○議事日程
平成19年 6月18日文教常任委員会
文教常任委員会会議録
〇日時
平成19年6月18日(月) 10時00分開会 15時53分閉会(会議時間 3時間56分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
前川委員長、納所副委員長、松中、石川、山田、高野、高橋の各委員
〇理事者側出席者
辻教育総務部長、宮田教育総務部次長兼教育総務課長、中野教育総務部次長、菱田教育総務課課長代理、宮崎(順)学校施設課長、穂坂学務課長、岡嶋学務課課長代理、飯尾教育指導課長、粂教育センター所長、茶木教育センター所長代理、金川生涯学習部長、島崎生涯学習部次長兼生涯学習課長、鈴木(郁)生涯学習課課長代理、石塚スポーツ課長、望月中央図書館長、古谷文化財課長兼世界遺産登録推進担当担当課長、永井鎌倉国宝館副館長兼世界遺産登録推進担当担当課長、原世界遺産登録推進担当担当部長、島田世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
植手局長、磯野次長、小島次長補佐、田中次長補佐、成沢担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)不当労働行為救済の申立てについて
(2)小学校給食調理業務の民間委託の状況について
(3)事故防止対策について
(4)小・中学校施設の耐震状況について
2 議案第18号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
3 報告事項
(1)指定管理者による施設運営状況について(鎌倉文学館、鎌倉市鏑木清方記念美術館)
(2)「放課後子どもプラン」について
(3)「(仮称)鎌倉博物館」展示計画等検討委員会の設置について
(4)国指定史跡永福寺跡整備事業の実施について
(5)鎌倉国宝館総合管理業務委託の入札について
4 陳情第3号総合体育施設の整備を求めることについての陳情
5 報告事項
(1)国指定史跡の追加指定の状況について
(2)世界遺産登録に関する準備状況について
6 閉会中継続審査案件について
7 その他
(1)次回委員会の開催について
(2)当委員会の行政視察について
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○前川 委員長 おはようございます。文教常任委員会を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
それでは、会議録署名委員の指名をさせていただきます。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。高橋浩司委員、よろしくお願いいたします。
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○前川 委員長 それでは、担当書記の紹介を事務局からお願いいたします。
(担当書記紹介)
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○前川 委員長 本日の審査日程ですが、御確認いただきたいと思います。よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○前川 委員長 それでは、陳情の取り扱いについて、事務局からお願いいたします。
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○事務局 日程第4陳情第3号総合体育施設の整備を求めることについての陳情でありますが、陳情提出者から発言の申し出がありましたので、その取り扱いについて御協議をお願いいたします。
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○前川 委員長 陳情者からの発言の申し出があるということですが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
教育総務部職員紹介をお願いいたします。
(教育総務部職員紹介)
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○前川 委員長 それでは日程第1報告事項(1)「不当労働行為救済の申立てについて」原局から報告をお願いいたします。
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○学務課長 日程第1報告事項(1)不当労働行為救済の申立てについて御説明いたします。
去る平成19年3月26日に鎌倉市職員労働組合現業職員評議会から、神奈川県労働委員会に、鎌倉市及び鎌倉市教育委員会を被申立人とする不当労働行為救済申立書が提出されました。鎌倉市職員労働組合現業職員評議会の申し立ての内容は次のとおりでございます。
一つ、学校給食調理業務を民間業者に委託する件に関する団体交渉を、誠実に行ってこなかったばかりか団体交渉を拒否したことは、労働組合法第7条第2号に定める団体交渉義務、誠実交渉義務に違反するものであること。二つ、本件労働協約を解約する旨を通告する文書を発したことは、労働組合の団体交渉を通じた労働協約締結権を侵害し、労働組合の存在を否定するに等しい行為であり、労働組合法第7条第3号に定める組合の運営に対する支配介入行為に該当すること。以上のことから、鎌倉市及び鎌倉市教育委員会の行為が不当労働行為であるとして、団体交渉を誠実に行うことなどの救済を申し立てたものでございます。また、同日、実効確保の措置勧告の申立書も提出されました。求める勧告の内容は、一つ、教育委員会は、今泉小学校、小坂小学校、深沢小学校及び山崎小学校の学校給食調理業務を民間業者に委託する件につき、労働組合と直ちに団体交渉を再開すること。二つ、団体交渉において一定の結論が出るまでの間、上記小学校及びこれに関連する小学校に勤務する職員の雇いどめと配置転換を留保することの2点でありますが、これにつきましては、4月5日に神奈川県労働委員会の聞き取り調査があり、雇いどめと配置転換については、既に実施済みであり実効確保できない。また、団体交渉については引き続き行っていくとのことなので、特に措置勧告は行わないとの裁定が出されたところであります。
次に、ここに至る経過でありますが、申し立てにある市立小学校の給食調理業務の民間委託について、教育委員会は、平成18年7月11日に鎌倉市職員労働組合及び鎌倉市職員労働組合現業職員評議会に対し、コストを抑えつつ、将来にわたり安全な給食を安定して提供することを理由として、平成19年4月当初からの実施を提示いたしました。この提示以来、平成18年11月16日まで、本件に係る交渉を8回実施しており、組合の理解を得るよう最大限の努力をしてまいりましたが、残念ながら合意に至ることはできませんでした。受託業者を決定するための諸手続等を考慮すると、手続の遅延により平成19年度当初の民間委託が実施できなくなり、給食従事者全体の人事配置に支障が生じ、学校給食を提供できないことから、平成18年12月5日、鎌倉市職員労働組合現業職員評議会に対し、平成19年度から民間委託を実施する旨の通知をいたしました。
今後、教育委員会といたしましては、不当労働行為救済の申し立てに関し、労働委員会の審査の場において、今回の措置が不当労働行為に当たらない旨の主張を行い、本件申し立てを棄却するよう反論してまいる所存でございます。
なお、本件については、すでに2回の審査が行われており、委託に至った経過や組合交渉時のやりとりなどを説明しているところでございます。
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○前川 委員長 質疑はありませんか。
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○高橋 委員 この手の申し立て、過去にも何回かあったんですけれども、組合の交渉事項と行政側の執行の事項というんですかね。ちょっとややもすると混同しがちな中で、こういう申し立てがあったりするわけでありまして、その辺は明確にしながら、労働条件の改善とか申し立ての受け付けとかということをやっていっていただければ、そんなに難しい問題じゃないんじゃないかなというふうに私は思っておりまして、今回の件も少し確認をさせていただきたいんですが、民間委託すること自体は、これは交渉事項じゃないと私は認識をしておるんですけれども、その上で、例えば配置がかわるとか、勤務内容が変わるとか、そういうことは実際には労働条件のいろいろな交渉事項に当たってくるんじゃないかというふうに思うんですけれど、その辺はどうでしょうか。
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○学務課長 業務を委託するというふうなことに関しましては、委員さんおっしゃられたように、管理運営事項というふうなことで、我々も認識しておりました。
また、配置転換あるいは勤務内容、配置転換ということでよろしいんでしょうかね。そういうことにおきましては、通常の人事異動の中でも行っておりますので、この辺は十分、要するに嘱託の問題につきましては、雇いどめの関係につきましては期間を十分に置きまして、来年度は委託しますから、おやめいただくことになりますというふうなことも申し上げておりますので、これについては、十分な対応を委員会としてはとっておるというふうに認識しておりました。
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○高橋 委員 非常にあいまいな答弁なんですけれど、交渉事項かそうじゃないのかという、その辺なんですね。どこまでが交渉事項で、どこまでが違うのかということをちょっと明らかにしていただいた上でやっていただいた方がいいんじゃないかなというふうに思ったんですけれども、じゃあ今回は交渉事項に当たるものは何もなかったんだということなんですか。そうじゃないですね、8回もやっているわけですからね。どうなんでしょう。
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○辻 教育総務部長 市の行政計画と、それから委託といったような労働問題との関係でございますけれども、民間委託等を行うに当たりましては、これは必ず結果として、労働条件に影響をしてくるということがございます。したがいまして、計画を立てる時点におきましては、これは市の行政計画でございますので、交渉事項ではございません。
しかしながら、これを実際に実施するということにおきましては、先ほど担当の課長申し上げましたように、配置転換でありますとか、通勤の問題でありますとか、いろいろ問題が生じてまいります。したがいまして、こういった労働条件に少しでも影響があるというふうに思われるものについては、原則として交渉をするというスタンス、立場に立って交渉を行っております。
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○高橋 委員 その辺の、お互いにちょっと角が立つようかもしれませんけれども、ちょっとめり張りつけて、この件については交渉事項じゃないんですよと。委託そのものまで是非を話し合いするような内容ですと、なかなか先に進まない。こういう方向で行くので協力をしてほしいと。ついては、こういう労働条件変わっていきますよと。それについては、やっぱり働いている人の意向を尊重しながら、スムーズに移行できるように交渉していただくと、そういうことに尽きるというふうに思いますので、そういうふうにやってきていただいてはいると思いますが、ぜひ、めり張りのある交渉をしていただきたいということだけ要望しておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
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○高野 委員 先ほどの報告の中で、今後も団体交渉していくというようなお話があったんですけれど、それは今の時点で、今後どういうスタンスで教育委員会として交渉していこうとしているのかをわかる範囲で教えてください。
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○学務課長 既に2回の交渉を行いました。その中で、組合のお申し出としましては、11月16日の時点に戻って、そこから交渉を始めましょうというふうなことで、その時点の確認をしているところでございます。
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○高野 委員 済みません。私の理解が足りないのか、その時点での確認をしているというのはどういう意味ですか。もう少し教えてください。
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○辻 教育総務部長 ただいま担当の課長が申しましたように、11月16日の時点というのは、交渉の前年度の最後の交渉の日でございます。この時点で問題になっておりましたのは、組合との協議が調わない中で、組合側としては委託業務を強行したということで、不当労働行為ということで、県労委の方へ申し立てがあったわけですけれども、私どもといたしましては、今後も既に委託を実施しております4校の委託問題も含めて、交渉に臨みますよというスタンスで交渉に当たっております。
その中で、組合は、従来、どういう主張をしてきたかと申しますと、一つには、委託そのものに反対であると。また、委託そのものが他の法令に違反している可能性があると。他の法令と申しますのは、労働者派遣法、それから偽装請負ではないかといったような内容でございます。
これは私どものスタンス、立場といたしましては、直接労働問題にかかわる問題ではないと。ただ、そのこと自体は、論議はいたしますけれども、このこと自体が直接市役所の職員と申しますか、組合の組合員に対する労働条件の問題ではないだろうと。したがいまして、できるだけ早く安定的な給食の供給ができる運用体制を、コストを抑えつつ実施していく方法を実施していこうと。そのための労働条件を今後の話し合いの中で具体的に詰めていきたいと、そういうスタンスで組合の交渉に当たっております。
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○高野 委員 大方はわかりました。労使間にかかわることですから、余り私から、その是非について言う立場ではありませんから、この辺にしておきますけれども、同時に、私の基本的な立場も大分述べてきましたから、去年。繰り返しはしませんが、去年の7月ですよね。本会議でも大分やりましたけれど、1年なかったわけですよね。それで現実にこの後の次の報告とも関係あるんでしょうけれど、実際に長年勤められた嘱託の方がやめざるを得ないという不幸な事態も生じていて、ちょっと時間がもう少し、時間をかければ絶対まとまるかといえば、必ずしもそうではないにしても、やや、今の御報告も聞いていて、もう少しやはり時間かけないと、1年以上はこういう問題をきちんとやらないと、やはりいけないと。だから今後、ぜひこういう問題、このことも含めてですけれど、やっぱり行政側のスタンス、都合はあるにしても、やはりこういう大事な問題は、やっぱり私は、その年度内でおさめようということではなくて、ほかにも委託の問題ありますけれど、やはりきちんと一定の時間をかけて、やはりやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。以上です。
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○前川 委員長 はい。ほかに御質疑ございませんか。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
では、ただいまの報告で了承の確認をさせていただきたいのですが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
では、了承と確認させていただきます。
ここで、傍聴者入室で、休憩にさせていただきます。
(10時16分休憩 10時17分再開)
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○前川 委員長 それでは再開させていただきます。
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○前川 委員長 日程第1報告事項(2)「小学校給食調理業務の民間委託の状況について」原局から報告をお願いいたします。
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○学務課長 日程第1報告事項(2)小学校給食調理業務の民間委託の状況について御説明いたします。
小学校の学校給食調理業務の民間委託につきましては、2月の当委員会におきまして報告させていただきましたが、その後の経過及び今後の予定について御報告させていただきます。前回の当委員会では、平成19年1月26日付で、委託校4校の給食調理業務の委託契約を締結したことと、2月中に保護者説明会を開催する旨を報告させていただきました。保護者説明会は、2月16日に山崎小学校、2月20日に今泉小学校、2月21日に深沢小学校と小坂小学校で開催いたしました。説明会には、受託業者が同席し、調理体制や衛生管理などの説明を行い、出席された保護者の方から十分御理解をしていただきました。
また、保護者には、新学期の給食が始まる前に、学校栄養士の作成しました献立を作業指示書に基づき、受託業者が各学校の調理室の機器等を使用して調理した給食の試食会を開催いたしました。試食後のアンケートによると、味つけ等も好評でございました。
次に、受託業者からの届け出による従事者の状況でございますが、今泉小学校は社員4名にパート5名、小坂小学校は社員3名にパート5名、山崎小学校は社員4名にパート6名、深沢小学校は社員7名にパート4名でスタートしており、4月10日からの給食開始後も大きな混乱はなく、調理業務は遂行されております。
また、保護者、学校、受託業者及び教育委員会で構成します学校給食運営協議会を各学校に設置しました。学期に1回の試食会を開催しながら給食の実施状況を検証し、保護者の意見や業者からの提案などが、この意見交換の場で給食に反映できるようにしてまいります。既に山崎小学校は6月6日に、小坂小学校は6月12日に、今泉小学校は6月15日に、全保護者を対象にした試食会を実施し、終了後に運営協議会を開催して意見交換を行いました。保護者や教員からは、委託になってもおいしい給食が提供されていることや、調理業務が円滑に行われているなどの意見をいただいております。試食会に参加された保護者の皆様の評価もおおむね好評ではないかと受けとめております。また、現場からは、食材の納品に朝早く来る業者の納品に立ち会うよう出勤していることや、配食の際に、児童が安全に給食ワゴンを運べる人数がそろうまでワゴンスペースに待機するなど、安全面への配慮をしていることが報告がされました。
なお、深沢小学校につきましては、7月18日に試食会、運営協議会を開催する予定でございます。
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○前川 委員長 ありがとうございました。御質疑ございませんか。
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○高橋 委員 ちょっと私の認識が違っていたのかなと思うんですけれども、献立というのは、一応、栄養士の方でやっているんじゃなかろうかなと。ということは、ほぼ前と同じような献立で、味も同じようなものが出るのかなというふうに認識をしていたんですけれども、その辺はちょっと違うんですか、味の面とか。
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○学務課長 議員さん申されましたように、献立は栄養士が立てております。また、食材の方も、今までどおり栄養士を通して購入しております。レシピも栄養士の基づいたものに沿いまして、受託業者の方で作成して味つけしておりますので、味も変わらないというふうな認識はしております。
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○高橋 委員 ということは、前と同じように、おいしいものが出ているという確認をしていただいているということですね。
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○学務課長 そのとおりでございます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○石川 委員 運営協議会が開催されておりますけれども、ちょっとこの内容について、どういった組織なのか教えてください。
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○学務課長 運営協議会につきましては、学校単位で設置しておりまして、運営協議会の会長には、校長先生になっていただいております。
構成でございますけれども、学校関係者、校長、教頭、栄養士、それから教員の先生、これが4名、それとあと保護者代表が2名から3名、そして業者が2名、責任者を入れまして2名でございます。それと教育委員会から1名という委員構成になっております。
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○石川 委員 保護者2名というのは、どういった方ですか。
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○学務課長 学校によって違いますけれども、2名になっている者というのは、PTAが組織されていないところで、父母会の会長さんと副会長さん、それと、あとPTAが組織されているところにつきましては、会長、副会長さんが2名いたり、あるいは会長、副会長、書記の人がいたり、あるいは会計の人が入られていたり、そういうふうな状況でございます。
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○石川 委員 じゃあ、それではPTAとか父母会の中で代表を、その運営協議会に参加する人たちを決めていることでよろしいですか。
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○学務課長 あくまでも、委員構成につきましては、学校の方に任せておりますので、学校の方でそういうふうな方々を選ばれたものと認識しております。
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○石川 委員 学校単位で決めていくのはいいんですけれども、PTAに投げかけるのも私はいいことだと思いますので、ただ、人数が2名からということで、もうちょっと保護者の方も加わった方が、私はいいのではないかなと思って、そういう質問をさせていただいたんですが、それはもう学校にお任せになっているということですか。
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○学務課長 そのとおりでございます。
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○石川 委員 もっと、2名といわず、各学年それぞれ学級委員さんもいらっしゃるでしょうから、そういった方たちも、先生が4名に対して保護者が2名というのも、数のバランス的にもよくないんじゃないかなと思いますので、もっとふやせるような体制を私はつくっていただきたいと思います。
それから、運営協議会が3回行われたわけですけれども、今、おおむね良好だという話ばかりだったんですが、マイナスの点とかは出てこなかったんですか、意見として。
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○学務課長 業務の関係につきましては、ございませんでした。それとあと、味つけの面につきまして、味が濃いとか薄いという御意見はございました。給食の内容についての、献立の内容にもございましたけれども、そういう内容の御意見というのはいただいております。
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○石川 委員 御意見ですか。
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○学務課長 味つけ自体というのは、献立の内容、味つけ、やっぱり最終的には栄養士なりが確認して出しておりますので、あとはもう個人の関係で、濃いとか薄いというふうな判断がなされたかなと。おおむねの、アンケートとりました中で、ほとんどの保護者の方というのは、おいしくいただけましたというふうなことでいただいておりますので、そういう状況でございます。
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○石川 委員 はい、わかりました。保護者会で、試食会も兼ねての協議会だったと思いますので、私どもネットが提案したことが生かされているかなと思っております。
1年まだたっていないわけで、始まったばっかりでありまして、いろんな意見が出てくると思うんですね。マイナスの点も出てくるかと思いますので、そういったことを考慮に入れながら、いい給食にしていただきたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
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○山田 委員 ちょっと今の関係で、協議会の中で話し合われる議題というか、協議会が扱っている範疇というのは、何なんですか。
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○学務課長 給食に対します、今の出された給食がどういうふうな状況ですかというふうなことで、こういうものがあったら改善していきましょうとかということで、具体的にあれをこうしましょう、どうしましょうというふうなことではなくて、今までの給食と例えば違って、こういうふうな面が悪いというものがあったら、そういうのは改善していかなければいけないし、そういう生の意見をお伺いして、給食を改善していこうということで始めたものでございます。
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○山田 委員 そうすると、今までの給食をバロメーターにして、そこのベースから、いいこともあり、悪いこともあるんだけれど、悪い方は改善していきましょうという話ですよね。そうすると、民間委託にして悪くなること、結果的に悪くなっちゃったことというのは、何かもうこの協議会の中では想定されていて、いや、こんなことがひょっとしたら将来起こるんじゃないのという、そういう危険性を持って、この協議会というのは立ち上げたんですか。
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○学務課長 そういうふうなことではございませんで、今まで直営であったものを新たに委託をしたと。委託をすることによって、どういうふうに変わったのか。その辺を保護者の方々に御理解していただくために立ち上げたものでございます。
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○山田 委員 そうすると、当初、民間委託をすると、少しマイナス面が出るかなというところは、この協議会のところでウォッチをしていって、ある時限的にこれを設けておいて、あとは経常的になれば、こういった協議会じゃなくて、もっと違うものをつくろうかというようなことも、今、想定はされているんですか。今は協議会、立ち上げたばっかりだから、今すぐなくすということはないでしょうけれども、これ、未来永劫、これを続けるんですか。
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○学務課長 遠い先のことはちょっとわかりませんけれども、当面、今回初めてでございますので、向こう何年間かはこういうものを立ち上げて、継承していきたいと思っております。
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○山田 委員 ごめんなさい。未来永劫はないにしても、向こう何年間ということを見ているわけですか。じゃあ、もう1年とかということで、とりあえず経常化になったよということを諮るんではなくて、少し心配、懸念がだんだん協議会に上がる議題もなくなってきたなというところで収束していこうと。それも1年じゃあ、多分収束しないだろうと。何かそんな思いもあるんですか。
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○宮田 教育総務部次長 運営協議会につきましては、やはり今までここ何十年と、鎌倉市が直営で給食の方を児童に提供してきたという部分ございまして、ここで一気に民間委託ということで、システムが変わったわけでございますので、いわゆる児童はちょっとわかりませんけれども、保護者の方、当然、御心配な部分ございますし、先生の方も、教師の方もやはり心配な部分が、まずスタートする前には多分あったかと思うんですね。ですから、今、課長の方からも御答弁させていただいたように、一つ一つを検証しながら、やはり安全に給食が供給できているかどうか。そういう、やはり年度ごとで親御さんもかわっていかれますから、やはりある程度の周期を見た上で、この辺のところの協議会のあり方については、今後また見定めていきたいというふうに考えています。
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○山田 委員 じゃあ、最後にしますが、今、4校を民間委託しましたけれども、その協議会が各校独自につくられているということなんですけれども、その各校、委託メーカーが違うから、業者が違うから、それぞれ特色がひょっとしたらあるのかもしれませんけれども、その辺の横通しというのは、委員会の方が1人入っているという、その1人が複数なのか、単数なのかわかりませんけれども、その辺の横通しで、少しやっぱりレベルアップすべきことがあるんじゃないかと。そういったことはお考えですか。
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○学務課長 現在、第1回目の運営協議会でございまして、今後、すべての学校をやった時点で、そういうふうな業者ごとの取り組みの比較とか、そういうものを検証して、また、第2回が2学期にございますので、そのときにまた保護者の御意見なども伺いながら、業者の検証をしていきたいと思っております。
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○高野 委員 先ほどは、組合との不当労働行為の問題が提起されていますよということで、報告あったんですけれども、民間委託が4校でやられて、2カ月半余りですか。これも繰り返しませんけれども、私は、この問題は、味が濃いとか薄いとか、おいしいとかおいしくないというとか、そういう現象面での問題が本質ではなくて、これ、公的な教育の一環としての性質を持っていますから、業者の質によっては、大変すばらしい給食が提供される可能性もある。しかし、そうでない可能性もこれは出てくるよと。そういう、いわば義務教育の中でお子さんに食教育をしていく重要な一環のこの給食が、そういう、いわば安定性が担保されないというところが、やはり最大の問題がありますよと。こんな指摘をさせていただいたということを前提に聞くんですけれど、2カ月半たって、調理業務の体制で、まず、直営のときと切りかわったわけですが、どういう点が、調理業務ですよ、中ね。変更になったのか教えてください。
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○学務課長 業務それ自体は、子供たちに給食を出すというふうなことで、調理業務自体は変わりませんけれども、体制でございます。先ほど申し上げましたように、従来の直営でやっていたときの体制、4名から6名体制で、今のこの委託4校につきましてやっておりましたけれども、それが8名から11名と、そういうふうな体制で、十分安全にも配慮しながら、給食業務がなされているというふうに感じております。
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○高野 委員 質問の意図が通じなかったんですかね。具体的に聞きますけれど、調理業務は、調理員さんがいて、当然それを指導、指揮という言い方が正しいかわかりませんけれど、栄養士さんがいるわけですね。では、今までは栄養士さんというのは、どこにいました、調理中。
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○学務課長 給食の現場におりました。現在は、栄養士は、業者の責任者と打ち合わせをしまして、責任者に指示した中で、今度は責任者が自分のところの従業員に指示を出すと、そういうふうな形になって仕事を進めているところでございます。
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○高野 委員 済みませんね。今まで栄養士の方というのは、聞くところによると、調理室ありますよね。そのすぐ横に部屋があったんじゃないですか。今、どうなっていますか、委託後は。事実を聞いているんです。
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○学務課長 同じ位置にあると思っております。
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○高野 委員 じゃあ、一切そういうのは変更されていないということですね。わかりました。それで、今、お話ありましたけれど、例えば献立が決まっていて、こういうふうにつくってくださいという指示が出るわけですね、栄養士さんから。例えば、じゃあ今まで直営のとき、今も直営の学校はそうしていると思うんですけれど、例えば実際に、栄養士さんと調理員のコミュニケーションがとても大事ですよなんていう話もさせていただいているんですが、実際、その指示が出て、つくっていく中で、どうしてもここはちょっと量が足りないとか、あるわけですよね、現場仕事だから。そういう場合、今まではどうしていました。栄養士さんがどういうふうにやっていました、今まで。
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○学務課長 栄養士が確認して、対応しておりました。
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○高野 委員 直接、調理室へ入ってやっていましたでしょう、今までは。それで間違いないですよね。
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○学務課長 そのようにしておりました。
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○高野 委員 それが委託後、そういうのを答えてほしかったんだけれど、一つ一つ聞いていきますけれど、今は、そういう場合はどういうふうにしていますか。当然、あると思うんですよ、日々の業務の中で。
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○学務課長 受託業者のチーフが確認しております。
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○高野 委員 受託業務のチーフが、栄養士さんに、じゃあそういう話をするわけですね。じゃあ、栄養士さんはどういうふうに、そのチーフに指導していますか、実際、現場で。
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○学務課長 栄養士がチーフに、責任者に直接指示を出しております。
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○高野 委員 それは、どこの場所でやるんですか。
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○学務課長 調理室でございます。
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○高野 委員 調理室の中で、そういう直接、指揮・指導というのは、これは法的に可能ですか。
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○学務課長 責任者に指示を出すことは可能でございます。責任者とのやりとりでございます。
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○高野 委員 そうすると、それは実際に、細かい話で済みませんけれど、大事なので、これ、実は。実際に調理している調理室の中といっても、いろいろ場所があるわけだけれど、調理している現場ではないんですね、これは。調理している現場で、指導・指示しているんですか、栄養士がその責任者に対して。そういうことですか。
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○学務課長 調理場の中でも指示は出しております。
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○高野 委員 それは口頭でやっているんですか。
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○学務課長 口頭でございます。
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○高野 委員 その指導・指示というのは、栄養士がチーフ、責任者、副責任者、2人いるということなんですけれども、それはそうすると、理屈の上では責任者にやっているんだろうけれど、これ、現場の人に聞こえるようにやっているんですか、調理現場ということになると。そういう理解でよろしいですか。
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○学務課長 私、現場に、その給食調理やっている現場にいませんので、聞こえるほど大きな声でやっているのか、責任者にやっているのかと、その辺の理解、わかりませんけれども、栄養士は責任者に指示を出すようにしております。
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○高野 委員 これも、この辺にちょっと今のことはしておきますけれども、委託の請負4要件の中に、直接、労働者を指導・指示するものでないことというのが要件になっているわけですね。だから責任者に対してというふうに、再三、答弁があるわけだけれど、これ、大事なのは、実際に、実際の指示というのは、これは私は口頭でやるのは問題だと思いますよ。指示書で基本的にやるんですよ。実際の調理の現場で、口頭で指導・指示すると。責任者といったって、現実にそこで働いているんだから、その垣根はなくなっちゃうんですよ、現実としては。今は、直営で今、両方併存ですから、直営のところでは、実際に現場で働いている熟練の方もいるし、若手の方もいるだろうけれど、調理員の方が実際に栄養士に直接コミュニケーションとっているわけですよ。
今の質問も紛らわしいというか、なかなかわかりづらいと思うんですけれど、直接指導できないということは、間接的に文書で基本的な指示書を出すわけですよ。それは、そういうことで間違いないですよね。基本的にはそういうふうにやっているということで。
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○学務課長 例えば、翌日の給食調理に当たりましては、前日に指示書を出しまして、チーフが出して行っております。基本的には指示書で行っております。
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○高野 委員 そうすると、今のお話は、仕様書も私も見させてもらいましたけれども、いわゆる非常時というんですかね、何を非常時とするかというのも非常に難しいんですけれど、安全上に支障が生じたときというのはもちろんのこと、そういった日常の、普通に起こり得るような調理現場と栄養士さんの間とのコミュニケーションですね。ちょっと味つけがこれどうかとか、もうちょっと野菜を多くしたらいいんじゃないかとか、例えば。こういうことまで、いわゆる非常時に含めて、口頭でできますとなると、さっき言ったように、公的には請負4要件の中で、直接現場を指示・指導できないとなっている。だから、紛らわしいんですけれど、だから、今のお話聞いていても、その垣根がやっぱりわからないわけですよ。ただ、いい仕事をしようと思うと、その垣根はだんだんなくなっていっちゃうんですよ。そうすると、いわゆる偽装請負じゃないかという疑念が生じるような場面が出てくるんです。
いずれにしても、この委託形態というのは、その辺が非常に難しくなるんですね。まだ、これはきちんとした結論は法的に出ていませんけれど、私は、この給食の調理業務で、今、委託という形態は、これは偽装請負に抵触するおそれがあるから、そういうふうに明確には判断示されていないけれど、そのことだけは、少し今のお話、確認させていただいたんですが、指摘させていただきたいと思います。
それから、これも委託業者の体制だから、なかなか承知していないかもしれないけれども、この2カ月半の間に4校ですね。社員何名、パート何名という御報告あったけれども、これ、入れかわりというのはあったという報告は聞いていますか。
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○学務課長 2校で聞いております。
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○高野 委員 それは、どことどこで、社員かパートか、何名か教えてください。
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○学務課長 1校は、山崎小学校でございます。退職に伴いまして、交代したものでございます。山崎1校でございます。社員が1名、これもやっぱり、休職によりまして1名交代した者と、あとはパートの職員が、退職によりまして1名交代したと。そういう状況、いずれも山崎小学校でございます。
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○高野 委員 そうすると、今、2校と言ったんだけれども、1校で2名ということですね。
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○学務課長 そうでございます。
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○高野 委員 まあ、これも別に委託したから、すぐやめたんだなとか、そういう短絡的なことを言うつもりはないんだけれども、私も現場の人から少し聞いている話では、鎌倉の給食はなかなかレベル、やっぱり高いんですよね。特に特徴的なのは、御飯をかまでやっていると。大きな、私も見させてもらったことありますけれど、これはなかなかやっているところ少ないですよね、実際は。ですから、非常に技術を要すると。だから、それは委託業者の質にもレベルにもよるんだけれど、なかなかパートの方とかは、所定の時間をオーバーして、調理時間もかかったりとか、なかなか大変だという状況も聞いているものですから、2カ月半でやめられた方はまだいないんじゃないかなと思ったんだけれども、確認をさせていただきました。
いずれにしても、今、運営協議会についての質疑ありましたから、私はそのことについて申し上げませんけれども、一番大事なことは、やはり私、最初に、特に調理現場のことをちょっとくどくど聞きましたけれども、やはりお子さんに対して影響が出ないようにするということ。しかしながら、それは同時に、委託という法的な性格は、委託した以上は、そこははみ出てはならないと。
先ほど、基本は指示書だけれど、口頭でもあるんですよと言ったけれども、そこはぜひ、口頭で日常的に指示をするということは、これは問題があるという認識を、私、余り持っていないんだなということを今、質疑聞いて思ったんですけれども、やはりそこの点は、これは委託の法的性格にかかわる大事な点ですから、ぜひ、現場でもよく話し合っていただいて。だから、私も心苦しいんですよ。お子さんたちによい給食を出すには、現場でよく話し合ってほしいと思っているんですよ。でも、委託にしちゃうと、現場でのコミュニケーションは一定の制約があるんです。ということだけは、私、強く指摘させていただいて、また今後の運営状況を見させていただきたいと思います。以上です。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
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○納所 副委員長 運営協議会の協議内容について、ちょっとお伺いをしたいんですけれども、ここで協議される内容というのは、いわゆる給食に対する業務の改善点等を協議するというふうに伺いましたけれども、これは調理業務民間委託に絡むものに限定をされるんでしょうか。業務とか味とか栄養面、そういったものになってくるんですけれども、それ以外の給食全般に係る内容についても、ここでは協議なさるんでしょうか。
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○学務課長 委託しました4校につきまして、協議会を立ち上げたわけでございますけれども、直営の部分と、委託にしたことによって、どういうふうな違いがあるのか。あらゆる面で検証していきたいと思っております。
それを今後、どういうふうにするかというのは、その中でまた考えていきたいと思っています。
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○納所 副委員長 そうすると、その他、給食全般に係る内容、民間委託に絡まない部分というのはあると思うんですね、給食等の問題について。それに対する協議の場は、この民間委託を行った4校では、どういった場になりますでしょうか。
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○学務課長 運営協議会を行った中で、出された意見というのがございます。
まず、献立の問題でございますけれども、こういうふうな料理には、例えばパンじゃなくて御飯の方がよかったねとか、まず、市の栄養士の献立に基づくもの、あるいは食器の関係のものもございました。
こういうふうなものにつきましては、委託、直営のみならず、同じ課題でございますので、それはそのような意見があるということで受けとめております。
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○納所 副委員長 ちょっと、よくわからなかったんですけれど、その運営協議会がもとになって、例えば民間委託に直接関係のない、給食全体にかかわる内容ですよね。そういったものも、この運営協議会等で協議して、それをさらに保護者であるとか、学校等に徹底をするという仕組みなのか、それとも別の例えば保護者会もしくはPTA等の組織があって、給食民間委託にかかわらない内容については、ここで協議する内容じゃないから、別のところで協議しましょうということは起こらないのかということなんですけれども。
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○学務課長 委託業務にかかわらない面の御意見につきましては、これは給食業務全般でございますので、御意見を伺って、今後は市の方で、給食業務をやっていく中で、こういうふうな意見があるというふうなことで理解していきたいと思っております。
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○納所 副委員長 例えば、給食費の徴収の問題だとか、それ以外の部分というのも、給食に係る課題というのは存在するわけで、それはどこで協議するのか、もしくは、どのように各保護者に知らしめていくのかということをいろんな場で徹底をされていくと思うんですけれども、それに関する内容も、ここで、この運営協議会でやるのかどうかということなんですけれども、それとは関係なしに、いわゆる、保護者のあり方もしくはPTAのあり方という中で協議して、そういった問題というのは取り上げられるのかどうかということだったんですけれども、これは結構でございます。
その中で、試食会が学期に1回行われるということなんですけれど、ちょっとこの試食会についてお伺いしたいんですが、これは全保護者対象で行うというふうに理解してよろしいんでしょうか。
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○学務課長 全保護者対象に御案内を差し上げるところでございます。
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○納所 副委員長 それに係る経費のあり方でございますけれども、例えば学校の規模によって違うと思いますけれども、1回試食会を行うに当たって、どの程度の経費が見込まれているんでしょうか。幅があれば、それで結構でございますが。
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○学務課長 試食会に参加するに当たりまして、事前に参加申し込みをいただいております。それによって、参加者を把握いたします。それで当日の食材等の量を購入してまいるところでございまして、参加者につきましては、1食、我々が行ったときにお支払いするのと同じ、220円をいただいて試食会を催しているところでございます。
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○納所 副委員長 参加する保護者が負担するのはそうなんですけれども、また、これに関して、当然、調理業務が係ってくるわけで、それについては、民間委託業者の契約の範囲内の中で係る経費ということでしょうか。それとも、試食会については、別立ての民間委託業者に関しての経費というのはかかってくるんでしょうか。
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○学務課長 契約業務の中の経費でやっております。
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○納所 副委員長 わかりました。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということで確認させていただいてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
では、確認させていただきました。
ここで、傍聴者の退室がございますので、休憩とらせていただきます。
(10時55分休憩 10時56分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
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○前川 委員長 日程第1報告事項(3)「事故防止対策について」原局から報告をお願いいたします。
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○学務課課長代理 日程第1報告事項(3)事故防止対策について御報告いたします。
本市の市立小・中学校では、平成16年3月に発生した教員の不祥事を機に、再発防止に向けて各学校に事故防止会議を設置いたしましたが、本年1月に、再び同様の不祥事が発生したことは、これまでの取り組みが有効に機能することなく、教職員一人ひとりへの事故防止の意識づけが不十分であったためと考えております。そうした批判や反省から、今後二度とこのような事故、不祥事を起こさないために、教育委員会と学校現場が一体となって有効な対策を検討するために事故防止対策検討委員会を設置いたしました。
構成は、教育委員会から教育総務部次長、教育指導課長、教育センター所長、教育総務課課長代理、学務課課長代理の5名、学校現場から小・中学校校長会代表各2名、小・中学校教頭会代表各2名、小・中学校教職員代表各2名の12名、合計17名となっております。
第1回目を3月27日火曜日に、第2回目を5月29日火曜日に開催いたしました。第1回目は、検討委員会を設置するに至った経緯、これまでの事故防止会議の取り組みや問題点等についての検証を取り上げ、次回までに各所属で具体的な対策をどう立てたらよいか持ち寄ることとしました。第2回目は、4月の定例校長会で依頼した、児童・生徒や保護者、教職員が利用できる相談ポストの設置状況について確認し、今後、位置づける有効な防止対策の構築に向けた話し合いを行いました。検討委員会に出された主な意見は、教職員一人ひとりが日常的に自分の行動を振り返るきっかけになるようなキャッチフレーズの作成、自己点検のためのチェック表の作成、研修や事故防止会議で活用できる鎌倉市版の事例集やマニュアル集の作成、教職員相互の注意喚起や、気づいたことが言える環境づくりが大切であること、事故防止会議や研修に出た話題を、職場でさらに掘り下げることの大切さ、管理職が教職員の悩み等を読み取る力を身につけることが大切であること、各校での問題や課題を校長会等で情報交換して共有し、その都度、各学校で職員に投げかけ、意識を高めていくことが大切であること、学校教育問題対策委員の活用や、外部機関との連携などでした。これらを受けて、教職員一人ひとりが身近な問題としてとらえ、意識を高めるために、手元において再確認ができるような鎌倉市版のマニュアル集を作成することが確認されました。マニュアル等の作成については、県や他市町村等から収集した情報や資料をもとに今後作業を進めてまいります。
また、その他の点につきましては、今後、検討委員会の中でさらに検討を重ね、実効性のある防止対策を取り入れるよう努めてまいります。
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○前川 委員長 はい。御質疑ございませんか。
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○高橋 委員 学校の先生の場合には、給料が県の方から支給されているということで、これ、前からどういう管理下にあるのかというような、いろんな質疑もあったり、議論もあったんですけれども、改めてちょっと確認をしておきたいんですが、県と市の教育委員会との関係といいますか、先生の立場ですね。どういうふうに解釈したらいいんでしょうか。
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○学務課課長代理 県は任命権を持っていて、服務監督については、実際に各学校を設置している市町村教育委員会にあります。
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○高橋 委員 市町村の教育委員会。学校は市長が設置をしているわけですね。その関係というのは、どういうふうになっているんですか。
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○中野 教育総務部次長 市立学校は、その市町村の長が設置者だということが明記されていますので、それに従っているということでございます。
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○高橋 委員 その設置者と、その教育委員会との関係というのは、どういう立場にあるんですか。
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○中野 教育総務部次長 設置者が設置した学校に関する運営とか管理については、教育委員会が行うということに、地教行法に定められています。
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○高橋 委員 何でそういうことを改めてお伺いしたかといいますと、これ、法律が改正になって、内部情報通報制度といいますか、そういうものが設置できるようになって、基礎自治体としても、そういうものを条例化をしていこうという、そういう時期に来ていると思うんですね。当然、鎌倉市として、そういうものを設置すべきだと私は思うんですが、例えば、そういうものを設置した場合に、先生にそういったものが服務として該当するのか、それとも県の方でやらないとだめなのかですね。その辺はどうなんでしょうか。
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○中野 教育総務部次長 一般的には、服務監督権は市町村が持っておりますので、教員の服務に関することで問題が起きれば、当然、市町村がその管理上、きちんと指導しなければいけないというふうに解釈しています。
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○高橋 委員 ということは、市で条例化すれば、自動的に先生方もそういったものの対象になるということですかね。
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○中野 教育総務部次長 教員の任命権というのは、処分をするということも含めていますので、教員のやっぱり身分に関することで条例化となると、県の方で行うというふうに考えています。
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○高橋 委員 人事評価制度とか、まだ鎌倉の場合には、ちょっと試行期間みたいなところありますけれども、先に県の方がスタートしたので、学校の先生の方は、先にその人事評価の方の制度が対象になってきましたね。ということは、県条例の中で、内部情報通報制度みたいなものをやっていただかないと、学校の先生の方で、そういったものを扱っていくというのは難しいということですかね。
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○中野 教育総務部次長 服務監督に関することでも、やはり教員がどういうふうに子供を指導していかなきゃいけないかとか、教員のいわゆる業務に関することの内容も含めてですから、当然、県の方で、こういうふうに指導をするというような内容を含めて、市町村に対して通知を出すということが一般的でございます。
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○高橋 委員 内部情報通報制度みたいなことを言いますと、ちょっと後ろ向きに考えがちなんですけれども、そうじゃなくて、やっぱり大事に至る前に、未然に防いでいく。お互いにいい職場環境を維持し合うといいますか、そういう意味でとらえていただいて、ぜひ、市は市でやっていくべきだろうと、そういう働きかけは私もしていきたいと思いますけれども、県の教育委員会の方にも、ぜひ、そういった働きかけをしていただきたいなと、要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
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○石川 委員 事故防止対策が新たにまた強化されるということなんですけれども、これは教員側に立った検討委員会なんですけれども、子供側に立った、そういった相談窓口等の設置は、もう実施されてあるんでしょうか。
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○学務課課長代理 先ほどの説明の中でも申しましたけれども、4月の定例校長会で、相談ポストについては、教育長の方から、5月の連休明けぐらいまでは、全校設置するようにという話がありまして、現在、25校すべて設置し終わっている状況です。
これから、各学校が具体的に相談が来た場合に、ケース・バイ・ケースでいろいろ対応の仕方が違ってくるかと思うんですけれども、その辺についても、これからしっかりとした形で、各学校で決めていくように指導していきたいと思っております。
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○石川 委員 今の説明でよくわかりました。終わります。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありますか。
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○納所 副委員長 検討委員会が3月と5月と、2回持たれたという経緯を伺いましたけれども、実際の教育現場の各教職員、先生方に対する指導・研修というのは、この間、どういう形で行われましたでしょうか。
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○学務課課長代理 各定例校長会のときに、教育長の方から、今回の事件を受けて、各学校の方にこういうことをぜひ教職員に伝えてほしいということもありましたし、4月の定例校長会では、服務監督の厳正維持ということで、この辺について、特に今後、きちんとした形で徹底してほしいということを私の方からも伝えましたので、校長を通じて、各学校の教職員には伝わっているものと考えております。
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○納所 副委員長 それについての検証といいますか、把握というのは、これは各学校の中で完結するものでしょうか。教育委員会では、どの程度、例えば研修を行った、徹底をしたということについての報告というのは、収集するということはなさらないんでしょうか。
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○学務課課長代理 そういうことはやっておりません。
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○納所 副委員長 やはり学校内、狭い一つの職場社会の中で、閉じられた空間の中での徹底というのは、どこまで効果があるのかなというふうな不安をどうしても抱えてしまうんですね。例えば、実際、その先生方の社会性を高める工夫というのが、これから必要になってくるというふうに思います。どういうことかといいますと、例えば、長い間、時間、例えば子供との触れ合いが中心になって、大人との付き合いがどうしても先生方、苦手になってくるのではないかという、これは私の経験からも、その傾向はあるなというふうに思うんですね。ところが最近は、あらゆる形で、大人社会との接点も必要になってまいりますし、それにかかるストレスというもの、これも今まで予期していなかったものが先生方にかかってくるんじゃないかと。そのストレスのはけ口が、例えば子供に向かってしまったり、お酒が入ったときに心のブレーキが外れてしまったりということも、当然、考えられると思います。
これからは、当然、子供だけと接するような、一つに先生方って、子供好きで当たり前なんですけれど、子供好きが時間がたつと、大人は苦手というふうになってしまうというところを非常に懸念するわけです。ですから、先生方の社会性を高める工夫というもの、これは例えば閉じられた学校の中で、校長から、もしくは先生方できちんと話し合って研修したりというだけでは、なかなか解決できない部分というのが出てくると思います。
ですので、もう少しストレスも含めて、先生方にかかる高いストレスも含めて、いわゆる社会性を高める工夫というもの、これは学校だけではなかなかできないと思いますし、教育委員会のバックアップというものが必要になってくると思います。いわゆる、事故防止のためには、そういった観点からのものも必要になってくると思いますので、学校の中での研修にとどまらない工夫というものを、これは教育委員会で考えなければいけないと思いますけれども、それについてはいかがでしょうか。
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○学務課課長代理 今の、委員さんおっしゃられたとおりに、学校によっては、今年度新たに、要するに、自分たちだけで話し合っているだけでは、なかなか直接的なモラルの向上だとか、意識づけというものまで発展しにくいんじゃないかという話が、この検討委員会の中でも、現場の方から出されました。
学校によっては、夏休み中に外部の講師を呼んで、外部の人から言ってもらうことによって、改めて気づくということも多いんじゃないかということで、そういうことを実施する学校も、今年度、幾つかあるように聞いております。
確かに教育委員会としても、今後、校長先生や教頭先生には、そういう研修会というのはあるんですけれども、教職員に対してというものは、どうしても指導法だとか、そういう部分に重点を置きがちな傾向が確かにあったかと思いますので、今後、研修を担当する課の方とも検討をして、少しでもやはり、外部から意識づけをしてもらうという部分がこれから重要になってくると思いますので、その辺については、今後、検討していきたいと考えております。
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○中野 教育総務部次長 多少補足になりますけれども、昨年度、それから一昨年度も、定例校長会の中で協議事項として、校長から各学校の事故防止の取り組みについて報告をしてもらっていました。
今年度も7月に、まず小学校2校、中学校2校ずつということでやる計画を立てておりますけれども、そこでは、学校の中で出た職員の意見ですとか、それから各学校でどういうふうに取り組んでいるかということを、小・中25校が横の情報交換ができるように、その協議の中で扱おうということで、今までやっていまいりました。ですから、まずこれを一つ、今年度も続けていくということ。
それから、今、課長代理から出ましたけれども、管理職の研修会ということで、ことしは7月、夏季休業中に、県の人権同和の担当の職員を呼んで、セクハラ防止についての研修会を、これはもう計画を立てました。これにつきましては、校長、教頭が参加なんですが、それをもちろん、その学校へ持ち帰って、教職員に指導するという形を今のところはとっております。
いずれにしても、横の情報交換が大事ということで、今回の事故防止対策検討委員会の中でも、それぞれ横の情報交換をじゃあどうしたらいいのかということも、この間、意見として出ていましたので、この点について、少し力を入れてやっていきたいというふうに考えております。
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○納所 副委員長 はい、わかりました。
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○前川 委員長 それでは、ほかに御質疑ございませんか。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの御報告で了承ということを確認させていただいてよいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第1報告事項(4)「小・中学校施設の耐震状況について」原局から報告をお願いいたします。
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○学校施設課長 日程第1報告事項(4)小・中学校施設の耐震状況について、その内容を説明いたします。
お手元の資料をごらんください。この表は、小・中学校施設のうち、耐震改修が必要な建物を一覧にしたもので、全105棟中、28棟の建物が未改修でございます。表の見方は、一番左から、学校数、棟数、学校名。次の欄は、校舎では棟の名称を体育館では構造をお示ししてあります。その横は、構造耐震指標でIs値と呼ばれているもので、0.7以上の値が耐震補強不要とされています。その横が診断基準で、平成15年度に国の補助金交付基準が2次診断に統一されたため、3次診断で実施した建物につきましては、2次診断で再診断を行っております。また、鉄骨造の体育館は、屋内運動場基準を適用しています。最後の欄は改修予定等を記載してございます。なお、Is値が0.3未満の建物については、網かけがしてございます。それでは、上から順に説明いたします。一番上は、小学校の校舎で、4校、5棟がIs値0.7未満でございます。その下は、小学校の体育館で、10校、10棟がIs値0.7未満で、そのうち第一小学校と富士塚小学校の2棟が、Is値0.3未満でございます。その下は、中学校の校舎で、4校、9棟がIs値0.7未満でございます。そのうち深沢中学校西棟、大船中学校校舎棟、岩瀬中学校管理棟の3棟、これがIs値0.3未満でございます。なお、第二中学校の図書室棟と大船中学校の特殊学級棟は軽量鉄骨造のプレハブであり、国の耐震診断基準がないため耐震診断未実施の状態となっています。その下は、中学校の体育館で、4校、4棟がIs値0.7未満で、御成中学校、玉縄中学校、大船中学校の3棟が、Is値0.3未満でございます。以上が表の内容でございます。
なお、この表でお示ししました28棟のうち、改築予定の第二中学校、大船中学校を除いた22棟につきましては、前期実施計画が終了する平成22年度までに耐震改修を完了する予定でございます。
また、第二中学校については、平成21年度、22年度で改築を予定しております。大船中学校につきましても、第二中学校改築終了後、引き続き速やかに着工できるよう準備を進めてまいります。
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○前川 委員長 御質疑ございませんか。
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○松中 委員 これ、全部完了するまで、大体、概算でいいんですけれども、予算的には幾らぐらいかかりますか。あと数年のうちにやらなきゃならない内容になっているから。
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○学校施設課長 耐震で約9億2,000万でございます。
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○松中 委員 そのほかに、大船中学校と第二中学校、これ改築そのものは幾らぐらいですか。
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○学校施設課長 第二中学が、およそ23億円の予定でございます。
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○松中 委員 あと、大船中学は大体幾らぐらいですか。
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○学校施設課長 大船中学はこれからの積算でありますが、おおむね30億ぐらいはかかろうかと予想しております。
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○松中 委員 そうすると、約60億から70億だね、大体。23年度中もあるけれど。わかりました。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 これ以外は耐震補強済み、もしくは耐震補強が必要ないということだと思うんですけれども、耐震補強をしていない学校というのはあるんですか。
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○学校施設課長 耐震補強をしていない学校というのが、今、資料でお示しした学校、28棟でありまして、今まで105棟のうち、77棟を既に耐震化工事済みでありまして、今後、22年度までに、改築の学校を除きまして、すべて22年度までに耐震改修を終わらせようと準備を進めるべく努力してまいりたいと思っております。
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○高橋 委員 ちょっと質問の仕方が悪かったんだと思いますけれども、これは、今、資料をいただいたのは、耐震補強を必要とするものだと思うんですね。これまで105棟のうち77棟やってきたということは、何もしなくても耐震、Is値というのですか、Is値が0.7以上だったところというのはないということですか。
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○学校施設課長 ございます。校舎では、御成小学校校舎、稲村ヶ崎小学校校舎、小坂小学校校舎、その他植木小学校校舎、あと第一中学校もございます。これらが耐震診断の結果、改修は不要だと。あと、腰越中学校もございます。そういう診断結果が出ております。
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○高橋 委員 0.7以上は必要ないんだということで、これが0.7以上だったんだと思うんですが、体育館で、玉縄小学校の体育館が0.7以上ですね。これ、0.7なんですけれども、これは0.7を含むということなんですか。ぎりぎりやらなくてもいいんでしょうか。
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○学校施設課長 確かに、2次診断の結果、玉縄小学校体育館、Is値0.7でありまして、文科省の定める基準をクリアしております。耐震診断の中で、ただし、体育館屋根の接合部分の改修・補修が必要との指摘がございました。
それに加えまして、文科省の補助金交付要件としてのIs値は0.7ですが、鎌倉市では、それをさらに上回る0.75という数字を設計において目指しておりまして、そういった意味でも、耐震補強が必要と判断しているものであります。
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○高橋 委員 ということは、これはあれですか、Is値というのは構造、主構造というんですかね、そういうもので出すもので、それ以外に屋根の接合部分とか、そういうようなことを勘案すれば、そういうものも含めたIs値なのかなと、私は思ったんですけれども、そういうことはないわけですか。
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○学校施設課長 Is値というのは、余り詳しくなくて済みませんが、耐震改修促進法という中で定められた構造耐震指標のことでありまして、Is値すべてで耐震状況を判断しようというものではなく、いろんな総合的に、Is値も参考にしながら、総合的に各自治体が判断して、改修をしろと、そういう値でございます。
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○高橋 委員 ちょっとさっきの話だと、0.7以下の場合には、補助の対象にあるような、何かそういう発言だったのかなと思うんですけれども、例えば中学校の校舎で、岩中とか0.82ですね。この鎌倉の基準の0.75以上なんですけれども、これもやる予定になっているんですけども、こういう場合に、補助がちゃんと出るのかなとか思うんですが、どうでしょう。
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○学校施設課長 確かに0.7未満の建物については、文科省から補助金、交付金が認められないことになっております。ただし、岩瀬中学校の普通教室等は、資料をごらんになっていただきますと、診断基準の項で、3次診断となっております。この3次診断というのは、1次診断、2次診断、3次診断と種類がございますけれども、文科省の耐震化による交付金対象は、2次診断によるものとされておりまして、3次診断を行っただけの建物につきましては、交付金の対象となりません。このため鎌倉市では、改めて2次診断を行いまして、耐震補強工事を行うとするものであります。ただし、この2次診断を行った結果、さらにこれと同等の数字が出た場合には、耐震補強は不要だと。そのような結果になる可能性もあると思います。
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○高橋 委員 要するに、2次診断とか、3、2、1と基準が厳しくなっていくという解釈でいいわけですか。
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○学校施設課長 確かに、1次診断、2次診断、3次診断とだんだん、名称を見ますと、1次診断が簡易、2次診断が詳細、3次診断が精密となっておりますけれども、それぞれ1次診断は簡易なものなので別としまして、2次診断、3次診断はそれぞれ特徴があるようで、ちょっと技術的なことは詳しくないので、申しわけないんですけれども、特に粘りでもたせるような観点で見るだとか、建物を固めて構造的に見るものとか、そういうふうに分かれておるそうで、3次より2次の方がいいと、そういうものではないそうであります。
2次診断は、最も多く採用される検討法で、信頼性の高い結果となっておりまして、そのため文科省では、2次診断を使用していると、そういうふうに聞いております。
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○高橋 委員 ちょっと、わかったような、わからないような説明なんですけれど、じゃあ、これは一応、22年度に改修予定になっているんですけれども、場合によっては補助金が出ないという可能性もあると。というよりも、要するに、鎌倉の基準の0.75以上だから、改修する必要がなくなる可能性もあるということですか。
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○学校施設課長 可能性としてはあると思います。
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○高橋 委員 わかりました。それで、ちょっと資料として、ほかの学校もこのIs値がどのぐらいなのか。2次診断なのか、3次診断なのかを含めて、一応、全校出していただきたいと思いますので、御配慮をお願いします。
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○前川 委員長 はい、わかりました。全校のIs値の資料、出ますでしょうか。
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○学校施設課長 ちょっと時間をいただければ、お出しできますので、承りました。
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○前川 委員長 はい。じゃあ、後日ということでお願いいたします。
ほかに御質疑ございませんか。
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○山田 委員 ちょっと数値、予算も含めた数値の確認で、ちょっと改めて申しわけございません。先ほど、松中委員からの御回答の中で、この耐震の工事をするのに、9.2億、概算かかるというふうにお話ししたんです。これは、今お話のあった交付金は除いてということでいいんですか。
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○学校施設課長 事業費でございます。
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○山田 委員 含めてということですね。実施計画で、7.7億の耐震数値が出ていて、1.5億ぐらいの乖離があるんですけれども、この実施計画上の7.7億は、その交付金というのは含んでいるの、含んでいないの、どっちでしょう。
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○学校施設課長 おくれて申しわけありません。含んでおります。
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○山田 委員 そうすると、この実施計画の期間内事業費、これというのは、全部こういう交付金って、全部入っている数値が示されているのでしょうか。これに限らず、ほかのものも。
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○前川 委員長 ほかのこともということですか、山田委員。
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○山田 委員 じゃあ、これはほかのところで確認しますが、それで、そうすると、今、交付金がそれぞれ含んで、7.7億と9.2億の、1.5億の乖離があるんだけれど、これは穴埋めはどうするんですか。
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○学校施設課長 今のところ、市単で考えております。
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○山田 委員 そうすると、実施計画上の7.7億、これは22年度までに全部改修という、その期間が一緒なので、ちょっと今、多分、一緒に比較できると思って、私は質問しているんですが、7.7億は、うち、含む交付金がアルファーと。9.2億うち含む交付金というのは、多分、アルファーなんだろうと。ベータじゃなくて、アルファーなんだろうと思うんですが、その交付金についての見込み違いは、基本的に今、市単とおっしゃったので、ないと。計画上はないという理解でよろしいですか。
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○学校施設課長 私どもは、そのように考えております。
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○山田 委員 そうすると、1.5億は、今後22年まで、ローリングも含めて、1.5億の乖離があるので、この部分については何らかの予算措置が今後必要だと。もともと、この実施計画、75億穴あいているので、さらに76億5,000万と。この段階で1.5億積み上がったということですね。ということなので、ちょっとこの1.5億については、また財政の方との話をきちんとつけておいてもらって、22年度までにきちんとこの耐震化をもうやり上げると。そちらの方が、むしろ重要なので、最優先事項として、同僚議員の一般質問にもいろいろありましたので、1.5億の捻出については、頑張ってやっていただいて、22年までには改修を終わらせるということでお願いしたいと思います。
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○学校施設課長 努力いたします。
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○山田 委員 以上です。
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○前川 委員長 はい、ありがとうございます。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
それでは、教育総務部職員退室、そして生涯学習部職員入室のため、休憩をとらせていただきます。
(11時30分休憩 11時34分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開させていただきます。
まず、生涯学習部職員の紹介をお願いいたします。
(生涯学習部職員紹介)
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○前川 委員長 日程第2「議案第18号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」原局から説明をお願いいたします。
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○スポーツ課長 護案第18号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、その内容を御説明をいたします。
議案集その1、56ページから62ページを御参照ください。今回の一部改正の趣旨は、地方自治法で定める指定管理者制度を、平成20年度から鎌倉体育館等スポーツ施設に導入するに当たり、業務の範囲など新たに規定を条例に設ける必要があるため、必要な整備を行おうとするものです。主な条例の改正内容としましては、スポーツ施設のうち鎌倉体育館、大船体育館、鎌倉武道館及び見田記念体育館の運営に指定管理者制度を導入するため、必要な規定の新設その他規定の整備を行います。
まず第3条で、指定管理者施設及び指定管理者が行う業務の範囲について規定するものです。第4条及び第5条で閉場日及び開場時間について、スポーツ施設の閉場日及び開場時間の原則と変更できる場合を規定します。第6条、第7条及び第12条で、指定管理施設について指定管理者が行う利用の承認及び承認をしないことができる場合並びに利用承認を取り消すことができる場合を規定します。第8条から第10条までで利用料金の支払いについて原則として前金払いとします。また、利用料金の減免又は返還について、指定管理者は市長の承認を得て定めた基準により行うことができるものとします。第23条では指定管理者の指定の要件について規定します。次に、第13条から第19条までで、鎌倉市海浜公園水泳プールに関する規定の整備を行います。鎌倉海浜公園水泳プールについては、従来どおり直営施設として運営するため、使用の許可、許可の制限、許可の取り消し、使用料、使用料の減免及び還付等に関する表現整備を行います。第20条から第22条まででその他の規定の整備として、権利譲渡の禁止、原状回復及び損害賠償について鎌倉海浜公園水泳プールの使用者だけでなく、指定管理施設の利用者も対象とするための規定の整備を行います。この条例は、平成20年4月1日から施行します。なお、指定手続分につきましては、公布の日から施行します。
最後に、指定管理者の選定方法及び指定期間ですが、選定方法については公募とし、指定期間は5年間とする予定です。
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○前川 委員長 はい。御質疑ございませんか。
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○高野 委員 基本的なところだけお伺いしたいと思うんですが、大分、この指定管理者の問題は、2年前の6月議会で、大分、基本的な、それはたしか委託されている、管理委託制度でやられているものが指定管理者に移るということで、これは法的に、そうせざるを得ない面があるというものが大半を占めていたと理解しているんですが、端的に、今の説明を聞いてわからなかったので伺いますが、なぜ今の時期にこの制度を、体育館を四つですね、導入しなきゃならないのか。ちょっと唐突な感じがしたものですから。ちょっとそのことについて、端的にお伺いしたいと思います。
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○スポーツ課長 鎌倉市で制定しています鎌倉行政経営戦略プランというのがございます。これは、団塊の世代の職員が退職のピークになる平成20年度から、国の施策でもあります、民間にできることは民間に委ねるとの考え方を取り入れまして、スポーツ施設の管理業務運営に指定管理者制度を導入するというふうに計画されておりますので、これに合わせて、20年度に指定管理者制度を導入するということです。
今回、条例を提案させていただきましたのは、この時期に提案しませんと、20年度に間に合わないということもございまして、今回、提案をさせていただいております。
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○高野 委員 そうすると、鎌倉市のいわゆる鎌倉行政経営戦略プランですか、そういうのにのっとってやったということで、じゃあ、具体的に今、これ、直営でやっているわけですよね。じゃあ、何かは今のこの直営でやっている体制で、何か不備というか、支障があって導入するとか、そういう角度ではないということですね。
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○スポーツ課長 委員さんのおっしゃるとおり、そういう角度で、今回導入しようというものではございません。
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○高野 委員 そうすると、これ、指定管理者ということになると、市の職員体制というのは、これはどういうふうになりますか。
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○スポーツ課長 現在、スポーツ課職員は、17名で対応をしております。この中に、今回、指定管理者制度を導入する館としましては、鎌倉体育館3名、うち1名が再任用職員でございます。それから大船体育館3名、同じく再任用の職員が1名ございます。それから鎌倉武道館3名、うち再任用職員1名と。それから、見田記念体育館は、これは鎌倉体育館の館長が兼務しておりますので、特にあれになるんですが、一応、窓口業務の職員につきましては、指定管理者の方に委ねるというような形になります。
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○高野 委員 そうすると、これから指定していくわけだけれど、これ、どのぐらい減るんですか、そうすると、見込みで。
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○スポーツ課長 4館あわせまして、再任用職員も含めまして、9人ということです。
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○高野 委員 9人減るという意味ですか。
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○スポーツ課長 そういうことになります。
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○高野 委員 なるほど。そうすると、約半分ぐらいになるよということがわかったんですけれども、どうなんでしょうね。こういう施設、民間でできるものは民間でというお話なんですけれども、これ、メリットというんですかね。今、職員のことは一つ聞きましたけれども、こういう公共的な体育館、四つあるんだけれども、民間の優位性というのは、私、代表質問で申し上げたんだけれど、いわゆる競争性働いて、効率的な体制になるよと、そういうメリットあるよということなんだけれども、なかなかこういう体育館という施設というのは、なかなかそういう、余り民間業者にとって、うまみがあるという見方は悪いけれども、その辺のメリットというのは、これ、運営上のメリットというのは、これ、どういう点があるというふうに考えられますか。
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○スポーツ課長 運営上のメリットといいますか、それは市が、ということでしょうか。それとも民間業者でということでしょうか。
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○高野 委員 業者でということです。
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○金川 生涯学習部長 指定管理者制度を導入する、当然、行政側のメリットというのは幾つかありまして、当然、市民サービスが向上するとか、経費の削減ができるとか、その民間のノウハウが導入できると。そういった行政側のメリットがございます。
具体的に、じゃあ、それに応募してくる民間側のメリットはいかにということでございますけれども、当然、その民間は、その施設その施設によって、いろいろな業態がございます。施設の管理でございますので、基本的には、ハードとしての施設の管理と、ソフトとしての運営の管理の業務がきます。ですから、体育施設には体育施設、例えば鎌倉芸術館のような、ああいった施設には、それに見合った民間側の指定管理者に応募してくる、そういった動機づけがそれぞれにあると思っております。
このスポーツ施設の場合には、ただ、民間側のメリットと行政のメリットというのが、実は一致するのが一番望ましいわけでございまして、私たちといたしましては、各種スポーツのイベントや事業など、実際に展開しているわけですけれども、そういったスポーツのイベントや事業、市民スポーツの振興を含めた、そういった事務事業を実際に民間のものとしてやってくださる事業者が応募してくれることが大変望ましいわけで、そういった業務水準を設けて、これから応募にかかっていこうと思っておりますけれども、そういったノウハウを実際に鎌倉で展開をして、そして、その民間事業者として、その業を成立させるという、そういったメリットを持っているところが応募してくるという、そんなふうに思っております。
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○高野 委員 そうすると、利用者の利便性が大事だと思うんですけれど、利用者からすると、これ、今から具体的にやっていくということですから、細かいことはともかくとして、市民の利用というのは、今よりもよりよくなるという、何かそういうものになるという要素は何かありますか。
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○スポーツ課長 利用者につきましては、これまでよりもサービスといいますか、よいサービスの向上が図れると。例えば、これは一つの例ですけれども、例えば現在、9時から21時まで開館をしておりますが、必要によって、これを11時まで延ばすというような形で、市民ニーズにこたえるというようなことも可能であるというふうに考えております。
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○高野 委員 それから、この、今、特にこれ、体育館の運営の関係では、体育協会にいろんな団体が加盟されていて、30数団体ですか。この皆さんとは、当然、協議はされてきたと思うんですけれども、具体的に、この指定管理ということになった場合に、この利用者団体との関係では、これはどういった変化が、変化はないのか、あるとすれば、どういう点なのか、が想定されるのか。もしあるなら、教えてください。
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○スポーツ課長 変化ということでございますけれども、これはもう市の条例に合わせた形あるいは市の基準に合わせた形で、対応を指定管理者になってもしていただきますので、原則として変わるということはないというふうに考えております。
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○高野 委員 そうですね。市の施設であることには変わりない。ということは、ここに料金も記載されていますけれど、料金もこれは、済みませんね、私、一つ一つ精査して、確認しているわけではないんですけれど、これは現行の料金を上限にしていると。つまり、現行以上の料金設定はできないと、こういう規定になっていると理解していいですか。
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○スポーツ課長 そのとおりでございます。現在、規定しております金額が上限というふうになります。
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○高野 委員 それから、もう長くないですけれど、あと、指定の手続については、これ、大分、2年前も議論したんですけれど、これは恐らくほかの指定管理者対象施設との整合性もあると思うから、同じになるんじゃないかなと思うんですけれど、この指定手続は、選定委員会のようなものをつくって、それをきちんと規則で位置づけてやっていくと、そういうことでよろしいですか。
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○スポーツ課長 公募をいたしまして、選定委員会を設けまして、そこで指定業者を選定していきたいというふうに考えております。
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○高野 委員 そういうことになると思うんですけれど、それで大事なのは、やはり、私は、別に直営で支障がないなら、行革の関連が出てくるんだと思うんだけれども、そのままいかれたらどうかなというふうに、正直は思っているんですね。さっきも言ったように、委託されているものというのは、法的に、これ、3年以内に直営に戻すか、指定管理者にしなきゃいかんと、こういう規定があったわけです。だから、おととしの6月議会は、相当、たくさん出てきたわけですね。これは指定管理者になっても、やむを得ない面があるんですね。委託しているのを全部直営に戻すというのは、ちょっとなかなか難しいですから。
しかし、これは特段の支障なく、直営でやってきたのならば、そのままでいいんじゃないかなと思いますけれども、指定されるというのであれば、その業者の担保ですね。いわゆる専門性とか技術とか。それは、きちんと今後、公募していく中の要件では、実績があるだとか、専門性だとか、技術だとか、そういうのはきちんとこれ核を担保していくと、そういうふうにやっていくというお考えはあるのかどうか、お伺いしたいと思います。
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○スポーツ課長 指定管理者の条件ということになるかと思いますけれども、一つは、市民のスポーツ活動を支援・促進するような運営ができること。それから、経営に安定している企業あるいは団体ですね。それから、独自のノウハウを持って、費用対効果を最大限に発揮できるというような条件を公募するときにつけていきたいというふうに考えております。
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○高野 委員 結構です。
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○松中 委員 直接関係ないんですけれど、ちょっと聞いておきたいんですけれど、この海浜公園水泳プールね、これ、耐久年数、もう50年は過ぎているんだけれど。あれ、国体だから52年か。あと何年ぐらいもつの。あるいは、これ、何年ぐらいもたせるの。
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○スポーツ課長 確かに、52年ばかり、国体終わってからたっております。大変、今はもう修繕、修繕ということについて維持管理をしております。
どのぐらいもたせるかというお話なんですが、現在、あそこの海浜公園を全体を考える検討会が庁内で開かれております。その中で、今回のプールの関係につきましても検討をしている段階でございますので、その結果を経てからという話になります、現在の施設をどうするかと。
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○松中 委員 じゃあ、またそれ、聞かせてもらいます。
もう一つ、山崎の温水プール、これ、PFIでやったんですけれども、これ、管理運営はそのPFIの業者がやっていると。しかし、県立の近代美術館なんかは、あれ、直営で今やっているのかな、PFIでつくったんだけれども。だけど、今度は指定管理者制度になるというふうな話も聞いているんだけれど、このPFIの中のあれは、もう丸々、PFIの業者に任せていると。あるいはあれ、ジョイントベンチャーかな。どういう、共同体かな。この辺は、どういうふうになっているのかな。これに出てこないんだけれどね。
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○スポーツ課長 山崎こもれび、ここにつきましては、PFIということでやっております。2社のジョイントでやっている会社でございます。今現在、15年間はPFIの会社にお願いをして、その後、施設を市の方に移管するというような、現在、鎌倉市の山崎温水プールについてはなっております。
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○松中 委員 まあ、それはわかっているんだけれども、その管理運営は、要するに、さっき言ったように、近代美術館みたいに、建物はPFIだけれども、管理運営は直営でやっているけれど、いずれPFIのところも指定管理者制度になるというようなことを聞いているんですけれども、この山崎の場合は、丸々、これはちょっと、この指定管理者制度の入る余地が、僕、丸々全部、要するに料金設定から、全部向こうに任せているという考え方だからここへ出てこないの。
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○スポーツ課長 今、松中委員さんがおっしゃったとおり、すべて今、PFIの会社の方にお願いをしております。
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○松中 委員 よくわからないから、また後で、その辺、また聞くからいいです。
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○前川 委員長 よろしいですか。
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○山田 委員 先ほど、来年の4月から、9名減でというお話あったんですが、残りの8名の方は、どういう配置をするんですか。
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○スポーツ課長 現在は、スポーツ担当という係がございます。ここにつきましては、そのほかに施設が、先ほども言いましたように、海浜公園水泳プールあるいは西御門のテニスコート、あるいは深沢の多目的スポーツ広場等の管理もございます。
それから、あとはスポーツ振興ということで、平成17年度にスポーツ振興基本計画をつくりましたけれども、この推進に当たるというようなものもあります。それからあと、総務的なことも含めまして、スポーツ担当はそのまま置きたいというふうに考えております。
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○山田 委員 じゃあ、あと2点にします。1点目は、今、施設の予約システムが稼動していますけれども、その予約システムのインターフェースをとるのは、これは指定管理業務の範疇に入っているんですか。
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○スポーツ課長 そのとおりでございます。
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○山田 委員 あと1点あるんですよね。今のハード・ソフト、先ほど部長がおっしゃったように、ハード・ソフト面でのノウハウ、民間ノウハウを生かしたいというふうに御答弁あったんですが、いわゆるハードは施設管理、管理の中には、清掃業務だとか、あるいは周辺の警備だとかというのがあるのかもしれませんけれど、ソフトという部分では、今言った予約システムの部分も、一つはソフトになるかもしれませんけれど、いわゆる、例えばある体育館でイベントをやりたいと。それは民間会社だから、ある利益を求めるために行うようなイベント、そういったものも、ある範疇ではお任せにするところもあるんですか。
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○スポーツ課長 今考えておりますのは、各館で、直営でいろいろな体操教室とか、いろんなスポーツイベントをやっております。この辺につきましても、指定管理者に任せたいと。それからあと、指定管理者も独自で、当然、市との協議がございますけれども、御自分たちで企画をして、ソフト事業といいますか、この辺もやっていただくというような考えで今おります。
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○山田 委員 はい、了解です。
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○前川 委員長 はい。ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 いろんな施設に利用団体等が、旧来から活動をしておりまして、その辺の団体とのすりつけというんですかね、移行するに当たって、ぜひ、これまでと同じような利用が極力できるような形で移行していくように、努力していただきたいなと。これはまず、最初に1点、要望をしておきたいと思います。
そういう上で、一つだけ、ちょっと確認をしたいんですけれども、武道館の弓道の関係なんですが、これも特殊なスポーツということで、実際にこの利用区分が2時間ということなんですけれども、この中で、的を置く何か土盛りというんですかね、そういうこともやらなきゃいけないし、的の張りかえをやらなきゃいけないとか、かなり実際に弓を引く以外にも作業があると思うんですね。そういうことをこの2時間の中で、全部こなしてやっていくとなると、かなり2時間という時間が短いんじゃないかなと。それから、的の個数が4カ所ですかね、6カ所あるんですか。そういう限られた的の中で、これまで団体利用していくと、何十人という方たちが、順番に弓を引くという。そういう中で、実際にその中で、今度は個人利用の方たちが使うようになってくると、団体とその個人の仕切りをしていったり、限られた的の上に、個人利用と団体利用の仕切りまで入ってくるとなると、これまで以上に使いづらいような状況になってくると思うんですね。そういう意味で、早い時期から、いろいろ話し合いをされていたみたいなんですけれども、この辺の問題については、一定の理解に至ったということでよろしいでしょうか。
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○スポーツ課長 弓道場の管理業務に関する御質問だと思います。現在、私どもとしましては、弓道場の整備業務、それから安全管理業務、それから的張り及び備品等管理業務につきましては、これ、体育協会を通じまして、弓道協会に委託をしてございます。それに基づいて、今、管理をしていただいているような状況でございます。指定管理者制度が導入されますと、その辺も、直接、弓道協会に管理をお願いするということではなくて、やはり指定管理者制度の意向に沿った形でやっていくような状況になると思います。
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○高橋 委員 利用団体と、いろいろその利用の条件のすり合わせみたいなことをやってこられていると思うんですけれど、その辺は合意に至っているということでよろしいですか。
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○スポーツ課長 昨年の秋から、各団体とも調整をしながら、指定管理者制度は20年度から始まるのでということで、調整をさせていただいております。
また、体育協会全体としての会議を持たせていただいております。現在、弓道協会とは、今、協議中ということで、今、対応をしております。まだ最終的な合意には至っていませんけれども、私どもの方針というのは、もう既にお伝えをしておるところでございます。
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○高橋 委員 じゃあ、それについては、なるべく合意に至るように進めていっていただけるということでよろしいですね。
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○スポーツ課長 はい。私どもは協議をして、調整をさせていただきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 じゃあ、実際に、ちょっと個別に聞いておきたいんですけれども、その2時間というのは、もう単純に弓をずっと引き続けられるというこの時間でいいわけですね。
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○スポーツ課長 利用者としては、2時間丸々使えるということは、それはもう十分。
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○高橋 委員 何かこう、ずっと2時間で区切っていっちゃうと、築山の整備だとか、的の置きかえだとか、そういったことができるいとまがないんですけれども、そういうことは、間隙を縫って、請け負った指定管理者の方でやるということになるわけですか。それでもいいわけですか。
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○スポーツ課長 整備といいますか、安土の整備、的の後ろにあります砂といいますか、土といいますか、その辺とか、あと、的張りの関係については、2時間ごとにその都度やるというようなものではなくて、ある一定の時間でやるというようなものですので、特に支障はないというふうに考えております。
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○前川 委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。御意見はありませんか。
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○高野 委員 簡潔に申し上げますが、基本的に、市民の施設である、いわゆる公の施設というのは、皆さんに言うまでもないですが、直営が原則であるということ。よって、その運営体制に特段の支障がないならば、やはり基本的には直営でやるということが望ましいということが一つ目の意見です。
それからもう一つは、この指定管理者制度の導入については、きちんと条例に、市民利用者の意見反映の制度的な保障や、それから個人情報の保護の関係であるとか、あと、特に公の施設ですから、市民の皆さんが公平に利用できるような、いわゆる安定的な面、安定性、継続性、そして専門性。やはり、こうしたことをきちんと条例に明記すべきであるということをかねてから主張してきましたが、やはりその点では、この条例も問題があるということを申し上げておきたいと思います。
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○前川 委員長 ほかに御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
はい。それでは、意見を打ち切ります。
議案第18号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、採決をとりたいと思います。それでは、採決させていただきます。賛成の方、挙手をお願いいたします。
(多 数 挙 手)
多数の挙手により可決されました。
それでは、ここで暫時休憩させていただきます。
(12時05分休憩 13時20分再開)
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○前川 委員長 それでは再開いたします。
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○前川 委員長 日程第3報告事項(1)「指定管理者による施設運営状況について(鎌倉文学館、鎌倉市鏑木清方記念美術館)」原局から報告お願いいたします。
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○島崎 生涯学習部次長 報告事項(1)鎌倉文学館及び鎌倉市鏑木清方記念美術館の平成18年度指定管理者制度導入後の状況について御報告いたします。
鎌倉文学館及び鎌倉市鏑木清方記念美術館につきましては、平成18年4月に指定管理者制度を導入してから1年が経過いたしました。鎌倉文学館の指定管理者は公募により、鏑木美術館の指定管理者は指名により、ともに従前から館の管理運営を担当していた財団法人鎌倉市芸術文化振興財団を選定しております。まず、鎌倉文学館の状況について御報告いたします。配付させていただきました資料の1ページをごらんください。
平成18年度の鎌倉文学館への来館者は、昭和60年の開館以来最高となる10万4,730人を記録し、平成17年度と比較しますと9,645人の増加となっております。鎌倉文学館に係る経費としましては、指定管理料7,338万円のほか、がけ地の修復、空調用の冷却塔の修繕などに213万6,393円、ほかに建物共済保険、収蔵品システム賃借料等に合わせて79万1,118円を支出し、平成18年度の支出額合計は7,630万7,511円となります。
文学館の展示及び普及事業については、資料の2ページから3ページをごらんください。
展示事業では、3回の特別展及び2回の収蔵品展を開催しております。普及事業としましては、鎌倉ゆかりの文学や作家について文学講演会や文学講座等を実施するほか、夏休みや休日には、親子参加型ワークショップ・親子コンサートなどを行いました。また、調査・研究事業としては、図録を2種製作いたしました。その他、春にバラ祭りを企画したり、市内の小・中学生に加え、その同伴者の入館料も免除するなど、独自の工夫も行っております。観覧者へのアンケート調査におきましては、鎌倉の文学に興味を持った、解説がシンプルでわかりやすい、生の原稿が印象に残った、写真パネルから当時の作家の姿などがよくわかるなどの声が寄せられています。また、施設管理についても、適切に管理運営がなされていました。
次に鏑木美術館の状況について御報告します。資料は5ページからとなります。平成18年度の鏑木美術館への来館者は、2万7,905人で平成17年度より3,895人、16.2%の増加となっております。鏑木美術館に係る経費では、指定管理料4,648万円のほか、映像システム、監視モニターの修繕料188万7,900円、建物共済保険料1万1,354円で、平成18年度の支出額合計は4,837万9,254円となっております。
鏑木美術館の展示及び普及事業につきましては、資料6ページから7ページを御参照ください。展示事業では、年3回の特別展と6回の収蔵品展を開催し、普及事業としては、年2回の美術講演会、夏休みなどを利用した子供参加プログラムを3回実施いたしました。また、調査・研究事業としましては、成果を図録としてまとめ刊行しました。その他、展示がえ期間を短縮して開館日数を増やしたり、障害者用の駐車スペースを用意し、市内に限定していた障害者の入館料減免を全国の障害者にまで拡大したり、独自の工夫も行っております。
観覧者へのアンケート調査では、静かでゆったりと作品に浸ることができる、入館料が適切で良いなどの声や、館の方が子供に親しみを持って接してくれた、絵を見る楽しみをわかりやすく教えてくれたなどの意見が寄せられています。また、施設管理につきましても、適切に管理運営がなされていました。
鎌倉文学館、鏑木美術館の両館とも、結果として同じ事業者が平成17年度から引き続き担当することとなりましたが、指定管理者制度の導入は従前の管理運営を受託していたときよりも、事業者の責任感、意欲、やる気を増加させ、それが独自の創意工夫、努力となり、来館者の増加や評価へとつながったものと理解しております。
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○前川 委員長 はい。御質疑ございませんか。
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○高橋 委員 ちょっと細かいことを幾つか伺います。分けて伺いたいと思います。
まず、文学館の方なんですが、これは収入ですね、館で。来館、入館料とかその他もろもろあると思うんですが、できれば、17年度が幾らで、18年度、委託になってから幾らと、教えてもらいたいと思います。
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○島崎 生涯学習部次長 入館される場合の入場者の方がお支払いする料金につきましては、17年度は、市の歳入に入っておりまして、18年度から指定管理者制度を導入したときに、指定管理者の歳入になるという形で、18年度と17年度では、入る場所が違いますけれども。ちなみに、文学館では、18年度、約3,290万円です。それから17年度、市に入った入館料が、3,020万円です。
それから、鏑木清方記念美術館ですけれども、18年度、指定管理者に入った観覧料が、約560万円、それから17年度、市に入った入館料は、約490万円となっております。
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○高橋 委員 そのほかの雑収入みたいなものはどうですか。
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○島崎 生涯学習部次長 鎌倉文学館なんですけれども、鎌倉文学館の、ちょっと17年度の資料、手元にないんですけれど、18年度の鎌倉文学館の歳入が、すべてあわせまして、1億1,780万円ほどになっております。
それから、鏑木美術館の歳入なんですけれども、18年度、約5,800万円ほどでございます。
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○高橋 委員 じゃあ、これは要するに、市の方から行っている委託料みたいなものも含めてということですか。
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○島崎 生涯学習部次長 すべて指定管理料、それから事業収入、雑収入等を全部含めてのお話でございます。
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○高橋 委員 要するに、企業努力といいますか、どのぐらい市がやっていたよりも実入りが多くなったかなということを確認したくて聞いたんですけれども、ちょっと今のあれでは、もうちょっと細かく分析しないとわからないので、一応、入館者数がふえているということは、そういう努力によるところだろうと思います。ただ、障害者の方、全国一律に無料にしたり、その付き添いの方も無料にしたりとか、一概に収入につながっているかというと、そうじゃない部分もありますから、その辺はもうちょっと細かく見る必要があるかなと思いますけれども、一応、その件についてはわかりました。
それで、開館日数は、もうほとんど変わっていないんですけれども、鏑木の方が、開館日数がかなり多いんですね。だから、ちょっと見ますと、月曜日に講座を開いたりという形の中で開館をしているのかなと思うんですけれども、この辺の開館日数がふえたというのは、どういう理由でしょうかね。
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○島崎 生涯学習部次長 鏑木の開館日数の増につきましては、展示がえのときに、一定の期間お休みをとって、今、展示してあるものを外して、次の展示物を展示がえするわけですけれども、その期間を短縮させて、基本的には、月曜日は休館日なんですけれども、展示がえの期間を短縮させて、開館増につながったと、このように理解しております。
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○高橋 委員 そういうところも、やっぱり民間の知恵というのですかね、あいていれば入館料も入りますしね、そういう企業努力だと思いますけれども。企業じゃないですけれどもね。
それから、図録をつくっているんですけれども、これは何部ぐらい販売できているんでしょう。
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○島崎 生涯学習部次長 鏑木清方記念美術館、それぞれ2,000部ほどつくっておりますけれども、大変申しわけないんですけれど、どのぐらいはけたかというのまでは、済みません、把握しておりません。
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○高橋 委員 また、市の方で預かってくれなんて言って、野村総研跡地に持っていかれても困るので、これは、じゃあちょっと後で確認をしておいていただきたいと思います。これは、この辺もやっぱり、どういう努力によって、どのぐらいさばけているのかなというようなことも非常に興味ありますし、これはつくったのは、市のお金でつくっているんですか、向こうのお金でつくっているんですか。
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○島崎 生涯学習部次長 財団の経費でつくって、財団で販売するという形になっております。
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○高橋 委員 そういうふうになると、今度は、例えばキオスクだとか、駅前の書店だとか、そういったところにも置けると思うんですよ。今まで、市で出しているいろんなかまくら子ども風土記とか、いいものいっぱいあるんですよ。観光客もそれを見ながら回れば、すごくいいなと思うんですけれども、市の税金でつくっていて、つくった費用をそのまま部数で割り込んで、掛け値なしで、子供たちのものだからということでやってきたりして、一般の販売業者のマージンというんですか、利益が何も乗せられないような状況だったので、これからは、そういうふうに財団の方でやってもらえれば、そういうことも可能だと思うんですけれど、どうなんですか。
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○島崎 生涯学習部次長 今現在は、ほとんどそれぞれの施設で販売しているというのが現状だと思います。今、委員さんから御指摘ありました、なるべくつくったものというのは、基本的には多くの方に見ていただきたいという前提でつくっておりますので、年に何回か財団と協議する場もございますので、そういうようなお話も、市の方から提案させていただきたいと、このように考えております。
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○高橋 委員 ちょっと、最後に一つだけ聞きますけれども、聞く前に、やっぱり企画が非常によかったですね。ずっと見て、題材のとりかたもいいですし、興味が持てるような。そうすると、やっぱりリピーターもふえてきますし、そういう意味では、非常に財団にお願いをしてよかったなというふうに感じました。
最後に、それに関連してなんですけれども、一つ、鏑木の方で聞いておきたいんですが、御寄附をいただいた御遺族の方が、館の利用に対する要望ということで、鏑木さんのもの以外の展示はやめていただきたいと、控えていただきたいという、こういう申し入れがあったということの中で、ずっとそれを堅持してやってきたんですけれども、委託をしていく、指定管理者制度で委託をしていく中では、やっぱり実入りのことを考えると、なかなかそういうふうなことだけでも難しいだろうと。
そういうことで、今回は樋口一葉さんとか、この大佛さんというのは、これは講演会ですから、展示じゃないんですけれども、何か少し、ちょっと趣を変えて、鏑木さんだけじゃない何らかのものも展示をしていこうとする努力は垣間見えるんですけれども、御遺族の方との話は、きちんとついたんですか。
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○島崎 生涯学習部次長 基本的には、こちらの鏑木清方記念美術館の土地及び作品を寄贈していただくときに、清方画伯の絵を皆さんに広く知っていただきたいということで、市が受け取って、建物を建てて、展示を行っているということで、今日まで経過しているわけです。
今、財団と御遺族の方の信頼関係というか、そういうものが、かなりパイプが太くなってきておりますので、今までに何回か、そういうお話は御遺族の方とさせていただきまして、今まではお断りされていたのが現状でございます。ただ、今後、18年度の財団の指定管理者になってからの入館者が大幅にふえたという、このような実績も踏まえながら、今後、さらに御遺族の方と信頼関係を崩さないで、お話し合いをしている中で、少しずつ御理解をいただくという、このような形で話を進めていくのがいいのかなと、このように考えております。
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○高橋 委員 何というんですかね、やっぱり個人の偉業を広く伝えるという形もいろいろありまして、御本人のものを展示するのは、一番手っ取り早いといいますか、直接的な表現ですけれども、そういうお弟子さんだとか、関係者の方たちのことを展示していく中で、もっと立体的に、その方の功績というんですかね、そういうものが広く認められるケースもありますので、ぜひ、もう少し幅のある美術館になるように努めていただきたいと、要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、了承と確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第3報告事項(2)「「放課後子どもプラン」について」原局から報告をお願いいたします。
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○島崎 生涯学習部次長 日程第3報告事項(2)平成19年度「放課後子どもプラン」について御報告いたします。
「放課後子どもプラン」は、今まで厚生労働省の行っていました放課後児童健全育成事業と、文部科学省の行う放課後子ども教室推進事業を、一体的あるいは連携して実施する総合的な放課後対策です。
目的は放課後や週末等に学校施設や社会教育施設を活用し、子供たちの安全で安心な活動拠点を設け、地域住民の参画を得て、子供たちとともに勉強、スポーツ、文化活動、地域住民との交流活動等の取り組みを推進することにあります。
予算は、国と県と市がそれぞれ3分の1ずつ負担をする補助事業ですが、平成19年度は1カ所分の予算を計上し、平成19年6月から、市立稲村ヶ崎小学校で実施しているところでございます。
お手元の資料を御参照ください。放課後子ども教室の名称は、稲小らんらんスクールとし、プログラムは、読み聞かせ、ピンホールカメラ、スポーツ、英語の学習、えにっき教室で、全教室合計で、82人の児童の申し込みがありました。
指導の方は、稲村ヶ崎小学校の保護者や地域の方々にお願いいたしました。
運営委員会を5月14日に立ち上げ、現在五つのプログラムを開始しましたが、夏休みには、理科教室の実施と、9月の2学期からは、囲碁教室を実施するための準備を進めております。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということでよろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい、了承と確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第3報告事項(3)「「(仮称)鎌倉博物館」展示計画等検討委員会の設置について」原局から報告をお願いいたします。
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○文化財課長 日程第3報告事項(3)「(仮称)鎌倉博物館」展示計画等検討委員会の設置について御報告をいたします。
お手元の資料、「(仮称)鎌倉博物館」展示計画等検討委員会の概要をごらんください。
博物館の建設につきましては、平成16年5月に見直しをした生涯学習施設等再編整備計画におきまして、野村総合研究所跡地で実現することとし、平成17年5月に策定されました野村総合研究所跡地土地利用等基本計画におきまして、自然・歴史・美術の複合博物館が位置づけられたところでございます。
その後、幅広い意見等を聞くため市民や学識経験者により検討を行い、昨年3月には複合博物館・市民活動交流館基本計画(案)がまとめられたところでございます。
このたび、この複合博物館のうち歴史博物館のコンセプト、展示計画及び資料収集計画等を検討するため「(仮称)鎌倉博物館」展示計画等検討委員会を設置し、専門家に検討をお願いするものでございます。
検討していただく内容につきましては、博物館の基本理念、テーマとその性格づけや博物館の展示のイメージや展示テーマなど、お手元の資料に記載のあります協議事項を予定してございます。去る5月30日に第1回の委員会を開催したところでございます。
委嘱しました委員の先生は、資料記載のございます、歴史、考古学、博物館学、美術、映像技術等の各分野から13名の先生にお願いをいたしまして、第1回目の委員会の中では、委員長に東京大学の村井先生、副委員長には、鶴見大学の河野先生を互選で選任されたところでございます。
今後といたしましては、今年度、あと5回の開催を予定しておるところでございます。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 幾つかお伺いしたいと思うんですが、この委員会は、全体の博物館構想の中で、歴史博物館というテーマのみを議論いただく委員会ということでよろしいですか。
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○文化財課長 複合博物館のうち、歴史の部分を、「(仮称)鎌倉博物館」というふうに称しまして、その部分について、御検討をいただくという位置づけでございます。
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○高橋 委員 何か全体をコーディネートするのは、どこがやるんですか。
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○文化財課長 生涯学習推進担当でございます、文化教養施設整備担当が所管となってございます。
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○高橋 委員 この概要の中で、協議事項(6)ですか、建築の基本設計に関する事項と、こういうのがあるんですけれども、例えば、ブースの中で空調だとか、照明だとか、そういうことに限定されるのかなとも思うんですが、やはり全体構想の中での配置だとか、あと、人の流れとか、そういうことをやっぱり含めて、やっていくべきじゃないかなと。仮に、例えば、この中にもいますけれども、自然科学とか、そういうものも複合博物館の中では入ってくる。そういう専門家の方は、こっちにも名を連ねていただいているということの中で、やっぱり全体、幾つか小委員会というか、委員会ができる。その中で、必ず全部にかかわっていただくような方、建築の専門家だとか、そういう方が、これですよみたいなのがあった方が、全体のつなぎというんですか、分割してこうやっていくと、すごいまちまちなものになっちゃうし、やっていただいたものが、最終的に意図するものにちょっとそごが生じるというんですか、そうあってもいけないなと思うので、その辺はどうなんでしょう。
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○文化財課長 今、委員の御指摘のとおりだと思っております。先ほど、お答えをいたしました文化教養施設整備担当がコーディネートをする立場という形で、この検討委員会の事務局にも参画をしていただいておりますし、生涯学習推進担当という形で、同じ部長のもとで、私ども、一緒に検討していきたいというふうに考えてございます。
それから、自然科学の専門の先生も、この中に入っていただいておりますので、歴史ということだけではなく、やはり博物館としての重責といいますか、研究していくテーマを検討していただくというふうに位置づけておりまして、この建設の基本設計につきましては、これを博物館として、どういうふうに表現をするかといったことまで含めまして、ここで御検討をいただき、その表現をする過程を十分に論議をしていただいて、それを施設整備の計画の中に反映をしていきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 直接、専門的に博物館の展示物の選考とか、そういう専門性を必要とするものじゃなくても、例えばコンセプトによっては、やっぱり人寄せをして、人に入ってもらう、人に見てもらうという、そういう見地から、専門的な部分でも、こういうものを特に充実させていくと、もっと人が来るんじゃないかとか、そういう観点で見れるような広告業というんですか、そういうような立場で人が入っていただくと、もっと本当に人寄せができる、充実した博物館になっていくんじゃないかなと思うんですけれども、だから、これだけで見ていくと、本当に課長が答弁するような内容ではないんですけれども、ちょっと部長の方で、その辺の考え方でもあれば、聞いておきたいなと思いますが。
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○金川 生涯学習部長 ただいまお話しいただいていることは、私たちも今、大変そこに腐心をしておりまして、ここの資料の中の協議事項の(7)のところにありますように、今後の博物館の運営に関しての必要な事項ということも、この委員会で協議をしていただくわけですけれども、先ほど、高橋委員さんおっしゃっていましたように、個々の施設をそれぞれの委員会が検討していきますと、単独別個の考え方が突出してしまって、全体的にトータルのコーディネートができない心配が確かにありまして、課長答弁いたしましたように、生涯学習推進担当の方の文化教養施設整備担当が、一応、施設の整備ということで、この複合博物館の施設のみならず、あそこの全体の緑地も含めた、トータルの整備を担当しておりますので、そこの事務局に入って一緒にやっていこうというふうに考えております。
それで、確かに博物館は、建てた後の集客ということは、この運営について、非常に一番基本的なところになってまいります。今回、今、見ていただいております資料は、歴史に関しての博物館を、どう鎌倉の歴史を展示の中であらわしていこうかということを専門的に検討していただく会議でございまして、その意味におきましては、一つの限界があるというふうに思っております。
したがいまして、この博物館の検討委員会は、どれの展示をするかということと、その規模、機能について、基本的なところをまとめて、それが今後の基本設計の与条件となって、設計のステージに移行していこうと、そのための委員会として考えております。
そういった、今度は与条件を整理した後に、設計業務に入っていったときに、基本的な施設の具体的な配置計画と運営計画、それを具体的に検討する時期がいずれやってまいります。そのときに、今、御指摘のような、特に今後の運営というソフトを今度は導入していこうかなと。そのためには、場合によっては、必要なコーディネーターがいるのだろうかとか、そんなことも人的な対応も含めて、今後、検討していきたいと、そのように思っております。
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○高橋 委員 一応は、時期が来れば、そういうようなことの検討もあるということですので、それについては、ぜひ、アクセスも含めて、きちんと検討いただきたいと思います。
ちょっと最後に、要望だけしておきたいんですが、これまでもそうなんですけれど、埋蔵文化財の出土品の調査研究とか、毎年毎年どんどん物がふえていくわけで、野村も入り切れないほどあるわけですよね。あれ一つとったって、この一施設だけでは、もう間に合わないということは、もうおのずとわかっているわけなんですね。ですから、やっぱり、分館方式というんですか、鎌倉市全体で、全市的に、どうやってやっていくのかという博物館構想というんですか、1カ所のものにとどまらずに、やっぱりそこは拠点として、こういうものについては分館形式とりながら、点在する市内の施設で、こういうコンセプトで、全体のコンセプトの中で博物館的にやっていくんだというようなことまで踏み込んで、議論をしていただきたいなと思いますので、要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということで確認させていただいてよいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第3報告事項(4)「国指定史跡永福寺跡整備事業の実施について」原局から報告をお願いいたします。
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○文化財課長 日程第3報告事項(4)国指定史跡永福寺跡整備事業の実施について御報告をいたします。お手元の資料、史跡永福寺跡保存整備基本計画をごらんください。
国指定史跡永福寺跡の整備につきましては、平成9年度に策定をいたました史跡永福寺跡保存整備基本計画に基づきまして、図面上部にございます林相改良、同じく右上の方の西ヶ谷地区の園路・広場等整備や、西側山林の遊歩道整備等の整備を進めてまいりました。
今年度からは、図面中央にあります三堂、いわゆる二階堂、薬師堂、阿弥陀堂の基壇や、苑池、それから橋の復元整備などの本格的な整備を開始し、平成23年度には、市民に目で見える形の歴史公園として、この図面のうち翼廊を除いた部分の仮オープンを目指していたところでございます。
今年度の予算につきましても、苑池等の土砂搬出及び造成等の工事や三堂基壇、苑池の実施設計業務などの経費といたしまして、1億3,377万6,000円の予算を認めていただいたところでございます。
しかしながら、過日、文化庁から、今年度の当該国庫補助事業といたしましては、その対象事業費を6,000万円とするとの交付決定を受けたところでございます。
したがいまして、今年度の史跡永福寺跡の整備事業につきましては、この交付決定額の範囲内の6,000万円で行える工事とすることとなりました。資料の整備事業計画にございます各事業を順次、繰り下げていくこととなる状況でございます。したがいまして、仮オープンの目標年次が、平成24年度になるような状況となってございます。
今年度の工事の内容につきましては、今後、史跡永福寺跡整備委員会の中で御協議をいただいた後、確定をしてまいりますが、現在のところ、土砂搬出及び造成等の工事を、当初予定していたよりも、縮小して行うことを考えてございます。
また、今年度の補助対象事業費につきましては、今後とも国・県と協議を行い、予定しておりました事業が、できる限り実施できるよう増額の要望を努力していきたいというふうに考えてございます。
なお、事業を進めるに当たりまして、このような状況を含め、地元の皆様方に御報告、説明をする説明会を、この7月の初めには開催をし、御理解を得た上で実施してまいりたいと考えております。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 これ、平成8年に、80年計画、そのタイトルだと。具体的にはちょっとわからないんですけれど、80年ぐらいかけて復元していくんだと、前の竹内市長が打ち上げた構想に基づいて、一つずつ進めていただいているのかなと思うんですけれども、そういう80年計画とかって、そういう具体的なものはなかったでしたか。
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○文化財課長 大変申しわけございません。私、80年計画という言葉を、ちょっと今、初めてお聞きしたところでございます。
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○高橋 委員 ちょっと、私の記憶違いでしょうかね。岩手のあそこのお寺ありますよね。藤原三代の中尊寺の和尚さんなんかが来たりとか何かして、シンポジウムをやったのが8年だったかな。そのときに、自分で言ったんですかね、市長さんが。何か80年ぐらいかけて、永福寺を復元していきたいんだみたいな。何か随分、壮大な計画を打ち上げて、それはだから、多分、口だけで言ったんでしょうかね。口先介入だったんですかね。実際には、そういう計画はないみたいなので、それはそれでいいんですけれども、いずれにしても、そのときも、要するに本堂に当たる部分ですね。これ、基壇と書いてありますけれども、これ、基礎の図面だと思うんですが、この上に建っていただろう本堂の詳細絵図みたいなものがないので、ここについてはやりたいけれども、ちょっと今後の研究に任せて、とりあえずは翼廊、北と南ですか。この部分については、何とか復元をしていこうと、こういう話だったので、それに基づいてやっていこうということで、今回は24年までに、この翼廊以外の部分について、何とかこの図面に基づいて復元をしていこうと、こういうことなわけですね。
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○文化財課長 おっしゃるとおりでございまして、先ほど、委員の御質問の中にありましたシンポジウムでございますけれども、開府800年を記念して行われたシンポジウムかと思われますが、その800年といいますと、1192年に幕府が開かれたわけですから、1992年前後に、たしかシンポジウムが開かれた。そのことを指しておっしゃられているのかなと思います。
それと、今おっしゃられたように、この翼廊を除いた部分を、今後、5カ年間で整備したいという計画でございました。
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○高橋 委員 そうすると、この池の部分までなってくると思うんですけれども、これだけの水をどうやって蓄えていくような計画になっているんですか。
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○文化財課長 この図面の上の方といいますか、右上の方に西ヶ谷の方、そちらの方からわき水が、湧水ですね、入ってまいります。そういったものを引き入れる、あるいは、取水口がこの右側の方に実はあったやに、発掘調査の中ではわかっています。そこから二階堂側の水を取り入れるとか、そういう工夫もされるかなと。それと、この排水が池の左側の方に排水路がございますので、そちらの方へ排水して、水の循環をさせるというようなことを考えていたところでございます。
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○高橋 委員 そうなると、何か床板というんですか、コンクリートで下を固めるとか、そういうことも考えていかなきゃいけないのかなと思うんですが、それはやるんですか。
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○文化財課長 現在、整備委員会にかける予定ではございます。この池の深さが、今、盛土をして埋めてあります。それを掘り下げて、池の遺構面をすべて出すのか、あるいはその保護層を出して、保護層を設けて、少し浅く池をつくるのかといった部分で、実は文化庁の方から御指導をいただいておりまして、それによっては、この表土を掘削する土量といいますか、減らすと。土量を減らしていこうというようなことも考えています。
今現在は、その整備委員会の中に御協議をいただこうというふうに考えておりますのは、この深さをどういうふうにするか。この池の深さをどの程度していくかというようなことを含めまして、検討をしていただこうというふうに考えてございます。
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○高橋 委員 ということは、それによって、遺構面むき出しにするということは、岩盤だから、コンクリの必要はないけれども、保全、保護していく場合には、場合によってはコンクリでやるケースもあると。
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○文化財課長 コンクリでは、ちょっと考えてはいないんですけれども。
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○高橋 委員 なるべくね、もとあったような形でやっていただくというのが原則だと思いますので、余り人工的なものでやらないようにしてもらいたいなと。
それで、右上の方に散策路、これ、昨年ですか、つくっていただいたんですけれども、これは絵図にあるものなんですか。
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○文化財課長 この当時の道ではございません。ただ、こちらにこういったルートが考えられて、全体を見渡せるような散策路として形成できるだろうということで、整備をさせていただいたものでございます。
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○高橋 委員 わかりました。ここは多分、無料の施設になろうかとは思いますけれども、これだけ投資するわけですから、大勢の方がお見えになりますので、しかるべき部署とアクセスの打ち合わせ等も含めて、やっていただきたいと思いますので、要望しておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
はい。それでは、ただいまの報告で了承ということを確認させていただいてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第3報告事項(5)「鎌倉国宝館総合管理業務委託の入札について」原局、報告をお願いいたします。
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○鎌倉国宝館副館長 日程第3報告事項(5)鎌倉国宝館総合管理業務委託の入札について報告いたします。
鎌倉国宝館の適切な維持・管理・運営のため、館の設備管理業務、窓口業務、清掃業務の3業務を統合し、鎌倉国宝館総合管理業務として委託する業者を選定するため、意向確認型指名競争入札の執行を平成19年6月8日金曜日に予定しておりましたところ、入札前日の6月7日に、特定の業者が特定の金額で落札するとの匿名電話の談合情報が、市契約検査課に寄せられました。
そこで、急遽、この情報の対応について、鎌倉市入札参加業者等選考委員会において、審査・協議をしていただくことを依頼しました。
その結果、同委員会においては、入札を延期し、事実確認のため、入札参加予定者全員から事情聴取をしたうえで、今後の取り扱いを決定するとの結論に至りました。
このため、翌6月8日に予定しておりました入札は当面延期することとし、指名各社に対し、入札延期のお知らせと事情聴取の協力依頼を行いました。
その後、6月11日月曜日と12日火曜日の2日間にわたり、指名全16社の事情聴取を行いましたが、談合を行った事実は認められませんでした。事情聴取の終了後、鎌倉市入札参加業者等選考委員会の開催を依頼し、6月14日木曜日に開催された選考委員会に、事情聴取の結果を報告し、再度、今後の取り扱いについて審査・協議をお願いしましたところ、同委員会においても談合の事実は認められなかったと判断され、当初の内容を変更せずに入札を執行するとの結論に至りました。
以上の経過をふまえ、所定の事務手続を行い、明日19日火曜日に入札を執行する予定です。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということで確認させていただいてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。確認させていただきました。
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○島崎 生涯学習部次長 先ほど、日程第3報告事項(1)におきまして、指定管理者制度の、高橋委員さんから、利用料金、17年度の数字について、私、回答させていただきましたけれど、ちょっと一部、誤りありましたので、訂正させていただきます。
17年度すべて、市の歳入に入るという形で御回答させていただきましたけれども、17年度につきましては、文学館も鏑木も、特別展をやったときには、財団の収入になる。それから、常設展をやったときには、市の委託業務で常設展をやっていただきましたので、その部分が市の歳入になるという形になります。
結果的に、17年度、鎌倉文学館の、先ほど金額を約3,020万という形で回答させていただきましたけれども、3,020万円のうち390万が市の歳入に入りまして、残りの2,630万ほどですけれども、これは財団の特別展をやったということで、財団の歳入になっております。
同様に、鏑木清方記念美術館につきましても、17年度は、常設展を市の方でお願いしましたので、そのお金が490万という回答をさせていただきましたけれども、その内訳として、260万円が市の常設展で、市に入ったお金。それから、残りの約230万が特別展で、財団の歳入になったということで、実際の歳入が、市と財団に分かれるということになっておりました。おわびするとともに、訂正させていただきました。
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○前川 委員長 はい。高橋委員、よろしいですか。
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○高橋 委員 はい。
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○前川 委員長 それでは、休憩をとります。
(14時06分休憩 14時09分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開いたします。
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○前川 委員長 日程第4「陳情第3号総合体育施設の整備を求めることについての陳情」を議題といたします。それでは、陳情提出者からの発言の申し出がありますので、休憩をさせていただきます。
(14時10分休憩 14時25分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。
次に、原局から説明をお願いいたします。
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○スポーツ課長 陳情第3号総合体育施設の整備を求めることについての陳情について、御説明いたします。
スポーツは、競技として競い合って楽しむスポーツから、趣味やレジャー、レクリエーションなど自ら行い楽しむスポーツ、観戦などの見て楽しむスポーツまでさまざまな形で私たちの豊かな社会生活を支える役割が期待されています。スポーツは、体を動かすという人間の欲求にこたえることで、爽快感、達成感、連帯感等の精神的な楽しさ、喜びをもたらし、さらには、体力の向上やストレスの発散、生活習慣病の予防など心身の健康保持増進に効果を発揮します。そこで、世代を問わずスポーツに親しむことができる環境をつくることは大きな意義があります。このような重要な意義を持つスポーツですが、本市においては、スポーツ施設の整備が十分とはいえず、市民、利用者の方々に満足していただける活動場所の確保がおくれています。
本件陳情の要旨であります鎌倉市民が目指す豊かなスポーツ環境を実現するために市内に総合スポーツグラウンド及び総合体育館の施設整備につきましては、私どものその必要性を十分理解しており、既に第3次鎌倉市総合計画第2期基本計画前期実施計画及び平成17年9月に策定した鎌倉市スポーツ振興基本計画にスポーツの拠点づくりとしての総合体育館やグラウンドの整備を中長期の取り組みとして位置づけています。
今後も実現に向け努力していく所存ですが、整備には広大な用地及び莫大な費用がかかることから、当面、適地に係る情報収集、整備の手法等について検討してまいりたいと考えています。
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○前川 委員長 はい。それでは、御質疑ございませんか。
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○松中 委員 これ、はっきり言って、これは当然の陳情の要旨なんですけれども、鎌倉は、私の小学校時代に、一つは国際マラソンが鎌倉は発祥の地でありまして、現在、日本全国で行われている国際大会、この鎌倉が朝日国際マラソン大会、これが戦後初めて行われたのが鎌倉であるし、また、東洋一の施設だと言われた国体が、もう52年前になる坂ノ下のプールで行われたのも、これも昭和30年と、そういった非常にスポーツに熱心な町だったはずなんですけれども、いろんな条件等、交通事情あるいは財政上の中で、文化を優先するか、あるいは緑地保全を優先するか。どういうわけか、スポーツが非常におくれてしまったと。最近では、緑地保全の方が優先で、約200億円投資しているわけですね。
そういった中で、せんだって、鎌倉市の中学校の生徒が、県大会でレースに、400メーターだったかな、リレーで優勝するというような結果を残す。非常にそういうことを考えた場合、施設がないのに、非常に涙ぐましい結果を我々に与えて、非常に申しわけないと。施設をもっと充実する必要があるということで、私も感じたわけですけれども、とりあえず、国鉄のあそこの跡地に、いずれ何らか検討されることもあり得るだろうと思うんですけれども、原局にとりあえず聞きたいことは、とにかく暫定でもいいから、私は、焼却灰の残渣の捨て場所でありました関谷の、現在、あそこへ行ってみますと、かなり広いところで、何も使われていないと。原局では、将来何かまだ考えているようですけれども、とにかくあいているところを暫定的に使えるような状態にできないか。かつて、私は、今、下水道の処理場のできる前は、少年野球のためにグラウンドをつくって、暫定的に何年間使わせてもらったというようなこともありますので、その辺を含めて、関谷の焼却灰の残渣の捨て場所を検討してもらいたいと思っているんですが、いかがですか。
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○スポーツ課長 関谷の最終処分場が適地だというお話なんですが、関谷の最終処分場は、現在、市が借りて、上物が建っていないという土地ではあります。
しかしながら、農地法による農地あるいは農振地域といいますか、農業振興地域の整備に関する法律による農用地区区域ということになります。また、都市計画法によります市街化調整区域であることから、ここを使用するということになりますと、やはり、所管関係各課と調整をした上で検討していくということになります。
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○松中 委員 これ、実を言うと申しわけないけれど、私の方が研究しておりまして、県で整備部長が、私のかつて同期の者がやっておりまして、県をずっと引き回してもらって、横浜では、全く同じ農振地区に、同じような状態で、結局買い上げて、グラウンドにしていると。そういうことで、もう今の鎌倉市の農地の扱い方を考えたら、あのような状態にしているんだったら、もう子供たちに、あるいは、要するにスポーツやる方に、積極的に取り組むぐらいの努力を、部長、そのぐらいの考え方をちょっと聞きたいんだけれど、いかがですか。
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○金川 生涯学習部長 関谷の農振地域の土地について、スポーツ施設あるいはグラウンドとしての活用はいかにということで、そこに横たわっています課題につきましては、今、担当課長が申し上げたとおりでございますけれども、担当する課あるいは担当する部としては、そういった適地が確保できれば、この土地だからいい、この土地だから悪いとか、今ここが使っているからいいとか、そういったことにかかわらず、まず、そういった条件を満たした用地が確保できるということがあったら、こんなに喜ばしいことはないわけでございまして、今、委員の方からもお話がありましたように、他の事例もあるようでございますし、法令等のその運用につきましては、当然、ここは環境部も、また市民経済部もかかわってくるところでございます。そこを生涯学習部の施設用地として今後確保していくためには、どんなことを考えていかなきゃいけないのかということを十分検討していきながら、それが実現可能性があるかどうかも含めまして、積極的に検討していきたいというふうに思っております。
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○松中 委員 ここの土地は、昭和54年ぐらいのときに、ああいう焼却灰の最終処分場になったときに、当時の議事録でも、市が買い上げるという前提が記録にあると思うんですね。
それで、約10年ぐらいたってから、市が困って、さらに広げるときに、何とか、たまたまそこのあたりを持っている人が知り合いだったものですから、そこのところを広げることにして、鎌倉市というのは、実際、生活する上でも非常に土地に困っていると。だけれど、緑を守るということになると、優先でしてきたわけですけれども、しかしながら、ああいう状態を放置していたら、非常にむだであるし、実際、暫定的でもいいから、私は検討してもらうことを要望して、私の質問を終わらせていただきます。
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○前川 委員長 はい。ほかに。
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○山田 委員 それでは、ちょっと細かい話になって恐縮ですけれども、何点か質問させていただきます。
私ども、2月定例会の代表質問で、教育長にこの総合グラウンドの用地確保という、ポイントではありましたけれども、一応、代表質問で教育長から、先ほど、原局のお話のとおり、整備に広大な用地を要するとか、適地に係る情報収集を行いたいと。企業の撤退など、土地利用に変化が生じた場合には、まちづくり計画の中で、必要な用地の確保に努めていくという答弁を教育長からいただいているところです。
これを前提にして、前期実施計画の話、先ほどスポーツ課長の方からございましたが、まず、この前期実施計画の中に入っているということは、一つ、評価をしなきゃいけないことだと思いますけれども、必ずしも、そこに出ている計画の中身が、施設整備の検討というのは、だらだらと5年間続いているということなんですけれども、現在、18年を過ぎた段階で、いわゆるPDCAを回して活動していきますということをおっしゃっていて、18年のPDCAサイクルの結果というんですか、評価。18年を終わってきて、その評価というものをどのようにされていますか、この施設整備の検討ということをやられてきたわけでしょうけれども、これのPDCAサイクルという位置づけの中の評価というのは、どのようになっていますでしょうか。
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○金川 生涯学習部長 実施計画の中で、施設整備の検討ということで、一応、実施計画として掲げてございまして、この18年度が終わりまして、どこまでそれを具体的に検討してきたのかという、その評価のお尋ねだと思いますけれども、教育長の答弁でもありましたように、情報の収集ですとか、かなりそういった具体的に目に見えない検討でございました。企業の撤退があった場合には、速やかにそれに対して対応していくとか。そういったことの中で、具体的にどのような検討を目に見える形でして、それが19年以降への整備に向けてのどれだけの成果になったかといいますと、なかなか具体的に申し上げることができない状況でございます。周りの土地利用に関する環境の状況の変化を見ていたとか、具体的にこういった要望などを書くのも含めまして整理をしたり、あるいは、総合グラウンドという定義を、じゃあ、どうしていこうかと。じゃあ、総合グラウンドの中にはどういったものを盛り込むのか。その盛り込む内容によっては、適地となるべき面積が随分変わってまいります。そういったことを整理してきておりまして、評価とあえて申し上げれば、そういったことをかなり割と整理し切れてきたのかなということでございます。
特に、今申し上げましたように、総合グラウンドという定義をどうしようか。それと、どのようなグラウンドの、中身はどうなんだろうかと。その辺を具体的に今後、詰めていかなきゃいけないという、薄皮を1枚1枚はがすようでしたけれども、やっと、その御簾の向こうの実像に何か近づいていけるような、そんなような作業が18年度までやってこれたと思っておりまして、それにあわせまして、先ほど農振地域の用地の暫定的な利用でもいかがかという、そういった御意見をちょうだいいたしましたけれども、そういった検討と経過を踏まえる中で、まず、担当部担当課といたしましては、深沢にありますJRの国鉄清算事業団用地、あれをまず基本的には、総合グラウンドの用地として、これは企画や財政含めてですけれども、そういった調整にきちんと入っていこう、そんなような方針をほぼ位置確認はできたということが、このPDCAサイクルの中の一つの評価だというふうに思っております。
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○山田 委員 そういたしますと、この実施計画期間内で、残念ながら事業費はゼロ、これは、要は人件費だけでこの5年間を乗り切ろうという実施計画の内容になっているんですが、3年目にローリングという形がありますので、今、深沢の話が具体的に出ましたけれども、このローリングのときに、いわゆる事業費としての上積み、言ってみれば、人件費からさらに具体的な話を出していこうと、そういったところの事業見通しに基づいた予算化。このローリングまであと1年ちょいしかないので、そこを具体化しないと、結局は5年間、やはり事業費ゼロのまま動いていってしまうと、そういったことにもなりかねないんですが、今の部長の御答弁ですと、かなり、深沢はともかくとしても、関谷の話もまたあるんでしょうけれども、かなりそういった見通しが少し出てきたんじゃないかなという印象を受けたんですけれども、この事業費の新たな事業費を生み出すための検討、そのレベルをちょっと確認したいんですが。
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○スポーツ課長 実施計画、ローリングまでのというお話ですけれども、当然、私ども原局としましては、ローリングまでに、ある程度、候補地を決めたいというような状況でおります。その候補地が決まった中で、事業費等も検討していきたいというふうに考えております。
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○山田 委員 じゃあ、今の御答弁を確認いたしますと、ローリングまでには候補地を決定するということですか。
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○スポーツ課長 決定ということではなくて、決定をしていきたいという、ちょっとお話をさせていただきました。
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○山田 委員 していきたい。していきたいということは、滑るということもあり得るということですか。
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○スポーツ課長 グラウンドにつきましては、体育協会さんからは、もう昭和29年から請願等もございまして、今までずっとそのままになってきたという状況もございます。
そういうふうな中で、早急に候補地が見つかるかどうかというのも、ちょっと私どもあれなんですが、見つかるというか、候補地を探すように努力をしていきたいというふうに考えております。
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○山田 委員 昭和29年というと、私ども生まれた年なので、私の成長を見るような思いで、何か残念な気もするんですけれども、じゃあ、ちょっとそういう意味で、この、やはり具体化する気がなければ、これはなかなか具体化はしていかないし、午前中の質疑の中で、条例が今、今回通りましたので、スポーツ課の方で8名ぐらい、このスポーツ振興、スポーツ施設の整備のために人をかけるんだということで、スポーツ課長おっしゃいましたが、要は、その人をきちんと、今まで本当に充ててきたのかなという印象を、今、答弁を聞いていると受けちゃうんで、ローリングに向けて、きちんとそうした指定管理の方にそれを移して、こういう施設を検討する人材を確保して、きちんと用地確保に向けた、本当に具体的な動きというのをしていかないと、やはりローリングをかけました、実施計画を前期つくりました、後期実施計画をつくりましたと言っても、つくっただけで、書いてあるのが検討、検討と。これだと、やはりなかなか実際の動きが出てこないと思いますので、そのあたり、きちんとした動きをしていただきたいなということを申し上げておきたいと思います。
あと1点だけ質問させていただきたいんですが、そういった意味で、先ほど陳情者の方から、公式競技ができるというような施設を大変強く要望されている。松中委員からも、そのようなお話を聞きましたけれども、それでは、そのために必要な予算、あるいはどういうふうにつくるから、PFIとかいろんな手法あると思うんですけれども、そういったところのスタディの状況、このあたりは何か進んでいるところはあるんでしょうか。
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○スポーツ課長 17年9月に、スポーツ振興基本計画をつくりまして、その後、18年度に、私ども、法に基づきますスポーツ振興審議会というのがございます。そこに御意見をちょうだいいたしまして、鎌倉に必要な主なスポーツ施設ということで、総合体育館あるいは総合グラウンドというお話もありました。これの広さについて、御意見をちょうだいしております。
そのような中で、今後も、毎年、スポーツ振興審議会というのが開催いたしますので、その辺で一応諮って、検討していきたいというふうには考えております。
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○山田 委員 具体的に、例えば総合体育館は、規模云々ということは、決まらないと具体的な予算化はできないと思うんですけれども、いろんな事例が、もうよその自治体にはあるわけです。それとイコールじゃなくてもいいんですけれども、総合グウンドをつくるには、どれぐらいの規模のお金がかかるんだろうかと。そのための手法は、どういう手法を用いなきゃいけないんだろうか、総合体育館はどういうふうな規模がかかるんだろうか、どんなものがその中に入れなきゃいけない用途としてあるんだろうかということを考えると、やはりお金、まず、やはりお金がないことには、これ動かない。用地があって、原っぱだけだったら、それはそれで進むんですけれども、そうじゃないということも含めると、やはりそのお金の算段というのは、やはりしていかなきゃいけないわけですね。
そういった意味での予算確保というのは、やはり非常にこの鎌倉市、厳しいものですから、やっぱりここをプライオリティーをいろいろ変えながら、こういうところに投下できるお金をふやしていかないと、やはり一歩進まないわけですね。その一歩を進めるための予算化。やっぱりこういったことを、スタディをきちんきちんとしていかないと、なかなかこれ、やっぱり現実味がないだろうというふうに思うんですね。
だから、そういった作業をやはりきちんとしていくということが、今、やはり市に求められる大きな要素じゃなかろうかと思いますので、このあたりをやはり、本当に現実的にやろうと。また、52年間の要請がまた来たわみたいなことでのとらえ方じゃなくて、きちんとそれを受けていただく。そのために必要な予算は、じゃあ、どうやり繰りするんだと。それは起債しなきゃいけないかもしれない。それもやはり、議会がやっぱりそれをまた握っているわけですので、その成否を。やっぱりそういったことはきちんとやりとりしていくということを、市長部局内もそうですけれども、やはり議会ともいろんな積み上げみたいなものも今後必要でしょうから、松中委員がおっしゃったような案も含めて、やはりきちんと具体化する第一歩を踏み出しませんかということを、ちょっと最後に要望し、予算化も含めて、きちんと対応いただければというふうに思って、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
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○前川 委員長 はい。ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 52年ぶりの陳情ということで、驚きましたけれども、願意については、行政としては、もうきちんと受けとめてあると。山田委員さんが質問したとおり、これを具体化していく作業、これをきちんとやっていただくということに尽きるなというふうに思いますので、そこは我々もしっかりと監視をしながら、理事者においてもきちんとやっていただくんだと、こういうフォローはしていきたいと思いますが、ちょっと具体的なその陳情の中身よりも、願意の説明の中で出た、幾つかのでき上がるまでの細かいフォローというんですかね、松中委員さんも関谷の質問をしましたので、ちょっと私の方から、2点ばかり確認をしたいと思います。
一つは、笛田のグラウンドですね。テニスコートを含めて、幾つか施設があるわけですけれども、そこを拡幅していこうという計画が実際にあるわけですね。その中で、一部、駐車場部分が話し合いがこじれて、結局、農業、畑にして、分割して、売却するみたいな形になってしまって、計画はあったんだけれども、話し合いが決裂して、不幸にも、そういう状況になってしまったんですけれども、引き続き話し合いはしていくんだと、そういうことだったんですけれども、その後はどうなっていますか。
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○スポーツ課長 現在、笛田のスポーツ施設につきましては、スポーツ課が管轄しているのではなくて、公園海浜課が管轄しております。というような意味で、私ども、ちょっとその辺、細かい事情が私、ちょっと存じ上げませんので、申しわけございませんけれども。
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○高橋 委員 わからないのはわからないので仕方がないんですけれども、そういうことのないように、やっぱり関係部署としっかりと話し合いをして、これ、スポーツ課の計画なんですよ。拡幅というか、拡大していくという計画自体はあるんです。それで、そこを分割をして、農業体験みたいに幾つか貸し出すという、こういう話だったんですけれど、これ、細かくして売られちゃうと、地権者がどんどんふえちゃって、もう交渉不可能になるから、そういうことはないようにしてくださいよって、わかりましたと言ったら、もう売りに出ていたんですね、細かくね。細かく売られるんだったら、安くなるわけだから、市長でも部長でも、歯抜けで買ったらどうだと、そこまで私言ったんです。結局、そういうことも何もやらずに、今、そのままそういうふうに地権者がふえちゃって、交渉が難しい状況になっていると思いますけれども、そっち側を拡幅して、下を階層建ての駐車場にして、上の部分をグラウンド的に使うとか、あと、その反対側にも散策路があって、そちらも拡幅する可能性がある用地があるわけですね。そのかわり、道路のつけかえとかいろいろ面倒なことはあるんですけれども、とにかくできるところから少しずつでもやっていくようなことをしないと、本当に閉塞化というんですか、本当にやっていただける気があるのかと。こういうことになりますので、ぜひ、やれることについては、そこについても検討していただきたい。
もう一つ、先ほど報告あった博物館の用地の奥ですね、野村総研の跡地なんですけれども、ここにも野球ができるようなグラウンドがあります。これもいろいろ草むしりしていただいたり、使えるような状況にはしていただいているんですが、ここももう少し工夫すれば、拡幅ができると思うんですね。駐車スペースはかなりありますから、暫定的にでも、もう少し拡幅をして、左側の斜面地のところに、簡易な丸太でも何でもいいですから、簡易ないすみたいなものをつけて、観客席的に使うとか、そんなようなことをしていただければ、利用する方々もふえるでしょうし、一時しのぎかもしれませんけれども、子供たちのために、少しでもできる幅を広げていこうという努力を酌んでいただけるんじゃないかと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。
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○スポーツ課長 今、御指摘のありました野村総研等の関係につきましては、今後、原局とちょっと調整をさせていただきたいというふうに考えます。
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○高橋 委員 ちょっと、私が以前に担当の方で聞いたときには、何かさくがずっとありまして、その下がマムシが結構多発する場所だということで、なおさら危ないので、拡幅すると同時に、きちんと子供たちが球をとりにおりていけないように、というか、球がそこを超えないようなぐらいきちんとやっていただきたいなと。子供たちのことは、やっぱり予算というのは、経費という見方よりも、投資という見方で見ていただいて、なるべく速やかに、3年かかれば、1年生が3年生になって、6年かかれば、もう卒業していくという、こういうのが子供たちの環境ですから、とにかく時間的なものは早く対応する。予算は経費じゃなくて、投資という見方をしていくという、その2点をぜひ心にとめて、スピーディーに対応していただきたいことを要望しておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○松中 委員 ちょっと1点。さっき、山田委員が言うとおり、莫大な要するに金がかかるという答弁で、何か見えないんですね。過去、例えば緑を守ると。それならば緑地保全基金とか、あるいは美術館をつくるなら、美術館建設基金とか。だから、スポーツ施設基金をやっぱり着実に積み立てているというのを見せるようなことでもしないと、あなた方の熱意が見えない。本当に50何年たって、こんな状態だったら、最後になると金がかかりますからと言うんだったら、もうはっきり言って、これ、スポーツ施設基金、これを創設してもらいたいと思うことを要望したいので、どうですか、部長、その点を検討するように要望したいんですけれど、どうですか。
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○金川 生涯学習部長 ただいまの御要望を受けまして、少なくともこれまでとは違ったスポーツ施設の整備に取り組む姿勢をきちんと目に見えるような形で、お目にかけれるような、そんな努力をしていきたいというふうに思っております。
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○松中 委員 そういうことで。じゃあ、それでいいです。
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○前川 委員長 ほかに。
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○高野 委員 私が生まれる前に出された陳情、それ以来ということで、私も議員になってちょうど2年ですけれど、本当にこの陳情に出されました、特にこの総合グラウンド、この課題、多くの方から言われて、何とかできないかと。私も、なかなか土地がないんですよねといつも言いながら、苦慮して2年過ぎているんですけれど、この、先ほど高橋委員からも紹介あった計画だと、こう書いてあるんですよね。広大な用地を必要とする施設の整備は、適地に係る情報収集を行うとともに、学校の統廃合や企業の撤退などによって、土地利用に変化が生じた場合、そのまちづくり計画の中に必要な用地の確保に努めますと。
そうすると、その方針から照らして、今、考えられる土地というのは、深沢だけですか。
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○スポーツ課長 今現在考えているのは、おっしゃるとおり、深沢多目的広場の土地ということになります。
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○高野 委員 皆さんから指摘あったのは、本当にごもっともなことだと思うんですね。私は、今、財源について、松中委員からの提案もあったけれども、やっぱりお金の問題じゃなくて、本当にここでやろうとなれば、お金のことは後からついてくるとまでは言わないけれども、私はそういうものだと思うんです、やっぱり。具体的にここでやろうとならなきゃ、お金があったらやりますじゃあ、いつまでたってもできないわけで、いろんなニーズはあるわけだから、やっぱりここでやろうという本気の推進体制をつくっていく中で、やっぱり、じゃあ、お金どうしましょうかということで、今、松中委員言ったようなアイデアとか、緑のときもそうしたと思うんですけれどね、実際に。出てくると思うんですね。
そうすると、この深沢のいわゆる再開発計画、まちづくりの中で、この課題は、これ、本気になってこれは入れていこうと、こういう今取り組みなんですか。見通しとしてはどうですか。
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○スポーツ課長 この深沢地域、国鉄跡地については、スポーツ施設を含めて、庁内で検討しているという状況であります。
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○高野 委員 だから、それは私も知っているんですけれども、そういう中で、今、質疑もあったわけだけれど、やはり委員の皆さんも言っているように、非常にこれ、優先度高い課題だと思うんですね。長年、実現していないとはいえ、やっぱり。先ほど、陳情者の方からもお話あったように、高齢者の方の健康の増進なんていう意味、もちろん本格的な競技、スポーツという意味からしても、やっぱり鎌倉にないというのは、どう考えてもおかしいと。これ、多くの市民が共通できることだと思いますからね。ぜひ、だからせっかくこういう陳情も出されましたから、ぜひ。今の御答弁だと、やっぱり構成要素の一部分に過ぎないわけで、優先順位を高めてもらうような、我々もそういうふうに努めなきゃいけないけれども、ぜひ、そういう姿勢でやっぱりやってほしいと思うんですけれど、もう1回、どうですか。
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○スポーツ課長 原局でありますスポーツ課としましては、ぜひとも欲しいという、これはもう意志を持っておりますので、強く要求していきたいというふうに考えております。
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○高野 委員 あと、それから、これ、私、今回の一般質問で、生ごみの用地で、第2候補もどうですかなんていう話もしたんですけれど、深沢で今やろうとしているなら、それを本気で推進するというのが一つだけれども、私も考えられるのは、深沢か関谷のところしか浮かばないんです、広さ的に考えても。深沢で今、本気でやろうということだからいいんだけれども、やっぱり複眼的に、やっぱり視野を持って、時間かかることですから。いずれにしても、関谷については、私、一番の問題は、やっぱり土壌汚染の関係で、これ、掘り返してやらなきゃいけなくなりますね、これね。だから、相当お金かかるから、これも大変だということなんだけれども、せっかく松中委員から提案もされましたから、後押しするわけじゃないけれど、やはり関谷についても、同時にやっぱり選択肢には入れるという、私はそういう複眼的な構えで、やっぱり行くべきだと思いますけれど、いかがですか。
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○スポーツ課長 スポーツ課としましては、これだけの広大な広さのある関谷の土地ですので、ぜひとも、そこでも一つの候補として考え、所管関係課かいがございますので、その辺と調整をしていきたいというふうに考えております。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○納所 副委員長 野外スポーツの施設について、ちょっとお伺いをしたいんですけれども、現在、深沢の多目的広場でありますとか笛田公園、テニスで言うと西御門テニスコート等ございますけれども、その利用状況、利用頻度といいますか、例えば申し込みの競争率であるとか、そういった状況ですね。それがどの程度のものか。または、その推移ですね。経年の中で、どの程度推移しているのか。その辺、わかるような数字がありましたら、お教えいただきたいんですが。
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○スポーツ課長 今、御質問のありました施設につきましては、西御門テニスコートにつきましては、2,513件、利用人数が1万4,004人です。これは17年度ですね。それから、深沢多目的は17年度はございませんので。18年度につきましては、西御門テニスコートが、2,351件、1万1,870人の利用でございます。それから、深沢多目的スポーツ広場につきましては、492件、1万5,579人の利用をしていただいております。ただ、深沢多目的スポーツ広場につきましては、団体が使用していない部分につきましては、個人で使用できるというのはございますけれども、その辺はカウントされておりますので、御理解をいただきたいと思います。
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○納所 副委員長 例えば西御門のテニスコートなんて、予想よりも非常に数字が多いと。利用頻度、利用状況が高いということでございまして、これはもう限界に近いんでしょうかね。これ以上、利用を受け入れる余地というのは、どのぐらいございますでしょうか。
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○スポーツ課長 西御門テニスコートは、ほぼこれでいっぱいだというふうに考えています。といいますのは、国大の附属のテニスコートでございますので、まず、国大の方の優先使用をする。それをあいている部分について、私ども、使用をさせていただいているというような状況でございます。
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○納所 副委員長 そういった中で、一つの施設についても、ほぼ限界に近い。これから例えばスポーツ振興といっても、それを実現できる場が現実的にもうないというふうにとらえてもいいんじゃないかというふうに思っております。ですから、スポーツ振興をしようにも、その限界、限度が見えている。ですから、今回、陳情がありました、その願意は、受けとめているだけではもう済まない状況に来ているのではないかなというふうに思っております。
例えば、先ほどからさまざまな暫定利用というような仕方もあります。最終的には、やはり総合スポーツグラウンド及び総合体育館といった施設整備というものがきちんとできる中で、スポーツ振興というものがきちんと計画立てて行われていくと思うんですけれども、それまでの間、さまざまな工夫は当然してくださっていると思います。例えば、深沢の国鉄跡地清算事業団等持っている中で、C用地、現在何割の状況の工事が進められておりまして、10月には完了すると。そのC用地というものは、市の方できちんと購入がなされていくと思うんですけれども、その整備が進む中でのC用地、旧国鉄の大船球場と言っていたところですけれども、それは暫定利用等は考えられているのか。今の段階はちょっと難しいかもしれないんですけれど、構想がもしありましたら、お伺いをしたいと思います。
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○スポーツ課長 国鉄の跡地のC用地につきましては、19年度から、一部買収をしていくというお話を聞いております。ここにつきましては、私どもスポーツ課としましては、スポーツ施設として使わせていただきたいというような申し入れは、もう既にしてございます。
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○納所 副委員長 さまざまな暫定利用でも、これはあくまでも時限があるもので、前回、鉛の除去で、深沢多目的広場が閉鎖されたときは、かなり各種スポーツ団体、御不自由をおかけしたというふうに伺っております。その間の工夫は、大変な御努力があったと思います。
それ以外でも、例えば、これは教育総務部関係ですけれども、学校行事で、各種陸上競技記録会であるとか、そういった行事も市内で行えないような状況があるということで、ほぼスポーツ施設整備については、その利用に限界が来ているということは、単に願意を受けとめるだけではなくて、現実の問題として、やはり重くとらえていただきたい。また、私どもも重くとらえていかなければいけないというふうに思っております。
ですから、今回、改めてこういった陳情が出されたということは、どういう状況にあるのか。これをもっと重く受けとめる中での施設整備を進めていっていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。以上でございます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
では、質疑を打ち切ります。
それでは、取り扱いを含め、御意見をいただきたいと思います。
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○山田 委員 結論を出していただきたいと思います。
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○高野 委員 当然、結論を出すべきだと思います。
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○高橋 委員 意見。結論を出すべきだと思います。意見ですけれども、52年前にも陳情もしくは請願を出されたという、そうした多分議会としても後押しをさせていただいたんだろうと思いますけれども、後押しがあったにもかかわらず、いまだに実現ができていないという、大変難しい問題だろうとは思いますけれども、ぜひ、実現できるように、最大限の議会としても努力をすべきじゃないかなというふうに思います。
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○松中 委員 これは当然、結論出していただきたいと。それで、さっき言ったスポーツ施設基金を速やかに盛り込むと。以上です。
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○石川 委員 私も、結論を出していくべきだと思います。やっぱり陳情者の方がおっしゃいましたけれど、正式にできるグラウンドが鎌倉市内にないんだと。また、藤沢市に借りにいっても、できない競技もあるということでは、本当に総合的なグラウンドをつくっていくべきだと私は考えておりますので、ここはもう行政側が明確にしていかなきゃいけないんだと、私も思います。奮い立つのは行政側だと思いますので、結論を出していただきたいと思います。
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○納所 副委員長 私も結論を出すべきだと思います。現在、各種スポーツ施設、利用状況が限界に近いのではないかというふうに考えますので、その状況もしっかりと把握した上で、取り組むべき内容ではないかというふうに考えております。
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○前川 委員長 それでは、陳情第3号についての採決をいたします。陳情第3号を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員挙手ということで、陳情第3号は採択することに決定いたしました。これで、暫時休憩いたします。
(15時10分休憩 15時20分再開)
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○前川 委員長 再開いたします。それでは世界遺産登録推進担当職員紹介をお願いいたします。
(世界遺産登録推進担職員紹介)
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○前川 委員長 日程第5報告事項(1)「国指定史跡の追加指定の状況について」原局から報告お願いいたします。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 日程第5報告事項(1)国指定史跡の追加指定の状況について、御報告いたします。お手元の資料1の朝夷奈切通国指定史跡追加指定の概要をごらんください。
朝夷奈切通の国指定史跡追加指定に関しましては、平成18年9月開催の当委員会において、史跡の追加指定申請の準備を進めている旨、御報告させていただきました。その後、所定の準備が整ったため、文部科学大臣あてに、平成19年1月に史跡追加指定申請を行ったところ、平成19年5月18日付をもって国の文化審議会から追加指定するよう、答申されましたので御報告するものです。
史跡名称は朝夷奈切通で、所在地は鎌倉市十二所字太刀洗311番1ほかとなります。追加指定理由の要旨でございますが、朝夷奈切通は、13世紀中期に執権北条泰時によって開削された、鎌倉と外港六浦を結ぶ切通道である。遺構分布調査や発掘調査により、平場、堀切、切岸等の防御にかかわる遺構、石切場等の生産活動にかかわる遺構、やぐら等の祭祀、葬送にかかわる遺構が多数確認され、都市鎌倉の境界領域の多様な性格が明らかになった。これらの遺構が良好に存在する範囲を追加指定する。中世都市鎌倉の交通遺跡、都市周縁部の特性を考える上で重要であるとの内容になっております。
指定範囲は、お手元の資料朝夷奈切通国指定史跡追加指定範囲図の点で網かけがしてある区域となっており、追加指定面積は5万9,400.66平方メートルで、史跡全体の面積は、既指定地と合わせ9万6,999.87平方メートルとなるものです。
続いてお手元の資料2、仮粧坂国指定史跡追加指定の概要をごらんください。
仮粧坂の国指定史跡追加指定に関しましては、平成18年9月開催の当委員会において、史跡の追加指定申請の準備を進めている旨、御報告させていただきました。その後、所定の準備が整ったため、文部科学大臣あてに、平成19年1月に史跡追加指定申請を行ったところ、平成19年5月18日付をもって国の文化審議会から追加指定するよう答申されましたので御報告するものです。
史跡名称は仮粧坂で、所在地は鎌倉市扇ガ谷四丁目317番1ほかとなります。
追加指定理由の要旨でございますが、仮粧坂は、鎌倉と武蔵、上野を結んだ街道の切通道で、坂上の平場は繁華な商業地区でもあり、刑場、葬送の場でもあった。たびたび合戦の主戦場になった鎌倉防衛の要衝でもあった。遺構分布調査や発掘調査により確認された平場、堀切等の防御にかかわる遺構ややぐら等の祭祀、葬送にかかわる遺構等が良好に存在する範囲を追加指定する。中世都市鎌倉の交通遺跡、都市周縁部の特性を考えるうえで重要であるとの内容になっております。
追加指定範囲は、お手元の資料、仮粧坂国指定史跡追加指定範囲図の点で網かけがしてある区域となっており、追加指定面積は9万4,453.6平方メートルで、史跡全体の面積は、既指定地と合わせ10万6,623.29平方メートルとなるものです。
続いて、お手元の資料3、建長寺境内国指定史跡追加指定の概要をごらんください。
建長寺境内の国指定史跡追加指定に関しましては、平成17年12月開催の当委員会において、史跡の追加指定申請の準備を進めている旨、御報告させていただきました。その後、所定の準備が整ったため、文部科学大臣あてに、平成19年1月に史跡追加指定申請を行ったところ、平成19年5月18日付をもって国の文化審議会から追加指定するよう答申されましたので御報告するものです。
史跡名称は建長寺境内で、所在地は鎌倉市山ノ内字東管領屋敷139番ほかとなります。
追加指定理由の要旨でございますが、建長寺は、13世紀中期に執権北条時頼によって創建された我が国最初の禅宗専門道場で、鎌倉五山第一位の寺院である。未指定の塔頭寺院と境内外に現存する四方鎮守の一社を追加指定する。中世鎌倉の武家文化、禅宗寺院の特徴を考える上で重要であるとの内容になっております。
追加指定範囲は、お手元の資料、建長寺境内国指定史跡追加指定範囲図の点で網かけがしてある区域となっており、追加指定面積は1万4,570.7平方メートルで、史跡全体の面積は、既指定地と合わせ43万7,363.63平方メートルとなるものです。
これら3件の追加指定につきましては、現在、国において告示に向けた事務手続が進められており、告示行為により国指定史跡として確定される予定です。
また、今回御報告させていただいた国指定史跡の追加指定の状況につきましては、いずれも世界遺産登録推進に向けた取り組みの一環として取り組んでいることを申し添えます。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
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○松中 委員 ちょっと聞いておきたいんですけれど、この朝夷奈の切通、これ、横浜市側はどうなっていますか。何か世界遺産に非常に熱心になってきたというような話も聞くんですけれど。これも世界遺産のこの部分がそうなの、そうか、斜線のね。そうすると、この熊野神社、どうして入っていないんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 朝夷奈の切通につきましては、ちょっと見にくくて恐縮ですが、横浜市分については、鎌倉市域とは反対側の斜線で示した範囲が、既指定範囲図となっております。
当初の指定の考え方は、鎌倉と同様に、道の両わきのみを指定されておりましたが、現在、横浜市では、鎌倉と同様に、古都鎌倉を取り巻く山稜部の調査により確認された遺構を含む範囲について、指定の拡大を行う準備を進めております。
今、委員御指摘の熊野神社については、その範囲内に入るというふうに聞いております。
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○松中 委員 それじゃあ、横浜市の方も世界遺産に協力して、鎌倉市側の方に乗ってきているというふうに考えてもいいんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 はい。世界遺産の準備につきましては、4県市の取り組みということで今しておりまして、こうした史跡指定につきましても、事務局で連絡をとり合って、事務を進めているという状況でございます。
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○松中 委員 それはもう、横浜市に大いに協力してもらって、横浜市も世界遺産のPRに努めてもらいたいということを言っておいた方がいいと思うので、そのうち、これも鎌倉だと言って返してもらったりするようなことも想定しておいたらいいんじゃないかと思います。
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○前川 委員長 はい。ほかに御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 ちょっと私も朝夷奈のところを聞きたいんですけれど、以前に、火葬場の跡というんですかね、ちょっと発掘をして、業者の方から買い取った部分があると思うんですが、それは今回の指定の場所なんでしょうか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 朝夷奈の切通につきましては、今回は追加指定が2回目になります。資料1をごらんいただきますと、指定履歴とございまして、昭和44年に最初の指定が行われ、平成15年に追加指定が行われています。この平成15年の追加指定の際に、今、委員が御指摘の朝夷奈砦といいますか、の跡が追加指定をされています。
場所は、指定範囲図の一番左側の斜め線で表示をしてございます。この範囲が、前回追加指定した範囲でございます。
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○高橋 委員 ちょっと位置的なあれがわからなかったのが、わかりました。
それで、そこは業者から買い取った。いわゆる業者が開発の中で発掘調査をしていって、貴重な遺構だということで買い取ることになったわけですけれども、そのほかの部分で、発掘をしたようなところというのはあるんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 平成12年度に行われました古都鎌倉を取り巻く山稜部の調査で、朝夷奈切通では、横浜市側に10カ所、鎌倉市側に2カ所のトレンチを入れています。鎌倉側のトレンチは、切通の頂上部で、人為的な削平及び盛土による平場の造成等が確認をされているということでございます。
開発に伴うような発掘調査というものが行われたのは、今、さきに出ました納骨堂の跡だけでございます。
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○高橋 委員 わかりました。それで、御案内のとおり、道の両側が山ですから、ちょっとがけになっておりまして、何カ所かがけが若干崩れているような箇所があるということなんですけれども、対応はどういうふうにしていますでしょうか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 朝夷奈の切通道につきましては、本格的な整備は、さらに整備計画等を練って行っていく予定ですが、基本的に、今現在歩いて、危険と思われるような、例えば危険木の処理ですとか、がけ地の要望等につきましては、今年度から整備をしていこうということで、切通の何カ所かを対象に、今進めていく。そのうちの朝夷奈についても、一部対応していこうというふうに考えております。
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○高橋 委員 この辺を散策している方が、土どめということで、土のう袋で対応したりとか、そういうことをされていると。緊急的に仕方がないのかもしれないけれども、史跡にしては非常に景観がよろしくないですねと、こういうお話をいただいておりまして、土のうも、植生土のうみたいなものを使いますと、そこから草が生えますから、目立たなくなったりとか、お金も余りかけられないでしょうから、緊急対応のときにはそんなようなことでやっていただいたら、景観も、すぐは無理ですけれど、半年ぐらいしたら、もうほとんどわからないような状況になりますので、ぜひ、そういうことも含めて検討してください。要望だけしておきます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
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○納所 副委員長 朝夷奈切通について、お伺いをいたします。これは呼称について、朝夷奈で、私なんかもずっと認識していたら、何かそれは芝居等から来た呼び名であって、本来、この朝夷奈というのが本来の呼称であるというふうにちょっと勉強させていただいたことがあるんですけれども、これを例えば朝夷奈と言ってわかる人がどれだけいるかという、まだそれほど認識は広まっていないわけで、例えば今後、朝比奈ではなくて朝夷奈に呼称を統一するであるとか、バス停等の名前もそうですよね。そういった中で、この呼称を広く認知していただくというようなお考えがありますでしょうか。お伺いいたします。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 史跡名称としての朝夷奈は、前回もちょっとお話させていただいたかもしれませんが、江戸時代に書かれた新編相模国風土記稿という地誌がございまして、その中で朝夷奈の字を用いております。これが史跡指定時の名称の根拠となっています。ただ、委員さん御指摘のように、朝比奈というのも非常に広く地元では使われております。実のところ、史跡でも、先ほど高橋委員さんから出ました砦のところは、1朝比奈砦というふうになっています。そのときどきといいますか、その指定の根拠となるそのときに、どういうふうな名称であったかということでの使い分けがあるようですので、私どもとしては、史跡名称という場合は朝夷奈、あとは、その状況を考えながら、名称については対応していくというふうになるのかというふうに考えております。
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○納所 副委員長 わかりました。あと、建長寺境内の方なんですけれども、四方鎮守の一社、現存する四方鎮守の一社ということなんですけれども、その鎮守の名称は、どのような神社なんでしょうか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 建長寺の四方鎮守には、八幡、熊野、子神、第六天とありまして、今回指定するのは、その南側の第六天社でございます。現存するのが、この第六天のみということでございます。
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○納所 副委員長 わかりました。以上です。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○前川 委員長 日程第5報告事項(2)「世界遺産登録に関する準備状況について」原局から報告お願いいたします。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 日程第5報告事項(2)世界遺産登録に関する準備状況について、御報告をいたします。
平成19年3月開催の当委員会において、鎌倉の世界遺産登録に係る対象遺産について、横浜市域及び逗子市域に所在する史跡も含めて候補としていくこととなったことから、神奈川県、横浜市、鎌倉市及び逗子市の4県市による新たな推進体制の構築に向けた取り組みが必要となり、その検討状況について、御報告させていただいたところでございます。
その後の検討により、体制の枠組みや設立時期等について、4県市の基本的な調整が進んでまいりましたので、その概要について御報告するものです。
4県市による推進組織の具体的イメージですが、鎌倉の世界遺産登録実現のための方針に関する協議を行い、4県市の基本的な合意を図っていくために、(仮称)神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進会議を開催することとし、4県市の責任者により構成する予定で現在調整を行っております。
この推進会議で示された方針等について具体的に進めていくための組織として、(仮称)神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会を設置する予定ですが、これは、鎌倉市の世界遺産登録事務を所掌する副市長を会長として、その他4県市の関連部長等15名程度により構成される予定です。
所掌事項といたしましては、推薦書原案などの作成に関すること、4県市間の総合調整、関連施策の調整に関すること、などとすることで協議しております。
また、推進委員会の事務を効率的に運営するため、4県市の担当課長等で構成する幹事会を設置する予定です。
なお、今後は、推薦書原案の作成が主要な業務となるため、推進委員会に、必要な調査及び審議を行う学識者による専門委員会を設置する予定としており、現在、鎌倉市歴史遺産検討委員会の委員を中心に人選を進めているところです。
この新たな組織の設立時期ですが、現時点では7月下旬ごろを予定することで4県市間での調整を進めているところであります。
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○前川 委員長 はい。御質疑ありませんか。
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○高橋 委員 この間、統一地方選がありまして、県の予算も骨格になっていたのが、肉づけをして、新聞にも出ていましたけれど、1項目に、鎌倉の世界遺産登録の予算、8,000万か9,000万だったと思うんですが、7,000万ですか。あの中身は、どんなものなんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 県の予算でございますが、基本的には、各市が世界遺産登録推進準備のために取り組むための事業に対する補助金でございます。
鎌倉市で行います幾つかの保存管理計画の策定、逗子市では名越の整備、横浜市では、称名寺の整備、朝夷奈切通の保存管理計画の策定、そうした経費の補助金が7,000万円というような状況でございます。
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○高橋 委員 それぞれの市がやるものに対する補助だということで、横浜や逗子というのは、個別に予算とったりしているんですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 はい。当初予算において、横浜市では、国指定史跡称名寺の整備事業費として1億982万9,000円が、また、世界遺産登録準備事業費ということで、7,420万円の合計で1億8,000万程度が予定されて、逗子市では、補正予算で対応する予定ですが、約2,400万円の名越切通の整備費が計上される予定です。鎌倉市の分といたしましては、企画費と文化財保護費に分かれておりますが、主に世界遺産登録の推進に係る経費として、企画費に4,329万6,000円を。それから、個別の史跡の準備に関する経費として、文化財保護費に、7,642万8,000円となっています。
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○高橋 委員 それぞれの市の予算というのは、その中に県から来る予算も含まれているということでいいわけですか。
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○島田 世界遺産登録推進担当次長 すべてが補助対象事業費になっているわけではございませんが、補助対象となる事業につきましては、県費が6分の1以内ということになっています。今回、県もバックアップをするということで、この6分の1の限度枠まで補助金を予算措置したというような状況でございます。
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○前川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
それでは、ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。それでは、世界遺産登録の推進担当職員退室のため、休憩をとらせていただきます。
(15時40分休憩 15時41分再開)
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○前川 委員長 それでは、再開いたします。
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○前川 委員長 日程第6「閉会中継続審査案件について」事務局、お願いいたします。
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○事務局 お手元に配付させていただきましたとおり、平成19年2月定例会におきまして、継続審査となっております陳情3件の取り扱いについての御協議をお願いいたします。
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○前川 委員長 継続でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○前川 委員長 それでは、継続と確認します。
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○事務局 それでは、ただいま確認されました3件につきまして、最終本会議において、閉会中継続審査要求を行うことについての御確認もお願いいたします。
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○前川 委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○前川 委員長 確認いたしました。
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○前川 委員長 それでは、日程第7「その他」(1)次回委員会の開催について、事務局、お願いします。
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○事務局 次回の委員会の開催についてでありますけれども、委員長報告を行う委員会になります。事務局案の提示といたしまして、6月28日木曜日、9時30分から、議会第1委員会室でというふうに提示させていただきたいと思います。
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○前川 委員長 いかがでしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、6月28日、9時30分、第1委員会室ということで、よろしくお願いいたします。
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○前川 委員長 日程第7「その他」(2)当委員会の行政視察についてを議題とします。
ちょっと、休憩します。
(15時45分休憩 15時52分再開)
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○前川 委員長 再開します。それでは、休憩を挟んで協議した結果、正・副委員長一任とすることを確認しました。お疲れさまでした。ありがとうございました。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成19年6月18日
文教常任委員長
委 員
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