平成18年自治基本問題調査特別委員会
7月31日
○議事日程  
平成18年 7月31日自治基本問題調査特別委員会

自治基本問題調査特別委員会会議録
〇日時
平成18年7月31日(月) 10時00分開会 11時35分閉会(会議時間 1時間26分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
前川副委員長、久坂、納所、三輪、小田嶋、高野、高橋、伊東、森川の各委員(山田委員長は欠席)
〇理事者側出席者
戸原経営企画部長、植松経営企画部次長、小村経営企画課長、茶木課長補佐、征矢課長補佐
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、原田議事調査担当担当係長、久保議事調査担当担当係長、鈴木議事調査担当担当係長、小島担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)(仮称)自治基本条例制定に向けた取り組み状況について
2 今後の進め方について
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○前川 副委員長  それでは自治基本問題調査特別委員会を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。本日は山田委員長におかれましては、御親族に御不幸がございまして、本日欠席されます。副委員長の私が委員長の職務を務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、会議録署名委員の指名をいたします。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。三輪裕美子委員にお願いいたします。
    ───────────────────────────────────────
 
○前川 副委員長  次に、審査日程の確認ですが、お手元の日程で進めさせていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは次に、配付資料について、事務局から報告願います。
 
○事務局  本日の資料といたしまして、事前に5点、資料配付をさせていただいております。自治基本条例の制定を実施計画事業とした経緯、市民参画ワーキング提言、(仮称)自治基本条例制定に向けた市民会議の経過、「広報かまくら」第3次鎌倉市総合計画臨時号、そして自治基本条例等の制定状況、以上5点について御確認をお願いいたします。
 それから、本日お手元に配付してございますのは、過去2回、当委員会は開催しておりますが、その検討経過をまとめたものでございます。内容の御確認をお願いいたします。
 
○前川 副委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 副委員長  それでは本日の日程に入りますが、本日は前回の当委員会で確認したとおり、自治基本問題として扱うべきものは何かを整理して、議会としての考え方を示していくために、経営企画課から自治基本条例の制定の考え方、市民会議の状況などについて報告を受けることになっております。
 では日程第1「自治基本条例制定に向けた取り組み状況について」原局から報告をお願いいたします。
 
○経営企画課長  それでは、(仮称)自治基本条例制定に向けた取り組み状況について御報告いたします。
 現在、(仮称)自治基本条例制定に向けた取り組みを進めておりますが、その背景となりましたのは、本市では従前からボランティア活動やNPO活動など、さまざまな市民活動が活発に行われてきたことがあると考えております。また、地方分権が進展する中で、これからの市民自治の確立を目指すためには、自治体運営を目指す基本的事項を明確にし、自治の枠組みや市民自治を実現する仕組みを規定することが重要であると考えております。
 このことから第3次総合計画第2次基本計画では、計画の前提として市民自治を掲げ、市民自治の基本となるルールづくりとして、町の主権者である市民の英知を集め、真の地方自治の確立を目指すこととし、その基本理念と基本原則、市民参画と協働の仕組みなど、自治体運営の基本を明らかにする、(仮称)自治基本条例を市民との協働で制定することとしております。さらに「明日のかまくらを創る市民100人会議」から、(仮称)自治基本条例制定の枠組みについて提言を受けているところでございます。
 条例制定に向けた取り組みにつきましては、多くの方々の参加をいただくため、昨年10月8日に市民自治を考える市民フォーラムを開催し、条例の検討に参画・協働していただける方の参加登録をお願いいたしました。また、広報臨時号でも募集を行ったところ、107人の方々から応募があり、本年1月17日に最初の会合を開催いたしました。この107人の中から世話人を選出して準備会を立ち上げ、会の運営などについて検討を重ねまして、5月16日の第5回全体会において、鎌倉市自治基本条例策定市民会議、これの会則が確定いたしまして、同日より市民会議として発足いたしました。また同時に、市民会議の運営に当たる運営委員会を設置をいたしております。現在、市民会議におきましては6班に分かれまして、自治基本条例の内容について討議を行っているところでございます。今後は市民会議が中心となり、自治基本条例についてより多くの市民の方々の意見を集めて、条例制定に向けて具体的に取り組んでいきたいと思っております。
 市といたしましては、この市民会議を支援し、協議をしていくために、庁内に(仮称)自治基本条例素案策定支援会議を設置いたしました。また、支援会議には若手職員からなる新しい自治を考えるチームを設置し、市民会議と実務的な協議・調整を行っていく予定でございます。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 副委員長  ありがとうございました。それでは何かお聞きになりたいことがありましたらどうぞ、きょうはざっくばらんにということになっておりますので、気さくに言っていただけたらと思います。あるいはいただいている資料でもっと説明をしてほしいということがあれば。
 
○三輪 委員  今、市の職員の方の素案策定委員会と市民の検討チームのことを触れていただいたんですけれども、学識経験者というのは市民検討チームの方にはいないんですか。
 
○経営企画課長  まだ、学識経験者の方をどなたを選定してお願いするかというところまで至っておりませんので、今後、市民会議の方、あるいは職員チームの方にですね、必要であれば学識経験者の方にお願いしていこうと思います。
 
○三輪 委員  あわせてごめんなさい、一度に聞けばよかったんですけれど。市の方の策定委員会の学識経験者はもう決まっているんですか。
 
○経営企画課長  まだ決まっておりません。
 
○前川 副委員長  ほかにありますでしょうか。
 
○森川 委員  今、おっしゃっていた条例素案策定委員会の方なんですけれども、職員での検討チーム、この資料1のところを見ますと、提言の方では職員検討チームがあって、条例素案策定検討委員会をつくってというふうにあるんですが、職員検討チーム、素案策定委員会の今の進捗状況どうなっているのか、そこのところお願いします。
 
○経営企画課長  まだ、こういう枠組みでつくっていきますというところまで決まったところです、職員の方に関しましては。それで一応職員の方の素案策定支援会議の方は、構成を課長としておりまして、経営企画課長、それから行革推進課長、総務課長、市民活動課長、都市計画課長、今その5課長を考えているところです。今後、必要に応じて必要なところがあれば、またそこに参加していただくというようなことを考えております。それからもう一つ、その下に若手職員を中心とした新しい自治を考えるチームというのを結成するわけですが、これは今、一応庁内から応募をしているところでございます。まだ結成には至っておりません。
 
○森川 委員  今の二つの策定支援委員会ですか、それと職員検討チームのチャートというのはもう出てるんですか。今後の予定。
 
○経営企画課長  今後の予定につきましては、市民の方の策定市民会議の進捗状況を見ながら職員の方も進めていきたいと思っておりますので、まだ確定した予定というのは出ておりません。
 
○前川 副委員長  ほかにありますでしょうか。
 
○伊東 委員  7月13日に、第7回全体会議開催という資料がありまして、先ほど報告にもあったんですが、6班に分かれてという部分なんですが、何かこれはテーマごとに分かれているのか、それぞれが同じ内容でやっているのか。その辺わかったら教えてください。
 
○経営企画課長  テーマごとには分かれておりませんで、同じテーマを6班でそれぞれ同時に話し合っていただいております。
 
○伊東 委員  そうすると、この文章は非常に短くまとめられているので、中身がちょっとわからないんですけれども、自治基本条例とは何か、その必要性、意義、効果、構成などについてということで6班に分かれて、それぞれ同じテーマでということだと思うんですが、中身はここに書いてある、条例とは何か、その必要性、意義、効果、構成などという、その辺、ごくごく大ざっぱなテーマだと思うんで、余り具体的な中身の議論というふうにはまだなっていないということですか。
 
○経営企画課長  7月13日が本格的討議のまず1回目ということでしたので、包括的な内容からということで、ここに書いておりますような内容で討議をしていただいているというところでございます。今後、回を重ねまして内容に入っていきたいと思っております。
 
○前川 副委員長  ほかにございますか。
 
○経営企画課長  済みません。先ほど職員の策定支援会議の方のことなんでございますが、内容としましては、そこで同じように条例を策定していくということを考えてはおりません。あくまでも市民会議を支援していくということを考えておりますので、市民会議から出てきたものが条例として妥当なのかどうか、内容を条文としてどうなのかといったようなところを見ていきたいと思ってます。
 ちょっと内容、細かいことになりますので、征矢課長補佐から補足説明をさせていただいてもよろしいでしょうか。
 
○前川 副委員長  はい、どうぞ。お願します。
 
○経営企画課課長補佐  今、御質問があった、今の検討状況なんですが、7月13日の前に6月13日という第6回の全体会がありました。そのときに意見集約がされまして、全体で407項目に及ぶ意見が出ているんですが、その意見を整理した結果、こういう項目について検討していきましょうということで10項目ぐらいに分かれて、そのうちの第1項目として7月13日に、今、お話がありましたテーマで最初の打ち合わせを行いました。ただ、それも30分という短い時間しかとれなかったので、先週の金曜日、第8回の全体会がありまして、そのときにも同じテーマでもう一度やりました。何せ107名、現実には大体出席状況から見ますと50名前後の方が全体会には常に御参加いただいているわけですが、50名の方が皆さん同じ場所で意見を言い合うというのは、なかなかたくさんの意見が出ませんもんで、それで六つに分かれているということです。先ほど言いましたように、テーマごとに部会でやるという内容にはまだ早いだろうと。皆さん思いを持って参加していただいておりますから、それを言う時間もたくさんとるという意味合いから六つに分けております。それでテーマは同じものをやっていると、そのような状況です。
 先ほどの6月13日の方に戻りますが、407項目の意見で代表的な意見としましては、市民会議の進め方だとか、運営方法に対する意見というのが出ておりまして、これについてずっと1月17日から第6回までやってきて、ほとんどがこれに占められていたというのが現状です。とはいいがらも、やはり自治基本条例に関する意見というのも随分出ておりまして、運営の関係と制定の関係、それとあとはやはり生活に密着したというようなことから、総合計画ですとか基本計画に関するような意見というのも出ております。大きく分けるとこの三つの項目に分かれておりますけれど、今、市民会議の中では、どちらかというと生活に密着したテーマから入っていくのではなくて、自治基本条例に盛り込みたいという項目、それが大体10項目ぐらいに大きく分かれましたので、それに沿って1回目から10回目までどういうスケジュールでやるか、まだ具体的には決まっていませんけれど、一個一個みんなで意見を、6班に分かれて出していこうと。そういうことで今やっと進み出したという経過でございます。
 
○前川 副委員長  ほかにございますでしょうか。
 
○高野 委員  6月13日の第6回の全体会で8グループに分かれて、グループ討議による課題抽出を行い、今後の条例を検討するための分科会をつくると。こういうことが書いてあって、そして、さっき質疑ありましたけど、7月13日には6班に分かれて自治基本条例とは何か、その必要性、意義、効果、構成などについて討議を行ったと。そうすると、まだ条例を検討するための分科会というのがこの6班というのはこれはまた違うんですね。
 
○経営企画課課長補佐  まだ具体的な内容には入っていないということで、あくまでも皆さんが条例に対する思いを語っていただいて、その中から今後検討していくテーマを生み出していこうというようなことで出た407項の中を整理した結果、今のような7月13日、28日の検討に入ってきたということです。
 
○高野 委員  そうしますと、まずはいろんな方がいると思いますから、恐らく。まずはそもそも何なんだと、自治基本条例とはと。何でつくんなきゃいけないんだと。そういう基本的なことからまずいろんな思いを語り合いながら、それがいつの段階かわからないけれども、いずれはそういう課題抽出を具体的に行うような分科会に、6班かどうか何グループになるかわからないけれども、そういうイメージですかね、そうすると。
 
○経営企画課課長補佐  これもまだ確定した内容ではありませんけれど、まず1期目に関しましては、6班は同じことをやっていこう。そこである程度整理された第2期に入っては、ある程度テーマに分かれた検討部会に分かれるというのも一つの考え方としてあるのかなということで意見は出ております。
 
○高野 委員  わかりました。それはあくまでも時間的な、市の実施計画があるわけですけど、時間は設けられればじっくりやっていきましょうと、こういうことですか。
 
○経営企画課長  そのとおりでございまして、一応実施計画では19年度中に策定ということになっておりますけれども、この市民会議の進捗を見ながら、その辺は慎重に今後進めていきたいと思っております。
 
○三輪 委員  7月13日のときに、運営委員会の企画グループと広報グループの当面の運営方針というふうに書いてあるんですけれど、提案ということで。この辺をちょっと具体に教えていただきたいんですけど。
 
○経営企画課課長補佐  企画運営の方は今のような部会に分かれて検討をしていくという考え方について説明をし、了承が得られ、そのような内容で今検討に入っている。そんなようなことの報告です。あとは全体的なスケジュールとしまして、まだ確定したものではありませんけれど、今、紹介しました第1期はこんなふうにやっていきます。第2期はこんなふうにやっていきます。その間にPI活動ということで、多くの市民の方からも意見を集めていきたい。それを第1期、第2期、第3期、そのちょうど間ぐらいでやっていったらいいんじゃないのかなというようなイメージとしてのスケジュールというようなものの報告がありました。
 あと広報グループに関しましては、会員内での情報共有というのももちろん重要ですし、やっぱり107名の方が検討している内容について、ほかの方にも知っていただくというようなことから、ホームページの立ち上げというのをまずは先にやっていきたいと。そういうような内容が示されました。どちらかというと、それに対する取り決めといいますか、規約といいますか、どちらかというと細かいことですけれど、編集員の役割というのはどういうものかとか、そういうものを全体会の中でどう位置づけていくのかとか、そんなような報告がありました。
 
○三輪 委員  済みません。今の市民の方ですけれども、大体まだあんまり細かくは決まっていないけれどもということですけれども、そのイメージとして1年間とか2年間とか、その辺の話は出ていると思うんですが、どうでしょうか制定まで。
 
○経営企画課長  今の段階では、一応実施計画にあわせて19年度末までのそういうようなスケジュールでというふうに考えております。そういうふうな大枠で進めております。ただ、これからいろんな意見が出て、それを取りまとめて、パブリック・インボルブメント、PIで、皆さんのほかの方々の意見を聞きながらいきますので、その辺はやっぱり時間がかかってくるだろうなというのが予測はできるところです。
 
○三輪 委員  結構今まで動き出すまでにすごく時間がかかっていると、このペースでいくとちょっとPIまでいくのかなという、その辺はあると思うんですけれど、いかがでしょうか。
 
○経営企画課長  やはり自治基本条例を考える場合には、市民の方が中心となって最初からやはり組み立てていくということが大切と考えておりまして、それで最初から会議の運営をどうするかというところから市民の方を中心にやっていただいております。今後の議論もこれからかなりの議論が出ると思いますので、委員さんがおっしゃられるように時間は多少かかると思いますけれども、そこはやはり慎重に、根気よくというんですか、続けていきたいと思っております。
 
○森川 委員  これ質問じゃないんですけれどね、資料の出し方としても、今回、これ幾つか資料出していただいていますけれども、例えばこの市民参加ワーキングの提言とかってあるんですが、そうじゃなくてね、やっぱりさっき聞いてたら、例えば市としては策定支援チームをつくる、それから職員の検討チームつくる、5課の課長が支援チームをやるとか、やっぱり市としてどうやっていくかという資料をね、ちょっと出してほしいなというふうに思うんですよ。今、口頭では説明されましたけれども、これはあくまでも100人会議から出された提言であって、これとはまた実際は違ってるわけじゃないですか。だから市が今実際にどうやっているかという資料を、申しわけないけど、ちょっとわかりやすく出してほしいなと。口頭で先ほど説明されたように、要するに5課の課長が入って策定支援チームをつくる。それから若手職員を公募して検討チームつくるとかって、そこら辺がちゃんと書かれたものを出してほしいなというふうにちょっと要望しておきたいなと思います。
 
○伊東 委員  もう一つ、済みません。基本的なことなんですけど、この自治基本条例制定に向けての動き、これの少なくともきっかけになっているのが、「明日の鎌倉を創る市民100人会議」からの提言ということで説明がされておりまして、市民との協働の仕組みづくりを検討する市民参画ワーキングからの内容、市民との協働の仕組みづくりということで、そのために市民にとって身近な行政はできる限り地方で行おうとする地方分権の改革というのを、いわゆるそういう環境があって、そして地方自治体の基本理念、基本原則を明文化する必要性が高まり、その明文化する必要性として自治体の憲法に相当する自治基本条例が求められていますという提言、これが言ってみれば今回の流れのスタート地点だとすると、現在行われております自治基本条例策定市民会議、ここの会議というのは当時の100人会議の市民参画ワーキングからの提言を前提に、それをベースにしてその上に何かを積み上げていくという考え方なのか。この提言そのものについても議論の中に含めて会議が進められるという、そういうこともあるのか。その辺、ごくごく基本的な性格づけの問題なんですけれども、あくまでもこのときの提言はもう共通認識としてあって、参加している市民の方々に。その上に言ってみれば自治基本条例の中身をどうしていくかという、そういうことになってるのか。それとも、ここでは例えば市民との協働という考え方をもとにしての、いわゆる市民自治の考え方と、例えば行政と議会との関係は車の両輪と言われつつも相対立する非常に緊張関係のある、そういう仕組みとして両方が自治法に位置づけられておりますから、そういう考え方と、何か基本的に議会と行政との関係と、ここで言ういわゆる市民と行政との協働作業、協働という考え方とちょっとずれが、仮に議会の問題があったときには出てくるかなという印象を持っているんですけど。そうすると今やっている会議というのは、あくまでもこのときの提言をベースにして議論を進めていくと。それはもうそこからは外れないということなのかどうか。その辺はどうなんですか。
 
○経営企画課長  100人会議自体がもう既に終了しておりまして、この提言ですけれども、提言の方は自治基本条例制定に向けた枠組みといいますか、大枠をここで提言をしていただいているというふうに受けとめております。また改めて、今回の策定会議の方々は改めて募集させていただいて応募してきた方々ですので、市民100人会議からこういう提言がありましたということは認識していただいておりますけれども、すべてこの上でやっていくということではございません。今後は107人からの市民会議で今後の進め方を検討して、制定まで素案までつくっていくというふうな手順でやるようになっております。
 
○伊東 委員  わかりました。大体スタートの議論からもう一度し直すということだというふうに受け取ったんですが。ただ、この100人会議の提言を受けて、総合計画の中に行政側としても一応位置づけてますよね。それのもとが100人会議の提言だということになると、いわゆる行政計画として盛り込んであるものをもう一度そこのところから、スタートの時点からじゃあ議論ができるのかという、その辺ちょっと難しさがあるように思うんだけど、どうですか。
 
○経営企画課長  この100人会議から提言を受けたのは恐らく100%、それが要因で基本計画・実施計画の方に盛り込んだのではないと考えております。その前から自治基本条例をつくっていこうというようなことは検討しておりましたし、それにあわせてこの100人会議の方でも、こういう市民参画ワーキングというのをつくりまして検討してきましたので、それと相まってこういう提言をいただいたので実施計画の方にも取り上げてあるという経過ですので、一度これからやはりゼロからつくり上げていくというのが、今の現在の市民会議に課せられている役目だと思っております。
 
○伊東 委員  まあいいです。多分ここの議会側の方の委員会での議論を進めていく中で、またいろいろと意見がこちらはこちらとして出てくると思いますから、そのときにまた改めて、どこかでお互いに質疑のできる場面があったら、もう一度やらせていただこうと思います。
 
○森川 委員  今、市民の方の、これもかなり動き出してると思うんですが、職員の方も公募して若手の方では検討チームをやっていくということなんですが、そことのすり合わせというのは、ある程度市民の方がまとまってきたところでやるんですか。そこのすり合わせというのはどうやってやっていくのかなというのが。先ほど支援チームの方は、要するに内容ではなくて、要する条例文とかなんかのところでやっていくんだというのがありましたよね。ただ、やっぱり基本的に自治基本条例に対する市としての考え方というのもあると思うんですね。だからそこと若手の職員なりの検討チーム、それから市民とのすり合わせ、どこでどうやっていくのかというのを具体的に教えてください。
 
○経営企画課長  若手のチームにつきましては、やはり職員からの自治基本条例をどうしたらいいかということを組み立てていってもらおうと今考えています。それで、それと市民会議の方から出てきたものは、どういうふうにぶつかり合うというのか、またここは相入れないところだとかって、そういうところをやっていきたいと考えています。それについて課長で構成します支援会議ですね、そちらの方で全体を見ていきたいなと。それとまた市民会議の方と調整しながらいきたいと思っています。
 
○前川 副委員長  ほかに何かありましたら。ありませんか。
 
○高橋 委員  ちょっと基本的なことをお伺いをしたいんですけれども、私は自治基本条例というのはつくるべきだというふうに考えておりまして、かつて何回か質問もしたことあるんですが、何かちょっと2回ほどこの委員会が開催されていまして、その中でですね、ほかの委員さんからですね、最近は自治法でカバーできているということで、自治基本条例みたいなものをわざわざ制定する必要もないという判断をした自治体も出てきているんだというような、そういう御発言、どこの自治体ということは出なかったんですけれども、きょういただいた資料の中にも、例えば厚木みたいに複数の条例をもって、全体として自治基本条例的な構成をなしていくようなとらえ方をしている市もありますし、ちょっとその辺の最近の状況というんですかね、少し他市の状況、その辺の状況を教えていただきたいんですが。
 
○経営企画課長  私どもの方でとらえておりますのは、お配りしたその表の範囲でございますが、市によっては個別条例を充実させて、自治基本条例を制定しないというような動きもあろうかに聞いております。
 例えば市民参画条例ですとか、パブリックコメント条例、それから住民投票条例とかというのを各個別に条例でそろえて、自治基本条例は制定しないというようなことを考えているようなところもあるかと思いますが、ただ、市民の方から見て、やっぱり市の姿勢といいますか、その辺が一番わかりやすいのはどういうものなのかなということがあると思います。その場合はやはり包括的に条文をそろえてあります自治基本条例の制定が市民にとっては一番わかりやすいことではないかというふうに考えておりまして、鎌倉市ではその方法を選んでいるというところでございます。
 
○高橋 委員  自治法がずっとあって、ある種その中に含まれるものであってですね、あえて条例をつくる必要がないというような判断をした自治体が幾つかあるというような発言があったんですけど、その辺の事例というのは把握してますか。
 
○経営企画課課長補佐  今、高橋委員さんの御質問の部分なんですが、近隣ですと横須賀市の方が一時自治基本条例の検討しておりましたけれども、その検討過程の中で、余り市民から盛り上がりが出なかったということも実はあるんですけれども、現行横須賀市が持っております条例体系の見直し、あるいはそこの部分での市民参画その他の手法、例えばパブリックコメント条例など、個別条例で補足していく中で、全体として自治基本条例を制定したのと同様の効果をもたらせるのではないかと、そういうふうに考えている自治体も実はございます。
 
○高橋 委員  ある種それは厚木なんか見てもそうですけれども、それを担保するような条例を幾つかつくって、全体としてルールづくりをしていこうということで、自治法があるから、そういうものを明文化する必要がないんだという、そういう作業ではないというふうな答弁だと聞こえるんですけれども。全く必要がないんだと、ルールづくりは。そういう自治体があったらちょっと教えてもらいたいという、そういう質問なんです。
 
○経営企画課課長補佐  今のことに対しては、私の知り得ている範囲では、そんな自治体は聞いていないというのが現状でございます。
 
○高橋 委員  市民から見れば当然、そういうものがあった方がルールがわかりやすいというんですかね、自治法があるからそれを読んでやってくださいというのは、余りにも不親切なやり方だと思うんですね。そういう意味では、それぞれの市に合った形をルール化していくという、そういう作業というのは大変大切なことだと私は思っているんです。
 それでもう一つ基本的なことを聞いておきたいんですが、今回、1回目の100人会議、そして次の100人会議とか、ずっと市民の皆さんの御意見を伺う機会をずっとつくってきてるんですが、この自治基本条例をつくっていこうという機運というんですかね、それは行政側から検討をお願いしたものなのかですね。そういった市民会議等々の場を通じて、自発的にこういったものをつくっていこうというふうな機運が出てきたのか。その辺はどうなんでしょうか。
 
○経営企画課長  第2期基本計画をつくるときの100人会議の方にですね、市の方から市民参画のことについて今後どういう道があるか、どうやっていったらいいのかということをお話をしました。それで市民参画ワーキングの方で自治基本条例というようなことに提言をいただいたというところが一つございます。
 
○高橋 委員  要するに100人会議の中の市民参画ということを考えていただくグループの中で、その中の議論の中で出てきたと。特に行政側から何かこういったものもありますよみたいなことを示唆したようなことはないんですか。
 
○戸原 経営企画部長  済みません、一応自治基本条例に関しましては、まず17年の9月議会で御報告をさせていただいているわけでございますが、そこでもやはり計画の前提というところで、そこに市民自治という項目がございます。そこの基本方針の中に市民自治の基本となるルールづくり、この項目がございまして、そこで(仮称)自治基本条例を市民との協働で制定し、市民参画と協働による市民自治をさらに推進しますというふうに記載をいただいたわけでございます。ですから、行政の基本計画上に(仮称)自治基本条例を制定していきますというのがまず一つございます。これは100人会議の中で出されてきた議論をもとにして基本計画を私ども策定していったと。その後に御提言をいただきまして、さらにはこの資料としてお出ししました市民自治を考える市民フォーラム、これについては行政側からの呼びかけで市民会議、107人の参加登録をしたということでございますから、そこは市民の方の御意向もありますし、行政として、その御意向を踏まえて基本計画にもきちんと記載をし、それから行政としてもこういった市民会議に呼びかけをしてきたと。そういう経過の中で今現在ここまできたという形になっております。
 
○高橋 委員  経過はよくわかりました。
 それでね、これからこの委員会の中で条例制定が必要か否かというところから議論をしていく予定にはなっておるんですけれども、私はやった方がいいと思っておりますがね。その中で特に議会のあり方というんですかね、議会の役割、そういうことについて、自治、住民自治とか、市民自治とか、そういう中での議会の役割というんですかね、そういうものを改めて検証し、全体の中でどういう役割を果たしていくべきかということを明確にしていく必要があるんじゃなかろうかと。特に、これは私の考えですが、住民投票条例が各地でいろいろと制定されていく中でですね、直接民主主義と間接民主主義が混在をしていくような状況が出てきておりますので、そういう意味も含めて、いろいろ検討していきたいというふうに考えておりまして、当然、自治基本条例の中には市民の役割、行政の役割、そして議会の役割というんですか、そういうものが網羅されてくるであろうということが想像できるんですが、この辺の議会の役割みたいなことをどういうふうに取りまとめをしていこうというふうに考えているのか。もちろん市民にげたを預けてる部分はあるんですけれども、なかなか難しいテーマだと思うんですよ。
 
○戸原 経営企画部長  一応、今市民会議で、自治基本条例を制定することを呼びかけをさせていただいてお集まりいただいたわけでございますから、基本的に自治基本条例とは何かとか、そういった中身の問題を含めて御検討していただきまして、それから大枠ができると今度は細部に入っていくだろうというふうな形になっております。
 これは各市の条例を見ますと、議会の規定があるものとないものがありますし、恐らくそこの中身というのは、市民会議の方にお願いをしておりますので、行政の方からこういうふうにというような誘導は多分あり得ない。考えておりません。ただ、市民会議の中でやはり議会の問題についても議会の定義をどういうふうにしていくのかといったときに、先ほど言いました私どもの庁内の支援会議、そことの意見交換が当然出てくるんだろうと。それは地方自治という基本的な考え方を、市民会議の皆さんにも御説明するような場もあるでしょうし、市民会議自体でもそういったものを勉強していただくことも出てくるかと思います。そういった中で、市民会議の中で基本条例に盛り込む項目というものがピックアップされてくるんだろうなと。ピックアップされてきた中で再度行政とも協議をする。ある場面では特別委員会との情報の共有というんですか、情報の提供も当然出てくると思っています。そことの論議というものが当然出てくるわけでございまして、そういう論議を経て、市民会議における自治基本条例の骨格が徐々に固まってくるんだろうと思っておりますので、今の段階では、そこまでのところを今の段階で想定というか、推定という考え方の予測はできるんでしょうけれども、確かに議会との絡みというのは大きな問題であると思っておりますんで、ただ、その中身がどうなるかということに対しては、今の段階ではまだ無理なのかなというふうに考えております。
 
○高橋 委員  スタイルとしてね、市民主導でやっていただきましょうと、市民自治といいますかね、そういう実践に向かって取りまとめをしていただこうと、そういう意味では、余り行政側に考え方とか、そういうものを早い時点で示すよりも、市民の皆さんの議論の中で行政側に問いかけられた部分について回答していく方がいいんじゃないかと、こういうことだろうというふうに思います。いろんなやり方ありますけれどね、今回はそういうケースの方がまとまりやすいのかなというふうに思います。
 ほかの条例を検討したりするときに、行政側の案、たたき台がなかったら議論もできないじゃないかということを散々やってきましたけれどね、私はそんなことはないんじゃないかなというふうに、もっと信頼をしてやっていった方がいいものができるんじゃないかなというふうに思っておりますので、私はいいと思っております。
 それで、ちょっと先ほど森川委員から資料の要求があったんで、私もやっぱり考え方を示さないまでも、取り組み方についてまとめたものを委員会としてちゃんと求めていただいて、私にも資料としていただきたいと思うんですが、それをお諮りいただきたいのとですね、あとは県下の幾つか条例がありますよということで資料をいただきました。ホームページで見れば見れるんですけれども、一応これも全文資料として出していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○前川 副委員長  それでは今、資料要求がありましたけれども、先ほどの森川委員のお話からも、取り組み状況についてのそれぞれの資料、それから、今の県下の条例に関する全文の資料をつくっていただきたいということなんですが、それはいつまでに。
 
○森川 委員  今の県下の資料ということなんですが、どこまでの資料を求めるか明確にしておかないと、厚木みたいにいっぱいあると困るし、自治基本条例だけに絞るのかどうか、そこは明確にしておいた方がいいんじゃないでしょうか。自治基本条例だけでいいんじゃないかなというような気もします。
 
○高橋 委員  私ちょっとね、やっぱり厚木とかね、見てみたいなと思うんですね、逆にね。一本でやらないやり方というのはどういうこと、どういう仕組みでやっているのかとか、それと、それ全体で自治基本条例として扱ってるから、こういうふうにできてくるんだと思うんですよね。その辺はちょっと、両方あった方が私としては。どちらかというと住民投票条例みたいなものは余り必要ないかなというふうには思うんですけれどね。
 
○前川 副委員長  これに関してほかに御意見おありでしょうか。私はこう思うとかということがあれば言っていただいて。
 
○森川 委員  参考でもし資料をつけて、条例文なんでね、それぞれインターネットから引っ張ればいいといえばそれまでなんですが、参考でもしつけていただけるんだとするならばね、別に県下だけではなくて、多摩とか三鷹とか、やっぱりそれなりの市民参画をやってつくったところをやっぱり参考につけていただいた方がいいんじゃないかなという気がするんですが。
 
○前川 副委員長  逆に県下にとらわれないで、よその県にもいい事例であれば、条例のところをピックアップしていただくということでいかがでしょうか。
 
○伊東 委員  まさにそれを原局に求めるんでなしに、事務局でそろえさせるのが、この委員会の役目じゃないの。要するに自治の基本じゃない、それが。その他市の条例についてはね。それは取り組み方云々については、それは原局でないとわからないけど、それは事務局の調査がやるべき問題だと思いますが。そうすれば、そこで何が先進的で何が必要か、お互い正・副で打ち合わせしながらつくれるじゃない。それを原局に丸投げするのは、ちょっと。
 
○前川 副委員長  そうですね。前回の質問のとき伊東委員から出た覚えがありますけれども、事務局の方でお願いできますでしょうか。
 
○事務局  そうしましたら、今、お手元にございます県内の既に制定した市の条例につきましては、一応全文準備をいたします。
 それから、森川委員さんから御発言のありました先進市の事例ということですが、具体的に何市、何市というふうにもしおわかりならばお伝えいただきたいと思いますが。
 
○森川 委員  逆にそれはさっき言ったように、この委員会なり、委員長、副委員長のところで検討する方がいいんじゃないですかね。
 
○前川 副委員長  ではそれは後で検討ということで、事務局と一緒に相談しながらということでよろしいですか。
 
○事務局  結構でございます。
 
○小田嶋 委員  この論議を今お聞きして、もう一つ、議会側でこの条例案についてどう論議されたのかもぜひ知りたいなと思ったので、あわせてとれるものであれば、委員会の議事録というか、それがわかればつけ加えていただければと。
 
○前川 副委員長  それに関していかがでしょうか。
 
○久坂 委員  全文も必要なんですけれども、自治基本条例、大体の枠組みがあると、多分あると思いますので、項目が基本的にはどういったものが出されているかというのと、あと各自治体で特徴的なものまでもし調べることができたら、ここの自治体はこういった特徴があると、こういったものを入れていただけるといいんですけど、難しいですね。
 
○前川 副委員長  今の小田嶋委員と久坂委員の要求に関して、ほかに御意見はございますか。大分内容は濃くなってきましたけど。
 
○納所 委員  やはり他市の自治基本条例を比較する場合、ただ条文だけ見ても比較をするのがまた大変になってくると思うんですよ。当然、前文があるところがあると思いますんで、必ず比較すべきは前文と、それからあと、まちづくりの基本理念というのが大体冒頭掲げられると思うんですね。そこに一つの策定に向けての考え方というのが反映していると思いますので、そのまちづくりの基本理念ということと、それからあと、まちづくりの基本原則というんですか、理念からさらに進んで原則といったところが資料の中で比較したいなというふうに、今議論を伺っていて思ったところなんですけれど。そういった視点で、あとは当然、具体的には市民の権利と責務ですか、その部分にも触れてくると。市民の権利と責務、といった観点でまとめるとかというような軸を事務局の方でちょっと調べていただいて、もっていただけると比較しやすいのかなと思います。それはもう内容に入っちゃいますでしょうかね。
 ただ、生の条例をばっと比較して、それは各委員が委員会の中で決定をしていくという方が効果的なんでしょうかね。それはちょっと迷うところではあるんですが、できれば比較する部分、基軸というものを持ちたいなというのはあるんですけれどね。ただ、生のままですと少し比較しづらい部分があるので、それは県内に絞ればよろしいかと思いますが、県外まで広げてくると難しいのかなと思って。ですから、ちょっと意見混乱しちゃうんですが、まず県内の各条例を生で比較してみて、それから、それに付随する基本原則的なものを絞り出して県外他市の先進市のものを見ていくという段階を追っていってもいいのかなと思いますけれどね。
 
○三輪 委員  内容に入っていっているんですけれども、私たちがそうやって、こういうものを包括的な自治基本条例じゃなくて、いろいろなパブコメとか、そういうのをつくった方がいいとか、そういう提言をするのかなと。ちょっとそういう形になると、先ほど小村さんの方から説明のあった、茶木さんかな、市としては今まで包括的な自治基本条例としていきたいという、大体その辺の方針は決まっていると私は受け取ったんですけれども、その辺、それとどういうふうに整合性をつけていくのかなとか。私たちはちょっとそれが気になるんですが。今、その辺の内容を、全体的なことをここの検討会で別に検討していってしまうものなのか、ちょっとこう、私はその辺を整理したいと思うんですけれども。
 
○前川 副委員長  それは例えば、私たちの勉強の上での資料要求だと思っているんです。私たちが今まで、まだ一応真っ白だということを前提に、ほかの市を比較して勉強しておこうということだと思いますので。
 
○高橋 委員  条例の中身まで入っちゃうから。
 
○三輪 委員  それはそうなんですけど。ただ、その資料をどこまで要求するのかという、いろいろな自治基本条例の雑誌などでも取り上げているところもあって、その辺は皆さんお読みだと思うんですけれども、それ以上のものを、それに書いてない、以上のものを求めていくのかなというふうに、ちょっと今聞いてね。
 
○前川 副委員長  これから絞りたいとは思いますけれども、基本的には、私は共通に研修材料として、そういうのが必要なんじゃないかということじゃないかと思いますけれども。
 
○納所 委員  まず、段階を追って、資料も一遍に全部すべてそろえるというのは消化し切れない部分も出てくると思うんですが。まず段階を追って、県内各市の自治基本条例に関する資料というふうに、まず第1段階区切ったらいかがとは思うんですが。
 
○前川 副委員長  そうしましたら、今後の進め方の方に入っていくんじゃないかと思いますので、日程第2の方でお諮りしたいと思いますので、原局にお聞きになりたいことはもうございませんでしょうか。
 
○伊東 委員  先ほど、高橋委員の方から地方自治法があるから条例は必要ないという、委員の中からそういう例があったんじゃないかという発言があったんですが、多分私の発言をもとにしておっしゃっているのかなと思うんで、ちょっと私の方からもう一度確かめておきたいことがあるんですが、要するに我々がやろうとしている一番の問題、いろいろある中で特に問題なのは、議会といわゆる自治とのかかわり、あるいは今回つくろうとされている条例と議会との関係の部分が、当然それが一番の関心事になってくる。執行機関、議会、市民、そういったものに関しては、基本的には地方自治法というのがあるわけで、それに基づいて我々もいろいろな条例や規則をつくって動いているわけです。したがって、もし自治基本条例を仮につくるとしても、議会のところの書き込みというのは、いろいろほかのところの例を見ますと、非常に議会の役割、議会の責務みたいに、非常にごく理念的なことがさらっと書いてあるだけのところがほとんどで、細かいことも書き込むといったってそれは難しい話なんで、そういう意味ではその部分というのは自治法にゆだねていくしかない。だから中によっては、そこの部分が理念的なものは除いちゃって、議会の項目のない条例も出てくる。じゃあ議会の条項がないものをじゃあ自治基本条例と言えるのかというと、じゃあ名前を少し変えましょうとか、いろいろそうなってくるんで、まさにそこのところが一番の問題にこれからなろうかと思ったもんですから、私はこれによっては自治法というものがある中での条例制定には、あえてその基本条例をつくる必要はなくて、個別にいろいろなほかの条例で必要なところを補っていけばいいんじゃないかという判断をした自治体もあると思いますというふうに私も発言をしていたわけで、必ずしも自治法があるから条例づくりが全部だめよと言っているわけじゃない。基本条例という形で位置づけることが必要なのかどうかという部分がこれから恐らく、私は議論の中で出てくると思ったんで、そういう質問を、この前、そういう意見を申し上げているわけですけれど、私の認識で間違いないと思うんですね。さっきは答弁の中で、自治法があるということをもって基本条例を見送った例はありませんという何か答弁を、私ちょっとそういうふうに聞えたんですけれども、私が言わんとしていることはそういうことではなかったと思うんで、その点についてもう一度ちょっとここではっきりさせておいていただきたいなというふうに思います。基本的な認識として。
 
○経営企画課長  今、委員おっしゃいましたように、我々の仕事を進めていく上では自治法がやっぱり基本になっておりますので、自治法以上のものは条例ではやはり定められないというふうに考えております。ただ、先ほども申しましたように、これからより地域のことは地域で解決しなくちゃいけないという時代になっていったときに、市民の方がわかりやすいルールづくりが必要であろうと考えておりますので、そこをやっぱり条例化してあらわしていきたいと考えておりますので、自治法を逸脱するものでは決してないというように考えております。
 
○伊東 委員  わかりやすいというくくりで、じゃあ基本条例をつくるんだということになると、じゃあ議会の部分はどういうふうに書いていくんだという話になるわけですよ。わかりやすくすると、要するに行政、要するに市民、そしてもう一つ、議会と。そういう流れの中で、じゃあ市と市民との、市民と議会との、議会と行政との、それをどういうふうにじゃあわかりやすく書くかというと、どうしても議会の部分というのは、どこまで書けるのよという話がどうしたって出てきますよね。わかりやすいと言いながらも、非常にバランスを欠いた条例ができる可能性も出てくる。その辺の部分からいくと、本当にわかりやすくじゃあ書けるのかと。中身の議論になるかもしれませんけど。そういう意味で、要するにわかりやすさだけで必要なのかと。そこのところやっぱり、きちっとこれから議論の中で進めていきたいと思いますので、その辺については答弁はいいです。私の方はそういう考え方を持っていると。
 
○納所 委員  今の委員の議論の中でも、わかりやすいということを目標とする条例なのかという議論というのは非常に大事になってくると思うんですね。つまり自治基本条例というのが、例えばパソコンでいうとOSみたいな部分で、それに乗っかっていわゆるアプリケーションで、いろんな行政評価だとか、行政手続だとか、さまざまな基本条例であるとかが乗ってくる基本ソフトの部分に位置するものであるものなのかというのが、それはわかりやすい必要はないわけで、各それ以外の条例なんかを縛っていく一つの憲法みたいな位置づけになってくると思うんですね。そこに単純にわかりやすさが必要というよりも、制定過程において市民がどう協働していくか、参加できるか。議会がどうかかわってくるかということが大事になって、これは中身の議論になっちゃいけないんですけれども、その前提としての位置づけですね、ちょっとこれ答弁お願いしたいんですが、例えば、行政側から発想している自治基本条例というもの、それは一つの基本ソフト的な、基幹的な部分として位置づけられているのかどうなのかということなんですけれども、その形で市民に提示されているんでしょうか。
 
○経営企画課長  自治基本条例を考える場合に、やはり最高規範性ということをうたうかどうかということが一つは言われています。それをうたうからには、委員おっしゃられているように、やっぱりパソコンでいえばOSの部分に当たるんだろうというふうに思っております。
 私、先ほどからわかりやすいという言葉で表現しておりますけれども、やはり今後の行政を運営していく上で、より市民の方の力を必要としていくようになることは、これはもう確実に見えていることでございますので、そこでさまざまな事柄の決定のよりどころというものをやはりルール化する必要があると考えておりますので、それを自治基本条例に盛り込んでいきたいと考えております。
 
○納所 委員  そうしますと、ルールを決める過程でのルールづくりというのが今の段階だと思うんですね、どのように進めていくのか。ルールを決めるための今ルールづくりであるという中で、パブリック・インボルブメントですか、PIですか、そのPIの進め方って非常に大事になってくると思うんですね。結局、時間切れになって結論が出なくて、多数決になっちゃうんじゃないかという。予想されるのは、当然正反対の意見必ず集めると思うんですけれども、議論百出という、一般市民の方から提出される質問、意見の多様さというのは、我々の想像をはるかに超えているようなことも予想されるわけですよね。その中で結論が導き出せないで時間切れ、多数決になったとしたら、果たしてPIの意味があるのだろうか、議論の価値が出てくるのだろうかというような、進め方というのを、これからだと思うんですけれど、ちょっと危惧するんですね。それで市民協働でつくりましたという条例案が出されたとしても、ちょっと首をかしげちゃうという事態がもしあったとしたら、これは一つの瑕疵が存在することになってくるのではないかということなんですね、ちょっと先へ先へ飛躍した話になってしまいますけれど。
 そのPIの進め方については、どのように考えていて、また市民の方もどのようにしようとしているのかということを教えていただきたいんですけれども。
 
○経営企画課長  まだ具体的にどの段階でPIやろうかという段階には至っていないんですが、やはり幾つかの段階でPI活動をしなくてはいけないと考えております。それである程度の素案、ある程度の概括的なものがまとまったときにまず1回PIをやって、それでいただいた意見をそしゃくして、それをまとめて素案に近いものをつくり上げていくと、その段階にもう1回やる。あるいはもっときめ細かくやっていく必要もあろうかなと思っていますので、それは今後市民会議、それから市民会議の運営委員会の中でPIのあり方というものを検討していきたいと考えています。
 
○前川 副委員長  よろしいですか。
 先ほど申し上げましたように、原局から伺いたいことを、今、質問いただいて、第2の日程で資料のお話をしたいと思いますので。
 
○三輪 委員  先ほど自治基本条例に、市としては包括的な自治基本条例としたいというふうに、さっきそこをちょっと確認したいんですけれども。
 
○経営企画課長  自治基本条例の一つ一つの条文の内容につきましてはまだ、こういう方向でというのは私たちも持っているわけではございませんので、それが理念的になるのか、あるいは条項によっては具体的なものになるのかということは今後の検討とさせていただきたいと思います。
 
○前川 副委員長  よろしいですか。
 それでは、今、議会、こちら側からいろいろと意見が出ましたので、それを頭に入れていただいて、今後、議会もこれだけいろいろ考えて心配しているということもあります。それから今後どうやって進めていくかも、それなりに考えていきますので、また、すり合わせの時間も必要と思いますが、こちらの考え方をどうぞお含みいただきたいと思います。それでよろしいですか。原局の方は帰っていただいて。
                  (「はい」の声あり)
 ではありがとうございました。どうぞ退室してください。
 休憩します。
               (11時11分休憩   11時20分再開)
 
○前川 副委員長  よろしいですか、では再開させていただきます。
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○前川 副委員長  日程第2「今後の進め方について」なんですけれども、先ほどの資料要求の件なんですが、いろいろ御意見が出ましたけれども、納所委員からも先ほど全文の比較、まちづくり基本理念、まちづくり基本原則などの比較をまずは県内の他市でということ、それから県外の比較はどうかということだったと思いますが、それと小田嶋委員からは、ぜひ議会での検討も見ていきたいということだったと思いますけれど。
 
○高橋 委員  ちょっと中身を見てみないと何とも言えないんで、とりあえず1回出すだけ出していただいて、それでまとめ方もやっぱり丸投げじゃなくて、この中でちょっとこういうふうな観点でまとめてくださいみたいなことで言った方がいいんじゃないかと思うんですよ。だから第1段階としてはとりあえず丸のまま出していただいて、それで議論した上で、もちろんまとめてもらった方がいいと思うんで、納所委員さんが言うようにですね。幾つかの観点でまとめて比較できるような形をとった方がいいんじゃないかと。
 
○前川 副委員長  いかがですか。それでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 先ほどの資料に関しては、私が申し上げた観点でよろしいんですよね。私たちの勉強という形でよろしいですね。
 それでは丸投げということでございますが、問題は量になると思いますけれども。
 
○事務局  では、もう一度確認をさせていただきますが、よろしいですか。とりあえず、その中身につきましては、各市いろいろなつくり込みをしていると思いますので、まず見ていただくということが大事だろうという御意見でございますので、県内の既に制定しているところの、これは全文、前文も含めましてですね、これはとります。それからあと小田嶋委員さんから御発言の、条例を審議したときの議事録ということでございますけれども、この辺、もし公開されてネットでとれればおとりしますし、あと事務局としても、口頭になっちゃうんですけど、向こうの事務局あてに照会をして、何がしかの情報は得るようにいたします。
 あとそれから先、例えば先進市の事例ということにつきましては、今後、正・副委員長と事務局の方で協議させていただいて、お示しするというような形でよろしいでしょうか。
 
○伊東 委員  ちょっとよろしいですか。一応制定しているところは、県内は全文とる。これは全文というか、条例案、条例文、全部いただく、これはいいです。それから、その中で小田嶋委員の方ですか、からあった経過、要するに議会の中での審議の経過も含めてということなんですけれども、私が持っている中では、川崎市がつくった川崎市自治基本条例、これについては検討委員会記録というのが1冊出てまして、それには最初の提言から最後条例ができるまでのすべての資料と議会での審議の議事録も全部載っているのがありますので、全部それやると大変ですから、多分ここで皆さん必要なのは、まず自治基本条例というのはどういうものなのか。どういう審議の過程を経て、どういうふうにして制定されたのかという一つの例として、川崎、または大和市の資料があれば、それを例えば全部だと大変なので1冊それ多分言えばとれるか、もらえると思いますので、それを事務局に用意しておいてもらって、必要なところは皆さん見ていただいて、コピーが必要ならそこをコピーをとるというような形にしないと、事務局判断で、それ全部資料を用意させるとちょっと大変だと思うんで、川崎と大和ぐらいのところでやってみれば大体流れはわかると思うんです。まず勉強という意味なら。それ以外に皆さん、いや先進市でほかにこういう例がある、ああいう例がある、例えば東京でもあります、熊本でもあります、長野の方でもやってますというようなのがあれば、それはそれぞれもしネットで見て、必要ならそれを事務局に言ってとってもらうということは可能なのかなというふうに思いますから、それはやっぱり我々も調査をする以上はそれぞれの委員の努力も含めてやっていくしかないかなというふうに思いますので、そんなようなことにしたらいかがかと思いますが。きちっと資料として残している自治体がありますから、それをまず見ていただければ大体どういう議論が行われたかというのはわかるというふうに思う。
 
○高橋 委員  今、確かに議事録というと、かなりボリュームが多くなりますし、どこからどこまでが議論かというのは、かなり年度をまたがったりとか、いろいろあると思うんですね、それぞれの市によっては。そういう部分がありますから伊東委員の提案で私はいいと思うんですけれど。ただ、川崎あたりだったらね、10冊ください、15冊くださいと言ってもくれると思うんで、それはね一応お願いはしていただいて、それでだめだよと言われたら、ちょっとそういうことを考えたらいいんじゃないかなと。
 
○前川 副委員長  有料というようなこともあるんではないかという意見も出ておりますので。それぞれの政務調査費からという御意見が出ておりますから、ではコピーをするのではなく、1冊手に入ればという御意見もありますので、その辺は事務局で、いいですか、お願いしても。はい。
 それでは、事務局にお願いする資料の方なんですが、ほかにございますでしょうか。
 
○久坂 委員  事務局といいますか、先ほど討論の中で言えばよかったんですが、市民会議の中で問題に、407から10項目に絞ったと言ったんですが、その詳細について、済みません、聞くのを忘れましたので、その10項目をまとめました資料をいただければと思ってますのと。もう1点、原局の方の説明の中で、自治基本条例が住民との協働のあり方のルールづくりというふうに表現してたんですけれども、鎌倉市の中で住民の協働というのは一体どういうふうに考えているのかという、その基本スタンスをちょっと確認させていただきたいので、その内容を済みません、資料でいただきたいと思っていますが、よろしいでしょうか。
 
○前川 副委員長  もし、できるなら原局に問い合わせいただいて、そういう範囲でお願いします。
 ほかにありますか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 よろしければ、今後の進め方について少し考えていきたいと思いますが、議会的には、もうじき8月に入りますけれども、9月の議会が9月6日から始まるんですけれども、その前に一度やりたい、やった方がいいということであれば、代表者会議がありますので、その後、25日の代表者会議の後、幾日間か、あるいは9月の議会に入ってから、委員会が四つありますので、五つ目が金曜日に当たって、五つ目は休みで何もないので、そこに充てるか。これは案ですので。そういう案ですが、どうでしょう、9月の前に。例えば、今の資料がそこまでにそろうかどうかということもあると思いますが。9月の前にもう1回やりますか。
 
○伊東 委員  3日にフォーラム、一応参加ありますね。それでやっぱりもう少し委員の中で基本的な問題意識をいろいろ刺激を受けながら、やっぱり考える時間をとった方がいいと思うんで、フォーラムに参加し、それから今、要求している資料がそろえば、やっぱり9月議会前に一度やって、そこでもう少し基本的な議論を少しさせていただけたらと思うんです。今どこのポイントに絞ってどう議論進めるかということも、何か皆さんそれぞればらばらな感じがしますんで、幾つかそういったフォーラムに参加する、資料を読み込む、そういったようなことを通じて頭の中を少しずつ整理をしながら、もう一度9月議会前に集まって、そこでそれぞれの委員さんの自治基本問題に対する問題点、問題意識みたいなものを幾つか意見を出していただいて、その中でじゃあどことどことどういう項目について少し深く掘り下げて議論をし、調査をしましょうということにしていったらどうかと思うんですが。
 
○前川 副委員長  私たちの考え方の軸がまだでき上がっていないということだと思いますので。
 
○森川 委員  済みません。それ開催するに当たっては、逆に事前に資料をいただいて目を通してからにしたいので、それの日程でお願いしたいと思います。
 
○前川 副委員長  わかりました。では事務局、いつごろまでにということですが。
 
○事務局  きょうが月曜日、8月半ば、十四、五日までには恐らく収集できると思いますけれども。
 
○前川 副委員長  十四、五日。お盆まではだめということでございますので、それ以降ということで。21日が月曜日ということで、その週ではないかと思いますが、23日が午前中が子ども議会、24日が総合防災訓練が入っておりますので。21日、22日。
 
○小田嶋 委員  私ども党の議員研修会が、21日、22日。
 
○前川 副委員長  23日の午後か、25日の午後。25の金曜日の午後っていかがでしょうか。
 
○小田嶋 委員  済みません。農業委員会が3時半から入っているので、午前中か、午後1時からでしたら、3時半という、その時間帯しかないですが。
 
○前川 副委員長  では25日の午後1時開催ということにさせていただいて。
 それまでに資料、よろしくお願いいたします。前もって、読めるように。15日までにはできるというお話でしたので、10日ぐらいあると思いますので、皆さん読み込んできていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、これできょうの自治基本問題調査特別委員会を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成18年7月31日

             自治基本問題調査特別副委員長

                        委 員