平成19年文教常任委員会
3月 1日
○議事日程  
平成19年 3月 1日文教常任委員会

文教常任委員会会議録
〇日時
平成19年3月1日(木) 10時00分開会 14時50分閉会(会議時間 3時間31分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
前川委員長、納所副委員長、松中、石川、山田、高野、高橋の各委員
〇理事者側出席者
小野田教育総務部長、中野教育総務部次長、勝山教育総務部次長兼教育総務課長、菱田教育総務課課長代理、熊谷学校施設課長、穂坂学務課長、岡嶋学務課課長代理、飯尾教育指導課長、山本(満)教育センター所長、望月教育センター所長代理、金川生涯学習部長、神田生涯学習部次長兼生涯学習課長兼世界遺産登録推進担当担当次長、原田生涯学習課課長代理、小山青少年課長、石塚スポーツ課長、伊藤中央図書館長、古谷文化財課長兼世界遺産登録推進担当担当課長、永井鎌倉国宝館副館長、原世界遺産登録推進担当担当部長、神田生涯学習部次長、島田世界遺産登録推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
磯野次長、久保議事調査担当担当係長、小林担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算のうち教育総務部所管部分
2 報告事項
(1)学校施設整備計画「改訂版」の見直しについて
3 議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管部分
4 報告事項
(1)世界遺産登録に関する準備状況について
5 その他
(1)閉会中継続審査案件について
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○前川 委員長  おはようございます。文教常任委員会を始めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。高野洋一委員にお願いいたします。
    ───────────────────────────────────────
 
○前川 委員長  それでは、本日の審査日程の確認をさせていただきます。お手元に配付しました日程のとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  それでは、日程第1「議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算のうち教育総務部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○教育総務課課長代理  議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算55款教育費のうち、教育総務部所管の内容について、御説明いたします。
 鎌倉市一般会計予算に関する説明書の112ページを、また、鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明の285ページをお開きください。5項教育総務費、5目教育委員会費は616万7,000円、教育委員会運営の経費は教育委員4名の報酬のほか、県市町村教育委員会連合会負担金などを。
 事項別明細書の内容説明は286ページ、287ページを御参照願います。10目事務局費は10億6,944万円で、事務局の経費は学校給食調理嘱託員等の非常勤嘱託員の報酬、臨時的任用職員の賃金等の経費、教育長を初め教育総務部に所属する職員42人に要する職員給与費などを。
 事項別明細書の内容説明は288ページを御参照願います。学校施設管理の経費は小・中学校施設の維持管理に要する火災保険料、小学校警備業務委託料、学校施設アラーム等警備業務及び学校施設管理業務委託料、学校敷地の土地賃借料などを。
 事項別明細書の内容説明は289ページを御参照願います。教職員の経費は学校管理職研修会講師謝礼や県公立小中学校校長会等、各関係団体への負担金のほか、教職員の健康診断や福利厚生事業の委託料などをそれぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は114ページにかけまして、事項別明細書の内容説明は290ページから292ページを御参照願います。15目教育指導費は2億7,065万9,000円で、教育指導の経費は就学指導委員会委員の報酬、肢体不自由学級送迎用バスの運行業務委託料、情報教育を充実するための小・中学校に配置した教育用コンピューター等の借料、英語教育を推進、充実するための外国人英語講師、学校図書館専門員、特別な支援を必要とする児童・生徒に対する適切な助言を行う特別支援教育巡回相談員、スクールアシスタントや小学校第1学年を対象に実施する少人数学級編制に伴って任用する非常勤講師の報酬、日本語指導等協力者や、学校が抱える諸問題に対応する専門的知識を持った学校教育問題対策委員への謝礼、平成20年度に入学する小学校1年生へ配付する防犯ブザーの経費、各学校が創意工夫を生かした総合的な学習の時間の実践交付金など。
 事項別明細書の内容説明は、293ページから295ページを御参照願います。保健就学事務の経費は学校医、学校薬剤師の報酬、腎臓疾患判定委員会委員等の謝礼、学校保健法に基づく就学時健康診断や、小・中学校児童・生徒の腎臓病等各種検診に要する経費、学区審議会委員の報酬、高校への就学困難な生徒の保護者に対する奨学金、災害賠償責任保険料、日本スポーツ振興センター災害共済掛金などをそれぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は296ページから298ページを御参照願います。20目教育センター費は2,893万7,000円で、教育センターの経費は相談室の維持管理に要する経費、フリースペース「ゆい」の教育相談指導員、教育センター街頭指導員や教室相談指導員の報酬、不登校児童・生徒等への支援を行うスーパーバイザーやメンタルフレンド等の謝礼、いじめ対策として小学校へ派遣する心のふれあい相談員の謝礼、教育支援教室ひだまりの教育相談指導員の報酬、教育センター研究員の報酬、各種研修会などの講師謝礼のほか、小・中学校における社会科、中学校における理科の副読本の印刷製本費をそれぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は116ページを、事項別明細書の内容説明は301ページから304ページを御参照願います。10項小学校費、5目学校管理費は9億4,158万8,000円で、小学校一般の経費は小学校16校の教科、維持管理など学校運営に要する消耗品や備品購入などの経費、学校勤務職員62人に要する職員給与費、深沢小学校ほか3校の給食調理業務委託料、給食用器材の更新や給食用消耗品などの経費、特色ある学校づくりのための経費などのほか、教職員の研究・研修に要する経費を。
 事項別明細書の内容説明は305ページを御参照願います。小学校施設の経費は小学校16校に係る施設維持修繕料と保守点検等手数料、清掃などの各種委託料、稲村ヶ崎小学校北棟非常階段手すり等改修工事、大船小学校給水管交換工事、関谷小学校屋外非常階段塗装工事に要する経費、光熱水費、電信料などを。
 事項別明細書の内容説明は306ページ、307ページを御参照願います。10目教育振興費は4,806万3,000円で、教育振興の経費は第一小学校を初め、8校の特別支援教育に要する教科用消耗品や備品購入などの経費、要保護・準要保護児童に対する学用品、修学旅行、給食などの援助費と特別支援教育就学奨励費などを。
 事項別明細書の内容説明は308ページ、309ページを御参照願います。15目学校建設費は5億8,449万2,000円で、小学校施設整備の経費は関谷小学校トイレ改修工事、腰越小学校プール建設工事、富士塚小学校ことばの教室設置工事、御成小学校校舎取得の経費及び御成小学校建設に係る借入金利子負担金、七里ガ浜小学校の校舎及び第一小学校ほか3校の体育館の耐震診断評価及び耐震補強設計に要する経費、大船小学校及び関谷小学校の耐震補強工事に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は118ページを、事項別明細書の内容説明は310ページから312ページを御参照願います。15項中学校費、5目学校管理費は3億2,145万5,000円で、中学校一般の経費は中学校9校の教科、維持管理など学校運営に要する消耗品や備品購入などの経費、学校勤務職員12人に要する職員給与費、特色ある学校づくりのための経費などのほか、教職員の研究・研修に要する経費を。
 事項別明細書の内容説明は313ページを御参照願います。中学校施設の経費は中学校9校に係る施設維持修繕料と保守点検等手数料、清掃などの各種委託料、第二中学校のり面安全対策工事、大船中学校職員室床改修、校舎外壁改修等工事、岩瀬中学校第一・第二音楽室改修工事、光熱水費、電信料などの経費を。
 事項別明細書の内容説明は314ページ、315ページを御参照願います。10目教育振興費は2,027万7,000円で、教育振興の経費は御成中学校を初め、4校の特別支援教育に要する教科用消耗品や備品購入などの経費、要保護・準要保護生徒に対する学用品、修学旅行などの援助費と特別支援教育就学奨励費などを。
 予算に関する説明書は120ページを、事項別明細書の内容説明は316ページ、317ページを御参照願います。15目学校建設費は1億9,821万円で、中学校施設整備の経費は第二中学校改築検討協議会委員の謝礼、第二中学校の改築に係る基本設計委託料、鎌倉市土地開発公社が所有する岩瀬中学校学校用地の取得に要する経費、岩瀬中学校校舎耐震診断委託料、深沢中学校の校舎及び御成中学校、玉縄中学校の体育館の耐震診断評価及び耐震補強設計に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
 以上で、5項教育総務費から15項中学校費までの説明を終わります。
 
○前川 委員長  ありがとうございました。質疑はございませんか。
 
○高橋 委員  最初に、これは学校の、ことばの関係から伺いたいんですが、スクールアシスタントというものの仕事内容について伺います。
 
○教育指導課長  ただいま御質問のスクールアシスタントにつきまして御説明させていただきます。これつきましては、来年度19年度から新しく設けようとするものでございます。
 内容といたしましては、特別支援教育の推進・充実に努める中で、今まで各学校における児童・生徒への人的支援をさまざまな形で行ってまいりました。その中で、基本的な支援は、生活介助、移動とか身辺のお世話とかということが主でやっていただいております。
 しかし、このほど特別支援教育の中で、LD等、学習の障害も含めて支援をしていくということになりまして、そうしますと学習支援、学習を助けるような部分での人も必要になってくるということで、スクールアシスタント、学習支援もできる人ということで学校の方に配置をしていきたいと考えております。したがいまして、資格的にですね、現在考えておりますのは、まず小学校ということでございますので小学校教諭の免許、資格を持つ人をお願いして、学校で担任、学校の中での委員会と打ち合わせを持ちまして、その支援のあり方を考え、実際についていただくということを考えております。
 
○高橋 委員  これ、2人ということですか。
 
○教育指導課長  とりあえず来年度は2人、2校ということで予算的に考えております。どこかということにつきましては、これから入ってくる子供、それから現在の学校の状況等、総合的に判断しまして、校長会と話を持ちまして決定していくということで、現在のところ、まだ未定ということで、これから考えていくという段階になってございます。
 
○高橋 委員  今、授業を受けるのに普通の子と同じように受けられる、いろんな状況あると思うんですけれども、例えばLD児というようなお話がありましたけれども、そういう子の把握というのはちゃんとしているんですか。どのくらいおられるんですか。
 
○教育指導課長  実際に、診断をもって把握ということは、これは保護者の方の同意等あるいは姿勢等がありますので、はっきりと何人というような形での数字として把握は難しいかと思いますが、今年度、既に特別支援教育ということで、巡回相談員さんをお願いしまして各学校に回っていただいていると。その中で、いろいろな障害を把握しましての支援の体制をつくっていく。その中で、実際に学習支援が必要ではないかというようなところも含めまして、見ていくという形になろうかと思います。
 
○高橋 委員  そういう子がいない学校というのはあるんですか。
 
○教育指導課長  今年度回っていく中で、大体こちらの方のつかみとしましては、小学校においては74名、中学校においては4名の子供たちがその支援の対象ということで、今年度、スクールアシスタントだけではないですけども、今ある支援の中で対応していく、今後さらに充実していくということになります。
 
○高橋 委員  そういう子の場合ですね、小学校で74名、中学校で4名ということは、大分成長の過程の中で自立してやっていけるような環境というのが生まれるということですか。
 
○教育指導課長  これはやはり成長過程の中でいろいろ子供たち変化があるというふうに聞いておりますので、数字的に見ますと、そのようなことも言えるというふうに考えております。
 
○高橋 委員  教育センターのスーパーバイザー、これはどういう仕事ですか。
 
○教育センター所長代理  私どもの方のセンターの相談業務に子供たち、児童・生徒に対応している先生方の相談事を臨床心理士の先生がバックアップに回って、いろいろ指導、助言をいただけるということでお願いしております。
 
○高橋 委員  何名か登録していただいているんですか。
 
○教育センター所長代理  1名でございます。
 
○高橋 委員  臨床心理士さんですね、そういう方にお願いをしようというときにお願いをして来ていただくんですか。
 
○教育センター所長代理  ケース会議と称しまして、相談室並びに教育支援教室の方で月1回、一月の事例を検討する会議を設けているんですが、その際に、スーパーバイザーには1カ月に1回必ず来ていただく形をとっております。今お一人なので、相談室と教育支援教室に隔月で今は来ていただいている状況であります。
 
○高橋 委員  月1回ということですけど、それ以外に、例えば臨床心理士の先生に相談をしたいなというケースで相談もできるんですか。
 
○教育センター所長代理  今の現段階では月1回ということであるんですが、緊急時の場合にはボランティアになるかと思うんですが、電話等でお話を伺ったりすることが若干あるんですけど、これは規定の中ではないというふうに考えております。
 ふだんの相談に関しましては、相談室の方には教育相談指導員がおります。それから、支援教室の方も専任教諭以下、教育相談指導員で子供たちに当たっているんですが、その際のケースの指導、助言をいただく場合に月1回その臨床心理士のスーパーバイザーに指導、助言をいただいているということでございます。
 
○高橋 委員  昨年ですね、給食費の未納の調査をしていただきまして、大別して2種類で御報告をいただいたんですけれども、その中で、御家庭の事情でね、生保にはなっていないんだけれども払えてない状況があると、そういう場合には支援をする施策をいろいろ教育委員会としても持っているのでそういう細かい指導をちゃんとしていただいて、この出していただいた数字についてもきちっと、最終的にどのぐらいの人数が払えない、もしくは払えるのに払わない状況なのかというふうなことを精査してほしいと、こういうお願いをさせていただいているんですけど、その後、どんな状況でしょうか。
 
○学務課長  2月にちょっと触れましたけども、各学校を回らせていただきました。その中で、現状を把握する中で、今、委員さんおっしゃられましたように、要準保、そういうふうな方というのは少なかった状況でございます。
 学校におきましても、未納の世帯というんですか、人数は多いですけども、1世帯におきまして2人ないし3人のお子さんがいらっしゃると、そういうふうな形でございまして、その準保の方の未納というのはですね、私の記憶では4世帯ぐらいだったと記憶しております。この方たちにつきましては就学援助をしておりますので、その辺の給食費については、その保護者の方にお支払いしているわけなんですけども、そういうふうな方であっても、やっぱり納められていないというのが現状でございます。
 
○高橋 委員  何かそれ直接いただくという方法ってないんですかね。そのためにお支払いして、それが使われないんじゃ、それは余計困っちゃいますよね。
 
○学務課長  この辺につきましては、今は校長先生の口座に振り込んでくださいというお願いもしているところでございます。これお願いでございまして、まだ強制というふうなことにはなっておりません。
 今後、このようなケースもわかりましたので、この辺の対策につきまして、未納がないような形で取り組んでいくような形を今考えて、学校とも協議しながら考えていきます。
 
○高橋 委員  例えば兄弟がいて、1人は払っているけど1人は払っていない。そういうケースもあるようなことも伺ったんですけどね。そういうケースは把握していますか。
 
○学務課長  その未納の中身としまして、兄弟いる中で、卒業された方もいます。そういうふうな方については、少ない月数で残っているというふうなこともございますけども、大体兄弟でいらっしゃる場合は、同じ月数が残っている、未納であるというふうな状況でございます。
 
○高橋 委員  御報告いただいて、かなりね、大つかみといったら失礼ですけれども、数字の出し方だったので、もう少し細かく見えるところは細かく見て、支援できるところは支援をしていただいて、一番少ないね、コアの部分の人数を把握してほしいと。それについては非常にね、回収がどういうふうにやったらいいんだろうか、困難じゃないか、それをさらに回収を進める場合にですね、現在払っていただいている子供たちの中からやり繰りをして払っていない子供たちの給食を出しているという状況になっているんで、これだと債権者がだれだかわからないから、その先へ行くときには、今度債権者はだれなのかということもはっきりさせて、それでやらなきゃだめですよと、そういうところまで指摘をさせていただいているんですけれども、ちょっと今、御答弁いただいている限りでは、何か本当に踏み込んでいってね、もう1回解決しようかなというような意気込みは感じられないんですね。その辺はどうなんですか、検討はしているんですか。
 
○学務課長  今、各学校を回らせていただいている中で、各学校の取り組みが、給食費の案内にしろ、督促の仕方にしろ、各学校によって対応が違っております。その辺につきまして、教育委員会としまして一律の給食費についての意義とか、そういうふうなものの使われ方、そういうものについてのお知らせを統一したものを配付、また督促の仕方、徴収の仕方につきましても、様式等をそろえまして対応していただくと。1回目の督促、2回目の督促、それぞれ文章なり何なりも違ってまいりますので、その辺のことについて進めていくように、今検討しているところでございます。
 
○高橋 委員  そういう御家庭ですから何ていうんですかね、育児放棄というんですかね、ネグレクトというんですかね、そういうふうになっているケースというのもあるんじゃないかと。やはりね、ちょっと現場の声を幾つか拾ってきたんですけれども、そういう御家庭の場合、親と担任が連絡が非常につきにくい家庭が多いと。せっかくそういう制度があるから。それにね、話を聞いて合致してれば、その制度にのせて回収したいと思っても、連絡つかない、話ししても話を聞いてくれない、ややもするともう一つね、内側に入ったら、そういう育児放棄、食べ物もつくらなかったりとか、洗濯もしなかったり掃除もしなかったりとか、そういうような状況になっている可能性もあるんですね。だからやっぱり教育現場ではいろんな機会をとらえて、やっぱり子供たちの日ごろも含めてケアしていくような体制というんですかね、そういうことの意味合いもありますから、ぜひですね、担当もただ給食費だけということじゃなくてですね、子供たちを守るという、それはやっぱり子供だって肩身の狭い思いをするわけですよ、食べていながら払っていないなんていうですね。そういう払えない状況があるならば、それはそれで支援をする制度があるんだから、それはもう堂々と制度にのっとってやっていただければいいと。そういうこともありますので、ぜひ、もうひとつ踏み込んでやっていただきたいと指摘だけしておきます。
 それから、岩瀬中学校の音楽室の関係なんですけども、昨年というか、数年来いろいろと裁判までやって改修をすることになったんですけれども。昨年、和解案が出て、それで市の方は和解の条件をのむということだったんですけれども、先方は了解してくれたんですか。
 
○学校施設課長  先方でございますけども、文書等、回答が県の方ではなかったというふうに聞いております。法律の規定を見まして、回答がない場合は同意したとみなすという規定になってございますので、その辺のことは県から相手方に十分御説明があった上で、回答がなかったというふうに聞いております。
 
○高橋 委員  それは、そういうことで和解が成立しようがしまいが、いずれにしても音楽室の改修はしましょうと、こういうお話で、なるべく早くやってくださいよというふうなお願いをしたんですけれども。一応冬休みも春休みもあったんですけれど、それはちょっと、できれば年度が変わってからという学校側の要望もあるというふうなことだったんで、今回新年度予算に盛り込んできたんだと思うんですが。これはあれですか、夏休みにやるんですか、それとももう整い次第、契約ができ次第、すぐやるんですか。
 
○学校施設課長  施工時期につきましては、授業、それからクラブ活動、こういうものがございますので、特にクラブ活動に関しましては、7月に大会が、コンクールがございます。それに向けての練習がかなり多くなりますので、これからでございますので、学校側の音楽担当の教諭と十分協議いたしまして、基本的には夏休みを中心にやりたいと思いますけれども、2教室ございますので、その辺を工夫しながら、多少夏休み以降にもずれ込むかと思いますけども、その辺を中心に施工していきたいと。これは学校と相談して行いたいと思います。
 
○高橋 委員  一つね、前進してよかったなと思います。その件は結構です。
 それとですね、二中ののり面安全対策、これはどの辺のことですか。
 
○学校施設課長  二中へ入りますと、一番奥にコンピュータールームというプレハブの教室がございますけども、その右側のところに、多少、何年か前の台風のときの崩落がございまして、今、ロープを張って立ち入り禁止にしておりますけども、この辺は改修工事とは別に、安全対策でございますので、来年度執行するというふうに考えております。
 
○高橋 委員  今、二中の改修の話もちょっと出ましたけれど、来年度ですね、基本設計を委託していこうと。この間の代表質問でもネットさんの方から、貯水槽というんですかね、地下、これこの間も検討協議会の資料をいただきましたけど、あれにですね、以前にやった埋蔵文化財の発掘調査のデータみたいなのがついてなかったんですけれども、そういうのは持っているんですか。
 
○学校施設課長  先日、皆様にお配りしました基本計画の中には、資料はついてございませんでしたけれども、検討の中では過去3回発掘調査を行っておりますので、その辺のところの資料もお見せしながら、協議会の中で御討議いただくという計画でございます。
 
○高橋 委員  そういう埋蔵文化財という歴史的遺構ですね、何か寺の跡だったんじゃないかということも聞いておりますけれども、やっぱりそういった遺構を傷つけないで、なるべくやる方向でいくんだろうと思うんですよね。そういう意味では、やっぱりそういうものをなるべく早めに出して、傷つけない中で可能なものは何かというようなことで大前提としてやっていかないと、また御成みたいなことになりますので、そういうふうなことがありますから、私の方にもですね、埋蔵文化財の調査の資料をいただきたいと思うんですけども、これ一応資料要求だけしておきたいと思います。では、二中の件は結構です。
 それから、美術館の教育文化施設建設基金なんですけど、これは300…。
            (「それは後だよ。生涯学習部。」との声あり。)
 これは後ですか。それとですね、では、ちょっと直接予算とは関係ない部分もありますけれども、うちの方の代表質問でお伺いした教職員の事件の件ですけれども、またこれ予算委員会の中で本田議員の方から改めてお伺いをしますから、私の方からはちょっと簡単な確認だけをさせてもらおうかなと思っております。
 一つはですね、きのう議会の方にちゃんと報告していたのか、こういうことをお伺いしたわけですけれども、当時の議長さん、ちょっとかわり目だったということで、白倉議長さんと大村議長さん、当時ですね、に報告をしたと、こういう話だったんですが、通常議長さんに報告してですね、やっぱり委員会の委員長さんの方にも普通は報告をするものなんですけれども、そういうことはしなかったんですか。
 
○中野 教育総務部次長  当時の議長さんお二人、途中で交代がありましたけれども、そのお二人に報告をしたというふうなことでございます。
 
○高橋 委員  議長さんのね、当時判断もあったのかなと、事件が事件だけに判断もあったのかなというふうには思うんですけれども。当初、保護者の方が、当然きちっとその公開をして社会的な制裁を同時に受けるべきだと、こういう思いだったんだろうと思うんですね。そういう状況であれば、当時の議長さんも当然委員会、文教委員さんの方にもきちっと報告してくださいよということを助言するはずなんですけれども、議長さんに報告をしたときにはもう既に、被害に遭っていた女の子が自殺しようとしたという話がありましたけどね、そういうふうなことが起こった後だったんですか、前だったんですか。
 
○中野 教育総務部次長  教育長から報告をしたというふうに私は聞いておりますので、その時期についてよくわかりません。
 
○高橋 委員  きのうの教育長さんの御答弁については、私もね、教育者としてね、教員として、教師として立派な御答弁だったなと私自身は感動はしました。ただ、そういう立場とやっぱり教育行政のトップという立場と二つ持っておりますから。教師としては本当にぎりぎりの御答弁していただいたんだろうというふうに思いますけれどね。教育行政の責任者という立場においては、やっぱりきちっと検証をして再発防止に努めていただくと、こういうこともやっていただかないといけないわけで、そういう意味では、予算の委員会の中で、再度本田議員の方から質問させていただくことになると思いますけれども、しっかりと再発防止ということを考えてやっていただきたいというふうに思います。
 それで、これは、きのう処分の話が出たんですけども、教育委員会の方へはきちっと報告をしているわけですよね。
 
○中野 教育総務部次長  教育委員会に報告してございます。
 
○高橋 委員  きのうは県の教育委員会の処分の話だったんですけれども、市の教育委員会として行った処分行為というのは、どういう行為があるんですか。
 
○中野 教育総務部次長  教育委員会の事務局職員につきましては、教育長に対して文書訓告、それから当時の教育総務部長、それから同次長に対して文書注意という処分をしています。
 
○高橋 委員  それだけですか。
 
○中野 教育総務部次長  教育委員会の事務局職員については、それだけです。
 
○高橋 委員  教育委員会として行った処分というのは、それだけですか。
 
○中野 教育総務部次長  校長2名にですね、実はこの件に関して、県費負担教職員に係る事件でしたので、県の教育委員会の事情聴取がございました。関連していた学校の校長について事情聴取が行われまして、県の教育委員会としては懲戒処分に当たらないということで、市の教育委員会の措置、人事上の措置を行いなさいというような意見がこちらに参りました。それで、2名の校長に対して措置をしております。
 
○高橋 委員  ということは、県の教育委員会から処分されたのは校長先生1名で、それ以外に、市の教育委員会から処分というか、いわゆる措置、処分されたのは校長先生2名と教育長、部長、次長の5名で、計6名がその事件に関して何らかの処分を受けたということで、よろしいですか。
 
○中野 教育総務部次長  はい、そのとおりでございます。
 
○高橋 委員  予算の中でどういうふうな説明方するか、ちょっと私も聞いてませんけど、きのうの教育長さんからの答弁では、なかなか事件の中身についてわからない部分がかなりあったと思うんですね。私が知り得る範囲では、日本の中でも類を見ないぐらいひどい事件だなというふうに感じております。これから、実際にはその事件を受けて、被害者と被害者の御家族から石渡市長が訴えられているわけですから、この裁判のことも解決をしていかないといけない。言ってみれば、事件自体はまだ継続中であるという、そういうものだろうというふうに私は思っております。
 市にしても教育委員会にしても、被害者や被害者の御家族に対して、何ら申し開きができるようなことは何一つないと思うんですね。ですから、もう本当に真摯にお受けするしかないなと思います。
 そういうふうなことではありますけれども、やっぱりこういった事件が再発しないようにしていただくということが、やっぱりこれ今後のこととして一番大切なことですから、ぜひ注意を払ってやっていただきたいなと思います。
 多分3年前ぐらいから校長会を通じて、いろいろそういった事件が起きないようになってきたというのは、この事件があったからだと思うんですね。そうやってきていても、現に〇〇〇〇さんの事件が起きてしまったというね。そういうふうなこともありますから、もう1回、再点検をしていただくべきであると。これ以外の事件はもうありませんと、きっぱり教育長は言っておりましたけれども、現場の方ではですね、現場で事件化しない事件というんですかね、そういったものもあるかもしれませんからね、そういったことにもやっぱり注意を払って、ぜひ再点検をしていただきたいと思います。一応これについては、そういう意見だけ言って終わっておきます。
 最後に、ちょっとパソコンの件もきのう代表質問でお伺いさせていただいたんですけれども、これは新年度予算という、今月ですね、きのうで切りかえだったんですけれども、切りかえる前のパソコンが233台、1カ月に155万円のリース料だと。これ5年間リースということで、9,200万円になるんですね、233台。デルなんかだったら5万円ぐらいで買えますからね、それにソフトを入れたとしても10万円はしないですよね。仮に10万円にしても2,330万円ですね。最近は保証も1年保証や3年保証というものも出ておりますからね、3年保証で買い取りをするということであれば2,330万円で3年間使えるわけですよね。メンテナンスについてもその保証の中でやってもらう。そうすれば、6年間で4,660万円で済むんじゃないかなと。これを契約した5年前と今とね、パソコンの値段も大分下がってきているということもあろうかとは思うんですね。本当にコンピューターの世界というのは日進月歩でありますから、そういうことにも気を使って、常に現状のものを維持すればいいのか、改善した方がいいのかということを検証しながらやっていっていただきたいなというふうに思うんですけど、その辺はどうでしょうか。
 
○教育指導課長  まず、パソコンのリースということにつきましては、私どもで管轄しております学校における教育用パソコンは、もちろん我々の方でやっているわけでございますが、いろんなところで使用しているものでございますので、その契約につきましては、また別途考える必要があるかなと私は思っております。
 ただ、今、御指摘の単体を現在かなりの安価な、廉価なもので購入できる時代に、かなり高い買物になっているんじゃないかという点につきましては、個人で買うパソコンと、それから学校において授業で使うためにLANを結んでパソコン教室としてやっていったりしている、要するに指導として、集合としてのパソコンという部分で、保守の中身が若干違うんではないかなと思っております。
 特に、今回契約している中には、やはり学校で常に対応できる形をこちらは保証してあげなければいけない。使ったところが動かなかった、ではメンテナンスということで業者の方に故障の点検及び修理を依頼する、こういうことが当然出てくるわけでございます。個人のパソコンであれば業者の方に連絡をしまして、サポートセンターに連絡をいたしまして、聞いて、自分でやってみて、だめなら送ってください、何日間預かります。申しわけございません、これは私の持っている知識でしかお話ししてございませんが、自分が持っているパソコンのサポートはそういう形だということで。そのような形でのサポートでは、当然学校では使えない子供、使えない時間が出てきてしまう。そんなことも全部含めて、リースという形の中で保守を依頼していると。ですから、どの金額をどう比較するかは、また一つ一つあろうかと思いますが、まず違うのは、その扱いがまず違う。もちろん壊れてから依頼するのでは遅いということで、定期的に点検も入れていただく。これができるのは、やはりリースという形で現在我々はできるのではないかなと考えております。これは、ただ、教育委員会のみではなく、それぞれが使用するパソコンの形態、企業も含めまして、いろんなところで行われているわけですけれども、これはまた検討していく課題であろうと。今回御指摘いただきまして、我々も問題視しなければいけないとは思いますし、また、ほかのところでも考えるべき課題と考えます。
 ただ、今回、契約の中で単純に単体での比較というときには、やはり若干、単体としての安価な購入と、それから集合としましてパソコン教室とかあるいはLANを結んだ、それ全体を保守していただくと、もらわなければ困る。例えば壊れたときに送ってください、後で直して送ります、では困る。現在契約しているのは、直らなければ入れかえを用意するまでの契約になってございます。ですから1台持ってきて、だめなら取りかえて、そして修理をして返すと、そのような契約の中身になってございます。その点、ですから、やはり高い保守点検料等も含まれてしまっているのかなと、我々の方としましては感じているところでございますが、繰り返しになりますが、今回の指摘の中でやはりいろいろなところで、これについては考えていくこともあろうかなと思っております。これは、原局になります教育指導課だけのことではなくて、全体の中でまた我々も指示を受けながら、今後のよりよい子供たちへのパソコンの提供をしていきたいと考えております。
 
○高橋 委員  それにしてもね、ちょっとやっぱり高過ぎるなというのがもう本当に率直なところであります。鎌倉市のホームページをつくってくれている鎌倉シチズンネットさんというNPO法人があって、そこはですね、LANを組んでくれたり保守の手伝いをしてくれたり、非常に廉価でやってくれるんですね。そういうところと連携するということもですね、鎌倉のホームページ自体をつくったりしていますから、そういう委託もしてますから可能性がありますし、やっぱり既成のものにとらわれないで、やっぱり安くしてきちっと使える環境をどういうふうにしてやったらいいか、専門外だから丸投げしちゃおうという、そういうのもあるかもしれないんですけれども、やっぱり問題意識を持ってやっていただくということしかないんじゃないかなというふうに思います。
 
○教育指導課長  ただいま御指摘がありました、たしかシチズンネットさん、我々情報教育の指導援助を受けております。ボランティアとは言いますけれども、実際にはこちらも予算の中でとってお願いしてございます。ただ、どうしてもそういう団体でございますから、やっぱりそちらの都合と合わせながらやっていくことが、どうしても出てまいります。先ほど申し上げましたように、学校においては、そのとき使える、そのとき使えないと困るということが、そういうものも含めた支援をしていかなければいけない、そのように私は考えております。
 
○高橋 委員  一度に全部ぶっ壊れることはないんでね。同時に2台ということはあるかもしれないですけど。
 それと、あとシチズンネットさんが意外と早く、1時間2時間で対応してくれます。それは、私もパソコンが壊れたりなんかしてお願いをするんですけれどね。中川さんとかですね、技術を持っている方が出先から回ってくれたり、やっぱり毎日使うものですから、何かふぐあいがあってもらっては困るんで、一日二日、間あいてなんていうことはなかなかできない。それで、本当にもしハード面で問題があれば、それは保証の中でチェンジしてもらうしかないと思うんですね。そんなこともできますから、ぜひいろいろ検討していただきたいと思います。また予算の委員会の中でお伺いすることになろうかと思いますけれども、私の方からは以上です。
 
○前川 委員長  ほかに質疑ございますか。
 
○松中 委員  まず、今のコンピューターに関係するんですけども、ハードの面はいろんな議論があるんですけども、ソフトの面でコンピューター操作をしててね、非常にソフトが変化していく。基本的なOSだけじゃなくて、いろんなソフトも変化していくんですけども、コンピューターを扱う専門の指導員というのは、教育委員会にいるんですか。
 
○教育指導課長  教育委員会にはおりません。
 
○松中 委員  やはり先生方って、非常におくれているんじゃないかと僕思っているんですよ。生徒の方が絶対進んでいますよ、これ。小・中学、特に小学生だってかなりこなすんですね。その専門員が、じゃあ実際このコンピューターが扱える人はどういう形で専門の方は扱っているんですかね。
 
○教育指導課長  教員への研修ということで、まず、情報教育の研修会の中で新しい情報あるいは操作について確認、それから、リースをやっております会社の中でそういうものも含めてやっていただくということになってございますので、変わるような機械につきましては、教員への研修・講習という形で企画をしていくというところで対応しております。
 
○松中 委員  そういう意味で、リース会社が指導してくれるとか、あるいは教員が研修を受けると言うけどもね、これね、生徒から研修を受けちゃうぐらい生徒の方が進んでいるのがいるんですよ、中には。だから、私はこのコンピューターをリースする議論は別として、コンピューターはこれから、もう既にかなり扱っているわけだから、専門の指導が、あるいは常に、常駐、つまりどこの学校に1人ということじゃなくて、教育委員会から常に行けるような対応を考えておくべきではないかと思うんですよ。これからね、ソフトがどんどん、もう本当に3カ月、半年、あるいはダウンロードしてどんどんできるんですけども、これは学校用だからある程度期間を持った上で使っているだろうと思うんですけれども、これ非常にそういう意味でソフトの面の方を充実というか対応をね、予算を考えて、教育的な指導ができるような、それをちょっと一つ要望しておきます。
 それとですね、もう一つ、さっきの議論の中で、このスクールアシスタント、これは日本語で何て言うんですかね。これね、要するに介助支援とか各種補助指導者とか、あるいは日本語指導協力者とか、そういう言葉があるんですね。スクールアシスタント、日本語でこれ何て言うんですか。
 
○教育指導課長  直せば、学習支援員です。
 
○松中 委員  ちゃんとした用語を日本語で持ってくださいよ、これ。小学校の先生で教育をやるんで、少なくとも小学生だって理解できるような日本語を使ってやってください。私だってこれ、スクールアシスタントって、これストレートに受けとめられないですよ。これだって日本語指導協力者なんて、日本語であらわしているのがあるんですね、介助支援というのがありますね。あるいは特別支援とか相談員もありますね。日本語でこれ何て言うんだかね、ちゃんとした言葉を確定しておいてくださいよ。
 これ、もう一つ読んでいったら、メンタルフレンドって、これは何ですか、日本語で何ていうんですか、このメンタルフレンド。日本語で言ってください。これ子供に対応するんだから。ちゃんと日本語で言ってくださいよ。
 
○前川 委員長  答弁、どうでしょうか。
 
○松中 委員  それじゃ、それは何かで調べて報告して。(私語あり)
 教育センタースーパーバイザー、スーパーバイザーって、日本語で何て言うんですか、これ。
 
○教育センター所長  正式には、また調べてお答えをしていきたいと思いますけれども、中身的には指導者のための指導者、そういったことでございます。
 
○松中 委員  これ、我々の説明でこう言っているかもしれないけども、子供たちに対応するには、わかりやすい日本語をよく考えておいていただきたいと思います。
 それから、先ほどの強制わいせつ罪の問題で、きょう新聞を読んでね、つまり問題点というのが、公表をめぐる議論ということになっているんですけども、きのう教育長があそこまで答弁していると、あと残されているのは県警とマスコミとの関係が出てくるんですよ。この前の〇〇〇〇教師による場合には、これ県警サイドから話が出ているんですね。ですから、教育委員会は防ごうと思っても、要するに県警から出ると。県警とマスコミの関係もこれあるんでね。ただ、ここの議論では、これは県議会だったら、そこに県警本部長がいますから県警本部長に聞くことができるけど、我々は教育委員会しか聞けないから、そういうことしかやりとりが見えないですけども。新聞に、県教委によると教職員の懲戒処分の公表基準というのが、昨年9月施行というのがあるんですけども、この資料というか、何ていうか、こういうことが書いてあるので、この内容のものをちょっと県の方から、あるいは現在持っていますか、教育委員会の方にありますか。
 
○学務課課長代理  ございます。
 
○松中 委員  それでは後でいただきたいと思います。この議論をしておかないと、要するにきのうの議会のやりとりの中でも、それから、この前の〇〇〇〇教師の事件のことでも、要するに、議長の方に報告をすると。我々は守秘の義務なんかないから、私しゃべったら、どんどんしゃべっちゃいますよ、その気になったら。要するに信義だけでしゃべらないだけなんですよ、はっきり言って。だけど、気持ちとしては何とか解決してあげたいと、何とか落としどころを考えて、やっぱり円満に、円満になるわけないんだけれども、そういうものを抱えたりね、あるいはこの前みたいに〇〇〇〇教師の場合には、文教委員長に来て、それで文教委員長から我々に来ちゃうと。そういうことというのは、我々はじゃあどうしたらいいんだという、話をしないでくれと言ったんですよ、教育長にね。一切話なんか聞かなくていいよと、そのかわり責任持ってくれと。というわけで、我々議会の、議長のところに来ちゃったらどうしましょうと考えざるを得ないんですよ。だから考えてもあげるけれども、あげるけれども、基本的な基準をつくってくださいよ。こういうケースの場合には、県教委ともあるいは県警とも話して、あるいはマスコミにも公表しません、そのかわり議会にも言いません。言った以上は、ある程度公表するとかね、基準を鎌倉市もつくってください。そうしないとね、私聞いちゃって困るんですよ。私いろんなことをしゃべっていいですかということになっちゃうんですよ。例えば、議長さん、ちょっと知っているんじゃないのなんて新聞記者に聞かれちゃったら、ちょっとしゃべりたくなるけれども。しゃべれないんですよと今さら言えないんですよ、つらいんですよ。
 だから、ここに基準があるなら、我々にも対応できる、要するに、しゃべらなくてもいいから、議会の対応だったら、議長であろうと文教委員長であろうと議員であろうと。ただ一つ、今回は、経過としては、これは要するにリークしてきたことなんですよ。我々が知っていたんじゃないんですよ。リークしてその話がフィードバックしてきたんですよ。ですから、どこかでそのことが話されて、それでフィードバックして、本当かどうかということが、要するに動いた議員もいるから、こういうことがわかったんですよ。それを話を聞けば確かめると、いや、実はそうでしたと言われてもね。遅いというか困るんですよ。何でもべらべらしゃべっていいというなら、しゃべっちゃいますけどね。そういうわけにいかないか。要するに、この公表基準というのを鎌倉でもちょっとつくっておいて。もし必要ならば、私は教育委員会と議会の立場で話し合ってもいいですから。そうしないと、ほんと、どうしてそれがわかったのといったら、何のことはないですよ、これはリークですよ、内部告発ですよ、はっきり言って。どういうところでしゃべったというところからわかってくるわけですからね。その議論をやったらこれは困るわけですよ。
 ですから、そういう意味で、ちゃんと、まず公表基準というのを私の方へ届けてください。あるいはみんな欲しかったら、皆さんにも出してくださいよと。それから議論を始めたいと思いますので。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
 
○石川 委員  今、強制わいせつ罪、いじめについて、私も関連質問したいので、これは後の方にいたします。予算についての質問をさせていただきたいと思います。
 まず、学校施設管理、ページでいくと288ページなんですが、ここに学校施設管理業務委託料というのがありますけれども、この内容についてお伺いしたいのですが、お願いします。
 
○学校施設課長  これにつきまして、学校の一般開放を行っておりますグラウンド、体育館ですけれども、これらの管理のために受付等ですけれども、それから、何かあったときにはその対応ということで、シルバー人材センターにお願いしてございます。その委託料でございます。
 
○石川 委員  この金額でいくと、2,300万ほどになっているんですが、この金額、こんなにかかるものなんですか。
 
○学校施設課長  対象が小・中学校25校ございまして、1年間でございますので、そのぐらいの金額になります。
 
○石川 委員  じゃあ、そのことはわかりました。
 それから土地賃借料、これはどういったことでしょう。
 
○学校施設課長  内容でございますけれども、学校校舎の用地に関しまして借地をしているところがございます。具体的に申し上げますと、稲村ヶ崎小学校、それから七里ガ浜小学校、富士塚小学校、大船中学校、玉縄中学校、これらが賃借しております。19年度から、これは使用料になりますけれども、第二中学校でテニスコートについて新規で使用料を払うことになっております。
 
○石川 委員  これでですね、総額幾らぐらい、これはこの6,400万が総額ですね。
 
○学校施設課長  はい、1年間の総額です。
 
○石川 委員  この中で一番大きい額というのは、どこなんでしょうか。
 
○学校施設課長  大船中学校の国、財務省から借りております用地の金額で、約3,390万になります。
 
○石川 委員  大中が国から借りているということで、年間3,300万出しているんですが、これは何年ぐらい続けて、どのぐらいの総額になっているんでしょうね。
 
○学校施設課長  大船中学校の開設当時からずっと借地で、国の敷地でございますので、できたのはたしか昭和30年ごろでございますので、それ以降ずっと支払っているという状況です。
 
○石川 委員  賃料も3,300万もずっと、賃料は上がってきているわけですか。
 
○学校施設課長  これは算定基礎は国の方で算定しておりますので、算定基準がよくちょっとわからない部分がございますけども、基本的には地価に応じてということですので、以前はかなり安かったですし、バブルのころ、上がったころには上がっております。
 
○石川 委員  3,300万、毎年払うとしても多額な金額だと思うんですけれども、これをこれからも続けていくおつもりですか。
 
○学校施設課長  用地の広さが約3万平米ございます。今、これを買収等しようとしますと、30億からもう少しかかるかもしれませんけども、この金額を一遍に払うというのはなかなか難しいということもございます。相手方があることでございますので、買収に応じるかどうか、これはわかりませんので、一応教育委員会としては、今後も借地を続けていきたいということでございますけれども、状況の変化に応じて、また考え直す機会もあるかと思います。
 
○石川 委員  もう何十年も続けて、その金額に達しているんじゃないかなと私は思うんですけれども。費用対効果から借りる方がいいのか、買い取った方がいいのか、その検討はなさらないわけですね。
 
○学校施設課長  以前にも買う買わない、話もしたことがあるやに聞いているんですけれども、今、申し上げたとおり、一気に30億というお金がなかなか用意できないということでございます。
 
○石川 委員  その件はわかりました。
 それから、山崎小学校に教室が足りないということで、視聴覚室を教室に使っているわけですが、その際、入り口がどうしても構造上一つしかない。そのために、教師に防犯ブザーみたいなものを持たせているわけですけれども、これから山小、新年度に対して、また人数がふえるわけですけれども、もう1教室ふえるわけですけれども、そういったふやすことは予算の中に入っているんですか。
 
○学校施設課長  クラス増の対応については、私どもの修繕料で建てかえをするということでございます。
 
○石川 委員  じゃあその予算というのは、学校予算の中に含まれているんですかね。それとも別ですか。
 
○学校施設課長  学校管理費の中の学校施設課の中の修繕料ということでございます。
 
○石川 委員  はい、わかりました。こういった防犯ブザーをつけなきゃいけないというのは、ほかの学校ではあるんですかね。
 
○学校施設課長  数は少ないんですけども、学校要望でつけている学校もございます。
 
○石川 委員  それは構造上の問題じゃなくてですか。
 
○学校施設課長  特に構造でということではなくて、学校要望に応じてということでございます。
 
○石川 委員  ちょっとよくわからないんですけど、この山小の場合は、入り口が一つだから逃げ場がないということで、防犯ブザーをつけられたと思うんですが、ほかの場合は例えばどういった理由でおつけになるんですか。
 
○学校施設課長  これは例でございますけれども、多動のお子さんがいらっしゃって、どうしても教師がその子を追っかけていくというようなことがままありますと、応援といいますか助けを求めるということで、そういう連絡用のものを持っているという事例もございます。
 
○石川 委員  ちょっと話が違うところに行っちゃったんですけど、それって多くなっているんですか。
 
○学校施設課長  例としては、今の私どもで把握をしているのは1件だけです。
 
○石川 委員  そういったことがふえないことを望むところなんですけれども、先ほどの山小の方に戻りますけれどもね、山小、マンションの開発によって教室が足りないという事態に陥っているわけなんですけれども。そもそもね、マンション開発が悪いとは言いませんけれども、計画性がない。学校の受け入れがないのにマンションを開発するのは、私はいかがなものかなという危惧をしているんですね。結局子供たちにしわ寄せがいくんですね。教室が足りない、不便だ、改造した教室を使われたり、トイレの横だったりとかね、そういうしわ寄せが来るわけなんですよ。東京都江東区なんかでは、そういったマンション、学校の教室が足りなくなる、そういう意味では、マンションの規制の条例があったり、もしくは開発の業者に対して学校施設に、学校に対して寄附をするなどという措置をとっているわけなんですね。今、大船はとってもマンションが急増して、開発が急増しているわけですけれども、そういったこともこれから考えていかなきゃいけないんじゃないかなと考えるんですが、どうでしょうか。
 
○学校施設課長  確かに大船地区、マンションが急増しておりまして、今現在で教室数が足りないといったことはございませんけれども、ただ、従前に比べて、一時、児童・生徒数が減った時期がございまして、今、増加に転じておりますけれども、今のところでは、今の既存の施設をなるべくですね、一時の他用途に転用したものをもとの普通教室に戻すという対応で対応できているというふうに考えておりますので、これ以上大幅な増がありますと、さまざまな問題が生じてまいりますので、この辺については、そういう事態が生じれば、市全体で考えて、規制等も当然あり得るというふうに思います。
 
○石川 委員  一時的なことではあると思うんですね。10年ぐらいしたらまた落ち着くと思いますけれども、でも一時的に、在学する子供たちにしわ寄せが来るわけですから、そこは考慮していかなきゃいけないと考えます。
 次に、給食の調理業務の民間委託についてですけれども、再三このことは文教常任委員会の中でも協議されてきたのですが、私どもネットで三者協議を設けるように提案いたしましたけど、その後、どうなったでしょうか。
 
○学務課長  新年度に委託を行います4校につきましては、運営協議会というものを立ち上げるように考えております。新年度に入りましたら、学校とも協議しながら委員さんの選任等も行ってまいりたいと考えております。
 
○石川 委員  ぜひともその協議会を設けて、食育関連もその中で協議できればいいと私は考えます。
 それから、289ページになりますけれども、ここに神奈川の公立小中学校の校長会の負担金というのがあるんですが、これはどんな内容で、どういったことをなさるところか、教えていただきたいと思います。
 
○学務課課長代理  県の公立校長会だとか関東単位の校長会、あとは全国単位の校長会等がありまして、そこにそれぞれ負担金というものを払っております。それで、いろんな研修会だとか、あるいは関東大会、全国大会というような形で年に1回ずつ集まりを設けて研修を行っております。
 
○石川 委員  一自治体で189万、これ昨年よりも3万ほど値上がりしているわけなんですけれども、こういった100万単位、200万近くのお金を納めなきゃいけないものなんですか。
 
○学務課課長代理  一律に決められて幾らの負担金をお願いしますという形で来ております。ですから、昨年度の校長会等の負担金等の部分については、値上げという形はありません。
 
○石川 委員  じゃあ一自治体に対して請求が来るわけですけれども、かなりの全国的に見れば総額かなりの金額になるわけですよね。こういったことに、廃止になっている自治体等はないんですかね。
 
○学務課課長代理  ありません。
 
○石川 委員  それでは、その使途を私ども知りたいと思いますので、何か明細が記載されている資料を請求したいと思うんですが。
 
○学務課課長代理  校長会の方にちょっと依頼をして、確認をさせていただきたいと思いますので。
 
○石川 委員  今すぐではないんですが、できるだけ早く資料をとっていただきたいと思います。
 それから、312ページです。ここにある特色づくり学力検査委託料とありますが、これのちょっと説明をお願いいたします。
 
○教育指導課長  特色づくりにつきましては、平成15年度から全校で各学校の地域等を生かした学校づくりを進めております。それにつきまして、委員会の方としても予算を措置しているわけでございますが、その中で、学力検査委託料につきましては、学校名で言いますと、大船中学校と稲村ヶ崎小学校になりますが、この2校につきましては、平成15、16、それから14、15、16でしたか、文科省の学力フロンティア事業の方の実施校になりました。それで研究発表も行っておりますが、そのときに、特に算数、数学を基本にした授業指導のあり方の研究をしてもらいました。その後、継続をして、その2校については、一つの特色として算数、授業における特色づくりを、それだけではございませんが、それも一つの特色として入れてございます。その子供たちの様子を経年的に見ていくということで、これは業者による標準テストでございますが、これを実施することによって、子供たちの様子を把握していく、子供たちに状況を返していくというような形で学校、特色の中で使っているものでございます。
 
○石川 委員  業者というのは1社ですか。中学校も同様なものがあるんですが、どうでしょうか。
 
○教育指導課長  取り扱っている業者は1社でございます。同じ業者で経年で見ています。
 
○石川 委員  私も知りませんでしたけど、こういったのにね、業者に委託してテスト云々のものをつくるというのを初めて知ったわけなんですけれども、フロンティア校に指定された、これからも継続してやっていく予定ですか。
 
○教育指導課長  特色につきましては、来年度、平成19年度までが一つの区切りになってございます。その流れで今回計上しているのは継続してやっていくということで出ております。今後につきましては、20年度以降の取り組みについて再度見直しをしてやっていくということで、教育指導課の方としては、また学校と取り組みを確認していくということで用意をしてございます。
 
○石川 委員  はい、わかりました。
 それからですね、ここに入るかどうかわからないんですけれども、ことし鑑賞劇を子供たちが見るわけなんですけれども、その負担が保護者にあったんですね。括弧して、市からの補助がことしはなくなりましたので保護者負担ということがあったんですが、これはどういうことなんですかね。
 
○教育指導課長  御質問の点は、演劇鑑賞等の補助金的なものを委員会の方で措置してきたもの、それが前年度は中学校の方は削減させてもらいました。本年度については小学校においても削減ということで、非常に財政状況厳しい中で、いろいろと優先を考えていく中で、芸術における鑑賞の補助については削減させていただいたと。ただ、いろいろな企業の社会貢献とか、あるいはいろんな団体がやってます、それから、国も文化庁初め、いろいろな芸術を生で触れさせるというのが事業としてはございますので、そういうものは積極的に私たちの方を経由しまして、校長会あるいは学校の方に直接紹介をし、それで希望等で実施ができるような形をとっているということで対応させていただいておりますが、学校で独自に何か開催したいということになると、それは学校の中でやはり保護者負担も一部入りながらですね、それにも増す子供たちへの教育効果を考えて協力を得ているという状況だろうと思っております。
 
○石川 委員  たしかこの金額も600円ほどだったと思うんですけれども、給食費の未払いとかそういうこともあってね、保護者の財源も厳しくなっているわけなんですね。なるべくこういった全体で見るものに関してはね、なるべく補助を減らさないでいただきたいと思います。それは要望しておきます。
 それから、これもちょっとここに入るかどうかわかりませんけど、少人数学級のことについてなんですが、市長の説明の中にもきめ細やかな指導をしていくために、こういった少人数学級を導入していくとありましたけれども、その中で、たしか児童・生徒と書いてあったんですね。児童・生徒、私その場で聞きませんでしたからわかりませんけど、それはどういう意味なんでしょうね。今は1年生だけですよね。これからどうしていくのか教えてください。
 
○教育指導課長  答弁の中にもたしかあったと思いますが確認させていただきます。少人数教育の充実ということで、その中身としては二つ考えてございます。一つは、今、御指摘がありました少人数学級による少人数教育でございます。もう一つは、少人数指導による少人数教育でございます。両方を合わせまして実施計画の中で、高学年に対しては少人数学級の授業よりも少人数指導による教育効果を考えていきたい、そのような形できめ細かな授業ができるよう計画をしている、その部分を含めまして、中学校においては少人数指導の充実を今後の計画の中に入れていきたいという考えをもって答弁させていただいたものと思います。
 
○石川 委員  今、1年生だけなわけですけれども、今後これどうしていくのか、ちょっとお聞かせください。
 
○教育指導課長  来年度19年度につきましては、小学校1年生における少人数学級、35人以下学級を実施いたします。翌年度、平成20年度におきましては、小学校1・2学年まで拡大しまして進めていくと。あわせまして、その後、3年生から中学校3年生までにおいて少人数指導をよりできる形というものを考えていきたいというような計画になってございます。
 
○石川 委員  小学校低学年のうち、私は少人数学級で指導していただきたいと望むところなんですが、また、保護者の方から中学校、やっぱり少人数指導をしていただきたいという希望の声が聞こえます。ですから、ぜひその努力もしていただきたいと思います。
 最後になりますが、強制わいせつ罪についてお伺いをいたします。私もきのうの代表質問において、3年前の事件を初めて知ったわけですけれども、たしか協議会のときに、ほかにはありませんかとお伺いしたところ、ないとおっしゃいましたね。そういうことでは私は裏切られた気持ちになるわけですけれども、その対応として、たしか事故防止会議、その再発防止するための予防の何か会議を設けられたと思いますが、その正式名称といつごろできたのか、ちょっと教えていただけますか。
 
○中野 教育総務部次長  きのうのお話しした事件は平成16年3月でした。この事件が発生してから4月19日と4月23日に事故防止会議といいますか、協議を校長、代表とやっております。その後、校長会を開いて、そこで指導・徹底を図るということで会議をしております。
 
○石川 委員  会派の三輪議員が議事録も請求しています。
 
○中野 教育総務部次長  済みません、各学校でやっている会議は、事故防止会議でございます。
 
○石川 委員  それが定期的に行われていたということかもしれませんけれども、やはりまた今回の事件が起こったということは、3年間何も機能をしていなかったということのあらわれだと思うんですね。
 これは議事録を請求していますので、改めてまた予算委員会の方で提案をさせていただきますけれども。また今回の〇〇〇〇教諭の事件なんですけれども、4月からそういうわいせつ行為があったわけですけれども、子供たち、本人の、被害者たちは1月までどこにも相談できなかったんですよ。そういう窓口がなかったんですよ。これは学校として本当に3年間何をやってきたのと、私も娘を持つ親ですけれども、本当に怒り心頭です。そのことについては、どう思われますか。
 
○中野 教育総務部次長  相談に対応するのは、まず直接的には担任であり、その子供の周りにいる教員が相談を受けるというのが本来かなというふうに思います。そこに、相談できないような状況がある場合は、市の方の相談センターですとか、学校から見ると外部ということになりますけれども、そのような相談機関に相談をするということでございます。
 
○石川 委員  子供たちに、そういう窓口があったかどうかも周知されていなかったのかなと私は思います。
 今、保護者が本当に男性教諭に対して不信感を抱いています。生徒もそうです。そういうことで怖くて行けないという女生徒も出てくるかもしれません。そういった意味で、どうやってこれから対応するのかが本当に問題なんですけれども、私も協議会のときに提案いたしましたが、教育長はきのうの答弁の中では、ほかにはないときっぱり言い切りました。でも本当にそうなのかしらと私は疑っています、本当に。そういう意味では、私は、協議会を1月31日にやりましたけれども、そのときに調査するように言いましたけれども、その辺の調査はなされたんでしょうか。
 
○学務課課長代理  特に調査はやっておりません。
 
○石川 委員  もう1カ月たっているわけなんですけれども、1カ月たって3年前のことが浮上したわけですね。私、本当に心配なんですね。これから私の娘もまた中学校に通うわけですけれども、親も気をつけなきゃいけないと思いますけど、先生たちも同僚同士の中でやっぱり気をつけていただきたいと思いますし、調査は絶対していただきたい。もしくは、先生たちに調査したって先生たちは本当のことを言うわけありませんから、前にも言いましたように、子供たちへの調査を一度かけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 
○学務課課長代理  子供たちにそういう調査をかけることによって、かえって子供たちを不安に陥れるだとか、そういう疑心暗鬼になるという可能性が非常に心配される状況だというふうに、私自身はちょっと思っております。
 
○石川 委員  それは違いますよ。ちゃんと説明していないから不安がられるんですよ。セクハラというものがどういうものかもわからない。まだ不安定な状況にあるわけです、子供たちというのは。ちゃんと教えなきゃだめですよ。先生だから怖くて言えない。もし、ほかに他言したら、自分の内申書等、そういうことにもかかわってくるんじゃないかという不安、親にも言えない、本当に子供の気持ちを酌んでいただきたい。保護者にもちゃんと説明しなきゃだめ。こういう〇〇〇〇先生の話だって、どういう経緯でこうなったのか、事故を防ぐためにはちゃんと真相を解明しないと何も始まらないんです。ほかの学校までにね、全部の市民に公表しろとは言いませんよ、ただ、そこにかかわった学校、保護者にはちゃんと説明していただきたいと私は思いますけれども、どうでしょうか。前任校も含めて。
 
○中野 教育総務部次長  今の委員さんのお話は、ことしの事件だということでございますから、その学校の学校長に対してそのような調査といいますか、教員に対してどういう働きかけをしたかということについて話をしております。ですからその中で、子供たちが何でも言える雰囲気をつくるという学校体制をつくるというようなことを校長から聞いておりますので、それが今行われているというふうに思っています。
 
○石川 委員  具体的にそれはどういった…。
 
○中野 教育総務部次長  具体的に、ですから子供に対して質問をするというような形の調査は先ほど言ったように行ってはいませんけれども、教職員が一体となって取り組むという点で、今取り組んでいるところでございます。
 
○石川 委員  だから事故防止会議もやって、それは職員同士では徹底してやられたわけですよね、と思っていたわけですよね。ところが、こんな事件が起きてしまった。だから、子供たちにもちゃんと調査をしなさいと言っているわけなんですけど、それはどうなんですか。
 
○中野 教育総務部次長  校長と相談をして検討させていただきます。
 
○石川 委員  教師というのは異動するわけですから、その前の過去、過去がどうなっているのか、そういうのもね、同僚教師も気がつかないわけないですよ。やっぱり変な行動を起こすと思うんですね。そういう内部告発でもいいですけれども、ちゃんと徹底して、うみを出さないと前に進めませんよ。
 ネットとしての提案なんですけれども、CAP、これ性的暴力に対しても効果があります。このプログラムは、ぜひ中学校でも、被害者になる場合に対してのプログラムでもあるし、男の子たちが大きくなって加害者にもならない防止にもなるわけなんですね。ぜひ導入していただきたいし、また、先生たちもこういうCAPを受けた方がいいんじゃないかなと私そう思いますよ、本当に。教師も受けてください。だって、保護者は受けさせられるわけですから、教師も同様に受けてほしい。生徒と同じような、ちょっと内容が保護者とは違いますけれども、ぜひ受けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 
○教育指導課長  教員へのCAPにつきましては、初任者研修の中で、昨年、一昨年ここ2回ほどは実施しております。その他、学校においては、実際に学級で行われる部分で教員も一緒に参加することで、そのように広げることが可能と考えております。
 CAPは人との安心・自信・自由というものをしっかり子供たちに教えるということでやっていただいているわけですが、いろんな教え方、指導方法があると思います。その一つがCAPということでプログラムとして位置づけられている。今回も予算の中に入れさせていただいております。1回当たり2万4,000円ということで、一学級その金額を全3学年の学級分入れさせていただいております。ですから、その中で実施をさせていただき、それを各学校で普及し、また中学校においては、それとまた含めまして、ほかのプログラム、指導方法等を研究する中で、今、御指摘のありました、子供たちに自分を守る方法ということで指導していきたいと考えております。
 
○石川 委員  ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
 それから、いじめの問題なんですが、昨年度、報告があったんですけれども、いじめによる転校というのはなかったんでしょうか。
 
○教育指導課長  17年度におきます文科省におきます調査の中で、その項目がございますが、ございました。
 
○石川 委員  それはどういった内容で。お聞かせ願えたらと思いますけれども。
 
○教育指導課長  小学校において2件ございまして、内容的にちょっと、特定されるとあれなんですけど、要するに人間関係でございます。記憶しているのは、転校してきまして、なかなかなじめなかった。そのために、保護者等と相談しながら転入前の学校の方への転校がやはり教育的にはいいんではないかという判断のもと、転校という措置をとったというケースが入ってございます。
 
○石川 委員  今、小学校だけでしたけど、中学校ではなかったんですか。
 
○教育指導課長  昨年度の報告の中ではございません。
 
○石川 委員  これもちょっと仄聞で申しわけないんですけれども、中学校でやっぱりいじめを苦にして他市へ転校したというのを聞いたんですが、本当になかったんですか。
 
○教育指導課長  いじめを原因としての他市への転校ということでございますが、それについての報告ということは聞いてございません。17年度でよろしゅうございますね。昨年度ということで、今お答えしていますが。
 
○石川 委員  17年度と、過去においてここ二、三年でそういうことはなかったんですか。
 
○教育指導課長  申しわけございません。手元のものは、昨年度17年度分で今お答えさせていただいております。過去にさかのぼってということでありますと、ちょっと資料の方を今持ち合わせておりませんので、後日の報告でよろしければ調べたいと思いますが。
 
○石川 委員  じゃあ後日ですね、転校を過去5年ぐらいで教えていただければと思います。
 それから、このいじめ、性的暴力もそうなんですけれども、なかなか言いにくい面があります。相談窓口を設置すると、そこに行かなきゃいけない、人と接するのが苦手だからいじめになる可能性もあるわけですから、今、本当にパソコンがふえていますので、メールによる相談窓口を開所したらと思いますが、ホットメールだと匿名でできますので、そういった方向性では考えていらっしゃいませんか。
 
○教育センター所長代理  メールにつきましては、県下ですと相模原と横須賀市の方が実際に実施しているということで、以前に実態の把握等を行わせていただいた中では返信の手続が難しいと、文面での返しをするということと、本人の顔が見えないことで、はなからいたずらということを考えることはないと思うので、それに対しての返信をきちっとするということでよろしいかと思うんですけれども。返信をするまでのその文面をつくったり、一応相談者で協議したりする場合に、どうしても返信するのに二、三日時間がかかってしまうというようなことが、即答にちょっと時間がかかってしまうということ。それから、メールの文面からですと、相手の感情や心の変化をなかなか読み取ることができないというような難しさもあったり、タイムリーな対応ができないということがちょっと課題だなというふうに考えてみたんです。ですけれども、時代ですので、言葉で、電話で話すことよりもメールの方が書けるというようなことも実際にあろうかと思うんで、このことに関しましては、例えば、メールで受けるだけ受けて、2回目からは必ず電話での対応で、直接声を聞き合ってお互いに相談体制を整えていったらどうかというようなことも含めて、メール対応についてこれから検討していきたいというふうにも考えてございます。
 
○石川 委員  子供たちの心を思えば、二、三日かかろうが、やっぱりこれは丁寧に対応していただいて。まあ、いたずらもあるかもしれません。でも、そういった心理状態もやっぱり何かしらの心の、何ていうかな、寂しさとかを抱えている子たちだと思うんですね。そういう匿名のメールが届いたときに、やっぱりこれは何か起こっているなという、SOSだなという思いで取りかかっていただきたいし、重要なものになると、本人だってこういうことが起こっていますよって絶対に言ってくると思いますので、具体的なことを言ってくると思いますので、ぜひこれは進めていただきたいと思います。
 それから、要望なんですけれども、先ほど強制わいせつ罪、性的暴力に対してのCAPの導入も言いましたけれども、これもやっぱりいじめに対しての自分の人権も守る、相手の人権も守る、そういった意味でぜひ、回数をこなせれば、どんどん力がついていくわけですから、予算云々じゃなくて、本当の意味で子供たちを守る意味で、この導入をもっとしていただきたいと考えます。これは要望しておきます。
 
○前川 委員長  ほかに。
 
○高野 委員  私は予算特別委員に今回選ばれておりますので、詳細についてはそちらでやらせていただきたいというふうに思います。
 私ね、代表質問でも申し上げましたけれども、何よりも教育、子供の視点、子供の立場に立ってやはり取り組んでいただきたいと。具体的には申し上げませんけど、その立場で、子供を守る立場で、皆さん方には体を張って対応していただきたいと。具体的には申し上げませんけど、私そのことを強くこの機会に改めてお願いしたいと思うんですね。詳細は、予算特別委員会にその件も譲りたいと思います。
 1点だけ確認させていただきたいんですけど、先ほど少人数学級の編制を行うと、学習及び生活指導の充実を図ると、大変いいことだと思います。それに伴った人の配置も、非常勤嘱託員を配置するよという形で対応するんですが、ちょっと教えてもらいたいのは、何人配置して、どこの学校にそれぞれ配置するのかというのをちょっと教えてください。
 
○学務課課長代理  一応予算上は8人分の予算をとってございます。どこの学校に配置するかというのは、最終的には4月5日の学級の人数によって、多少まだ流動的な部分があるんですけれども、1月の段階で新年度を各学校で各学年の人数を推計した状況によりますと、確実に市内で35人学級をその段階でやる必要があるのは、現在のところ小学校7校です。
 
○高野 委員  ちょっと教えてください、その7校について。
 
○学務課課長代理  あくまでこれから変わる可能性はありますけども、1月4日の人数の段階では、第二小、稲村ヶ崎小、玉縄小、山崎小、今泉小、西鎌小、関谷小学校です。
 
○高野 委員  そこに流動的ではあるし、まだ確定ではないけど、そういったところに配置する可能性が高いということで理解します。私、何回も言っていますけど、予算特別委員会で詳しくやらせていただきますけど、ことし予算ね、これ見て、教育費がこの目的別歳出で見ると10%を超えたんですね。全体の予算というのは、ほかのいろんな経費との兼ね合いもありますから、構成比というのは相対的なものだから一概には言えないけども、やはり今の石渡市長の方針からしても、やはり私、教育費というのは、このぐらいのラインで最低あってほしいと、10%台にはあってほしいと、私はそういうふうに、ほかの施策との兼ね合いもありますから単純には言えませんけど。そういう意味からすると、一定基盤整備に力を入れて取り組んでこられているというふうに評価しますしね。
 今後も、最初にさっき申し上げました、立場をきちんと堅持して、より基盤整備に努めていただきたいと要望して、あとは特別委員会で行わせていただきたいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに。
 
○山田 委員  1点だけにしますが、先ほど松中委員の方からコンピューターのソフトの関係の話がありましたけど、私もいろんな機会に申し上げておりますが、来年以降、本当にそのソフト開発をやってきた技術者が大量に社会に戻ってこられると。そういった方々を広く活用していただけたらというふうに思うんですが、そのあたり、何か施策的にお持ちの部分があれば、それ1点だけ確認させてください。
 
○教育指導課長  現段階で課としましてその対応は、先ほども出ましたけど、シチズンネットさんに協力をいただいておりますので、そこで各学校への技術指導も含めて、お願いできるような形をとってございます。その中で、対応していけると。あと、その他、多く協力者があれば、それを一緒にやっていただければというところは思っております。今後、またいろいろ情報を集めて、より学校への情報教育の手助けができるような形を考えていきたいと思っております。
 
○山田 委員  要望ですが、そういう意味では、本当に広くいろんなところにいろんな人材の方がいらっしゃるというふうに思いますし、ボランティアでやりたいんだという方も多くいらっしゃるかと思いますので、広くいろんな機会をとらえて、そういった方々の御協力を仰ぐような方針で、お取り組みいただければというふうに思います。私の方は以上です。
 
○前川 委員長  ほかに。
 
○納所 副委員長  同じく情報教育事業の教育用コンピューターについてお伺いいたしますが、まずこの学校の、PC教室とパソコンの運用規則ですね、そういったものは定めているのかどうかということなんですね。といいますのは、例えば職員用のパソコンが不足しているというような状況があると思うんですが、それは教員側の事務であるとか教材作成に使うことがあるのかどうか、どの程度の運用規則を定めているのか教えていただきたいと思います。
 
○教育指導課長  規則としましては、ガイドラインを設けて運用させていただいております。基本的には、子供たちが使用するパソコンの利用についてのガイドラインということですが、中に、やはり教員も教育用ということで指導部分でも実際には使っておりますので、その部分での内容も盛り込んだものということでつくっています。ただ、今の状況の中、年々変化している部分がございます。その中で見直しをするということで、委員会としましては、コンピューター活用選定委員会というものがございます。そこで、コンピューターの選定だけではなく、その運用についても協議・検討する委員会として位置づけてございますので、そこで再度見直しをするとの予定は持ってございます。
 
○納所 副委員長  特に、インターネット接続を行うとなると、思わぬ事故であるとかということが心配ですので、慎重に、またきちんとしたガイドラインの設定をお願いしたいと思います。
 続きまして、保健事務の方ですね、学校の衛生管理の方をお伺いいたしますけれども、ノロウイルス等による被害というのがかなり各地で起こっているわけですけれども、学校におけるノロウイルス対策というのは何か講じていらっしゃるんでしょうか。
 
○学務課長  給食を担当している立場から申し上げさせていただきますけれども、衛生管理につきましては、衛生管理基準がございまして、その中で、毎日その項目をチェックしながら従業員たちが給食を調理しているところでございまして、十分に衛生管理面については気を配っているところでございます。
 
○納所 副委員長  では児童・生徒に対する保健衛生指導でございますね、例えば、ノロウイルスであると手洗いを励行するであるとか、それもできれば30秒以上流水で洗いなさいであるとか、あと石けんを使った手の洗い方の指導というような指導が子供たちにも必要だと思うんです。給食調理業務においては当然として、生徒・児童に対する衛生管理の指導ということは、どのようになっておりますでしょうか。
 
○教育指導課長  ちょっと今、手元にはないんですが、ノロウイルスについての指導・注意について、県の方あるいは国の方から資料が参りましたので、それを学校の方に送付しまして、養護教諭が基本になって保健活動、委員会活動等の中で取り組むような形で、情報の提供ということで、具体的に、集めてこういう指導ということまではできてはございませんが、ただ、ノロウイルスというそのものの言葉も含めまして、学校の方に注意喚起等の情報等は行っております。
 
○納所 副委員長  どちらかというと、学校現場において生徒にそれほど徹底されていないような印象もちょっと見受けられますので、ぜひともその生徒・児童に対する保健衛生管理の実践を、指導の徹底を要望したいと思います。
 続きまして、就学事務の学区の件でお伺いをいたしますけれども、間もなく新学期が始まるわけですけれども、新入生に関して、その学区もしくは学校選択においてトラブルがないかどうか。例えば、自分の住んでいる地域ですとこの学校なんだけれども、できれば別の学校に行きたいというような、それも理由が認められないような場合のケースがあるのかどうか。また、どのような対応をしているのか。その学区、学校の選び方といいますか、それについてお伺いをしたいと思います。
 
○学務課長  指定校の変更につきましては、幾つかの基準がございます。その中で、一番の理由というのは単なる、指定されましたけども、あっちの学校がいいというような意見が出された場合ですね、あくまでもそれは、私どもが持っております変更の基準というのがございますけど、そこに該当すれば、これは距離の問題とか、一つ申し上げますと部活動の問題とか通学距離の問題、あとは教育的配慮の問題がございますけども、そのうちのどれかに該当する場合は変更を認めておりますけども、それ以外の場合での変更というのは認めていない状況でございます。
 
○納所 副委員長  それで、保護者は最終的に納得してくださるのでしょうか。今までのケースの例で結構でございますが。
 
○学務課長  その中で一番問題になりますのは、教育的配慮というふうな部分でございまして、その中では教育指導主事あるいは申請を受け付けます我々学務課の職員、あるいは指定校をされました校長先生などとも面談していただきまして、その中でその状況を確認しながら、該当するものについては変更を考えていくと、そういうふうな状況でございます。
 
○納所 副委員長  その通学区域等については、保護者の方にきちんと御理解いただくように、また努力をお願いしたいというふうに思います。
 そして、教師の一連の問題についてですけれども、法令遵守、コンプライアンスというんですか、その法令遵守の研修は学校ごとだけにとどまるものなんでしょうか。もう少し徹底をしていく必要があると思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。
 
○学務課課長代理  各学校で先ほどお話しした事故防止会議等の中で、そういう法的なものも触れられている部分があると思います。あとは、新任の教頭先生たちの研修会等で、県のそういう研修会の中では、法令の部分で研修会として設けられております。
 
○納所 副委員長  さらなる徹底という、本当に徹底をお願いしたいということを要望しておきます。
 続きまして、給食費の徴収についてお伺いをいたしますけれども、先ほども御質問ございましたが、昨今マスコミ等で給食費未納の問題等の報道がありました。その報道で取り上げられた以降、改善というのは見られましたでしょうか。
 
○学務課長  本年度の状況は、今、未納があった場合でも、年度末までの状況がございますけども、先般、報告いたしました17年度の未納の問題につきましては、各学校で精力的に対応していただきまして、ある程度の回収はなされております。
 
○納所 副委員長  以前も御提案申し上げたんですけれど、新学期から始まります給食費納入に際して、例えば、保護者から同意書を得るであるとかいうようなことについての検討は、その後いかがでしょうか。
 
○学務課長  いろんな保護者の方がいらっしゃいますけれども、全部が全部ですね、納めないというふうなことでもございませんので、一概に全員の保護者から同意書をとるということもいかがかというふうなこともございまして、支援しなければいけない方々、就学援助ですね、そういう方々に対しては一定の枠の中で同意書をもらっていくと、そういうふうなことも考えております。
 
○納所 副委員長  さまざまな教育的な配慮等も必要になると思いますけれども、やはり払うべき人、一番、払えるのに払わないというような問題ということ、これはきちんと毅然とした態度をとるべきだと思いますので、それについてもきちんと研究をしていただきたいというふうに思います。
 もう1点、特別支援教育事業の中で、オージオメーターという言葉があるんですが、これについてちょっと説明をお願いしてよろしいでしょうか。
 
○教育指導課長  ことばの教室で行います聴力検査で使う機器の名称でございます。
 
○納所 副委員長  それは今回、何カ所でこのオージオメーターを、2カ所で設置する、導入するんでしょうか。後ほどでも結構ですので、わかった範囲で教えてください。
 
○教育総務課課長代理  2カ所でございます。御成小学校、大船小学校でございます。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 一つだけ私から要望させていただきたいのですけれども、第二中学校なんですが、鎌倉地域にグラウンドのナイト用のライトがないということで要望が出ていまして、設計の段階で、もし入れていただければということを要望させていただきたいと思います。
 それでは、確認させていただきますが、今までの高橋委員を初め資料の要求がございますが、高橋委員を初め皆さん後日でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 全員に配付でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、それでは確認させていただきました。
 じゃあ、なるべく早目に、予算委員会の前にできれば用意していただきたいということですが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 はい。以上で原局から説明を受けましたけれども、予算特別委員会への送付意見の有無を確認したいんですが。
                  (「なし」の声あり)
 よろしいですか。なしということで確認させていただきました。
 それでは、次ですが。
 
○松中 委員  これ何分ぐらいかかるのかな、説明。
              (「5分ぐらいです。」との声あり。)
 
○前川 委員長  では、やらせていただいてよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第2報告事項(1)「学校施設整備計画「改訂版」の見直しについて」原局から報告をお願いいたします。
 
○学校施設課長  報告事項(1)学校施設整備計画「改訂版」の見直しについて、その内容を説明いたします。お手元に配付させていただいた、学校施設整備計画「改訂版」の見直しについてをごらんください。
 初めに、1の「見直しにあたって」では、現在の学校施設整備計画「改訂版」の策定に至った経過と、現整備計画の進捗状況を示した上で、その間に第3次鎌倉市総合計画第2期基本計画前期実施計画がスタートし、また国庫補助金の採択方針が変更されたこともあり、こうした状況を踏まえ、前期実施計画との整合性のとれた計画となるよう、現整備計画を見直すこととしています。
 なお、今回の見直しでは、修正箇所を実施予定事業一覧表の差しかえにとどめ、本文を含めた全体の改訂は、次の見直し時に行うこととしています。
 次に、2の「重点事業の見直し」では、現整備計画に掲げている六つの重点事業のうち、前期実施計画期間では、二つの重点事業を見直すこととしています。
 一つ目の「体育館改築事業」では、現整備計画の中で、建築後35年以上を経過した耐震補強が必要な鉄骨造の体育館については、平成23年度以降、順次建てかえる計画としていましたが、国庫補助金の採択方針の変更により、国庫補助金の交付が受けられなくなったことに加え、学校施設の耐震化の推進が強く求められていることから、鉄骨造の体育館についても、建てかえではなく耐震補強事業として位置づけていくこととしています。
 二つ目の「大規模改修事業」では、現整備計画の中で、大規模改修事業については、建築後20年以上を経過した校舎の老朽箇所部分の改修と、多様な学習形態に配慮するとしていますが、耐震補強を最優先に進めるとの観点から、前期実施計画期間内では実施しないこととし、現整備計画では対象を校舎に限定していますが、鉄骨造の体育館を建てかえから耐震補強に切りかえたことに伴い、体育館も対象に含めることとしています。
 次に、3の「実施予定事業一覧表」では別紙を御参照ください。左側にお示しした現整備計画の実施予定事業一覧表は、平成16年度から平成27年度までのものを一覧にしていますが、今回の見直しでは、右側の表でお示ししたとおり、平成18年度から平成22年度までの前期実施計画期間内のものとしています。また、優先度を示した欄は削除いたしました。
 なお、提示した事業のうち前期実施計画への未登載の事業については、登載に向け、関係課かいとの調整を図ります。また事業費等の予算の保証を求めるものではありません。
 次に、4の「平成23年度以降の重点事業」では、平成23年度以降に実施を予定する事業は、現整備計画に掲げている六つの重点事業から「耐震補強事業」と「体育館改築事業」を除いた四つの事業に、新たに「バリアフリー化推進事業」を加えた五つの事業としています。
 なお、対象校、事業費等については、平成19年度に実施する建築物の定期点検結果等を踏まえた上で、平成20年度の見直し時に明示することとしています。
 最後に、5の「今後のスケジュール」では、学校施設整備計画に係る平成27年度までのスケジュールを示しています。見直しについては、第3次鎌倉市総合計画実施計画の3年ごとのローリングにあわせて、平成20年度、平成23年度に行うこととし、平成27年度には、次期基本計画の策定にあわせて全面改訂することとしています。
 今後、学校施設の整備に当たっては、今回見直した内容に沿って、計画的に進めてまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ありますか。
 
○高橋 委員  前からお話ししてお願いをしていることなんですけれども、こういう計画って大人の勝手な都合なんですよ。ではこういうふうにやって何年度でやりますので、じゃあその施設を利用できない生徒に対しては、どういうふうに考えているかというね。これ学建公とか使えないんですか。
 
○学校施設課長  以前から、委員からもスピードが大事だというお話は伺っております。ただ、今、学建公の利用につきましては、国庫補助金の交付基準といいますか、その中では立替施行についても補助を出すという規定はございませんので、直接施行でないと補助金が出ない、交付金が給付されないということになります。
 
○高橋 委員  前に説明してもらったときには、採択されにくいという、完全にされないとは言ってなかったわけですけど、完全にされないとなったんですか。
 
○学校施設課長  前回の改訂の御報告をしたとき、16年2月だと記憶していますけれども、その後の改訂で改築は出ないということに…。
 
○高橋 委員  だから、解散しておけばよかった。使えない分だったら解散すりゃいいんだ。使えるようにするからと言うんでね、了解した。とにかく早くやってほしいということですよ。
 それで、ちょっと数字が合わないのでお聞きしたいんですけど、19ページですね。校舎改築事業で16年、17年のところ、二中が1,800万円になっているんですけど、これは予算書を見ると2,200万円になっている。これはどういうことですか。一般財源ベースでも同じですよ、1,800万ですから。
 
○学校施設課長  今、委員御指摘の19ページの1,800万、第二中学校で1,800万という数字のことだというふうに理解いたしましたけれども、これにつきまして設計費用ですけれども、3年以上経過してございますので、その中で、精査した中で、再度積み上げた数字ということで御理解賜りたいと思います。
 
○高橋 委員  これ、3年前の計画なんですか。
 
○学校施設課長  そうです。
 
○高橋 委員  19年2月って、これ違うんですか。
              (「これ見直したの。」との声あり。)
 見直したんだったら見直した数字をちゃんと出してもらわなきゃ困る。
 
○学校施設課長  お配りしました前整備計画は見直し前の計画でございまして、「見直しにあたって」と、それからA3版1枚、矢印のついたもの、これは新しい計画表ということになります。右側でございます。
 
○高橋 委員  まとめて入れちゃったんだ。
 
○学校施設課長  はい。
 
○高橋 委員  わかりました。じゃあ、そのまとめた数字、丸めた数字の中に今回の2,200万円も入っていると、そういうことですね、はい、わかりました。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、ただいまの報告、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 暫時休憩させていただきます。
               (12時08分休憩   13時20分再開)
 
○前川 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第3「議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管部分」について、原局から説明をお願いいたします。
 
○神田 生涯学習部次長  議案第77号平成19年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管の内容を説明いたします。
 平成19年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書の120ページから122ページにかけまして、また平成19年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は318ページ及び319ページを御参照ください。
 55款教育費、20項社会教育費、5目社会教育総務費は6億846万7,000円で、社会教育一般の経費は美術品の保管・搬送や美術館検討委員会のための経費、教育文化施設建設基金への利子積立金、社会教育委員や社会教育指導員の報酬、子ども写生大会や放課後子ども教室に要する経費、PTA連絡協議会ほか関係団体への補助金、スポーツ課を除く生涯学習部に所属する職員62人に要する人件費を。
 内容説明は320ページから322ページにかけまして、社会教育施設の経費は吉屋信子記念館協議会委員の報酬、吉屋信子記念館や明月荘の光熱水費など施設の維持管理の経費、鏑木清方記念美術館の指定管理料や施設の維持修繕に要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 内容説明は323ページから329ページまでを御参照ください。10目文化財保護費は4億4,112万6,000円で、このうち生涯学習部の事務事業に要する経費は3億6,469万8,000円で、保護整備の経費は文化財専門委員や発掘調査研究嘱託員の報酬、市内遺跡発掘調査などに要する経費、国指定重要文化財建造物鶴岡八幡宮上宮の保存修理事業費補助のほか、県・市指定の文化財保存のための事業費補助や郷土芸能大会の開催経費、史跡永福寺跡や史跡亀ヶ谷坂、史跡北条氏常盤亭跡など国指定史跡の環境整備に要する経費、博物館検討委員会の委員謝礼などを計上いたしました。
 世界遺産に係る史跡等準備の経費は、世界遺産登録推進担当所管部分のため除きます。
 予算に関する説明書は124ページにかけまして、内容説明は331ページを御参照ください。
 15目生涯学習センター費は2億387万円で、生涯学習センターの経費は生涯学習センター管理業務補助嘱託員の報酬、鎌倉生涯学習センター総合管理業務委託料など施設の維持管理に要する経費や土地賃借料、生涯学習ネットワークシステムの運営に要する経費、市民スクールなどの各種講座及び大学等公開講座の開催や生涯学習ガイドブック作成に要する経費などを計上いたしました。
 内容説明の332ページから333ページを御参照ください。20目青少年育成費は5,678万1,000円で、青少年育成の経費は青少年指導員の報酬、成人のつどい事業などの委託料、青少年指導員連絡協議会ほか青少年団体への補助金などを。青少年施設の経費は鎌倉・玉縄両青少年会館の運営と維持管理に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
 内容説明の334ページ及び335ページを御参照ください。25目図書館費は1億9,072万1,000円で、図書館の経費は中央図書館を初め、各館の図書、視聴覚資料、雑誌等の購入経費や図書の検索や貸出サービス用コンピューターなどの賃借料、図書館協議会委員や図書館業務嘱託員などの報酬や、ブックスタート事業に要する経費、中央図書館エレベーター設置工事に要する経費、光熱水費、修繕料、保守点検手数料、清掃業務委託料など施設の維持管理に要する経費を計上いたしました。
 予算に関する説明書は126ページを、内容説明は336ページ及び337ページを御参照ください。30目国宝館費は7,352万7,000円で、国宝館の経費は館長などの非常勤職員や国宝館協議会委員の報酬、氏家浮世絵コレクションへの補助金、観覧券、ポスターの印刷製本費など特別展の開催に要する経費、鎌倉の寺社に伝わる貴重な資料を「鎌倉志料」第10巻として印刷・刊行するために要する経費、光熱水費、修繕料、検査手数料、清掃、機械警備、設備管理等に係る業務委託料など施設の維持管理に要する経費を計上いたしました。
 内容説明は338ページを御参照ください。35目文学館費は7,670万6,000円で、文学館の経費は鎌倉文学館の維持修繕に要する経費や指定管理料を計上いたしました。
 予算に関する説明書は、128ページにかけまして、内容説明は339ページから342ページを御参照ください。25項保健体育費、5目保健体育総務費は1億8,806万円で、保健体育一般の経費はスポーツ振興審議会委員や体育指導委員の報酬、体育協会、レクリエーション協会への補助金、スポーツ課に所属する職員18人に要する人件費、各種スポーツ行事開催の経費、学校体育施設開放のための備品購入費などの経費を計上いたしました。
 内容説明は343ページ及び344ページを御参照ください。10目体育施設費は2億1,079万1,000円で、体育施設の経費は体育指導員報酬や体操教室の講師謝礼の経費、鎌倉・大船・見田記念体育館、鎌倉武道館など各スポーツ施設の光熱水費、維持修繕料、保守点検手数料など施設の維持管理に要する経費、PFI事業によるこもれび山崎温水プールの運営に要する経費を計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  質疑どうぞ、ありませんか。
 
○石川 委員  ちょっと簡単な質問なんですけど、図書を借りた場合の返却場所ですけど、図書館から本を借りて返す場所ですけれども、それは図書館以外にどこがありますか。
 
○中央図書館長  現在、地域館、それから中央館、それに鎌倉駅、14年5月からスタートしてございますが、そちらの方に置いてございます。今年度につきましては、今、大船駅に2台設置という形で、今年度末にできまして新年度の早い時期にスタートしていきたいという状況になっております。
 
○石川 委員  じゃあ大船駅に2台設置ですね、場所はどの辺になるんでしょうか。
 
○中央図書館長  場所的にはですね、モノレールの出たところに観光案内板がございますが、そちらの方に1基、それから西口につきましては、エレベーターができておりますけれど、それに並ぶような形で1基という形で計2基を予定してございます。
 
○石川 委員  大船駅に2台設置で大変便利になるんですが、もう一つですね、市役所に私一つあると便利かなと思うんですね。やっぱり市役所に来る方も多いので、入り口に一つあれば便利かなと思いますが、それはどうでしょうか。
 
○中央図書館長  御要望につきましては、現在JRの北鎌倉、それからきらら鎌倉、それから本所という形で、そのような問い合わせ関係、要望関係がございます。今後につきましては、そのような部分につきまして、ポストのあり方等を含めまして、来年度の中で方向性を出しまして、できますれば20年度の予算の中でその部分につきましては検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。
 
○前川 委員長  ほかに。
 
○松中 委員  これは説明あったっけ。永福寺跡環境整備、これは世界遺産ですか。
 
○文化財課長  永福寺の部分につきましては、文化財課の経費でございまして、19年度予定をしておりますのは、整備区域内の土砂搬出、それから造成実施計画及び三堂基壇と苑池の復元の実施設計を予定してございます。
 
○松中 委員  課長にも言ってたんだけど、こういう整備事業をやるのに地元に対する周知をちょっと徹底してほしいと。ちょっと近所の人たちから話があったんで、これどんなふうになるか。また、いずれ何か図面出たら資料請求します。
 それと329ページ、これも文化財、史跡北条氏常盤亭跡、これは何をやるんですか。
 
○文化財課長  史跡北条常盤亭跡の一番道路から奥にあります、いわゆるタチンダイといわれるところの奥に立派なやぐらがございます。そこのやぐらまで行く道を整備したいというふうに考えております。
 
○松中 委員  これは散策路ではなくて、何をするの。行く道というのはどういうことですか。
 
○文化財課長  道路のところから奥へ入っていけるように、またやぐらが見えるところまで人が入っていけるような道筋をつけていきたいということで、散策路というとちょっと大げさにはなりますけども、その間の下草刈り、倒木の整備等をさせていただきたいというふうに考えております。
 
○松中 委員  それは公開するわけですか。
 
○文化財課長  御指摘のとおり、史跡でございますので、公開をしていくための整備をしていくということでございます。
 
○松中 委員  こういうものもね、正直言ってこんなの後でもいいんだよ。やってもらいたいのはね、源頼朝とか北条義時邸の手入れをね、本格的な手入れには時間がかかるんだろうけどね、世界遺産を目指しているところはね、こんな北条氏常盤亭跡より、源頼朝のあそこの供養塔のところを手入れするとかさ。だから、世界遺産なんかやる気があんのかとかさ、宙づりだなんて言われちゃうんでさ。やっちゃいけないとは言わないけどさ、やっぱり重要なところを優先してないとね。こういうところをこうやって見るとさ、実際ああいうところへ行って、倒木だとか手入れだとか、かなりここへ、わざわざここのところへ、例えば見学者をどうやって誘致するの。頼朝の供養塔のところなんかはかなり人が来ているんだから、国がどうのというよりも鎌倉市が本当に優先的にやらなきゃいけないのに、こういうところのやぐらが大事だからって金を先にこんなのにつけるのは何なんだよ。一体こういうのは。こんなことをやっているから世界遺産なんか宙づりだなんて言われちゃうんだよ。やっちゃいけないとは言わないけども、もっと優先して、重要なところがあるでしょう、現実問題として。その取り組みの姿勢がね、こんなところが当然こんな数字が出てくること自体がね、だれがここへ見学に行くの。近所の人ぐらいじゃないの、これ。こんなことをやるぐらいだったらね、あそこの斉藤建設が土砂置き場したぐらいの買収してね、ああいうところもきれいにするとかさ。そういう大がかりな考え方を持っているとかさ、頼朝のところなんか出てないじゃないの、これ。部長、どうなのその辺。だから言われちゃうんだよ。
 
○金川 生涯学習部長  確かに、今、委員さんが御指摘のとおり、御指摘は私も今拝聴いたしましてもそのとおりだと思うところは大変ございます。今回の北条氏常盤亭跡の整備工事は、若干のロケーションは美しいところはございますけども、世界遺産登録の史跡の保存管理計画を策定している中で、国からの指導もあって、史跡の公開ということも含めて整備の御指摘があって、こういった計画を立てておりますけれども、確かに委員おっしゃいますように、古都・鎌倉の史跡として代表するような、一つのイメージとして働きを大きくするような、そういった遺跡や史跡につきましては、もうちょっと市の主体的な取り組みをしてもいいんじゃないかというふうに今の御意見を拝聴いたしまして、私も強く感じたところでございます。頼朝の墓や実朝の墓ですとか、いろいろと鎌倉市民のみならず、市外の方々にアピールする史跡や遺跡、名勝、古跡が数多くあると思いますので、そういったことを一体的に整備していく中で、世界遺産登録への道筋も明らかになってくると思っておりますので、今の御指摘を十分に拝しまして、今後検討していきたいと思っております。
 
○松中 委員  あそこの場所は北条義時の法華堂ということもあってね、せっかく民間から寄贈を受けて、こんなのね、本当に買収したんだよ、おれもよく覚えているんだけど、この北条常盤亭の場所なんていうのは、優先度からいったら、頼朝さんのところはまずやってもらいたい。それから永福寺だって、いろいろ議論はあるけど、ここまで来ているんだからきちんとしてもらいたいし、そういう意味では応援するけれども、だけど、手続的に住民とのやりとりをきちんとしておいてもらいたい。それだけ言っておきます。
 それから、ちょっとこの体育施設管理運営事業で、これ、どんなふうにやったらできるのかね。神奈川県公共施設利用予約システム運用、だれもがいつでもどこからインターネット、これはもうやっていますか。
 
○スポーツ課長  既にですね、18年度の4月からもう予約を開始しております。これにつきましては、鎌倉武道館、それから鎌倉体育館、大船体育館、ここに機械を設置してございます。あと本庁舎にもあります。今もう利用させていただいております。
 
○松中 委員  これは携帯電話からもできるというふうになっているんで、ちょっと今度また御指導をいただいて、ちょっとやってみたいなと思うんだけど、私もあんまり利用しているわけじゃないから、あんまり言えないんだけれども、携帯電話でもぱっぱっとできますか。
 
○スポーツ課長  はい、一応携帯電話でも予約ができるという形になってございます。
 
○松中 委員  ちょっとこれ、またいつかやり方を教えていただきたい。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありますか。
 
○高橋 委員  最初に、基金の件ですけど、教育文化施設建設、今お幾らになっていますか。
 
○神田 生涯学習部次長  17年度末で16億5,739万4,000円でございます。
 
○高橋 委員  今年度末で331万5,000円を足せばいいんですか。
 
○神田 生涯学習部次長  331万5,000円は、19年度でこれだけ利子がふえるという数字でございますので、18年度末の額ははっきりしておりませんけども、一応18年度末の予定で16億5,739万4,000円。これが、ごめんなさい、18年度末でございます。
       (「これ18年度末ですか、今17年度末って言ったのは。」との声あり。)
 はい、18年度末でございます。
 
○高橋 委員  それで、野村の跡地利用の中の美術館構想、これ市制施行50周年記念の事業なんですけれども、10数年おくれでやっていこうじゃないかと、そういうことでこのお金も使っていきましょうと、少しずつ動き出したなと思うんですけれども。かつてですね、鏑木記念美術館をやるときに全議員に怪文書が来まして、鏑木の美術館の建設委員、東京都美術館の鈴木さんというのが、全国の鏑木さんの作品を集めるということで、いろいろ号令かけてやってるぞと。結局大きな美術館をつくらないで鏑木さんのお住まいになっていた部分だけの小さい美術館にということになったから、さほどその作品を収集するようなこともなかったんですけれどね。事ほどさように美術館をつくりますと、作品の買収とかで大きなお金が動きますので、そういうことは十分注意をしてやっていただきたいなと。そういう意味でですね、この美術工芸作品収集選定委員さんの名簿を出していただきたいんで、一応資料要求として言っておきます。
 
○前川 委員長  はい。
 
○高橋 委員  それからですね、吉屋さんの件ですけれども、これも吉屋さんがお亡くなりになるときの遺言によりまして、養女の方にその中に入って管理をしていただいていたんでありますけれども、その養女の方がまたさらに養女の方を迎えてですね、その三代目の方もそこにお住まいで管理をされたと。やっぱりそういうことが影響して公開がすごい少なかった。また、公開しても完全予約制みたいな公開の仕方で、利用できる人数も少なかった。そういうことを改善していただきたいという流れの中で、一応別の場所にお住まいいただいて、通いでやっていただくような状況になってきているわけですけれども、その方はあと何年ぐらいで定年というんですかね、定年とか、そういうのはないんですか。
 
○神田 生涯学習部次長  その方は既におやめになっておりますので、嘱託員でもございません。
 
○高橋 委員  ということは、管理の方はどこへ入っているんですか。130万が。
 
○神田 生涯学習部次長  事項別明細書でいきますと、下から2番目に管理補助業務委託料がございます。これはシルバーの方にお願いして、例えば利用日のときにシルバーの方に行ってもらって、お支払いをしている額でございます。
 
○高橋 委員  文学館のすぐ下にあるということでね、文学館とセットで見ていただけるような環境になるべくしてほしいと、こういう要望をずっと続けてきておりますけれどね。ただ、建物自体が木造建築で、一度に大勢の人が入るというのは非常に難しい面もあるかもしれないんですけれども、庭も広いですし、作品と人柄を家屋敷で触れるというんですかね、そういうふうな機会として多くの方が利用できるように、いろいろ条件も整い始めてきましたから、さらに大勢の方が利用できるようにしてただきたいということだけ、要望しておきます。
 それからですね、文化財の修理の関係なんですが、扇ガ谷の英勝寺の山門の予算がことしからつきましたけど、ことしはどんなことをやるんですか。
 
○文化財課長  英勝寺の山門につきましては、19年度から4カ年の事業で計画をされているものでございまして、19年度につきましては、既存の今、山門が建っているところにプレハブ的なものがあって、それの除却、調査を主にやるということで予定をしておりまして、19年度の事業費としては2,000万円を限度にしてやるというふうになってございます。
 
○高橋 委員  何十年がかりの再興というんですかね、大変多くの方が関心を寄せておりますので、今、解体したものが解体した状態で文化財の指定になるという、これも県下で初めてのことだと思うので、初めて尽くしかもしれませんけれども、ぜひうまくやるようにお願いいたします。
 それからですね、先ほど松中委員の方からも質問ありましたけれども、永福寺の件なんですが、基本的に国の指定史跡というのは、古絵図に基づく復元が原則だと思うんですね。そういう意味でこの池ですか、こういったものを復元していこうということなんだろうとは思うんですけれども、これはどのぐらい土砂の搬出を見込んでいるんですか。
 
○文化財課長  苑池の復元と基壇の整備という形を合わせまして、約2万立米ほどになろうかというふうに考えてございます。
 
○高橋 委員  多分ちょっと大型が入らない、4トンぐらいかなとは思うんですけれどね、4トンで何台分ぐらいになるんですか。
 
○文化財課長  1台で大体2立米から3立米ぐらいしか運べないと思いますので、そうしますと、1万弱の台数にはなろうかというふうに考えます。
 
○高橋 委員  かなり頻繁になってくると思うんですね。つまり大型のバックホーで積むのはそんなに時間がかからないんですけど、頻繁に行ったり来たりで。そういう意味で、やっぱり近隣の方も心配をされるんだろうと思うんですね。鎌倉宮のわきとか、結構細いですし、交互交通ができなかったりとか、警備員を立てたり、そういうようなことも考えて含めて考えていただいているんでしょうか。
 
○文化財課長  近隣住民の方に御理解を求めながら、そういう配慮は確実にさせていただきたいというふうには考えておりまして、そういう方向で住民説明会等も開催していきたいというふうに考えております。
 
○高橋 委員  金額もね、1億円もついていますのでかなり高額で、永福寺自体こういうものだったというような何ですかね、古絵図みたいなものがきちっとわかっていないと、翼廊の部分については大体こんな感じだろうというようなことも聞いているんですよね。前の竹内さんのときに80年かけて復元しましょうと計画を立てましたけど、一応その計画に基づいてやっているんですか。
 
○文化財課長  平成9年、10年ぐらいに基本計画、基本設計をさせていただいて、その計画内容で進めさせていただいているところでございます。
 
○高橋 委員  80年計画でね、気の遠くなるような計画ですけれども。単年度で1億円もかかるようなね、総工費といったら相当な金額になると思いますけれども、ぜひ計画的にですね、目に見えるような形で進めていただきたいと思います。
 あわせてですね、北条氏常盤亭跡のことも先ほど質問出ましたけれど、今も言いましたように、古絵図の、復元する場合には、それに基づいてやるということが原則になっているんですけど、そういう散策路みたいなものがその古絵図の中にあったということですか。
 
○文化財課長  この北条氏常盤亭跡の整備工事の中身でございますけれども、北条氏常盤亭跡の部分で先ほど申しましたとおり、一番奥のタチンダイの奥にやぐらがありますので、やぐらを公開をしていくために、そこの道筋をつけるというのが一つの目的でございます。
 それから、代表的な部分で北条氏常盤亭跡という表現をさせていただいておりますけれども、そのほかにもう一つ仏法寺跡、極楽寺の方にございます。そちらの方も仏法寺跡に入っていく道筋がちゃんとできていないということから、そこも道筋をつけていこうという二つの内容を込めているものでございます。
 
○高橋 委員  要するに下草みたいなものをきれいに刈って、土のまんまで行けるような程度のものを考えているということですか。
 
○文化財課長  常盤亭も仏法寺もそのように考えております。
 
○高橋 委員  内容はわかりましたけれども、やっぱり優先順位、めり張りをつけてやっていただきたいなということは本当にそのとおりでありまして、私も毎月、頼朝の墓の掃除に出ますけどね、掃いたり下草刈ったり、そういうことではおぼつかないような大きな大木が転がっていたりですね。あと昔、茶店がありましてね、茶店も市の方の協力をもらいましたけれども、頼朝会の会員が全部つぶして搬出してやったわけですよね。そのときに使っていたトイレがまだそのままになっているんですよ。大きな穴もあいていますし、子供たちがそういう穴にはまっても危ないですし、そういうところはやっぱり行政が目を向けて整備していただかないと、お墓に向かって左側にちょっとだらだらと下がった、公園の真ん中ぐらいにトタン屋根が、もうつぶれてはいますけれども、まだ跡が残っていますから、ちょっと見ていただいてね、そういうことはやっぱり行政の方で手を入れて、お金をかけて危なくないようにやってもらいたいなと。
 それから、そこは何ですかね、法華堂というんですかね、頼朝さんがいろんなことを考えるのに使っていたお堂があって、その隣の義時ですか、のお墓の方も発掘調査をやっているときに伺いましたら、こんな感じの建物があっただろうと予測されますよというような、鎌倉時代のものですよというものが全くなくなってしまっている状況ですから、そういうものを復元してね、こんな感じで建っていたんですよということってすごく、観光に関してもそうですし、歴史的な検証についてもそうですし、鎌倉の中心になり得る場所だと思うんですよね。永福寺よりも私はそちらの方を、お金的にも永福寺に80年かけてやるよりも、もっと短い時期に少ない金額でできることだと思いますから、そういうようなことを優先してやっていただきたいなと、これは要望だけしておきます。
 続けてですね、図書館の関係ですけれども、これは図書館だけじゃないんですが、コンピューターの賃借料が2,000万かな、これは何台分なんでしょうか。
 
○中央図書館長  端末55台分でございます。
 
○高橋 委員  これは55台で1年間で2,200万ですか。
 
○中央図書館長  本件につきましては、16年1月に6社による指名競争入札を実施してございます。その段階で長期継続契約という形をとってございまして、17年度以降このような数字の中で推移をしていくという状況になってございます。
 
○高橋 委員  これは何年リースですか。
 
○中央図書館長  5年でございます。
 
○高橋 委員  55台で5年リース、1年間で2,000万だと5年で1億円ですよね。10万円にしても5,500万円で買えちゃうんですよね。大体これも、先ほども学校のパソコンについても言ったんですけれども、今、3年保証という機種も結構出ているんですね。そういうものを購入すれば、3年で買いかえていくぐらいのことでもね。ただ、学校の方もLANを組んでパソコンの単体だけのものじゃなくて、LANを組んだときのメンテナンスとか、そういうものもあるのでリースしていると言いましたけど、市の方で協力してもらっているシチズンネットさんだとか、あと商工会議所と連携してやっているICPさんだとか、パソコンに関していろいろ能力を持っている方たちがいっぱいいますのでね、そういう方たちに委託をして廉価にメンテナンスをしてもらうとか、そういうことも含めてね、やっぱりこれは全庁的な問題ですけれども、たくさん台数を使うところは特に、経費についてですね、丸投げすれば簡単なんですけれど、ぜひ手間をかけて少し安くなるように検討していただきたいなと思います。
 
○中央図書館長  現契約期間は21年2月になってございます。したがいまして、この分につきましては、今後いろんなその後の契約関係等々につきまして、来年度以降検討するという形になりますが、今の部分につきましては、今後その中で検討してまいりたいというふうに考えております。
 
○高橋 委員  それからね、ちょっと先ほど松中委員が質問したところなんですけれども、このスポーツ施設の予約システムですけどね、これ大体1年間で1,000万ぐらいかかっているんですよ。毎年毎年こうかかっていくようなんですけれども、これは何ですか、県のシステムを借りている形になっているのかなというふうに思うんですが。
 
○スポーツ課長  そのとおりでございます。
 
○高橋 委員  これ、どこの市もそういう負担金みたいな形で、毎年1,000万ぐらい、それは人口にもよるかもしれないんですけれども。
 
○スポーツ課長  神奈川県内のすべての市ではなくてですね、単独でやっている市もございます。私どもは神奈川県のシステムに乗っているというような状況です。例えば、参加団体につきましては、当然県ですね、それから鎌倉市、海老名市、南足柄市、あと町村といいますか、町が入っているという状況でございます。全部で9団体が加盟してございます。
 
○高橋 委員  まあ本当ね、全庁的にそういうコンピューター関係のハード、ソフトを含めますと、大体1年間に8億から、かかっている年で9億ぐらい、毎年かかっているんですね。ある面では、どんどんふえていく傾向だとは思うんですけれども、それだけにやっぱり安くやれる方法を常に考えてほしいですし、ハード面なんかで言えば、年々、廉価になってきておりますから、契約の仕方について、余り長い契約じゃなくて、ちょっと短目にして料金の推移を見るとか、そういうことも必要なのかなと。
 特に、運営の委託料がかなり高いかなという気はするんですけども、この辺も9団体で割った金額なのかなとは思うんですが、ちょっと一度全体のですね、9団体で運営をしているのであれば、全体の予算配分というんですかね、県がどのぐらい費用負担して、各市がどのぐらいずつ負担してとか、そういうことも含めた一覧の資料を後日で結構ですからいただきたいと思いますので要望しておきます。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑いかがでしょう。
 
○高野 委員  1点だけお伺いしますけど、世界遺産の関係については、今、松中委員や高橋委員からも御指摘ありましたけれども、切通について来年度整備工事費4,900万ですか、朝夷奈、大仏であるとか名越とか、整備するということで大変いいと思うんですが、ちょっと申しわけないですけど、内容を、どういうふうなことをやるのか教えてください。
 
○文化財課長  切通の整備工事でございますけれども、大仏切通、それから名越切通、朝夷奈切通、仮粧坂、それから一升桝遺跡の5カ所、5遺跡の整備をやる予定でございまして、主な内容は、樹木の伐採あるいは丸太階段をつくったり、さくを設置したり、説明板を設置するということで、史跡を管理して公開していくための工事整備というふうに考えてございます。
 
○高野 委員  素人で申しわけないですけど、これは来年度にすべてそれを完成するということですね。
 
○文化財課長  今申し上げました5遺跡につきましては、その1年間で終わらせる予定でございます。
 
○高野 委員  保存管理計画というのとはちょっとまた別の概念なのかなとも思うんですけど、あと最後に一つだけなんですけど、名越については逗子市側との一体感というんですかね、整合性というんですかね、私、前に逗子市側の方は逗子の担当者の方に見せてもらったことがあって、かなりやっているんですね。保存管理を含めてですけど。人間が勝手に市境をつくっていますけど、自然形態は一体ですから、この名越切通についても、逗子市との整備という切り口ですけど、連携とかということについてはどうなっているんでしょうか。
 
○文化財課長  切通の保存管理計画につきましては、世界遺産の方にすべてお願いをしているところでございますが、整備につきましては私どもの方でやっています。切通の整備につきましては、史跡についての整備につきましては、すべて整備計画を策定して後に公開活用のための整備をしていくというのが基本でございますので、切通を整備していこうとする場合には、整備計画を策定していく形になってまいります。
 具体的に、逗子市側がきれいに整備をされていて、鎌倉市側はどうなんだというような御指摘でございます。当然引き続いた史跡でございまして、世界遺産にも登録していく部分での整合性を考えていかなきゃいけない。その辺も考慮しながら、今後進めていきたいというふうには考えてございます。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
 
○納所 副委員長  まず、社会教育運営事業について、放課後子ども教室推進事業についてお伺いをいたします。こども部とどのように連携するのか、また、どういう役割分担をするのか、わかる範囲で御説明いただきたいと思います。
 
○神田 生涯学習部次長  いわゆる放課後子ども教室推進事業、これは私ども生涯学習部生涯学習課で所管をしてまいります。
 それから、放課後児童健全育成事業、これはいわゆる子どもの家の部分でございます、こども部のこどもみらい課でやっておりますもので、今現在もいろいろ打ち合わせを持ちながら、どういう形で連携していこうか、また一体的な運営ができるのかどうか協議を進めているところでございます。実際は、子ども教室ができた段階で、子どもの家の子供たちにも来てもらう、そんなような連携した形でもって運営をしていきたいというふうに思っております。
 
○納所 副委員長  利用する子供に関しては、所管がどこであるかとか、内容は関係ないわけですので、混乱のないように、また子供たちが有意義に過ごせるような配慮を要望しておきます。
 それから、国指定史跡環境整備事業についてお伺いをいたします。まず亀ヶ谷坂切通に関してですけれども、どのように保全していくのかという方向性が、もし今わかりましたらお願いしたいと思います。
 
○文化財課長  亀ヶ谷坂につきましては、御案内のように台風によって崩落をした形になってございまして、現状では危険でございます。文化庁とも協議をしながら整備をしていくという形で、今後整備を進めていく中で、19年度につきましては、その検討をしていくという形になってございます。いずれにしましても、あの壁面をどのような工法によって保護していくのかというようなことを19年度以降模索して、今後の整備に向けていきたいというふうに考えております。
 
○納所 副委員長  同じく、大仏切通の方なんですけど、この大仏切通に関しては、3ルートぐらい考えられるというふうなお話も伺っているんですけれども、今回も整備するのは1ルートということで、通行ができるようにしていく。現在非常に危険なルートだと思うんですけれども、その辺はどのように保全し公開するのかお伺いいたします。
 
○文化財課長  大仏切通につきましては、私も先日、仲ノ坂の方から入っていったところでございまして、倒木を撤去する、あるいは危険木を整理していくというような形でやるのと、それから、石階段を設置してまいりたいというふうに考えております。そのほか、案内板を設置していくということで考えてございます。
 
○納所 副委員長  そうすると、その保全はその仲ノ坂ルートということで考えてよろしいんでしょうか。
 
○文化財課長  そのとおりでございます。
 
○納所 副委員長  図書館についてお伺いいたしますけれども、まず、エレベーター設置工事が計上されておりますが、最終的にいつごろ完成を目途としておりますでしょうか。
 
○中央図書館長  工期的には6カ月かかる予定でございますので、遅くとも9月、10月に着手しまして、年度末竣工という形を考えております。
 
○納所 副委員長  それから、設置場所はどこを検討していらっしゃいますか。
 
○中央図書館長  正面向かって右手に外づけをする形を考えてございます。
 
○納所 副委員長  あと、図書館の本の保全といいますか、管理に関してなんですけれども、やはりいたずら書きであるとか、ページを破られたりという、その破損が昨今問題になっておりますけれども、図書の破損状況については、今もしデータがあったらお教えください。
 
○中央図書館長  破損の具体的な数につきましては、ちょっと今、資料を持っておりませんが、ちょうど年に4回、図書館だよりというものを発行してございます。今月につきましても、あすぐらいお手元に届くかと思いますが、その中で、そういう防止策関係等々を含めた啓発関係のPRですか、そういう部分をうたいながら、今後の適切な図書の維持管理を行っていきたいというふうに考えております。
 
○納所 副委員長  その破損状況、数的なものですけれども、傾向としては、破損の数はふえているんでしょうか、減っているんでしょうか、その辺はいかがですか。
 
○中央図書館長  全国的に見ても、かなりの部分がふえているという状況がございます。
 
○納所 副委員長  その辺、公共物でありますので、啓発活動については少し力を入れていただきたいということを要望しておきます。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 では、確認ですけれども、高橋委員から資料要求がありましたけれども、後日ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 なるべく早くということで、よろしくお願いいたします。
 それでは、予算等審査特別委員会へ送付意見はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 なしということで、確認させていただきました。
 暫時休憩いたします。
               (14時09分休憩   14時15分再開)
 再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第4報告事項(1)「世界遺産登録に関する準備状況について」原局から報告をお願いいたします。
 
○世界遺産登録推進担当課長  報告事項(1)世界遺産登録に関する準備状況について、御報告をいたします。
 平成18年6月開催の当委員会において、候補遺産20件の準備の進捗状況の概要等について御報告させていただいたところでありますが、今回は、その後の候補遺産に関する検討の状況及び広域的な推進体制の取り組みに関する準備状況について、御報告をさせていただくものであります。
 まず、対象候補遺産の検討状況ですが、お手元の資料1「武家の古都・鎌倉」候補遺産の検討状況をごらんください。この資料は、各候補遺産に関し、その概要、指定文化財の状況、コンセプト上の位置づけ及び作業指針上の分類について、それぞれ記載したものです。
 対象とする候補遺産の検討につきましては、鎌倉市歴史遺産検討委員会において、登録に向けた基本的な考え方である「武家の古都・鎌倉」における位置づけや、ユネスコの世界遺産条約履行のための作業指針により求められている遺産の真正性の証明及びその保護の状況がどのように図れるかといった視点などから進めてまいりましたが、去る2月5日に開催した第16回委員会において、さらに資料3ページ目の21番以降に記載の4件について候補としていくことが確認されたものです。
 この4件の候補遺産の概要ですが、21「一升桝遺跡」は、京・鎌倉往還の交通路支配の拠点と考えられる土塁に囲まれた方形の枡形遺構で、発掘調査により13世紀後半には存在していたと推定され、独自の都市構造を示すものとして位置づけられています。
 22「寿福寺」は、源義朝が館を構えたとされる地で、鎌倉に武家政権が成立した由緒の地であること及び茶の文化の伝播を伝えるものとして位置づけられています。
 23「称名寺」は、六浦の支配のために建てられた金沢北条氏の氏寺で、鎌倉の仏教教学を示す図書館である金沢文庫を併設していること、また鎌倉武士の浄土思想をあらわす庭園があり、独自の都市構造や武家の文化を示すものとして位置づけられています。
 24「極楽寺」は、京・鎌倉往還の要所に建てられ、交通路支配と防御の拠点となった北条氏一族の氏寺であり、また中世鎌倉における戒律復興運動の中心となった寺院として位置づけられています。なお、極楽寺境内については、現在、開山である忍性の墓所のみが史跡指定されており、今後、現境内の範囲を中心に史跡指定の取り組みを進めていく予定です。
 今後は、この24件を候補遺産として、登録推薦に向けた必要な準備をさらに進めていくものであります。
 また、鎌倉の候補遺産につきましては、基本的に遺跡というカテゴリーにより、史跡指定地を対象にして登録していくものとされていましたが、今後は記念物としての登録もあわせて想定していくことが、やはり歴史遺産検討委員会で確認されています。具体的には、資料の指定文化財の状況欄に記載の国指定重要文化財として指定されている17件の建造物や工作物で、これらも世界遺産として登録される対象とするものであります。
 このため、現在、候補遺産となる史跡の保存管理計画の策定を進めておりますが、さらに建造物等に関する保存活用計画の策定も必要となるため、19年度予算では、これに要する経費を新たに計上させていただいております。以上が候補遺産に関する検討の状況であります。
 続きまして、広域的な推進体制の取り組みについてでありますが、ただいま御説明したとおり、候補遺産として、横浜市域にある称名寺を加えていくこと、また、朝夷奈切通、名越切通及び和賀江嶋の各史跡については、横浜市域、または逗子市域にまたがることから、準備を進めていく上で広域的な取り組みが必要となるため、神奈川県、横浜市、逗子市及び鎌倉市の4県市による新たな登録推薦に向けた推進体制の確立に向けて、これまで協議を進めてまいりました。
 現段階までの協議の結果では、19年度には、4県市により新たな組織を設置していくことについて、基本的な方向性がまとめられています。
 組織の構成等、詳細については、まだ検討を進めているところですが、この新たに設置する組織で、全体的な推薦書原案の作成を行っていくこと及び4県市間の総合調整を行っていくことなどが確認されています。
 なお、こうした協議が調ってきたことから、18年度に予定していた鎌倉市単独による推薦書原案作成準備は取りやめることとし、19年度から本格的な着手を行っていくこととしたものです。
 このため、推薦書原案の作成準備については、当初予定より若干おくれることとなりますが、今後の業務内容を勘案する中で、推薦までの全体的なスケジュールにあわせて執行していけるものと見込んでいるものです。
 また、この新組織に係る具体的な内容等につきましては、詳細がまとまり次第、改めて本委員会に御報告させていただきたいと考えております。
 以上で、報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ございませんか。
 
○高橋 委員  新たに4カ所含めて24カ所でいきましょうと、こういうお話だと思うんですけれども。基本的には鎌倉時代ということをコンセプトにやっておられると思うんですが、極楽寺が出たのでちょっとお伺いしておきたいんですが、成就院さんというのは時代があれなんですか。何かやっぱり切通の関係もありますし、極楽寺の切通は残念ながら後からつくったものだということで入らない、これはよくわかりましたけれども、そこの成就院さんとその極楽寺の関係というんですかね。
 
○世界遺産登録推進担当課長  成就院さんも承久元年11月ということで、鎌倉時代のお寺さんであるということ、それから政権都市の時代にあったということで、候補としての検討はしたんですが、江戸時代に現在の場所に移っているということがあって、由緒としては極楽寺さんよりその前の段階の泰時創建と言われているお寺さんなんですけれども、そうしたことで、候補遺産には、特には入らなかったという状況です。
 
○高橋 委員  江ノ電の極楽寺の駅のちょっと先の山の上とかにもお墓が点在しているんですね、成就院さん。もともとはそちらの方にあったんですか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  馬場ヶ谷といわれるあたりにあったと伝えられているということです。
 
○高橋 委員  わかりました。そういうことであればね、沿革については、もったいないなとは思いますけれども、場所が移っていれば仕方がないです。
 それから文化財課の方にですね、ことし、英勝寺山門の保全ということで、鎌倉時代に四つですかね、尼寺があったということを聞いているんですけれども、その時代よりも、もっとさかのぼって、徳川の関係だということで、英勝寺については対象の遺産にならないんだと、そういうことなんでしょうかね。
 
○世界遺産登録推進担当課長  そのとおりでございます。
 
○高橋 委員  尼寺が鎌倉時代にあったという、その辺はどうなんですか。背景として。三つか四つあって、今は一つもないということらしいですけど、それは特に記録ではないですか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  鎌倉時代にも尼五山があったということでございます。ただ、すいません、手元にはっきりした資料が今なくて明確にお答えできないんですけれども、基本的に実態はよくわからないということで、候補遺産とするに当たるだけの証明がとれないということでございます。
 
○高橋 委員  わかりました。また、将来的にそんなものも検証できれば、さらに充実したものになるかなと思うんです。
 ちょっと最後に、これは記述の問題なんですけれども、9番円覚寺ですね。きょうもモンゴルの大統領が江ノ島にお墓参りに来ていますけれども、基本的に何ですかね、今のモンゴルとはちょっと違うというんですかね、正式には元ですよね。もしモンゴルとなったら大モンゴル帝国とか、そういう今のモンゴルとはやっぱりちょっと違うんじゃないかなというふうに思うんですけども。元の方が正しいですか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  いわゆる元寇といわれるので、正式には蒙古というふうになるように思います。
 
○高橋 委員  ですから、ちょっと今のモンゴルとは違うんじゃないかなということで、わかりやすいといえばわかりやすいんですけれども、ちょっと正確じゃないといえば正確じゃないのかなと。小学校なんかに元だとか蒙古だとか言ってもわからないから、モンゴルだよというのは、それはわかるんですけれども、こういう何ていうんですか、正式にやっていく中での表記というのは、やっぱり正確な表記の方がいいかなと思ってちょっと指摘をさせていただいたんです。
 
○松中 委員  これもっと追加する可能性はあるんですか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  一応、これで歴史遺産検討委員会の中では一定のまとめがされたというふうに理解をしております。事務局ではこの24件を対象に推薦準備を進めていきたいというふうに考えております。
 
○松中 委員  五味先生と話したことがあるんだけど、この「武家の古都・鎌倉」というコンセプトということもあったんですけど、仏都・鎌倉ということを言っていたとき、五味さんも、それでもよかったんだと。大体これを見ると、要するに八幡宮も八幡宮寺なんだよね、要するに当時のことから考えてみると。仏都・鎌倉で考えてみると、この武家の文化ということで考えると、やっぱり日蓮宗の存在というのは、ある意味では武家の文化ということになっているかもしれないけど、武家の政治体制に対する反体制的な意味で日蓮宗の存在というのは大きいんで、その一つとしてやっぱり日蓮宗系の神社が入っても、僕はいいんじゃないかと。あるいは光明寺のあのお寺の存在とか。もう一つ、例えばよく言われる、これは鎌倉時代ではないんですけれども、鎌倉五山という、さっき尼寺の五山みたいなことを言っていたんだけど、鎌倉五山というと寿福寺も入ってきたから、浄智寺も入れておいた方がいいんじゃないかなんて。それから、称名寺を入れたというのは、これは本当にすばらしいと思うんですよね。だから浄妙寺も入れてほしいなと。だから五山全部入れてくれと、ざっくばらんに言えばね。一つのコンセプトとして、要するに今、武家ということだけれども、武家の文化といっても一つの五山文化というのは、これは室町時代、京都の方の五山文化からきたんだろうと思うけど、それくらいかかったって、関東管領だから構わないんだろうと。それで仏都、これを見るとやっぱり仏都・鎌倉でもよかったと。ただ、アピールの仕方としては武家の古都と言っているんですけど、そういう意味じゃ入れておいてほしいのは、さっき言った元が来たという龍口寺ね、これは藤沢なんだけど、藤沢も入れちゃうと。そうすると龍口寺も入れて江ノ島も、江ノ島もうで近世まであったんだからそれも入れておくと。そうすると、みんなわいわいしているうちに、鎌倉が世界遺産になっちゃうと、ぐらいのおおらかな気持ちでいった方がいいんじゃないかと僕は思うんですよ、正直言って。だから、もう少し幅を広げた方がいいと僕は思うんですけど、どうでしょうか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  歴史遺産検討委員会の中でも、今委員さんから御指摘のあった龍口寺さん、特に江ノ島の位置づけ、それから遊行寺、それらについても、それから五山についても、どのようにしていくかというのは議論はございました。ある意味、現存するお寺さんから廃寺まで含めて、それも中から絞っていくというような検討のスタイルをとっていっていますので、一定の時期に40件くらいの候補が挙がって、その中からコンセプトを明確にしていこうという、なるべく世界遺産委員会に出したときのわかりやすさというものが必要じゃないかという議論もあって、政権都市にかかわるというところですね、特に政権都市やその都市構造にかかわる寺社については限定した方がいいというのが議論の経過であったというふうに思っています。委員さんからもございましたように、鎌倉五山は特に鎌倉時期ということではなくて、室町になってそういう五山という取り上げ方がされたとか、光明寺さんにつきましても現在地に移ったのは幕府滅亡の後というような経過がございます。そうしたことの中でまとめられてきたというふうに事務局では受けとめております。
 
○松中 委員  それはいずれ、拡大的な考え方の中で今後見たいんですけれども、5番目の永福寺の大倉御所の鬼門としてと、こういうことを言うと本当に鎌倉の都市づくり、町のあり方を考えると、ここに鬼門と書いてありますね。必ずこの鬼門に対して裏鬼門というのがあるんです。裏鬼門があると四方封じ、これが要するに基盤、この考え方でこの鎌倉ができ上がっていると。要するに一つの風水ですよね。この言葉を使うということ自体から発生する鎌倉の町を考えると、四方封じというのは必ず存在するので、これはあんまり語りたくないんだろうけれども、鬼門というふうに書いてあると、今度は裏鬼門があるじゃないかというと、それはどこなんだというと、要するに大仏の方面じゃないかと。それから、要するに建長寺と、あるいは光明寺、あっちの方じゃないかと。それから、ここでは出てこないんですけれども、かつては鎌倉にとって大変な存在であった補陀洛寺という材木座のお寺があって、そこから要するに坊さんが何か熊野もうでというか、西方もうでというのかな、すごい大きい存在であったということも最近知らされて。だから、ここに鬼門と書いてあったから、これはすごいとらえ方としては、本当は四方封じ、鎌倉のまちづくりでは非常にある意味では精神的、宗教的、心理的、背景としては非常に重要な気がするんだけれども、単純にばーっと考えてみると、こういうふうになるのかなとは思うんだけれども、これからの御検討と御健闘をよろしくお願いいたします。
 
○前川 委員長  よろしいですか。
 
○松中 委員  いいです。
 
○高野 委員  先ほどの御説明の中で、当初鎌倉市単独で推薦書原案をつくって、今年度からゴーサインで行こうということが、4市ですか、協力で今後対応していこうということで、一見、一歩足踏みしたのかななんていうとらえ方もできなくはないかなと思うんだけれども。さっき私たまたま、この前のところで名越切通のことも若干お伺いしたんですけど、現実的にはまたいでいるわけですから、より私は登録に向けてより現実的な対応を図ったのかなと。そういう意味では、この間の新聞報道で、やや鎌倉が取り上げられて、なかなか思うように進んでいないというような記事があって心配もしているんですが、今回のこのことっていうのは、文化庁との関係で言えば、より登録に向けて前向きなそういう一歩として、文化庁との関係でもそういうふうになっているのかどうか、これちょっと確認させていただきたいと思います。
 
○世界遺産登録推進担当課長  候補遺産の検討を進める中で、当初から広がりを持っていくだろうということは想定されておりました。文化庁からもそういう取り組みを、広域的な取り組みをとるようにということで、神奈川県や本市に対してそういう指導もあったところです。実は18年12月5日に記念物課の全体会議というのを横浜市、逗子市、神奈川県、鎌倉市が記念物課と行っておりますが、その際には新聞記事にも出ておりました本中主任という方がメーンの担当者の方なんですが、再三お願いしてきた4県市の体制が形づけられたことを評価するというコメントをいただいております。文化庁の指導に従って行ったことで評価を受けているというふうに我々は理解をしております。
 
○高野 委員  それで一安心しましたね。私、素人で申しわけないんですが、やっぱりああいう記事が複数出ますと、何か今、まちづくりの課題はここのセクションではありませんけど、関連して、それは本当に大丈夫なのかという声が少なからずあるものですから、ぜひまたそこはよろしくお願いしたいと思います。
 あと、これも素人質問で申しわけないんですけど、文化遺産の価値基準って、これ三つ示されているんですか、作業指針上。これを見ると、本当に素人質問で申しわけないですけど、5番目のは特にないんですね、これね。5番目には「あるひとつの文化(又は複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である。(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの。)」全く素人で申しわけないですけど、例えばこれ、和賀江嶋とか、こういうのとは違うんですか、全然。
 
○世界遺産登録推進担当課長  この作業指針の表現も少し変わってきているので、ストレートにちょっとわかりにくい部分もあるんですけれども、この5番は原爆ドームですとか、伝統的建造物群とか、そういう内容のもので、特にこれだけではなくて、通常は作業指針の分類上では5番単独での価値基準ではなくて、その他の組み合わせ等の基準による価値づけという、ここだけはそういうようなコメントが…。大変失礼しました、それは6番です。申しわけございません、間違えました。今5番のお話ですので、6番が原爆ドームです。大変失礼しました。5番は建造物群で白川郷です。こういう鎌倉にはいわゆる建造物群に該当するものはございませんので、5番の作業指針の分類はされていないということです。どうも大変失礼しました。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありますか。
 
○納所 副委員長  先ほどもお話ございましたけれども、候補遺産の検討状況の中で禅宗文化というのが権力との結びつきということで多いんでしょうけれども、鎮護国家的なとらえ方なのかなと思うんですが、大衆仏教といいますか、それについては易行道というんですか、そういったものが広まったのも鎌倉仏教の時代だと思うんですけれども、そのとらえ方、いわゆる仏教のとらえ方ですね。先ほど日蓮宗であるとか、そういったものも考慮に入れるべきではないかというものが、どうしても外れているようなところがあるんですけれども、この大衆仏教の興隆ということはコンセプトには入っているんでしょうか。
 
○世界遺産登録推進担当課長  鎌倉時代がいわゆる日本における宗教革命的な位置づけがある、日本人の宗教観というものはこの鎌倉時代につくられてきているというような議論は、歴史遺産検討委員会の中でもございました。当初、そういう意味では各宗派といいますか、その流れを代表する寺院をそれぞれ検討していく必要もあるんではないかと。具体的には、例えば先ほどありました日蓮宗さんのお寺ですと妙本寺さんというのがその検討に挙がりました。ただ、いずれも最終的には先ほど申し上げましたように、政権都市との位置づけ、それから都市構造という位置づけですね、武士がみずから初めてつくった政権都市であるというコンセプトを中心にするという中で、候補遺産の整理をしていったと。ただ、鎌倉時代を語る上でそうした日本史における位置づけということの中では、十分に記述されていくべき内容であろうというふうには考えています。
 
○納所 副委員長  遺構、遺跡となると、どうしても権力と結びつかなくてはそういったものが残らないわけで、大衆文化というのはそのまま一つの風潮として消えていく部分もあると思うんですけれども、そういった思想史に大きな足跡を残している部分があると思いますので、その辺、明確に載せていただきたいということを要望しておきますが。
 それともう一つ、建長寺、円覚寺のいわゆる建造物の問題なんですが、例えば円覚寺の舎利殿ですと唐様建築という代表的な建築様式ということで、これは国宝となっているのはよく理解できるんですが、建長寺の例えば山門であるとか法堂というのは、これは建築様式はどうなんでしょう。江戸期につくられたような気もするんですけれども、それが建造物として「武家の古都・鎌倉」にふさわしい建造物であるかどうかということなんですけれども。
 
○世界遺産登録推進担当課長  建長寺さん、確かに木造建造物ということで再建を重ねられております。鎌倉では、この候補遺産の中で鎌倉時代であろうと推定されるのは、荏柄天神社本殿、これが一番古い建物だというふうに考えられています。ただ、木造建造物は災害ですとか火災ですとかで、どうしても建てかえをされていく。ただ、建長寺という大禅宗寺院の伽藍様式というものは、その建築様式それから配置等に引き継がれているという中で、全体的な大禅宗寺院としての位置づけについては、これを継承していると。要するに真正性というものが、そういう中で証明できるというふうに位置づけられております。他の建造物につきましても基本的にはそういう様式にのっとってつくられ、重要文化財として指定をされているというふうに考えられます。
 
○納所 副委員長  それは、いわゆる禅宗建築ということなんでしょうか。例えばもう一つあった天竺様だとか、そういった影響を受けているというような価値的なものはあるんでしょうか。ただ、禅宗建築というともっと室町以降になってしまうような気がするんですけれども。
 
○世界遺産登録推進担当課長  木造建築の様式は、いわゆる唐様といわれる禅宗様でございます。ただ、これは基本的には鎌倉時代に鎌倉地方で発達し、鎌倉から伝えられていると。いわゆる建長寺はオリジナルという位置づけがされるというふうには理解はしております。
 
○納所 副委員長  あともう1点、極楽寺の件ですけど、いわゆる極楽寺境内、ほかのお寺もそうなんですけど、寺域というのは当時はもっと広くて大伽藍であったということならば、例えば仏法寺跡も極楽寺の末寺ですので、禅宗でいうと塔頭というようなとらえ方はできないんですか。それとも現在の極楽寺の寺域が一つの国指定史跡としての価値を得るということなんでしょうか。その寺域というのは当時は随分違ったような気がするんですけど。
 
○世界遺産登録推進担当課長  今、極楽寺さんにつきましては開山である忍性墓所ですね、あのエリアだけが史跡指定をされています。極楽寺につきましては極楽寺絵図というのがございます。その絵図に示されている中心伽藍、その中心伽藍があったところは稲村ヶ崎小学校から忍性墓、それから現在の寺域を含むあのエリアです。とらえ方はいろいろあります。例えば悲田院とかというのはもう少し離れたところにもありますし、仏法寺は末寺として位置づけられている。ただ、基本的には中心伽藍の配置の部分を稲村ヶ崎小学校を建てかえるときに発掘調査を行っています。その成果というのをもとにして、それから絵図との検証の中で、中心伽藍を中心に史跡指定については進めていきたいというふうに考えております。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありますか。
 
○高橋 委員  ちょっと1点だけ、先ほど40カ所くらいの候補地から絞り込んでいって24カ所になったということなんで、できたらそれ全部資料としていただいて、一応現段階で外された理由も含めて、時代がちょっと違うとか、そういう一覧表、それにプラスしていただたきたいと思いますので、資料をお願いします。
 
○世界遺産登録推進担当課長  歴史遺産検討委員会で40件の資料がございますが、そこから拾い上げているという感じなんです。ですから1件1件にだめだった理由というのを委員会の中で付記したものはなくて、由緒等から今、現状考えられるある一定の段階で絞り込みできたものがこれですと、そこから入っていくというようなことになりますので、これと同じような形での40件のリストになりますけど、これは委員会の方へ提出するという形でよろしいですか。
 
○前川 委員長  後日で結構ですね。全員でよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 お願いいたします。
 それでは大変お勉強会になりまして、結構でございました。
 では質疑を終わらせていただきまして、ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 それでは暫時休憩させていただきます。
               (14時48分休憩   14時49分再開)
 
○前川 委員長  再開させていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  それでは、日程第5「その他」ということで、閉会中継続審査案件について、机上配付してありますけれども、これで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○事務局  ただいま確認されました3件につきまして、最終本会議において引き続き閉会中継続審査要求を行うことについて、御確認をお願いします。
 
○前川 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、確認をさせていただきました。
 それでは、きょうの文教常任委員会を終わらせていただきます。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成19年3月1日

             文教常任委員長

                 委 員