平成19年建設常任委員会
2月15日
○議事日程  
平成19年 2月15日建設常任委員会

建設常任委員会会議録
〇日時
平成19年2月15日(木) 10時00分開会 16時34分閉会(会議時間 4時間19分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
赤松委員長、萩原副委員長、大石、松尾、伊東、中村、助川の各委員
〇理事者側出席者
出田管財課長、安田景観部長、土屋景観部次長兼公園海浜課長、大場都市景観課長、米木みどり課長、鈴木(郁)みどり課課長代理、村井公園海浜課課長代理、高橋(保)都市計画部長、井上都市計画部次長兼都市調整課長、飯山都市計画課長、西開発指導課長、猪本建築指導課長、石川都市整備部長、高橋(鏡)都市整備部次長兼都市整備総務課長、稲葉都市整備部次長兼下水道課長、小川(節)国県道対策担当担当課長、堀道水路管理課課長代理、高橋(一)道路整備課長、高橋(洋)交通政策課長、佐野建築住宅課長、松橋建築住宅課課長代理、宮崎(順)下水道課課長代理、入江河川課長、石田七里ガ浜浄化センター所長、齋藤山崎浄化センター所長、原山崎浄化センター所長代理、伊藤拠点整備部長、酒川拠点整備部次長兼拠点整備総務課長、山内拠点整備部次長兼鎌倉深沢地域整備課長、柳澤大船駅周辺整備課長、神谷再開発課長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、小島次長補佐、鈴木担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち拠点整備部所管部分
2 議案第72号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)
3 報告事項
(1)大船駅東口市街地再開発事業の現状について
4 議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち景観部所管部分
5 報告事項
(1)鎌倉市土地開発公社の業務代行について(常盤山緑地用地の取得)
(2)台峯のその後の状況について
(3)(仮称)材木座街区公園のその後の状況について
6 報告事項
(1)大船駅東口第一種市街地再開発事業に係る都市計画手続について
(2)都市計画道路の見直しについて
(3)古都6条地区における違反行為是正のその後の状況について
(4)陳情第10号(株)高橋組資材センターの古都法違反疑惑の調査を求めることについての陳情のその後の状況について
(5)岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決後の状況について
(6)(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画の策定状況について
7 陳情第17号豆腐川の保全についての陳情
8 議案第64号市道路線の廃止について
9 議案第65号市道路線の認定について
10 議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち都市整備部所管部分
11 報告事項
(1)国道134号鎌倉高校駅前交差点改良事業について
(2)都市計画道路腰越大船線(大船立体工区)の状況について
12 議案第71号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
13 その他
(1)要望書
〇 市長による岡本2丁目マンション開発許可処分に係る事実関係究明と市長責任の審議についての要望書
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○赤松 委員長  おはようございます。定刻になりましたので、ただいまから建設常任委員会を開会いたします。
 まず、会議録署名委員の指名ですが、委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。大石和久委員にお願いいたします。
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○赤松 委員長  本日の審査日程ですが、お手元に配付してございます日程に沿って進めたいと思いますが、そのうち、ちょっとお諮りをしたいのですが、日程第7陳情第17号が出ております。本件は開発事業に伴うものでございまして、鎌倉市建築等に係る紛争の予防及び調整に関する条例の対象でございますが、当委員会での合意事項がございます。そのとおり協議を進めるということでよろしゅうございますか。
 
○萩原 副委員長  ここの内容につきましては、私はこの内容だけ、状況ということだけでもちょっと聞きたいと思っているんですけれども、この日程を見ますと、陳情提出者からの発言の申し出があるのでということであるんですけれども、ここのところは陳情者からの発言というのはあるということで、確認でよろしいでしょうか。事務局の方にちょっと伺いたいんですが。
 
○赤松 委員長  陳情者からの発言の申し出があるかどうかということ、事務局、いかがですか。
 
○事務局  陳情者から発言したいとの申し出がございます。
 
○赤松 委員長  はい。では、そのことも合わせて御協議をお願いしたいと思いますが。
 今、副委員長からは、この案件についての経過説明を受けたいという御発言だというふうに思いますが、そういうことでよろしいですか。
 
○萩原 副委員長  そうですね。経過を聞きたいと思います。
 
○赤松 委員長  はい。ほかにございますか。特にございませんか。
 それと、もう1件、陳情提出者から発言をしたい旨の申し出があることも含めてお諮りしたいと思いますが、本件2件について、二つの点について、よろしいですか、そういうことで。原局から経過説明を受けるということ、それから、陳情提出者から発言をしたいということについて。よろしいですか。では、そのように。
 
○助川 委員  加えて質疑はなしですね。
 
○赤松 委員長  質疑については、それはどうでしょうか。
 
○萩原 副委員長  その点について、何点か私の方で質問したいことがあるんですが、お願いしたいと思いますが。
 
○赤松 委員長  これまでの合意事項の中に経過等についての説明があって、それに対する質疑は、皆さんの協議によって決めることになっております。したがって、そのことも含めて御意見をお願いしたいと思います。
 
○大石 委員  紛争条例の方に実質審議に入らないというふうにうたわれているわけですし、どんな質問をされるかわかりませんが、実質的な審議に入るなと、こういうふうに委員長が判断されたときは、そこで委員長としての采配をぜひお願いしたいと思います。
 
○赤松 委員長  はい。ほかになければ。
 
○助川 委員  質疑の場合は、委員長が判断するからいいということ。
 
○赤松 委員長  では、大石委員、改めて。
 
○大石 委員  その質問の内容によっては、実質的な審議になってしまうなというような場合には、委員長の采配をぜひお願いしたいということです。
 
○赤松 委員長  いいですか、助川さん。
 
○助川 委員  確認事項はもう事前にいただいておりますよね。改めてって言って、いただいてみればわかるとおり、質疑はできないっていうか、しないんですよね。
 
○赤松 委員長  いや、これね、できないということじゃないんですよ。
 
○助川 委員  いやいや。そうすると、もうその範疇に入っていっちゃう、質問がね。ついついやっぱり入ってってしまうんですよ。だから、やっぱり合意事項というか、取り決めどおり聞くのもどうかなと思ったりしておりますけどね。陳情者からも、それから、原局からの経過も聞くのもどうかと思いますけれども、まあ、聞いてもいいなというふうに思っている段階だけれども、質疑はやっぱりしないというふうに決めないとね、これ、切りがないですよ。委員長の判断でとめるたって、それはもう、その都度、その都度、それもだめだ、それもだめだ。だったら、しない方がいいんですよ。
 
○赤松 委員長  ほかに。そういう御意見もございます。
 
○松尾 委員  私も、これ、ちょっと状況はまず聞きたいというのはありまして、その後、もちろんこの合意事項に入らない範囲で、これに至るまでの過程とか、地域の住民の方々なんかも結構話をされているというようなこともお聞きしていますので、そういう開発に入る前の部分でのちょっと確認したい部分というのは私もございますので、そこは質疑っていうのはやって、開発のこの合意事項にかからない範囲でやるようにしていただきたいというふうには思います。
 
○赤松 委員長  はい。ほかにいかがですか。
 ここ数年、紛争予防に係る案件が陳情で出るというケースがなかったんですが、四、五年前ぐらいですかね、ありました。その際、原局から経過説明を受けて、それにかかわる範囲での質疑がやられたこともございます。合意事項も、その質疑等については委員会に諮って協議をしてということになっておりますから、その合意事項の範囲の中で、質疑はあるんであればしていただくということで、助川さん、どうですか。で、その辺の判断は、委員長判断でやりたいというふうに思いますので、そういうことでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、原局から経過等についての説明を受け、委員からの質疑も行うということで取り扱いをさせていただきます。
 また、陳情者からの意見を述べる機会については、休憩という扱いの中で意見を述べていただくことになりますので、そういう内容で日程に入った段階で議事を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。そのように確認させていただきます。
 それでは、関係外職員退室のため、暫時休憩いたします。
               (10時08分休憩   10時10分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
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○赤松 委員長  日程第1「議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち拠点整備部所管部分」について、原局から説明をお願いいたします。
 
○酒川 拠点整備部次長  議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち、拠点整備部所管分について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、28ページを、平成18年度鎌倉市補正予算に関する説明書は、48ページを御参照ください。
 45款土木費、20項都市計画費、5目都市計画総務費970万1,000円の減額のうち、拠点整備部所管の補正額は3,975万5,000円の減額で、市街地整備の経費は、大船駅東口再開発事業特別会計への繰出金を1,840万円の減額、拠点整備の経費は685万5,000円の減額で、古都中心市街地整備事業として、鎌倉駅西口周辺地区測量調査、不動産鑑定評価業務委託料、鎌倉駅舎交通施設バリアフリー化設備整備費補助金などの減額を、深沢地域整備事業として、深沢整備事業用地土壌汚染環境モニタリング調査の実施が鉄道建設・運輸施設整備支援機構となったことに伴い、業務委託料などの減額を、大船駅周辺整備の経費は333万円の減額で、大東橋南側市街地整備用地建物等調査業務委託料などの減額を、大船駅西口整備の経費は1,117万円の減額で、大船駅西口整備計画策定業務委託料の執行差金を減額しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  質問がございましたら、どうぞお願いいたします。
 ありませんか。質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑なしということで確認をさせていただきます。
 総務常任委員会への送付意見についてですが、特段ございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、なしということで確認をいたします。
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○赤松 委員長  日程第2「議案第72号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)」について、原局から説明を願います。
 
○酒川 拠点整備部次長  議案第72号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、40ページを、平成18年度鎌倉市補正予算に関する説明書は、92ページを御参照ください。
 まず、歳出でありますが、5款5項事業費、5目一般管理費は1,070万円の減額で、再開発一般の経費は、職員の人事異動、給与構造改革等に伴い、給料、職員手当等、共済費の減額を、5款5項10目事業費は500万円の減額で、都市再開発の経費は、事業推進業務の追加と基本設計業務委託料の執行差金の減額などをしようとするものです。
 次に、歳入でありますが、説明書は戻りまして、90ページを御参照ください。
 10款繰入金、5項他会計繰入金、5目一般会計繰入金は1,840万円の減額、15款5項5目繰越金は、前年度からの繰越金の確定に伴い270万円を追加しようとするものです。
 以上、歳入歳出それぞれ1,570万円の減額で、補正後の総額は歳入歳出とも2億9,850万円となります。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問がございましたら、どうぞお願いいたします。
 ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑はなしと。
 御意見はございますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認をいたします。
 それでは、議案第72号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)について採決を行います。
 原案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手で原案可決されました。
 暫時休憩します。
               (10時15分休憩   10時17分再開)
 
○赤松 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第3報告事項(1)「大船駅東口市街地再開発事業の現状について」原局から報告をお願いいたします。
 
○再開発課長  報告事項(1)大船駅東口市街地再開発事業の現状について御報告いたします。
 当事業につきましては、昨年12月の当委員会におきまして、地区計画の案に対し関係権利者から提出された意見書の概要等のほか、事業協力者の選定状況について御報告したところでございます。本日は、その後の状況を御報告いたします。
 都市計画の変更等の手続につきましては、本年1月9日から23日まで、都市計画変更案の縦覧を行うとともに、意見書の受け付けを行いました。その結果、146通の意見書が提出され、賛否の内訳は、賛成43通、反対103通でした。
 この件につきましては、後ほど都市計画課から報告することになっておりますが、当課として意見書の内容を確認したところ、主な賛成意見は、「早く駅前を整備してほしい」や「安全に歩けるように整備してほしい」などの内容であり、反対意見は「にぎわいと生活感あふれる市街地を壊す」や「駅、商店利用者における利便性の向上は認められない」などの内容でした。
 今回提出された意見につきましては、その内容について事業課の立場で整理し、よりよい事業計画案を作成するために生かしていきたいというふうに考えております。
 また、権利者の方々には、引き続き、戸別訪問等により権利者の方々の要望を把握するとともに、より具体的な判断材料を提示することで、不安解消ときめ細かな理解促進に努めてまいります。
 次に、事業協力者について御報告いたします。
 事業協力者につきましては、昨年12月の当委員会におきまして、事業協力者選定委員会において野村不動産・大林組グループが最優秀提案者に選定されましたが、決定したグループの構成員である株式会社大林組が、鎌倉市より入札参加資格者の指名停止処分を受けたことから、当該グループとは事業協力に係る契約を締結しないこととしたことについて御報告させていただきました。
 その後、市としましては、今後の事業協力者の選定についての対応を協議してきたところですが、事業協力者募集要項において、本市は、選定委員会の審査に基づき選定された最優秀提案者を事業協力者として決定する旨の規定があることから、最優秀提案者以外の者を事業協力者として決定することは適当でないとの結論に至りました。このため、再度、事業協力者の募集を行うこととし、事業企画提案書の提出をいただきました2社、3グループの5者に対して、その旨を通知したところでございます。
 なお、事業協力者を、再度、募集することとなったため、事業協力者の決定時期はことしの夏ごろになると考えています。このことにより、事業協力者から再開発事業に関するさまざまな助言・提言をもらう事業協力業務が、当初の予定よりも若干おくれが生じることとなりますが、全体スケジュールには大きく影響しないものと考えております。事業協力者から、市場性、賃貸性、事業成立性などにすぐれた事業計画案を受け、それを権利者の方々に提示することによって不安解消と理解促進を図るとともに、都市計画の変更手続終了後には、事業計画や権利変換計画の作成などを行っていくという方針に変わりはありません。
 当事業の推進につきましては、今後も引き続き、権利者の方々との協議に重点を置く中で、事業計画の作成・認可などの事業スケジュールを見据えながら、平成23年度の工事着工、平成25年度の竣工を目指して、一歩一歩着実に事業を進めてまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問がありましたら、どうぞお願いいたします。
 ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑はなしということで確認をいたします。
 それでは、ただいまの報告について、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認をさせていただきます。
 それでは、暫時休憩いたします。
               (10時22分休憩   10時24分再開)
 
○赤松 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第4「議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち景観部所管部分」について、原局から説明をお願いをいたします。
 
○都市景観課長  議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち景観部所管部分について、御説明いたします。
 2月定例会議案集その1、32ページ、補正予算に関する説明書、48、49ページを御参照願います。
 45款土木費、20項都市計画費、5目都市計画総務費、緑政の経費は132万4,000円の減額で、保存樹林等奨励事業において、緑地保全契約の新規指定分の減少による奨励金の減額と、緑地保全基金利子等積立金の増額を。
 説明書は50、51ページにまいりまして、20目公園費、公園の経費は1億1,425万7,000円の減額で、公園整備事業に係る委託料と工事請負費のそれぞれの執行差金の減額と、鎌倉広町緑地用地の取得価格が、土地開発公社からの買いかえに際し、市単独費分である簿価との差が少なくなったことによる用地取得費の減額、(仮称)材木座街区公園用地の取得において、所有者である国の売却価格が決定したことによる減額をそれぞれ行おうとするものです。
 次に、第2条繰越明許費でございますが、議案集その1、33ページ、第2表を御参照願います。
 鎌倉中央公園拡大区域(台峯)の基本計画等策定事業及び測量事業につきまして、同基本計画の策定に当たって、市民説明会の実施や国・県との調整等に時間を要したことから、年度内での所要工期に不足が生じるため、基本計画等策定事業1,025万3,000円、測量事業2,000万円を、それぞれ翌年度に繰り越して執行しようとするものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  それでは、質問がございましたら、お願いをいたします。
 ありませんか。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑はなしということで、総務常任委員会への送付意見。
                  (「なし」の声あり)
 なしということで確認をいたします。
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○赤松 委員長  日程第5報告事項(1)「鎌倉市土地開発公社の業務代行について」原局から説明をお願いいたします。
 
○管財課長  鎌倉市土地開発公社の業務代行について報告いたします。買収調書を御参照ください。
 本件は、常盤山緑地用地の取得について、鎌倉市土地開発公社に業務代行を依頼しようとするものです。買収しようとする土地は、鎌倉市梶原四丁目1640番1ほか8筆、地目は山林及び雑種地で買収面積は、公簿で1万53.93平方メートル、約3,041.3坪でございます。
 買収価格は、1平方メートル当たり3万5,000円、坪当たり約11万5,702円、総額は3億5,188万7,550円となります。
 なお、買収価格につきましては、平成19年1月16日に開催されました、鎌倉市市有財産評価審査会に諮問し、答申をいただいております。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問はありますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑はなしということで、本件報告について、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 はい。そのように確認をいたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第5報告事項(2)「台峯のその後の状況について」原局から報告をお願いいたします。
 
○土屋 景観部次長  台峯のその後の状況について報告します。
 さきの12月定例会の当建設常任委員会において、基本計画(素案)がまとまったこと、また、素案の段階で市民説明会を開催したことを報告したことから、その後の状況について報告します。
 前回配付しました(仮称)山崎・台峯緑地基本計画(素案)に基づき、市民説明会や募集した意見を踏まえ、本日、皆様に配付させていただいた基本計画(案)としてまとめました。
 それでは、基本計画(案)について説明いたします。なお、内容につきましては、素案の段階での説明と重複しますので、追記・再編集等があった部分を中心に説明します。基本計画(案)は、目次にありますように8項目で構成されています。
 1ページから3ページが計画策定の前提、4ページから29ページが計画地の特性の把握となります。
 それでは、8ページをめくっていただきます。このページの左下に時代区分を、また、右に用語の解説を追記しました。
 次に、15ページをめくっていただきます。このページの右下から次のページにかけて、水生動物(魚類、貝類等)についての現地調査の結果を追記しました。このページの右から17ページに、水質調査の結果を追記しました。調査結果から、谷戸ノ池は溶存酸素量の値が小さく、アンモニア窒素の値が大きいことから、水の富栄養化が進んでいると考えられます。
 18ページをめくっていただきます。当緑地のシンボルとも言える谷戸の池の底質と断面測定の結果を追記しました。分析結果から、還元状態が強く有機物量が多い底質であると考えられます。また、池は最も深いところで1.5メートル、池底には平均1.Oメートルの泥が堆積していました。
 19ページには、水環境の現況を追記しました。20ページから23ページには、代表的な植生区分の4カ所で実施した土壌調査の結果を追記しました。
 27ページには、本緑地からの眺望と周辺の視点場からの本緑地の見え方の写真を掲載しました。
 次に、30ページから33ページが基本的な考え方、34ページから35ページが保全施策及びゾーニング、36ページから98ページが基本計画となります。
 36ページをめくっていただきます。36ページから38ページが基本計画図で、計画図を全体、都市計画公園(風致公園)と保全配慮地区と区分しました。基本計画図には、保全ゾーンや湿地等の保全エリア、動線、主要施設などをまとめました。
 基本計画図の主な内容は、図の下、源流の森と里山の保全ゾーンについては、湿地、常緑広葉樹林の自然林やハンノキの保全という目標を設定し、ゾーン内に源流域の湿地保全エリアや里山の湿地保全エリアを設定し、水環境(湿地)の保全策として、湧水口の保全、水路の洗掘箇所の整備、谷戸ノ池への泥の流入防止対策が必要なことや、部分的に耕作放棄地の畑などの活用や遺跡「やぐら」の活用の可能性などを。また、ゾーン南端の候補地(山ノ内配水池入口部分)に、管理体験作業棟、管理用駐車場、駐輪場、休憩スペースと作業ヤードの設置を、候補地(日当入口部分)に用具庫、駐輪場及び休憩スペースと作業ヤードの設置を。
 図中央上の里山の保全ゾーンについては、湿地や雑木林の維持を目的として保全すること、また、部分的に草地としての設定や遺跡の「やぐら」の活用などの可能性の検討を行い、ゾーン内に里山の湿地再生エリアを設定し、水環境(湿地)の改善が必要なことなどを記載しました。また、ゾーン北端の候補地(山崎子ども会館入り口部分)に、管理体験作業棟、管理用駐車場、駐輪場、休憩スペースと作業ヤードの設置を。
 図左上の里山再生ゾーンについては、里山景観の再生として、水田、畑といった耕作地及び草地・広場などの設定、萌芽更新などによる樹林地や竹林の管理による景観の保全を行うといった目標の設定、ゾーン北端の候補地に、用具庫、駐輪場及び休憩スペースと作業ヤードの設置を。
 図右の保全配慮地区となる、景観緑地と里山の保全ゾーンについては、図にパノラマ写真を挿入し、北鎌倉側からの景観域の状況を基本計画図に記載し、景観域の樹林地の保全、その他の植生の維持管理などを検討しました。
 48ページが動線計画図で、素案においては、山崎子ども会館入り口から日当入り口に至る谷戸部のルートを主動線として設定していましたが、自然環境に配慮するということから、源流の森と里山の保全ゾーン内のルートを副働線とし、谷戸ノ池の手前で北鎌倉女子学園グラウンド方向へ迂回するルートを主動線に変更しました。
 49ページから57ページが基盤整備計画で、谷戸ノ池の断面測定結果等から、全体を再編集しました。谷戸ノ池を中心とした水環境を保全するために、現地調査の結果を踏まえ、50ページから53ページが水路に関する部分で、52ページに洗掘が進む水路の改善策を、53ページに改善する必要がある位置を記載しました。また、54ページから57ページが谷戸ノ池に関する部分で、56ページから57ページにため池の改善手法例を記載しました。なお、基本設計策定時にさらに詳細な検討を行うものとしています。
 61ページから62ページが、サイン計画となります。
 また、63ページから98ページまでが樹林地等保全整備計画で、各ゾーン・エリアごとに保全・活用の方針、環境目標イメージや保全管理手法として再編集しました。
 なお、63ページから66ページが源流の森と里山の保全ゾーンで、65ページの左側ですが、ハンノキ林の時系列的な写真から、昭和56年当時は健全な樹林であったこと、平成4年当時は林床にヘビイチゴの花が咲いていることから、乾燥化が進んでいたこと、また、現在は衰退している状況が確認できます。
 67ページから69ページが里山の保全ゾーンで、70ページから72ページが里山再生ゾーンとなります。
 また、73ページから75ページが保全配慮地区となる景観緑地と里山の保全ゾーンで、75ページの左下、昭和30年当時の写真から、ここが萱場として活用されていたことが確認できます。
 79ページから98ページには、植生ごとに問題点やゾーンごとの管理手法例をカルテ形式で記載しました。
 99ページから101ページが事業計画です。市民参画と協働の方針、市民参画による管理運営体制のイメージの一例や整備年次計画を記載しました。
 102ページから104ページが保全のための法施策です。都市計画公園区域の設定方針、区域図や用地費・整備費・維持管理費という事業費を記載しました。
 102ページには都市計画公園区域の設定方針を。103ページをめくっていただきます。都市計画公園(風致公園)の区域は、土地区画整理事業の施行が予定されていた部分は、緑地保全の基本的方向性を確認する段階で地権者の同意が得られていますが、それ以外の部分については、現在、鋭意お願いをしていますが、地権者の同意が得られていない部分もあることから、今後、神奈川県とも協議の上、区域が変更となる場合もあります。
 105ページが今後の課題で、基本設計策定時に、ため池や湿地等の谷戸の水環境、保全管理とモニタリング調査や市民参画と協働に関する事項を中心に、さらに詳細な検討を行うこととします。
 以上が、(仮称)山崎・台峯緑地基本計画(案)の内容となります。
 この基本計画(案)につきましては、「広報かまくら」1月1日号に記事を掲載し、1月26日から公園海浜課ホームページ、市役所行政資料コーナーや各図書館で公開するとともに、1月27日土曜日に市役所で、31日の水曜日に深沢行政センターと、2回の市民説明会を実施し、19名の方の参加があり、さまざまな御意見をちょうだいいたしました。また、意見募集を行い、メールや封書等で御意見をちょうだいしております。
 なお、これとは別に、台峯保全連絡会の方々とも意見交換を行っております。代表的な御意見は、谷戸ノ池を中心とした水環境の保全が大事であるが、モニタリング作業を重ねるとともに、急激な環境変化を招くことがないよう段階的に実施すべきである、洗掘が進む水路の保全や谷戸ノ池の底に堆積している泥の除去も課題であるが、仮設道路の設置を前提に検討すべきではない、水質調査は継続すべきである、目次の後に索引等を記載した方が市民はわかりやすいのではないかなどの内容でした。
 今後の手順といたしましては、基本計画(案)に対するさまざまな御意見を参考に、できる限り早い時期に基本計画として確定したいと考えております。
 なお、(仮称)山崎・台峯緑地のうち、鎌倉中央公園拡大区域の都市計画につきましては、神奈川県知事が決定権者となることから、神奈川県と十分協議をしながら作業を進めていく所存です。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問がございましたら、お願いいたします。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑は特になしということで、本件の報告、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認をさせていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第5報告事項(3)「(仮称)材木座街区公園のその後の状況について」原局から説明を願います。
 
○公園海浜課課長代理  (仮称)材木座街区公園の整備につきましては、平成18年12月に開催されました当委員会において、地元の方々で構成されたワークショップから、その整備計画(案)が提示されたことを報告したところですが、今般、1月30日に、財務省関東財務局横浜財務事務所と、その公園用地に係る買い入れと借り入れの契約を締結したので報告いたします。
 対象の土地は、鎌倉市材木座四丁目342番1ほか3筆、面積は931.56平方メートルです。
 そのうちの3分の2に当たる621.04平方メートルについて、9,690万円で購入し、残りの3分の1に当たる310.52平方メートルについて、5年間の無償借り入れをするというものです。なお、無償借り入れの更新については、5年ごとの更新となります。
 今後、市としましては、ワークショップから提示された計画案を尊重し、その内容を基本にとらえて実施設計を行い、地元説明会を開催し、御意見・御要望を伺いながら公園整備を進めていきたいと考えております。
 また、ワークショップにおいて、公園の利用方法や維持管理活動などについても御意見をいただいておりますので、公園の利用上のルールづくりや市民との協働による維持管理などについても、地元の方々と協議・検討してまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問はございますか。
 
○伊東 委員  済みません。参考までに教えていただきたいんですが、ここの街区公園の後ろ側の山っていうのは、これ、所有はどうなっていますか。
 
○公園海浜課課長代理  現在、隣接の方がお持ちでございます。
 
○伊東 委員  隣接って、今度取得する土地の隣接している方が全部持ってるの、後ろの山。
 
○公園海浜課課長代理  お配りしました公図写し、344のホが隣接の所有者がお持ちです。344のロも隣接の所有者がお持ちです。
 
○伊東 委員  344の29っていうのは、これはあれですか、赤道みたいなの。上に上がっていく道は、これは入れないのかな。山の上はどういうふうになっているか、ちょっと教えてください。
 
○公園海浜課課長代理  これも隣接するお方がお持ちですけれども、一応、山に上がるような山道というものはあります。
 
○伊東 委員  だけど、そこは私有地なんで、立ち入りはできない形をとるんですね。
 
○公園海浜課課長代理  この一帯の緑地含めてですね、市の方で、今後、維持管理をしていこうというような考えを、今持っています。
 それで、今、三菱の方の寮がありますけども、そちらの方は、もう移管を受けるような準備を整っています。
 
○伊東 委員  済みません。次々言われてもわかんなくなっちゃうんだけど。参考のためにちょっと聞かせてもらうんで、要するに、取得っていうことだから、隣接地のいわゆる権利関係がどうなっているかっていうことをちょっと教えてほしかったのと、それから、この公園に入って、そのままその上の山の方に上がっていくということが可能なのかどうか、そういう方向で進めるのかどうかっていうこと。だけど、今聞いたら、私地なんでそういう問題もあるんだけど、でも使えるようにしたいというのは、何かこれ、契約かなんか結んでるの。緑地保全だとか、保全契約だとか、そういったものがあるんですか。
 
○公園海浜課課長代理  大変申しわけないです。箇所図の方を見ていただきたいと思うんですけれども、コンタで山の形状をしていますけども、この一帯が、要は緑地として残っているところでございます。それで、この南側の方に少し大きなお宅がありますけども、これに隣接した北側の部分が、今、市の方に移管されようとしています。
 それと、今回の公園の計画地の要は東側に当たる部分も、今、市に寄附をしたいという申し出を受けております。まだ市の所有ではございませんけれども、この山の頂上に上がるには、先ほど言いましたように、南側の寮の、今、これは開発されておりますけれども、寮の方から上がる道と、先ほど言った公道みたいな、払い下げを受けたような公図である部分から上がる道と、二通りのルートがございます。
 
○伊東 委員  わかりました。そうすると、今回は街区公園として整備するんですけれども、いわゆる緑地、山の中に入っていくための入り口にもなるのかな、この公園が。そうすると、そういったことも将来的には考えてこの公園整備というのが行われているのかどうか、その辺はどうなんでしょうか。
 
○土屋 景観部次長  今現在、街区公園として整備する区域は、この平坦地の部分を中心にワークショップをやっておりますので、ここの整備を来年度行いたいというふうに考えております。
 山の方の一体性につきましては、今、代理の方から答弁させていただきましたが、移管を今前提に話をしておりますが、まだ、土地所有が固まっていないというような状況ですので、今後、この利用形態については、これとは別に検討をしていきたいと思っておりますが、安全性とか、隣接に家屋がありますものですから、そういったものも含めて、近隣の方の御理解を得られないと山の開放というのはできない部分があろうかと思いますので、街区公園の整備と合わせながら、その辺の移管状況を踏まえて調整をしていきたいと思っております。
 
○伊東 委員  はい、いいです。
 
○赤松 委員長  はい。ほかにございますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 はい。それでは、質疑を打ち切ります。
 本件報告については、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認させていただきます。
 それでは、暫時休憩します。
               (10時50分休憩   11時00分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(1)「大船駅東口第一種市街地再開発事業に係る都市計画手続について」原局から説明を願います。
 
○都市計画課長  報告事項(1)大船駅東口第一種市街地再開発事業に係る都市計画手続について、御報告いたします。
 本再開発事業等に係る都市計画手続につきましては、昨年12月14日に開催されました当委員会におきまして、大船駅東口第2地区、地区計画に関する条例縦覧について、31人の関係権利者から意見書の提出があり、賛成が1、反対が29、その他1という結果であったことを御報告いたしました。
 その際の意見書の内容は、再開発事業の権利変換計画に関連する事項が大勢を占めており、都市計画の内容に対して特段の修正を求める意見ではなかったことから、当該都市計画原案による神奈川県との協議を経て、このたび、都市計画法に基づく縦覧を行ったところでございます。
 この法定縦覧につきましては、鎌倉都市計画大船駅東口第一種市街地再開発事業及び同高度利用地区の変更並びに同大船駅東口第2地区地区計画の決定の合計3件について、本年1月9日から1月23日までの間、縦覧と意見書の提出受け付けを行ったところであります。
 その結果としまして、縦覧者6名、意見書の提出が合計146通あり、その内訳は、賛成が43通、反対が103通となっております。
 昨年12月に行いました地区計画に係る縦覧は、鎌倉市地区計画等の案の作成手続に関する条例に基づく縦覧であり、意見書の提出については関係権利者に限定をされていましたが、今回の都市計画法に基づく縦覧及び意見書の提出は、関係権利者に限定されず、広く再開発区域の周辺住民及び再開発事業の施設を利用することとなる人も含まれるものであります。
 意見書の具体的な内容ですが、賛成意見につきましては、大船駅前の整備を早急に行ってほしい、安全に歩けるよう、狭い歩道を直してほしい、高齢者・子供・身体的弱者、また車椅子でも安心して利用できるようバリアフリーにしてほしい。エレベーター等も設置してほしい、交通渋滞の解消、円滑で安全な車道整備をしてほしい、美しい景観に配慮して、鎌倉の玄関口にふさわしい整備をしてほしい、仲通りの雰囲気を残す計画に賛成である等となっており、また、公益施設については、具体的な施設として、図書館、保育施設、スポーツ施設などの希望も記載されております。
 また、反対意見につきましては、同一文書での提出が大勢を占めており、その内容は、仲通りのかいわい性と生活感あふれる市街地を壊す、高層マンションは地権者が多くなり、将来の発展の阻害となる、地元商業者の個々の発展努力を無視した独善的な計画である、他都市と同様な大型施設は、集客力の増大にならず、地元商業の衰退を招く、道路拡幅による交通量の増大以外、利便性の向上は認められないなどとなっております。
 本再開発事業につきましては、昭和47年の都市計画決定以来、昭和61年の都市計画変更による第1地区の事業化により、交通広場を含む都市計画道路の一部を整備するとともに、現在、ルミネウイングがあります第4街区ビルの建設により、大船駅周辺での交通及び商業環境の向上を図ってきたところであります。
 今回の計画内容につきましては、大船駅東口周辺を取り巻く都市環境や商業環境の変化に対応するため、大型商業施設の建設による従来型の再開発手法ではなく、大船の特徴の一つであります仲通りに代表されるかいわい性の強い商業施設を意識した中層ビルを、仲通りに面した第2、第3街区に配置し、大船に固有の魅力を生かすとともに、JRの線路沿いの第1街区においては、下層階に商業施設を、中・上層階には駅直近での住宅確保を目的とした高層ビルを計画し、人々が行き交う、にぎわいのある、暮らしやすい町としての魅力の向上を図ろうとするものであります。
 また、道路の整備としましては、南北方向につきましては、現在、モノレールやバスが発着しております交通広場から、横浜市境に至る大船停車場小袋谷線の残りの部分を引き続き整備するとともに、東西方向としましては、駅前から鎌倉芸術館方面に伸びる、大船停車場谷戸前線の駅直近部分を整備し、円滑な自動車交通の確保を図る計画となっております。
 歩行者の安全性向上としましては、区画街路や2階レベルのペデストリアンデッキ、さらには各建築敷地における建築物の壁面位置の後退により、安全で快適な歩行空間を確保していく計画となっております。
 このように、本再開発事業につきましては、商業施設などの都市機能の強化及び都市計画道路の整備等による交通・防災機能の向上など、大船駅東口周辺の市街地整備のかなめとしまして、本市の長年にわたる重点施策の一つとなっております。
 今後の都市計画手続としましては、今回の意見書の内容を検討した中で、都市計画案を確定をし、鎌倉市都市計画審議会へ付議するとともに、神奈川県への法定同意の依頼等、所要の手続を行っていく予定であります。本再開発事業に係ります都市計画手続の推進につきまして、御理解のほどよろしくお願いいたします。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  質問はございますか。
 
○松尾 委員  今ちょっと御説明の最後のところで、意見書の内容を検討して今後のというお話だったんですけど、その内容を検討して、これ、反対意見の方がかなり多かったみたいなんですけど、それによって、その計画の内容というのに影響を受けるということがあるのかどうか、そういうふうに考えているのかどうかというのが、ちょっとわかんなかったんですけど。詳しく教えてください。
 
○都市計画課長  いただきました反対意見につきましては、先ほど御説明いたしましたとおり、同一文での提出が大勢を占めていまして、その内容も、こちらの都市計画課並びに原局再開発課ともに協議・検討をしているところでございますが、いずれにしましても、あの内容を検討した上で、その反対意見の内容が原案計画案に対してどうなのかを慎重に検討いたしました結果、最終的な成案としていく考えでございます。
 
○松尾 委員  済みません。ちょっと細かいところで聞きたかったのが、今回の要は意見というのが、計画にそれが検討した結果が反映をされて、まだ変更していくっていうこともあり得る、そういう余地を残しているということで理解してよろしいんでしょうかね。
 
○都市計画課長  反対意見の内容を検討している中では、直接、現都市計画案を変更するに至るような意見ということではないという判断を今しているところでございます。
 したがって、今後その見解等を示していくわけですけども、現計画の案を成案として、今後手続を進めていく考えでおります。
 
○松尾 委員  そうですかね。今ちょっとお聞きしていて、私も全部その反対の声103件、全く中身がわかりませんので、ちょっと、今聞き入っていた中ですと、やはりこの都市計画自体の何かこう反対、かなり中身に入るようなこともあったように聞こえたんですけど、もちろん、それはこういうふうに担保されている意見ですので、全部それが反映されるなんていうことはないのはよくわかるんですが、その辺のところっていうのは今後のその手続的には、今その計画に関係ないような反対意見だったとおっしゃいますけど、これ、計画にかなり関係するような反対意見出ていると思いましたので、その辺が、今後手続でどういうふうになっていくのかというのを。
 
○都市計画課長  確かに、都市計画にかかわるようなその反対意見の内容も記載されておりますけれども、その辺含めまして、今後、市としましては、先ほど御説明いたしましたように市の都市計画審議会に付議をいたします。その段階で再度、御審議をしていただき、手続を進めていくという考えでございます。
 
○松尾 委員  はい、結構です。
 
○赤松 委員長  いいですか。
 ほかにございますか。
 
○萩原 副委員長  今、報告をいただきまして、縦覧をしてもらって、意見書を提出してもらったということなんですが、146通ですか、全体の。そのうちの権利者自体の、要するに件数ですね、提出された件数というのは何件になるのか、お伺いしたいんですけれども。
 
○都市計画課長  146件の意見書のうち、関係権利者、権利者として出された方が26件ですね。失礼いたしました。28件ございました。
 
○萩原 副委員長  今回28件ということなんですけれども、済みません、前回の報告で、権利者の方の要するにこういう意見書というのが、数字が、ちょっと済みません、記憶にないんですが、前回の数字はわかりますでしょうか。
 
○都市計画課長  前回、地区計画の縦覧において意見書をいただきましたけれども、その中での意見書が31件ございまして、そのうち、反対者は29件ということでございました。
 それで、先ほどちょっと説明不足でございましたが、今回の意見書のうち、その権利者として反対をされているのは24件ということでございますので、若干減少をしているという状況でございます。
 
○萩原 副委員長  ほんの数件ですけども、件数が減っているということは、権利者の方から、少しずつですが理解を示してくださるという方がふえているというふうに、こちらとしては理解してもよろしいんでしょうか。
 
○都市計画課長  私どもとしては、そのように原課の方から聞いております。
 
○赤松 委員長  よろしいですか。ほかにございますか。
 
○大石 委員  地区計画の意見書と、あと、都市計画決定に向けた意見書というような形の中で、具体的に、この地区計画に対する意見書なんだよ、都市計画決定のための意見書なんだよということが、十分に御理解いただいているのかなって私は思うんですよ。というのは、先ほども御説明ありましたけども、地区計画の意見書をとるときに、権利変換の方の問題というものが大半であったというようなお話があったんですが、具体的に、今回の都市計画決定に向けた意見書をとるときに、都市計画決定というのはこういうことで、こういう形のこういう部分の御意見をいただきたいというような説明をというところはあるんですかね。なおかつ、地区計画と違って、市外の方でも意見書の提出はオーケーでしょう。この辺どうなんでしょう。
 
○都市計画課長  今回の都市計画の縦覧につきましては、その縦覧の際に、都市計画法に基づくその法定縦覧であること、それから、そういった内容を広報でもお知らせをしておりますので、一定の説明はしているというふうな判断をしております。
 
○大石 委員  そういう中で、にぎわいだとか渋滞がさらに増すだとか、利便性が認められないというような意見がその中で出ているということですよ。そういう理解のもとで、そういう意見が出ているというふうにとらえていいんですね。
 
○都市計画課長  反対者の方もそういう形で、前回、地区計画ということの縦覧でありましたけれども、今回は都市計画の内容についての意見というとらえ方をされたようで、都市計画にかかわる内容の意見を出されているというふうに理解しています。
 
○大石 委員  この手続上、次、都市計画審議会の方に諮問するというような形になっていますけれども、やはり、146件中103件がある意味で反対の意見があるということっていうのは、数字的なものでは大変大きいと思うんですけれども、審議するに当たって、その審議会の委員の方もこの数字ではちょっと困ると思うんですけれどね、その辺どのようにお考えですか。
 
○都市計画課長  単純に数の問題もあろうかと思いますけれども、その意見の内容等も踏まえて御審議していただく考えでおりますので、確かに、100件を超える反対意見というのは決して少ないとは思っておりませんけれども、慎重に都計審の中で御審議いただくというふうに考えております。
 
○大石 委員  この再開発、私も地元として進めていただきたい立場の中で、ぜひ、拠点の方とも調整をしながら、しっかり理解を得るという形のものを、しっかり進めていただきたいというふうに思います。
 
○赤松 委員長  ほかにございますか。
 
○伊東 委員  さっき説明の中で、同一文書による同一内容の意見書ということがちょっと説明があったんですけれども、それはあれですか、反対の立場の意見書、中身はどういうことだか教えてもらえますか。で、同一文書で何通ぐらい、要するに、組織的にそういった反対の動きをされているところがあるっていうことですかね。
 
○都市計画課長  今、御質問の、その反対者の同一文書というお話をいたしましたんですが、私どもも、恐らくそういった組織的な動きがあったんではないかというふうな推測をしております。
 内容的には、先ほど御説明いたしましたが、仲通りのかいわい性、あるいは市街地を壊す計画だとか、それから、高層マンションの建設によって将来の発展阻害要因になる計画であるとか、地元商業者の個々の発展努力を無視した独善的な計画である、それから、大型施設の建設が、その地元商業者の衰退を導く計画だといったような内容のものになっております。
 
○伊東 委員  それは、反対の意見として同一文書のものがあったというのは今わかったんですが、それは103通の意見書のうちの何通なんですか。
 
○都市計画課長  内容的には2種類に大きく分類されまして、一つのものが、同一のものが72件ですか、それからもう一つ、類似した内容なんですがちょっと文面が違うものということで26件、合計で98件ございます。
 
○伊東 委員  ごめんなさい。意見書というのは、一つの意見書の中に幾つも項目が入っているということだから、単純にそれを103通から引くっていう話じゃないですよね、そうするとね。要するに、さっきの103という反対の意見書というのは、項目ごとにカウントしているんじゃなくて、提出者ごとにカウントしてる。だから、そうすると、項目が二つというのは、それは要するに別々ですか。ちょっと統計的にイメージとしてとらえられないんで、ちょっとそこのところを教えてください。
 
○都市計画課長  私の説明が不足していましたが、意見書の件数というのは、103通反対があったということですが、それは意見書という文書ですね、書面でいただいていまして、その書面の中に幾つかの項目、一つの書面の中に何項目かが記載されているということでございまして、その項目ごとのカウントという形では今お示しはしてございませんので、あくまでも意見書1通ということでのカウントをしておりますので、よろしくお願いいたします。
 
○伊東 委員  すると、その反対の103通の意見書のうち、その103通ね、提出者別に分類した意見書の反対103通のうち、同一文書のものは何通あるんですか。
 
○都市計画課長  103通のうち同一のものが、一つが72通ございます。で、もう一つ同じタイプのもので26通ございます。合計しますと98通の意見書が2種類の同じような文書というような形で提出されているという状況です。
 
○伊東 委員  すると、その同一文書のものを除くと、反対意見というのは5通ということですか。
 
○都市計画課長  98ですので残りは5通、これはそれぞれ別個に出されているものでございます。
 
○伊東 委員  はい、わかりました。
 
○赤松 委員長  ちょっと、私、聞いていいですか。よくわからなかったんで。
 72件のものと26件のものという、大きく二つに、タイプということで分けているんだけれども、その二つのタイプの、それぞれそのタイプというのはどういうことで、そういうタイプという形で分けているのか。その一つのタイプは、それぞれどういうことが書かれているんですか。行政側の見方として、いろんなその書かれている中身を何かの物差しで一つにワンタイプと、何かの見方でもう一つのタイプと、その辺の分け方は何なんですか。
 
○都市計画課長  文面としまして二通りに分かれておりまして、内容としますと、それほど違いはないのかなというふうに思われますが、その文面の構成といいますか、が違っているというふうなことで、都市計画案の反対のその項目としては、一つのものは4項目に分けて反対意見を述べておられる、もう一方は3項目について述べられているというような違いがございます。
 ちなみに御披露いたしますと、一つのものですが、4点について反対意見を述べられているということで、一つが、仲通りに代表されるかいわい性の強い、大船特有の魅力であるにぎわいと生活観あふれる市街地を壊す計画だと。それから、2点目は、駅前に高層マンションを建設することで、地権者が多数化を生じて将来の発展阻害要因になる計画だと。それから、3点目は、地元の商業者の発展努力を無視した独善的な計画である。それから、四つ目が、大規模な施設を建設することでは決して集客力の増大には結びつかない、地元の商業者の衰退を導く計画だというふうなことの記述がされています。
 もう一方の意見書ですけれども、文面としては似ているんですが、一つ目は、仲通りに代表される大船特有の魅力であるにぎわいと生活観あふれる市街地を壊す計画だと。それから2点目が、他都市と同様な駅前大型施設の建設は画一的で時代おくれであると。三つ目が、街路拡幅による交通量の増大以外に、駅・商店利用者における利便性の向上は認められない計画だというふうな意見を述べられております。
 
○赤松 委員長  今、二つ紹介されたんだけれども、それはAとBという言い方をすれば、最初に読んだのがAタイプの一つの例、後で読まれたのがBタイプの例と、こういう分け方をしたということですか。
 
○都市計画課長  そのとおりでございます。
 
○赤松 委員長  ほかに質問は。
 
○中村 委員  ちょっと今、反対意見が幾つか出ていたんですけれども、高さの問題、高層マンションは地権者が多いという範疇で反対となったんですけれども、単純にその高層という高さに関しての反対意見というのはありましたか。あるかないかでいいんですけど。
 
○都市計画課長  反対意見の中では、高さそのものについて反対であるというふうな意見はございませんでした。
 
○赤松 委員長  今まで出ている図面では階数は出ているんだけれども、高さは結果的には何メートルになるんですか、あれ。マンションの共同住宅の部分は。
 
○都市計画課長  施設の建築物の計画につきましては原局の方でやっておりますが、今聞いている中では90メートル前後ということで、90メートルは超えないというふうな規模であるというふうに聞いております。
 
○赤松 委員長  これ、高度地区との関係がありますからね。高度地区じゃなくて、何だ、高度利用地区か、都市計画の関係だから。はい、わかりました。
 ほかになければ質疑は打ち切りたいと思いますが、よろしいですか。
 
○都市計画課長  先ほどの御答弁で、一部訂正をさせていただきたいと思います。
 権利者の数が幾つか、意見書の中に何人あったかという萩原委員の御質問でしたが、賛成が4名、反対が24名、合計28名でございますので、よろしくお願いいたします。
 
○赤松 委員長  萩原さん、いいですか。
 
○都市計画課長  済みません。今回の都市計画の縦覧に関してということでございます。
 
○赤松 委員長  28ということですね。で、その内訳が24と4ということだと。24と4で、合わせて権利者が28通出されたと。いいですね。では、よろしいですね。
 では、ただいまの報告については了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認をさせていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(2)「都市計画道路の見直しについて」原局から説明を願います。
 
○都市計画課長  報告事項(2)都市計画道路の見直しについて御報告いたします。
 昨年6月14日に開催された当委員会におきまして、本市が都市計画道路の見直しに着手し、庁内関係課17課で構成する都市計画道路の見直しの検討会を設置したこと等を御報告いたしましたが、その後の検討状況等について御報告いたします。
 都市計画道路につきましては、本市の第3次鎌倉市総合計画第2期基本計画の中でも、将来の社会動向予測を踏まえた上で、総合的交通体系や環境保全等の観点から見直しを図り、効果的かつ効率的な整備をすることが必要としております。
 そこで、都市計画道路の見直しに当たっては、まず、本市の見直しの基本的な方向性を示す礎となる都市計画の見直しの基本的な考え方を策定し、次にこの考え方に基づいて個別路線の見直しを行うことといたしました。
 この基本的な考え方を策定するに当たりましては、見直しの検討会を都合4回開催し、検討を進めてまいりましたが、本市の都市計画道路の状況・まちづくりの特徴や考え方と、目指すべき将来都市像・歴史的風土と道路との関係など、さまざまな視点からの検討を行うとした鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方(案)として取りまとめました。
 お手元には、A4判の見直しの基本的な考え方(案)並びにこの案の内容をまとめたA3判の概要版、そのほかに、同じくA3判で都市計画道路の整備状況と題した資料、計三つの資料を配付しておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、概要版資料に沿いまして内容を御説明させていただきます。鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方(案)は、全部で5章で構成しております。
 「はじめに」では、都市計画道路を見直すことの必要性が国から示され、それを受けて神奈川県で見直しのガイドラインを策定したこと、そして、本市でも見直しを行うための基本的な考え方を策定していくことを記載しております。
 第1章では、本市の都市計画道路が39路線、延長が約60キロメートルあり、地形的な制約や既に市街地が形成されているために、計画道路の改良率は約33%と県平均を下回っていること。
 都市計画道路の多くは、高度経済成長期の人口増加や経済成長に伴う交通量の増大を背景にその多くを定めたが、社会経済状況の大幅な変化や長期未着手の都市計画道路が存在することから、都市計画道路の見直しが必要であること。
 見直しに当たっては、本市の望ましい交通体系の目標像を示し、その整備推進のための基本方針を示した鎌倉市交通マスタープランに示している都市地域と古都継承地域における交通体系の考えや、本市のまちづくりの特徴を踏まえて行うこと。
 また、見直し対象とする路線は、基本的には都市計画決定後20年以上を経過した未着手の幹線街路と区画街路や、まちづくりの考え方が変化している路線とすることを記載しております。
 第2章では、見直しの進め方として、まちづくりに関する上位計画等との整合や13の検証項目とその判断の手法について示し、見直しの結果は、存続、変更、廃止、追加の4種類に分類すること。
 第3章では、資料記載の5項目の見直しの課題について記載しております。
 最後の第4章では、今後の進め方として、見直しの段階に応じて市民の方の意見を踏まえながら見直しを行っていくことなどを記載しております。
 以上が鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方(案)の概要ですが、今後のスケジュールとしましては、2月20日開催予定の鎌倉市都市計画審議会に報告をし、専門的な立場からの意見をいただき、2月26日から3月19日の3週間、パブリックコメントを実施し、市民の方からの意見を募集いたします。
 そして、これらの意見を踏まえて案の修正を行い、鎌倉市都市計画審議会に諮問し答申をいただいた後に、この基本的な考え方を確定してまいります。
 その後は基本的な考え方の確定に続いて個別路線の見直しに着手をし、先ほど申し上げましたように、さまざまな視点からの検証を行い、見直しの結果を取りまとめてまいります。
 その結果を踏まえて、道路整備事業の実施状況等を調整しながら、必要な都市計画の手続を行っていく予定でございます。
 先ほどの現状の御説明の中で、1点、補足をさせていただきます。本編の資料5ページを御参照いただきますと、都市計画道路の概要表を記載してございます。整備率が、改良率が悪いというお話をいたしましたが、39路線のうち、全線が改良済みという路線が区画道路を含めまして10路線ございますが、一方で全線未着手という路線が14路線という状況になっております。
 以上で、都市計画道路の見直しについての御報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質疑ございましたら、どうぞ。
 
○助川 委員  2月の15日の市の広報でも、この都市計画道路の見直しに向け御意見をというのが、きょうの15日ですけれどもね。これをずっと見ていて感じたことは、市民の皆さんからの意見を踏まえ、都市計画道路の見直しの基本的な考え方を確定しますと。これでどんな意見を求めているのか、市民からどんな意見を、市の方は今回の見直し作業に向けて、全然私はわからないと思うんですよね。結局、こういった資料なんかも皆添えて出してあればわかるかもしれないんだけども、少なくとも、これだけでは、何を言えばいいのか。
 結局、39路線のうちの、今最後に言われた10と未着手が14で24ですよね。39路線の、あとはどういうことなのか。結局、もう何年も前から都市計画道路の見直しというのは叫ばれていて、県のガイドラインからまたやる気になったのかもしれませんけれども、単刀直入にお伺いしますが、市民からどんな意見を求めようとしているんですか。
 
○都市計画課長  確かに、広報では紙面の関係から、その内容すべてを掲載することは難しいわけでございまして、ホームページやそのほか各施設ですね、市の施設、本庁舎、ロビーですとか行政センターでも、この見直しの考え方の案については、見ていただいて、その内容を、いろんな御意見いただけるんではないかと考えております。例えば、やはり長い時間、計画をしたまま動かないということで、相当の制約をしているわけですので、そういったことに対しての御意見、緩和ができないかというふうなものですとかあろうかと思いますので。また、以前からも問題視されてます廃止ができないかといった路線についての御意見ですとか、貴重な御意見がいただけるものというふうに考えております。
 
○助川 委員  いわゆる、疎開道路の沿線の、もう何十年来、建物等々に制約を受けた方たちから意見を聞くと、どういうお考えを持っているか聞いてみるというのならわかるんですよね。こうやって市の広報で17万市民の人たちに何か意見ありませんかって、来るわけないじゃないですか。
 それと、検討会を何か4回もやられたというんだったら、結局39路線のうち、いろんな事情で、理由でまだ未着手のところは、やはり廃止も含めて検討しているのかなと。こことここは、今までどおり、従来どおりやっていくけども、もう50年も60年もたっているところは廃止しようというような、基本的な考え方が示されないと、市民からの意見なんて出てこないと思うんですよね。何でもいいから意見下さいって、それで都市計画審議会にかけるとか言って。何か大船の都市計画の変更みたいな、その質問の仕方がわからないから大石委員みたいなああいった聞き方になるけれども、今回も具体的な内容をやはり市民に示して意見をもらうというようなことをなぜしなかったのかなって、もう、市の広報、出ちゃっているからね。
 未着手が14路線で、さっき言ったわずかでもやっているのが10路線で、あとの路線は全部疎開道路ですか。
 
○都市計画課長  全線改良済みは10路線ございますが、この中にも疎開道路と言われる部分が含まれております。全線未着手が14路線ございますけれども、そのほかについては一部整備をして、一部は改良済みなんですが、全線にわたってはまだ整備が終わっていないという状況。あるいは、現在の道路の上に、その都市計画道路の計画線が乗っていまして、現状道路でも一定の道路としての機能を確保されているというふうなことで、概成済みというふうに私ども申していますが、そういった路線もかなりの部分がございます。
 どのような意見をもらうつもりなのかというふうなお話ですけれども、確かに個別の路線の状況等もお示しできればよろしいんですが、まだ、現在はその大枠的な部分の考え方を示していこうということで、その後、個別の路線については、やはり十分に市民の方に、関係住民の方に御説明をして、理解を得ていく必要は当然あるというふうに考えております。
 
○助川 委員  県のガイドラインでは、見直しの時期ということで、市・町は見直し作業に速やかに着手し早期完了に努めると。まあ、早くやりなさいということなんでしょうけれどもね。また次回以降の見直しはというのは、またここに書いてあるんですね、これは去年の18年3月ですけれども、5年後や10年後などを考えられるって、だから、長期的なことも踏まえて次回以降はって言うんですけれども、鎌倉市はこの見直しは平成22年度を目標としていると。県のガイドラインとこの平成22年という、その整合性ということはどういうことなんですか。
 
○都市計画課長  県のガイドラインとの整合性というお話ですけれども、確かに県のガイドラインでは、5年後、10年後見直しをしていくというふうな記述がございます。私どもの方におきましては、同じように一定期間ごとに都市計画道路の検証といったものを行っていく考えです。それを一応、おおむね10年の期間を考えております。それを案の方にもお示しをしております。
 22年度の見直しというのはどういうことかという御質問で、できるだけ速やかにというお話ですけれども、今年度、基本的な考え方、少し新年度に入っていく可能性もありますが、策定ができた段階で次のステップに移っていくということで、これまで長期間、未着手であったり制限をかけてきた状況がある中では、確かに時間的な部分はあるんですが、時間をかけて慎重に取り扱う必要があるだろうという考えのもとに、ある程度のお時間をいただきたいということで、22年度に向けての見直しということで記載をしておる状況でございます。
 
○助川 委員  この県のガイドラインが言わんとするところは、やっぱり長い間ずっと未着手の都市計画道路を、もうきちんと整理しなさいというようなことだと思うんですよね、だから、速やかに着手しろと。
 このいただいた見直しの進め方、第2章ですよね、見直しの結果となっていますけれども、存続、変更、廃止、追加、この4分類ぐらいはたたき台として示すことができなかったんですか。で、市民の意見を聞く、廃止っていうふうに例えばなれば、直ちに都市計画決定の手続にいかなきゃいけないですよね、ガイドラインにも書いてありますよね。そういった作業を本当に速やかになぜできなかったのか、教えていただきたいと思います。
 
○都市計画課長  速やかな着手ということの御要望なんですが、これまでの長期間の制限かけてきた状況をかんがみまして、やはりこれをどう変えていくか、確かに、変更、廃止、存続、追加という、最終的にはそういう分類に分けて見直し結果に至るわけなんですが、そこまでに至る間の検討につきましては、やはり必要な検討の期間ということが考えられます。
 したがいまして、我々の方も、これ、県から18年3月に示されて、18年度早々にこの見直しの事業に今着手をしているわけなんで、それほどおくれている状況ではないというふうに考えています。この先については、やはりできるだけ早く、見直しができる部分については優先的に見直しを行っていくという考えではありますが、一定期間のやっぱり時間はかかるだろうというふうに考えております。
 
○助川 委員  もう時間が時間だから、まだまだこれ、ずっとやりたいところだけれども、最後の質問にいたします。
 きょう午前中にも山崎・台峯緑地基本計画というのが説明がありましてね、あそこは由比ガ浜関谷線の都市計画道路がありますよね。都市計画決定をする際には、都市計画道路というのは、やっぱり障害になってくるというふうに私は思うんですね。都市計画決定をする際に都市計画道路を由比ガ浜関谷線、あそこを存続でやっていきますなんていうような話にはならないと思うんですね。だから、変更なのか、廃止なのか、存続なのか、追加なのか等々の判断をしないと、この基本計画の都市計画決定が私は進まないと思っているんですよね。
 きょうも土屋次長は、都市計画審議会にって、速やかにっていう、時期は言いませんでしたけどね、22年なんか言っていたら、由比ガ浜関谷線の台峯のこの案は間に合わないんじゃないんですか。
 
○都市計画課長  御指摘のとおり、由比ガ浜関谷線と台峯の都市計画決定はやはり非常に重要に関連性を持っておりまして、これから公園部局の方で進めようとしています台峯の都市計画の内容については、現在のところ、その都市計画道路の決定部分につきましては、区域から除外をして進めていくという都市計画手続の内容で、これから手続を進めていくということでおりまして、由比ガ浜関谷線につきましても、この都市計画道路の見直しの作業の中で、できるだけ速やかに検討して、見直しの結果に至るように努力してまいりたいと思っております。
 
○助川 委員  もう、これでやめますがね、部長も3月で定年を迎えられるから、今後も努力してくれなんて言ってもしようがないのかもしれないけれども、この作業は各論でいくと幾つもあると思うんですよね、急がなきゃいけないところが。早急に判断しなきゃいけないところが。だから、全部一遍にやれとは言いませんけれども、確かにじっくり慎重に進めることが必要だけれども、検討部会4回もやっておいて何をやっていたのかなって、どうしても思ってしまうんですよ。だから、検討会をこれからも時間の許す限り開いて、少なくとも台峯の由比ガ浜関谷線のあの部分、僕はもう、伊東委員とも話すんだけども、由比ガ浜佐助線にしたらどうだって。せめて由比ガ浜通りぐらいまでは、あそこつなげてほしいって。それから、笹目の佐助の方までやっぱりやってほしいっていう目標があるけれども、台峯じゃ無理ですよ。だから、その辺を、早急に結論を、方向性を出していただきたいと思うんですが、部長いかがですか。
 
○高橋[保] 都市計画部長  助川委員さんからも御発言、今までの御質疑もありましたけれども、いずれにしても22年度という一定の目標がございまして、その中で順次必要な路線というのは見直しを行っていくというふうに考えておりますので、当然、さまざまな要因、それに向けて我々も、目標は目標ですけれども、必要なものについては優先順位をつけていくというようなことで、今後努力していきたいと、そのように考えております。
 
○赤松 委員長  いいですか。ほかにありますか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑は打ち切ります。
 報告事項については、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認します。
 お諮りいたしますが、まだ、都市計画部所管部分、かなり残っております。時間も12時直前というところまで来ていますので、午前中はこの程度でいかがかなというふうに思いますが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、午前中はここでとめて、午後の再開は1時10分再開ということでお願いいたします。
 では、午前中はこれで終わります。暫時休憩いたします。
               (11時50分休憩   13時10分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(3)「古都6条地区における違反行為是正のその後の状況について」原局から報告を願います。
 
○都市計画課長  報告事項(3)古都6条地区における違反行為是正のその後の状況について、御報告いたします。
 本件については、昨年12月14日に開催された当委員会におきまして、御成町、常盤一向堂及び長谷寺の各地区の状況について1件ごとに御報告してきたところですが、本日はこれら3地区のその後の状況について一括して報告させていただきます。
 初めに、御成町古都6条地区のその後の状況について報告いたします。掛け図を御用意しておりますので御参照ください。
 前回、6条地区の違反是正に係る工事を昨年の11月10日から着手していることを御報告いたしましたが、その後、年内までにかご枠、植生マットの吹きつけによるのり面の保護工事の施工を終えており、のり面の安全が確保された状態となっております。
 今後は、ポット苗による植栽工及び落石防護ネットの工事を本年3月までに行う計画となっておりますことから、引き続き是正工事が完了するまでの間、神奈川県と連携をとりながら定期的に現地の状況確認等を行ってまいります。
 次に、常盤一向堂地区のその後の状況について御報告いたします。
 前回、昨年12月25日までの是正完了予定に向けた是正作業が進捗している状況について御報告いたしましたが、完了の予定日である12月25日付で、斉藤建設から是正工事完了届が提出され、同日、現地の完了確認を神奈川県とともに行い、是正作業が完了し6条地区の原状回復が行われたことを確認しております。
 現在の状況ですが、6条地区につきましては、従前、道路からの進入口となっていました境界部分に簡易なバリケードが置かれて閉鎖されており、土地利用はされていない状況となっております。
 また、市道を隔てた向かい側の古都4条区域の土地についても、同様に是正作業の完了を確認しており、現在は斉藤建設が土地の借用を継続して駐車場として利用している状況です。
 ちなみに、古都法4条区域では、駐車場としての土地利用の制限はなく、利用に伴って一定規模を超える土地の改変や工作物の設置などがあれば届け出が必要という規制になっております。
 6条地区の今後の土地利用については、土地所有者は神奈川県に対して古都保存法に基づく土地買い取り申し出の意向を示していることから、今後、県との協議が進められていくものと思われますが、鎌倉市としても、歴史的風土としてふさわしい維持・保全に向けまして、県と連携を図ってまいります。
 最後に、長谷寺の違反行為是正のその後の状況について報告いたします。
 前回、通路の是正計画を承認し是正工事が行われること、また、寺務所の増築に伴う違反是正の工事予定等について御報告いたしましたが、その後の状況を報告いたします。お手元に、長谷寺境内の通路整備及び建物の配置概略図の資料をお配りしておりますので御参照ください。
 まず、通路の是正工事につきましては、本年1月中旬から着手をしておりましたが、2月5日付で長谷寺より是正工事の完了届が提出され、昨日14日、神奈川県及び本市の関係課職員により現地確認を行い、古都保存法及び宅地造成等規制法に関する是正工事の完了を確認しております。
 また、寺務所の増築部分の是正工事につきましては、昨年12月25日に是正工事の完了届が提出され、28日に市職員の現地確認を行い、建築基準法に関する是正工事の完了を確認しております。
 そのほか、寺務所以外の建築基準法の違反に関しては、平成19年1月30日付で、休憩所(海光庵)ほかの是正計画が、建築基準法第12条第5項に基づき提出されたため、現在その内容について確認中であり、来週にも是正工事の着手について指示ができる見込みとなっております。
 なお、同建物下部のコンクリート架台及びこれと隣接する見晴らし台のコンクリート架台につきましては、これまでに耐震補強等の工事がなされており、その有効性について構造計算書等により確認がされたことから、問題がないものと判断しております。
 また、現在、境内地にありますごみ置き場、プレハブの物置等の簡易な建物9棟はすべて撤去する計画となっておりますが、寺の管理上必要な建物でもあることから、改めて3棟の物置の建築に必要な諸手続をとり、建築をしてこれにかえる予定でございます。以上の是正工事は、本年3月末日までに完了する予定となっております。
 以上、古都法区域における違反行為に対する是正指導の状況について御報告いたしましたが、今後の再発防止に向け、土地所有者や工事関係者などへの古都保存法の周知方法等、神奈川県と連携を密にとりながら対応してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質疑がありましたら、お願いいたします。3カ所一括で、ありましたらどうぞ。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑なしということで、報告事項については了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認させていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(4)「陳情第10号(株)高橋組資材センターの古都法違反疑惑の調査を求めることについての陳情のその後の状況について」原局から説明を願います。
 
○開発指導課長  陳情第10号(株)高橋組資材センターの古都法違反疑惑の調査を求めることについての陳情のその後の状況について御説明させていただきます。
 本件につきましては、昨年12月14日に開催された当委員会におきまして、当該地の状況、当該地における土地利用の相談経過、現在の所有者が取得した時点での状況等々について説明させていただきましたが、事実関係を調査し、その結果を委員会に報告するようにとの御示唆をいただきましたので、本日はその後の調査の状況について報告させていただくものでございます。
 既に説明いたしましたように、本陳情にかかわる場所は、鎌倉市十二所873番3ほかの土地で、以前、株式会社高橋組が資材センターとして使用していたところでございます。当該地は市街化調整区域に位置しており、法規制の状況としては、古都保存法に基づく歴史的風土保存区域、文化財保護法に基づく周知の埋蔵文化財包蔵地、宅地造成等規制法に基づく宅地造成工事規制区域、神奈川県風致地区条例に基づく第2種風致地区の指定がなされております。
 平成18年12月20日に建設常任委員会委員に現地を御視察いただきましたが、その後、庁内において、関連すると思われる法令を所管する課かいが一堂に会して問題点を整理いたしましたところ、建築物の建築や土地の形質の変更に関して、本来必要な法令に基づく申請や届け出がなされた経過を確認できないことや、当該地の現状から実体違反の可能性が高いことが明らかになりました。
 具体的に申し上げますと、都市計画法第29条第1項に基づく開発許可申請、同法第43条第1項に基づく建築許可申請、建築基準法第6条第1項に基づく建築確認申請、古都保存法第7条第1項に基づく歴史的風土保存区域内における行為の届け出、風致地区条例第2条第1項に基づく風致地区内行為許可申請及び文化財保護法第93条に基づく発掘の届け出、等々がなされていないこと、さらに、手続違反だけでなく、建設資材等の保管施設として使っていた建築物については、実体違反である可能性が高いこと等が明らかとなってきたため、引き続き調査を行うことを確認いたしました。
 その後、関係課において確認した問題点について、経過や行為者等を調査するため、平成19年2月2日に、土地を所有している宗光株式会社の親会社で実質的に当該地を管理している株式会社都実業に聞き取りを行いました。
 その際、都実業としては、同社が把握していることと、高橋組の関係者から聞き取ったことを合わせて説明するとのことで、その内容につきましては、まず土地の所有権の移転の状況についてですが、株式会社高橋組は、当該地に隣接する十二所字明石谷戸872番地の土地を個人の土地所有者から借りて、資材置き場として使用していたこと。なお、当該地については、昭和五十二、三年ごろから58年ごろにかけて、高橋組以外の会社が残土の仮置き場として使用し、高橋組は、土地所有者の依頼を受けて不陸整地等の管理をしていたらしいとのこと。当該地内の水路については、昭和五十五、六年ごろ、土地所有者から依頼されて高橋組が整備したらしいこと。昭和57年ごろ、高橋組が借りていた872番地の土地を土地所有者に返却することになり、その代替として当該地を買い受けることになり、昭和58年4月に所有権を取得したこと。その後、平成14年6月に高橋組から都実業が取得し、さらに、平成17年8月に都実業の100%の出資会社である宗光に所有権を譲渡し、現在に至っていること。
 次に、当該地の土地利用状況等の推移についてですが、高橋組は、当該地を取得した昭和58年から60年にかけて、輪場と称する丸太材の掘っ立て小屋を設置し、資材置き場として使用していたらしいこと。昭和61年から平成元年にかけて、高橋組が資材保管庫としてプレハブ倉庫を建築したらしいこと。平成4年ごろから、当該地内の不陸整地を行うほか、建設残土の仮置き場として使用していたらしいこと。平成5年ごろ、丸太小屋を掘っ立て小屋にかえて、鉄骨造のプレハブ建てを資材倉庫として使用していたらしいこと、等のことでした。
 また、以上のことを加えて、当該地における掘削等は、高橋組が土地を取得した以降行われたことを断定することができないこと、また、高橋組が当該地に資材を保管する目的等のためにプレハブの倉庫等を建築するに当たり、都市計画法や建築基準法などに違反する行為であるという認識がなかったとのことなので、許可申請や届け出等に関しては行っていないものと思われる、との説明もありました。
 以上が、都実業への聞き取り調査によって得られた内容でありますが、市としては、さらなる事実確認のために、引き続き関係者への聞き取り調査を行うなど、違反内容と行為者を確認するため作業を進め、それらの結果を踏まえて、是正に向けた必要な対応を適切に行っていきたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  何か質問がございましたら、どうぞ。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、特に質疑がないようですので、質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認させていただきます。
 暫時休憩します。
               (13時24分休憩   13時26分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(5)「岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決後の状況について」原局から報告を願います。
 
○高橋[保] 都市計画部長  御報告させていただく前に、私の方からちょっと発言をさせていただきたいと思います。
 岡本二丁目マンション問題につきましては、1月15日に開催をさせていただきました議会全員協議会において、市長の方から説明を行いましたように、本市が行った都市計画法に基づいて行った許可処分が神奈川県開発審査会の裁決によって取り消されたという状況でございます。
 開発に係る許認可事務を所管する都市計画部といたしまして、一昨年の12月の裁決を踏まえ慎重に対応してまいりましたが、結果としてこのような状況に至ったこと、また、今回のことで開発行政に対する市民の方々の信頼を損ねたこと、さらにはこの問題で議会に多大な御心配をおかけすることになったことにつきまして、この場をかりて、改めておわび申し上げたいと思います。大変申しわけございませんでした。
 それでは、開発指導課長の方から御報告させていただきます。よろしくお願いします。
 
○開発指導課長  岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決後の状況について報告いたします。
 岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決に伴う対応につきましては、本年1月15日に開催いただきました議会全員協議会において市長から報告させていただきましたが、本日はその後の状況等について報告させていただくものでございます。
 まず、1月26日に玉縄青少年会館3階集会室で開催した説明会についてですが、議会全員協議会において、市長が本問題について市民への説明責任を果たす旨のお約束をしたことを踏まえ、1月16日に玉縄自治町内会連合会会長のところに金澤助役が出向き、岡本マンション問題について神奈川県開発審査会の裁決により、市の行った許可処分が取り消されたため、今後の対応等について、玉縄地域の住民の方々に市長から直接説明させていただきたいとの要請をし、各自治町内会長の御協力をいただいて、住民の方々への周知を行い、開催したものでございます。
 午後6時から開催した説明会には、玉縄地域の住民を中心に145名の方が出席され、市側からは、市長、両助役を初め都市計画部と都市整備部の職員が出席いたしました。
 冒頭、市長から、今回のことで、本市の開発行政に対する信頼を損ね、市政に混乱を招いたことについて陳謝するとともに、市としての対応について説明を行い、その後、出席された住民の方々との間で質疑を行いましたが、その中では、鎌倉地域だけでなく、玉縄地域の緑も守ってもらいたい、現在通行できない状態となっている市道053−101号線を早急に原状に戻してもらいたい、再発防止のためにも考査委員会に第三者を入れて徹底的にやるべきだ、開発を許可した市長の責任は重大である、緑地保全推進地区において開発を許可したことは、市の自己矛盾であり、自殺行為である、事業者が損害賠償を求めてきても応じないでもらいたい、今回のことを反省材料に、自治基本条例に市民参加をしっかり位置づけるべきだ、道路区域の変更をもとに戻してもらいたい、等の意見が出され、最後に、市長から、今後、二度とこのような問題が起こらないようにしっかりと対応していきたいと発言し、説明会を終了いたしました。
 次に、1月28日に「大船観音前マンション問題にとりくむ市民会議」が開催した報告会についてですが、この報告会を開催するに当たり、市民会議からの要請を受け、市長、助役、及び関係職員が出席いたしましたので、その概要ついても説明させていただきます。
 午後2時から鎌倉商工会議所地下ホールで開催された報告会には、新聞報道によれば、約160名の市民の方が参加し、冒頭、市民会議の代表世話人の方から経過説明がなされた後、神奈川県開発審査会へ審査請求人の代理人を務めた弁護士から、裁決の内容についての説明がなされ、市長が裁決に伴う対応について説明を行った後、質疑応答を経て、最後に、市民会議の声明文の読み上げが行われて閉会しました。
 市長及び助役との質疑応答においては、開発行政においても、市民と行政が協働する組織をつくってもらいたい、原因究明のためには、第三者からなる調査機関をつくるべきである、何か問題があったら、市民の意見を聞いた上で決めるということも制度化してもらいたい、既存の緑を壊さないための方策を検討することが市長の責任のとり方である、260−2の土地を道路に編入したことは認めがたい、現地を今後どうしていくべきか、市民、事業者、行政による三者協議を行ってもらいたい、等の意見が出されました。
 最後に、議会全員協議会において、市長が説明いたしました不許可処分についてでありますが、理事者から、速やかに、しかし、処分に瑕疵がないよう慎重に準備を進めるようにとの指示を受け、その後、処分理由や教示文の内容について、神奈川県を初め都市計画法を所管する国土交通省や、行政不服審査法を所管する総務省と協議するとともに、文案についてそれぞれ確認を求めるほか、市の顧問弁護士とも相談を重ねるなど、可能な限りの対応を図り、ようやく準備が整ってきたため、近日中に文書で事業者に通知する予定でございます。
 以上が、議会全員協議会以降の、岡本二丁目マンション計画に係る裁決後の状況でありますが、今後とも、本問題のよりよい解決に向けて適切に対応していくことはもとより、状況等に変化がありましたら、その内容を議会に報告してまいりますので、よろしく御理解を賜りますようお願いいたします。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  ただいまの報告に何か質問がございましたら、お願いいたします。
 
○松尾 委員  まず、不許可処分を近日中にということなんですけど、ようやく整ってきたということなんですが、この近日中にというのは、何か特別いつというのが決まっているわけじゃなくて、おおよそもう今整っているけれども、出すのを、今、これから日にちを検討しているような状況だというふうに理解してよろしいですか。
 
○井上 都市計画部次長  今、松尾委員お尋ねの不許可処分をいつやるのかと、そして、今現状どうかという部分につきましては、開発指導課長が報告をさせていただきましたように、おおむね準備は整ってございます。最終確認を弁護士の方にしている状況でございますので、それらの作業が終わり次第、速やかに文書をもって事業者の方に通知をするというふうに今考えてございます。
 
○松尾 委員  1月の5日ですか、この通知が届いてから、かなり日数がたったわけなんですけれども、その間、市の方で不許可の処分をするための手続をここまでやってきたということなんですが、その間事業者と、この間、協議会の中では連絡を少しとっているようなお話もあったんですけど、その間、事業者とはどのような話をされてきたのか。
 
○井上 都市計画部次長  かいつまんで経過をお話をいたしますと、神奈川県の審査会から裁決書が私どもの方に送達されましたのが1月の5日でございます。その日のうちに事業者代理人あてに、一応、電話で裁決の結果につきましてだけ御連絡をさせていただきました。
 その後、1月の12日だったと思いますけれども、一応、事業者代理人とそれから地権者の方に、市として不許可処分をする方針であるということを一応伝えてございます。その後、1月の16日に再度、今度は直接会いまして、市の不許可処分を行うという方針を改めて伝えたという状況でございます。
 
○松尾 委員  ちょっと今最後のところ、1月の16日に直接会って伝えて、その後、ごめんなさい、もう1回ちょっと。
 
○井上 都市計画部次長  不許可処分につきましては今お答えしたとおりで、1月の16日が最後という形になってございまして、それ以外の一応接触をした経過ということであれば、1月のたしか24日だったと思いますけれども、今現在、通行ができない状態になっております位置、053−101号線の市道、これにつきまして、市として一応原状復帰をしていくということで、その辺についての一応方針を伝え、事業者側の方に理解を求めたという経過はありますけれども、それ以降につきましては、現在、接触を持ってございません。
 
○松尾 委員  その053−101号線なんですが、これについての理解を求めて、事業者の方はどういうようなお話をしてきているんでしょう。
 
○井上 都市計画部次長  その問題につきましては都市整備部の主体で、私どもはそこへ同席をするという形の中で一応お話がされたんですけれども、一応、事業者代理人としてはその場での返事はしかねるということで、その日の一応話し合いっていうか、市からの、結局、通告については終わってしまったという状況でございます。
 
○松尾 委員  先日の建設の協議会の中でもお話をさせていただいて、費用負担、そのときはまだおおよそ2,000万だというお話で、今回補正予算でも出てきているわけなんですが、その負担について、事業者について負担を求めていきたいという説明がありましたものですから、それについての理解も求めていくのは、当然やってきていただいているものなのかなというふうにも思うんですけど、今のお話ですと、まだ通知を、その053−101号線の原状復帰ということについてのお願いをしているだけのようなんですが、その辺の費用負担についてということは、一切お話はされていないんですか。
 
○井上 都市計画部次長  先ほどもお答えいたしましたように、私どもの方が同席をした中での話でございますので、原状復帰への所管が都市整備部になります。都市整備部の方が部としての対応をその後図っているかどうかにつきましては、大変申しわけないんですが、内容等、状況等については把握をしていないということでございます。
 
○松尾 委員  その部分は都市整備部のところでまた聞きたいと思いますけど、そうしますと、先日の議会でも決議が出まして、その中で市有地だった部分というのは053ではなくて202の方ですか、260の方ですか、そっちのところも告示、編入した部分というのはもとに戻すという決議がされているんですけど、その辺についての対応というのは今どういうふうになっていますか。
 
○井上 都市計画部次長  大変申しわけございません。その内容につきましても道路法にかかわる部分でございますので、都市整備部の所管でございますので、ちょっと私の方からはお答えを差し控えさせていただきたいというふうに思っております。
 
○松尾 委員  済みません。そうですね。都市整備部の方で、そうしたら、それも合わせてちょっと聞かせていただきますので、今のところは、じゃあ、結構です。
 
○赤松 委員長  よろしいですか。
 ほかにございますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告については、了承ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認をいたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第6報告事項(6)「(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画の策定状況について」原局から説明を願います。
 
○建築指導課長  (仮称)鎌倉市耐震改修促進計画の策定状況について御報告いたします。
 昨年9月14日開催の当委員会におきまして、(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画の策定に向け、鎌倉市耐震改修促進計画策定検討会を設置した旨の報告をいたしました。今回はその後の状況について御報告するもので、お手元の資料1は神奈川県耐震改修促進計画(素案)、資料2は(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画(検討・基礎資料)でございます。
 既に報告させていただきましたとおり、本市における計画につきましては、神奈川県の計画を勘案して策定する必要があることから、神奈川県の策定状況を見ながら、(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画を策定することとしております。
 神奈川県におきましては、平成18年12月を目途に策定作業を進めておりましたが、予定が延び、お手元の資料1のとおり、平成19年1月5日より2月5日までの間、神奈川県耐震改修促進計画(素案)について意見募集が行われたところでございます。
 まず、神奈川県耐震改修促進計画(素案)の概要を御説明いたしますと、計画期間につきましては、1ページ、「?、計画の目的、2、計画期間」のとおり平成27年までとし、また、耐震率につきましては、2ページ、「?、建築物の耐震化の目標」のとおり90%としております。
 3ページ及び4ページは、住宅の耐震化に関する記述で、目標の耐震率を達成するためには、県内で耐震改修、建てかえを促進する対象戸数を約4万戸と推計しています。
 5ページ及び6ページは、公共・民間建築物で不特定多数の方が利用される一定規模以上の特定建築物の耐震化に関する記述で、同様に対象となる建築物を約700棟と推計しております。
 7ページから12ページでは、建築物の耐震化を促進するための各施策が記述されております。
 さきの計画素案に対する意見募集の結果はまだ公表されておりませんが、出された意見を参考に修正が加えられ、神奈川県耐震改修促進計画が策定されるものと考えております。
 次に、鎌倉市耐震改修促進計画策定検討会における検討状況ですが、昨年8月22日に第1回を開催し、以後本年2月1日までに計4回の検討会を開催して検討を進めてまいりました。これまでの検討の結果や基礎資料を整理したものが資料2でございます。
 概要を説明いたしますと、国土交通大臣による基本方針や神奈川県耐震改修促進計画(素案)を踏まえ、計画の目的については、1ページ、「1、計画の位置づけ・目的」のとおり、建築物の地震に対する安全性の向上を計画的に促進するため、耐震改修促進計画を策定するものでございます。
 計画時期につきましては、2ページ、「2、計画期間」のとおり平成27年までとし、また、耐震率については、2ページ、「3、建築物の耐震化の目標」のとおり、90%とすることで計画を策定していきたいと考えております。
 3ページ及び4ページは住宅の耐震化に関する記述で、この数値は、戸建て住宅とその他には店舗などの併用住宅、共同住宅の戸数も含まれております。神奈川県の推計を参考に、住宅統計調査から本市の耐震化の割合を算出しますと、平成15年度の住宅総戸数は約6万4,000戸で、その約53%に当たる約3万4,000戸が、新耐震基準と言われる昭和57年以降に建築されたものでございます。さらに、昭和56年以前でも耐震性があると思われる統計上の数値を加えますと、耐震化率は約74%と推計されます。
 4ページに住宅の耐震化の推移予測を示しておりますが、目標である平成27年度は、住宅の数を約7万3,000戸と予測しております。したがいまして、改築等により耐震性のない建物が減るものの、目標である平成27年度までに、耐震化率を90%にするためには、さまざまな施策により耐震改修、建てかえを促進する対象戸数として、約3,000戸と想定されております。
 5ページ及び6ページは、民間特定建築物の耐震化に関する記述で、平成18年度の特定建築物総棟数は約300棟で、その約57%に当たる約140棟が、新耐震基準以前の昭和56年以前に建築されたものでございます。そのうち、耐震改修がされたことを把握している棟数は約10棟で、耐震改修が行われたことを確認していないものにつきましては、耐震性なしとしております。
 6ページのグラフにありますように、平成27年度には特定建築物等は約330棟になると予測しております。したがいまして、改修等により耐震性のない建物が減るものの、目標である平成27年度までに、耐震化率90%にするためには、さまざまな施策により耐震改修、建てかえを促進する対象戸棟数は、約60棟と想定されます。
 なお、すべての建築物の耐震に関する情報を把握し切れていないことから、施策を展開していくには、まず、特定建築物の台帳整備が必要であると考えております。
 7ページは、主な公共施設の耐震化の状況を集計したもので、これらの施設すべてを計画に盛り込むかにつきましては確定しておりませんが、状況としては、94施設のうち、40施設が耐震診断や耐震改修工事が必要となっております。このため、耐震改修には多額の費用を要することから、優先的に耐震改修を実施すべき建物を選定するなど、関係課とも十分協議を行い、計画的に耐震化が図れるよう計画を策定していきたいと考えております。
 また、この耐震改修促進計画には、地震時に通行を確保すべき道路に関する事項を定める必要があることから、現在、ミニ防災施設や重要な施設を結ぶ道路の選定作業を行っております。
 今後は、国土交通大臣による基本方針や、報告いたしました神奈川県耐震改修促進計画(素案)及び(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画(検討・基礎資料)を踏まえ、助成制度の検討や啓発等の事業等の施策を検討し、市民の方々などへの意見募集を行った上で、(仮称)鎌倉市耐震改修促進計画を策定していきたいと考えております。
 なお、計画の策定時期につきましては、大変厳しいスケジュールではございますが、当初の予定どおり、平成19年度の早い時期を目指し努力してまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  御質疑ありましたら、どうぞお願いいたします。
 ありませんか。ないですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告については、了承ということでよろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認させていただきます。
 暫時休憩します。
               (13時49分休憩   13時50分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第7「陳情第17号豆腐川の保全についての陳情」について、議題といたします。
 
○事務局  本陳情につきまして、本日付で301名の署名がありました。御報告いたします。
 
○赤松 委員長  よろしいですね。確認させていただきます。
 陳情提出者から発言の申し出がありますので、休憩いたします。
               (13時51分休憩   13時58分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開します。
 本日の審査日程の確認のときに、御協議をいただきました確認のとおり進めてまいります。原局から説明を願います。
 
○井上 都市計画部次長  陳情第17号豆腐川の保全についての陳情について、説明させていただきます。
 本陳情は、材木座六丁目9番地、スルガ銀行の寮の跡地内に流れる豆腐川と水路敷きにある樹木を保全願いたいとして提出されたものでございますが、当該地については、現在、鎌倉市開発事業等に関する手続及び基準に関する条例に基づいて手続が進められている状況にございますので、計画の概要と手続の状況等について説明をさせていただきます。
 お手元に、資料として案内図、現況図及び道路計画平面図を配付させていただきましたので、御参照願いたいと思います。
 まず、本件開発事業の概要でありますが、計画地は、材木座六丁目642番2ほか2筆の土地、883.54平方メートルにおいて、専用住宅用地4区画の造成を行おうとするものでございます。
 次に、手続基準条例に基づく手続の経過でありますが、平成18年10月5日に事前相談申出書が提出され、所定の事前相談を経て10月25日に事前相談報告書が提出されました。
 その後、11月11日から25日にかけて、条例第16条に基づく近隣住民への説明が行われ、その中で、既存樹木をできるだけ残してもらいたい、工事中の安全確保と騒音振動に配慮してもらいたいとの要望が出されたため、既存樹木について伐採は避けられないものの、条例の基準以上の緑化を図ることを、また、工事中の問題につきましては、保安員を配置するとともに、低騒音型の重機を使用する予定であることを説明したとのことでございます。
 また、事業者は近隣住民への説明とは別に、条例に基づかない任意の説明会を、紅ケ谷自治会の住環境を守る会の会長及び事務局長が出席する中で、11月11日に材木座公会堂で開催し、おおむね理解を得たとのことでございます。
 なお、近隣住民への説明が終了したことを確認したため、12月5日に現地に公開標識を設置するよう指示いたしましたが、説明会の開催要望を受け付ける期間内に説明会の開催等の要望がなく、その後に行った計画公開等結果報告書の閲覧についても、閲覧者はございませんでした。
 こうした経過の後、本年1月19日に協議申出書を受け付け、現在、関係各課との協議が行われている状況にございます。
 以上が手続基準条例の手続の経過でありますが、次に図面をもとに、豆腐川の状況と市としての考え方について説明させていただきます。
 まず、お手元の現況図を御参照ください。計画地は、従前、スルガ銀行の寮が建っていた場所で、事業区域の南側を東西に横断しているのが豆腐川でございます。事業区域内に位置する豆腐川の延長は約38メートルで、うち12メートルは既に暗渠となってございます。
 次に、道路計画平面図を御参照ください。今回の計画は、事業区域内の水路にかえてカルバートを設置し、水路用地と事業者所有地により幅員5メートルの道路を新設し、当該道路に接道する形で4区画の宅地を配置しようとするものでございます。
 なお、水路の管理セクションに確認したところ、計画地周辺の道路状況が極めて脆弱で、現況図を見ておわかりいただけますように、特に事業区域の南西部分の有効幅員が2.5メートル程度しかなく、さらに、そこから南東側住宅地方面に進入した場合、その先は行きどまり道路であって途中に転回場所もないことから、かねてより緊急自動車や配送用車両の通行等にも支障があるという課題がある地区であり、道路環境を改善することにより、住民の生活環境を改善し安全を確保できること、また、豆腐川については、計画地の下流、上流とも既にかなりの部分が暗渠になっており、今回暗渠になる部分も民有地に挟まれていて、一般の方が川辺を通行できる状況になく影響もほとんどないこと、等々の判断から、水路の暗渠化を前提として協議を行っているとのことでございます。
 なお、案内図に水色でマーカーをしてある箇所が開渠の部分で、ピンクでマーカーしてある箇所が既に暗渠になっている部分でございます。
 次に、昨年末に、一部の住民の方から、本陳情に記載されている内容と同様の要望が市に寄せられたことを受けて、対応いたしました内容について説明いたします。
 市としては、要望を踏まえ、事業者に対して、樹木を残す方策がないかどうか、また、仮に伐採をせざるを得ないとしても、地域の環境保全のために対応できる方策がないかどうか検討するよう指示し、事業者からは、水路敷内の樹木については、カルバートを設置する際、一定程度根を切らざるを得ず、仮に計画上樹木を残す図面を描けたとしても、近い将来、立ち枯れして倒木する可能性があるため、住民の安全等を考えると現状のまま残すことが困難であること。ただし、代替策として、新設道路の突き当たりにある事業者所有の保安林に樹木を植えるほか、新設道路に植栽帯を設け、そこに街路樹を植えることで潤いのある環境を創造していきたいとの考えが提示され、現在、具体的な方策について、詰めの協議・調整を行っているところでございます。
 以上が本件開発事業にかかわる水路についての考え方と事業者との協議の状況でありますが、2月1日に、本件開発事業について、地元材木座紅ケ谷自治会の環境を守る会の責任者が来庁されましたので、その際、お話のありました内容についても説明させていただきます。
 その方の説明によれば、自治会として事業者とは計画地にあった建物の解体工事に関する打ち合わせを初め、新たな土地利用の計画についても、かなりの時間をかけて協議を重ねてきたこと、自治会としては、計画地周辺の道路状況を早急に改善することが必要であるとの認識を持っており、計画どおり、事業が実施されることを要望していること、事業者には、今回の計画を実施するに当たって、道路の整備に加えて、近隣住民のためのごみの集積所を整備するよう要請し、既に受け入れる旨の回答を得ていること、こうした内容については、地域住民に声をかけ、何度も事業者との話し合いを持ち、合意形成を図ってきており、今後、工事協定についても締結する予定であるとのことでした。
 以上、本陳情にかかわる経過と現状について説明させていただきましたが、市としては、事業者に市と協議した改善策と検討経過を、改めて近隣住民の方々に説明するよう事業者に要請した結果、2月7日に材木座公会堂において、紅ケ谷自治会の環境を守る会が隣接する神明町自治会に声をかける形で説明会が開催されたとの報告を受けております。
 なお、今後の対応といたしましては、これまでの経過等を踏まえ、引き続き事業者に対し近隣住民の万々の理解を求めることや、工事協定を締結することを促しつつ、自治会としての見解を改めて確認した上で、適切に対処してまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  原局の説明に何か質問ありましたら。どうぞ。
 
○萩原 副委員長  今、説明を伺いましたけれども、この豆腐川というのは市の市有地のところだと思うんですけれども、やはり市は、市が市有地の編入というのですかね、形ではなくって、やはり鎌倉の自然を守るということも、やはりすごく大事な仕事ではあると思います。この自然を守る手だてというところで、ほかに方法、この自然を守るという手だては市として考えはないのか、方法というのはないのかということを、ちょっともう一度お伺いしたいんですけれども。
 
○井上 都市計画部次長  経過等につきましてはただいま説明したとおりなんですが、もう少し詳しくお話をいたしますと、今回の開発の計画が私のところに書類が回ってきましたときに、再度、私の立場で管理セクションの方に、一応、見解を再確認をさせていただいたという経過がございます。その中で先ほど説明をいたしました、豆腐川そのものを残せることにこしたことはないだろうというふうに思ってはいますけれども、あの道路の状況から考えて、やはり地域の方々への安全性だとか利便性を考えると、早急に道路整備が必要であるということで、結局、管理者としては暗渠やむなしというような判断に至ったというふうな説明を受けておりまして、それを前提に手続条例にのっとって、現在まで手続が進められてきているという状況でございます。
 
○萩原 副委員長  今の説明を伺うと、今の段階でこの自然を守る手だては、この状況をそのまま守るという手だてはないということで理解していいんでしょうか、ということでいいんですか。
 
○井上 都市計画部次長  重ねて御説明をさせていただきますけれども、各課との協議が一度は大詰めに、もうほとんど終了した状況の中で、住民の方から事業区域内にあります、端的に言えば、その水路敷きに植わっている木を残してほしいという要望が出た経過がございました。その中で、私の立場で1回、手続をそこでとめた形をとりまして、事業者に結局来庁いただきまして、住民の方々の思いを伝え、市として先ほど事業者に要請をしたというふうに言いましたけれども、既存樹木を何らかの方策を講じることによって残せないか、あるいは、仮に伐採がやむを得ないとしても、今の環境をよりいい形で今後引き継いでいくためにできる方策がないか、真剣に検討してほしいということの作業をやった結果、先ほど言いましたような、これが改善になるかどうかというのは受けとめ方はさまざまだろうと思いますけれども、現時点においては、保安林の植樹あるいは植栽帯の設置等の考え方が事業者から示されて、現在、関係各課と詰めの協議調整が行われるという状況にあるということでございます。
 
○萩原 副委員長  はい、わかりました。先ほどの説明の中で、署名の方が何名、署名ですか、何か。事務局の方で、何名でしたかしら、済みません、確認よろしいですか。
 
○事務局  301名です。
 
○萩原 副委員長  わかりました。301名の方の署名があったということなんですけれども、やはり市として、これだけの方がやっぱり反対されているわけですね、住民の方がね。その中で、やはり鎌倉市として、これから今後ともいかに自然を守るかということも重要な仕事になると思いますので、その自然を守るという姿勢を持っていっていただきたいというふうに思います。
 
○赤松 委員長  よろしいですか。いいですか。
 ほかに質疑はございますか。ありませんか。
 
○松尾 委員  ちょっと陳情者の方のお話と行政側からのお話を聞いていて、何となくその地域の方が納得をされているような行政のとらえ方で、連絡をとりながらというようなこともあったんですけど、地域の方、何かやっぱり、なかなかそこまで浸透していないのかなというのが、率直な私、今受けた感想なんですけれども。この行政の方としては、いわゆる、住民の説明会等々で意見とかなかったというようなこともあったんですが、意見というか、意見を求めたときに何も出てこなかったというような、先ほど報告あったかと思うんですけど、何かその辺の地域の方々の御意見というのは、今回のこの問題が出てくる前というのは、特にどういったとらえ方をされていたんでしょう。
 
○井上 都市計画部次長  私どもの方で聞き及んでいる限りと、あるいは承知している限りということでお答えをさせていただきますけれども、今、陳情書に記載されている内容が、市の方に結局住民の方々の意向としてお示しいただきましたのが昨年の末という状況でございまして、先ほど条例手続の経過の中でもお話をしましたけれども、計画の公開段階等で説明会の開催要望等も特段なく、あるいは、その公開結果についての閲覧者もないという状況の中で、地元と事業者との間で一定のコンセンサスが図られてきたという形で私ども理解をしてございまして、今も自治会単位として見た場合どうなのかというのは、私ども詳細には把握はしてございませんけれども、一応、自治会として窓口になっておられる方とは、私、二度ばかりお会いをした中で、自治会として今あそこの道路状況、これだとか、あるいは、ごみの置き場の関係ですね、これにつきましては早急に改善をしてもらいたいと、ついては、事業者と回を重ねて協議をしてきた経過があるんだということを重ねて説明を受けておりますので、その辺を踏まえた中で私ども現在に至っているという状況でございます。
 
○赤松 委員長  よろしいですか。
 ほかにはございますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、ないようですので質疑は打ち切ります。
 本件の陳情については、日程確認のところでも御協議をいただきました。紛争予防調整条例に該当する案件ということで、委員会としては実質審査に入らないという確認を冒頭協議の中でしておりますので、本件の陳情の取り扱いについては継続審査ということで進めたいというふうに思いますが、よろしゅうございますか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認をさせていただきます。
 暫時休憩いたします。
               (14時14分休憩   14時25分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第8「議案第64号市道路線の廃止について」を議題といたします。
 その前に、部長から発言を求められております。
 
○石川 都市整備部長  本日、欠席職員の報告をさせていただきます。道水路管理課の比連崎課長につきましては、病気療養中のため、本日の委員会を欠席させていただいていますことを報告させていただきます。
 
○赤松 委員長  よろしゅうございますね。そういうことでよろしくお願いいたします。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  議案第64号市道路線の廃止について、その内容を説明いたします。議案集その1、1ページをお開きください。また、別紙図面の案内図及び公図写しを御参照願います。
 枝番号1、図面番号6の市道324−015号線は、城廻字中村636番8地先から城廻字中村636番13地先の終点に至る路線であります。この道路区域は、幅員1メートルから1.64メートル、延長24.16メートルの道路敷であります。この路線は、現在、一般の交通の用に供していないため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 枝番号2、図面番号7の市道324−017号線は、城廻字中村636番32地先から城廻字中村636番19地先の終点に至る路線であります。この道路区域は、幅員1.24メートルから1.5メートル、延長29.54メートルの道路敷であります。この路線は、現在、一般の交通の用に供していないため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 枝番号3、図面番号8の市道025−037号線は、鎌倉山三丁目1467番3地先から鎌倉山三丁目1541番11地先の終点に至る路線であります。この道路区域は、幅員1.13メートルから1.32メートル、延長149.97メートルの道路敷であります。この路線は、現在、一般の交通の用に供していないため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  質疑がありましたらお願いいたします。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 それでは、採決を行います。
 議案第64号市道路線の廃止について、原案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手で原案可決されました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第9「議案第65号市道路線の認定について」原局から説明を願います。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  議案第65号市道路線の認定について、その内容を説明いたします。議案集その1、8ページをお開きください。また、別紙図面の案内図及び公図写しを御参照願います。
 枝番号1、図面番号14の路線は、城廻字中村636番38地先から城廻字中村636番23地先の終点に至る路線で、この道路区域は、幅員6メートルから13.28メートル、延長129.05メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 枝番号2、図面番号15の路線は、岩瀬字内耕地741番1地先から岩瀬字内耕地742番9地先の終点に至る路線で、この道路区域は、幅員4.5メートルから8.99メートル、延長29.75メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 枝番号3、図面番号16の路線は、岩瀬字北山1493番8地先から岩瀬字北山1493番10地先の終点に至る路線で、この道路区域は、幅員4.5メートルから9.29メートル、延長20.08メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 枝番号4、図面番号17の路線は、材木座四丁目332番11地先から材木座四丁目332番7地先の終点に至る路線で、この道路区域は、幅員4.5メートルから8.74メートル、延長40.38メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 枝番号5、図面番号18の路線は、鎌倉山三丁目1070番14地先から鎌倉山三丁目1536番6地先の終点に至る路線で、この道路区域は、幅員4.5メートルから9.41メートル、延長34.87メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 引き続き、認定路線の現況についてビデオをごらんください。
                  (ビデオによる説明)
 
○赤松 委員長  それでは、質疑がありましたらお願いいたします。特にありませんか。何かあります。特にないですか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑は打ち切ります。
 採決を行います。
 議案第65号市道路線の認定について、原案に賛成の方の挙手をお願いいたします。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手で原案可決されました。
 暫時休憩いたします。
               (14時39分休憩   14時40分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第10「議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち都市整備部所管部分」について、原局から説明をお願いいたします。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  議案第70号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)のうち、都市整備部所管部分について御説明いたします。議案集その1、28ページをお開きください。補正予算に関する説明書46ページを御参照願います。
 まず、歳出でありますが、説明書46ページから51ページにかけまして、45款土木費、5項土木管理費、5目土木総務費、10項道路橋りょう費、5目道路橋りょう総務費、15項河川費、5目河川総務費、20項都市計画費、5目都市計画総務費、25項住宅費、5目住宅管理費の職員給与費は、職員の配置がえ、給与構造改革などに伴う補正を行うものであります。
 説明書46ページに戻りまして、45款土木費、5項土木管理費、5目土木総務費、道路管理の経費は4,175万2,000円の増額で、狭隘道路用地取得費の増額を。
 10項道路橋りょう費、8目交通安全施設費、交通安全施設整備の経費は562万4,000円の減額で、市役所前交差点測量業務委託等の執行差金等の減額を。
 10目道路維持費、道路維持の経費は2,000万円の増額で、市道053−101号線の復旧工事費の追加を。
 15目道路新設改良費、道路新設改良の経費は5,000万円の減額で、荏柄天神参道舗装・側溝改修工事については、次年度に実施するため減額を。
 20目橋りょう維持費、橋りょう維持の経費は3,533万5,000円の減額で、小袋谷跨線橋跨線部補修工事委託の完了に伴い委託料が確定したこと及び橋りょう維持修繕工事の減額を。
 説明書48ページにまいりまして、15項河川費、10目河川維持費、河川・雨水施設維持の経費は40万8,000円の減額で、車両購入の執行差金の減額を。
 15目河川改良費、河川改良の経費は1,910万円の減額で、坂本町低地排水ポンプ場実施設計業務委託等の執行差金の減額を。
 20項都市計画費、5目都市計画総務費、交通政策の経費は204万円の減額で、乗合タクシー実証実験委託料を次年度に実施することとしたため減額を。
 説明書50ページにまいりまして、25項住宅費、5目住宅管理費、市営住宅一般の経費は193万2,000円の減額で、市営極楽寺住宅敷地賃借料の減額をそれぞれ行おうとするものであります。
 次に、第2条繰越明許費でありますが、議案集その1、議案第70号第2表を御参照願います。道路復旧事業(市道053−101号線)につきましては、年度内では所要工期に不足が生じるため、翌年度に繰り越して執行しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問がありましたら、お願いをいたします。
 
○松尾 委員  先ほど都市調整の方から、岡本二丁目マンション計画に係る裁決後の状況についてということで報告をいただきまして、その中でもちょっと幾つかお聞きしたんですが、事業者とその後何度かお話をしているというようなことだったんですけど、協議会、先日行っていただきまして、その中で費用負担のこともちょっと質問させていただいたんですが、そのとき答弁で、事業者の方に今後お願いをしていくというようなことだったんですが、それについてはどのようなお話になっているかお聞かせください。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  事業者の方とは、つい最近も、2月13日にも連絡をとりまして、私どもの方はいろいろこういう形で道路をもとに戻すということの理解と協力をお願いしたところでございますが、事業者の方は、まだ、そういう話の中では、いろいろ自分たちの方もまだ整理が全部終わっていないと、そういう中で細かくお話しするということについては控えさせてくれというような話でございますけど、私どもの方は、それに懲りずに、辛抱強く、粘り強くやろうと、今も思っているところでございます。
 
○松尾 委員  そうしますと、仮に、この2,000万の道路の復旧の工事なんですが、予算が補正が仮に通ったとすると、いつごろをめどにというか、どういうふうな形で工事は進めていこうというふうに考えていますか、その後の。
 
○道路整備課長  復旧方法につきましては、市有地での安全の通行を確保するため、石積み等で設置し、階段を原形に近い形で復旧を考えております。
 着手というか、いつごろとなるかということでございますが、工事の着手に際しましては、事業者との調整を十分に図り、理解を求めていきたいというような状況でございます。
 
○松尾 委員  理解を求めていきたいということなんですけど、結局、これ工事に着手するには、裏側にその事業者の土地がありますから、当然、これ事業者の土地に入らなきゃやれませんし、事業者の了承を得なかったら、工事これ着手できないと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
 
○道路整備課長  事業者の方に、現地の方も詳細な現地調査をこれから行って、いろいろ工夫もしていかなきゃいけないというふうには思いますが、事業者の理解と協力が必要となる部分もあると思いますけれども、今後も粘り強く調整をしていきたいというふうに考えております。
 
○松尾 委員  粘り強くこれ調整すると言うんですけど、かなり費用負担について、今後調整していく中で、当然、事業者の方も、わかりましたというふうに受けてくれるのかどうかというのは、まだまだ今の状況じゃ見えてないようですので、その辺のところ、かなり難航することも考えられると思うんですが、その辺、もし話がつかない場合は、その後のことについてどういうふうに考えているのでしょうか。その調整がつくまで待つのか、それとも、調整がつかないならつかないなりに工事を進めていこうとするのか。
 
○道路整備課長  工事に当たりましては、繰り返しになりますけれども、事業者と調整を十分に図り、協議の中で理解を求めていきたいというふうに考えております。
 
○松尾 委員  これは理解を求めていきたいというお気持ちはわかりますけれども、これ、事業者の実際に理解を得られなかったら、先に進んでいかないものではないかなというふうに考えるんですね。それについては、そうではないですか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  これは理事者の方も本会議でも答弁しているように、粘り強く、まだ最終的に、やだよって言っているわけじゃございませんし、粘り強く私どもの方進めていきたいと。この場ではこういう答弁で御理解願いたいと思います。
 
○松尾 委員  何でそこを言うかといえば、結局その費用負担の問題で、じゃあ、やるのはいいけど、費用負担が仮にもううちは持ちませんよですとか、今はまだ100%どっちとか、そういう話ではありませんので、どこか落としどころを見つけていくような話にもなるような気もするんですよね。そういうときにどこで調整するかっていうのは、これ非常に難しいことだと思いますが。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  そのとおりだと思います。今、委員さんが言ってくれて、私も、そのとおりなんですよね。まだ、どこで落としどころっていうところは決まっていないわけです。ですから、何度も同じ答弁になって申しわけないんですけれども、まだまだこれから粘り強く、理事者初め私たちも頑張ってやっていかなければいけないんじゃなかろうかなと、そのように思っております。
 
○松尾 委員  だから、私が懸念しているのは、そうなったときに、仮にこれでじゃあいいですよと認めて進めていったときに、事業者の方は、いや、もう全然うちでは持たないという主張をされたときに、これ2,000万円という金額を税金から出しているということが、もう、これ、市の方が許可を出したのが違法だっていうことだったわけですから、これ2,000万について税金を支払うということは、かなり市民の方々、私もそうですけれども、税金でこれ負担するのかよっていう思いはすごく強いですよね。だからこそ、そこの部分というのは慎重に費用の負担の部分というのは先に話を進めてから、この補正予算についても話を進めていくべきじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺はいかがでしょう。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  補正予算の関係につきましては、万が一、万万が一ね、私どもの方としてみれば、事業者が私どもの意見のとおりそのまま乗ってくれれば、すぐやるという理事者の方も強い意思を持ってたもので、そこの間を少しでも間をあけないように、そのための準備として補正だけでもしておこうよという形で今回やっているわけでございまして、その辺の費用負担の問題については、今、委員さんがおっしゃるようにこれは避けて通れないことで、何回も同じ答弁で申しわけないですけど、粘り強く、それこそお互い納得した形の中で、そごを来さないように対応していきたいと、そのように考えているところでございます。
 
○松尾 委員  ちょっと今のお話し聞いてて、その行政の方が事業者に対して要求している部分というのは、今、行政としてはどこまで考えているんですか、この2,000万円について。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  基本的には、私どもの方は、これ不許可になりましたよと、そういう形の中で、お話としてはもとに戻してくれませんかというスタンスで構えていくのが、最初にそういう形でいくのが正道じゃなかろうかなと、そう考えております。
 
○松尾 委員  というと、言いかえると、100%すべて事業者の方で復旧工事をしてほしいという、そういう要求をしていくということですか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  それは交渉の中でいろいろ出てくるとは思いますけど、基本的には、事業者の方に御理解と、そういうものをもらいまして、やっていってもらいたいというふうに私どもは考えております。
 
○松尾 委員  そうはうまくいかないと思いますけれどもね、非常にちょっとそこのところは慎重にやってほしいと思うんですね。
 ちょっと今話を変えますけれども、この間、本会議で決議2件通りましたけれども、市有地の260−2が053−101号線に編入されたことについて、当然、決議2本とも可決をされたわけで、小田嶋議員の一般質問でも、市長は明確にもとに戻すということを発言されておりましたけれども、それについては今どういう状況ですか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  市長も言っているように、私たち職員も重く受けとめております。
 
○松尾 委員  いや、重く受けとめているのは十分聞いていますけれども、それを具体的にどうしているかということを聞いています。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  ですから、理事者の方から、もとに戻せるようにいろんな角度から検討してくれという形で、今検討している最中でございます。
 
○松尾 委員  もう、それは近日中に検討して、結果は出るという見込みはありますか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  これは近日中とか、そういうことじゃないと思います。まず、あそこの260−2というもともとの生まれですね。あの260−2というのは、まずあるのは、もともと鎌倉市の土地じゃなかったわけです。あそこは今現在260−1となっている方から、鎌倉市が昭和39年に道路の保護地として譲ってくださいよと、強制的にとったところでなしに、道路保護地として使うから譲ってくださいと言ってもらったところでございます。そこのところを昭和39年当時に譲ってもらった時点で区域変更しておけばこんなことはなかったんですけれども、たまたま区域変更していなかったものを今回したという形の中で、だからといって、いろいろな経過がある中で、そこをもとへ戻すということは、それなりにいろんな権利だとかそういうものもあるとともに、まず道路の工事、私たち、まず道路、あそこを使っている道路のことを、まず復旧しようよということをまず第一に考えれば、あの260−2を使わない限り、道路を直すというのはちょっと厳しいんじゃなかろうかと、そのような形を考えている中で、まだ、260−2をもとへ今すぐ戻すということよりも、まず道路を整備した形の中で、残った部分の260−2の土地をどうするかだとか、そういう問題もいろいろたくさん、もとへ戻すにはいろんな面がある中で、今、委員さんが言うようにどのぐらいかかるんだと言われても、やはり当時の、その譲ってくれた今の所有者がもともと所有者かどうだったかは別としても、基本的には譲ってもらった土地だということを前提にしながら、それとともにこの工事をするときに、やはりその260−2も使わなければ工事は難しいと。要するに、今までは上のりでこうなっていましたけれども、今ないわけですから、今度、下のりという位置で使わなければいけませんから、まさか道路を通れない道路じゃ、形だけつくりゃいいというもんじゃございませんから、やはりそれなりの道路をつくるためには、それなりの階段を含んだ幅員を持たなきゃいけない形になれば、下のりの部分も使わなければいけないと。そういう形の中で、道路を整備してからでも、例えば百歩譲って、その部分も道路保護地として必要ないよという形になれば、その区域から外しても、そのときでも間に合うんじゃなかろうかなと。そういう部分的なものもたくさんありますもんで、基本的には、そういう、市長の方から、理事者の方から指示はされている中で、いろんな部分で今は法的なものだとか、そういう形で今検討しているところですから、今、委員さんがどのぐらいだと言われても、はい何日という形でなかなかお答えできないところ、申しわけないと思っているんですけど、その辺のところを御理解願いたいと、そう思います。
 
○松尾 委員  今のお話ですと、そうすると道路区域の編入をもとに戻すと、今の復旧工事というものができなくなるという、そういうことですか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  復旧工事は道路の260−2も含んで、今、建設というよりも、改修することを考えておりますもんで、その部分を外すというわけにいきませんもんで、260−2の例えば戻すにしても、道路の改修工事が終わってからでも、もとへ戻す場合についてはその後でもできるというふうに私どもは理解しておりますもんで、その辺をどうするかっていうことで、今、内部で検討しているということでございます。
 
○松尾 委員  含んで改修と言いますけど、今、もう260−2の土地なんて、もともと、もうあったものが今はないじゃないですか。それを、含んで改修しなきゃいけないって、それどうやって含んで改修するんですか、それ。
 
○道路整備課長  現況に近い形で、どうしても階段を復旧するとなれば、どうしても壁をやはり山側というか事業区域内につくらなきゃいけませんので、どうしても260番の2の道路の一部を、構造物をつくらなきゃいけないかなというふうには考えております。
 
○松尾 委員  その構造物をつくるときには、これ、区域編入をしていない状況では絶対できないんですか、これ。そんなことはないと思いますよ。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  何ていうんですか、幅員というものは、やはりあそこを人が通るわけですから、それなりのものを確保しなきゃまずいわけです。階段の通るところをですね。そうしますと、000号線の方については、石積みなりそういう積んだ形の中で斜めになりますけど、開発用地の方については、やはりその部分の幅員をやるとなれば、直でやるという、やるにしても、やはりその幅員部分を確保するということは基礎的な部分だとか、そういう部分が入ってくるということを、今、道路課長が言っていることでございます。
 
○松尾 委員  それは言っている、そうやっておっしゃっていることはわかりますけれども、では、それをやるのに、この編入されたのをもとに戻してやるということができないんですかっていうことなんですよ。私は、できるんじゃないですかって言っているんです。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  現場やるのに、つくるのに、よく何か物をやるにも、足場だとかそういうものはたくさんありますよね。道路区域から外すっていうことは、委員さん百も承知していると思いますけど、道路の要するに公共用財産から不要物件となるわけですよね。そうすると、これ、普通財産にして、今よく議会からも言われていますけれども、不要物件についてはどんどん処分しろ、処分しろというふうに言われていますけど、そういうこととはまた別としても、やはり、まだまだそこのところで慌てて、何もうちの方はそこのところを道路を直そうとしているわけですから、道路用地として確保したところですから、まず、それを整備し終わってから道路から外しても、何ら、どちらが先かどうかは別としても、何らおかしくないんじゃないかなと、そういうふうに私ども思っております。
 
○松尾 委員  いや、まあ、どういうお気持ちで今それを言っているのかわかりませんけど、決議では早くにこれ戻してくださいっていうふうに、議会で決議をされているんですよね。それを重く受けとめるっておっしゃっていて、それをやることについては、特にこれ、法に抵触するようなことはないですよね。そこがあるんであれば、またそこを言ってほしいですけど、ないんであれば、議会の決議でそうしてほしいっていうふうに言っているわけですよ。それはもちろんどういうことかって私が説明するまでもなくおわかりでしょうけど、もとに戻したときに、これ再度、もし開発の許可が出て、今の状況だったら、これ許可が出ちゃうかもしれない状況だっていうことが裏にあるというのは、重々承知していると思いますけれども。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  ですから、私、先ほども申し上げましたように、260−2の鎌倉市になった経過、要するに、あの土地っていうのは、260−1の方から道路用地として譲ってもらって、例えば、委員さんがもし260−1の土地を持っていたとして、道路用地として譲ってくださいよと市が言って譲りましたと。さあ、今度、委員さんが、何年かたってあそこのところの土地を使おうとしたときに、いや、道路じゃないというような形っていう形はまずいんじゃなかろうかなと、そういう部分もあるんじゃないかっていうことを私言っているわけです。
 ですから、その辺の、外すについても、区域に入れるのについてもね、委員さん、確かに道路法では、小田嶋議員さんが言っていましたけど、法には何の規定もないです。ただ、現実的には、認定するときにも、査定図等をつくって、これ道路にしますよっていう形で図面をつくってやっているんですよね。承諾印、みんなもらっているんです。この区域変更をするときにも、土地隣接者と立ち会いをして、そういう形でみんな判こをもらって、道路区域としてしますよという形でやっているわけですよ。だから、承諾印の必要は法的にはないですけど、現実的にはそういう形でみんなもらっているんです。今回のこの廃止をしたものについても、そういう形で印鑑等をもらったり何かをしているわけです。そういう形の中で、確かにあの区域に入れたんだから、1足す1、1引く1はという形になりますけど、そういう細かいものがあるもんで、その辺をまだ整理しなければいけないというような形を、私ども、これね、区域を戻すのだめだよということを、理事者からも、私、確かに協議会のときにはいろいろ突っ張りましたけど、理事者からも戻すように何とか工夫しろという形で今はやっているところですから、その辺をもう少し委員さんたちも、もっと道水路頑張れよというような形で見守ってもらいたいなと、そう思っておるところでございます。
 
○松尾 委員  何度言っても変わらないようなので、本当にそれを戻すつもりで、私は頑張っているようには思えないんですよ。それは次長が、議員さんが勉強不足だって言われりゃそれはそうかもしれませんけれども、私は、それにしたってちょっとおかしいと思いますよ。議会の決議が出ているわけですから、すぐに戻すということで。それは違法だったら、また、それはそれで考え、認識を改めますけど、決して違法なことを要求しているわけじゃないですよね。そういう中では、何でそれをやらないかというのは、本当に私はおかしいことだというふうに思いますので。
 
○石川 都市整備部長  先ほどから、次長の方から答弁させていただいている中で、これ、260−2の土地をもとへ戻すという関係は、これ、市長ももとへ戻すというような中では、今、原局に検討させるということで答弁させていただいたと思うんですが、その中には、今、我々、道路法の中また道路法以外の件につきましても、今、詳細にあらゆる角度からいろいろ検討をさせていただいているところでございます。そういう中では、今現在、もとに戻す、戻さないについては、明快な答弁できなくて大変失礼だと思うんですが。
 それから、あともう1点の構造物の関係、原形に近い形でもとに戻すというような形ですが、これは現在の階段の幅員を保つためには、260─2の土地も使っていかないとできないという形で答弁させていただいたわけなんですが、これはいずれにしましても、まだ実際にはその構造物を、さっき道路整備課長も言っていましたように、石垣でやるか、どういう、プレキャストのコンクリート擁壁でやるか、その辺の検討をある程度はしておるんですが、具体的にまだ決定はしていない中で、どのぐらいその260−2の土地を使用するかしないか、その辺も含めて、今現在、いろいろあらゆる角度から検討しているところでございますので、その辺はちょっと御理解いただきたいと思うんですが、よろしくお願いいたします。
 
○赤松 委員長  ほかにありますか。
 
○萩原 副委員長  私も何点かお伺いしたいことがあったんですが、ほぼ同じような形で聞いていただいたので、あと、ほんの少しだけちょっと伺いたいんですけれども。
 今のやりとりを聞いていまして、業者の方にこちらの市の不許可処分の意向を伝えてあって、反応としてその場での返事はいたしかねるということをちょっと今伺ったんですけれども、やはり、ちょっと質問と離れるかもしれませんが、業者にしてみれば市が許可をしたから工事を行ったということになりますので、なかなかそこで理解を得られるのは難しいのかなと、今のやりとりを聞いて、やっぱり、私としても感想を持っています。
 それで、今回2,000万円の補正予算を組まれていますけれども、素人でして、ちょっとその2,000万円を組んだ内容ですよね、どの工事にどの程度お金がかかるのかというのが具体的にわからないので、そこのところをちょっと教えていただきたいんですけれども。
 
○道路整備課長  原形に近い形で階段を復旧するということですので、既存の石積みが撤去されている部分がありますのでそれを復旧するのと、山側について、やはり階段を一定の幅員というか以前の幅員を確保し、なおかつ、やっぱり壁をもって安定を図らなければいけませんので、それを含めて、標準工事費で概算で約2,000万円になるというふうに考えております。
 
○萩原 副委員長  石積みの部分と山側の部分ということなんですけれども、概算で、具体的には出てこないわけですよね。どの部分に幾らとかっていう形ではわからないですか。
 
○道路整備課長  これから詳細に、やっぱり現地調査を行ってみないと正式な金額は出ませんので、標準的に積んだ場合というか復旧した場合は、2,000万円になるんではないかというふうには考えております。
 
○萩原 副委員長  今後、現地調査をしてということですので、その点はわかりました。
 あとですね、1月26日の市長の説明会があったときに、市民の方からの質問で、工事期間がどのぐらいかということで、そのときの返事で6カ月ぐらいかかるというふうな形で返事をいただいていたと思うんですけれども、先ほどのやりとりの中で、業者の方に今後理解と協力を求めていくということで話し合いが行われると思うんですけれども、本当に現地の方というのは、長い間あの状態を大変な思いをされていて、強いられて大変な苦労をされているわけですよね。その期間をやはりもっと短くしてもらいたいという意見があったと思うんですけれども、その意見を受けて、あれからもう20日ぐらいたちますか、市として、そこの部分について具体的にどういうふうに、まあ、もちろん業者とのやりとりも今後あると思うんですけれども、市としてはどういうふうに短縮をしていくかっていう、具体的な話っていうのは出ているんでしょうか。
 
○道路整備課長  工事期間でございますが、仮に市でやるということになった場合、関係機関とのやっぱり事務手続なんていうものがございます。それを含めますと約半年かかる程度を見込んでおるんですが、市でやるということになりましたら、なるべく早く早期に完了できるように努力していきたいとは思っています。
 
○萩原 副委員長  先ほども申しましたけども、やはり、そこのところは一日でも早くできるように努力をしていただきたいというふうに思いますので、お願いいたします。
 
○赤松 委員長  ほかにございますか。
 
○伊東 委員  今、各委員さんの質疑を聞いておりまして、少しはわかってきたんですけどもまだわからない部分がありまして、要するに安全上の観点から、まず市道の道路の復旧をするということの市長の決断があって、それで補正を組んででも対応していくということだったと思うんですね。
 今の質疑を聞いてまして、幾つかの点がちょっとごちゃごちゃになっているような気がするんですが、まず、工事をするについて事業者側の協力が必要だというのが一つ。それを得られないとなかなか工事がしにくいんじゃないかという心配があると。もう一つは、じゃあ、今度はその工事費について事業者に対して請求するのかしないのか、どこまでするのかっていう話。これは両方一緒にしてしまってはいけない話なんで、まず、その補正を組んででも安全策をとろうということは、まず、税金使ってでも道路を復旧すると。その後、その費用請求についてはその後の交渉というふうに考えるのか、もしくは、工事に協力してもらうのと同時に、この工事費の請求についても合意が得られない、要するに負担がきちっとしなければ工事に入れないのか。そこのところを一緒にしちゃいますとね、これ、いつまでたっても、補正は組んだけどいつまでたっても着工できないということになりはしないかと、心配が出てきますよね。
 今、原局側で考えているのは、とりあえず補正を組んででもやるという決断をしたということは、その費用請求の問題は後に残ってでも、まず、市の方がその工事費を負担してでも工事に入るという、そういう考え方だったんではないのかなというふうに思うんですよね。そうしませんと、じゃあ、何で補正を組んだんだという話になってしまうわけですから。そこのところを今答弁聞いていても、何か協力ももらわなきゃならないし、それから、何か、聞いていると費用負担の話も、解決しなきゃ工事ができないみたいに聞こえたんで、その辺少しきちっと整理して答弁してもらわないと。私も最初持っていたイメージとちょっと違ってきているんで。どうですか、その辺は。
 
○稲葉 都市整備部次長  今、確かに少しその辺をちょっと誤解があっちゃいけませんので、やはり市有地の安全、市長も言っているように安全と通行の確保というのを私ども思っています。また、周辺の方々、当然不安があるというようなことの解消をすべきだということで、早急なる復旧をしなくちゃならないと、その対応を図るための最優先というべきで判断をしているわけでございまして、その可能な分として予算措置を先にさせていただいているということでございます。それはしておかないと最優先に、先ほどから道路整備課長も申しましたように、手続等もあって、予算の措置もなく、後でやっていてもますますおくれますんで早めにしたいと。まだ、それは事業者の協力は当然求めますけど、いただけなかった場合は市が行うと。当然的に、その後の業者さんにどう持っていただくとか、そのことにつきましては、今も検討は当然しておりますが、どうするかっていうのはまだ決定していません。
 ただ、あくまでも私どもは先ほど申しましたように、安全性の確保等の原形復旧をすることにはどうなんだろうと、それは今現在のある資料の中で、設計等を概算ですが起こした中で2,000万と、2,000万あればできるということでございますんで、それをもって事業者との決別というか、だめな場合でも市が行いたいと、そういうことの中で最優先するために計上したということです。
 
○伊東 委員  災害時の問題と全く同一にはできないかもしれないけど、民地からがけ崩れが起こって市道をふさいじゃったというような場合でも、とりあえず補正を組んででも、その土砂の撤去からというようなことはしますわね。だけど、その後で損害発生原因のところに対して、じゃあ、どういうふうに賠償を求めていくのかというのは、その次に来る話ですよね。
 ただ、ごちゃごちゃにできないのは、今度は、もともと原因をつくったのは市にもあるんじゃないかという話の中での交渉事はそれは残るかもしれませんけれども、天災と同じようには考えられないけれども、とりあえず、安全策を直ちに講じろっていうのも、これもまた議会の意思だったわけですから。それに対して補正で対応したという意味は、まず、その工事をするについての協力が得られないと工事が難しいって、これはわかるけれども、費用負担の問題まで話がつかなきゃ工事に入れないんだったら、何のために補正を組んだんだという話になるわけでね。そのときになってから、じゃあ、予算化すりゃいいじゃないかということになると思うんですよね。だから、その辺をちょっと整理しておかないといけないのかなというのが、まず1点と。
 それからもう一つ、先ほど来の答弁の中で、これまであった道路幅員を必ず確保するんだということでいきますと、隣地との境ぎりぎりのところに、石積みにしろ、そのコンクリを打ち込むにしろ、やろうとしても、どうしたって幅員が狭まる可能性がある。それから、260−2を使わないとなれば、これ、上塗りを今度下塗りにするわけですから、当然、その260−2を使わないと、幅員はどうしても確保するのが難しくなる。その辺もわかるんですけど、とりあえずやるとしたら、一番早いのは、多少、幅員が狭くなって、危ないところは手すりをつけてでも、安全策を直ちに講じるということになるとすれば、手すり等の安全策を講じながらも、多少幅員が狭まるという可能性もあるのかどうかね。その辺のところは全然検討していないで2,000万という数字が出てきたのか。要するに、2,000万の積算根拠が、今の説明を聞いているとおおむね概算という言い方なんでね。どういうふうにつくるのか、基本的な設計ぐらいがあって2,000万というのが上がってきたのか、その辺もよくわからない。この辺をもうちょっと説明しといてもらわないと、その補正予算通す通さないという話になったときに、根拠のないものをどうやって通せるのよという話も出かねないんで、そこのところちゃんと説明しておいていただきたい。
 
○稲葉 都市整備部次長  申しわけございません。先ほど少し申しましたんですが、今、我々が、あります図書ですね、開発用のその図書の中では、とりあえず、平面図とか、昔の現況図並びに道路に関する断面図等がございますんで、それから推測しているというのがまず一つでございます。
 あと、現状は見ていけばわかりますんですが、石積みが残っている部分が、簡単に言うとバス通りですね、000号線の場合のバス通りの横に石積みが残っています。その石積みが残っているものにつきましては、そのものをそのまま積み直すと。今残っている部分に上に積んでいく、同じような形で積んでいくということで。これにつきましては、正直申しまして、宅造法とかそういう絡みが若干あるんですが、お聞きした中におきましては、道路構造物なので宅造法等から、多少、新しくつくりますから、水抜き等はまだ別なんですが、そういうのがつくのかもしれませんが、そういうものは別にしましても、現況のものを積んでいくと。それと、今は、当然手すりは若干、下にバス停がございますので必要になってくる。さらに階段の部分があると。
 一番、今お話の部分の問題の部分というのは、民地側、今はもちろん住んでいる市民の方のとこと、それから、もう一つは事業者側のなくなった土地、そこにつきましては、市民の方のところにはとりあえず事業者側の報告等によりましては、一定の安定性を持ったものをやられて安全性を守っている。それは、ですからそのまんま大丈夫だということで、そのものにつきましてはそれをカバーするような方法でできるんじゃなかろうかと。
 一番状態が難しいというのは、先ほど言ったなくなっている部分と、260−2の部分と、あと事業者側の土地、そこの部分につきましては、今確かに原形の幅員を求めたいのですが、場合によったら少し狭くなる部分も出てくるんじゃなかろうかと。当然的に、階段部分に自転車を上げるスロープがありました、若干、今度は計画でもあったんですが、そういう部分をなくすとか、そういう形のことも考えながら、基本的には原形に近いんですが、場合によっては狭くなる場合も考えて、石積み、先ほど高橋次長が下塗りということで、下塗りのことも考えつつ、ただ、場合によっては直擁壁になる、または、これちょっと難しいんですけれども、H鋼縦矢板的なものを考えます。ただ、これは費用安くなります。だから、私どもは2,000万円だから、費用が高くなるのは当然的にRCの構造、または石積みだという中で、2,000万円でできるだろうというような判断に立っております。
 ですから、基本的にはそういうものなんですが、あとは、申しわけございません、現地を測量しないと、数量とか実際問題のものが安定がわからないということで、ただ予測としては、現地、岩盤の状態、基本的にある図面の状態、そういうものの中から判断できて2,000万だというようなお話でございます。
 
○伊東 委員  この工事をする場合に、もしですよ、事業者側の方が全く協力してくれないという形になったときには、工事ができるのかできないのか。要するに、道路敷きの中だけでやる方法というのをもし考えるとすれば、さっき、今おっしゃったみたいに、矢板を打ってでもやろうと思えば敷地内でおさまらないか、要するに民地同士の場合で、要するに境界争いなんかしているような場合ですね、その間に壁をつくろうとしたときには、控えてつくる場合がありますよね、相手の土地に入らずに。あるいは、工事する人も向こうへ入らないで済む方法のようなことを考える。要するに、そうしないと、例えば事業者との話が全然進まなかったら、いつまでたっても工事ができないのかっていう話なんですよ。
 
○稲葉 都市整備部次長  話がつかなかった場合はやらなくてはならないというような考え方で計上させていただいていますし、ただ、協力がまるっきりいただけないとなると、例えば工事一つとりましても、バス停の部分の通行どめの度合いとか、または、先ほど申し上げた民地の方に対する入り方を少し抑えるとなりますと、逆に、これもちょっと検討しているんですが、現地でつくらず、物をつくって、それを現地で当てはめる。ただ、それをするには、当然的にバス停がありますので、夜間でバス停をふさいだ形でユニックでつるとなれば、かなりのものを積んでそこにおさめるのか、そういう方法になると、費用はまたちょっとかさむかなという感じが。ただ、今の中では、協力をいただいた中でできる範疇、または、どうしてもいただけなかった場合にはH鋼横矢板的に、ただそれは恒久的なものではないんですが、そういう形というのも、とりあえず考えることも考えています。
 
○伊東 委員  何しろ、協力体制をどうにか構築して工事をするのがやっぱり一番いいわけなんだけれども、それができるまでの間、じゃあ、ずっとそのままかという心配が一つあったのと、先ほど工事期間という話がありましたけども、これ、補正で組んだということは、しかも繰り越しになっていますから、予算が通った段階で今度は何、詳細設計に入るんですか。それは当然のことながら、いろいろな条件が、非常にまだ交渉の中で条件が定まってくる部分がありますよね、隣地との間の。そうすると、これは市の方で詳細設計までやって、それで入札かけるという、そういう形になりますか。
 
○道路整備課長  そのとおりでございます。
 
○伊東 委員  そうすると、結局どんなに早くったって、施工、もし、その、事業者との間、隣地の事業者との間の協力の話がある程度進んだとしても、どんなに早くても工事発注、要するに入札して発注できるのは連休明けが最短ですか。
 
○道路整備課長  そのとおりでございます。
 
○伊東 委員  その中で、今度は工期をどれだけ短縮していくかという、そういう話になろうかと思うんだけれども、大体、それで今の質問していて、大体、市側の考えていることがある程度イメージできたんで、一応、これで質問は終わります。
 
○赤松 委員長  ほかにございますか。
 
○大石 委員  補正2,000万という形の中でのあれなんですけれども、議員として、この2,000万の補正という金額がそのまま認めていいのか悪いのかっていう判断基準の資料、何にもないんですよ、はっきり言っちゃえば。伊東委員とちょっとダブるかもしれませんが、こういう工事を、普通だったら工事の概要やら工事指標やら設計やら、こういう形でやっていくんですよと、完成図なんかがあれば一番ベストなんですけれども、そういうものがとりあえず資料として何もないという中で、口で補正2,000万円認めてくれよという、なかなか、議員としても判断をするのに難しい補正案になってきているんですね。
 今お話を聞いて大体わかってきましたけども、要望しておきます。こういうときには、そういう2,000万の判断基準ができるような資料を添付していただければありがたいなというふうに思いますので、お願いします。
 
○赤松 委員長  いいですか、特に答えは。いいですか。
 
○大石 委員  結構です。
 
○赤松 委員長  ほかに質問はございますか。
 
○松尾 委員  ちょっとお聞きしてて、今、補正をつけたということで、それをやるというもう流れになっているんですけれども、これ、もとを正せば1年前に決議をしているんですよね、この原状回復をしようということで。それはもう結局、我々も補正予算の委員会の中でさんざん要求して、それが無視されて、結局ここまで1年間ほったらかしで来たわけじゃないですか。それっていうのは、結局、その状況と今の状況というのは、一体どこが違くて今回はそれ補正をつけているんですか。何が違うと考えているんですか。
 
○赤松 委員長  では、ちょっと休憩とりますか。ちょっと休憩します。
               (15時29分休憩   15時30分再開)
 
○赤松 委員長  では、再開します。
 
○石川 都市整備部長  1年前の状況違うのは、今回は市長が不許可処分を出すという内容と、前回そういうようなところまで至っていなかった、そういうような違いがあると思います。
 
○松尾 委員  ごめんなさい。ちょっと今よく聞き取れなくて、もう1回お願いできますか。
 
○石川 都市整備部長  前回の決議と今回のあれでどう違うのかという内容の質問だと思うんですが、前回は、まだ市長としましては、まだ不許可処分の判断をしていなかった中で、今回は、今回の裁決に従って不許可処分を出すという中で、そういう中で、あの階段の今閉鎖というか、使われていない階段の安全確保という中で、それで今回補正予算を提出させていただいたと、そういうことでございます。
 
○松尾 委員  わかりました。その判断が違うということなんですけれども、もう、我々としてみたら1年前に、あそこは危険だ、危険だって周りの方からさんざん言われて、この1年間ずっとそれを辛抱してきたんですよ。それで今ここに来て、じゃあ、もう安全確保しなきゃいけないから、すぐにじゃあやんなきゃいけないというのは、私は到底納得がいかなくて、仮に補正ついたとしても、これ、やっぱり費用負担という問題はかなり大きいし、その事業者とのそれを含めた調整というのは、私はこれを本当に大きな問題だっていうふうに考えていますので、それがしっかりと調整できないうちは執行すべきではないんではないかというふうに私は考えますので、意見として言っておきます。
 
○赤松 委員長  ほかにありますか。
 
○松尾 委員  それはまた、考えますけど。今、これ、賛成、反対…。
 
○赤松 委員長  じゃあ、ちょっと待ってください。今、質疑中ですので。
 ほかに質疑ありますか。
 なければ、ちょっと私1点質問させていただきたいと思うんですが、事業者との、本件、この道路の安全対策を進めるに当たって、事業者との現段階での状況というのは、市側が理解と協力をお願いしていると、いろいろ調整をしているという以上の答弁は返ってきていないんですね、現段階は。
 2月13日に改めてそういうお願いをしたところ、事業者側は本件開発事業そのものについてのいろんな整理がついてないから具体的な話はできませんと、こういう状況だということだと思うんですね。
 したがって、補正予算、これ仮に可決されたとして、予算の執行に向かっていくには、越えなくちゃいけないいろんなハードルといいますか、課題が私は幾つもあるように思うんです。先ほどの答弁で、いろいろ御理解をいただき協力をお願いするというふうに、一くくりこう言っているんだけれども、具体的にどういう点での協力、どういう点での理解、そういうものが必要なのかという、具体的なものは何なのか、それをちょっとはっきりさせていただきたいなというふうに思うんです。
 例えば、一つの例ですけれども、まだ不許可はしてないわけですね。近日中に、先ほど都市計画部の方から不許可の通知を出す予定だという報告がありました。そういう問題が一つあるんでしょう。
 それから、協定結んでますね。その中に道路の占用許可だとか、あるいは、承認工事、道路法に基づいて許可出してますね。そういう問題がどうなのかとか、いろいろ課題があると思うんです。
 だから、それが有効なのかもう無効なのかという議論もあるでしょうけど、それはちょっとこっちへ置いておいて、理解と協力を求めるというふうに一くくりで言ってもね、何があるのかと、わからないわけですよ。だから、そういうことを具体的にちょっと説明していただきたいと思うんです。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  今、委員長がお話ししたように、私ども道路部門としては、道路の話を代理人を通してやってますけど、今、委員長が言うように、都市計画部の方からも先ほど報告があったと思いますけど、不許可処分をした時点で、不許可処分をしたんですから、不許可処分を鎌倉市の方もしているわけですから、そういう形の中で御理解してくださいというような形で、先ほどから言っていますように粘り強く協力をしてもらっていこうというふうに今考えているところでございます。
 
○赤松 委員長  今、次長から説明があるんですけれども、不許可処分というのは、これは担当は都市計画部、市長名で処分するわけですけどね。したがって、この補正予算で組まれている予算の執行に当たるのは都市整備部なんだけれども、この問題の解決は、都市整備部だけでどうこうという問題じゃないわけですね、都市計画部絡んでいますね。ですから、都市計画部の担当部局だけが、事業者にこういうことで安全策のためにやりたいんだけども、御協力お願いしますというふうに言ってみたって、これ、解決つきませんよ。私はそう思うんですね。
 だから、そういう意味で、このいろんな法的な問題から、条例だとかいろんなものに関連する問題、たくさんありますね。そういう問題をきちっと事業者との間で解決しなくちゃいけない、その責任者はだれですか、実際の責任者は。それは市長が責任者といえば責任者かもしれないけど。どこがそういう問題全体をきちっと整理して取りまとめて、きちっと事業者と話をしているんですか。現に、それをしているのか、まだそういうところまでいっていないのか、その辺はどうなんですか。そこがすっきりしないと、この道路の予算を可決したって、執行できません。私はそう思うんですよ。その辺どうなんですか。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  今、いみじくも言われたように、今までは確かに、これで不許可処分をしますと、その後の進み方になりますけど、これは確かに工事の部分については私どもの方ですけど、やはり、だからと言って私たちだけで済むもんじゃございませんから、都市計画部とも連携をとりながらこの工事に入っていくように事業者に協力を求めていく、そういうような手はずをとっております。
 
○赤松 委員長  いろいろもっと細かく質問もしたいけれども、私もこれ以上はそう深くはやりませんけれどもね。予算を可決されても、執行には大きないろんな問題点があるということ、それらの解決なくしてはなかなか困難な予算措置であるということ、それは原局も重々承知していると思うんですが、その辺についても、これ、正式な付託は総務ですのでね、総務でも論議されるだろうと思いますけれども、その点はきちっと総務部との方とも、総務部の方、予算を提案している。総務の方ともきちっとそこは合意ができているんだろうというふうに思いますけどね、きちっとしたそういう対応をしていかなくちゃいけない問題だろうと。提案している以上ですね。ということを強く感じます。
 それから、原状回復とか市道の安全対策とかって言われているんだけれども、例えば、住民の皆さんへの説明会で、市長か助役か住民の質問に答えて、原状回復という原状という意味はどういう意味なんだと。今のような形の、もうちょっときれいにすることなのか、それとも、もとにあったあの階段状に復元するということなのか、原状のゲンはどうなんですかって言ったら、原っぱの方の原だというふうに助役が答えているんですね。それだけ聞くと、前の形の階段状に戻る安全対策というふうに住民はとられているかもしれません。
 ところが、実際に前と同じような形になるのかどうか。例えば、小田嶋議員、一般質問でね、事業区域の中だけれども、原さんっていうお宅のところなんかは、特にあんな危険な状態に今あって、これについても何らかの対策は考えなくちゃならないという、市長も答弁をされておりました。費用負担じゃあどうするんだという問題は、それはあるでしょうけれども、それはちょっとわきに置いておいても、安全対策についてはきちっとしなくちゃならないという市長の答弁もありました。
 じゃあ、その安全対策をやるためには、それなりの機材や資材が当然現場に入っていかなかったら、安全対策の工事もできませんよね。そうすると、もとどおりの原状回復の階段が、その2,000万で予算化されている、それで間に合うかどうかは別にして、その工事が終わったそれから後に、安全対策をこの中の方のをやるときに、じゃあ、車はまた入らなくちゃならない。もとのような形の階段状に復元しちゃったら、その事業区域の中の安全対策をするには、またこれ壊してしまうのかとか、いろんなそういう問題も私はあるように思います。
 ですから、原状回復の中身については、最も関心をお持ちの一番直近の利用されている方々、近隣の住民の皆さん方、少なくともこういう方々と、この原状回復については、きちっとした協議の場を、きちっと私はつくっていただきたい。十分意見も聞きながら、行政の考え方、住民の御意向、そういうものをしっかりと協議の上に、設計図面もつくられていく必要があるというふうに私は思うんですけれども、その点についてはどう考えますか。
 
○石川 都市整備部長  委員長のおっしゃるとおり、原状回復につきましては、これは市長も皆さんの説明会の中で述べていましたけど、やはり、そこにお住まいの方とも一緒に協議をしながら、先ほど伊東委員さんにもお話しさせていただいた原状回復というのは、できれば幅員も同じ形でしたいという、我々原局としてはそういう考え方でおるんですが、その辺は工事の状況、また、工事の仕方によって、実際その幅員等も含めて、それから、原状回復というのはどこまでやるか、また、今委員長もおっしゃった開発区域内ですか、そういうふうなもろもろのいろんな諸課題があろうかと思うんですね。そういう中で、やはり事業者また住民の方等々、これ、都市計画部の方が開発部門になっておりますんで、その関係部とも含めて、その辺は早急にいろいろ協議してまいりたいと。単純に、その階段を安全対策、原状復旧と申しましても、やはり先ほどから、申しわけなかったんですけど、何度も事業者の理解と協力、これなくしてやはりなかなか難しい面もございまして、その辺も含めて、できるだけ早くそういう結論を出してまいりたいと、こんなふうに考えております。
 
○赤松 委員長  私も、もうこの程度で質問を終わろうと思います。今、答弁されたことについては、ひとつ、しっかりと努力していただきたいというふうに思っています。
 ほかになければ、質疑はこれで打ち切りたいと思いますが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への付託意見の有無について確認をしたいと思いますが、いかがでしょうか。送付意見、補正予算。送付意見、ありませんか。
 
○松尾 委員  私、先ほど質疑の中でもお話しさせていただきましたけど、事業者と費用負担を含めて、しっかりと調整が済んでから予算執行はすべきだというふうに考えていますので、それを附帯意見としたいと思います。
 
○赤松 委員長  という御意見でございます。
 ほかにありますか。とりあえず、総務常任委員会への送付意見ある方の御意見をとりあえず御披露いただいて、扱いについては一つ一つ協議をさせていただきます。今、松尾委員からは一つございました。
 ほかに御意見は。ありませんか。
 
○萩原 副委員長  松尾さんと同じことを繰り返すことになりますので、同じく送付ということで。
 
○赤松 委員長  費用負担の問題ということで。
 
○萩原 副委員長  費用負担の問題。
 
○赤松 委員長  では、ほかにないようですので、今お二人から、安全対策復旧工事のこの2,000万円の負担の問題、とりあえず行政が補正で予算計上をしていますけれども、負担割合の問題などについて、きちっと、何、じゃあ、もう1回改めて言ってもらいましょう、松尾委員から。協議をするのに、もう1回言ってもらいましょう。
 
○松尾 委員  費用負担の問題も含めて、事業者としっかり調整をしてから予算執行をしていただきたい。
 
○赤松 委員長  ということですね。では、それについて御意見。
 という送付意見の要望がありました。その件について、皆さん御意見をお願いしたいと思います。
 
○助川 委員  総務委員会に送付意見は送付する必要はないと思います。
 
○赤松 委員長  ほかにありますか。
 
○伊東 委員  私も、送付する必要はないし、それは予算の論議としてはおかしいですよ、私の意見は。だって、その負担割合の負担の話がつくまでは、補正は予算をつけても執行するなというんだったら、その話をきちっとしてから補正予算を上げてこいというのが普通ですよ。補正予算だけ賛成しておいて送付意見をつけるということは、これは責任逃れにもなりかねない。私は、だから反対です、そういう送付意見をつけるのは。
 
○赤松 委員長  ほかにありますか。
 ほかになければ、総務常任委員会への委員会の送付意見については、全員一致を原則にしておりますので、意見が分かれておりますので、今の送付意見の要望については、一致しなかったということで、なしということで確認させていただきます。
 そのほか、送付意見の御要望がありませんので、総務常任委員会への送付意見はなしということで確認をさせていただきます。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認させていただきます。
 暫時休憩いたします。
               (15時48分休憩   16時00分再開)
 
○赤松 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第11報告事項(1)「国道134号鎌倉高校駅前交差点改良事業について」原局から報告をお願いします。
 
○国県道対策担当課長  国道134号鎌倉高校駅前交差点改良事業につきましては、平成18年2月の当委員会でその取り組み状況を、その翌月、3月に開催した説明会の概要は、平成18年6月の当委員会で報告させていただきました。
 今回は、去る1月25日、腰越学習センターにおいて、午後7時から、地元自治町内会を初め市民等を対象とした第2回説明会を開催いたしましたので、その概要を報告いたします。
 説明会の冒頭、県から、前回の説明会で平成19年度に着手したいと話しましたが、平成19年度は詳細設計や調査等を考えていることから、平成20年度着手予定におくれることを御了承いただきたいとの話があり、その後、前回提示した基本構想(案)を改めて紹介し、前回の説明会でいただいた御意見及び御質問に対する回答、整備効果予測、調査物件等の報告、調査した植物、昆虫類の対応策、右折車線設置工法案の紹介を行った後、質疑応答に入りました。
 お手元に配付させていただいた資料は、当日、パワーポイントで紹介したものの一部で、前回の説明会でお示しした計画の基本的な考え8項目と、海浜部への影響に配慮して構造検討した上で、今回提案した擁壁構造の横断図、現地の生物調査によって確認された植物と昆虫の重要種です。
 説明会には、市外の方も含めて49名の御参加をいただき、そのうち14名の方から御意見、御要望をいただきました。
 その概要ですが、現在の信号機を変えるとか市道側に信号機をつけるなど、先に現状でできることを行ってほしい。信号の実験などをして、それでだめだったら考えればいい。事故の分析や交差点の改良効果など、説明が稚拙なレベルなので、シミュレーションをやって説明されないと次のステップに進めない。工事の渋滞や、工事に伴って調整するという信号と江ノ電の遮断機の連動についてもシミュレーションをしてほしい。国が借金を抱える中で優先順位は高いのかという御意見、御質問に対する県の回答は、信号の話は再度警察に伝え、お話しします。シミュレーションは前向きに検討します、効果予測をした中で事業として十分成り立つものと考えており、国道でもあり優先順位は高いものと考えていますというものでした。
 一方、早期の工事着手を望む声として、30年前に県に働きかけてやっと説明会が開催された。あしたからでも工事をしてほしいくらいの気持ちだ。植物より人命優先で早くやってほしい。反対意見ばかりまかり通っては前に進まないといった御意見をいただき、県から、自然との調和、環境との調和に配慮しながら工事をやっていきたいとの回答がありました。そのほか、資料や説明会の議事録をホームページで公開してほしい。簡潔にまとめた説明会の内容を町内会に知らせてほしいといった御要望もいただきましたので、県・市ともできる限り御要望に対応していきたいと考えています。
 今後の予定ですが、今回の説明会でいただいた厳しい御意見、宿題に誠意を持って対応するとともに、関係機関とも調整しながら、さらに次回の説明会に臨む予定です。
 先ほど申し上げましたように当初予定より約1年おくれることになりますが、平成19年度には詳細設計、平成20年度の工事着手、平成21年夏までの完成を目指して、引き続き神奈川県と協力して取り組んでまいります。
 今後も、事業進捗状況の中で、適切な時期をとらえて当委員会へ報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 以上で報告を終わります。
 
○赤松 委員長  質問ございましたら、どうぞ。
 
○中村 委員  今、信号機の話もあったんですけれども、当初、信号機をつけて、この道を改変すると。それはセットの話なのか、今ちょっと意見の中でも出てきて、その信号機だけ先につけてもいいんじゃないかという御意見の中で、切り離して考えることができるのか、その辺の方向は。要するに、何か方向性というのは、まだ改善の余地があるということでいんでしょうか。
 
○国県道対策担当課長  信号機について、国道の江ノ島方面と逗子方面にはついておりますけど、鎌高前から下りてくる坂の方にはついておりませんので、そこら辺のことを言っているのかと思いますので、そこら辺は所轄の警察署に行きまして、また、藤沢土木にも行きまして、相談したいと考えております。
 
○中村 委員  要するに、その信号機だけ先行して、何か取りつけるという可能性もあるという考え方でいいんですか。
 
○国県道対策担当課長  そのような、できたら実験をやってほしいというような意見と、当日、私どもは受けとめております。基本的には、右折レーンがないと渋滞の解消にはならないと考えております。
 
○中村 委員  渋滞の解消もさることながら、あそこの、要するに山側からおりてきて、右折にしても左折にしても、いわゆる線路内での待機というのがあり得ると。その危険性を回避する意味では、信号機というのは少し有効な手段かなと思ってますんで、渋滞解消はそれはそれとして考えてもらっても、いわゆるその山側からおりてきた車の安全性ということが、もし先行でできるんだったら、それも、先にできることからやってもらえればいいのかなと思いますんで、これは意見として言っておきます。
 
○赤松 委員長  ほかに。
 ちょっと質問ですけどね、2枚、前回説明事項というのがあってね、8点書いてありますね。それで、3枚目に今回提案図というんで、これ、断面図が、横断図というのか、出ているんだけど、ちょっとこれ説明してもらえますか。今までとどこがどう違うかっていうのを。
 
○国県道対策担当課長  今回の提案図は、この左側が海側となります。黒い擁壁部分が、これが現在の擁壁の面ということで、前回は、この面が海岸寄りへ約3.5メートル出っ張ったということで提案させていただきましたが、今回は既存の道路の中に、その赤い丸い杭を打ちまして、張り出し歩道ではなく張り出しの車道という形で考えておりますので、海浜の面積が基本的には減らないという考え方で提案させていただいております。
 
○赤松 委員長  なるほど。既存のその範囲で行うと、張り出しのこの車道部分も、砂浜の方に出っ張って土台はつくらないで、今のところに縦に赤いやつで支えるということの、そういうことですか。
 
○国県道対策担当課長  そのとおりでございます。
 
○赤松 委員長  特に、海浜のこの問題では、サーフィンなどをやられている関係者の皆さんが、特にそういう点をいろいろ御意見を述べられているというようなことをちょっと耳にしているんですけれども、今回のこういう新たな提案についてはどんな感触なんですか。
 
○国県道対策担当課長  今回の提案についても、いろいろ、先ほど第2回目の説明会の概要の中で出ましたように、いろいろ砂浜の方は広くなった。あと、植物、小さいのはハマベキクイゾウムシとかそういうのがあるんで、そこら辺のことの意見も出ておりました。
 
○赤松 委員長  ほかに。
 
○助川 委員  ちょっと1点だけ。この4番の、海側に1.5メートルのバスベイ、バス停車帯という。ちょっとこれ、意味がよくわからないんです。教えてください。
 
○国県道対策担当課長  現在、バス停がありますので、そこに1.5メートルのバスの停車帯を設けるということです。
 
○助川 委員  それはもう、だんだん鎌倉の砂浜が減少していく中で少しでも砂浜を確保しようという発想が、やっぱりどこかにないのかなというふうに思うんですね。
 要するに、ここの問題点というのは、鎌倉の方から来て、鎌高の坂を上がっていく右折車対策でしょう、渋滞は。だから、手前の方は2車線というのはやむを得ないと思う、ある意味ではね、解消策には。こうやってずっと行って、今度は腰越の方に行く幅がこんなに必要なのかなっていうふうに思うんですね。この真っすぐ直進で行く車が、それに加えて、バス停車帯までなぜつくらなきゃいけないのか。少しでも砂浜を残す最小限度の対策で、交通渋滞を解消するという発想がないのかなって思ってしまったんですが、いかがでしょうか。
 
○国県道対策担当課長  逗子の方面から江ノ島方向に行くところについては、どうしても2車線になります。それで、鎌高の交差点を過ぎまして、この図は前回の説明事項ですので、今回説明いたしました事項は、先ほど、今回提案図ということで張り出し車道にするということで、今回の平面図はここにはお示ししておりませんけど、なるべく海側に張り出さないような形では、また、県の方とも調整したいと思います。
 
○助川 委員  前回、今回って何かよくわからないけれども。今、私はこうやって見て、素朴な疑問というか考え方なんだけど、こういった考えで少しでも減らすっていう、要するに、バス停車帯なんかは、もっと離れたところにバス停をつくるとかいうようなことで取り組もうとしているんですか。
 
○国県道対策担当課長  もともとバス停がこの坂をおりたところにございますので、バス停の移設ということは、ちょっと難しいかなとは今考えております。
 
○助川 委員  どうも、このね、あれもよくわからないんですが、もう冒頭に言ったように、少しでも砂浜を残そうという、残しておこうという発想はないんですかって言っているだけで。停車場は前からあったから、今回もまたつくるんですっていう発想の転換っていうのはないのかなって言っているだけですから。
 
○石川 都市整備部長  先ほどもちょっと委員長に説明させていただいた、もともとは、もとは今の擁壁から3.5メートルを前に擁壁を設ける、そういう計画だったんですが、今回は、既存の今の石垣と擁壁になっていますけど、その部分に柱を建てて、それで、砂浜は侵さないという形の中で整備を図るっていう、そういうあれです。
 
○助川 委員  はい、わかりました。
 
○赤松 委員長  ほかにないですか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 報告については、了承ということでよろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認させていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第11報告事項(2)「都市計画道路腰越大船線(大船立体工区)の状況について」報告を願います。
 
○国県道対策担当課長  都市計画道路腰越大船線(大船立体工区)の状況について御報告いたします。
 小袋谷跨線橋のかけかえを含む、延長約350メートルの大船立体工区は、神奈川県が事業主体となって、平成26年度の完成を目標として事業を進めております。
 平成18年8月には都市計画変更の告示がされ、翌月の9月には用地説明会を行い、また、同年12月には事業認可を受け、現在、神奈川県藤沢土木事務所では、権利者と用地交渉を行い、道路用地の買収に取り組んでおります。
 こうした中、本市が行政財産として所有する大船地域自転車等保管場所、1ページ目の案内図でオレンジ色で着色してある箇所ですが、ここの一部に本道路用地がかかっており、その一部について神奈川県藤沢土木事務所長から譲渡依頼がありました。
 本市といたしましても、小袋谷跨線橋のかけかえは最重要課題と位置づけており、事業進捗に協力するためにも、当該地の県への売却は必要であると考えております。売却に当たりましては、道路用地にかかっている小袋谷一丁目199番2、199番4のそれぞれ一部、2ページ目の公図写しの斜線部分、面積606.15平方メートルを普通財産にし、今回その一部、図面で赤線で縁取りしてある箇所、面積245.06平方メートルを道路用地として、神奈川県に売却しようとするものです。
 なお、売却した土地につきましては、神奈川県から無償で借り受け、工事着工まで現行の保管場所として使用いたします。
 今後も引き続き、神奈川県藤沢土木事務所と協力して、早期完成に向け努力していきます。
 以上で御報告を終わります。
 
○赤松 委員長  質問はございますか。質問はありますか。
 
○大石 委員  公図上で赤い枠で囲ったところを売却と、18年度売却予定ということで、こちらの左側の斜線の入っている部分は、売却はしないという。
 
○国県道対策担当課長  今回、18年度は売却しないということで、ここも道路用地の予定地です。
 
○大石 委員  だから、売却をする、と。
 
○国県道対策担当課長  将来的には売却いたします。
 今回は、この赤い線の中だけで、その左側については売却いたしません。
 
○大石 委員  2回に分ける理由というのは。この青線のところっていうのは、その上か何かに道路が跨線橋がくるわけですよね。これを2回に分けた理由というのは何かあるんですか。
 
○国県道対策担当課長  県の用地買収につきましては、基本的には民有地を優先的に現在買収しておりますので、今年度たまたまというとちょっとおかしいんですけれども、予算的な余裕がありましたので、県の方から譲渡依頼があったということです。
 
○大石 委員  ここは民有地ですか。この公図だけを見ると、鎌倉市、鎌倉市って市有財産のように思えるんですが。
 
○国県道対策担当課長  現在は、交通政策課で、大船地域の自転車等の保管場所としての行政財産です。
 
○大石 委員  この半分しか買う予算は、県が持っていないというふうにとらえていいんですかね。
 
○国県道対策担当課長  今年度、18年度の中では245.06平方メートルの予算ということです。
 
○稲葉 都市整備部次長  今回が245.06平方メートル、私どもは全部買っていただきたいと思っているんですが、県の予算がこれで、当然、ですから19年度にもそういうことを働きかけて、ぜひ買っていっていただきたいと。ただ、県の方の関係がございましてということです。
 
○赤松 委員長  いいですか。
 
○伊東 委員  これ、もともと、自転車保管場所で取得した土地じゃないですよね。行政財産の位置づけはこうなの。
 
○国県道対策担当課長  当時、昭和61年ですか、購入したときは、放置自転車対策として大船地域の自転車の保管場所として購入した…。
 
○伊東 委員  もともと、これは都市計画道路にひっかかることわかってて買ったんじゃないの。あるいは、今後買収があるからというんで、それのために買った土地じゃなかったかな。
 
○国県道対策担当課長  もともと購入したときには、都市計画道路腰越大船線があるということを承知といいますか、そういうことで自転車の保管場所として買ったものです。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  もともと、ここは都市計画道路の計画線がございまして、全部が代替用地ということじゃございませんけど、要するに計画道路用地という形と残りを一緒に買いまして、残った部分を、現在…、済みません。もともと計画用地というものと、残りの部分を一緒に一体で買った中で、残った部分を自転車用地として活用しようという形で、今まできていたというような土地でございます。
 
○伊東 委員  だから、これ全体が、管理上は行政財産の目的は、自転車保管場所で管理していたの、行政財産として。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  買った当時はそういう形でしたけど、現在は都市整備部の自転車保管場所用地として、行政財産として管理いたしております。
 
○伊東 委員  でも、取得したときは公社か何か使って買ってる、これ。それとも、直接買ってるの。
 
○国県道対策担当課長  土地開発公社で取得しております。
 
○伊東 委員  そうだよね。
 
○赤松 委員長  伊東委員、いいですか。大石委員もいいかな。
 
○大石 委員  結構です。
 
○赤松 委員長  いいですか。これ、売却して、事業着手までの間は、現状のまま自転車保管場所として借りる予定という、最初に説明がありましたね。その借りている間、県に借料払うの。ただですか。
 
○国県道対策担当課長  無償ということで承諾といいますか、了承はもらっています。
 
○赤松 委員長  はい。それなら、わかりました。
 ほかにありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なければ、質疑を打ち切ります。
 本件報告は、了承ということでよろしゅうございますか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認をいたします。
 暫時休憩いたします。
               (16時22分休憩   16時25分再開)
 
○赤松 委員長  それでは、再開します。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第12「議案第71号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)」について、原局から説明を願います。
 
○高橋[鏡] 都市整備部次長  議案第71号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)の内容について御説明いたします。議案集その1、35ページをお開きください。補正予算に関する説明書76ページを御参照願います。
 まず、歳出でありますが、第5款総務費、5項下水道総務費、5目一般管理費、2節給料から4節共済費までは90万円の追加で、給与構造改革などに伴う追加を、8節報償費は15万円の追加で、受益者負担金一括納付報奨金の追加を、13節委託料は79万円の追加で、下水道使用料賦課・調定件数の増加による下水道使用料一括徴収事務委託料の追加を、19節負担金補助及び交付金は138万円の追加で、下水道使用料改定に伴う上下水道料金管理システム改良に係る経費の追加を、21節貸付金は1,500万円の減額で、貸付金利用件数が当初見込みより減少したことによる水洗便所改造資金貸付金の減額を、10目排水施設管理費、11節需用費は500万円の減額で、ポンプ場の光熱水費の減額を、15目終末処理施設管理費、11節需用費は800万円の減額で、七里ガ浜浄化センターの光熱水費の減額を、13節委託料は2,864万3,000円の減額で、七里ガ浜浄化センターの汚泥処理処分委託、山崎浄化センターの焼却灰処理処分委託などに係る経費の減額を。
 説明書は78ページにまいりまして、第10款事業費、5項下水道整備費、5目排水施設費、13節委託料は3,129万円の減額で、未設置汚水ます設置委託、浸水対策調査・基本計画委託、地質・土質調査業務委託の執行差金の減額を、15節工事請負費は2億1,649万7,000円の減額で、汚水管渠築造及び修繕工事、雨水排水施設築造工事の執行差金の減額を、22節補償補填及び賠償金は1,700万円の減額で、工事に伴うガス等移設補償料の減額を。
 説明書は80ページにまいりまして、第15款5項公債費、5目元金、23節償還金利子及び割引料は3億1,111万円の減額で、借りかえ額確定に伴う元金償還金の減額を、10目利子、23節償還金利子及び割引料は1,318万円の減額で、借入利率の確定に伴う長期債支払利子の減額をしようとするものであります。
 次に、歳入でありますが、補正予算に関する説明書72ページを御参照願います。
 第10款使用料及び手数料、5項使用料、5目下水道使用料、5節下水道使用料は9,307万8,000円の減額で、調定額が当初見込みよりも減少したため減額を、第15款国庫支出金、5項国庫補助金、5目下水道事業費補助金、5節公共下水道事業費補助金は250万円の追加で、補助対象事業費の確定に伴う追加を、15節まちづくり交付金は337万6,000円の追加で、補助対象事業費の確定に伴う追加を、第30款5項5目繰越金、5節前年度繰越金は1,270万2,000円の追加で、前年度からの繰越金の追加を、第35款諸収入、10項貸付金元金収入、5目下水道貸付金元金収入、5節水洗便所改造資金貸付金返還金は1,200万円の減額で、貸付金額が当初の見込みより減少したことにより減額を。
 説明書は74ページにまいりまして、第40款5項市債、5目準公営企業債、5節下水道事業債は5億5,600万円の減額で、対象事業の確定に伴う下水道事業債の減額でございます。
 以上により、今回の補正は歳入歳出それぞれ6億4,250万円の減額で、補正後の総額は、歳入歳出とも88億6,470万円となります。
 次に、第2条繰越明許費でありますが、議案第71号の第2表を御参照願います。
 汚水台帳調製事業及び雨水台帳調製事業につきましては、契約相手方からの申し出により、契約解除を行ったものでありますが、再度入札を実施し、業者の決定を行ったとしても、年度内に業務の完了が見込めないため、第2表のとおり、翌年度に繰り越して執行しようとするものであります。
 次に、第3条地方債の補正でありますが、第3表を御参照願います。
 歳入歳出予算において御説明いたしました事業債の起債限度額を、第3表のとおり変更しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○赤松 委員長  御質問がありましたらお願いいたします。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑なしと確認いたします。
 御意見はございますか。ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認いたしました。
 それでは、本件について採決を行います。
 議案第71号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第2号)に御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手で原案可決されました。
 暫時休憩いたします。
               (16時31分休憩   16時32分再開)
 
○赤松 委員長  再開します。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第13「その他」(1)要望書が提出されておりますので、事務局お願いします。
 
○事務局  1月12日付で、鎌倉市岡本二丁目5−18、大船観音前マンション問題に取り組む市民会議、代表星野芳久様から、市長による岡本2丁目マンション開発許可処分に係る事実関係究明と市長責任の審議についての要望書が提出されております。お手元に配付してございますので、御確認を願います。
 
○赤松 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認いたします。これで本日のすべての日程が終了いたしました。
 特になければ、これで終わりにしたいと思いますが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 これで終了いたします。きょうは御苦労さまでした。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成19年2月15日

             建設常任委員長

                 委 員