○議事日程
平成19年 1月15日議会全員協議会
議会全員協議会会議録
〇日時
平成19年1月15日(月) 10時00分開会 10時44分閉会(会議時間 0時間42分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
伊東議長、中村副議長、早稲田、久坂、納所、原、萩原、石川、岡田、山田、渡邊、前川、大石、松尾、三輪、小田嶋、高野、高橋、助川、白倉、野村、藤田、松中、森川、吉岡、赤松の各議員(千、本田議員は欠席)
〇理事者側出席者
石渡市長、佐野助役、金澤助役、戸原経営企画部長、兵藤総務部長、小山総務部次長、岡部総務部次長、内藤総務課長、讓原職員課長、高橋(保)都市計画部長、井上都市計画部次長兼都市調整課長、西開発指導課長、猪本建築指導課長、石川都市整備部長、稲葉都市整備部次長兼下水道課長、比連崎道水路管理課長、
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、福島次長補佐、小島次長補佐、原田議事調査担当担当係長、鈴木議事調査担当担当係長、久保担当書記
〇本日審査した案件
1 岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決に伴う対応について
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○伊東 議長 それでは、ただいまから議会全員協議会を開催いたします。本日はお忙しいところ、急遽、全員協議会に御出席いただき、ありがとうございます。
まず初めに、私から本日この全員協議会を開催するに至った経過を若干御説明させていただきます。
本日の全員協議会の案件は、先日、御連絡いたしましたとおり、岡本二丁目マンション開発についてでありますが、本件につきましては、今月5日に、県の開発審査会の裁決が出され、これを受けて同日午後に理事者から正・副議長に裁決の結果の報告があり、あわせて今後の対応については裁決書の内容を熟読し検討したいので、そのための時間をいただき、一定の方向がまとまった時点で議会代表者会議へ報告したいということでありました。正・副議長といたしましては、これを了承するとともに、この県開発審査会の裁決結果を裁決文書の写しとともに、所管の建設常任委員会正・副委員長、各派代表を初め、全議員に速やかに報告し、今後のことについては方向がまとまった時点で、代表者会議の開催をお願いする予定ということも伝えてほしいということをお願いいたしました。
その後、週が明けて9日になり、建設常任委員会正・副委員長から正・副議長に対して、5日に裁決結果の報告が各議員に行われたが、所管の建設常任委員会としては改めて報告を受けたいという申し入れがあり、5日の時点での理事者の報告状況を踏まえつつ、早急に建設常任委員会協議会を開催することで理事者側と日程調整に入りました。協議会の日程につきましては、12日金曜日か、16日火曜日のいずれかを予定し、調整しておりましたが、先週10日に理事者としては、今後の方向づけをするには一定の時間を必要とする部分があり、それについては直ちに報告ということはできないが、行政として独自に判断できることがあるので、それについては早急に対応したいという意向があるということから、正・副議長としては、もしそうであるならば、建設常任委員会協議会の開催を予定していましたが、むしろ全員協議会で説明した方がよろしいのではないかということを理事者にお話をさせていただいたところ、理事者から15日10時に全員協議会を開催してほしいという申し入れがあり、建設常任委員会正・副委員長の御了解を得た上で、本日、この全員協議会を開催することになったものであります。
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○伊東 議長 それでは、報道機関の取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告願います。
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○事務局 本日の全員協議会に、朝日新聞、東京新聞、毎日新聞、神奈川新聞、読売新聞、産経新聞、NHK及び鎌倉ケーブルコミュニケーションズから取材並びに写真撮影及びビデオ撮影の申し出がございます。また15名の傍聴希望の申し出もございます。本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
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○松中 議員 ちょっと議長、1点。これ全員協議会、きょう開くけど、建設常任委員会協議会とか何とか開かないの。
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○伊東 議長 それはまだ決まっておりません。
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○松中 議員 それじゃその後、決めるの。
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○伊東 議長 それは建設の方の御判断に。
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○松中 議員 そうかね。普通開くんじゃないの、これ。建設常任委員会だって。まあ、いいや、それは。とりあえず、そういうことを指摘しておきます。
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○伊東 議長 ただいま事務局からの報告について、許可するということでよろしいか、御確認を願います。
(「はい」の声あり)
それでは、入室のため、一たん休憩いたします。
(10時04分休憩 10時06分再開)
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○伊東 議長 再開いたします。
それでは、岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決に伴う対応について、理事者から報告を願います。
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○石渡 市長 本日は御多用のところ、全員協議会を御開催いただきまして、まことにありがとうございました。
本日の案件でございます、岡本二丁目マンション計画に係る神奈川県開発審査会の裁決に伴う対応につきまして、御報告をさせていただきますが、まず初めに深くおわびを申し上げたいと思います。
岡本二丁目マンション計画に係る都市計画法第29条第1項の規定に基づく開発行為の許可処分は、行政不服審査法第43条第2項の解釈を誤った違法な手続により処分を行ったことを理由として、これを取り消す旨の裁決書が1月5日に、本市あて送達されました。
開発行為に係る許認可事務の執行に当たりましては、一昨年の12月の裁決の結果等を踏まえ、厳格・適正な審査に努めてきたところではありますが、結果としてこのような状況に至りましたことにつきましては、改めて議会の皆様方を初め市民の皆様に対し、深くおわび申し上げたいと思います。
それでは、御報告をさせていただきます。まず、申請に対する取り扱いについてでございますが、裁決の結果を真摯に受けとめ、現在、提出されております申請につきましては、市長として速やかに不許可処分を行いたいと考えております。
次に、行政としての責任でございますが、今回の審査会の裁決により、鎌倉市の開発行政に対する信頼を著しく損ね、市政に混乱を招いた責任を痛感いたしております。改めて議案として御提案をする所存でございますが、市長としてみずからの給料の10分の2を3カ月減給し、また助役についても給料の10分の1を3カ月減給することを考えております。また、職員につきましても、職務上の義務違反や懈怠などがあったのか、考査委員会に諮問し、御審議をいただきたいと考えております。
さらに事業者に対しましては、裁決書が送達された1月5日に、工事を再開しないことと、安全の確保を指示いたしましたが、市道053−101号線についても、今後、市としてとり得る対応について慎重に検討しつつ、事業者とも協議を重ねるとともに、住民の方々にも御理解と御協力をいただきながら適切に対応してまいりたいと考えております。
以上、1月5日に送達されました神奈川県開発審査会の裁決の内容と、そのことに伴う対応について御報告をさせていただきましたが、私といたしましては、市民、議会及び関係者に多大な混乱を与えましたことはまことに残念であり、市長として重ねて深くおわび申し上げます。また、市民の皆様への説明責任を果たすものだと強く感じております。今後、私の気持ちを含め、皆様方にお伝えしたいと考えております。議会におかれましても、よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。
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○伊東 議長 ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたらお伺いいたします。
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○小田嶋 議員 このたび、岡本二丁目マンション開発計画について、二度目にわたる県開発審査会の不許可、つまり許可の取り消し裁決が下されたということは、市長はこれまで慎重に審査し、たび重なる議会の決議を受けてもその考えを変えず、また鎌倉市議会が多数をもって、この計画にかかわって市の土地、市有地、そして公道を、この計画の開発区域内に編入することは認められないという、こういう重大な問題に係る決議を受けてもなお、それを重く受けとめて慎重に対応すると述べながらも、あくまでこの計画の再び開発許可を下すと、こういう流れを受けて、本日、その誤りを認め不許可処分にすると、このように今説明がありましたが、鎌倉市はこれまで開発行政にわたって、市民の信頼を得て、そしてまちづくりに全力を挙げてきたと、そのように自負されていると思うのですが、今回の再びの取り消し裁決、これは本当に深刻な問題だと、鎌倉市政にとって全く汚点、そして市民の信頼を損なう大変な問題だと、このように、これまでにも決議のたびごとにその点を指摘してまいりました。
本日、市長が速やかにこの開発計画について不許可処分にすると、今御説明ありましたが、しかし、これまでに至る経過は、市民にとっては大変不安とそして多大な迷惑をかけてきたという問題があります。これに対しては、市長は説明責任を今後果たすために、市長自身の言葉で気持ちを伝えていきたいとおっしゃっておりますが、まず先に、議会が示した決議、まず最初に示した決議は、市長の問責決議が通り、そして原状回復を求めるこの要求が決議、可決されておりますし、また、開発手続の条例に違反する。だから市長の問責決議が可決されております。また、先ほど申しましたように、市の土地と公道を編入する、このことは認められないという決議、この三つにわたって鎌倉の議会の意思が示されております。これに対して市長は、この決議を、今、取り消し裁決を受けた時点において、この議会決議をどう受けとめて考えているのか。そのお考えをお聞かせください。
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○石渡 市長 これまでの議会の御指摘等々全部含めまして、開発行政に対する信頼を著しく損ね、深く反省を申し上げたいところでございます。
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○小田嶋 議員 今、信頼を損ねたことに対して深く反省されているというのであれば、この件に従うということをはっきりこの場で明言されるべきだと、それが市民の信頼を回復する上でも議会の信頼を回復する上でも、大切なその土台となると思うのですが、その点、御明快な答弁をお願いいたします。
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○石渡 市長 当然、重く受けとめさせていただきますが、事業者にかかわる問題も含まれておることであるというふうに考えております。その点については、今それへの御答弁は差し控えさせていただきますが、いずれにしても、よく今までの経過を精査いたしまして、重く受けとめさせていただきたいと考えております。
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○小田嶋 議員 今の重く受けとめるという答弁は、議会でも繰り返し御答弁がありましたけど、しかし、その結果はどうだったんですか。県の審査会の結論は、その市長の重く受けとめる対応は間違いだったと、はっきりと下したわけですから、それは事業者側の相手があるからという理由では逃げられません。その重くという意味は、議会の決議の方向で進める立場にありますと、今はっきりお答えをいただきたいんですが、どうでしょうか。
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○石渡 市長 議会の決議の方向で進めさせていただきたいと考えております。
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○小田嶋 議員 そのお言葉で、また市民の皆さんも鎌倉市長がこの誤りを、教訓を踏み台にして本当に市民が、まちづくりを本当に一緒になって進めていく、そういうスタンスに立ってくれるのだという、一つの一歩前向きな姿勢を示していただけたと思います。
さらに、市民に対しての説明責任を果たすというそのお気持ちは、今お話にありましたが、これまで再三にわたる意見書を出したり、また都市計画審議会の会長や、また建築紛争調停委員の方が、市長のこの対応に対しては抗議の意味で辞職されるなど、また、あらゆる市民運動団体の方々が鎌倉市のまちづくりにとっては大変重大な問題だからこそ、再三再四、市長に対してその誤りを、意見を述べ続けてまいりました。これらの方々に対して、どのような形で市長のその説明責任を果たし、深く謝罪を伝えていくのか、具体的な考えをお聞かせください。
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○石渡 市長 今ここで何月何日とは申しませんが、できるだけ速やかに説明責任を果たさせていただきたいと考えております。
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○伊東 議長 ほかにございますか。
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○高橋 議員 今回の裁決につきましては、ある程度は予測はしていた結果でありますけれども、こういう結果が出て本当に残念に思っています。
先ほど小田嶋議員が、議会の決議の方向でやってほしいと、それを明言してくれということでありましたけれども、一つは、もう同じことを二度繰り返さないように、二度法律違反を犯さないようにやってくださいよという決議については、これはその方向でやりようもないんですね、二度目、取り消しになってしまいましたから。その部分が本当に残念で仕方がないです。
時間を戻すわけにはいかないので、今後どういうふうにするかということの質疑をしていきたいなというふうに思うんですけれども、5日に文書が来まして取り消したということがわかったわけであります。これについては、業者さんの方にはすぐにお伝えはしていただいているんでしょうか。
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○金澤 助役 事業の代理人の方に連絡を入れております。
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○高橋 議員 それは5日の時点でお話しいただいているということですか。
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○金澤 助役 そのとおりでございます。
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○高橋 議員 先方はどのように申してたんでしょうか。もう一度、一から申請し直ししたいとか、そういうふうなことを言っていたんでしょうか。
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○金澤 助役 そういうお話はなくて、取り消しの裁決が出ましたという話をしております。その先の話はまだしておりませんでした。
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○高橋 議員 これは事務手続上の問題ですけれども、取り消しになって、きちっと市の方でも取り消しの処分を行うと。1回取り消しになりますけれども、再度取り消しになった部分をきちっと整理をして、もう一度開発の手続をするということも事務手続上は可能なんですね。可能なんです。そういうふうな格好をやっぱりとられますと、これまで本当にいろいろと議会としてもやってきたわけですから、本来、半分が緑地保全推進地区になっておりますし、この開発ができないんだということをきちっと調査をして、こういう理由でここは開発行為ができないんですよということを市としてやっていれば、こういうことって起きなかったと思うんですね。これからも行政側の協力がなければ、開発の申請ってできないと思います。というのは、審査会の方、私、傍聴しまして、多分、唯一方法があるとすれば、260−2ですか、この用地を業者側に払い下げをすると。業者側の土地として開発区域内に取り込んでやっていけば、開発、法的にはクリアをすると。そういうことを多分示唆したやりとりがありました。それが多分私は考える唯一の方法だと思うんですけれども、こういうことをやって、三度目の開発計画を一からやるにしても、やるようなことがあっては、これはならないというふうに思うんですね。いずれにしても、260−2を使わないとこの開発行為というのはできませんし、また開発審査会、裁決書にも書いてありますけれども、市長の固有の権限であって、何か手続上出てきたら必ずその方向で市長が判断しなければならないんだと、そういうものではないんですよというところまで言及がされているわけでありまして、市長さんの判断によるところもあるわけですけれども、取り消しの処分、ちょっとこれいつ行うかわかりませんけれども、その後、業者さんが三たびこの申請を出してきたときに、やっぱりそれを受け付けることは受け付けるけれども、ちゃんとできませんよということをきちっとやっていただけるかどうか、そこは確認しておきたいと思います。市長さんの判断もあります。
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○石渡 市長 裁決書の余事記載についても重く受けとめておるところでございまして、再申請等についてもしっかりと対応してまいりたい。今の時点では、それ以上のお答えはできませんが、いずれにしても余事記載で明示をされておりますので、その点について重く受けとめさせていただいておるところでございます。
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○高橋 議員 そこのところは、きちんと約束をいただきたいなというふうに思います。
それから、処分庁側の処分についての検討も行っていると。理事者についてはこんな形でどうですかという話もありましたけれど、これは今回の二度目に取り消しについてだけ言及すればいいということじゃなくて、1回目の取り消しについてまでさかのぼって検証する必要があって、それについての評価処分ということについてもやらないと、この岡本の問題というのは解決しないと私は思うんですけれども、この辺はどのようにお考えでしょうか。
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○石渡 市長 1回目の処分も含めて考えてまいりたいというふうに考えております。
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○高橋 議員 これは業者さんとどのようなやりとりがあって、どのような経過で許可をしていったのか。本当に県下に例のないような許可の形態、それからさらには取り消しになった後の対応も、県下に例のないような対応の仕方もしてきたと。こういうことがどの時点で、だれが判断をしてやっていったのか。そういうことを細かく一つ一つ検証をして、やっぱり二度とこういうことが繰り返されないようにしていただくということが大切だと思います。当然、行政側の調査、検証ということとあわせて、議会側も同じように議会の立場でそういったものを一つ一つ細かく検証する必要があるというふうに思いますので、また、そういう機会が議会側にありましたら、行政側としては現在の担当者以外の当時の担当者も含めて協力体制をとっていただきたいと、こういうことだけはお願いをして、一応質問を終わります。
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○伊東 議長 ほかに御質疑ございますか。
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○森川 議員 今回の県の審査会の裁決書の、要するに取り消し処分の理由というのが、本当に今まで再三再四議会の中で指摘してきたことが、そのままやはり県の開発審査会の判断の理由となったというところについては、本当に私ども残念でしようがありません。
それで、とにかく今回は二度目の処分取り消しというような判断になったわけですけれども、先ほど市長は議会の決議の方向で進めるということと、それから裁決書を重く受けとめるという御答弁がございました。そうした中で、これから事業者と具体については話し合っていくのだと思いますけれども、私もまさか三度目の今回申請で許可ということはあり得ないとは思いますけれど、今後、事業者と話し合いを進めるにしてもですね、先ほど市民の方々に対してはきちんと説明責任を果たしていくということをおっしゃっていらっしゃいましたが、説明責任を果たすだけではなく、きちんと市民の方々と今後の方向についても話し合って、議会でももちろんですけれども、多くの方が合意できるような方向で、この岡本マンション問題については進めていただきたいと思うんですが、説明責任を果たすだけではなく、やはり市民ともう一度方向性についても話し合うということを、ぜひお願いしたいんですが、その点についてはいかがでしょう。
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○石渡 市長 御指摘のとおり、当然、今後市民の方と話し合いを進めていかなければいけない部分があると思います。したがいまして、説明の責任というのは一度ならず当然数回行われるべきだというふうに思っていますし、とりあえず今の時点での御説明の責任もあると思いますし、また今後は市民の方の御理解を得ながら進めていきたい。その上でも、当然そういう場においては、説明会等も含めてまたやらせていただきたい。そういうことも含めて、説明責任があるというふうに感じております。
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○森川 議員 この問題については、本当に多くの市民の方たちが反対をしてきて、議会の中でも再三再四この問題については指摘をしてきたところですけれども、今後の方向性については、ぜひともこのようなことが再び繰り返されることがないように、やはり鎌倉市全体の開発について、これは影響を与える問題だと思いますので、慎重なる執行機関としても方向性を市民とともにつくっていくということを、ぜひともお願いしたいということだけ要望しておきます。
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○松中 議員 いろいろ聞いてきたところでありますけれども、我々の方、議会の方としては、原状回復というのは決議しております。それはともかく、相手のあることでありますけれども、とりあえず現在のあの状態をこのままにしておいていいのかという安全上の問題があると思うんで、公有地のところに、とりあえず、要するにあそこは歩道にもなっておりますので、また近くにはバス停もあって停留所がありまして、多くの乗降客が待っている。あそこではおりていないのかもしれませんけれども、とりあえず安全対策を速やかにしていただきたいと思うんですけれど、その点につきましてはどのように考えているか、ちょっと答弁をお願いいたします。
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○石渡 市長 やはり真っ先に原状回復の御決議もいただいておりますが、御指摘のとおり、安全対策、これが一番重要なもの、早急な問題と認識をいたしております。
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○松中 議員 そういうことで安全対策を速やかにして、あのままでさらに事業者の交渉等で遅れるようなことがあってはいけないと思うので、とりあえず速やかに着手をしていただきたいと思いますけれど、もう少しその辺の決意を述べていただきたいと思います。
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○石渡 市長 私どもでなし得る安全対策は最大限させていただこうと思っています。
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○松中 議員 ぜひ進めていただきたいと思います。
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○伊東 議長 ほかに質疑ございますか。
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○岡田 議員 もう皆さん言われているので、重複はなるべくしたくないと思いますけれども、市民への説明責任ということで、市長さんは積極的に頑張ってやっていきたいと、こんなふうに申されて、私はありがたいなとこんなふうに思っていますが、近々のうちに鎌倉商工会議所の方で市民の集会がございまして、そこにも多分市民の皆様から、行政の皆さん出てきて説明してもらえないかというような要請もあろうかと思いますが、そういうようなところにも、市長さん出て説明していくというようにお考えでしょうか。
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○石渡 市長 今回の審査人の代表の方から文書もちょうだいいたしておりまして、代表者の方と近々のうちにお会いさせていただきます。その中でそのようなことについても検討、お話し合いをさせていただきたいと思っています。
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○岡田 議員 ぜひ前向きに検討していただきまして、積極的な説明責任を果たしていただきたいと、こんなふうに思います。
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○伊東 議長 ほかに御質疑、御意見ございますか。
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○赤松 議員 共産党議員団としては、先ほど小田嶋議員から基本的な点について質問もさせていただきました。今後の解決すべき諸課題、たくさんあると思うんですが、それらについては今後検討した中で、市長の方からまた説明があるというふうに理解しておりますので、それら予想されることたくさんありますが、きょうは質問は避けたいと思いますし、2月定例会も間もなく始まりますから、そういう中でもまた質問させていただきたいと思います。
一言ですね、最初に私苦言を呈したいのは、市長が先ほど謝罪の言葉をその席から立って述べられましたけれども、さまざまな不祥事、行政関係機関、あるいは民間も含めて、国民に対して謝罪をするときは、まず頭を下げる。市長は立って謝罪の言葉を述べておりますが、理事者である両助役はそのまま座ったまま。本当に反省しているのかと。一緒にそこに立ってですね、頭下げるぐらいの姿勢があってしかるべきではないですか。私はそう思いますよ。それはいいですよ。そういう姿勢が、私は本当に鎌倉市として、このまさに前例のない醜態をさらけ出したんです。市民も議会も、決議をしたり、過ちを議会が明確に述べているのに、それ行けどんどんでやってきたんだ。それが間違いということが明確になった。前代未聞の出来事。本当に市民に対して責任を果たすという立場ならば、率直なおわびの姿勢を示していただきたいというふうに私は思います。
それで安全対策のことが今話に出ていますが、私もこれが緊急の課題だと思っております。それが近隣の住民に対する最大限の、私は市長が今直ちにとるべき責任だと思います。通行可能な状態に即刻してください、安全策を含めて。それいいですね。
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○金澤 助役 先ほど市長も申し上げましたが、責任を持って対応してまいりたいというふうに考えております。
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○赤松 議員 それから、私はこの審査会の二度目の裁決を受けたときに、ガーンと頭に浮かんだのは御成小学校の改築問題で、文化財専門委員の先生方の総辞職したことを思い出したんです。発掘調査の結果、中世、古代の遺構がはっきりして、まさに史跡に匹敵する重要な遺構が明らかになった。それでも100本のくいを打って遺構を破壊するような、市みずからがそれをやろうとした。それに対して文化財専門委員の先生全員が総辞職されました。今日、そういう事態の中から遺構と両立する学校建設ということで既に建ち上がっておりますが、ちょうど私は総辞職の新聞報道があったその日に、一般質問の順番で私質問することになって、この問題についても質問をさせていただいたわけですが、今回の場合に、審議会の直接関係するところの総辞職なんていうことではありませんが、少なくとも都市計画審議会の会長さんが、いろんな意見書を上げたりして市長にも再考を求めたりした中で、それを強行するという中で抗議の辞職をする。ほかの審議委員の先生もおられた。そればかりではなくて、さまざまな建築だとか都市計画だとか、そういう専門の方々からも意見書が出された。私は御成のときと同じだと思っていますよ、そういう意味では。これは本当に私は市長の責任大きいと思っています。市長が委嘱をした方々ですからね。これは市民に対して説明責任を果たすという、ただ、そういう抽象的な話ではなくて、これはきちんと私は市長、責任果たしていただきたいと思いますよ、こういう方々に対して。市長、それはどうですか。
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○石渡 市長 御指摘のとおり、市民の方に対する信頼を著しく損ねた責任、重大に受けとめております。私としての使命、責任、全うすること、これも非常に責任のとり方であるというふうに考えています。
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○赤松 議員 それから、市民に対しての説明責任の話がありましたし、その責任を果たしていきたいというお言葉がありましたから、私はそれはそれできちっとやっていただきたいと思いますが、速やかにやっていただきたい。と同時に、これはこの事件から行政に対する不信が大きく広がっていますよ、今。何をやっているんだっていって。私は全市民に対して、市長は謝罪すべきだと思う。全市民に対して。これは、その方法は市長、考えていただきたいと思いますが、ぜひお願いします。それはいいですね。
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○石渡 市長 それについてもどのような方法がいいか含めて、早急に考えていきたいと思っております。
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○赤松 議員 もう一つ、議会は行政のチェック機関です。私は少なくとも二度にわたる審査会の許可の取り消し、こういう事態の中で1年数カ月の間に、議会は議会としての一定の責任を私たちは果たしてきたというふうに思います。市長に対する問責決議は二度、原状回復決議と編入同意は認められないという決議、合計4本の決議を上げてきました。残念ながら全会一致の決議にはなりませんでした。反対をされた議員もおりました。賛成なさらなかった議員もいた。市長減給処分を先ほどお話になりましたけれども、明白な誤りに対して議会がそれは間違いだという声を上げることに賛成をされないというのは、どういうことなんだというふうに私は思うんですね。議員としても、私は責任問われている問題だと思います。これは市長に対して言ってどうこうということじゃないけれども、私はそれぞれ議員一人ひとりが、今度の二度にわたる審査会裁決許可取り消しという事態に直面した中で、我々議員一人ひとりも行政が進めることに対して、それが本当に正しいのか、間違っているのかについて、議員我々一人ひとりがどうだったのか、深く私はえぐって自己分析する必要があるというふうに思います。
そういう意味で、少なくとも私は今度の審査会の二度にわたる裁決によって、議会の決議の正しさというのは、私は証明されたと思っていますし、またそういう責任を果たしてきたということは、非常に我々議員としても、議会決議を行うことによって市長に再考を求めてきたという、そういうことについて正しかったということについて自負を持っていますから、賛成なされなかった議員については、私は本当に深刻に受けとめてもらいたいと思うし、反省してもらいたいと思います。
同時に、今、役職についておられる、そういった方の議員の責任という問題も、私は当然議会の中で検討されるべきだというふうに思っています。これはしかるべき場で、また検討されると思いますけれども、そのことも議長にお願いしておきたいと思いますけれども。
いずれにしても、二度にわたる同一案件で行政のなした処分について、裁判で言えば判決と同じような形で下されたということについては、極めて深刻に行政は受けとめていただきたいし、関係する職員の皆さん方に、私は市長みずからがこの1年数カ月にわたって行ってきた事務のあり方について深く検討するように、そして二度とこういう過ちを犯さないような、市長自身の言葉で全体が反省し、その上に立って鎌倉市の開発行政のあり方を再構築していく、そういう努力の先頭に市長は立つべきだと思います。そのことだけ申し上げて、私、質問終わります。
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○伊東 議長 ほかに御質疑、御意見ございますか。
(「なし」の声あり)
ないようでしたら、質疑及び意見を打ち切ります。
本件については、報告を受けたことを確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
では、確認いたしました。
本日の議会全員協議会はこれをもって、閉会いたします。
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