものを是正していくための一助になるんじゃないかなということは思います。ただ、三つ一緒に通すということはなかなか難しいなと。
最後でありますけど、これも十分とは言えないかもしれないんですけれども、鎌倉市としても努力の跡が見られますので、これについても、さらに努力を求めたいとは思いますけれども、一定の努力については評価をしていきたいなというふうに思います。
そういうことで、トータル的には結論を出すというふうなことは、今回は難しいなというふうに思いますので、継続ということです。
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○前川 委員長 はい、わかりました。
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○松中 委員 私はね、前回と同じように少人数学級については反対。そういうことで継続。
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○石川 委員 私も継続にさせていただきます。やっぱり3項目あるというのはちょっと無理があるかなと思います。
先ほどの原局の説明でもありましたけれども、鎌倉市は、今、拡充を図っているところで、一定の評価はしますので、この項目に関しましては継続にします。
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○納所 副委員長 私もちょっと継続で推移を見守るべきではないかなと思っております。まず、私立幼稚園就園奨励費補助金の制度でございますが、やはり、るるお話あったように、行政努力しておりまして、例えば、昨年度は小学校1年生の姉や兄のいる世帯の補助条件というのを新たに設けられましたけれども、この補助条件が今年度から小学1、2年生の兄弟がいる、いないという形の区分もふえております。そういった意味で、行政は努力をしているということでございますので、これ以上の拡充となると毎年毎年かなり変わってくると。行政の負担も大きくなってきて、できるものもできなくってはいけませんので、この推移を見守りたいということ。
それから、2点目の私立学校生徒への就学補助制度の新設ということなんですが、となりますと、私立の場合はいわゆる学区、公立でもそうですけど学区というのはないわけで、いろんな地域から生徒が通ってくるという中で、鎌倉市に住んでいる生徒に対しての補助という制度もないことはないと思うんですけど、これ本来的には、県や国の仕事ではないかなということでございます。
3点目の鎌倉市における奨学金制度の充実ということは、これに関しては、先ほど出ておりましたように、かなり努力をしてくれているということ。これが十分とは言えないのはもうこれは確かでございます。十分とは言えないまでも努力を続けているということで、これは推移を見守るべきではないかという理由で、この件については、継続というふうに思っております。
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○前川 委員長 それでは、取り扱い協議の結果、陳情第15号は継続審査ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認いたしました。
続いて、陳情第16号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の採択を求める陳情です。同じく意見、そして結論を出すか出さないかについてお伺いいたします。
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○山田 委員 陳情第16号なんですが、先ほど、原局の方からも、既に県を通して国、また県へ要望とかということをされているということの実績があるということと、あと陳情の理由の中で、最後の4行ぐらいなんですけど、これは私学助成の拡充を求めるというこの趣旨に照らした部分がこのあたりじゃないかと思うんですが、一定の少人数学級、小・中・高というのはなかなかここまでのところというのは、なかなか今現在できるような状況ではございませんし、そういった意味でも、今、鎌倉市の方が県・国とのいろんな要望を通じて改善を図っているということに現状を考慮いたしまして、この分も私としては結論を出さないということでよろしいかと思います。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
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○高野 委員 先ほど若干触れましたけども、やはり先ほど高橋委員からも、教育においては格差は許されないんじゃないかというお話がありましたが、私も同感でして、やはりそうするとやっぱり地方格差というのも本来問題になってくるわけですね。先ほどの資料にも載っていましたが。するとやっぱり国が基本的にはきちんと財源の手当を図る必要があろうと。
鎌倉市では、少人数学級という点では、小学校2年生までの方針を今持っていまして、独自に非常勤の方を雇うということもやってかなり努力している。それから、教職員数について、県の方にも定数増についての要求もしているというふうに伺っています。そういうことからも明らかで、やはりきちんとすぐ中・高で少人数学級ができるかどうかは別としても、これは国が大きなかじ取りをとらなければ、やはりこういう方向は切り開かれないだろうと。私学助成についてもやっぱり同じだと思うんですね。ですから、ぜひこれは国・県に対して、特に財源の確保・充実ということについては、意見は上げるということは、非常に大事なこれは今時期にも来ていると思いますので、先ほどと同様結論を出すべきだろうというふうに考えます。
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○前川 委員長 ありがとうございました。
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○高橋 委員 結論から言いますと、結論を出して、私は採択をして、国や県に送付をすべきだろうというふうに思います。少し意見を述べたいんですが、実はちょっと先ほど、休憩中ですけれども、陳情提出者の方に幾つか質問をさせていただいたんですが、学校側の努力とか親の対応とかそういうものも、やっぱりきちっとやっていかなきゃいけない面もかなりあるとは思います。しかしながら、いろんな制度を一から洗い直して、もう少し家庭や子供たちの負担軽減を図るようなことをやっていただきたいなというふうに思います。
ただ、結論は結論としてそういうふうに申し上げてはいるんですけれども、実は実態としては、私学の中では大変お金持ちの学校もありまして、私学同士で融資をし合って、お金を借りたりお金を貸したりとかいう、こういうことも実態として行われているんですね。そういうような、どうしてそういうことになってしまうのかなと。こっちの学校はお金が、要するにほかの学校に貸せるほどお金があって、こちらの学校はほかの学校から借りなきゃならない銀行から借りなきゃならない、そういう状態になるのかなと。やっぱりそういうところにも本当に根幹的な問題が内在しているんじゃないないだろうかなと。そういうことも、ぜひ、きちっと、国の方にしても県の方にしても調査できるところは調査をしていただいて、その上で、先ほども言ったように、教育の格差ということはあってはならないと、そういうことを原則に、できることはしっかりやっていただきたいと、そういうふうに思って後押しをしたいと思います。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
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○松中 委員 この私学と公立を考えた場合、私学がどんどん拡充していくと、公立から私学に流れる、現在も公立から私学へ流れる傾向が強いわけですね。さらに、私学が充実していけば、もっと公立の方から私学へ流れるという傾向は、現実問題としてとまらないだろうと思うんですよ。だけど、そういうことでは、本来的な教育の現場というのは、果たしてそういうことであるかというと、私学というのは、基本的に寄附で立ち上げてくるというような考え方があったんだろうと思うんですよね。これは外国なんかだったら、ある意味じゃ多額の寄附をすれば入学はできると、卒業は別として。そのようなこともあり得るわけですね。ですから、私学に対して公的援助をどこまでするかという考え方というのは、もっともっと煮詰めないと、私学が充実していくと、これは公立からどんどんはっきり言って流れていきますよ。本来、我々は公立の学校が充実しなきゃいけないという議論をしなきゃいけないんだろうと思うんですけども、私学も教育の現場としたら教育の現場として教育を語ることは問題ないんだけども、しかし、現実問題として私学が寄附でだんだん大きくなってきたから、寄附だけではとても、あるいは賄うというか少なくなってきた現実があるんだろうと思うんですけども、ただ、やっぱり教育の現場の一つ大きな問題が、私、少人数学級という問題があるわけで、私の考え方はそういう考え方になっていないんで、私はこの件についても継続と、そういうことです。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございます。
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○石川 委員 私もちょっと継続にさせていただきます。やはり陳情者の方の説明はよくわかるんです。日本が本当に教育に対してお金を出していないというのは、私も格差社会の本を読んでよく理解しております。
しかしながら、この陳情によりますと、退学せざるを得ない子供たちも今続出しているということも私も承知しておりますが、ここの受け皿がもっと充実すべきだと私は思うんですね。単に学校の私学助成をしたからといって、この子たちが救えるかとは私も言い切れない。もっと審査が必要と思います。
やっぱりちょっと高校の不祥事も起こっていますよね。大学受験を費用を出させて、それで水増しをしていたという事件もありまして、私立校自体も助成をしてどういうふうに使われているかもまだきちっと精査していかなきゃいけないし、安易に国や県に鎌倉市議会からこうやって求めていくのは、ちょっと私はいかがなものかなと考えます。
原局が先ほどもおっしゃいましたけど、8月に一応要望書みたいなものを出しているということで、そのことで、また二重に上げる必要も私はないかなと思いますので、継続にさせてください。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございます。
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○納所 副委員長 私もこれは継続というふうに扱うべきではないかというふうに思っております。先ほども申し上げました、本来、国・県これ陳情者の休憩中の説明でもよくわかったんですけれども、また、その願意についてはよく理解するところではございます。やはり格差というものがこの教育の場にもあらわれてきている部分が、これは否めない事実であるということだと思います。これは本来的に国・県がやるべきであると。
その中で、来年度の国の予算の概算要求の中でも、割合その充実の動きも見えてきている。これがどうなるかこの先の審議によるわけでございますけれども、その中で、例えば、幼児教育の負担軽減なども予算の大幅拡充を概算要求の中で求めていくという動きがあります。そういった推移を見守っていくべきではないかなということで継続とさせていただきたいと思います。
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○前川 委員長 意見書の提出は全会一致ということでございますので、御協議、取り扱いの協議の結果、意見一致になりませんので、陳情第16号は継続ということで確認させていただいて、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。ありがとうございました。それでは、ここで休憩させていただきます。
(14時40分休憩 14時45分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開させていただきます。
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○前川 委員長 日程第5「陳情第14号沖縄戦集団自決に関しての教科書検定の撤回を求める意見書提出を求める陳情」について、よろしくお願いします。
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○事務局 ただいまの日程第5、陳情第14号沖縄戦集団自決に関しての教科書検定の撤回を求める意見書提出を求める陳情につきまして、お手元に資料を配付させていただいておりますので、御確認をお願いいたします。
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○前川 委員長 確認していただきましたでしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、陳情提出者からの発言の申し出がありますので、休憩いたします。
(14時46分休憩 15時09分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
実は、担当原局がこの件に関しては、申しわけないですがございません。関係部局の出席をしていただいておりますので、そちらの方から説明をお願いしてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
よろしいですか。それではお願いいたします。
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○教育指導課長 陳情第14号沖縄戦集団自決に関しての教科書検定の撤回を求める意見書提出を求める陳情に関する教科書検定について御説明いたします。
今回の教科書検定は、平成18年度より、平成20年度から高等学校の主として中学年用として使用される教科用図書を対象として実施されたもので、検定申請件数は224点であり、このうち222点が合格、2点、これは生物?に当たりますが、不合格となっております。この教科書検定は、教科用図書検定規則、平成元年文部省令第20号、第18条第1項の規定に基づいて行われるものです。本陳情に係る検定は、平成19年3月22日に高等学校使用教科書のうち、教科、地理歴史、種目は世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、地図の種目になっております。また、教科、公民の種目は、現代社会、倫理、政治・経済についての検定が行われ、その際の検定意見を受け、修正を経て検定合格となったものです。
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○前川 委員長 ありがとうございました。
次に、御質疑のある方は御発言お願いしたいんですが、関係部局が答えられる範囲でということでお願いいたします。場合によっては休憩をさせていただきますが、いかがでしょうか。
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○高野 委員 わかれば、事実を教えておいていただきたいのですが、先ほど休憩中に石川委員からも質疑ありましたけども、この問題、沖縄が当然地元になるわけですが、県議会は6月、7月とこの問題で二度にわたって国に対してこの検定の意見を撤回してもらいたいという意見を上げたというのは、これは事実ですか。間違いないですか。
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○教育指導課長 それについては、こちらとしては特に把握はしてございません。
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○高野 委員 そうすると、また同じ答えになるかもしれませんが、沖縄の市町村ありますね。これについても意見書がどのぐらい出ているかなんてことは把握していませんか。
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○教育指導課長 把握はしてございません。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありますか。
(「なし」の声あり)
はい。それでは、質疑を打ち切らせていただきます。
そして、御意見、結論を出すか出さないかについてお伺いいたしますので、よろしいでしょうか。
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○山田 委員 陳情第14号について、私のちょっと意見を申し上げさせていただきたいと思います。
これは平和憲法云々ということはもうそれは置いとくといいますか、重々承知した上で、やはり教科書というものに関しては、やはりきちっとした事実に基づく表記で、教育がある種何らかの意図的にぶれていくようなことというのは、やはり私としては好ましい状況ではないというふうに思っております。そういう意味で、この沖縄戦における集団自決、これが歴史的にどのような事実があり、これが実際としてなされたのか、そのあたりが私自身が十分理解していないという不勉強さはあるとしても、歴史学会なり、あるいはそういった事実をきちっと究明する学者なり、あるいは関係者なり、そういったことの事実の積み上げがあって、初めてどうだったかということがわかるんじゃなかろうと思うんですね。沖縄県民にとってみれば、大変悲惨な戦争を経験している、そういった子孫の方が多くいらっしゃる、その心情的な気持ちというのは十分理解します。平和を求めるという気持ちも私は自分なりには理解し、自分はそう思っているつもりですが、やっぱり事実というものはどうなんだと。そこがやはり明確でない以上、あるいは明確にした上でこうしたことが議論されるべきだろうというふうに思っています。そういった意味で、教科書検定を通した後が事実なのか、通さざる前が事実なのか、そこのところも、今、私自身は結論を持っているわけではありません。しかしながら、これが例えば、ある政治的な動きでこの種の議論が右に行ったり左に行ったりということもやはり好ましいことではないと思いますので、これは、ある種、歴史学会なりあるいはそういったことをきちっと検討できる、あるいは事実はこうなんだというところのやはり正確な事実をつかまえた上でないと、なかなかこれについては言えないというふうに思っています。
したがいまして、意見書を提出する陳情ということですので、意見書について、これから各委員についてはそれぞれ御意見を述べられると思いますけれども、この教科書の内容、この陳情の中身につきましては、私としては一定の結論を出していくべきだろうと、現段階ではそういうふうに考えております。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
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○高野 委員 この問題は、新聞でも大きく報道もされておりまして、沖縄県ではこれは非常に大変大きな問題になっているというふうに認識しております。それで先ほど、沖縄がどういう動きになっているのかということで、できれば原局と事実を認識を共有しておきたいなと思って質問したんですけれども、私は資料を持っています。沖縄県では、これは県議会全会一致なんですね。6月22日と7月11日、これは再度また同趣旨の意見書を上げているんですね。二度県議会が、右から左というお話もありましたけど、全会派一致で行われていると。それから、市町村を見た場合は、これ県内で41市町村、これもすべてこの教科書検定意見の撤回、それから、集団自決に関する記述の回復を求めると、こういった内容の意見書が可決されていると。ですから、沖縄でもこれはもうかなり県民が一致した、代表機関がこういうふうにやっているわけですから、意見として国に上がっているのが今の現状であるということなんですね。
私、この文章をちょっと読んでいまして、私自身もそんな歴史については専門家でも何でもありませんが、しかし、沖縄の地元でのこの決議の内容にこういう記述があるんですね。沖縄戦における集団自決が日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実と。それから、後段では、沖縄戦の実相を正しく伝えるとともに、平和を希求し悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにも、今回の検定意見は撤回され、同記述の回復が速やかに行われるよう再度要請すると。これは2回目の決議です。意見書の上げる決議ですけど。こういうふうに、地元の沖縄県議会全会一致でこういう意見を国に上げているということを、私はやはり重く受けとめたいというふうに思っています。
もちろんこの陳情の趣旨もそうですけど、検定制度のあり方そのものがどうだとか、そういうことはもちろん国において十分に議論していただきたいところだけれども、やはり本市も全国の市に先駆けて平和都市宣言を行った自治体でありますし、やはりこういう沖縄の一致したこの声がありますから、やはりこういう声を率直に国に、同じ日本ですからね、この鎌倉市も。遠いですけどね。やはり上げていくということに、私は一定の積極性はあるし、沖縄がもうかなり一致した動きをしているだけに、私はこのことを重く受けとめて、平和都市の鎌倉市からもこういう声があるんですという意見を上げるという意味において、私はぜひ結論を出していただきたいというふうに考えます。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
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○高橋 委員 まず、結論から申し上げましてですね、ちょっとまだ私自身、今、結論を出せるほどの材料を持ち合わせていないということで継続をしていただきたいと思います。
少しだけ意見を述べたいんですが、基本的に戦争はしてはいけないというふうに思っております。やっぱり戦争をやると、人が精神的に、やっぱり人間性を失っていきますので、そういうことにおいていろんなことが起こってくるわけでありまして、そういう状況の中で大変に悲しい出来事がいっぱいあったなと。その集団自決についてもそのうちの一つだろうと思いますし、従軍慰安婦問題なんかもそういう問題のうちの一つ、並べて議論できるものではないですけれども。ただ、まだ皆さん、多くの方が亡くなられていますから、一応添付していただいた資料には生き証人の方の記述もありますけれども、もっともっとやっぱり、日本国内だけじゃなくて、世界の歴史研究家も含めて、特にアジアの方々とも一緒にこの歴史の研究を進めていただきたいなと。そういう中で、きちっと事実は事実としてやっていっていただきたい。
それから、教育は、やはり日本の根幹をなすものでありますから、教科書にどういうものに掲載していくのかということについては、これは、ただ事実だけ並べればいいというふうに私は考えておりませんので、これについても、教育の教科書というものはどうあるべきかということも、一方では、研究を進めていっていただきたいなということは所感として思っております。
組織というのは、組織ありきではなくて、やはり人があって組織があるわけでありますから、この命令系統もどこから出たのか、参謀長から来たのか、統幕会議から出たのか、いろいろあるわけですね。それによって解釈もあるでしょうし、ただ、やってはならない戦争を起こしてしまった。それによってこういう悲しい出来事があったということは紛れもない事実でありますから、私、歴史の研究家じゃないですし、沖縄に行ってこういうことを調べたわけでもないんですけれども、ただ、戦争というものはそういうふうに、声なき声によっていろんな悲劇が強迫観念的に行われたことというのは絶対あるだろうし、それを亡くなられた方たちは、国によって追い込まれたと思って当然だと思います。そういう心情をかんがみれば、本当にそういうことは残していかないといけないことなのかなというふうには思いますけれども、まだまだちょっと私としてはもう少し勉強させていただきたいなと。勉強不足で申しわけないですけれども、今回いただいた資料や陳述によっては、ちょっと私の中で判断がつきかねたものですから、継続をしていただきたいということを主張しました。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございます。
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○松中 委員 私は、これは最後の陳情の中にも書いてありますけども、市議の皆様の一人ひとりの良心が大事と。私もこういう問題はそれなりの歴史観なり平和観なりそれなりに取り組んでいるんで、そして、私の仲間なりあるいは自分の支持している政治家なりとそれなりに話すこともあるし評論家とも話すこともある。そういう取り組みの中で、やっぱりこういう教科書検定のことについての話題というものもいろいろ話すこともあるんですけども、そういう意味で、この市議会として、要するに、私の立場として考えた場合、これを扱うということはなじまないと思うんで、私はこれは、きょうは要するに結論を出すべきだと私は考えております。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
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○石川 委員 私も結論は出すべきだと考えております。私はこれをいただいて、陳情というのはもう1週間も前から出ているわけで目を通しているわけで、それなりに調べてみました。やはりこの書いてあるとおりに訂正をさせられたということは事実だと私は思っておりますので、この席で、そういった意味では沖縄の問題ではありますが、国民の1人として意見書を私は意見を出すべきだと考えていますので、結論を出すべきだと思います。
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○前川 委員長 ありがとうございます。
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○納所 副委員長 私もこの陳情をもとに少し勉強させていただいたんですけれども、沖縄戦の集団自決が今まで教科書に記述されていたわけですけれども、その根拠となっていたのが昭和25年の「鉄の暴風」という沖縄タイムズ社から出された書物で、渡嘉敷島と座間味島で守備隊長が集団自決を命じたと記述したことで、それが沖縄県史、県の歴史や多くの出版物に引用されて教科書にも記述されてきたという背景を勉強いたしました。
ただ、今回集団自決をめぐって検定意見がついたというのが、日本史の教科書10種類のうち7種類の教科書で、日本軍に集団自決を強制された人もいたという記述が、集団自決に追い込まれた人々もいたという修正意見がついたわけでございますけれども、そのきっかけとなったのが、作家の曽野綾子さんがこの渡嘉敷島を現地取材して、昭和48年に出版した「ある神話の背景」ということで、軍の命令説にまず疑問が投げかけられたということと、もう一つは、座間味島の生存者の女性が、軍命令による自決なら遺族が遺族年金を受け取れると島の長老に説得されて偽証したということを明かにしたことが、その娘さんが平成13年に出版した著書で明らかになったということ。一番きっかけとなったのは、作家の大江健三郎さんが、その著書で自決を命令したと名指しされた座間味島の元守備隊長だった方が、平成17年に大江健三郎さんらを大阪地裁に提訴して、今、係争中の裁判であるということだそうでございます。そういった係争中で、これが事実か事実でないかもしくは強制された部分と、それからあとは島の長老に説得されて遺族年金を目的で偽証したということもあるということで、ちょっと文科省は検定の判断を少し変えたのかなというふうに認識したわけでございます。
ただ、いずれにしろ、戦争の中で投降ということが考えることも許されないという極限下で、住民が日本軍の配った手榴弾で命を絶ったという、これは多くの証言がそれ以外にもあるわけでございます。実態上、軍が自決を誘導・強制したというのが事実の部分ではないかなと考えます。ただ、その中で、沖縄戦の本当の姿を後世に伝えていくというのが一番大事ではないか、そういうもので教科書はあるべきだと思います。
軍強制の削除・修正というのは遺憾な部分もございます。ただ、教科書の検定ということに政治の力がどこまで入っちゃうのかなということで少し危惧するところもあるんですけれども、我が党も申し入れを文科省にしておりまして、教科書検定委員と沖縄県民参加による沖縄戦の共同研究機関を設置しなさいであるとか、教科書検定委員が沖縄戦の犠牲者の証言を直接聞く機会を設けるべきであるという申し入れも行っております。
その中で、文科省の副大臣からの答えとしては、道徳の授業などで命の大切さを教えるときに、沖縄戦などのその戦争の悲惨さを取り上げるように指示するという意向を示されたわけでございます。
基本的に国の教科書検定制度というものは、評価が必要なものではないかと思います。ただ、一つの政治圧力が踏み込まないという部分もキープしなければ、とっておかなければいけないのではないかなというふうに思いますので、今回のその陳情に関しては、一定の結論を出すべきだというふうに思っております。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。取り扱い協議の結果、御意見は一致しておりませんので、ただいまの陳情第14号は継続を確認をさせていただいてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認いたしました。
それでは、休憩させていただきます。
(15時30分休憩 15時40分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開させていただきます。
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○前川 委員長 日程第6「議案第38号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち生涯学習部所管部分」原局から報告お願いいたします。
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○島崎 生涯学習部次長 議案第38号平成19年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち、生涯学習部所管の内容を御説明いたします。
補正予算に関する説明書の14ページ及び15ページを御参照ください。
55款教育費、20項社会教育費、10目文化財保護費は985万円の増額で、保護整備の経費は永福寺跡環境整備事業において国及び県からの指導に基づき、新たに発掘調査を実施することとなったため、その経費を計上いたしました。
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○前川 委員長 はい。質疑ありますか。ございませんか。
(「なし」の声あり)
総務常任委員会への送付意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認させていただきました。
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○前川 委員長 それでは、日程第7報告事項(1)「(仮称)鎌倉美術館検討委員会の設置について」原局から報告お願いいたします。
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○島崎 生涯学習部次長 報告事項(1)(仮称)鎌倉美術館検討委員会の設置について、御報告いたします。
お手元の資料、(仮称)鎌倉美術館検討委員会の概要をごらんください。
懸案でありました(仮称)鎌倉美術館につきましては、寄贈を受けた野村総合研究所跡地において、歴史博物館等との複合博物館の中で整備するという方向性が確認されております。
その美術館の内容につきましては、平成7年6月に専門家等の検討を経て、基本構想が策定され、平成18年3月には市民委員も含めた複合博物館・市民活動交流館検討委員会の検討を経て、基本計画(案)が取りまとめられております。
今後、歴史博物館との調整を図りながら設計などの準備を進めていくことになっておりますが、そのためには美術館の内容について、さらに詳細な検討を行っていくことが必要となります。
このため、専門的知識を有する委員から成る(仮称)鎌倉美術館検討委員会を組織し、今までの基本構想や基本計画の考え方を踏まえた上で、美術館の作品収集方針、展示方針、運営方針などの詳細について、専門的見地から検討・検証をお願いしようとするものでございます。
委嘱をお願いしました8名の委員は資料のとおりで、美術館の整備目的が鎌倉ゆかりの作家作品の収集・保存・展示にあること、また、未来を担う子供たちに資する美術館とすることも大きな課題と考えていることから、委員の選考に当たりましては、美術館で実際に中心となって活動をしている学芸員の方や、児童生徒と美術とのかかわりに造詣の深い方などを中心に考えました。
委員会は、既に8月6日に第1回目の会議を開催し、経過の報告や現地の視察を行っております。年内にあと4回の検討委員会を開催し、検討結果を整備方針案として取りまとめることを予定としております。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。質疑ございませんか。
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○松中 委員 これ答弁できるかどうかちょっと、済みません。これ、鎌倉在住者であるとか、住所とかは。鎌倉在住かどうか。
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○島崎 生涯学習部次長 お手元の資料の一番下に委員の方のお名前を掲載しておりますが、一番上の倉田委員さん、それから四つ目の蓼沼委員さん、それから下から三つ目の真室委員さん、副委員長ですね、が市内在住という形になっております。
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○松中 委員 これだけのそうそうたるメンバーなんですけども、それにふさわしいすごい美術館というのを想定しているの、これ。大体近代美術館ね。横浜美術館、東京都美術館そのクラスぐらいの美術館を要するに考えているの、これ。
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○島崎 生涯学習部次長 基本的には、野村の寄贈を受けた建物を再生活用するということ。それから、今まで寄贈を何点か、鎌倉ゆかりの方から作品の寄贈を受けておりますが、教育委員会としては、なるべくすばらしいかどうかは別として、市民に親しまれて、何度も足を運ぶような美術館の建設を目指していきたいと、このように考えております。
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○松中 委員 要するに、野村総研の跡地ね。要するに、例えば、近代美術館とかそういった単独館ということじゃないのね。
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○島崎 生涯学習部次長 基本構想のときに策定したときには、いろんな鎌倉市内にたくさん美術館がありますので、そういう美術館とネットワークを持って作品の展示展開をしていくというような形で策定しましたけども、実際につくった後、いろいろな美術館との連携とか、また情報交換とかネットワークとか、そういうものも今後検討した中で決めていきたいと、このように考えております。
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○前川 委員長 はい。ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 ちょっと前にもお話ししたことなんですけど、複合施設として、博物館ですとか歴史の研究センターとかいろんなものと一緒にやっていくわけで、やっぱりお互いの意思疎通はすごい大切だと思うんですよ。空間や施設は一緒に使っていくわけですから。そういう意味で、何か総合的な立場でこの中に入っていただく方がいてもいいのかなと。また、この立場から総合的な会議の方に出ていっていただく方があってもいいのか、それは次のステップだろうと思うんですけど、どちらかというと、全館、敷地全体をプロデュースするような人がこの中に入っていてもよかったんじゃないかなと思うんですけど、どうなんでしょう。
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○島崎 生涯学習部次長 今現在は、博物館につきましても、博物館を建設する立場から専門の委員の方、それから、今回御報告させていただく美術館につきましては、美術館の専門的な立場でいろんな御意見を伺うような形で検討しております。
実際に博物館につきましては文化財課、それから、美術館につきましては生涯学習課が担当しておりまして、大きな要素としましては、野村研究所の跡地の方ですね、文化教養施設整備担当という特命の課で担当しておりますので、その課が美術館、博物館のその委員会の進捗状況を見ながら調整をしていただくと。それから、もう少し話が具体的になったときに、そういう全体的な二つの複合博物館を調整するような方が必要かどうかですね。また、その時点になって検討していきたいと、このように考えております。
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○高橋 委員 これを、こういう施設として利用していきましょうというときには、市民の方々に集まっていただいて、専門家の方も入りましたけれども、そういうものからじゃあこういうことをやっていきましょうと。確かにこの専門性というのは大切だと思うんですけれども、やっぱり起源にさかのぼって、そういう人たちの意見も入れた上で、やっぱりどうあるべきかということはやっていくべきじゃないかなと思うんですね。ですから、そういう意味では、もう一つは、市民委員みたいな方も入れてもよかったんじゃないかな。
それから、こういう専門的にずっと掘り下げていって、そのあとじゃあ調整が必要かどうかと、何か私はちょっと、やっぱり最後のところへいってそぐわないからどうしようなんていう話になると、それこそ取り返しつかないんじゃないか。やっぱり前提条件みたいなものを理解していただいた上で専門性を発揮していただくというようなやり方、この方がスムーズだと思うんですけどね。
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○島崎 生涯学習部次長 今回の検討委員会につきましては、18年、昨年の5月ですけども、市民の方とか専門の方が入った中での基本計画をもとに、美術館、博物館を今後つくっていくわけですけども、さらに、でき上がったものをもとに美術館等に精通している方から美術館の部分について、さらに詳細な展示ですとか収集方針ですとか、そういうものを具体的にいろんな御意見を出していただいた中でまとめていくという方向で考えております。
実際に今後は、まとまったものにつきましては、やはりこういう形でまとまりましたということで市民の方にお見せして意見を伺うという場も考えてございますので、今現在は、何しろ美術館に精通している方に、さらに、18年5月に出された、市民も含めていろいろ出された意見をもとに、さらに詳細な部分の御検討をいただくというようなことで、今回は、美術館等に精通している方に限定したという経過になってございます。
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○高橋 委員 あと、作品の収集というのが一番目に来ているから、大分お金をかけて作品を買うのかなと心配をするんですけれども、もう既に何百という作品が市の所有になっているわけですね。それはもう市長部局ですとか生涯学習部、文化振興課ですかね、それから、各学校の方にも寄附されていたりとかやっぱりそういう、鎌倉市として、行政の財産として、あるものをまずきちっと整理をしていただいて、展示をして、皆さんが、リピーター来るぐらいのものがあるのかないのか、そういうものをまずベースに方針を決めて、ここの部分は足りないからこういうものをそろえていきたいというんだったらば、その次のステップとしてやっていただくようにしていただきたいなと。そういうところというのは、このちょっと1番から6番までの間で、どこで読んだらいいのかなと思うんですけど。
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○島崎 生涯学習部次長 お示しした資料の検討事項ということでございますけども、実際には、作品収集方針に関することという中で、市が今現在所有している作品、そういうものについても一覧表で委員の方に御提示した中で、具体的にどういう部分を今後その美術館の展示の中に含めていくとか、そういうものを含めまして、委員の皆様に御提示をさせていただくということも考えております。それには、当然、今、高橋委員から御指摘がありましたように、生涯学習課だけが管理しているものだけじゃなくて、市全体のもの、そういうものも、当然全体の中で、鎌倉の美術館に展示するものはどういうものがいいのかと、そういう御意見も今後さらに伺っていこうと、このように考えております。
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○高橋 委員 先ほど、鎌倉市全体としての美術館構想のあり方ですかね。もう10年前ぐらいに出した、公立、私立含めた中で、全市的に美術館のネットワーク網を構築して、全体としてその鎌倉の美術館というような、そういう構想をしていこうと。この辺はきちっとやっていただきながら、もう一つ、やっぱりバーチャル美術館的なことも含めて、ぜひ検討を進めてもらいたいと思いますので、これは要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○高野 委員 今、出された質疑も踏まえてお聞きしたいんですけど、6月のときに、これ歴史、鎌倉博物館、仮称ですね。展示計画等検討委員会が設置されて今やっていますと。今回、9月になって、今度は美術館の検討委員会の方は出てきて、いずれも本当にいわゆるその分野にかかわるような専門家の方なんだけども、そうすると、今の質疑とも関連があるんですけど、この検討委員会、(1)から(6)まであって、主にこの方々にお願いするのはそういった、いわゆる専門的などういったものを展示しようとか、そのもとでこういうふうに運営していったらいいとか、そういう中身であって、これは野村総研の跡地事業自体は総務の方の所管になってくるから、そっちでしっかりやってもらいたいんだけども、これ全体の、この施設そのものですね、複合博物館、あと市民活動部分も入りますか。そういうことの検討というのは、どこでやるんですか。
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○島崎 生涯学習部次長 今回、御報告する委員会につきましては、あくまでも美術だけの美術に関する検討委員会ということですので、全体のあるべき姿、そういうものにつきましては、文化教養施設整備担当の方で今後どのようにしていくかということは検討していくというような形になると思います。
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○高野 委員 それについては、計画ができてますね。B4で結構厚いね。見させていただきましたけど、それに基づいてやるよと。それで、この歴史博物館の部分と美術館の部分、より専門的なところでやっていけると。だから、プロポーザル方式でやるだとか、それは全体のことですね。全体の整備とか全体の運営をどうするかというのも、考え方は確かにあの計画に出ていたんだけど、これ自体をどう見定めていくかというのは、ちょっと所管が違うかもしれないけども、そういうのがここの(6)には入らないんですね。
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○島崎 生涯学習部次長 この(6)には入りません。これは、あくまでも美術館の検討委員会、美術館に関する部分だけですので、全体の部分ということになりますと、先ほど御答弁させていただいたとおり、文化教養施設整備担当の方で、博物館と美術館とそれから市民交流館、その中の全体の調整を今後図っていくという形になると思います。
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○高野 委員 やはりそうすると、先ほど高橋委員も言っていたけど、高橋委員は、ですから、ここにそういう人が入っていないんですかというようなことを最初の方でお聞きされたと思うんだけども、やはりそうすると、それぞれの専門家でそれぞれの施設を検討していくんだけど、やっぱり全体的な調整、調和というか、非常に大事になってきますね。そこでは、今まで一定の市民を入れて検討して全体整備計画ができていると。これからは担当原局がやっていくんですよということだけれども、やはり基幹部分は、例えば、市が直営でやるだとか、販売部分は民間だとか、全体を指定管理だとか、いろんな選択肢があの計画の中にもあるものだから、やはりそういう全体のことも見ながら、調整を十分図りながら、この個々の施設の検討もそれらときちんとそれらの中で行うような形でお願いをしておきたいと、今後、思いますので、よろしくお願いします。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○納所 副委員長 この美術館の今検討されている作品収集方針、もしくは展示方針についてお伺いしたいのですが、先ほども報告の中にあったと思いますが、やはり鎌倉ゆかりの作家または鎌倉ゆかりの作品というものが、その作品収集であるとか展示に、ウエートは、大きな柱となるべきものなのかどうかということですね。鎌倉由来の作品、作家についてですけれども、その点はいかがでしょう。
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○島崎 生涯学習部次長 平成7年に策定しました基本構想。それから、先ほどちょっとお話しさせていただきました18年の5月に策定しました基本計画案でございますけども、いずれにしましても、鎌倉ゆかりの方の作品ということを大きな柱にさせていただいております。鎌倉には、民間も含めまして県の美術館等もございますけども、それぞれ施設でコンセプトは持っていると思うんですけども、鎌倉にゆかりのある方の作品を集めていこうという形で大きな柱として、それをコンセプトにしてやっている施設はたしかないというふうに記憶しておりますので、そういう意味では、今回、鎌倉が目指すものは、鎌倉にゆかりのある方の作品ということで、これが一番大きな柱の一つになるんではないかなと、このように考えております。
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○納所 副委員長 当然、いわゆる一般的な美術館とは少し差があって、特徴・個性を出すべきではないかなというのが当然だと思います。ただ、その中で、作品収集が例えば成り立つのかなと。つまり、鎌倉ゆかりの方というのは、割合有名な方が多くて、その作品も金額にすると結構高いんじゃないかというようなことで、その作品収集をするに至るだけの経済力といいますか、その資金というものがちょっと心配になってしまう。経済規模ですね。それをまた運営展示しても、相当人を集めなければ立ち行かないんじゃないなという、いわゆる予算規模の心配なんですけど、まだちょっと早いかもしれないんですけど、その点についての懸念というのは、検討の中にありますでしょうか。
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○島崎 生涯学習部次長 今まで鎌倉に作品を寄贈したいという方もいらっしゃいましたし、それから、寄贈をしたくても受け入れる収蔵庫がなくて、別のところへ行ってしまったというようなお話も賜っております。やはり一番大切なのは、寄贈の申し出があったときに、きちっとその作品を整った環境の中で保存できるという部分が一番大切なのかなという気がしております。
それから、よく美術館の学芸員の方のお話を伺いますと、実際に美術館ができると、作品を寄贈したいという申し出がかなりいらっしゃるというお話も聞いております。それから、実際に予算立てするときに、全く寄贈だけで美術館をオープンするというのは非常に難しいというお話を聞いているんですけども、例えば、一つの例なんですけども、仮に1,000万の絵を買いたいといった場合に、その方との交渉次第では、じゃあほかに2点3点こういうものをつけて、そっちの部分は寄贈しましょうとかいうようなお話も伺っていますので、全く予算措置をしないで全部寄贈に基づいて開館するというのはかなり難しいのかなという気がしますので、ある程度、美術館の大枠のあれが見えた時点で、またそのときには、また具体的にどういう方のというお話も決まってくると思いますので、予算の措置ですとかそういうことも、また、あわせて、今後検討していかなければいけないのかなと、このように考えております。
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○山田 委員 先ほど、8月6日に第1回を行って、年内に4回ぐらい、あとやりますよということをおっしゃっていましたので、この委員会の、ある種何ていうんでしょう、結論というのかな。委員会としての取りまとめ時期というのは、来年の春ですか。ちょっと一度お願いします。
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○島崎 生涯学習部次長 来年の要は19年度末までですから、20年の3月ぐらいまでには一定の方向を出したいなと、このように考えております。
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○山田 委員 そうすると、先ほど来から出ていますけど、ほかの多目的な、多目的と言いましょうか、いろんな博物館とか一緒になってくるので、その後の少し引っ張らなきゃいけない期間というのはやっぱり出てくるんじゃないかと思うんですが、そのところは今どのようにお考えですか。
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○島崎 生涯学習部次長 美術館の方、それから博物館の方もございますので、両方の答えがある程度、それはそれぞれの一つずつの施設の具体的な内容になりますので、今度全体をどういうふうにしていくかというのは、それが終わってからということも考えられますし、それから、または並行して、ある程度19年度中にそういうような話し合いをスタート、話し合いというのは、具体的にその外部の方をお呼びしてというのは、また別だと思いますけれども、とりあえずは、庁内でそういうような調整をしていくことも可能だと思いますので、その辺については、しかるべき時期にやらなきゃいけないのかなというふうに考えております。
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○山田 委員 今後、収集ですとか、あるいは運営方針、展示方針というのが決まったとしても、それからまた具体的な話になるわけじゃないですか。そうしたときにこの委員さん方のその後のかかわり方というのを、今どのようにお考えかということをちょっとお聞かせいただきたいんですが。
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○島崎 生涯学習部次長 この委員の方たち、とりあえずお願いするときには、今年度中に結論を出したいというような形でお願いしておりますけども、場合によっては、そのときの状況によって、20年度以降もお願いする可能性があるかもしれませんけれども、今現時点におきましては、19年度中に答えを出したいという形では、いろいろお願いするときからそういうお願いはしてございます。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○前川 委員長 日程第7報告事項(2)「鎌倉市青少年会館の月曜日開館及び有料化の準備状況について」原局から報告をお願いいたします。
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○青少年課長 報告事項(2)鎌倉市青少年会館の月曜日開館及び有料化の準備状況について御報告いたします。
現在、青少年会館につきましては、鎌倉地域に鎌倉青少年会館、玉縄地域に玉縄青少年会館の2館があり、それぞれ青少年等の利用に供しておるところですが、平成20年4月をめどに、月曜日開館及び有料化にしようと現在準備を進めておりますので、その状況について御報告いたします。
まず、青少年会館の休館日でありますが、現在は毎週月曜日と年末年始と定めておりますが、利用者の利便性を図るため、月曜日について毎月最終月曜日を除き開館しようとするものです。これにより、開館日数は40日程度増加し、年間で347日間の開館となります。
次に、施設利用の有料化についてでありますが、現在、利用に当たっては、青少年、一般団体とも無料となっていますが、他の生涯学習施設等が有料であること、受益者負担の原則、財源確保の観点などから有料にしようとするものです。ただし、青少年や青少年団体は従前のまま無料とし、一般団体の利用についてのみ有料にしようと考えております。
使用料の算出方法ですが、生涯学習センターに倣い、人件費を除いた施設の維持管理費をベースに部屋ごとの面積により算定しようとするものです。ちなみに使用料につきましては、会議室の面積により異なりますが、1時間単価で100円から600円程度を予定しております。
また、先般、6月に開催しました青少年会館利用者懇談会におきまして、月曜日開館と有料化について説明いたしましたところ、料金が高過ぎるなど一部反対意見がありましたが、おおむね一定の理解を得たところであります。
今後、これらの意見・要望を踏まえる中、月曜日開館・有料化に向け、条例等の改正手続を進めてまいりたいと考えております。
なお、条例等の改正につきましては、関係部課と調整後、市議会12月定例会において審議をお願いする予定であります。
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○前川 委員長 御質疑ありませんか。
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○松中 委員 算出方法は。
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○前川 委員長 算出方法ですか。
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○青少年課長 後日、報告いたします。
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○前川 委員長 よろしくお願いします。
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○高橋 委員 生涯学習センターのときもそうだったんですけども、有料化するときにやっぱり利用団体といろいろ、話し合いがもめるわけですね。私は、まだまだ有料化する前に、市役所として、全体として、もっと切り詰めるところができるんじゃないだろうかと。そういういきなり受益者負担にいく前に、やることあるんじゃないかということで私は反対をしました。陳情も出ましたしね。皆さんが理解して、それでいきましょうといっているんだったらば、皆さんが理解しているんじゃないですかという立場もとれるんですけれども、12月ということは、もうあと何カ月もありませんから、利用団体の方々とも話し合いを進めていくと思いますので、ぜひ陳情なんか出ないように、きちっと理解が得られるような取り組みをしていただきたいと思いますが、どうでしょう。
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○青少年課長 今回、報告しまして、また、利用者の方々と説明会を開いて御理解を得たいと思っております。
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○高橋 委員 これだけちょっと要望で言っておきますけど、生涯学習センターのときもそうだったんですけど、こういう報告をして了解というと、議会はもう有料化することを認めていますよというふうに説明をされたんですね、前のとき。これ認めていませんからね。出てきて初めてその審査が行われるわけですから、議会の名前を使わないでやっていただきたいことだけは言っておきます。
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○高野 委員 ちょっと私の勉強不足かわかりませんが、唐突な感じをすごく受けているんですけど、これは、いつごろからこういう検討をされてきたんでしょうか。
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○青少年課長 従前から、庁内のプロジェクトの財源確保対策プロジェクトというのがございます。それから、議員さんの方からも有料化について、それから、月曜日開館について要望が出されておりました。それは5年ほど前からそういった状況でございました。
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○高野 委員 今の高橋委員の質疑もあったけど、そうすると、利用者団体とはいつごろからそういう調整を今しているんですか。説明会を含めて。
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○青少年課長 その5年前の段階では、事前に利用者懇談会ということじゃなくて、いろんな会議を通じながらお話をしたということなんですが、今年度につきましては、今回につきましては、6月に開催した利用者懇談会で説明をしたところでございます。
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○高野 委員 それで、一部にそういう高過ぎるんじゃないかという意見があったということなんですが、大体これはどのぐらいの団体のうち、どのぐらいのそういう声なのか。一部といっても大分幅があるんですけど、もし、わかれば教えてください。
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○青少年課長 月曜日の開館については、ほとんどの方が了承をいただきましたんですが、有料化については、2団体ほどの、まるっきりその料金が高いという、もっと安くできないかとかという、そういうお話がございました。そのほか、減免ができないのかとか、それから、今の社会情勢ならもういたし方ないという意見もございましたのですが、本当の反対、どうしても納得していただかなかった団体は2団体でございます。
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○高野 委員 前からそういう、5年前というと私はよくわからないんだけれども、検討を部内ではしていて、それで今年度に入って6月に説明して、一部からそういう声が出ているということなんだけれども、やっぱり今、高橋委員も言ってたけども、十分にこれは、利用団体も貴重な方々だと思いますから、十分にやっぱり合意を得て、私はあんまりゴールを決めてやるというふうにしないで、仮にいずれやるとしても、もう少しきちんと2団体あるということですから、丁寧に理解を得られるような形でやっていただきたいなというふうに、12定で出すというようなこともおっしゃられたから思うんですけど、いかがでしょうか。
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○青少年課長 利用者の反対の方については、十分理解を得ていただくように、私どももお話をしていきたいと思っております。時期的な問題については、12月定例会を今の段階では予定をしていきたいと思っております。
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○高野 委員 繰り返しになって恐縮ですけど、その辺の理解は、先ほど高橋委員が言っていたように、トラブルだとかにならないように、やはりきちんとそこはお願いしたい。
青少年については、これまで無料ということは結構なんだけれども、現状どのぐらいの割合ですかね。この青少年会館のいわゆる使用対象とされている方々の利用と、それ以外のというか一般のというか、その比率は今どうなっていますか。
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○青少年課長 18年度の会館の利用者でありますけど、鎌倉では、一般団体が9,637人で69%でございます。それから、玉縄の青少年会館では2万4,305人で、74%が一般団体の利用となっております。
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○高野 委員 そうしますと、これは前川委員長も一般質問で取り上げていましたけど、この青少年の利用をどう促進するのかというところと、実際はかなり利用の多くが一般の団体になっていると。よしあしはあると思いますが、そういう状況も背景にあるんだろうということはわかりました。あと料金についても、先ほど松中委員から資料をきちんと出してもらいたいというのがあったとおり、ちょっと何もないからよくわからないんだけども、やはりこれについてもきちんと、料金の設定のあり方とかについても、やはりこれは慎重に、先ほどの2団体だけじゃなくて、仕方ないという人も含めて、仮にこれやって、使用率が下がるということがあってはならんわけだから、その辺はぜひ慎重にお願いしたいということを最後にお伺いしますが、いかがでしょうか。
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○青少年課長 実際に使用料を取ったために利用率が下がる、そういったことのないように、また事業等を、青少年、また一般団体の方に使用できるような、施設の整備等に努力していきたいと思っております。
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○松中 委員 ちょっと資料ないから、ちょっと何とも言えないんだけど、今までの使用実績に基づいて、要するに、この鎌倉市青少年会館及び玉縄、鎌倉市の青少年会館その過去の使用実績に基づいて、総額。要するに収入想定額、幾らぐらい予定しているんですか。
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○青少年課長 今回の使用料100円から600円で換算をいたしますと、年間150万円の歳入となります。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○石川 委員 今の一般の方たちがね。7割前後使われているということで、青少年はその分3割弱ほどしか使っていないということなんですよね。青少年会館なわけでありまして、やっぱり前川委員長も一般質問されていましたけど、子供たちに使ってほしいと私なんかは思うんですね。やっぱりそういうふうな会館に今なっていないんだろうと。どうなんですか。そういう、子供たちが来るような、子ども会館とか催し物をしたりしているんですけど、そういったアイデアとかやっていないんですか、企画とかは。
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○青少年課長 実際には、3割方が青少年の利用者になっておりますが、実際に現在の使われ方を見ますと、幼児から小学生がほとんどの状況でございまして、中学生・高校生の利用というのは限られた人数となっております。その他の利用につきましては、一般団体の趣味や同好会の方々に利用されておるところなんですが、実際に講座等を計画をしておるんですが、中学生・高校生になりますと、どうしても参加率がダウンして、1人2人という参加率になるためにその講座を廃止したり中止せざるを得ない状況であります。
今後については、そういった中学生、高校生が参加できるような、もっと趣味のというより興味の持てるような講座を計画をしたいとは考えております。
また、施設が老朽化しておりまして、どうしても玉縄青少年会館ですと、その防音の整備とかクーラーが余りきかないとか、そういった部分も含めまして、青少年に利用されていないのではないかと考えております。
それから、鎌倉の青少年会館につきましては、立地条件もありまして、どうしても鎌倉駅からバスに乗っていかなければならないと。駅前にはないということで、どうしてもそういった、施設的には新しい部分があるんですが、そういった条件が重なって、青少年の利用率が悪いということでございます。
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○石川 委員 立地条件にもよるんでしょうけれども、一般質問の中では、子供たちが楽しめる場もつくっていくと生涯学習部長おっしゃっていましたけど、たしかバンドをやれるような施設につくっていくとか、今の子たちもやはり音を出すことも一生懸命、趣味になっているわけですから、そういった工夫をしてやっていただきたい。なるべくやっぱり子供たちに使ってほしいという目標を立ててね。やっぱり、だってその次に有料化だと思うんですよね。600円取るということは相当広い部屋があるということですよね。相当なスペースだと思うんですけど、そうですよね。結構な人数が集まるということでしょう。
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○青少年課長 玉縄には集会室というのがございまして、180名が入る部屋でございます。
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○石川 委員 そういう広い部屋があるんだったら、子供たちで何か集会とかもできたりするわけですよね。子供たちが主体になって企画できるような、そういう制度もつくっていくべきだと私は思うんで、一般質問で委員長も言っていましたけど、やっぱり子供たちが主体となった青少年会館の運営づくりを、やっぱりこれから考えていくべきだと私も思いますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありますか。
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○納所 副委員長 その利用団体とその御意見なんですけれども、先ほどの中で、例えば、利用料金が高いからそれに反対なのか、それとも有料化そのものに反対なのかというところをちょっと確認したいんですけど、有料化そのものに反対だというのがその2団体ということでしょうか。
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○青少年課長 料金が高いという団体が1団体、有料化そのものに反対をするというのが1団体でございます。
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○納所 副委員長 あと、玉縄の青少年会館なんですが、耐震化工事等はこれは済んでいらっしゃるんでしょうか。
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○青少年課長 玉縄の青少年会館につきましては、昭和45年に建てたものでございまして、以前は神奈川県から移管をしてもらったものです。鎌倉市に移管したのが平成6年4月でございまして、県から移管をするときに耐震のブースを入れていただいて移管をしていただいておりますので、耐震設備施設となってございます。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
はい。ただいまの報告で了承ということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第7報告事項(3)「子ども読書活動推進計画について」原局から報告をお願いいたします。
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○中央図書館長 報告事項(3)子ども読書活動推進計画について御報告いたします。
子供の読書環境を整備するために、平成13年12月、子どもの読書活動の推進に関する法律が公布、施行されました。それを受けて、県では、平成16年1月に「かながわ読書のススメ〜神奈川県子ども読書活動推進計画」を策定しました。こうした状況に基づき、本市においても、平成18年3月に市民、学校、行政関係者から成る鎌倉市子ども読書活動推進計画策定委員会を設置し、策定に向けての検討を進めてまいりましたが、このたび、計画の大綱がまとまりましたので、(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画大綱を御報告するものです。
資料の(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画大綱をごらんください。
この計画は、第1章、計画策定の主旨、第2章、計画について、第3章、推進のための取り組みの3章で構成されています。
第1章では、1番目として、基本的な考え方、2番目として、計画の必要性、3番目として、本市における今日までの取り組みと課題を取り上げ、その中で、子供たちが求めるときに本に接することができ、自由に本を選び、必要なときに手助けしてくれる人がいる、そのような豊かな読書環境を、家庭・地域・学校・行政が連携して整備していくことを主旨としています。
第2章では、計画の目的、位置づけ、実施期間、対象を明らかにしています。
第3章では、1番目として、推進体制整備のための施策、2番目として、年代や生活環境に合わせた施策、3番目として、読書環境整備の大切さを広く伝えるための施策を取り上げています。
その中で、地域、家庭、学校、図書館が一体的、有機的に連携して、子供の読書環境を整備し、計画を推進していくための核となる(仮称)読書活動支援センターを市図書館内に設置すること、また、事業の進捗状況を協議・検証し、計画を継続的に推進していくために、市民と学校・行政関係者による(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進連絡会を設置することとしています。
今後、この大綱については、さらに検討を加え、計画案として、市議会12月定例会当常任委員会に報告する予定でございます。その後、鎌倉市意見公募手続条例に基づき、市民の意見を広く徴して計画に反映させ、今年度内に正式な計画として策定する予定です。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。御意見、御質疑いただけますでしょうか。ございませんか。
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○高野 委員 1点だけお伺いしたいんですけど、この計画、非常にコンパクトに書かれているんですが、この第1章の3ですね。課題の中で2ページの上段の方ですけど、一番最後に、しかし学校図書館並びに市図書館において、施設面や人的支援体制及び資料費等について十分と言えず、その中でいかに読書環境の整備を行っていくか重要課題であると書いてあると。それに対応して、第3章に具体的な取り組みとして1と。1の(1)(2)(3)とあるんですが、この学校、それから図書館においてもそうですけど、人的支援体制のところについてあんまり記載がないように思うんですが、それはどこで計画がありますか。
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○中央図書館長 こちらの大綱で大まかに書かれているものでありますけれども、今後、文章を整備して案として提示する際に、一応2番目の家庭・地域・学校・行政が計画して進めていく連携調整の核として市図書館内にという、この位置に、人として職員が対応するということを予定してございます。
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○高野 委員 なかなか、新しいのをつくるんだから、そこに一定の人が入るというのはそれは当然なんですけど、この中にはユネスコ公共図書館宣言94年ですね、この基本理念として図書館の役割とか書いてあるんですが、私もこれ代表質問で取り上げさせていただいて勉強させていただいているんですけども、やはりこの計画全体としてはいいんですけど、専門図書とか、読書活動推進というだけじゃなくて、もっと広い視点にそれはなるけれども、あとは学校における人的支援、今、頑張ってやっていますけれども、やはりそういうことについても、一定のやっぱり記述はあってしかるべきであろうと。図書施設の整備や蔵書の充実を図ると、データ化を進めるとまで具体的に書いていますから、ぜひ、その点は要望したいんですけど、いかがでしょうか。
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○中央図書館長 細かな視点に立っての家庭・地域・学校というような表現をさせていただいているわけなんですけれども、そういった中には、表現としてきめ細かな記述として必要な部分についての配慮はもっともっとするべきだというふうに認識しておりますので、今後は計画案の策定の中で十分踏まえてまいりたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 きょうは一日、教育の格差についていろいろ訴えているんですけれども、やっぱり、学校いろいろ機会をとらえて回るときに、必ず図書館に寄らせていただいているんですけれども、余りにも学校間の格差があり過ぎる。これは本当に、前からお願いをしているんですけれども、やっぱり底上げが本当に必要だと思うんですね。ただ、蔵書とか人的支援、そういうことだけじゃなくて、やっぱり施設整備まで踏み込んでやっていかないと、この格差というのは是正できない状況にあると思うんですね。余りにも、そこにいる子はわからない。ああ、学校の図書館というのはこんなもんだと思いますから。ほかの学校に転校すりゃわかるかもしれないですけど、余りにもあり過ぎます。ですから、やっぱりその辺をまず明らかにする。各学校の図書館がどうなっているのかということをまず明らかにしていただいて、その上で、そういうものをどういうふうにしていくのかというふうなことで、ぜひ取り組んでいただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
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○中央図書館長 ただいま委員さんがおっしゃられたように、学校の格差という、また図書館の内容の充実という面では、学校関係者が一番に心を痛めている部分だというふうに承知してございます。今後、市図書館として学校とどのような形でも連携を太くしまして、学校の図書館の充実に向けて、市図書館でできることを多いに連携を持ってやっていきたいというふうに今思っております。そして、この計画案に策定することでどのように学校とつながっていくかをぜひ意欲的に提示していきたいなというふうに考えております。子供たちのわからない部分で大人が守って、学校図書館、市図書館を充実させ、子供たちが楽しく利用していただけるようなコンセプトで取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、十分に持っていきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 現実を明らかにするということは、非常に勇気のいることだと思うんですけれども、やっぱりまずそこから始まると私は思いますので、御成小学校みたいに、本当にすばらしい環境のところもありますので、とりあえずやっぱり全部の学校を比較していただいて、どういうところがよくて、どういうところが劣っているのか。いろんな項目もあると思うんです、観点もあると思いますけれども、その評価の基準もきちっと決めていただいて、お願いしたいと思います。
それから、先ほど青少年会館の話もあったんですけど、青少年会館にも、これきちっとしたオフィシャルな図書館ではないんですけれども、近隣の方たちに寄附していただいた本を置いたりとか、それなりに子供たちが手にとれるような状況にはあるんですね。実は、そういうところにこそ、本当に子供たちが本に親しむチャンスがたくさんあると思うんですよ。ちょっとこの中では、なかなかちょっと読み取れないなと思っているんですけれども、そういう、これは家庭とか地域における本との出会いの中に入るんでしょうか。まず、そういうところにも光を当ててもらいたいと思うんですが、どうでしょうか。
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○中央図書館長 ただいま地域というふうにおっしゃっていただいた、まさにそのとおりでございまして、地域の子供たちに対して長期的に自宅を開放して本を置いておいてくださっている団体の方とか、また、地域の施設を利用してのそういったような活動に取り組んでいる、小さい御努力をいただいている団体が幾つかございます。そういった団体への本の貸し出し、そういったような連携も実際にしているんですが、今後もそういった努力に私たち図書館も一体となって活動していけるようなパイプをつくって、引き続き取り組んでいきたいというふうに思います。
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○高橋 委員 深沢の行政センターといいますか、学習センターにある図書館、こちら、当初から移動図書館を視野に入れた体制をとろうということで開設をされたんですけども、結果的には、実施ができずにいるわけでありまして、そういう子供たちのための移動図書館に特化して、そういうところから始めていけばいいと思うんですよ。月に2回ずつでもいいじゃないですか。子供の本をちゃんと入れて、移動図書館として玉縄と鎌倉と行ったり来たりして、この日は図書館の車来ますよみたいなことでやっていくとかですね。ぜひ最初の、つくったときの志を曲げずに、やっぱり実現をしていっていただきたいなと、できることからやるということを含めて、そういうことも考えてもらいたいと思うんですけど、どうでしょう。
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○中央図書館長 今後、まだ計画でありますけれども、学校間を、図書館から本を届けたりするというようなことも計画として考えている部分がございます。地域にあってもそのような、図書館が動きをもって本を届ける機関となり得るような、そういったような自己努力も含めて検討していきたいというふうに考えております。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○石川 委員 ちょっと質問なんですけれども、3ページの、具体的にちょっと教えていただきたいなと。(仮称)読書活動支援センターとその下の鎌倉市子ども読書活動推進連絡会というのは、いつごろつくって、どういった内容で行われるのか。
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○中央図書館長 さっきの(仮称)読書活動支援センターというのは、図書館の中に専門職の司書職員が、子供たちにさまざまな本の貸し出し、相談、それから協力し合える部署がどういったような形で連携を持って、いわゆる本と人とのコーディネートをしていこうというようなことの核として、窓口にそういった人的な配置をして取り組んでまいりたいというふうに考えたもの、名称は仮称で、今後検討する余地はあるんですけども、読書活動支援センターという形で設けようかなというふうに考えております。
もう一方の子ども読書活動推進連絡会の方は、今、読書活動のこの策定をするために当たっている委員さん方、さまざまな市民委員さんがいらっしゃるので、そういった方々が、これは引き続き人がそのままというふうでもないかもしれないんですけれども、一応連絡会という中で、実際に図書館が核となって活動する部分についての深く検証をしていただいて、その計画に基づいて活動が実際になされているか検証して、今後直すところは直す、変えるところは変えるというような形で、子供たちの読書環境がより整備されるということをしっかり見ていただく組織として連絡会というような形で一応つくってまいりたいというふうに考えております。
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○石川 委員 子供専用の何か司書みたいな、そういう形でとらえればよろしいですかね。窓口のところに。
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○中央図書館長 先ほど申し上げた、本と人とのコーディネートという部分では、子供さんの直接の質問ももちろん受けますし、保護者の方で子供さんたちに対応する何か相談事とか、また、子供たちに力をかしてくれる行政関係者の方々の連絡調整、また、ボランティアの方々が読み聞かせに行きたいけれど、どこでどうしたらいいかというような細かなサービスについての調整役にもなるというようなことも考えてのことで、これについては、専門の図書館司書がチームを組んで当たるというようなことを計画してございます。
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○石川 委員 やはり読書離れが進んでいる中で、ぜひそういったコーディネーターの役割をする司書を置いていただいて、総合的に地域でもって、家庭でもやっぱり保護者の方が読まないと子供がなかなか読まない。家庭に本がないと読書をする習慣も芽ばえないというのも私もよくわかるので、家庭ですね。保護者に本を読めといっても難しいかもしれませんけれども、何かそういったことも考えていかなきゃいけないのかなと思います。
こういった大綱ができるのもいいんですが、やっぱりその中で読書環境の整備を行っていくということが最大課題だと思うんですね。やはり蔵書が少ないと、子供たちの方からも言っています。学校少ないのももちろんなんですが、やはり図書館にも専門書類が少なかったりとか、読みたい本が見つからないとかいったので、図書館もちょっと離れているかなと思いますので、ぜひ予算の関係もあるでしょうけれども、そこはもう拡充していただきたいと要望しておきます。
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○中央図書館長 今、御意見いただいた内容の中で保護者の方が家庭でどう子供に向き合っていくかということは、御存じかもしれませんけれども、鎌倉市の図書館としましては、市の市民健康課とタイアップして、6カ月の乳幼児に、その健診のとき、ブックスタート事業といいまして、絵本のセットを差し上げて、そのときに読み聞かせをする状況を教えて差し上げるというか、お母様方にお伝えするというようなこともしています。
それから、2・3歳児、それから4歳から8歳児というような年齢に合わせた子供たちへのお話し会も企画して、図書館の中でまた出向いて、さまざまな活動は実際にしてございます。それでもまだまだ活動が全市民の子供さんを抱える保護者の方に伝わっているかという点は、まだまだなすべきことがというふうに自覚してございます。
今後はそういったところへの、そういった意味では上手なPRをもって何とかお伝えして、子供たちと、ひざに赤ちゃんを抱きながら読み聞かせするお母さんとの楽しみというのを、ぜひ応援していきたいというふうに考えてございます。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。ほかに質疑はございませんか。
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○納所 副委員長 まず、この計画の期間ですが、実施期間が平成20年度から平成24年度の5年間と。ちょうどこの中で、鎌倉市図書館開館100周年がちょうど真っただ中、後半ですか。ぴったりはまってくると思うんですけれども、その今、実際この開館100周年記念事業というのは準備が進められていると思いますけれども、この計画とのリンクというのは考えていらっしゃいますでしょうか。
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○中央図書館長 100周年の事業については、まさに開館100周年ですので、その辺をぜひ鎌倉の市民の誇りとして、ぜひその辺はイベント等も含めて取り組んでまいりたいというふうに考えております。その市民の中では、小さな子供さんも含めての大切な市民の方々だという自覚のもとに、ぜひそういったことも思って、100年のその意味と、これから図書館を利用するという方々にもぜひいい機会ですので、力強くアピールして、図書館のPRに努めたい、そのことをこれから計画してまいりたいというふうに考えております。
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○納所 副委員長 この開館100周年というのは誇るべきことでありますし、その記念事業がこの計画の期間内にあるというのは絶好のチャンスだと思うんですね。それによって、蔵書の種類がふえたりとかいうようなこともリンクしていくとなおさらいいのかなというふうに思っておりますので、ぜひこれは別々にしないでリンクさせて、市民の方に広く認知される大きなイベントを、もしくは計画にしていっていただきたいと思います。
その中で、推進のための取り組みの中で、1番の(1)で、本との出会いの場をつくるために図書施設の整備や蔵書の充実を図る、学校図書館では蔵書の充実やデータ化を進めるというふうにございます。これは、市の図書館というか、生涯学習部というより教育総務部の所管になってくるところもあると思うんですけれども、学校の蔵書のそのデータ化、これはどういう形で進めていくのかなというのが、例えば、市の図書館のデータ化とリンクさせていくのか、同じような形式をとっていくのかというのが、ちょっと考えていてわからなかったんですけど、例えば、市の図書館では学校図書の蔵書のデータ化というのは、どのようにとらえていらっしゃいますでしょうか。
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○中央図書館長 今現在、学校図書館の方でのデータ化が要するに全体像でもって取り組んでいるということではどうもないように思われます。そして、それは学校にある図書がどのような蔵書を抱えているかということは、各学校がもちろん取り組んでいる部分でもございますけれども、インターネットがつながっているということで、例えば、蔵書検索が各校で仮にできた場合には、例えば、授業で取り組むときに、ぜひここのこれが必要だというようなことを、また、専門の図書館の学校図書館専門員ですか、ああいった方々、それから、図書館部会の先生方との連携をもって、いい活用に広がるのは、まさに資料の蔵書のデータ化ですね、そのことだというふうには認識してございます。それを市全体として取り組むにはどうしたらいいかというのは、これはまた今後学校教育の関係機関とその辺は調整、検討させていただいて、市もできることでの力添えというんですか。各校がそれぞれでなく、全体的な組み立てをしていくということが非常に重要だと思いますので、これは取り組む課題の一つだというふうに認識してございます。
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○納所 副委員長 ぜひ図書の専門家の立場から、学校図書に関しては適切なアドバイス・ヒント等を提供していただきたいというふうに思っておりますけど、さらに学校図書館等にアドバイスしていただきたいのは、蔵書の充実やデータ化以前に読書環境の整備、いわゆる図書室の整備というものもぜひ教えてあげていただきたいなというふうに思います。実際見にいったところでは、一般質問でも取り上げましたけど、カーテンがつけられない。役務費がないために、カーテンをつけてもクリーニング代が出せないということで、そこで、蔵書が日焼けしてしまっているんですね。せっかくの新刊のものも、一夏過ぎるとあっと言う間に日焼けをしてしまって、それが昔からの古い本に見えてしまって、子供にこの本を読んでみようかなという魅力がうせてしまう。やはりその図書を大切に扱うということも教えていかなければいけないし、そういったためにこういったカーテンがあるんだよということを、また勉強する場でもあると思いますのでね。
ですから、例えば、この(1)のところでは、図書の充実やデータ化を進めるとともに、図書環境の整備というものを一言入れてもらいたいなというふうに思ったんですね。図書環境の整備として4ページの最後のところに、読書環境整備の大切さを広く伝えるための施策とありますけれども、これを、ここは文末が市民に伝えるとあるんですけど、それ以前にやっぱり学校に伝えるであるとか、教育総務部に伝えてもらいたいなというような思いもありますので、そういった読書環境の整備についても、やはり心を配った計画であっていただきたいなということを、要望として申し上げておきたいと思います。
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○山田 委員 済みません、1点だけ。4ページの高校生等への取り組みということで、高等学校への本との出会いというふうに書いてあるんですけど、ちょっとこちらの方で議論するには、高校との関係というのは、ちょっと即座にわかりにくい部分があるんですけども、計画のときに、12定のときに計画を見させてもらえればそれで済む話もあるかもしれませんけど、高校生と鎌倉市という、その関係からいって、どういうようなリンクをお考えなのか、ちょっとこの場で御説明できる部分だけで結構ですので、お願いします。
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○中央図書館長 鎌倉市内には県立の高校が4校ございます。既に2校ほど県の学校図書館の中の司書の方と一応お話し合いをしてございます。今後、全4校にもちろんお話し合いをさせていただくとともに、今まさに高校生というところを、この読書活動の計画に乗せさせていただくということの、私たち市図書館だけでは決してわかるものではございませんので、その辺等、今後連携をする必要性、大変重要なことだというふうに考えておりますので、学校に近しく出向かせていただいて、そして、本音の話を聞きましたところ、高校から中学校に連携していきたいというふうな生の声も聞いてございます。これは子供が自分のところにある子供さんだけでなく、入ってくる子供さん、それから送り出す子供さんのこの流れの中で教育されている方々にとっては当然のことだと思いますので、この辺の子供の、学力の子供のこの一貫した教育の中での図書の担う役割ということを、ぜひ大切に取り扱うためにも策定する機関に、高校と十分連携していいものにつくり上げるように努力してまいりたいと思います。
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○山田 委員 はい。ありがとうございました。
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○前川 委員長 よろしいですか。
それでは、ただいまの報告でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。了承ということで確認させていただきます。
それでは、生涯学習部職員退室、世界遺産登録推進担当職員入室のため、暫時休憩させていただきます。
(16時54分休憩 17時00分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開させていただきます。
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○前川 委員長 日程第8報告事項(1)「国指定史跡の追加指定等の準備状況について」原局からお願いいたします。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 報告事項(1)国指定史跡の追加指定等の準備状況について、2件の御報告をいたします。
お手元の資料1、国指定史跡の追加指定等予定案件の概要をごらんください。今回、御報告する2件の概要を示したものです。
まず、1、瑞泉寺境内ですが、あわせて資料2、史跡瑞泉寺境内追加指定予定範囲図をごらんください。
瑞泉寺は、夢窓疎石を開山とする臨済宗円覚寺派の寺院で、境内には、夢窓疎石の作と伝えられ、禅宗庭園の名園と位置づけられる庭園があり、発掘調査に基づいて整備されています。
昭和46年の瑞泉寺境内、国指定史跡の指定に当たっては、多くのやぐらが分布する背後の山稜部も含めた境内地全域を対象としたとされていましたが、瑞泉寺の主山に位置づけられ、夢窓疎石により定められた十境致の一つにも数えられる天台山について、史跡指定がされていない状況となっており、平成19年3月に策定された史跡瑞泉寺境内・名勝瑞泉寺庭園保存管理計画書において、山頂を中心とする範囲について追加指定を行うことが位置づけられたものです。
このため、旧境内の範囲を示した明治13年の「瑞泉寺境内並二買附田畑山林反別並二建物取調図」に境内地として描かれている、天台山山頂の中心部の範囲について、史跡瑞泉寺境内に追加指定を行おうとするものです。
追加指定予定範囲は、資料の点の模様で網かけがされている区域で、面積は約3,300平方メートルとなるものです。
次に、2、(仮称)極楽寺境内・忍性墓ですが、あわせて資料3の史跡追加指定予定範囲図をごらんください。
極楽寺境内奥の院に位置する極楽寺の開山である良観坊忍性の墓の周辺は、昭和2年、1927年に、史跡忍性墓として国指定史跡に指定されています。
極楽寺は、京鎌倉往還の鎌倉側の出入り口に位置し、鎌倉の西方における交通路の支配と防御の拠点となった寺院です。
東国における真言律宗の拠点寺院であり、寺伝によれば正元元年、1259年の創建と伝えられ、北条氏の氏寺から鎌倉幕府の祈祷を行う関東祈祷寺となり、鎌倉幕府滅亡後は後醍醐天皇の勅願寺となり、室町時代には鎌倉公方家の祈祷寺となっています。
昭和52年から2カ年にわたり、市立稲村ヶ崎小学校の建てかえに伴い実施された発掘調査の結果、旧境内伽藍の遺構が良好に遺存することが確認され、極楽寺境内絵巻図に描かれた伽藍建物とおおむね一致することが判明しました。
このことから、発掘調査の成果を踏まえ、絵図に描かれた旧境内のうち、四玉門より内側の極楽寺の伽藍中心域と、往時の地形を残す周囲の山稜及び現境内の範囲の中で、地権者等の承諾が得られた区域について、国指定史跡忍性墓に追加指定するとともに、史跡名称を極楽寺境内・忍性墓に変更しようとするものです。
追加指定予定範囲は、資料に点の模様で網かけがされている区域で、追加指定予定面積は、約3万9,800平方メートルとなるものです。
これらの追加指定につきましては、本年7月に史跡追加指定申請を文部科学大臣あてに行ったところであります。
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○前川 委員長 はい。ありがとうございました。
質疑ありますでしょうか。
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○高橋 委員 世界遺産の担当ということで、点在するいろいろな史跡についてもいろいろ整理をしていただいているところですが、そういう中で、都市計画道路と史跡の関係の整理をしていただいたり、こういうこともやってきていただいているんですけれども、今回新たに、極楽寺さんを含めた忍性墓の周辺までずっと指定をしていただけるというふうなことらしいんですけれども、これを見ますと、半分ぐらいが学校なんですよね。これもやっぱり考え方からすれば、都市計画道路と似たような性質を持っているんじゃなかろうかなと。やっぱり国の指定史跡になれば、最終的にはその絵図に近い形で保全をしていくことを目指すべきだろうと思うんですよね。そうなると、学校をどこか、何かもうこれは統廃合を前提とした指定なのかなとか、変に勘ぐられても困るなと思うんですけれども、でもやっぱりその辺は教育委員会として、部は違いますけれども、整合性をとっていっていただかなきゃしょうがない話だなというふうに思うんですけど、何か話し合いされているんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 稲村ヶ崎小学校の下にございます遺構については、発掘調査の際に良好に遺存していることを確認し、それを1回埋め戻しといいますか、砂で埋め戻しして、保存の措置を図ってから小学校を建てたというふうになっています。
今、将来的な史跡としての土地利用のあり方の全体的な御指摘だろうと思います。一般の住宅もかなりこの史跡の範囲には入っています。これらも含めて、史跡の将来的なこのあり方は、今、保存管理計画の策定を同時に進めております。そうした方々の御意見も伺いながら、将来的な姿というものを保存管理計画の中で示していければいいかなというふうに思っています。
近々の中で統廃合云々ということでの整理というのは、史跡指定に当たって特段のそういう整理はまだ行われておりません。
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○高橋 委員 近々だったら大変なことになりますので、それはもうそうだろうとは思うんですが、やっぱり時間をかけてでも、そういうことは避けて通れないことだと思いますので、話し合いはやっていっていただきたいなと思います。
それと、いただいた図面で見ると、下の方なんですけど、ちょうど山の尾根の山頂部分で神社のマークがあるんですが、これは何でしょうか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 これはある地図会社の地図をもとにベースに範囲を示しているんですが、実際に今、保存管理計画等の作成に当たって現地に入っておるんですけども、ここに神社は基本的には存在していないという。特段、由緒についてもないということでございます。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ございませんか。
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○納所 副委員長 瑞泉寺境内の十境致とは何なのかなと思ったんですね。十方に仏がいるからそれをあらわしているかなとも思ったんですけれども。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 瑞泉寺の十境致でございますが、瑞泉寺の開山である夢窓疎石が定めたものということで、瑞泉寺の中ですとか、及びその周辺地にある10カ所の景勝地を指しています。紅葉谷とか天台山、獅子岩、あと羅漢石、睡虎石、寒山石という石ですね。それから、葆光窟、天女窟という池のそばのやぐらであったり、あと貯清池という池であったり、そういうものを十境致として定めているようでございます。
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○納所 副委員長 そうしますと、この天台山というのは、中国の天台山になぞらえたという、これは夢窓疎石が命名したというふうにとらえてよろしいでしょうか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 命名は、夢窓疎石がその天台山と定めたということで、多分中国の由来であろうというふうに思いますけれども、文献等でそれが最終的に確認されるということではないようでございます。
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○前川 委員長 もういいですか。ほかに追加の質疑はございませんか。
はい。それでは、ただいまの報告で了承ということで、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。了承ということで確認させていただきました。
休憩をとらせていただきます。
(17時10分休憩 17時11分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
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○前川 委員長 それでは、ただいまお配りした案件の前に、先ほど追加されました「文教常任委員会にかかわる審議会の状況について」の協議ということで、高橋委員から、どうぞ。
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○高橋 委員 ちょっと私自身もどういった審議会が幾つあるのかというのを掌握しておりませんので、次の12月の議会でいいと思うんですけれども、できれば何か文書で、それぞれの担当の方からこういう取り組み状況ですよというようなものを出していただいて、それで、できれば事前に出していただいて、必要があればちょっと質疑をさせていただければと思います。
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○前川 委員長 ほかに。よろしいですか。
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○松中 委員 さっきの青少年会館についての資料についても一緒に要求しといてください。
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○前川 委員長 はい。わかりました。それでは、ただいまの高橋委員の御意見でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
では、そのように、12月議会に向けて、その前に資料をつくっていただくということで、事務局、よろしいでしょうか。
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○事務局 文教常任委員会にかかわっています審議会ですが、二つございます。一つが鎌倉市学区審議会、もう一つが鎌倉市青少年問題協議会。
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○前川 委員長 鎌倉市青少年問題協議会が私が質問したものですよね。審議会、協議会ということですね。それでは、確認させていただきますけど、審議会とそれから協議会と文教常任委員会にかかわるものということで資料をつくっていただくということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。それでは、確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第9「継続審査案件について」事務局、お願いいたします。
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○事務局 現在、当委員会には、6月定例会におきまして継続審査となっております陳情が、お手元に配付しました資料のとおり3件ございます。これから本日、取り下げを承認しました1件を除きます2件の取り扱いにつきまして、御協議と御確認をお願いいたします。
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○前川 委員長 はい。継続審査ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。それでは、確認させていただきました。継続ということにさせていただきます。
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○事務局 本日、継続審査と確認されました陳情第14号、陳情第15号、陳情第16号、3件を加えました5件につきまして、最終本会議において、閉会中継続審査要求をすることでよろしいかどうか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○前川 委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第10(1)「その他 次回委員会の開催について」事務局、お願いいたします。
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○事務局 通常であれば、最終本会議の前に委員長報告の読み合わせがありますけれども、今回はありませんので、何かあればご協議御願いいたします。
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○前川 委員長 何か特によろしいですか。
(「なし」の声あり)
はい。なしということで確認させていただきます。
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○前川 委員長 日程第10(2)「当委員会の行政視察について」を議題とします。休憩します。
(17時14分休憩 17時17分再開)
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○前川 委員長 再開させていただきます。それでは、休憩を挟んで協議した結果、日程は10月18日から10月19日、2日間にわたりまして、大阪の泉南市埋蔵文化財センター、そして愛知県の西尾市寺津小学校、食育教育について視察を行うことで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。よろしくお願いいたします。了承とさせていただきました。
それでは、これでおしまいにさせていただきます。お疲れさまでした。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成19年9月10日
文教常任委員長
委 員
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