○議事日程
平成18年 2月13日文教常任委員会
文教常任委員会会議録
〇日時
平成18年2月13日(月) 10時00分開会 11時40分閉会(会議時間 1時間26分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
高橋委員長、石川副委員長、納所、前川、高野、中村、松中の各委員
〇理事者側出席者
山内文化・教養施設整備計画担当担当課長、小野田教育総務部長、中野教育総務部次長兼教職員課長、勝山教育総務部次長兼教育総務課長、熊谷施設給食課長、山本(満)教職員課課長代理、飯尾学校教育課長、出澤学校教育課課長代理、齊藤(美)教育センター所長、望月教育センター所長代理、小松生涯学習部長、神田生涯学習部次長兼鎌倉文学館副館長、島崎生涯学習課長、原田生涯学習課課長代理、石田青少年課長、伊藤スポーツ課長、水尾中央図書館長、三ツ堀文化財課長、永井鎌倉国宝館副館長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、小島次長補佐、久保担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち教育総務部所管部分
〇入学式・卒業式における国歌斉唱についての請願について
2 議案第100号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち生涯学習部所管部分
4 報告事項
(1)深沢多目的スポーツ広場について
(2)(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画の策定について
5 報告事項
(1)野村総合研究所跡地における土地利用の検討状況等について
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○高橋 委員長 おはようございます。ただいまから文教常任委員会を開催いたします。
まず初めに、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。松中健治委員にお願いいたします。
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○高橋 委員長 続きまして、審査日程の確認でございます。お手元に配付いたしました資料のとおりですが、よろしいでしょうか。
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○松中 委員 予算のところでちょっと二、三聞きたいことが、この直接予算に関係しないこと、聞きたいことがありますのでちょっと、前もって。概要はこの前、最高裁の判決が出ました学校の使用許可についてと、それから天皇制についてのことに関して、その2点です。
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○高橋 委員長 よろしいですか。ほかに。
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○高野 委員 一つ日程の追加をお願いしたいんですけれども、1月の教育委員会で入学式・卒業式における国歌斉唱についての請願というのが採択されたというふうに聞いているんですね。一応これは重要な問題の一つでもあると思いますので、報告を受けたいというふうに思うんですけれども、お取り計らい願いたいと思います。
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○高橋 委員長 1月の教育委員会の中で採択された経過についての報告ということでよろしいですか。
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○高野 委員 その請願についての報告と、採択されたことについての報告と。
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○高橋 委員長 一応議事録みたいなものを求めるということですかね。要するに教育委員さんそれぞれの考え方ですから、教育委員さんが出席してないので、それに対する質疑的なことというのは事務局に対する質疑しかできませんけれども、そういう形でもよろしいんですか。その報告だけをいただくということですね。
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○高野 委員 はい、そういうことです。
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○高橋 委員長 そういうことでよろしいでしょうか。皆さん、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
じゃあ、一応日程を追加して報告をいただくということにしたいと思います。
それでは、日程第1の後に追加をいたしまして、教育総務部の方から報告をいただくということで確認をさせていただきたいと思います。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい、それではそういうことにさせていただきます。
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○納所 委員 市内の教員のうち精神性疾患による病気休職者の現状、状況についてお伺いをしたいと思うんですが、これにつきましては本日ではなくて補正もしくは予算委員会の中で報告を受けたいというふうに思います。
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○高橋 委員長 本日の日程の確認なんで、本日関係なければ特によろしいですか。
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○納所 委員 はい、結構です。
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○高橋 委員長 じゃあ、取り扱いをいたしませんので。
それでは、松中委員と高野委員から発議がありました件につきましては、日程の中でやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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○高橋 委員長 それでは、傍聴者がおりますので入室のため暫時休憩いたします。
(10時05分休憩 10時07分再開)
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○高橋 委員長 それでは、再開いたします。
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○高橋 委員長 日程第1「議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち教育総務部所管部分」について、原局から説明をお願いいたします。
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○勝山 教育総務部次長 議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち教育総務部所管部分について御説明申し上げます。議案集の37ページ、補正予算に関する説明書の54ページをお開きください。
55款教育費、5項教育総務費、10目事務局費は1億1,938万4,000円の追加で、事務局の経費は、事務局運営事業で非常勤嘱託員の配置数の確定に伴う報酬の追加、非常勤嘱託員の通勤に係る費用弁償の減額を、職員給与費で、人事配置の確定による給料、共済費の追加と職員の退職に伴う職員手当等の追加を、学校施設管理の経費は、学校施設管理事業で小・中学校機械警備委託を長期継続契約に変更したことに伴う委託料の減額、土地評価額の変動に伴う学校施設土地賃借料の減額を。15目教育指導費は606万2,000円の減額で、教育指導の経費は、教育支援事業で非常勤嘱託員の通勤に係る費用弁償の減額や防犯ブザー購入に係る入札差金の減額を、保健就学事務の経費は、就学事務で対象者の減に伴う奨学金の減額を。10項小学校費、5目学校管理費は2,517万万3,000円の減額で、小学校一般の経費は、職員給与費で人事配置の確定及び給与改定に伴う給料等の減額を、小学校施設の経費は、小学校施設管理運営事業で各種委託料の確定に伴う減額と、第二小学校体育館歩道橋塗装工事、深沢小学校体育館等床改修工事、稲村ヶ崎小学校南棟外壁改修工事などの事業費の確定に伴う工事請負費の減額を。補正予算に関する説明書は56ページに入りまして、15目学校建設費は2,927万1,000円の減額で、小学校施設整備の経費は、小学校施設整備事業で学校建設公社の御成小学校に係る借入金利の確定に伴う負担金の減額を、防災対策事業で富士塚小学校耐震改修工事第1期の執行差金の減額を。15項中学校費、5目学校管理費は442万8,000円の減額で、中学校一般の経費は、職員給与費で人員配置の確定及び給与改定に伴う給料等の減額を、中学校施設の経費は、中学校施設管理運営事業で御成中学校ガス管改修工事、腰越中学校受水槽等改修工事、同校自動火災報知設備等改修工事などの事業費の確定に伴う工事請負費の減額を、教育振興の経費は、教育振興助成事業で要保護及び準要保護生徒扶助費の執行見込みによる減額を、それぞれ措置しようとするものでございます。
以上で説明を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの説明につきまして質疑のある方の挙手をお願いいたします。
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○松中 委員 ちょっと直接的に関係はしないんですけども、学校教育ということでちょっと聞いておきたいんですけども、10日前ぐらいに最高裁の方で学校施設の教育研修、これ組合が研修してたということで、かつて地裁、高裁では組合側が敗訴してたんですけども、最高裁で判決が覆りまして学校施設を、要するにそういう教育に関することならば教組にも開放すべきだという判決が下ったのは、まず御存じだと思うんですけど、その点についていかがですか。
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○中野 教育総務部次長 ただいま松中委員がおっしゃったのは、最高裁の判決で学校の施設を組合が教育の研究集会に使用を認めるべきだという判決の件だと思います。学校での施設使用というのは本来的には校長の判断というふうに考えておりますけれども、その使用の内容が教育に活用できるという内容については、校長が判断をして借用を許可するというふうに考えております。
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○松中 委員 今までそういうことで裁判では組合の方が敗訴してましたけど、最高裁がそういう結果出たんですけど、鎌倉は今までどういうあるいは状態だったか、今後どういうことを考えているか、その辺まずお聞きしたいと思います。
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○中野 教育総務部次長 鎌倉では過去に教育研究集会、湘南教職員組合の教育研究集会に会場として学校を貸したことはあったというふうに記憶しておりますけども、何年だったかはちょっと今のところ私、確実なところは申し上げられません。
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○松中 委員 それと今後、組合に対してどういうふうにするか。
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○中野 教育総務部次長 教育研究集会の内容が、その教育に直接有効的に活用できるというような判断があれば校長が許可するというのは妥当だなというふうに考えます。それから、もちろん学校の施設を貸すわけですから児童・生徒の授業と学習活動に影響があるようなことでしたら、これは貸すことはできないという判断が校長からされるものというふうに思っています。
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○松中 委員 また、こういう教職員の組合にかかわらず、教育にかかわる役立つことであれば学校施設は、今後一般的にも開放、もちろん当然先ほど何か要するに生徒に関係なくて特に土日ですね、そういうようなケースの場合には貸すことは可能かどうか、その点もお願いします。
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○中野 教育総務部次長 課業期間外の土曜日、日曜日、勤務を要しない日で、特段教育活動に関係のない日でしたら貸すことについては妥当だというふうに考えます。
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○松中 委員 判決があのように出たので、今後この辺の点についてはかなり論議を呼ぶと思いますので、その扱いに関してのある基準とか、そういうものを検討していっていただきたいと思います。
それからもう1点、今、天皇制におきまして、天皇制については教育課程の中で授業の中で小・中学生、特に中学校の中でも憲法絡みとか、そういう中で教えていると思うんですが、その点についていかがですか。
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○学校教育課長 ただいま御質問のありました天皇制につきましては、中学校の社会科において学習する内容となっています。
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○松中 委員 なぜこの点をちょっと取り上げたかといいますと、現在、女性天皇あるいは女系天皇ということについて、非常に国の方では世論というものを見て女系天皇、女性天皇が70%とか80%の、要するに国民の世論、コンセンサスを得ているようなことをいうんですけども、非常に今、最近ちょっと様子が変わってきて、そういった中でこの世論形成というのは、もともと教育というものが非常に影響するということで、いろいろ現在また変な問題になってるわけでありますけれども、この天皇制はどういうような突っ込んだ、要するに教育をしているのか憲法絡みだけなのか、とりあえずその点についてまずお聞きしたいと思います。
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○学校教育課長 現在、私の方で認識しておりますのは、国民における憲法の中での授業で扱うということと認識してございます。
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○松中 委員 授業の中では女性天皇とか女系天皇というようなことで取り扱うということはないんですか。
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○学校教育課長 自分の扱ってます国語におきまして、持統天皇につきまして女性天皇ということで歌人としての紹介等は出てございますが、特に歴史上、天皇制にかかわっての内容ということでは触れられてはおりません。
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○松中 委員 それから、歴史の中で天皇制というのはどういうふうに扱っているか、あるいは憲法上どのように扱っているか、その辺の突っ込んだことの、もし整理ができるんでしたら出してほしいんですけども、今この委員会ではなくして、その点についていかがですかね。
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○学校教育課長 申しわけございません。現在、手持ちの資料がございませんもので、今委員御指摘のように資料等取りまとめまして、御提示できるよう用意させていただきたいと思っております。
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○松中 委員 特にコンセンサスというので教育の影響が大きいという、そういう要するに話が非常に各方面に出ているわけなんで、ぜひそのような突っ込んだ資料をちょっと用意して、いずれこちらの方に提出していただきたいと思います。以上で終わります。
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○高橋 委員長 今、松中委員から資料要求ありましたけれども、ほかの皆さんもつくっていただければ一緒に。じゃあ、委員会として資料要求するということで確認をさせていただきたいと思いますが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
じゃあ、資料できましたら各委員さんの方にお配りいただきたいと思います。
それでは、ほかに質疑のある方、挙手をお願いいたします。
よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。
総務常任委員会への送付意見ある方、挙手をお願いいたします。
(「なし」の声あり)
それではなしと確認をいたします。
それでは日程第1を終わりまして、先ほど確認をいたしました追加の日程に入りたいと思います。
資料を配りますので暫時休憩いたします。
(10時14分休憩 10時20分再開)
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○高橋 委員長 それでは、再開いたします。
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○高橋 委員長 それでは、先ほど休憩中のやりとりもございましたので、教育委員会の状況についての説明といいますか、報告をいただきたいと思います。
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○事務局 先ほど確認されました日程の追加でございますけれども、タイトルだけ確認させていただきます。
入学式・卒業式における国歌斉唱についての請願についてを報告日程としてよろしいかどうかの御協議、御確認をお願いいたします。
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○松中 委員 これは要するに教育委員会に対する介入にならないかどうか、その点についてはっきりしておいてもらいたいんです。要するに議会側に提出された請願でないんで教育委員会に対して提出された請願ですね。要するに議会が介入できるかどうか。ただ一般論として聞くということはあり得るかもしれないけども、これ向こうに対して請願されてると、我々に対して請願されてることじゃないから、これは教育の中立ということになったら議会側としては、これ扱えるかどうかという議論はきちんとしておかないと。
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○高橋 委員長 一応先ほども高野さんに、私確認させていただいたんですけれども、審議をしたのは教育委員さんですから、事務局の立場で中身についての質疑みたいな、要するにやりとりについての質疑みたいなことはできませんよと、どういう経過があったかという確認しかできませんよということで、それで結構ですということで一応報告をいただくようにしましたので、そういう中では介入、要するに審議に対しての質問ということではありませんので介入にはならないというふうに私判断したんですが、そういうことでよろしいですかね、見解を。
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○松中 委員 だからこの審議の経緯を聞くだけなのこれ。何なのこれ、だから。どういうふうに扱うの。
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○高橋 委員長 今の松中委員の質問は、事務局の方の答弁でよろしいですか。
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○松中 委員 この委員会としてどうするのか。
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○高橋 委員長 委員会としての判断ですね。
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○松中 委員 判断、これを出てきたんで。さっきまで出てなかったでしょう、この資料が。
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○高橋 委員長 要するにこのことを教育委員会で審議をしたと、その審議。
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○松中 委員 審議をしたというのはわかるけども。
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○高橋 委員長 審議経過について報告をいただくと。
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○松中 委員 これをどうしようというの。
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○高橋 委員長 この中身についてやるということじゃないんですよ。これをどういう扱いをしたかという、その経過について報告をいただくということです。
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○松中 委員 報告を受けるわけ。
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○高橋 委員長 そうです。
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○松中 委員 どういうふうになるんですか。
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○高橋 委員長 いいですか。中身についての議論ということではないというふうに私は判断しておりますので。
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○松中 委員 休憩とってよ、これ。
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○高橋 委員長 じゃあ、暫時休憩いたします。
(10時23分休憩 10時25分再開)
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○高橋 委員長 それでは再開いたします。
「入学式・卒業式における国歌斉唱についての請願について」を教育委員会で扱った経過についての報告を願いたいと思います。
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○勝山 教育総務部次長 入学式・卒業式における国歌斉唱についての請願について御説明申し上げます。本請願は平成18年1月11日付で鎌倉市の学校教育を考える会、代表、木上和高氏から提出され、同日付で受理し請願第7号として1月18日に開催された教育委員会1月定例会で審査されたものでございます。
請願は請願事項と請願理由から構成されており、請願事項は入学式・卒業式における国歌斉唱については学習指導要領にのっとり適正に行うことでございました。請願理由は学習指導要領では入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとすると定められているが、平成16年度の鎌倉市立小・中学校の卒業式や入学式に参加した市民によれば、必ずしも国歌斉唱が適正に行われているとは言えない状況であることを各校の状況を挙げて説明するとともに、その原因は国歌斉唱の適切な指導が行われていないためであるとし、平成17年度卒業式及び18年度入学式において同様のことが繰り返されないよう児童・生徒に対する事前の指導を適切に行うとともに、式典においてはピアノで伴奏し、指揮者が指揮を行うなど工夫を凝らし、国歌斉唱が適正に行われるように請願するというものでございました。当日の教育委員会定例会では、教員委員から平成16年度の卒業式に列席した教育委員及び教育委員会事務局職員が感じた状況と請願理由にある状況との認識に隔たりがあること。またピアノ伴奏等の件については各学校の判断に任せるべきであるとの考えが示され、結論として請願理由については認められないとされましたが、請願事項である入学式・卒業式における国歌斉唱については、学習指導要領にのっとり適正に行うことという趣旨は当然のことであるとして採択されたものでございます。なお、この審査結果につきましては平成18年1月23日付、鎌教委総第388号で請願者に対して通知をしております。
以上で説明を終わります。
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○高橋 委員長 ただいまの報告でありますが、何か御発議のある方。
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○高野 委員 本請願が採択されたということについて報告をしていただきたいということで、ちょっと事実確認だけさせていただきたいと思いますが、この本請願においては、今も御報告ありましたけれども適正に国歌が歌われていると、卒業式において。そういう小学校が非常に少ないということだけれども、教育委員会としては現状は適正に行われているということで間違いないですね。
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○学校教育課長 昨年度、卒業式におきましては各校適正に実施されたと認識しております。
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○高野 委員 わかりました。それからこの請願の下の方には、この理由のところですけども、式典におけるピアノで伴奏をするだとか、指揮者が指揮をするだとか、そういう工夫が必要じゃないかというようなことも書いてありますが、こういうことについてもテープを流すだとか、いろんなやり方あると思うんですが、それも現状は各学校の自主性において行われていると、そういう理解でよろしいですね。
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○学校教育課長 そのとおりでございます。
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○高野 委員 今後ともそういうふうにやっていくという教育委員会の方針であるということでよろしいですか。
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○学校教育課長 そのように考えております。
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○高橋 委員長 ほかによろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、ただいまの報告、報告を受けたという確認にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、以上で教育総務部関係につきましては終了としたいと思います。
職員入れかわりのため暫時休憩いたします。
(10時31分休憩 10時33分再開)
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○高橋 委員長 それでは再開をいたします。
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○高橋 委員長 生涯学習部所管部分についての日程に入ります。
日程第2「議案第100号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」原局からの説明をお願いいたします。
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○スポーツ課長 議案第100号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定についての内容について、説明をいたします。議案集は29ページをお開きください。
今回の条例改正の内容でございますが、平成18年度から市民の利用機会の拡大を図るため毎月最終月曜日を除き、従来閉場していたスポーツ施設を開場すること、及びスポーツ施設予約システムの運用に伴う使用許可申請団体の登録義務を緩和するため条例を改正しようとするものでございます。
主な改正内容について御説明いたします。まず、改正後の条例第3条第1項第1号イで「毎月最終月曜日(12月にあっては、28日とする。)」と規定することにより、最終月曜日を除く月曜日を開場することといたしました。これによる平成18年度の増加開場日は39日となります。
次にスポーツ施設予約システムを導入することにより、現行条例第3条第2項の使用許可申請団体事前登録義務規定を削除いたします。また、他の生涯学習施設に係る条例と同様に、現行条例施行規則に委任していた開場期間、使用時間の規定を改正後の条例の第3条及び第4条として整備することとします。さらに施設管理に係る他の条例の構成にあわせて、ほとんどの条項におきまして、必要な条項の移動その他の規定の整備及び表現の整備を行います。施行予定日は18年4月1日とします。
以上で説明を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの説明につきまして質疑のある方の挙手をお願いいたしたいと思います。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。
ただいまの説明に対する御意見がある方。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
議案でございますので採決を行いたいと思います。原案につきまして賛成の方の挙手を求めたいと思います。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第100号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定につきましては可決いたしました。
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○高橋 委員長 日程を進めます。日程第3「議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち生涯学習部所管部分」について、原局より説明をお願いいたします。
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○生涯学習課長 議案第101号平成17年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち生涯学習部所管の内容を御説明いたします。
補正予算に関する説明書の56ページ下段を御参照ください。55款教育費、20項社会教育費、5目社会教育総務費は513万3,000円の減額で、社会教育一般の経費は、教育文化施設建設基金の運用利子の減に伴う積立金の減額、及び58ページに入りまして、人事異動などによる職員給与費の減額を、社会教育施設の経費は、社会教育施設測量委託などの減額を。10目文化財保護費は1,472万2,000円の減額で、世界遺産に係る史跡等準備の経費を除く保護整備の経費は390万4,000円の減額で、国指定史跡永福寺跡土地買収費の確定に伴う執行差金の減額及び鶴岡八幡宮上宮等保存修理助成事業の確定に伴う減額を。15目生涯学習センター費は180万円の減額で、生涯学習センターの経費は鎌倉生涯学習センターの総合管理業務委託の入札差金の減額を。20目青少年育成費は345万4,000円の増額で、青少年施設の経費は青少年会館事務嘱託員の報酬、旅費の追加を。30目国宝館費は270万円の減額で、国宝館の経費は鎌倉国宝館の設備管理業務委託の入札差金の減額を、25項保健体育費、5目保健体育総務費は789万9,000円の増額で、保健体育一般の経費は60ページにかけまして、人事異動などによる職員給与費の追加を行うものでございます。
以上で生涯学習部所管の補正予算の内容説明を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの説明につきまして質疑のある方の挙手をお願いいたします。
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○松中 委員 このさっき差金、管理運営事業費の差金が180万とか270万とか出るんですけど、これ各施設何か競争入札か何かで、こういう結果になったんですか。
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○生涯学習課長 基本的には入札を行いまして、当初予算計上していたものよりそれぞれの施設、安くなったということで、今回減額補正をさせていただいたものでございます。
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○松中 委員 これ要するに今まで随契だったからこういうことがあるのかなと思うんだけども、これいつからこういうふうにしたんですか。
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○生涯学習課長 施設によって違いますけども、それぞれ全庁的に競争入札、競争入札する場合には当然設計書、要は市の方でどのくらいかかるかという設計書をつくっていきます。そういう整備ができたところから順次入札制度を導入していると、このような状況になっております。
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○松中 委員 これほかの関係もあるんで、また別途資料なりあれしますんで、以上で結構です。
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○高橋 委員長 今、全体の委託状況の資料を。
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○松中 委員 また別途。
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○高橋 委員長 ほかに。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。御意見のある方。
(「なし」の声あり)
総務常任委員会に送付意見のある方。
(「なし」の声あり)
なしですね。
それでは日程第3を終わりまして、報告事項に移ります。
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○高橋 委員長 日程第4報告事項(1)「深沢多目的スポーツ広場について」原局の報告をお願いいたします。
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○スポーツ課長 深沢多目的スポーツ広場について、御報告いたします。
深沢多目的スポーツ広場については、昨年2月の当委員会において、土壌汚染対策法に規定する特定有害物質である鉛が検出されたことにより、平成16年12月から一時使用中止している旨の報告をさせていただきました。その後、企画部において予算を措置し、土壌汚染対策処理を実施しております。現在の予定では、原状復帰を含め年度内には工事が完了する予定でおります。使用再開につきましては、芝生の養生期間を考慮しまして、5月の連休明けから順次御利用いただく予定でおります。
以上で報告を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの報告につきまして質疑のある方の挙手をお願いいたします。
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○前川 委員 先日もちょっとその説明を受けたんですが、その後ここのソフトボール、それから野球を使う方たちからのお声がありまして、2面とも芝生にしてしまうと年間2面を使って予定を立てていらっしゃる方たちがいるので、使用はどうなるのだろうという心配があるんですけど。
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○スポーツ課長 御心配いただきましてありがとうございました。現在の使用している関係におきましては、近くの企業のグラウンド等を借りたりする中で、そのような形の中をクリアさせていただいてます。今後につきましても、今回の再開後の場所を使用すると同時に企業関係の土地も借りまして野球関係についてのプレー関係をしていただければと思っております。
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○前川 委員 ということは2面を芝生にしてしまって、1面は野球用に使用できるようにするんですよね。もう1面はできないわけですから、将来的にもやっぱり2面で一度に使うということはできないということですか。
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○スポーツ課長 使用方法によりましては可能かと思います。あくまで今回につきましては全面使用、芝生を張るという形でございますが、その分につきましては創意工夫する中であるいは企業のグラウンドを借りる中で、そのような形を展開していこうというふうに考えてございます。
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○前川 委員 そうしましたら同時に開催ということはあり得るということですね、確認していいですか。
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○スポーツ課長 十分可能でございます。
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○前川 委員 はい、わかりました。ありがとうございました。
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○納所 委員 こちらの芝生で養生するということは、近隣のほこり対策に対しても非常に有効であると思うんですが、グリーンキーパーといいますか芝生の管理はどこがどのような形態で行うようになるんでしょうか、その点をお伺いしたいと思います。
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○スポーツ課長 芝生の管理につきましては、我々スポーツ課の方もそうでございますが、主に使用する団体、例えばラグビー、サッカーあるいは野球協会の方々と協働する中で、その管理に携わっていきたいというふうに考えてございます。
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○納所 委員 その芝生の管理に関しまして、例えば土壌汚染があったところでございますので、例えば農薬等についての配慮、その辺も慎重にしていかなければいけないと思いますが、その点はいかがでしょうか。
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○スポーツ課長 芝生の管理につきましてはエアローションといいまして芝生に空気を入れる形、あるいは芽土という形で黒土と砂をまぜるような形の中でやっております。それから、化成肥料をまくという形で農薬の使用は一切考えておりません。
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○高橋 委員長 ほかに。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、それでは了承ということで確認をいたしました。
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○高橋 委員長 日程を進めます。日程第4報告事項(2)「(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画の策定について」原局の報告をお願いいたします。
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○中央図書館長 報告事項(2)(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画の策定について、報告いたします。
平成13年12月に子ども読書活動の推進に関する法律が公布、施行されました。この法律ではすべての子供があらゆる機会とあらゆる場所において、自主的に読書ができる環境を整備するという基本理念に基づき、地方公共団体は国との連携を図りつつ、また子供の読書活動の推進の状況等を踏まえ、市町村における子供の読書活動の推進に関する計画を策定するよう努めなければならないとされています。このことを受け、県教育委員会においては平成16年1月に「かながわ読書のススメ〜神奈川県子ども読書活動推進計画〜」を策定し、県下の市では川崎市、平塚市が既に策定をしております。また藤沢市でも本年度3月に策定を予定し、県下の市でも同様の計画を策定中、もしくは準備を進めているという状況です。
本市におきましては、子供たちが本に親しめる豊かな読書環境の整備を図るため平成18年度中を目途に、本市の実情にあった(仮称)鎌倉市子ども読書活動推進計画を策定してまいる所存です。この推進計画の策定に当たりましては、地域住民の自主的活力を生かし、市民の多様で積極的な提案をもとに検討を行い、地域の実情に合った、具体的かつ創造的な計画となるよう市民委員も含めた15名程度で構成する鎌倉市子ども読書活動推進計画策定委員会を設け、策定スケジュールも含めて計画案の検討などを行ってまいります。
委員の内訳につきましては、15名程度の約半数を公募、推薦による市民枠といたします。その他教育委員会職員4名、市職員2名程度を予定しています。市民委員の公募につきましては2月1日号の「広報かまくら」に募集記事を掲載し、その他ホームページなどを通じ市民にお知らせいたしました。なお、庶務担当につきましては、学校教育課及び中央図書館で行います。
以上で報告を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの報告につきまして御質疑のある方、挙手をお願いいたします。ないですか。
(「はい」の声あり)
ちょっと私の方から1点だけお願いをしておきたいことがありますので、前からお願いをしていることなんですけれども、中央図書館と各支所に図書館ありまして、それ以外に小学校、中学校の図書館があります。それから文学館にも蔵書がたくさんあります。そういうところを全部連携できるような、そういう内容になるような向きで策定を進めていただきたいなと、あえて言えば、できれば議会の図書館を仲間に入れていただいて、少し何かそういった交流が図れるような規模の策定にしていただければと、これは要望として言っておきたいと思いますので、お願いいたします。
それでは質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承ということで確認をしたいと思いますけど、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、了承ということで確認をいたします。
職員の入れかえのため暫時休憩いたします。
(10時50分休憩 10時52分再開)
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○高橋 委員長 それでは、再開をいたします。
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○高橋 委員長 企画部関係部分についての報告をいただきたいと思います。
日程第5報告事項(1)「野村総合研究所跡地における土地利用の検討状況等について」原局の報告をお願いいたします。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 報告事項(1)野村総合研究所跡地における土地利用の検討状況等につきまして、御報告いたします。
野村総合研究所跡地の土地利用の検討状況等につきましては、これまで野村総合研究所跡地が寄贈されたこと、土地利用計画策定上の基本的条件を整理したこと、土地利用の方向を示す基本構想や基本計画がまとまったことなど、節目節目に総務常任委員会に御報告してまいりました。今回、文教常任委員会にもあわせて御報告させていただきますのは、いよいよ公共施設である自然、歴史、美術の複合博物館・市民活動交流館の具体的中身がまとまりつつありますので、当常任委員会にも状況を御報告させていただく機会をいただいたものであります。
本日御報告させていただきますのは、平成17年5月に策定いたしました野村総合研究所跡地土地利用等基本計画を踏まえてのその後の検討状況と、今年度実施いたしました既存建物耐震診断調査の結果及び今後の予定の3点についてであります。
まず最初に基本計画策定後の検討状況について、御報告させていただきます。基本計画策定後は跡地での公共施設として定めた複合博物館・市民活動交流館の具体的中身について、公募市民、関係団体の代表、周辺町内会からの推薦委員、県立近代美術館や県立歴史博物館の学芸員、かながわ考古学財団の職員等で構成する検討委員会を設置して、検討を重ねてまいりました。
さきの2月3日に最終の会議が終了したばかりであり、まだ成果品としての最終の整理が済んでおりませんが、お手元に参考資料として最終の会議で議論した複合博物館・市民活動交流館基本計画(案)をお配りさせていただいております。内容は「基本的な考え方」「事業活動の考え方」「施設整備計画の考え方」「管理運営の考え方」の4章立てで整理しており、1ページからの第1章の「基本的な考え方」では、施設の基本的機能や施設コンセプト、施設全体のあり方などを整理するとともに、複合博物館・市民活動交流館の整備は単なる施設づくりではなく、施設を核とした文化や自然、子育て等の新たな活動づくりを目的とするとしています。
4ページからの第2章の「事業活動の考え方」では総合的・横断的な活動の展開、はぐくむ活動の充実を基本方針にして、自然の博物館、歴史の博物館、美術の博物館、市民活動交流館の、それぞれの基本的性格や事業活動の考え方、必要諸室などを整理しています。
9ページからの第3章の「施設整備計画の考え方」では、既存施設の特性を生かした有効活用、鎌倉の美を再発見する新たな魅力の創出、だれもが安心して使えるユニバーサルな施設づくりを基本方針にして、施設の部門別構成や所要室構成、各機能の規模、動線計画、さらには既存施設の平面計画イメージなどを整理しています。
26ページからの第4章の「管理運営の考え方」では、安定的かつ持続的な成長を遂げる管理運営、利用者の満足を創出する密接なコミュニケーション形成と柔軟な管理運営、市民やさまざまな機関等とのパートナーシップによる管理運営、博物館、美術館、市民活動交流館を含めた一体的な管理運営、自立的経営に向けた自助努力や利用者満足度の定期的な調査などの事業評価手法を取り入れた管理運営を基本方針にして、運営方式や組織体制、附属機関、運営支援組織について整理しています。
以上でありますが、この基本計画(案)は冒頭申し上げましたとおり、まだ最終版として整理が済んでおりません。早急に細かな言い回しや表現等を整理したうえで、さらに市民の皆さん等からも意見を聞いて、市の基本計画に高めていきたいと考えています。また加えて、この基本計画(案)の中の2ページの基本的な計画の考え方や5ページの調査・研究活動の考え方で、大学等の高度研究機関や教育機関等との共同研究や連携を挙げています。
鎌倉の歴史については、これまでに多くの大学の研究者等によりさまざまな研究が行われています。検討委員会の中でもこれら研究者等との連携の必要性について指摘されたところです。そこで市では、そのような議論の状況等も踏まえて、現在、鎌倉の歴史、特に中世史の研究者を多く輩出している東京大学の史料編纂所や文学部、またこれまで市の文化財行政にさまざまな御助言等をいただいている鶴見大学文学部と連携に向けた協議を行っています。具体的には東京大学とは、市が埋蔵文化財を中心にした研究を行っていくのに対して、東京大学が文献を中心とした研究を行うことでの協議を進めています。鎌倉の歴史を研究する上で両者が一体して進められることにより、より充実した厚みのある研究体制が可能となると考えたものです。また鶴見大学とは、市が中心になって行う埋蔵文化財の研究において、仏教文化とのかかわりの研究面で連携できないかと協議を進めようとしているものです。東京大学、鶴見大学とも鎌倉市との連携に向けては積極的で前向きな姿勢を示しており、複合博物館、特に歴史博物館の充実に向けて今後も引き続き具体的な連携方法や研究体制、施設内での研究スペースなどについて協議を進め、連携の実現を目指してまいります。あわせてデジタル化による文化財の復元等で協力をいただいている湘南工科大学とも、歴史博物館の中でどのような連携が可能か協議を進めていきたいと考えています。
次に、既存建物耐震診断調査の結果について御報告いたします。この調査は平成14年度に実施しました本館のコンクリート強度等調査の結果も加味しながら行ったものであり、今回は生物科学研究所と生物科学研究所新館の2棟についての外観劣化調査や、コンクリートの中性化試験、コンクリート圧縮強度試験を行うとともに、本館も含めた3棟について現行の耐震診断基準に基づいて耐震補強の必要性や方法等について診断調査を行ったものです。
調査の結果、コンクリートの中性化については、いずれの建物も経年に応じて一定程度中性化が進んでいるものの、現状では中性化による問題はないとの考察が示されています。コンクリート強度については生物科学研究所は平成14年度に調査した本館同様、昭和41年に建設した部分は現在でも当時の設計強度を満たしているものの、昭和47年に増築した部分については当時の設計強度を下回っておりました。また昭和56年に建設された生物科学研究所新館については、ほぼ当時の設計強度を満たしていました。コンクリート強度が当時の設計強度を下回っている部分については、その現在のコンクリート強度をもとにして耐震補強の必要性や補強方法等の検討を行っています。その結果、本館と生物科学研究所については、大規模な補強を必要とするとの結論が出され、具体的に耐力壁の増設や柱の補強などの補強方法が示されています。
一方で生物科学研究所新館については、耐震スリットの設置が必要な箇所があるものの補強は必要としないとの結論が出されています。また、それぞれの補強に係る概算工事費についても、本館が約3,700万円、生物科学研究所が約3,300万円、生物科学研究所新館が耐震スリット設置費用として約30万円と概算額が示されています。以上が、既存建物耐震診断調査結果の概要であります。
最後に、今後の予定でありますが、先ほど申し上げましたとおり東京大学や鶴見大学等との連携に向けた協議を引き続き進めていくとともに、公共施設である複合博物館・市民活動交流館のあり方も検討委員会の議論を経て、ほぼまとまってきたことから来年度は事業化に向けて、民間資金活用型事業プロポーザルの実施準備を進めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの報告につきまして質疑のある方の挙手をお願いいたします。
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○石川 副委員長 野村の跡地なんですけれども、大変不便なところにあると思うんですね。これができた場合、交通の便はどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 当該地は鎌倉市の真ん中に位置するものの、大船駅、北鎌倉駅あるいは鎌倉駅、各JRの駅からかなり離れております。バス便につきましても鎌倉駅、大船駅、藤沢駅からそれぞれ30分に1本程度、時間帯によっては1時間に1本しか運行されていないという、そういう状況がございます。またあわせてゲートから建物までずっと坂道で、徒歩で約10分程度かかると。非常にそういった意味でこれまでの検討の中でも多くの方たちからアクセス面での改善が必要と、そういう指摘をされてございます。
そこで利用者の利便性を高めるために、平成17年5月にまとめました土地利用等基本計画の中でも若干整理しておりますけれども、今後は路線バスの運行本数の増設、こういったものをお願いするとともに、今までは跡地前の道路までしか運行していないものを建物近くまで運行してもらうこと。あるいは鎌倉駅や市役所からの建物までのシャトルバスの運行、そういったものについてバス事業者と協議を進めていきたいと、そのように考えてございます。あわせて徒歩でのアプローチについても市役所通りや、あるいは既存のハイキングコースからなるべくアプローチしやすいような形で歩きやすい歩道の整備なども検討を行っていきたいと、そのように考えております。
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○石川 副委員長 ぜひそのように進めていただきたいと思います。それから、テーマになりますけれども、いつでも行きたい、何かそういうふうなことがありましたね、1ページの方でした。いつでも行ってみたい、いつ行っても楽しいという博物館にしていきたいということなんですけれども、博物館そのものが1回きりで終わってしまうというのが今の現状だと思うんですね。それを何回でも行かせる工夫を、ぜひしていただきたいし。ただ遺跡、そういったものを展示するだけではなく、そのものが子供たちとかに見て、それが昔は道具であったという、そういう発見ができるような、高価な物ではなくて道具であった、そういう歴史観が子供たちにわかるような工夫をしていただきたいと思います。それは要望ですけども。
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○納所 委員 バスの増便等交通の利便性を高めるという御答弁だったんですけれども、野村橋を例えば大型バスが通過するといった場合の、その耐震に関する強度はどのようになってるでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 野村橋につきましても、野村橋は昭和40年に国道並みの一等橋としてつくられたものでございますけれども、私どもといたしましても、それが使えるかどうかということで、寄贈をいただいた平成14年度に調査をしてございます。その結果といたしまして一部にコンクリートの剥落や鉄筋の露出が見られ、今後の使用環境によっては補修を必要とするということ、解析が出ておりますけれども、ただコンクリートの強度あるいは中性化試験等において必要とされる強度は満足しているということで、橋のクオリティーは保たれているという、そういう結果が出てございます。ただ床板の厚さからして、竣工当時から大型の重量車両が頻繁に通行するということを想定していないという、そういうことが判明いたしまして、今後重量車両が頻繁に通るような状況ならば床にコンクリートを増し打ちするとか、そういった補強が必要であると、そういったことがされてございます。
さらに当時の橋の基準に比べて現行の基準というのはかなり厳しくなっておりまして、その基準に照らしますと、やはり許容値を満足していない部分もあると。そういった状況から今後、今委員さん言われたように路線バスの運行等もこれから考えていかなきゃいけないということで、今の基準に合うような形で補強をしていきたいと、そのように考えているところでございます。
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○納所 委員 さらにバスの増便等が図られますと、当然近隣住民に対する影響というものも予想されると思います。この基本計画をさらに策定していく上において、近隣住民の意見はどのような形で聴取しているんでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 近隣住民の中で説明会をやってるとか、そういった状況はございませんけれども、今までの検討の中でも野村総研跡地が接する町内会、具体的には梶原山の町内会、グリーンハイツ町内会、グリーンハイツ自治会それと常盤の町内会、それぞれの町内会から委員さんを推薦していただいて、その中で議論をまとめてきてございます。そういう中でバス便の運行という中で当然周辺の住民の方にも影響があるわけでございますけども、その辺もしっかりと理解を得るような形で今後とも引き続き協議・調整を図っていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。
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○納所 委員 ぜひ近隣住民とも意見を一致させていただいて有効な計画を進めていただきたいと、要望しておきたいと思います。
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○松中 委員 いくつか聞いておきたいんですけども、一つは今まで40年間、要するに建ってる建物ですから、これから何年間もたせる、あるいは何年間もつという、これは基本的にやっぱりある程度明示しておかないと相当な金額をかけても10年、20年で終わったんじゃ、これは一体どういうことかと。やはり今まで40年も既に立ってるものを補強することによって今後何十年間確実にもたせるものであるという自信を持つような、要するに形のものであってほしいということを願うわけですけども、その辺はいかがですか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 建物の耐用年数でございますけれども、一般的に国土開発技術研究センターが編集している鉄筋コンクリート造建築物の耐久性向上技術、こういった書籍がございますけれど、その中で通常のRC造の建築物の計画耐用年数は65年、そして高品質のRC造建築物は100年という形にしてございます。そういう中で今委員さん言われたように既に40年たっているということを考えれば、残りが25年ということになってしまいます。ただこれについてはやはり当時の施工状況や、あるいは維持管理状況によって大きく変わると、そういう状況がございます。また神奈川県では建物の長寿命化を図ることを目的として鉄筋コンクリート造は100年をもたせていこうと、そういう目標を持ってございます。
そういった状況から当該建物も今後50年以上は使えるような改修、維持管理を図っていきたいと思っております。あわせて今回、耐震補強をすることによって関東大震災の再来といわれる南関東地震にも耐えられるような、そういう形で補強してまいります。具体的には震度6以上の大地震においても崩壊や倒壊を防止して、人命の安全確保を第一としながら、大地震後にも構造体の大きな補修をすることなく建物を使用できると、そういったことを目標に補強等々を図っていきたいと、そのように考えているところでございます。
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○松中 委員 今後20年、30年もたせるという自信持って言えるための補強工事を考えているだろうと思うんですけども、橋が基本的にまだ、要するに具体的には今後何年利用できるかということもわからないわけですけども、これは一つの提案で北条常盤亭のあたりは史跡であって、ある程度市の方でも買っているし、今話題の一向堂、あの辺も一たんは6条ということで、そういった中で私、九州の太宰府に国立九州博物館を見学してきたんですけども、山の中に大きいエスカレーターをつくって直接下から上に上がるようなアクセスを考えてるんですね。そういったことを考えた場合、あそこの下の方から、要するに常盤の方からトンネルでも、あるいはここでいえばプリンスホテルの斜めの、要するにエレベーターがありますけども、そういったものを考えた方が、下の要するに史跡をある程度整備して利用するようなことも今後考えたらいかがと思うんですけども、私としてはかなり跨線橋の問題もあって要するに橋の強度というものはある程度慎重に扱っておかなければ、今後の大きな課題が本体よりもあるんではないかということ、その点いかがでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 ただいまの御意見につきましては、これまでも検討委員会あるいは研究会等の中でやはり多くの市民の皆様からそういった御意見をいただきました。そういった中では私どもといたしましては国指定史跡であるということ、あるいは古都法の6条地区であるということ、そういう中で現状を変更するということは非常に難しいだろうと、そういうことを考えまして次善の策としてバス便の増設、あるいはシャトルバスの運行等そういったもので対応していこうと、そのように考えたところでございます。ただやはり今の御意見も非常に大事なことでありまして、そういった都市計画法あるいは文化財の法律の絡み、そういったものに支障がなければそういったことも十分今後検討していく材料になると、そのように認識しているところでございます。
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○松中 委員 あそこをかなり発展的に活用するとすれば、やっぱり基本的には交通の便、アクセスの問題だろうと思うんで、その点はやはりそのぐらいのことは覚悟の上で今後の検討課題として扱ってほしいと私は思うんです。それからいろんなこういう形で、いろんな多目的な形の中である程度今後の方針が決まったわけですけども、鎌倉においてはこういうような施設がないからみんな欲しいということで、とりあえずつくってみるということなんですけども、そういった中で一番要するに問題なのが今後これに対する予算、どのぐらいの財源が要るかどうか、大まかですけどもある程度検討されているかどうか。先ほど耐久というか、耐震工事のためにはある程度予算が概略的には提示されたんですけれども、総額的にはどのぐらいの覚悟をしているかどうか、その点いかがでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 この事業の資金計画でございますけれども、これも実は平成17年5月にまとめました土地利用等基本計画の中で若干は整理をしてございます。その中で再生活用の場合の施設整備費を約33.3億円、これは他市の公共施設の改修、再生活用している事例等を参考に概算ではじいているものでございますけども、施設整備費を33.3億円、そして運営維持管理費を年間約4.2億円というふうに想定してございます。その中で現在財源として見込んでいるのが教育文化施設建設基金、これが今約14億ぐらいは使えるだろうということで想定してございます。さらに国の補助金、そういったものを見込んでございます。そうしますと単純に算数をやっていったとしても財源が不足するという、そういう状況がございます。そういう中で私どもとしては今現在、民間資金の活用に向けて準備を進めているところでございます。
具体的には本館部分を民間に有料で貸して、その賃料をもって整備費の一部に充てる、あるいは運営管理費の一部に充てる、そういった形で現在計画を進めているところでございます。
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○松中 委員 当初30数億と4億円何がしかの運営費を検討しているようですけども、とにかくけちなことをやって後で要するにもっと金がかかる、追加の要するに資金がかかるということでは、これは要するに何でこんな程度のものかと。だからけちらないである程度覚悟の上で検討していただきたいということと。やはり鎌倉の芸術館が、当初と違って今後どのような展開になるかわからない、サントリーが扱うようになったといったようなことも、今後このような施設を運営するに当たってPFIで使うか、あるいは民間委託制度の指定管理者制度を使うかどうかわかりませんけども、とにかくけちなことをやらないで、これなら要するに納得というぐらいの覚悟のものをつくってほしいことを要望しておきます。
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○高野 委員 何点か質問をさせていただきたいと思うんですけれども、先ほど石川副委員長からもありましたように、やっぱり当然この複合歴史博物館、とてもいいと思うんですけれども、野村総研の跡地につくって本当に多くの方が来ていただけるのかと、ここはやっぱり真剣に考えるべきだなというふうにやっぱり私も強く思うんですね。先ほど松中委員おっしゃったようなエスカレーターみたいな、ああいうことも私は実は考えるんですけども、なかなか課題が多いと。いかにやっぱりあそこに、施設の中身がきちんとすることは前提としてですけど、いかに来てもらえるかということを考えると。やっぱり観光客の皆さんにいかに来てもらうかというのは大事なことで、私ちょっとまだあそこの現地行ってないんでちょっと申しわけないんですけども、例えば観光バスというのは、あそこを通れるんですかね、すれ違えますか、無理ですか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 道路の幅員は十分広くありまして、観光バスのすれ違いも十分可能でございます。
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○高野 委員 大型の場合も可能ですか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 今のところ2車線ございまして片側3メートル以上ございますから十分可能だというふうに考えてございます。
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○高野 委員 その点わかりましたけれども、それにしてもやはりさっきもお話あったように駅からのアクセス、特に鎌倉駅ですかね、やっぱり観光客という点では。これはやっぱり真剣に考える必要があると。これは私ある意味事業の成否にかかわる大きなポイントであると思いますので、重なりますからこのことはこれで終わりにしますけど、ぜひともよろしくお願いしたいと思うんですよね。
それから施設の整備、建設についてですけれども、先ほどプロポーザル方式であるということですけど、そうするとこの17年5月に出された土地利用等基本計画、ここにも出てますけど市が枠組みですね、こういうことは最低やってくださいということを決めて、その上で民間事業者なんか応募してもらうことになるわけですか、公募ですか、公募でこういうアイデアをすると。骨組みだけ市がつくって肉づけをある程度民間事業者が行っていくと。こういうやり方で私も率直なところ、これ手を挙げてくれる事業者どのぐらいあるのかなと疑問もあるんですね。この同じ今の計画17年5月の土地利用等計画、でも結構その辺民間の専門家の委員からも結構疑問の声も上がってるんですね、これ見ると。だからそこの点がどうなのかなということと、あとこれそうすると結局民間が設計して建設をすると。運営もこれ民間が行うと、こういうことなんですか、プロポーザルということは。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 これから事業プロポーザルをやるに当たって、まだ基本的な条件というのを整理していかなきゃいけない、そういう段階にあるかと思います。そういう中で今言われた運営の方式につきましても、どうしても市がやらなきゃいけない部分はどこの部分なのか、そして民間にゆだねてもいい部分はどこなのか、その辺の線引きをしっかりした上で、それを条件にして事業プロポーザル、民間提案を募集していくと、そのような形になるかというふうに考えているところでございます。
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○高野 委員 なかなかやっぱり、先ほど松中委員おっしゃったけど、私これはある程度市がきちんと責任を持つと、市民にとって大きな財産ですから、成功すればいい意味で財産になるけど失敗すれば負の財産になってしまいますけど、それだけにやっぱり先ほどけちらないでって松中委員おっしゃった、私も最もだと思って聞いてたんですけどね、きちんと市が責任を持ってやっぱりこれ財政的にも責任を負うし、建設でも設計等においても私はやっぱり公共的な市の責任が果たさないと、例えば仙台のプール、これ天井が落下したという去年の夏のことですかね。PFIでやったんですね、これスポパーク松森というんですか、これも結局、詳しいことは言いませんけども設計発注、施工発注もそのPFI会社が行って市が直接の発注者でなかったと。よって仙台のスポパーク松森プールの屋根が落ちたと、多く人がけがしたと。これについては結局市は直接な発注者でないから責任は負いませんと、全部PFI会社が責任なんですと、こういうことになっちゃったんですね。何か事が起きた場合の公共的責任は結局果たせないと、こういうことでは私は公共施設のあり方としてはあってはならないし、ましてやこれ本当の大きな事業ですから、ここはやっぱりきちんと検討を要すると。だからこれは民間が手を挙げない場合は、これどうなるかということは考えてるんですか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 お手元に土地利用等基本計画案をお配りしてないので、なかなか御説明が難しいんですけれども、土地利用等基本計画案の中でも課題といたしまして当然事業プロポーザルの提案がなければ、あるいは今回は二段階方式ということで第一段階でエントリー事業者と協議という形で考えてございますけど、その協議の中で事業性がとても見込めないと、そういった判断がされれば、それは次には市単独での整備と、そういった形で検討をさらに加えていくという、そんな予定を基本計画の中でも整理をさせていただいているところでございます。
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○高野 委員 やっぱり私今いろんな事件、耐震構造もそうだし、東横インもそうですけど、やっぱり市がきちんとした責任を果たすということがこの事業、今の交通アクセスも含めてですけど、やっぱり大事だと思うんですね。あとまだこれから具体的になってくるんでしょうから、施設建設はちょっとこの辺にしますけど、その運営形態ということについても、これもまだはっきりは当然できないんでしょうけれども、現状のこの管理運営の形態としては、複合博物館の基幹的業務は安定性や持続性、いわゆる継続性が求められるということから市の直営とすると。受付業務やカフェだとかショップだとか、そういういわば側面的なというんですか、そういう部分については民間委託をするということが書いてある上で同時に指定管理者等もあわせて考えますよということで、まだはっきりした形じゃないんですけど、これはあれですか、現状としては26ページの(2)の運営方式の第1段落目に書いてあること、これを基本として考えているというふうに理解してよろしいですか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 この管理運営の考え方に書いてある運営方式、まさにこの考え方が基本になるというふうに考えてございます。ただこの検討委員会の中でもさまざまな御意見いただいておるわけでございまして、そういう中ではもう少し他市のさまざまな運営方式、同様の施設について最近はさまざまな運営方式があると、そういったものを十分研究して鎌倉にとって最もいい運営方法が何なのか、その辺を突き詰めていく必要があるという、そういった御意見をいただいてございます。
さらに当然鎌倉市として研究体制としては、当然これは市が責任を持ってやらなきゃいけない、そういった部分だと、そういった部分を明確にすべきだと、そういった御意見もいただいてございます。今後そういったものを踏まえてより管理運営のあり方というのを明確にしていきたいと、そのように考えているところでございます。
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○高野 委員 私はこの検討委員会でさまざまな意見が出されているというのは、ちょっと議事録も見て承知しているんですけども、この第4回に行われました複合博物館・市民活動交流館検討委員会この議事録、今私持ってるんですけど、これ1月13日に、ことしに行われたものですが。この中でもやっぱりこの点、心配されている委員の方少なからずいますね。例えば先ほど松中委員もおっしゃられたけど、芸術館の関係ではこの芸術財団をつくるときには市が市民のための芸術文化の創造、鑑賞の機会をつくるということだったんだけども、結局それが生かされずに民間、サントリーにゆだねられようとしていると、こういう批判もあって、だからやっぱりこの歴史複合博物館については、つくったはいいけど民間に任せるなんていうことになると困ると、鎌倉市が文化都市であるということをきちんと意識しなきゃならないと、こういう意見も実は出ていて私も同感なんですね、やっぱりこれ。だからこの運営ということについても今の流れ、経費を安くすると、だからできるだけ民間にやらせようという、こういう発想、単純なそういう発想ではやっぱりなかなかうまくいかないと思うんですね。だからこれ市民の声を生かすということは当然の前提として、やっぱり今基本的な考え方ということを言われましたけど、やっぱりそこにのっとってきちんと市が責任を持った形でやらないと、やっぱりこれ最終的なことで本当に市民のためになるのかどうかということでは禍根を残さないようにするためには、やっぱりその点は、私はだからプロポーザル方式そのものもどうかなと思っているんですけどね、きちんとそこの検討委員会、今後も議論されると思いますけれども、市の公共責任ということはくれぐれもこれは基本的に据えていただきたいということで要望しておきたいと思います。
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○高橋 委員長 ほかに。いいですか。
(「なし」の声あり)
それではちょっと私の方から3点ほど伺いたいと思います。一つは総合計画との整合性の問題なんですが、総合計画の中に国立博物館の誘致というのがあるんですが、それとここの博物館ですね、この辺はどうなんでしょうかね。
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○文化財課長 総合計画の中に生涯学習再編整備計画の中にも国の誘致ということが書いてございますけども、今回、経過を申しますと平成13年に文化庁の方に国施設誘致のことについて相談に行きました。そのときには文化庁は財政面で博物館の予算を相当圧縮していこうという方向の中で、今後の博物館については、構想はなかなか難しいというふうな考えがありました。こういった中で我々としましても国の誘致、施設誘致については大変現実性は厳しいというふうなことを考えまして、現在市による整備を前提に進めておりますけども、今回一応のこういった整理がされましたので、再度、国の施設として整備ができるかあるいはできないか、または国が何かしらの関与できないのかどうかということを今後、国の方に打診していこうというふうに考えております。
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○高橋 委員長 じゃあ総合計画については実施計画ではなかったかなとは思うんですけれども、構想の段階でそういう国立の博物館の誘致みたいな、そういう文言になってたんじゃないかと思うんですけれども、その辺の整理はしていくという。
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○文化財課長 実施計画の中でやはり鎌倉にふさわしい博物館としての国の誘致というふうなことは書かれておりますが、先ほど御答弁させていただきましたように今回、一応のこういった方向が出たものですから、この方向性に沿って再度、国の方に何かしら関与してもらったり国の施設が来れるのかどうか、その辺のとこも含めまして国の方に今後ともちょっと打診をしながら、国がどういうふうに関与できるのかとちょっと検討させていただきたいと思ってます。
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○高橋 委員長 東大とか鶴見大との連携というようなお話も今いただきましたので、文教でも佐倉の方に行ってきまして、佐倉では大学の単位を佐倉の博物館の中で研究しながら取っていけるというような、そういうこともありますから、その辺は国立博物館とはいえなくても国の何らかの関与、部分的な国の関与だけでもやっていただけるような働きかけをすると、そういうことだと理解をしておきます。
2点目なんですが中世史の研究財団の話が、これがまた旧ミカエルのところで実施計画になって、それからそれがだめになって稲村に移って、それで結果的には博物館の中にそういった機能をやってったらどうかというような話で来てるんですけれど、研究をしていくというような研究室的な、それこそ先ほどの東大云々というような連携の中でと、こういうふうなことでは報告いただいたんですが、その財団化していくというような構想というのは並行してやるということはないんですか。
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○文化財課長 多分、文化財資料館の関係なのかなというふうに思いますけども、文化財資料館につきましては、今後の複合博物館の中の一つの研究機能というふうなことの中で埋蔵文化財を中心にして、そういったものを博物館の中に歴史博物館、それから埋蔵文化財に関する文化財資料館というふうな機能を入れながら考えていこうとしておるところですので、財団化というのは今のとこ考えてはございません。
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○高橋 委員長 財団化するのに基本原資が必要だったりするんですけれども、世界遺産の登録の関係で、やはり中世史の研究体制が整っているかというのも一つの大きな要素になってまして、そういうものを明らかにするためには財団をつくるというようなことも一つのアピールになっていくんじゃないかなというふうな、そういう議論もかつてありましたので、この辺もぜひ具体的な話を詰める中で御検討いただければなというふうに思います。
それから最後1点なんですが都市みらい推進機構、これは国土交通省の外郭団体なんですが、鎌倉市も運営の賛助金みたいなものを毎年捻出しておりまして、かつて深沢のまちづくりということで委託をした経過があります。これが実は都市みらい推進機構というのは再開発を主に手がけるときに企画を担当する旧建設省の外郭団体なんですけれども、このかつての計画の中で、日本の中で一番広い範囲で計画をしたのが深沢のまちづくり計画であります。その中で深沢からモノレールを鎌倉駅の西口に引き込むという、その途中で野村の跡地あたりを通るような計画にしたらどうだという、こういうような計画になっておりまして、あくまでも絵面の話でありますから、そういったことが具体的になるのは当然行政として詰めていかなければならないんですけれども、その辺のせっかく委託料を払ってやってもらったもんですから、活用できるものならばこの際、こういった計画にあわせてそちらの方も推進すべきじゃないかと思うんですが、その辺の確認はされてますでしょうか。
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○文化・教養施設整備計画担当担当課長 その部分については、今回の事業との絡みについて調整をしているかという問いに関しては全然協議・調整は図っておりません。確かこのモノレール構想でございますけれども、モノレールを設置する場合には当然、その下の道路の幅員というのがかなり厳しい要件がございまして、例えば今ある大船駅から江ノ島のモノレールでさえも下の道路の幅員がかなり狭いという、そういうお話を聞いてございます。そういう中で今回、仮に鎌倉駅の西口からそういった部分を整理するとなると、かなり大規模なまず道路整備をして、その上にモノレールという形になるかと思いますので、非常に今回の事業にリンクさせてそういったものを整備するというのは非常に難しいのかなという印象は受けているところでございます。
ただやはり先ほど来、御指摘いただいているように交通アクセスというのは非常に大きな問題でございます、課題でございますから、何らかやはり人が集まりやすいそういった部分というのは検討していかなきゃいけない、そういうふうには感じているところでございます。
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○高橋 委員長 鉄道の場合には御存知だと思いますけれども、二つの法律がありまして鉄道法と軌道法という、軌道法に基づいて施工される鉄道については国の95%を補助金でできるということでほとんど持ち出しをしないで施工ができる。要するに公共交通機関としての人の足としてきちっと位置づけができれば、そうなってくるとかなり条件的にもいろんな面で緩和ができるんじゃなかろうかなと。八景のシーサイドラインというのは、これは軌道法に基づいてやっておりますから、ああいう形で海の中を走らせたりとか、いろいろ便宜が図れるはずなんですね。鉄道法の場合には事業者がやる事業ですから、かなり制限が加えられてしまうんですね。ですから、そういったこともちょっと研究いただいて、せっかくですからそういう計画、お金払って計画もできてるわけですから、うまく連携できるならば時期的にずれたとしても、やっぱり市民の利用者の足の便からすれば、ただちょっと景観上の問題とかいろいろありますから、その辺は十分詰める必要があると思いますけれど、ぜひその辺も検討いただきたいと思います。
それでは質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、それでは了承ということで確認をいたします。
それでは、これをもちまして文教常任委員会を閉会させていただきます。御苦労さまでした。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成18年2月13日
文教常任委員長
委 員
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