平成18年 9月定例会
第5号 9月28日
○議事日程  
平成18年 9月定例会

          鎌倉市議会9月定例会会議録(5)
                                   平成18年9月28日(木曜日)
〇出席議員 28名
 1番  千   一   議員
 2番  早稲田 夕 季 議員
 3番  久 坂 くにえ 議員
 4番  伊 東 正 博 議員
 5番  納 所 輝 次 議員
 6番  原   桂   議員
 7番  萩 原 栄 枝 議員
 8番  石 川 寿 美 議員
 9番  本 田 達 也 議員
 10番  岡 田 和 則 議員
 11番  山 田 直 人 議員
 12番  渡 邊   隆 議員
 13番  前 川 綾 子 議員
 14番  大 石 和 久 議員
 15番  松 尾   崇 議員
 16番  三 輪 裕美子 議員
 17番  小田嶋 敏 浩 議員
 18番  高 野 洋 一 議員
 19番  高 橋 浩 司 議員
 20番  中 村 聡一郎 議員
 21番  助 川 邦 男 議員
 22番  白 倉 重 治 議員
 23番  野 村 修 平 議員
 24番  藤 田 紀 子 議員
 25番  松 中 健 治 議員
 26番  森 川 千 鶴 議員
 27番  吉 岡 和 江 議員
 28番  赤 松 正 博 議員
     ───────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
     ───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長      石 井   潔
 次長        磯 野 則 雄
 次長補佐      福 島 保 正
 次長補佐      小 島 俊 昭
 議事調査担当担当係長原 田 哲 朗
 議事調査担当担当係長鈴 木 晴 久
 議事調査担当担当係長久 保 輝 明
 書記        成 沢 仁 詩
 書記        小 林 瑞 幸
     ───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番  石 渡 徳 一  市長
     ───────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会9月定例会議事日程(5)

                                平成18年9月28日  午後2時開議

 1 諸般の報告
 2 陳情第4号 あおぞら園利用料の軽減についての陳情            観 光 厚 生
                                       常任委員長報告
 3 陳情第7号 男女共同参画の条例化についての陳情             同     上
 4 陳情第8号 健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての    同     上
         陳情
 5 議案第16号 市道路線の廃止について                   建設常任委員長
                                       報     告
 6 議案第17号 市道路線の認定について                   建設常任委員長
                                       報     告
 7 議案第18号 工事請負契約の締結について                 総務常任委員長
                                       報     告
 8 議案第19号 不動産の取得について                    同     上
 9 議案第22号 神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾につい    文教常任委員長
         て                             報     告
 10 議案第34号 鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について    総務常任委員長
                                       報     告
 11 議案第39号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定につ    文教常任委員長
         いて                            報     告
 12 議案第35号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を   ┐
         改正する条例の制定について                │
   議案第36号 鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制   │観 光 厚 生
         定について                        │常任委員長報告
   議案第37号 鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制   │
         定について                        │
   議案第38号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につ   │
         いて                           ┘
 13 議案第31号 鎌倉市都市景観条例の制定について              建設常任委員長
                                       報     告
 14 議案第40号 平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)         総務常任委員長
                                       報     告
 15 議案第42号 平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第   ┐
         1号)                          │観 光 厚 生
   議案第43号 平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第   │常任委員長報告
         2号)                          ┘
 16 議案第41号 平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第1号)    建設常任委員長
                                       報     告
 17 議案第23号 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について    ┐
   議案第24号 平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定   │
         について                         │
   議案第25号 平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業   │
         特別会計歳入歳出決算の認定について            │平成17年度
   議案第26号 平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算   │鎌倉市一般会計
         の認定について                      │歳入歳出決算等
   議案第27号 平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算   │審査特別委員長
         の認定について                      │報     告
   議案第28号 平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出   │
         決算の認定について                    │
   議案第29号 平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認   │
         定について                        ┘
 18 閉会中継続審査要求について
     ───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 1 諸般の報告
 2 陳情第4号 あおぞら園利用料の軽減についての陳情            観 光 厚 生
                                       常任委員長報告
 3 陳情第7号 男女共同参画の条例化についての陳情             同     上
 4 陳情第8号 健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての    同     上
         陳情
 5 議案第16号 市道路線の廃止について                   建設常任委員長
                                       報     告
 6 議案第17号 市道路線の認定について                   同     上
 7 議案第18号 工事請負契約の締結について                 総務常任委員長
                                       報     告
 8 議案第19号 不動産の取得について                    同     上
 9 議案第22号 神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾につい    文教常任委員長
         て                             報     告
 10 議案第34号 鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について    総務常任委員長
                                       報     告
 11 議案第39号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定につ    文教常任委員長
         いて                            報     告
 12 議案第35号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を   ┐
         改正する条例の制定について                │
   議案第36号 鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制   │観 光 厚 生
         定について                        │常任委員長報告
   議案第37号 鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制   │
         定について                        │
   議案第38号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につ   │
         いて                           ┘
 13 議案第31号 鎌倉市都市景観条例の制定について              建設常任委員長
                                       報     告
 14 議案第40号 平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)         総務常任委員長
                                       報     告
 15 議案第42号 平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第   ┐
         1号)                          │観 光 厚 生
   議案第43号 平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第   │常任委員長報告
         2号)                          ┘
 16 議案第41号 平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第1号)    建設常任委員長
                                       報     告
 17 議案第23号 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について    ┐
   議案第24号 平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定   │
         について                         │
   議案第25号 平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業   │
         特別会計歳入歳出決算の認定について            │平成17年度
   議案第26号 平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算   │鎌倉市一般会計
         の認定について                      │歳入歳出決算等
   議案第27号 平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算   │審査特別委員長
         の認定について                      │報     告
   議案第28号 平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出   │
         決算の認定について                    │
   議案第29号 平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認   │
         定について                        ┘
 〇 議会議案第5号 岡本マンション開発にかかわり行われた市有地260−2及   松尾崇議員
           び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められ  外2名提出
           ないことを確認することに関する決議について
 18 閉会中継続審査要求について
     ───────────────────────────────────────

                鎌倉市議会9月定例会諸般の報告 (3)

                      平成18年9月28日

1 9 月 12 日 文教常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 22 号 神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾について
  議 案 第 39 号 鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
2 9 月 13 日 観光厚生常任委員長から、次の議案及び陳情について委員会の審査を終了したので、
          本会議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 35 号 鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 36 号 鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 37 号 鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 38 号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 42 号 平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 43 号 平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)
  陳 情 第 4 号 あおぞら園利用料の軽減についての陳情
  陳 情 第 7 号 男女共同参画の条例化についての陳情
  陳 情 第 8 号 健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての陳情
3 9 月 14 日 建設常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 16 号 市道路線の廃止について
  議 案 第 17 号 市道路線の認定について
  議 案 第 31 号 鎌倉市都市景観条例の制定について
  議 案 第 41 号 平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
4 9 月 15 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 18 号 工事請負契約の締結について
  議 案 第 19 号 不動産の取得について
  議 案 第 34 号 鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 40 号 平成18年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)
5 9 月 26 日 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長から、次の議案について委
          員会の審査を終了したので、本会議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 23 号 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
  議 案 第 24 号 平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
  議 案 第 25 号 平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認
          定について
  議 案 第 26 号 平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
  議 案 第 27 号 平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について
  議 案 第 28 号 平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について
  議 案 第 29 号 平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
6 9 月 14 日 建設常任委員長から、次の陳情についてはその内容が開発に伴う道路を公道認定しな
          いことを求めるものであり、市道路線の認定議案の提出を想定したものであることか
          ら、審議になじまず、議会として判断することができないため、鎌倉市議会会議規則
          第111条第1項の規定により、議会の会議に付するを要しない旨の届け出があった。
  陳 情 第 6 号 岡本二丁目マンション開発にかかわり石渡市長が編入同意した市有地260−2及び市
          道053−101号線の一部を利用し建設する通路を公道認定しないことを、鎌倉市議会と
          して確認することを求めることについての陳情
7 9 月 11 日 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会において、正・副委員長が
          次のとおり選任された。
             委 員 長  渡 邊   隆
             副委員長  小田嶋 敏 浩
8 9 月 28 日 各常任委員長から、別紙要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。

     ───────────────────────────────────────
                    (出席議員  28名)
                    (14時00分  開議)
 
○議長(伊東正博議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。5番 納所輝次議員、6番 原桂議員、7番 萩原栄枝議員にお願いいたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第2「陳情第4号あおぞら園利用料の軽減についての陳情」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(吉岡和江議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第4号あおぞら園利用料の軽減についての陳情につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 本陳情は、去る9月6日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、自立支援法の施行により、本年10月から、あおぞら園の利用料が1割負担になり、さらに給食費が実費負担となることで保護者の経済的負担が増大するため、あおぞら園の利用料を保護者の所得に応じて軽減すること、給食費の負担額ができる限り低額になるよう鎌倉市独自の補助を行うこと、また、あおぞら園の現在の体制を変えることなく存続することを求めるものであります。
 理事者の説明によれば、本年10月1日から、あおぞら園の知的障害児通園施設の利用が措置制度から契約制度に変更になることに伴い、保護者のほぼ全員が負担増となるため、市として一定の助成を行うことを考えており、また、あおぞら園は障害児のための通園施設として多くの児童に利用される貴重な施設であることから、施設の体制については、これまでも検討を重ねているが、今後も、そのあり方について、さまざまな角度から検討を進めていきたいとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨並びに本市におけるあおぞら園の取り組み状況を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、本陳情の願意を妥当と認め、全会一致をもって採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第4号あおぞら園利用料の軽減についての陳情を採決いたします。陳情第4号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、陳情第4号は採択し、市長あて送付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第3「陳情第7号男女共同参画の条例化についての陳情」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(吉岡和江議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第7号男女共同参画の条例化についての陳情につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 本陳情は、去る9月7日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、子供や家庭をめぐる事件や問題は女性の社会進出による家庭の空洞化が主要な原因であり、男女共同参画の効果に疑問を持つ人がふえている。また、武家の古都である鎌倉は全国でも特異な地位を占めており、国や他の自治体が男女共同参画を進めるからといって付和雷同する必要はないとして、男女共同参画は武家の古都である鎌倉の風土に合わないとの理由から、本市が今年度中に目指している男女共同参画の条例化を中止させてほしいというものであります。
 理事者の説明によれば、市が策定した条例大綱に対し市民意見を募集したところ、意見を寄せた市民の88%が男女共同参画推進に賛成であり、多くの市民が男女共同参画社会の実現を望んでいるとのことであります。また、男女共同参画社会を実現することは、日本国内において地域を問わず求められている普遍的な課題であり、武家の古都である鎌倉においても、歴史についての理解を深め、それを継承していくために重要であると考えており、引き続き今年度中の条例制定を目指していきたいとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨並びに本市における条例制定に向けての状況を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、陳情の要旨及び理由には何の根拠もなく、その内容が事実誤認であるとの判断に立ち、本陳情については全会一致をもって不採択とすべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第7号男女共同参画の条例化についての陳情を採決いたします。陳情第7号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                     (挙 手 な し)
 挙手なしによりまして、陳情第7号は不採択とすることに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第4「陳情第8号健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての陳情」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(吉岡和江議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第8号健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての陳情につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 本陳情は、去る9月7日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、後期高齢者医療制度の設計に当たり、過度な保険料負担とならないよう検討するとともに、国に対し十分な財政措置をとるよう広域連合設立準備委員会に働きかけること。広域連合設置に当たっては減免規定の独自設定等を可能とするよう広域連合の自主裁量権限を国に認めさせるよう働きかけること。高齢者医療への3割負担導入並びに療養病床における食費及び居住費の保険外化に当たり、助成措置や見舞金支給など患者負担軽減に資する施策を講じること。がん対策基本法の趣旨に則し、がん検診の存続、検診内容の充実、利用者負担の無料化を図ること。従前から上乗せ事業として実施してきた健診項目は継続して実施すること。乳幼児、重度障害者及びひとり親に対する医療費助成制度について、受診時一部負担や所得制限の導入等の制度後退を撤回し、制度の充実を図ること等を求めるものであります。
 理事者の説明によれば、後期高齢者医療制度の制度設計に係る医療保険制度については、国民皆保険を堅持し、持続可能なものとしていくため、医療費適正化の総合的推進、新たな高齢者医療制度の創設、保険者の再編・統合等所要の措置を講ずるとして、本年6月、健康保険法等の一部を改正する法律が成立し、後期高齢者医療制度創設に関する政令等は、平成19年4月に公布される予定となっているため、今後の国の動向を注視するとともに、広域連合設立に関しては、県内市町村と協議を重ねていくとのことであります。
 次に、高齢者の医療費負担軽減については、老人保健医療制度は、一月に支払う医療費の自己負担限度額を現役世代より低く設定した上で、現役並み所得のある高齢者に現役世代と同じ負担割合を求めているのであり、若年者と高齢者の負担バランス等を勘案し、高齢者本人も一定の負担をする公平の原則に基づいて実施されていること。また、療養病床における負担額についても、介護保険との公平を確保するため、所得による軽減措置を設けた上で自己負担を求めるものであることから、市の単独事業として実施することは困難であるとのことであります。
 次に、がん対策基本法の趣旨に則し、がん検診の存続、検診内容の充実、利用者負担の無料化を図ることについては、今後も検診事業を安定的に実施していくためには、受診者の自己負担を継続せざるを得ないとのことであります。
 次に、従前から上乗せ事業として実施してきた健診項目を継続して実施することについては、本市では、若年期からの生活習慣病予防が重要であると考えており、今後、本市における健診結果や厚生労働省の研究結果等も踏まえながら、健診の充実と健康増進に向けて検討を続けていくとのことであります。
 また、乳幼児、重度障害者及びひとり親に対する医療費助成制度の充実を図ることについては、現在、県と市町村により、受診時一部負担金の導入等が検討されているが、本市としては、各助成制度の目的、対象者の状況に応じて、それぞれの制度ごとに検討するとともに、関係機関にも働きかけ、より効果的で安定した助成制度とするため努力していくとのことであります。
 当委員会では、高齢者の医療制度の概要、本市におけるがん検診及び生活習慣病予防に対する取り組み、小児医療費助成制度等の状況を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、本陳情が本市の現状について現実と異なる解釈をしていること、また、今後、事業を継続的に実施していくことを考えると、財政的な問題で実現できないことを求めているものであることから、本陳情については全会一致をもって不採択とすべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第8号健康を守る医療・保健制度の確立を求めることについての陳情を採決いたします。陳情第8号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (少 数 挙 手)
 少数の挙手によりまして、陳情第8号は不採択とすることに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第5「議案第16号市道路線の廃止について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第16号市道路線の廃止について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第16号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後14日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回廃止しようとする枝番1の路線は、現在一般の交通の用に供されていないため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第16号市道路線の廃止についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第16号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第6「議案第17号市道路線の認定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第17号市道路線の認定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第17号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後14日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回認定しようとする路線は4路線で、枝番1から枝番3の路線は、いずれも開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、また、枝番4の路線は、市営今泉住宅跡地周辺道路整備のために築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、それぞれ道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第17号市道路線の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第17号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第7「議案第18号工事請負契約の締結について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第18号工事請負契約の締結について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第18号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、(仮称)深沢地域福祉センター建設工事についての請負契約を横浜市中区不老町二丁目9番2号、鉄建建設株式会社横浜支店と締結しようとするものであります。
 理事者の説明によると、入札に当たって7社から参加があり、去る8月8日には電子入札システムにより一般競争入札を行った結果、鉄建建設株式会社が3億3,300万円で落札したもので、消費税及び地方消費税を含む契約金額は3億4,965万円であります。
 落札者は、公共工事を数多く手がけており、その経験・技術から本工事に十分対処できるとのことであります。なお、工事の竣工期限は平成19年7月の予定であります。
 当委員会では、以上申し述べました諸点のほか、入札結果表、入札参加業者名簿、工事経歴書及び工事概要書などの資料をもとに慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第18号工事請負契約の締結についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第18号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第8「議案第19号不動産の取得について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第19号不動産の取得について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第19号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、鎌倉広町緑地用地を取得しようとするもので、土地の所在は鎌倉市腰越字竹ケ谷1899番ほか19筆で、地目は山林、畑、田及び雑種地、面積は6万5,714平方メートル、取得価格は20億1,833万4,885円であります。なお、このうち鎌倉市土地開発公社からの買いかえ分の面積は6万4,969平方メートル、取得価格は19億9,918万8,385円であります。
 当委員会では慎重に審査いたしました結果、一部の委員が反対の立場をとりましたが、今回の取得が平成15年度から取得してきた鎌倉広町緑地の一部を引き続き取得しようとするものであることから、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第19号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第19号は原案のとおり可決されました。
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○議長(伊東正博議員)  日程第9「議案第22号神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾について」を議題といたします。
 文教常任委員長の報告を願います。
 
○文教常任委員長(前川綾子議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第22号神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾について、文教常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第22号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後12日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、調停案の受諾に至る経過について申し上げます。理事者の説明によれば、平成17年8月31日、申請人〇〇〇〇から、岩瀬中学校ブラスバンド部の練習音による騒音被害をこうむっているとして、実効ある防音措置が講じられるまでの間、同部の音楽室での練習の差しとめと慰謝料の支払いを求めるという調停申請書が神奈川県公害審査会に提出されたとのことであります。
 その後、6回にわたり調停を重ねてきたところ、7月25日に調停委員から当事者間での合意成立は困難であると思われるので、公害紛争処理法第34条第1項の規定に基づき、調停案の受諾を勧告するとの意向が示され、本年8月9日付で、窓を閉めた状態でも健康的に音楽活動ができるよう、第一音楽室の環境改善に努めるよう求めるという内容の調停案が提示されたため、これを受諾しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、本調停と同様のケースが今後さらに出てくる可能性があることから、行政側に問題があるのか、あるいは住民側の要求が不当であるのか、議会としての態度を明確に示すべきであるとの意見や、学校教育施設の騒音については、環境基準を緩和してもらうような働きかけが必要であるという意見、また仮に本調停案を申請者が受諾しなかったとしても、子供たちの教育環境を考慮し、一日も早く音楽室を改修し、さらに現在屋外で行われる他の課外活動についても、今後改善を図るよう粘り強く話し合いをしてほしいとの意見がありましたが、本調停案の内容が本市として必要な措置を求めるものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第22号神奈川県公害審査会調停委員会による調停案の受諾についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第22号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第10「議案第34号鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第34号鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第34号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例の主な内容は、次世代育成支援の一環として、育児休業を取得しやすい環境づくりのため、育児休業をしている者を定数外とすることができることとし、育児代替任期つき職員を配置する条件を整えるとともに、休職者その他長期にわたり職務に従事しない者についても、定数外とすることができるようにするほか、定数外とされた職員が職務に復帰または復職した場合は、1年を超えない期間に限り定数外とすることができるようにするもので、公布の日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第34号鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第34号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第11「議案第39号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 文教常任委員長の報告を願います。
 
○文教常任委員長(前川綾子議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第39号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、文教常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第39号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後12日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例は、鎌倉体育館トレーニング室の1回の使用時間区分を改正しようとするものであります。
 その内容は、現行のスポーツ施設条例は、施設開場日の拡大及び予約システムの運用に伴い、本年2月定例会において一部改正の議決を受け、4月から施行しているものでありますが、その際、鎌倉体育館トレーニング室の1回の使用時間区分を1日単位から2時間単位に誤って改正したため、1回の使用時間区分を改正前の1日単位に改め、平成18年4月1日から遡及適用しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第39号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第39号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第12「議案第35号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」「議案第36号鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第37号鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第38号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について」以上4件を一括議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(吉岡和江議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第35号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定について外3件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第35号外3件は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第35号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例の主な内容は、健康保険法等が改正されたことに伴い、療養病床に入院する70歳以上の高齢者について、従来の食事療養費の標準負担額にかえて、新たに生活療養標準負担額を患者負担とすることとなったため、食事療養費の標準負担額と同様にこれを心身障害者医療費及びひとり親家庭等医療費の助成対象から除外するとともに、所要の規定の整備をするほか、小児医療費助成についても、所要の規定の整備をしようとするもので、平成18年10月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第36号鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例の主な内容は、障害者自立支援法の施行により児童福祉法が改正されたことに伴い、障害児福祉センター「あおぞら園」の知的障害児通園施設の利用が、従来の措置制度から、保護者の申し込みに基づく契約制度に変更となるため、施設の利用等について所要の規定の整備をしようとするもので、平成18年10月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第37号鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例の主な内容は、障害者自立支援法の施行により知的障害者福祉法が改正されたことに伴い、鎌倉はまなみについては、これまでの知的障害者援護施設という名称を使用することができなくなるため、障害者自立支援法附則第58条第1項を引用し、経過措置が適用される間、この名称を使用し運営ができるようにするほか、利用者及び利用料金について所要の規定の整備を行うもので、平成18年10月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が法令の一部改正に伴う所要の措置であることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第38号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例の主な内容は、さきの医療制度改革による国民健康保険法等の一部改正及び税制改正による国民健康保険法施行令の改正に伴い、出産育児一時金については、現行の30万円を35万円に、葬祭費については、現行の7万円を5万円とするほか、国民健康保険料算定のもととなる基礎賦課総額の算出に関する規定の整備を行い、あわせて附則において、地方税法の一部改正に件う引用条項の変更及び租税条約実施特例法の一部改正に件う規定の整備を行おうとするものであります。
 なお、本改正条例は、平成18年10月1日から施行しようとするものでありますが、葬祭費及び地方税法の一部改正に件う附則の改正については平成19年4月1日から、租税条約実施特例法の一部改正に伴う附則の改正については公布の日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が法令の一部改正に件う所要の措置であることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○17番(小田嶋敏浩議員)  ただいま議題となりました4議案について、日本共産党議員団を代表して反対の立場から御意見を申し上げます。
 議案第35号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定については、今回の条例改正は、6月に法改正された健康保険法等の改正に伴い、療養病床に入院する高齢者について、食費と居住費を保険外にし、患者負担とするためであります。
 今回の健康保険法改正に対して日本共産党は、第1に、お年寄りへの2割から3割への耐えがたい医療費自己負担増の押しつけが受診抑制を生み、結局は医療費増大につながる問題。第2に、療養病床を現在の38万床から、6年間で23万床大幅削減し、患者を病院から追い出して行き場をなくすことになる問題。この病床に入院する高齢者の多くは、もともと受け入れ条件がないために退院が不可能な人たちであります。特養待機者が34万人を超え、療養病床にすら入れない中で、多くの高齢者が施設から追い出されてしまいます。しかも受け皿をふやすために老健施設の基準を緩和したサテライト施設を認め、医師や看護職員、調理室なども置かないことができます。これでは入所者の安全も安心も保障されません。第3に、混合診療で保険のきかない医療を拡大して、所得の格差による命や健康の格差をつくり出し、国民皆保険制度を壊す問題であるとして反対してまいりました。
 ことし10月から高齢者の現役並み所得の方々の窓口負担は2割から3割になります。療養病床の食費・居住費も保険から外されました。この負担増が医療を必要とする患者の受診を抑制し、疾病を重症化させることは明らかではないでしょうか。療養病床の食費、ホテルコスト導入に対して介護保険でも申し上げましたように、市独自の軽減策を検討するよう強く要望するものです。
 次に、議案第36号鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第37号鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制定についてもあわせて、反対の立場から御意見を申し上げます。
 当議案第36号、37号はともに障害者自立支援法の施行に伴う条例改正であります。日本共産党は、この法律が障害者の自立を促進するどころか、むしろ真の自立に逆行することから国会で反対いたしました。障害者の福祉サービスは、応能負担から応益負担となり、1割の利用料負担となりました。これは重度の障害者ほど負担が重くなるというものです。鎌倉市でも、これまで在宅障害者の97%は利用料が無料だったのが、今回の法改正で低所得者軽減制度があるものの、減免対象者は利用希望者の40%に低下しているのであります。子育て中の世帯は、市県民税が課税となり、低所得者減免が受けられず、利用料が今までの4倍から5倍、上限額3万7,200円と大幅な負担増になっています。
 今定例会で市は補正予算を組み、低所得者を対象にした独自の軽減を図り、コミュニケーション事業については原則無料、あおぞら園通園児童の利用料増額部分は、今年度に限って全額を市が負担することなど、障害者の実態に合った独自施策をとろうとしてることは高く評価するものです。しかし、今後の軽減策については依然不透明のままであります。当議員団は、条例にも障害者の実態を踏まえ軽減制度を明記するよう意見として申し上げるものです。
 次に、議案第38号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から意見を申し上げます。
 6月の国民健康保険等の一部改正及び税制改正による国民健康保険法施行令の改正に伴い、出産育児一時金については30万から35万に増額したことは賛成です。葬祭費の給付を7万から5万に減額したこと、また健康保険法の一部改正に伴い、議案第35号で申しましたとおり、療養病床に入院する高齢者の食事・滞在費が保険外となり、市民負担がふえることから、この議案には反対であります。
 葬祭費は現状でも、だびに付するには費用が一定かかり、5万は大変厳しい金額であります。実態を踏まえ、独自の補助制度も検討するよう申し上げ、討論を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第35号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第35号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第36号鎌倉市障害児福祉センター条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第36号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第37号鎌倉市知的障害者援護施設条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第37号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第38号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第38号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第13「議案第31号鎌倉市都市景観条例の制定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第31号鎌倉市都市景観条例の制定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第31号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後14日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本制定条例は、景観法に基づく景観計画の運用に必要な事項として、景観計画策定に関する規定や、景観計画による行為制限に関する規定等、最小限の規定の整備を行うため、本市都市景観条例の全部を改正し、新たに制定しようとするものであります。
 理事者の説明によれば、本市では、平成16年6月に成立した景観法の公布を契機に、それまでの自主条例に基づく景観行政から、できる限り法律に基づく行政に移行したいとの意思を特って、景観法に基づく景観計画の策定と条例改正に取り組んできたことから、本条例には、景観法により委任されている事項と市独自の事項が共存しているとのことであります。
 本制定条例における主な内容でありますが、第6条では、景観計画の策定に当たり、都市景観の形成に関し必要な事項を定める旨の規定を。第7条では、現行の条例に基づく景観形成地区に準じた特定地区計画の策定等についての規定を。第11条では、景観計画区域内で行われるすべての建築行為、工作物の設置届け出及び勧告の適用除外についての規定を。第12条では、景観計画に定めた建築物の形態意匠に適合しないものに対する変更命令の対象となる、特定届出対象行為についての規定を。第25条では、景観法により委任されていない事項として、現行の条例による景観重要建築物等の指定手続との整合を図るため、景観重要建造物及び景観重要樹木を指定するときは、審議会の意見を聴取する旨の規定を。第28条では、現行の景観アドバイザー制度を引き継いだ景観形成推進委員を設置できる旨の規定を。第29条では、新たな制度として景観アドバイザーの設置に関する規定を定めようとするものであります。また、景観デザイン委員会の名称を景観審議会に変更するなど、文言の整理等を行おうとするもので、平成19年1月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本制定条例が古都としての風格を基調とし、地域の特性を生かした都市景観を守るものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第31号鎌倉市都市景観条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第31号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第14「議案第40号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(早稲田夕季議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第40号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第40号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも1億4,520万円を追加するもので、これにより補正後の総額は546億2,180万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第15款民生費では、心身障害者居宅・通所サービス及びあおぞら園通園施設利用料助成金等の経費、民間保育所分園の開園に伴う経費並びに国民健康保険事業特別会計及び老人保健医療事業特別会計への繰出金の追加を、第45款土木費では、夫婦池公園整備事業費の追加を、第55款教育費では、史跡永福寺跡地用地取得の経費の追加をしようとするもので、一方、これらに対し歳入において、分担金及び負担金、使用料及び手数料、国庫支出金、前年度繰越金並びに諸収入を追加するとともに、県支出金、繰入金及び市債を減額しようとするものであります。
 なお、このほかに地方債についても所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、一部委員から、後期高齢者医療保険制度について異議があり反対であるとの意見がありましたが、採決の結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○28番(赤松正博議員)  ただいま議題となりました一般会計補正予算に対しまして、反対の立場から意見を述べたいと思います。
 6月に健康保険法の一部改正が行われ、新たに後期高齢者の医療制度が創設されました。そして、平成20年4月から実施とされました。今回の補正予算の中には、この後期高齢者保険制度の運営主体となる広域連合を神奈川県レベルで設置するための必要な分担金の計上が組み込まれております。後期高齢者医療制度は、現在、保険料を払わなくてもよいとされている被用者保険の扶養家族からも、年間6万円の保険料を年金から天引きする。滞納すれば保険証を取り上げる。こういう内容であります。そして介護保険制度では、保険料が高いのはお年寄りがサービスを使い過ぎるからだとして、給付を制限する方向に進んでいます。このように後期高齢者医療制度も同様に給付を抑制する力が働くことは明白であります。
 法律は、後期高齢者の心身の特性にふさわしい医療が提供できるよう新たな診療報酬体系を構築すると言っていますが、75歳を過ぎたお年寄りを区分して、積極的な治療をやめ、医療給付費を最大限抑制しようとするのがこの制度のねらいであります。既に高い保険料や窓口負担によって必要な医療が受けられないという深刻な実態になっています。医療費の値上げや高過ぎる国保料の元凶には医療への国庫負担率の引き下げがあります。これを計画的にもとに戻すべきです。そして高過ぎる薬価・医療機器にメスを入れて、そして国民に負担の軽減を行い、だれもが安心して保険証1枚で病院にかかれる、そういう医療制度をつくるべきであります。
 高齢者医療の切り捨てにつながることになる、この高齢者医療制度のための運営主体である広域連合設置の予算には反対するものであります。
 また、議案第43号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算についても同様の内容でありますので、これについても反対することを表明しておきます。
 以上で討論を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第40号平成18年度鎌倉市一般会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第40号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第15「議案第42号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算」「議案第43号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算」以上2件を一括議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(吉岡和江議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第42号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算外1件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第42号外1件は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第42号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも5億3,620万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は、166億7,260万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第10款保険給付費では、出産育児一時金の給付金額改定に伴う経費の追加を、20款共同事業拠出金では、保険財政共同安定化事業創設に件う経費の追加をしようとするもので、一方、これらに対し歳入において、共同事業交付金及び一般会計からの繰入金の追加をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第43号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも60万円を追加するもので、これにより補正後の総額は160億9,743万4,000円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第5款総務費で、神奈川県後期高齢者医療広域連合設立準備委員会の分担金の追加をしようとするもので、一方、歳入において、一般会計からの繰入金の追加をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第42号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第42号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第43号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第43号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第16「議案第41号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第41号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第41号は、去る9月11日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後14日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも800万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は95億720万円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第5款総務費で、大雨により崩落した雨水幹線の復旧工事の経費の追加をしようとするもので、一方、歳入において、前年度繰越金の追加をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第41号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第41号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(伊東正博議員)  日程第17「議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について」「議案第24号平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第25号平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第26号平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第27号平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第28号平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出の認定について」「議案第29号平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」以上7件を一括議題といたします。
 平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長の報告を願います。
 
○一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長(渡邊隆議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について外6件の決算認定議案につきまして、一般会計決算等審査特別委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
 当委員会は、去る9月11日に委員会を開き、互選により委員長に私、渡邊、副委員長に小田嶋敏浩議員が選任されました。
 審査に当たり、これら各会計の決算については、既に監査委員が長期間に及び計数的な面を中心に細部にわたる審査を行い、さらに意見も付されておりますので、当委員会は重複を避け、議会の予算審議における指摘事項がどのように反映されたか、第3次鎌倉市総合計画改定後期実施計画の諸施策がどのように遂行されたかなどの点を中心に、予算の適正な執行と行政効果について、以後9月19日、20日、21日、22日、25日、26日及び本日の7日間にわたって委員会を開き、慎重に審査を行ってまいりました。
 結論について申し上げます。議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定については、採決の結果、少数の賛成により、原案を不認定すべきものと決しました。
 次に、議案第24号平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第25号平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第26号平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第29号平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、以上4議案については、一部の委員が反対の立場をとりましたが、採決の結果、多数をもって原案を認定すべきものと決しました。
 次に、議案第27号平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第28号平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について、以上2議案については、いずれも全会一致をもって原案を認定すべきものと決しました。
 なお、審査の過程におきまして、浸水対策については、平成16年の台風災害を機にさまざまな対策を講じておりますが、今後、想定雨量を超える集中豪雨等が予想されることから、土のうの整備やFMラジオによる情報伝達に努めること。また、交通政策については、いまだに道路問題が改善されておらず、今後も多くの観光客の訪問が予想される本市においては、新たな施策に取り組むことの2点については、当委員会の総意でありますが、そのほかにも数多くの指摘事項や意見が出されておりますので、理事者においては、これらを十分研究・検討され、今後の市政執行に際し、適正に反映されることを期待いたしまして報告を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 これより討論に入ります。原案に対する御意見はありませんか。
 
○7番(萩原栄枝議員)  ただいま議題となりました議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定については反対、そのほかの諸議案に対しては賛成の立場から、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表して討論に参加します。
 平成17年度予算は、市長が残された緑の保全に努めるとともに、次代を担う子供たちへ、この美しい鎌倉を引き継いでいくという決意を持って予算編成に心がけたとし、新生鎌倉創造予算として提案されました。しかし、実際には市内の至るところでマンションが建設され、鎌倉らしい貴重な緑が壊されています。その中でも岡本二丁目マンション建設については反対運動が起き、大きな問題となりました。この土地は緑地保全推進地区となっており、市は積極的に緑を守るべき土地でした。この問題については、市民から県の開発審査会に審査請求が提出され、12月9日、市は接道要件を満たしていないとして開発許可処分を取り消されました。この件については、決算特別委員会で質疑をしましたが、許可処分に当たって、接道要件についての審査が改めて不適切であったと判明しました。
 市長はたびたび、私は開発反対、緑は保全したいとおっしゃっていますが、そうであれば、この開発については、接道要件を理由として不許可にすることができたはずです。市長は市民と開発業者のどちらに顔を向けて市政運営をしているのか大いに疑問です。鎌倉の貴重な緑を保全していくためには、各課が連携し、あらゆる知恵を絞って保全の方策を尽くしていくべきであり、その方針を明確に示すのが市長の責任ではないでしょうか。そのことがなされなかったことはまことに残念です。次代を担う子供たちに、緑が破壊され、マンションだらけの鎌倉を残すということがあってはなりません。
 以上の理由をもって今回の一般会計決算認定については反対し、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表しての反対討論を終わります。
 
○24番(藤田紀子議員)  私は、公明党鎌倉市議会議員団を代表し、ただいま議題となりました議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について外6件について、賛成の立場から討論に参加いたします。
 平成17年度は、第3次鎌倉市総合計画後期実施計画の最終年度であり、総括の年でありました。厳しい財政状況の中、いかに市民生活に直結した各施策が計画に沿って実施されたかを審査いたしました。まず、現実を直視し、歳入を語らずして、あれもこれもと歳出を指摘することはできません。歳入確保については、地方自治体として限られた財源の中で、いかに行政改革を進めるかが今大きく問われているところです。行革の一つである経常経費節減については、市の一定の努力はあるものの、結果として扶助費、公債費、人件費とすべて増加している現状であります。厳しい状況であることを行政はしっかり受けとめなければならないと申し上げます。
 しかし一方では、経常収支の節減の限界も推測されるのではないかと考えられます。引き続き、事務事業の効率化とともに職員定数削減など、一層の行財政改革を望むところです。また、監査意見書にも述べられておりますが、市民等と行政の役割分担の明確化を着実に推進することを申し上げます。今後の行政運営上、大変重要になってまいります。しっかりと取り組むことを要望いたします。
 決算委員長の報告にもありましたが、16年度秋に襲った台風22号、23号は多くの市域に災害をもたらし、17年度は、その対応を余儀なくされたところです。広町緑地を初め自然環境の保全に向け、市の努力を評価すると同時に、避けられない自然災害に対する土木費は多額の予算を要するものと認識してはおりますが、市民の生命・財産を守るべき危機管理の一層の強化を図られるよう要望いたします。
 次に、交通政策については、決算特別委員会の中でも意見として申し述べましたが、多くの観光来客、そして世界遺産登録を目指す本市にとって、都市基盤の一つである道路問題は大変重要であると申し上げました。関係各課の連携のもと、交通政策、特に交通渋滞等の解決策を喫緊の課題とし取り組んでいかれることを意見といたします。
 子供たちの未来に向け、新生鎌倉創造予算として、鎌倉の未来に、次世代にと、限られた予算の中、小児医療助成のさらなる拡充、子供の心を豊かにし、考える力を養う読書活動、小・中学校に読書活動推進員を派遣、また保健室に冷暖房設備を配置する等々、子供たちが元気に育つ鎌倉に着々と進んでいることを実感しているのは私ひとりだけではありません。
 17年度決算については、市民生活に密着した諸施策が推進されたことを評価し、次期計画にもしっかり取り組んでいただきたいことを要望申し上げ、討論を終わります。
 
○17番(小田嶋敏浩議員)  日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して、議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計決算、議案第25号大船駅東口市街地再開発事業特別会計決算、議案第26号国民健康保険事業特別会計決算、議案第29号介護保険事業特別会計決算の以上4議案の認定については反対、議案第24号下水道事業特別会計決算の認定については、使用料に消費税が転嫁されている点で反対、外2議案の認定については賛成であります。
 平成17年度決算特別委員会での審議を通じて各分野において意見や提案を申し上げましたが、これらの意見や提案を正面から受けとめ、今後の行政に生かしていただきたいと思いますが、以下、反対する主な理由を申し上げます。
 初めに、17年度実施の税制改正により、配偶者特別控除の廃止等で約3億5,000万円の市民負担増による個人市民税の増収とあわせ、給与所得人口の増加などによる給与所得税収が予算の積算時より2.6%増加となりました。個人市民税全体の収入済額は、前年度比約2億円の増収でした。しかし、個人市民税収のうち、税制改正により増収を除いた分、給与所得の伸びの実態は、試算すると前年比約7億4,000万円もの減収となり、依然として市民生活の実態は収入減と税制改正による増税の二重の痛みに苦しんでいます。しかも、連続する税制改正により、ことし6月には18年度個人市民税課税通知書が届いた高齢者の多くが課税額の増大に驚き、間違いではないかと大勢の高齢者が市庁舎に駆けつけ、鳴りやまない問い合わせの電話対応で窓口が終日、大混乱する日々が続く事態となりました。
 我が党は、このような市民がすさまじい痛みにさらされているときこそ、市政は地方自治の本務である住民福祉の増進を図る立場にしっかり立って、市民負担の軽減と国に対して財源保障を求める取り組みを強く求めるものであります。そして国民健康保険料の軽減、介護保険法の改正に伴う施設入所者の居住費・給食費負担増の軽減並びに保険料・利用料の減免制度創設、また成人基本健診自己負担の軽減や、子どもの家の利用料減免の拡充など、市民の負担を軽減する努力を強く求めるものであります。
 次に、大船保育園の給食調理業務の民間委託についてであります。
 鎌倉市は、現業職員である調理員の退職不補充の方針のもとで、公立保育園を民営化するに伴って、給食調理員の削減を先駆けて民間委託を進めるものであります。保育園の給食調理業務は、栄養士、保育士、調理員が連携して日々刻々と体調が変化し成長する乳幼児の状態に合わせて、安全で安心して楽しく、おなかが減って一番おいしいと感じられるタイミングに細心の注意を払いながら給食を提供することが求められています。そして保育園が地域のニーズに積極的にこたえる子育てセンターとなって、食べるという観点から、乳幼児期からの食生活習慣の育成、健康づくりなどの食育にも積極的に取り組んでいく必要性があります。今までも、そしてこれからも調理員は給食という成果物を提供する業務にとどまらず、保育園における食育を推進する責務があると考えるものです。
 よって、調理業務の民間委託では、公務労働の負っている重要な役割を担えないことから、民間委託を見直すことを求めるものであります。
 次に、平成17年12月、県開発審査会は、岡本二丁目マンションの開発許可を取り消す裁決を下しました。そして市長は厳粛に受けとめていますと述べ、さらに、当該地の原状回復を求める議会決議についても重く受けとめていると述べていました。しかし、本年4月27日、市有地260−2の土地に加え、新たに市道053−101号線の一部まで開発区域に編入することに同意し、開発許可を下しました。これは260−2の土地が道路法の道路ではないとした審査会の裁決に反するばかりか、行政不服審査法43条の1項の、裁決は関係行政庁を拘束するに反する暴挙と言わなければなりません。我が党は、決算審査の中でこのことを取り上げ、市長の権限乱用とその誤りを厳しく追及しましたが、前回の開発許可取り消しと同様に今回の許可は明らかに違法であります。当議員団は誤りを率直に認め、許可を撤回することを強く求めるものであります。
 さて、今、鎌倉市は世界遺産登載に向けて固有の準備が最終段階を迎えていますが、そのさなか、昨年12月、御成町の宅造現場で、また、ことしに入り常盤一向堂で、さらには、つい最近になって長谷寺で古都6条区域内の改変問題が起こりました。古都法区域は世界遺産のバッファーゾーンという位置づけが新たに付加された重要な地域であります。加えて古都である鎌倉の町全体を歴史が生きる都市としてこれからつくっていこうという新たな課題に挑戦しようとしているとき、その足元の古都法区域で相次いで違法行為が行われていたこと、また行政がこれをチェックできなかったことは、鎌倉の古都保存行政の根本が問われる重大な問題であります。我が党は、これら違反行為に対して厳正・迅速に対処することを要求するとともに、これまでの古都保存行政を根本から見直し、世界遺産登載を実現するに足る対応策を早期に立てることを要求するものです。
 最後に、大船駅東口再開発事業についてですが、17年度予算に多額の設計委託料が計上されました。しかし、都市計画変更もこれからという段階で、設計委託を予算化するのは権利者の理解が必ずしも十分進んでいない中で見切り発車となることから、我が党は反対しました。事実、設計委託料は年度途中に減額補正したものの、当初予算比22%の執行に終わったのであります。大船駅東口再開発事業は、権利者の生活と営業に大きくかかわる問題であり、また事業費も大規模事業であることから、権利者と議会と市民に情報をすべてオープンにし、再開発の市民的意義を明らかにするとともに、何よりも権利者の同意のもとに進めることを改めて要求するものです。
 以上、我が党は、これまで指摘した意見・要望などの実現のために、今後も力を尽くして頑張ってまいりますことを申し上げまして討論を終わります。
 
○議長(伊東正博議員)  討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第23号平成17年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第23号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第24号平成17年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第24号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第25号平成17年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第25号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第26号平成17年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第26号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第27号平成17年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第27号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第28号平成17年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第28号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第29号平成17年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第29号は原案のとおり認定されました。
      ───────────────────────────────────────
 
○議長(伊東正博議員)  ここで御報告申し上げます。
 ただいま松尾崇議員外2名から、議会議案第5号岡本二丁目マンション開発にかかわり行われた市有地260−2及び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認することに関する決議についてが提出されました。
 お諮りいたします。この際、議会議案第5号を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
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○議長(伊東正博議員)  「議会議案第5号岡本二丁目マンション開発にかかわり行われた市有地260−2及び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認することに関する決議について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
 
○15番(松尾崇議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第5号岡本二丁目マンション開発にかかわり行われた市有地260−2及び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認することに関する決議について、提案理由の説明をいたします。
 便宜、文案の朗読をもちまして説明にかえさせていただきます。
 平成18年4月27日付鎌倉市指令開指第7−42号をもって小松原建設株式会社に対し再許可処分を行った鎌倉市岡本二丁目78番1ほか3筆の土地における開発行為は、1回目の許可処分において平成17年12月9日付で、神奈川県開発審査会により、接道要件を欠いているので違法な許可とし、その取り消しの裁決が行われた。
 それを受け、本市議会は、平成17年12月22日「市有地岡本二丁目260−2番地及び市道053−101号線の原状回復と適切な管理を求めることに関する決議」を行い、市長に速やかにその措置を求めたところである。
 ところが市長は、この議会決議について重く受けとめて慎重に対応するとしながらも、市有地260−2の土地に加え、053−101号線の市道の一部まで開発区域に編入することを同意し、同開発の再許可を出してしまった。
 そもそも、市有地260−2番地の土地は、法に基づく公共施設としての道路でないことは、神奈川県開発審査会の裁決で確定した事実であるとともにその裁決は、行政不服審査法により、関係行政庁を拘束するものであることから、市長はこの裁決に従う義務がある。
 そして、法的に公共施設でない市有地を当該開発区域に編入同意することは、本来できないことであり、神奈川県開発審査会の裁決に真っ向から反する根本的な誤りである。
 このたびの編入同意は、市民にとって、公益性、利便性を著しく欠くものであると同時に市議会の審査の中で明らかになったように、このような変則的な編入同意は、前例もなく到底認めることができるものではない。
 よって鎌倉市議会は、同開発にかかわり行われた、市有地260−2及び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認する。
 以上、決議する。平成18年9月28日。鎌倉市議会。
 総員の御賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
○議長(伊東正博議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第5号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第5号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第5号岡本二丁目マンション開発にかかわり行われた市有地260−2及び市道053−101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認することに関する決議についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議会議案第5号は原案のとおり可決されました。
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○議長(伊東正博議員)  日程第18「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました要求書のとおり、各常任委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
 お諮りいたします。各常任委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、各常任委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
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○議長(伊東正博議員)  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 平成18年9月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
                   (15時36分  閉会)

平成18年9月28日(木曜日)

                          鎌倉市議会議長    伊 東 正 博

                          会議録署名議員    納 所 輝 次

                          同          原     桂

                          同          萩 原 栄 枝