平成19年文教常任委員会
1月31日協議会
○議事日程  
平成19年 1月31日文教常任委員会(協議会)

文教常任委員会協議会会議録
〇日時
平成19年1月31日(火) 10時00分開会 10時54分閉会(会議時間 49分)
〇場所
議会第2委員会室
〇出席委員
前川委員長、納所副委員長、石川、山田、高野、高橋、松中の各委員
〇理事者側出席者
小野田教育総務部長、中野教育総務部次長、勝山教育総務部次長兼教育総務課長、菱田教育総務課課長代理、岡嶋学務課課長代理、山本(満)教育センター所長、望月教育センター所長代理
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、鈴木議事調査担当担当係長、小林担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)教職員の不祥事について
     ─────────────────────────────────────
 
○前川 委員長  文教常任委員会協議会を始めさせていただきます。
 会議録署名委員の指名をさせていただきます。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。松中健治委員にお願いいたします。
     ─────────────────────────────────────
 
○前川 委員長  本日の審査日程ですが、お手元の日程のとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
  ────────── 〇 ─────────────────── 〇 ──────────
 
○前川 委員長  それでは、日程第1報告事項(1)「教職員の不祥事について」原局から報告をお願いいたします。
 
○小野田 教育総務部長  今回の本市教職員の不祥事につきましては、教育の信頼を失墜し、なおかつあってはならないことだというふうに思っております。
 この点に関しまして、市民並び議員の皆様に御迷惑をおかけいたしました。申しわけございませんでした。
 今回の不祥事の経過等につきましては、学務課課長代理より報告させます。
 
○学務課課長代理  日程第1報告事項(1)教職員の不祥事について、御説明いたします。
 本件は平成19年1月24日水曜日午前10時35分、本市の公立中学校教諭の〇〇〇〇(45歳)が鎌倉市由比ガ浜の自宅にて、強制わいせつ容疑で逮捕されたもので、〇〇〇〇容疑者が、女子中学生(当時14歳)に対して体をさわるなどのわいせつ行為をしたというものです。
 教育委員会が本件を知ったのは1月初旬で、保護者の訴えによるものでした。教育委員会としては、その日のうちに〇〇〇〇容疑者本人及び当該校長を教育委員会に呼び、事実を確認したところ、おおむね事実を認めたので、翌日から自宅謹慎の対応をとっておりました。
 なお、本件については、保護者から被害者が特定されることのないように、報道関係者に公表する際には、その内容を保護者が確認した上で、保護者の意向を必ず守って発表してほしいと強い要望があり、教育委員会としては、そのことに最大限配慮して、1月24日水曜日に記者発表をしたところです。よって事件の内容については、詳細の説明を控えさせていただきますので、御理解をお願いしたいと思います。
 次に、当該校が行った保護者説明会について御説明いたします。1月24日及び25日両日とも、19時から21時までの約2時間、全校保護者を対象に説明会を開催いたしました。教育委員会からは、24日は教育長と私が、25日は教育総務部中野次長と私が出席いたしました。24日は200名以上、25日は七、八十名ほどの保護者の出席がありました。
 最初に、教育委員会と学校長が謝罪し、逮捕の日時、罪名を御報告しました。その後、保護者から出された質問の主なものは次のようなものでした。
 「子供に説明できるよう、もっと詳しいことを教えてほしい。」「なぜ、きょう逮捕なのか。公立の前期選抜入試の前日で子供が動揺する。この日を避けることができなかったのか。この日を避けることを教育委員会は警察に頼んだか。」「予兆を察知できなかったのか。」「議員がこの話をしているということを聞いた。教職員に知らせないで議員に言うのはおかしい。」「被害者のことを考えれば、もっと早く逮捕されるべきだったのではないか。」「被害者の立場に立って考えないといけない。詳細を聞き出すより今後どうするかが大切である。」「教職員は信頼されていない。信頼回復に向けて全力を尽くしてほしい。」「子供は皆先生のことを信頼している。このことを肝に銘じてほしい。」以上のようなものです。
 また、学校は報道後の対応として、マスコミの取材から生徒を守るために、25日と26日、市内の中学校の教頭先生の協力を得て、登下校時に学区内の巡回を行いました。生徒に対するマスコミの動きは一切なかったと報告を受けています。
 また、教育委員会としては、生徒の心のケアのために、1月26日から当面2月2日まで、他校に配置されているスクールカウンセラーや、相談センターや県の緊急派遣のスーパーバイザーを毎日学校に派遣して対応しています。現時点で相談人数は生徒9人、教職員13人、合計22人です。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質問はありますでしょうか。
 
○高橋 委員  ちょっと先に、学務課というのは課長さんいないんですか。
 
○小野田 教育総務部長  学務課は課長がおりますけれども、行政職でございまして、教職員の関係については課長代理が担当しております。
 
○高橋 委員  正直、今のような報告で、ああそうですかと言えるようなものじゃないと思うんですよ。その程度のことならば皆さん知っていることで、何のために協議会を開いたのかなって、そういうこと、まず最初に申し上げなきゃいけないかなと思うんですよ。
 その上で幾つかお伺いをするんですけれども、保護者の方からも御意見があったように、ちょうど受験の時期だということで逮捕にしても報道にしても、その辺を配慮したやり方はできなかったのかと、こういう御意見があったと。私ももっともなことだと思いますし、文教の委員さんに個別に御報告をいただいた中でも特にその辺のことを配慮していただきたいと、要するに詳細が少しわかったら、きちっと委員会に報告させていただきますから、しばらくそういうことを配慮して、他言しないようにお願いしたいという、こういうお話がありました。私もそれはもっともなことで、当事者だけの問題じゃないですから、そこの学校に通う生徒さん、受験生、皆さんに影響がある問題だから、そのとおりだなと私も思いましたので、特にこの件についてはふれないようにしていたんですけれども、結局一番まずいタイミングで逮捕されて、報道が行われて。聞くところによると、結局当事者の方の受験が終わったということで、当事者の方からの申し入れだったので発表したと、逮捕したというようなことなのかなというふうに思うんですけれども、それはそういうことなんですか。
 
○中野 教育総務部次長  今、高橋委員おっしゃったように、保護者から公表について細心の注意を払ってくれという要望がございました。その中に受験の時期を避けてほしいということがありましたので、私どもはそれを極力配慮して、警察の方にもお願いをいたしました。警察はその時点で、はいわかりましたということでしたけれども、時間が経過するにつれて、警察の方からいろいろ報道関係から照会があったりするので、これ以上は待てないというようなことで捜査を開始して、すぐ逮捕に至ったというふうな流れがございます。ですから私どもとしては保護者の依頼を受けて、これを強くお願いをしてきたという経緯があります。
 
○高橋 委員  当事者の受験は終わったという、私認識しているんですけれども、それはそういうことでよろしいですか。
 
○中野 教育総務部次長  終わったというのを、どういう時点で言うのかということなんですけれども、進学先が内定したということで言うならば、まだ終わっていない状況かなと思っています。
 
○高橋 委員  ただ、ちょっと私が聞いたところでは、御本人が私立なんですかね、これからですからね公立の場合はね。そちらの方の一応結果が出たということを受けて、逮捕したというふうなことで伝わってきてたんですけれど、そういうことはないんですね。
 
○中野 教育総務部次長  あくまでも当事者から伺ったということで、保護者から直接ではなかったです、校長を経由してですけれども、2月の中旬ごろには内定するであろうというふうなことは聞いておりました。
 
○高橋 委員  ということは、じゃあ受験の時期をずらしてほしいという希望は全くかなえられなかったということですね。
 
○中野 教育総務部次長  そのとおりでございます。
 
○高橋 委員  すごく影響が大きいですよね。それで結局、先生個人の資質の問題だとか病気の問題だとか、そういうことでちょっと片づけられない問題じゃないかと思うんですよ。
 この先生、いわゆるロリコンなんですか。精神鑑定か何かするんですか、したんですか。
 
○学務課課長代理  その件については一切聞いておりません。
 
○高橋 委員  何かこれ、全部の先生を検査しなきゃいけないんじゃないか、そんな話にもなりかねない話なんですけど、普通に一生懸命やっている先生が、ということであればね。要するにそこの部分については御理解いただいて、今回何も報告しませんよということだから、私は細かく聞くんですけどね。やっぱり本当にその先生だけの問題なんだったら、ちゃんと言ってもらわないと、言わなきゃ全部の先生がそういうふうになる可能性があるという見方をせざるを得ないんですよ。じゃあそれに対する対策どうするんだという、それ出さなかったら、ちゃんとやれない。この先生一人だけ問題なのかということがわかるように報告しなかったらば、そうなりますよ。それはどうなんですか。
 
○中野 教育総務部次長  この教員一人だけの問題かどうかについては、現在の時点では調査はしておりませんけれども、今後もそれで精神鑑定というような調査をするということは考えておりません。
 もちろん私どもは、今学校にいる、現場にいる教員が、もちろんこんなとんでもないことをするとは思っていませんし、その教員一人がこのような大変な事件を起こしてしまったということでとらえております。
 
○高橋 委員  結局、御本人呼んで事情聴取して、校長呼んで事情聴取をし、そこで何を聞いて、どういう答えがあったのか、そこですよ。そこをちゃんと言っていただかないと、次長がそういうふうに言ったところで、何のあれもないですよ。信用する根拠にならないですよ。それはみんなそう思いたいですよ。こんな事件が起きていいわけがないって、みんなそういう現場であってほしいと思ってますよ。だけど、実際に事故があったわけじゃないですか。じゃあこれはどうなのかと。またあしたにでも起こり得ることがあるのか、ないのか。このお父さんだって校長さんでしょう。教育一家の教育が、こういう状況だということがどういうことだと、本当に根底の根底から信頼をなくすようなね。その辺どうですか。来たときのやりとりというのは、どんなことを聞くんですか。
 
○学務課課長代理  本人に確認したのは、訴えの内容が事実であったかどうかということについて確認をしました。
 
○高橋 委員  事実確認をしただけで、別にどうしてそういうことになったかとか、そういうことは全然触れなかったんですか。
 
○学務課課長代理  どうしてこういうことになったかという形では触れませんでしたけれども、現在の心境はどう思いますかということについては聞きました。そのときに非常に申しわけないことをしたということで、本人は深く反省の言葉を述べておりました。
 
○高橋 委員  教育委員会って警察じゃないですからね。事実確認して、ああこれは犯罪だからそれでいい、あとは捜査当局に任せるんだと、これじゃだめなんですよ。どうしてそういうことが起きたのか。職場環境があるのかどうなのか。やっぱり多角的にありとあらゆることを疑ってかかって、ほかの先生がそういうことを起こす可能性があるのかないのか。そういうことをやっぱりきちんとやって、もうこういうことは起きないように、アフターだってあるわけですよ。やっぱりちゃんとこれを反省して、ほかの先生にだってきちんと周知しなきゃいけないですし、二度とそういうことが起きないようにしていただかなきゃいけないですし。今の御答弁では何もできないですよね。どうしてそういうふうなことが起きたのかということを、やっぱり教育委員会としてきちっと検証しないと。これは捜査当局の話じゃないんですよ。だから委員会に報告をしていただくわけで、これの事実確認しただけで、あと心境聞いただけで、はいそうですかじゃ何も役しないじゃないですか。その人が本当に精神異常でこうだったって言えば、これはもう明らかに全く個人の問題で。ただ、そういう教員を雇用してた責任は当然問われるんですよ。そういう先生がほかにいないかどうかというチェックをじゃあどうするかっていう、そこまでちゃんとやらなきゃいけないですよ。今、教育改革で免許更新制みたいなことが問われていますけど、そういう部分もやっぱり影響するのかなっていうふうに思います。
 それでこの際だから、ちょっとお伺いしておきたいんですけれども、校長さんのお宅で事故がありましたよね。本件と関係があるんですかないんですか。
 
○中野 教育総務部次長  校長さんの家庭のことでプライバシーにかかわりますので、事故と言われても想像しかできないんですけれども、関係はないというふうに考えております。
 
○高橋 委員  いろんなことがいろいろなふうに影響していきますから、本当に想像しなかった事件であり事故であると思うんですよ。あってはならないことですから、そういうことを想定はしてない。だけどやっぱり事件が起きたら、いろいろなことをやっぱり頭めぐらしてやっていただかないと、それに関していろんなその影響がほかに波及していくと思うんですよ。
 校長さんのことだってあれですよ。校長さんの親父さんは教育長であり、市長であり、そういう方ですから、教育一家に育って、どういうふうな。これプライバシーのことかもしれないけど、我々もそうだけど、プライバシー全部暴かれるんですよ。その人の本当に裸にされたそういうものを全部、校長さんなんていうのはそういう立場なんですよ。だからやっぱり人間性というか、向上心を持ってやっていかないと、校長が悪いか、その事件が影響しているか、それはわからないですよ。だけども、そういうタイミングの中でそういうことまで起きてくるわけじゃないですか。具体的なことを言わないから、何言っているんだろうってみんな思っているかもしれないですよ。プライバシーでは済まされないことだってあるんですよ。プライバシーのことで。それは我々も一緒です。
 余りにも報告の仕方が納得できるようなものじゃないんで。今は捜査中で身柄も拘束されてますから何もできないでしょうから、やっぱりきちっとこの事件どうだったのかということを、再発防止含めて、捜査が終わった状況で、何年かかってでもちゃんとやっていただかないといけないなという、そういうふうに思いますよ。どうでしょうかね。
 
○中野 教育総務部次長  このような事故が起きたということを、事実を検証するということについては、教育委員会としても、もちろん考えております。どういう形で検証するか、また、どういう対策を立てるかというのは、これから検討して、今もう現実に進めておりますけれども、そういうようなことで検討してまいりたいと思います。
 
○松中 委員  こういうことが鎌倉で起きたということは、もうこれ鎌倉にとっては大変なことなんですけれども、最近でも小田原市立小学校の男性教師がセクハラを働いたという記事が大きく出ているんですけれども、教育委員会の方としては、まあこれ日本の統計だろうと思うんですけれども、わいせつ行為に係る懲戒処分の件数とか、そういう実態というのは御存じですか。
 
○学務課課長代理  それについて、県の教育委員会の方から資料は送付されています。
 
○松中 委員  そうすると、これ多分、私とりあえず今回の件でインターネットで調べたんですけれども、わいせつ行為等に係る懲戒処分で、全国でこれは公立、まあ高校まであるだろうと思うんですけれども、ここ3年ぐらいは大体約100人以上ですね、四、五年。そして、平成16年で166人となっているんですけれども、免職が95人出ているんですね。この数字見て驚いたんですけれども、諭旨免職だけでも11人ですから、100人以上がやめていると。平成15人は107人免職。これは表に出た数字だろうと思うんですけれども、県の方では免職とかそういう要するに過去の数字はお持ちですか、今、県内の。
 
○学務課課長代理  今、手元にないので何とも言えないですけど、17年度のものは最近送付されています。
 
○松中 委員  じゃあその数字、ちょっと出してください。
 それとですね、結局鎌倉市は、外部からの不審者に対してガードマンを入れて安全対策というか、防止対策しているんですけど、内部から起きる犯罪あるいはセクハラ、こういうことに対してどういう対応をしているかということを私思うんですよね。外部からに対しては確かに全国でも先駆けてガードマンを入れていると。そういう不審者が鎌倉の場合には、そういう事件があったわけではないんだけれども、全国的にそういう事件が多かったんで、そういう対応をしたんでしょう。でも、さっき言った数字から見ても、全国的に見ると先生の免職が16年で95人もいる。そういうことから考えると、これ内部的にも、要するに先生というのはやはりそういうことを起こすという対象であるということは、これね、よく考えていかなきゃ。
 それで「STOP!ザ・スクール・セクハラ」というマニュアルが、神奈川県の教育委員会から出ていたんですね。これどういうものかなと思ったら、県立の学校に配られる、生徒にも先生にも配られている。そして、この「STOP!ザ・スクール・セクハラ」ということのスクール・セクハラってどういうことかなっていうふうにあれしましたら、これ生徒用に配られているんですけれども、学校において児童・生徒や関係者、保護者や卒業生等が、教職員等から不快な性的な言動を受けることをいいます、これ、スクール・セクシュアル・ハラスメント。やはり県の教育委員会の方は、当然こういうことが想定されているんで、生徒用にセクシュアル・ハラスメント防止啓発チラシというのを配っているんです、これ。私もこれ今回インターネットで調べたんで、その程度しかわからないんですけれども、これは手に入れて、我々の方に配っていただけるということはできるんですか。
 
○中野 教育総務部次長  それはいつ出されたかちょっとはっきりした年月は覚えていないんですが、市町村教育委員会あてにその資料が配付されました。そして、すべての教職員に配付しなさいという文言でしたので、そのときに全教職員に配っています。資料ございますので、それは後で。
 
○松中 委員  ぜひ配っていただきたい。他県でも、千葉県なんかでも、そういうマニュアルができてまして、先生のそういう性的な言動、あるいは不快な言動をとるようなことに対してマニュアルをつくって、神奈川県の場合には生徒用のチラシを配っている。これ、こういう事件が起きましたので、鎌倉市も、当然県の教育委員会の方でつくっているような内容を、何らかの形でやはり対応しないと、生徒の動揺もあるし保護者の動揺もあると思うので。これかなりセクハラとは、学校内におけるスクール・セクハラというのはどういうことだとか、小田原の場合には先生が児童の肩をさわって、これは非常に常習犯的なところがあって、非常に注意をしてきていたようですけれども、表に出てきてる。今回の話はセクハラというよりも強制わいせつということで非常に重大な事態なんですけれども、この今後の対応策で、さっき言ったように、人間、男であろうと女であろうと、やっぱりオオカミになり得るということはあり得るのかもしれないんで、これは性悪説、性善説、いろいろな議論あるにしても、現実にこういう「STOP!ザ・スクール・セクハラ」ということが、こういうマニュアルが出ているということは、そういうことがあり得るというか、あるから出たんだろうと思うんでね。ぜひそれを配って、ひとつ我々ももう少しこの検討したいと思うし。
 それから、県立学校児童・生徒の人権侵害にかかわる校内対応システムの例というのがあるんだけども、さっき言ったように、出てから人権問題だとかプライバシーとか、今後そういうことがあり得る場合に、対応の仕方とか、警察等、これで見ると非常によくできているのに、こういうのがあって、その対応がどうしてこうなったのか、非常に私としては不思議に思うんですけども。
 それから、非常にこれ、カウンセリングじゃないけども、アンケートをとって、先生方に対して、学校におけるセクシュアル・ハラスメントについての考える視点という形の中で、いろいろなケースがうたわれてましてね。これ今言ってもしようがないから。それから、校内研修展開で、先生に対していろいろなアンケートをとったり、やっているんだけども。これに対して、鎌倉市の教育委員会では、先生に対して何か以前にアクション起こしたことあるんですか。
 
○中野 教育総務部次長  現在、鎌倉市内の小・中学校、各学校では、ほとんどの学校が毎月、職員会議の後等に、事故防止会議ということで、服務規律に関連するもろもろの内容について扱っております。その中でもちろん今おっしゃったセクハラの関係もあるんですけれども、毎月セクハラという内容で扱っているということは、教育委員会に出されている計画の中でも、すべて毎月やっているということは報告されていませんので、1年に1回扱うのかな、2回扱うのかなということについてははっきりわかっておりません。ただ、その中でいろいろな形で研修を行っている。
 それから、今のような他市での事故、それから事件等があったときに、その新聞記事をもとに、必ず朝打ち合わせですとか職員会議ですとか、そういうときに時間をとって周知を徹底しているということは、どこの学校も行っております。
 
○松中 委員  それから、こういうひとつのセクハラ及びわいせつな事件というか、そういうケースが起きた場合に、非常に二次災害、二次被害の問題が指摘されているというのが書かれているんですね。事実確認の過程で、無視、無理解、批判などを受けて、精神的打撃を受ける。加害者の行動より被害者の行動が問題視される。事件と直接関係のないプライバシーがせんさくされたり、暴露されたり、そのようないろいろな二次被害の防止ということがあるんですけども、それらに対応するため、相談体制というのは、鎌倉市の教育委員会の場合は、どういう対応なんですか。例えば、非常に学校が信頼されるとか信頼されないとかといろいろ問題あるんですけども、県の場合には総合教育センター、あるいは総合育成の相談センター、かながわ女性センター、警察相談保護センターとかいろいろあるんですけど、鎌倉市の場合には大体どういう所でこういうものを受け付けているんですか。ケースによって違うんでしょうけれども、その辺はいかがですか。
 
○学務課課長代理  今回の件だけじゃなくて一般的な部分という話でよろしいでしょうか。一般的な部分では、もちろん保護者が、先ほどお話のあった県の相談センターに電話で相談するというケースもありますし、鎌倉市の相談センターの方に電話をしてきて相談をするというケースも多数あると聞いております。
 
○松中 委員  とにかく、先生が犯罪を起こしているわけだから、さっき言ったように外からの犯罪ではないんで、とにかく早期発見に努めるように内部的に努力するしかないだろうと思うんですけれども、さっき言った神奈川県が発行しているマニュアルをもう少し検討して、鎌倉市の方でもそれに基づくかどうかわからないですけれども、現実、事件が起きたんで、対応策を考えていただきたいと、それを強くとりあえず要求して、今後、事件の推移を見たいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
 
○石川 委員  この先生なんですけれども、とっても信頼のある先生であったことは事実です。保護者の方から、えって驚きの声がとても上がりました、新聞を見てからですけれども。だから、先生って異動するわけですよね。大中からたしか異動されたと思いますが、ほかに余罪はないんでしょうか。
 
○学務課課長代理  現在のところ、委員会の方ではその辺について把握しておりません。
 
○石川 委員  調査はなさらないんですか。
 
○学務課課長代理  現段階では、もう拘留されている状況ですので、調査できる状況ではありませんので。
 
○石川 委員  保護者の説明会がありましたけれども、大方の保護者の方たちが信じられないとおっしゃっています。それは内容を校長先生は詳しくは説明しない。保護者が聞いても校長先生は答えられなかったという経緯がありまして、そこはきちんと説明しないと保護者は納得いかないですよね。とっても信頼があって、子供にも親にも信頼されているわけですから。そうしないと、逆にこの事件って間違いだったんじゃないかと思う親も出てくるんですよ。ですから、ここは説明会の中できちんと説明すべきだったと私は考えます。
 それから、岩瀬時代は2年ぐらいだと思いますけど、大中時代というのは、たしか長いはずです。ですから、その大中の保護者の方にも、私は説明が要るんじゃないかと思うんですけれども、それはいかがでしょうか。
 
○学務課課長代理  現在のところ、それについては考えておりません。
 
○石川 委員  私、実は大変お世話になった先生でもありますし、本当に保護者としては、直接説明を学校側から受けたいと考えております。
 現在、在校生でいらっしゃる子供も保護者も不信に思っています、大変。ですから、それは本当に受験の時期でもありますけれども、動揺しないように、あえて、うわさで聞くんじゃなくて、ちゃんとした、きちんとした対応をすべきだと考えますが、どうでしょうか。
 
○学務課課長代理  それについては、先ほどもお話ししましたけれども、被害者の保護者がくれぐれも細かいことをしゃべることによって特定されるということを一番恐れておりますので、申しわけありませんけど、それについては詳しいことを述べることは控えさせていただきたいと思います。
 
○石川 委員  今回の場合、とても信頼する先生がこういう事件を起こしてしまった。なかなか表面に出てこない事件だと思うんですね。逆に言えば、ほかにもあるんじゃないかと疑ってしまいます。保護者の方たちもそういう思いです、ほかの先生は大丈夫なのかって。逆に言えば、やっぱりそこはどの先生にもあるんじゃないかという思いを払拭するためにも、やっぱり調査をすべきことではないかと思うんです。そのやり方はいろいろな方法があると思いますけど、生徒にアンケートをとるなり、そういった調査の仕方もあるんじゃないかと思うんですね。本当に人に言えなくて黙っている子もいるかもしれない。ひょっとしたらないかもしれない。ないときにはないと言い切れるわけですから、そこはちょっと対応を考えてほしいと思いますが、どうでしょうか。
 
○中野 教育総務部次長  子供たちからの訴えですとか、子供たちが現時点で受けているかどうかということについて尋ねるという御意見だと思いますけれども、その点についても今後の検討策の中に入れさせて、考えさせていただきたいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありますか。
 
○高橋 委員  今、石川委員から余罪についてあったんですけれど、これ1件1事件ということで、それ以外の余罪はないという、そういう認識なんですか。
 
○中野 教育総務部次長  警察の捜査の段階ではよくわかりませんけれども、現時点では1件と報道されていますから、私どもは…。(私語あり)
 
○高橋 委員  2件被害届が出て、1件は取り下げられているわけですよね。違うんですか。
 
○中野 教育総務部次長  それはよくわかりません。
 
○高橋 委員  それはよくわかりませんじゃなくて、事情聴取したとき、おられなかったんですか、次長は。
 
○中野 教育総務部次長  いなかったです。
    (「いない人が答えてどうするの。わかっている人が答えてください。」との声あり)
 
○学務課課長代理  それについても、被害者が何人いるかとか、そういうことについては、保護者の方からも…。
 
○高橋 委員  違うだろ、余罪の話聞いてんだよ。何をうそついてんのよ、ほかにありませんなんてしゃあしゃあと言ってよ。ふざけんなよ。それが教育に携わる人間かよ。わかるんだよ、こんなことはすぐに。自分がしゃべったらね、それは関係ないんですよ、犯罪なんだから。余罪があるかどうか、自分がしゃべれば。取り下げようが何しようが関係ないんですよ、そんなことは。犯罪は犯罪なんですよ。しゃべるに決まっているじゃないですか、わかっているんだから、警察は。しゃべるまでやりますよ、こんなのは。当たり前ですよ。それが犯罪を取り締まるということなんですよ。だから教育委員会はそんなこと隠す必要ないんですよ。
 
○中野 教育総務部次長  保護者に直接伺ってみたんですけれども、これは私が伺いましたけれども、被害届を出したか出さないかについては言えないということで教えていただけませんでした。
 
○高橋 委員  そういう問題じゃないんだよ。自分がやったって言っているんでしょう。聞いてない人が言ったってしょうがないって言っているじゃないですか。現場に立ち会った人が答えてくださいよ。
 
○学務課課長代理  先ほどお話ししました。おおむね事実を認めたということで、食い違っている部分も何点かあったのも事実です。
 
○高橋 委員  そういう問題聞いてない。1件1事件じゃないでしょう。余罪があるんだったらあるで、それはどのぐらいあるかはわからないですよ。余罪あるんじゃないか。それでいいじゃないですか。余罪ありませんなんてはっきり言うことじゃないですよ、これ。うそじゃないですか。うそついていることになるんですよ。教育長からそうやって報告受けているんですよ、我々一人ひとり。じゃあ教育長呼んできなさいよ、ここで。教育長が立ち会っているんでしょう。それで我々は聞いているんですよ。2件って聞いていますよ。ほかにもあるかもしれないし。(私語あり)
 
○前川 委員長  ちょっと休憩します。
               (10時41分休憩   10時42分再開)
 
○前川 委員長  再開します。
 
○高橋 委員  そういう隠ぺい体質みたいなことやっているから、信頼をなくしたときに余計不安になるんですよ。余罪ありませんなんてはっきり言わない。あるかもしれませんって言っておきゃいいじゃないですか。その方が正しい言い方ですよ、言えないんだったら。はっきりときっぱりと言うようなことじゃないんじゃないですか。承知しているんだから、そういうふうに報告もあったわけですから、我々に。
 それは子供たちのこと考えれば、わからなくはない。慎重にって。でもこれは犯罪だから。警察はそんな甘くないですよ。被害者の方がこういうふうに言っているからって、それを許すようなもんじゃないんですよ。自分がしゃべれば、もうそれはそれで犯罪として成立しちゃうんだから。訴えがあったから犯罪になるということじゃないんですよ。そうやってきちんとやることが、やっぱり現場にとっては私は大事なことだと思いますよ。そういうことはやっぱりまともに受けとめて事後策考えてもらわなかったらば、表面化したものだけをとらまえてやったって何もなんないですよ。
               (「ちょっと休憩を。」との声あり)
 
○前川 委員長  休憩とります。
               (10時44分休憩   10時48分再開)
 
○前川 委員長  再開します。
 
○高橋 委員  ちょっと私も大きな声出したりして申しわけなかったんですけれども、ちょっと警察が取り扱っている扱い方と、最初に相談があったりして、状況が変化していっていますから、その辺どの時点とらえて御答弁になるのか、確認しないで言ったから私も悪かったですけれど。やっぱり意見言っているわけだから、そこはきちんとね、やっぱり意見をとらまえてやっていただきたいということですよ。保護者の意向はわかります。でもそれは事件としてはきちんと検証する必要があると。それは申し上げておきますけど。
 もう1点だけ、関連で申し上げておきたいのは、このことが一番最初に相談をしたのが塾であったというね、これもやっぱり教育委員会としては、どうして学校側に相談してもらえなかったのかなということは、きちっと検証する必要があると思いますよ。これについては意見としてだけ言っておきますけれど、本当にいろいろなことを学ばなきゃいけない事件だと思いますよ。今、渦中にあるから、そんな悠長なこと言ってられないと思いますけれど、先ほどの繰り返しになりますけれど、時間かけて本当にさまざまなことを教訓にしていただきたいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ございますか。
 
○高野 委員  今のに関連して、事実確認だけ簡単に。新聞報道を見ますと、すべての新聞ではないんですけど、ほかの女子生徒からも同様の被害届が出ておりと書いてあるんだけど、今の質問を聞いてて、そういう被害届は出てないということですね。そういう認識を持っているんですね、1件以外はないということですね。
 
○学務課課長代理  具体的に被害届が出ているかどうかというのは、申しわけありませんがこちらの方では一切わかりません。
 
○高野 委員  警察が具体的に知っているのは当然なんだけど、認識があるのかということだけ確認をしたわけで、現状では1件そういうことがあるという認識をされているかということで、これはそういうことで間違いないですね。
 
○学務課課長代理  はい。
 
○高野 委員  詳細については、いろいろ私も個別には聞いている部分もあります。やっぱり一番認識されていると思うけれども、被害に遭われた方の立場に立って、ぜひ情報管理も含めて、私はそういう配慮をしてやっていただければと思います。
 同時に、今後については、さっき高橋委員さんも言われてましたけど、こういうことは二度とないように、教職員の皆さんにはマニュアルも以前配られているということですから、そういうことも改めて掘り起こすなりして、きちんと当たり前のことですけれど、公務員一般に言えることですけど、服務規律については。これはぜひまた改めてこういうことを教訓にしなきゃ生かせませんからね、して、ぜひ全教職員の方々に徹底をお願いしたいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありますか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは委員長、最後に一言させていただきたいと思います。今、それぞれの委員からそれなりに皆さん御意見おっしゃったと思いますが、これから先のことをよく考えて、教職員の育成といいますか、これからまた若い先生たちも入ってくる時期になりますので、ぜひ強化していただきたいと思います。
 先ほど松中委員からの話で、警備員は立てているけれども、中からの安全対策はなっていないと、おっしゃるとおりだと思いますので、ぜひ、その辺のところを重ねてお願いしたいと思います。
 そして、保護者の方からの議員云々の話が出ております。これに関しては、私たちの問題ですので、やはりしっかりと守秘義務を守っていかなければいけないということは…。
            (「守秘義務ないんだよ、これ。」との声あり)
 守秘義務というか、教育の中での子供たちの問題がありますので、家庭の問題もありますので、そういうふう…。
 (「おかしいよ、委員長、撤回した方がいいよ、これ。だったら、職員の方がしゃべっちゃいけないんだよ」との声あり)
 ああ、そうですか。そういうふうに考えなきゃいけないかもしれませんが私たちも…。
 (「それ委員長、意見で言うんだったら、それ副委員長とかわらなきゃだめだよ、そういう意見言うんだったら。」との声あり)
 はい、わかりました。
 そして、先ほどの17年度の数値、県のわいせつ行為の数値をほしいという松中委員の資料の件なんですけれども、用意していただけますでしょうか。お願いいたします。
 それから、STOP!ザ・スクールの件は資料を…。
           (「さっき出すって言ったでしょう。」との声あり)
 はい、わかりました。それでは、そういうことでよろしくお願いします。
 それでは、今の御報告ですが、報告があったということを確認するということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、確認させていただきました。
 本日の文教常任委員会を閉じます。ありがとうございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成19年1月31日

              文教常任委員長

                  委 員