○議事日程
平成18年度一般会計予算等審査特別委員会
平成18年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会会議録
〇日時
平成18年3月18日(土) 0時05分開会 2時30分閉会(会議時間 0時間38分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
中村委員長、前川副委員長、納所、岡田、渡邊、松尾、高橋、伊東、森川、吉岡の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、原田調査担当担当係長、小島担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第120号鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
2 議案第121号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第122号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
4 議案第123号鎌倉市介護給付準備基金条例の一部を改正する条例の制定について
5 議案第124号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
6 議案第108号平成18年度鎌倉市一般会計予算
7 議案第109号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
8 議案第110号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
9 議案第111号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
10 議案第112号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算
11 議案第113号平成18年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
12 議案第114号平成18年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
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○中村 委員長 皆さんおそろいになりましたので、これより平成18年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を開会いたします。
委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。岡田和則委員にお願いいたします。
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○中村 委員長 昨日に引き続き、意見開陳を続行いたします。
第45款土木費(6)「岡本マンション問題について」松尾委員、お願いいたします。
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○松尾 委員 岡本マンション問題については、神奈川県の開発審査会で許可を取り消されたということを鎌倉市においてはもっと重く受けとめてほしいと思いましたし、今また質疑の中におきましても、さまざまな書類のミスや不備が発覚したり、また軽微な変更に該当するという考え方についても納得がいくものではありませんでした。昨年12月の議会決議に沿った原状回復というのを改めて求めるものであります。
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○中村 委員長 次に(7)「岡本二丁目マンション建設問題について」吉岡委員。
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○吉岡 委員 今回の岡本マンションの建設問題は、県の開発審査会の取り消しということにもあるように、大きな問題があったわけです。取り消されたという中身が、事業者の開発適合確認通知書が、これは行政処分であるということでは、条例上この適合確認が取り消されたということですから、本来、接道要件を満たすために道路基準変更するならば、当然条例の26条の適合確認も変更する必要があると私たちは考えております。つまり条例29条の2項の開発適合再確認を行い、業者に、これは私たち推進しているわけじゃありませんけど、条例上は適合再確認通知書が出されなければ、手続を進めること自体が不可能になると私どもは考えております。
しかし、市長は今回の変更は軽微な変更だと。29条2項ただし書き、要するに申請行為要らないと。ですからこの適合再確認も必要なく、通知は出さないとしたわけです。それで通したわけです。しかし、この軽微な変更は基準に適合しているという合法であることを前提にしているものでありまして、その枠内のみにおいてなされるべきだと思っております。今回出されました道路の変更も、まさに新設道路を行うなど、変更ありきで、完全に変更されているものだと。適合確認がされていないということでは、条例の26条の適合確認、道路基準について否定されたわけですから、道路、条例26条の適合確認をすべきだと。それなのにやらなかったと。そういう点では、この4日間、私ども本当に、条例違反を堂々とやったという点では、本当に大きな問題だなと思います。これは今後、32条の同意協議に進んでいくわけですけれど、この新たな適合審査がなければ、編入同意を可能にすることは、同意することは、入ることはできないと、私たちは考えております。これは大きな問題を後にも残すだろうと思いますし、この異常な状況は、一体市長が本当に緑を守ろうという、そういう気持ちがあったのか、いろんな面での疑惑を後に残したなと私は思っております。
この32条の同意の問題でも、市民の皆さんはこの同意することによって階段が急になる、踊り場がなくなる、車の出入りがふえる、現状のままにしてほしいと、実際に使っている住民の声に誠実に従うのが市長の責務ではないかと私は考えております。住民を危険にさらすことになる、この32条の同意協議、同意するということは、果たして市民の福祉、公共性なのか。そういう点では本当に問題があると。いろんな面で、これは鎌倉史上のこれからの開発行政にも大きな問題を残したというふうに思っております。
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○中村 委員長 次に(8)「岡本二丁目マンション問題について」森川委員。
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○森川 委員 この4日間の原局質疑、理事者質疑を通しまして、やはり私はこの岡本マンション問題については、開発審査会で許可処分が取り消されたことを初めとしまして、市の対応に不手際、不備が多数あったというふうに思います。また、今回も軽微な変更という、やはり条例上はかなり無理な解釈をして進めようとしていることに対しては、大変疑問を持っております。
また、市長の対応としましても、市民に対しての十分な説明責任を果たしていないという意味では、すぐにでもやはり住民に対して説明会を開催すべきだと考えております。また、条例につきましても今回の質疑を通して、さまざまな不備が明らかになりました。早急にこの条例の不備な点について改正するとともに、あわせて、こうした問題の原因になっております斜面地マンションを規制する条例の部分を早期に入れて、改正するような取り組みをすべきであるということを意見として残したいと思います。
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○中村 委員長 次に(9)「大船観音前マンション建設問題について」岡田委員。
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○岡田 委員 そこの近隣にお住まいというか、大船観音の前のマンション建設予定地のところの、近隣にお住まいの方、皆さん今までさまざまに原局や市長の方に要望もされてきたと思ってます。そういった中でマンションが建っていくというような中で、住民の皆さんが県の開発審査会にみずからの力でどうなんだという疑問を出されて、それに基づいて開発許可取り消しというふうになりました。私は議員としては大変申しわけないと。事前に見抜けなかったことは申しわけなかったなと、そんな反省も込めてしっかりやっていきたいというふうに思います。
しかし、それはさておきまして、やはりこの審査会、終わった後に裁決書が出ているからそれで終わりということではなくて、やはり行政の方が出向いていって、こうこうこういうことだというような話もしなくちゃいけませんし、今後話をするということなんですが、少々積極性に欠けるなというふうに思っております。もう少ししっかりした住民の皆さんへの説明責任といいますか、それを果たしてほしいなと、こんなふうに思ってます。
それからもう一つは、開発地域のことなんですが、やはり新たに053−101号線を開発地域に含めるということですから、これはやはりきちっとしたフローに乗っけてやっていかなきゃいけない、こんなふうに思ってます。軽微だ慎重だというふうに、私わからないわけではないんですが、違うんではないかなと、こんなふうに思ってます。
それから、市長のこの編入同意ということがございますけど、公共性のことでも同僚議員も言われましたので、私余り言いませんけど、やはり公共性ということで考えれば、あそこのところは道路を左に直角に曲がる、あるいは右に直角に曲がるというふうな感じで、大変危険なところになるんではないかなと、こんなふうに思います。歩道も学校が、栄光があるんですが、バス乗り場がございますし、かなり厳しい状況になるのかなと、こんなふうに思ってまして、公共性の観点からも少し違うんではないかと、こんなふうに思ってます。とりわけ、とにかく住民の皆さんと行政がやはり一つも二つも脱いで本音の話し合いをしていかなければいけない。そういったことが本当に足りなかったなというふうに思ってます。
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○中村 委員長 次に(10)「関谷の戸建て開発について」岡田委員。
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○岡田 委員 引き続きごめんなさい。関谷の方は今、住民説明会、これも大変恐縮なんですが、3回で終わっちゃって、理事者質疑を一昨日やっておりました。そのやっている最中に、もう住民説明会3回で切ったよということで、公告しようということで、朝から掲示板に載っておりまして、理事者質疑が終わった後に私はびっくりしまして、こんなことではどうしようもないというふうに私考えております。もう少し住民ときちっとした話し合いをやはりしていく必要があるだろうというふうに思ってます。
それから、関谷の戸建て開発につきましては、この業者さんは、大変恐縮ですが、不動産詐欺師でございまして、都市計画法の33条第1項の12号か13号、大変恐縮ですが、そこらだと思いますけども、資力信用の問題でかなり問題があるということで、ここら辺もやはりきちっとしていかなければいけないだろうと、こんなふうに思ってます。
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○中村 委員長 次に、第50款消防費(1)「七里ガ浜消防出張所開設に伴う人員配置について」高橋委員。
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○高橋 委員 消防や救急につきましては、8分とか3分とかって、いろいろと一定の時間内に場所に向かうと、そういうことが言われているわけであります。全市内をそうした時間で検討していく中で、今泉と七里ガ浜というのはちょうど時間が間に合わないような出張所の配置になっておるわけでございます。そういう中で18年度から今泉の方の消防の出張所が開設をすると、それに向かって建設をしていくというふうなことになりまして、1カ所、出張所開設しますと22名の人員の配置が必要だということで、これはですね、本署の人員の配置の中でOBの方を活用したり、それから救急救命士の研修に行っている人間の分をですね、正規職員を採用することによってカバーして、今の定数をいっぱいいっぱい使いながら何とかやりくりして、今泉の方は人員の配置もめどがついたところであります。
しかしながら、七里ガ浜の消防出張所について、近隣の皆さんから昨年、議会に陳情がございまして、全員一致で何とか出張所開設していこうということを決議したわけでありますけれども、この全市役所の人員を全体として減らしていこうと、そういう中で消防の部分については、他市と比較しても人員が多すぎると、こういうことは結果が出ておりまして、減らさないまでもですね、もうこれ以上定数をふやしていけるような状況じゃないわけでございます。
そういうことで、18年度は七里ガ浜の消防出張所の用地を選定していくというふうなことになっているわけでございますが、用地が設定できましたら、建設をして人員を配置していくと。1年、2年の猶予はあるかもしれませんけれども、その間に何とかその人員を、定数をふやさないで、その七里ガ浜の出張所開設できるような知恵を出していただきたい。例えば、各特別養護老人ホーム等にはですね、救急車の設置を義務づけるとか、それから大きな中規模以上の多いベッド数を抱えるような病院については、みずから救急車を配置して、救急業務もやっていただくとかですね、もう既に徳洲会はそういうふうな形でやっていただいているわけでございますが、それ以外にも、東京が昨年から始めたような救急車の民間委託をしていく。こんなことを工夫をしたりですね、法律で消防分団ですね、分団員の常勤化というのが法律でもできる規定になっておりまして、そういうことも考えてやっていけば、何とか正規職員の定数をふやさないで七里ガ浜出張所開設もできるんじゃなかろうかと。2年か3年、この間に何とか考えなければいけないことでありますから、18年度中にさまざまな検討を試みていただきたい、こういう願いでございます。
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○中村 委員長 次に、第55款教育費(1)「学校給食に関する人件費について」高橋委員。
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○高橋 委員 一番最後に財政のことをやるわけでございますが、厳しい財政状況がずっと続いておりまして、その中でもやはり一番人件費というのは比率が高いわけでございます。そういうことでやはり人件費を抑えていくには、正規職員を減らしながら、嘱託職員やアルバイト、臨時職員を活用してやる。それからアウトソーシングという形で民間委託をしていく。それから、市民の方々との協働という中で、今現在職員がやっている仕事を市民の方々に一部やっていただくような、そういった工夫が求められているところでございます。
そういう中で、給食の調理員さんにつきましては、やはり人数が多いということで、平成8年から比較しますと約半分ぐらいの人数にはなってきておるんですが、その当時、1食当たり900円以上のコストが現在は600円台にまで圧縮されてきているということで、一定の努力は認めるものの、まだ依然、そういう部分では人件費を削減していける可能性というものが残されているだろうというふうに思うわけでございます。
かつて、私が第二小学校に通っていたころの学生数と現在の学生数を比較しますと、半分以下になっているわけでございまして、しかしながら給食室は以前と同じ大きさになっているわけです。ですから1校で2校分の給食をつくるだけのスペースがあるわけでございますから、2校で1カ所でつくっていくとかですね、そういうことも一つの工夫だろうというふうなことも提案をさせていただいたわけであります。
それから、嘱託の職員さんと正規の職員さんとは同じ労働をするんだと、こういうことも確認をさせていただいたわけでございまして、行政内の同一労働に対して4倍近い格差が確認できたわけでございます。同一労働同一賃金という、そういった観点からもこの辺は大いに是正をしていかなければならない内容であるということを申し上げておきたいと思います。
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○中村 委員長 次に(2)「郷土記念館・美術館建設について」高橋委員。
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○高橋 委員 平成7年にですね、郷土記念館・美術館の基本構想というのを策定されました。鎌倉ミュージアムシティー構想という別名がついておりまして、大きな鎌倉市立の美術館を中心に市内に点在する公立、私立の美術館等とも連携しながら、全体をミュージアムとして位置づけていこうと、こういう構想でございます。これは市制施行50周年記念で、鎌倉に美術館をつくろうという、こういうことを打ち立てまして、それに基づいてつくられた構想であります。
ことし、今年度は市制施行67年ということでありますけれども、やっとですね、あちらこちらに、場所、そこはどうか、ここはどうかというふうなことでやってきたわけですけれども、野村の総合研究所の跡地の御寄附をいただいてですね、昨年その野村の跡地に美術館をつくっていくような基本構想が出てまいりました。これから美術館をつくるために積み立てられた基金、16億幾ら、何がしかのものを取り崩してやっていこうということでございますから、ぜひこの鎌倉ミュージアムシティー構想、こういったものとの整合性をとりながら、鎌倉市全体を散策しながらミュージアムシティーを満喫できるような、そういった町にしていっていただくように、ぜひ整合性をとってやっていただきたい。こういうことでございます。
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○中村 委員長 次に(3)「社会教育施設の諸問題について」高橋委員、お願いします。
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○高橋 委員 社会教育施設につきましてはいろいろあるわけでございますが、ただいまの郷土記念館・美術館の基本構想の中で、特に本館を取り巻く、点在する公立の美術館に関する問題点ということで、今回については言及をさせていただいたわけでございます。
まず一つはですね、鏑木清方記念美術館であります。鎌倉市はどの御寄附についても、跡地建物についても、指定寄附は現在受けてないわけでございますが、ただし、御遺族の方たちの要望というんですか、そういったものを書いた覚書等はすべての施設に存在をしておるわけでございます。そうした覚書に基づきまして、各館が運営をされているわけであります。鏑木清方さんの記念美術館につきましては御遺族の強い意向があって、現在清方さんの作品以外は展示ができないようになっているわけでございますが、本年4月1日から指定管理者制度がスタートいたします。鏑木清方記念美術館につきましても指定管理者によって運営がなされるわけでありまして、やはりその利益ということも一方では考えていかなければならないと。こういう中では、鏑木さんのお弟子さんの作品を飾るような企画展をしたりとか、もしくは文化勲章までとった方でございますから、鎌倉市内に在住をしております著名な画家の方の作品を展示するような企画展をやったり、そうした後進の育成ということも、故人の遺志の中で読み取っていただいてですね、やっていけるようにすることが肝心だというふうに思います。そういうことで、原局の方も遺族の方と話し合いを進めていただけるということでございますので、その辺については早急に改善を図っていっていただきたいというふうに思います。
それから、美術だけではなく、文学の部分でも吉屋信子記念館、こういったものもミュージアムシティーの構想の中に取り込まれておりまして、こちらもやはり御遺族の方が、これは吉屋さんがお亡くなりになられる前に御寄附をいただいたもんですから、御本人みずからの希望ということで覚書が交わされておりまして、御遺族の方をその記念館に住まわせてほしいという、こういう意向があったもんですから、ずっと公共施設でありながら、御遺族の方が住まわれていたわけでございます。そういう中では一般公開される日が大変限定をされておりまして、年に20日ぐらいしか一般公開されないような状況がずっと続いたわけであります。そういったことが公共施設としてふさわしくないという、そういう中から御遺族の方にお引っ越しをいただけることになりまして、今現在はそこに個人の方は住んでないというふうなことになりましたが、相変わらず一般公開日が大変少なくなっているわけでございまして、この辺は一般の方が連日のように吉屋さんのところを訪れると近隣の方が迷惑になるということで、この辺は近隣の町内会の方々との話し合いを進めていただけると、こういうことでございますので…。(「観点だけにしてくれないかな。意見開陳は観点だけ」の声あり)
そうですか。そういうことでございますので、きちっと18年度にやっていただきたいと、こういうことです。
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○中村 委員長 次に(4)「中世歴史調査研究体制について」高橋委員。
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○高橋 委員 これもですね、世界遺産登載を目指す鎌倉市がやはり研究体制をきちっととっていかなければならないという、重要な施策の一つであります。かつて中世歴史研究財団をつくるというふうなことで、それも実施計画に載ったわけでございますけれども、それも二転三転して、やっと今回、野村の跡地に、その構想の中に盛り込まれてきました。ですから、その辺はやはりきちっと世界遺産登載を目指して、その研究体制を充実していただきたいと、こういうことであります。
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○中村 委員長 次に、下水道事業特別会計(1)「下水道使用料の消費税転嫁について」吉岡委員。
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○吉岡 委員 下水道使用料に消費税が転嫁されているということで反対であります。
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○中村 委員長 次に、大船駅東口市街地再開発事業特別会計(1)「大船駅東口再開発事業について」吉岡委員。
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○吉岡 委員 意見でも述べてまいりましたけれども、大船駅の再開発の問題は、鎌倉市が行っている再開発であるという点で、今、都市計画決定の変更の準備が進められているわけでございます。そういう点で今、私どもは再開発を進める上では、一つは市民の福祉、公共性、明確な市民の公共の福祉がなければいけないと。もう一つは、地権者の生活、営業の保障がされなければいけないと。その二つの点で、一つは今、地権者の方たちの中でも営業の不安や、それから反対、賛成がいろいろあります。そういう点でどうなのかと。その辺もきちっと踏まえていただきたいと。
それともう一つは、今、特定建築者制度ということで進めようとしておりますけれども、その結果、事業費が192億からたしか102億ですか、になったと、減ったということはあるんですが、その反面、公共施設をどういう公共施設、市民要望のある公共施設をどうつけるのかという点での論議が、そのまま、きちっとされないまま今進められようとしているのではないかと。そういう点では、もちろんお金の多い少ないの問題はございますけれども、さっきも述べました二つの点、そこをきちっと明確に踏まえた上で進めるべきだと、そういう点で意見を述べさせていただきます。
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○中村 委員長 次に、国民健康保険事業特別会計(1)「国民健康保険料の軽減措置について」吉岡委員。
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○吉岡 委員 国民健康保険の加入者は今、高齢者もふえておりますし、サラリーマンが退職したり、その後、いろいろな面で加入者がふえております。その中で鎌倉市が、これは鎌倉市だけでなくほかの市町村もそうですけれども、保険料の軽減のために一般会計からお金を繰り入れております。現状では滞納者が6,000人を超え、その中で短期証交付者も1,184人ということで、なかなか大変な今現状にあります。本当に皆さんがきちっと保険料を払い、そして短期証ももらってないような方たちが、保険証がないことによって医療を受けられないと。結果として重症化するということを防がなければいけないと思います。そういう点で、保険料軽減のためにも、繰り入れ額をふやすべきではないかということで意見を述べて終わりにしたいと思います。
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○中村 委員長 次に、歳入(1)「赤字債に依存した財政運営について」森川委員。
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○森川 委員 石渡市政になってから、減税補てん債、臨時財政対策債といった赤字債の残高が増加しています。経済が好転したとはいえ、団塊の世代の退職も迫っており、財政運営厳しい中では、コールセンターや休日急患歯科診療といった不要不急の事業については見直し、赤字債に依存した財政運営はすべきでないと考えます。
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○中村 委員長 次に(2)「三位一体改革との関連で」吉岡委員。
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○吉岡 委員 3年間、18年度までの三位一体改革の中身が、補助金の削減が鎌倉市で7億1,377万7,000円の影響があり、税源移譲は5億9,000万円ということで、差し引き1億2,300万円のマイナスになることも明らかになりました。また、市民税の増収の中身を見ますと、公的年金控除の上乗せ廃止や老齢者控除の廃止など、税の控除の廃止・縮小などによる市民増税が約10億以上占めているということも明らかになりました。また、19年度以降の税源の問題では、市民税のフラット化ということで考えられているようです。そうなりますと、鎌倉市は700万以上の高額所得者が個人市民税の52.8%を占めてるということから、むしろ19年度の市民税収入は1億5,600万円減ってしまうということも明らかになりました。
やはり市民の福祉をどう充実するのか、地方自治、そういう点では、こういう状況の中で市長の姿勢が問われると思います。そういう点で市民の福祉の観点から、財政の問題を考えていってもらいたいと。もちろん財源、当然削減する、むだなことは省くということは当然ですけれども、積極的な健康づくりの問題も含めまして、真の行財政改革に取り組んでいただきたいというふうに思います。
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○中村 委員長 次に(3)「財政運営について(職員定数の削減・医師会への委託事業・海水浴場開設に伴う問題を含む)」高橋委員、お願いします。
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○高橋 委員 意見開陳ですから、多少意見を述べますので、最後ですから聞いていただきたいと思います。
国と地方あわせて約800兆円に上る赤字があるというふうにも言われておるわけであります。鎌倉市も1,300億近い赤字があるわけでございまして、やはりそういった状況を解消していかないと、そういうツケを後世代の方に残していくということになるわけでありまして、前の市長さんが残した借金って大変あるわけですけれども、そういったことを石渡市長に何とか改善をしていただきたいという思いで応援をしてきているんですけれども、なかなかその辺がですね、改善ができていないのが実情であります。
そういった意味で、具体的に3点挙げてありますが、まずやっぱり職員の定数をほかの市並みに下げるということであります。一応150人を削減するという計画をつくってありますが、それ以上削減しないとですね、県下の平均にならないということでありますので、ぜひこの辺はしっかりやっていただきたいというふうに思います。
それから、医師会への委託事業についてもですね、年間約11億近くあるわけでありますが、これも長い間、変更がない委託内容が制度疲労を起こしておりまして、在宅の勤務、これについても2,000時間以上待機をしていただいて12名しか患者さんの診療がなかったという、そういう実績もありますので、こういったことも全体的にスクラップ・アンド・ビルドをして、もう少し市民の医療動向に即した形で委託の見直しを進めていただきたい、こういうことであります。
それから、海水浴場開設に伴う問題ということにつきましては、県下の海水浴場の開設に伴う行政負担の一覧表を出していただきました。鎌倉が5,500万以上でありまして、大変他市の倍以上の経費がかけられているわけであります。やはり他市と比較をして、あるべき姿にきちっとしていただきたい。それから、やはり一番ここでウエートが置かれているのが、ライフガードの委託がこの中で3,000万以上あるわけでありまして、この中の見積もりを見ても大変大ざっぱな見積もりになっておりますので、他市の方との比較をして、この辺についてはうんと圧縮をして、他市並みの経費をかけて開設をしていていただきたいということであります。
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○中村 委員長 それでは、委員の方々に検討していただくため、暫時休憩いたします。
(0時38分休憩 2時24分再開)
それでは再開いたします。
皆様の御協力により、委員長報告に盛り込む意見について、休憩中に御協議させていただきましたが、意見の一致には至りませんでした。したがって、委員長報告には意見を付さないこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、それでは、そのように確認をいたしました。
暫時休憩いたします。
(2時25分休憩 2時26分再開)
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再開後、各議案について採決を行った結果は次のとおりであった。
〇議案第120号鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
総員の賛成により原案可決
〇議案第121号鎌倉市心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
総員の賛成により原案可決
〇議案第122号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
多数の賛成により原案可決
〇議案第123号鎌倉市介護給付準備基金条例の一部を改正する条例の制定について
総員の賛成により原案可決
〇議案第124号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
多数の賛成により原案可決
〇議案第108号平成18年度鎌倉市一般会計予算
少数の賛成により原案否決
〇議案第109号平成18年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
多数の賛成により原案可決
〇議案第110号平成18年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
総員の賛成により原案可決
〇議案第111号平成18年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
多数の賛成により原案可決
〇議案第112号平成18年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算
総員の賛成により原案可決
〇議案第113号平成18年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
総員の賛成により原案可決
〇議案第114号平成18年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
多数の賛成により原案可決
最後に、委員長報告の確認のための委員会を3月23日(木)午前10時に開催することを確認し、以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成18年3月18日
平成18年度鎌倉市一般会計
予算等審査特別委員長
委 員
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