○議事日程
平成18年 1月31日文教常任委員会
文教常任委員会会議録
〇日時
平成18年1月31日(火) 10時00分開会 10時40分閉会(会議時間 0時間33分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
高橋委員長、石川副委員長、納所、前川、高野、中村、松中の各委員
〇理事者側出席者
小松生涯学習部長、神田生涯学習部次長兼鎌倉文学館副館長、島崎生涯学習課長、金川生涯学習推進担当担当次長兼鎌倉芸術館担当担当課長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、小島次長補佐、久保担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について
2 議案第69号指定管理者の指定について
3 議案第70号指定管理者の指定について
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○高橋 委員長 おはようございます。ただいまから文教常任委員会を開催いたします。まず初めに、会議録の署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。高野洋一委員にお願いいたします。
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○高橋 委員長 続きまして、審査日程の確認でありますが、お手元に配付いたしました審査日程のとおりでありますけれども、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは確認をさせていただきました。
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○高橋 委員長 それでは審査に入りたいと思います。
日程第1報告事項(1)「財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について」原局から報告をお願いいたします。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について御報告をいたします。
当財団は、これまで鎌倉芸術館、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館の管理運営を受託してきましたが、昨年、これら3施設の指定管理者の選定において、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館については指定管理者候補者となり、現在、議会の御審議をいただいているところですが、財団運営の大宗を占めていた鎌倉芸術館については指定管理者とならなかったために、財団規模の縮小等、今後の財団運営を大きく再検討していかねばならない状況となりました。
財団においては、昨年来より、その検討を進めてきましたが、去る1月26日の財団理事会で、今後の運営の考え方が議決され、市に対してその旨報告を受けましたので、当常任委員会にその内容を報告させていただくものでございます。
お手元の資料により、その内容を御報告させていただきますが、資料は本文3ページとそれに参考資料が目次を含め5ページ添付されております。
まず1ページ目ですが、前文では、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館の指定管理者としても堅実な業務を遂行し、あわせて財団は鎌倉の芸術文化振興という志は変わらずに、財団の再建に向けて活動するとしております。
1の状況の変化では、ただいま申し述べましたように、鎌倉芸術館の指定管理者とならなかったため、当面は鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館が活動の拠点となるとしています。
2の設立の目的と存続では、こうした状況のもと、2ページにわたってまいりますけれども、財団設立の趣旨を確認し、今後、真の鎌倉文化を発信する財団を存続させた上で、再建案をしっかりと立てるとした、昨年の理事会の状況を述べております。
2ページでは、3の再建に向けてとしまして、(1)の事業と寄附行為では、財団が鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館の指定管理業務を受託することにより、寄附行為に定める事業はすべて行うことができるとしておりまして、これにつきましては、参考資料1、寄附行為に定める事業の実施例、ここに具体的に示されております。
また、新しい事業の取り組みについては、財団は指定管理業務のみならず、市内のあらゆる場所で芸術文化活動ができるので、財団設立の趣旨に沿い、財団独自の新しい事業に取り組むとともに、これからの時代にあわせ今回の指定管理者制度導入を一つの契機として、新しい感覚を持ち、市内すべてを活動の場としてとらえ、資料2でございますけれども、新しい事業の考え方及び事業例、ここに示すような事業を創出していくとしております。
(2)では、安定的な財団運営を目指し、今後も指定管理者の応募には積極的に取り組むとし、また、財団として自立した経営基盤を確立する方策を立て、新たな、独自の収入源となる事業も展開するとしています。
3ページの(3)では、組織と事務所について、まず、理事・評議員については、当面は全体の規模から半分程度に縮小するとともに、事務局職員については、提案書に沿った職員を責任をもって配置し、これまでの各館の常勤管理職は契約職員だったものを正規職員を充てることとしています。また、財団固有の業務は鎌倉文学館に配置した職員が兼務で行うとともに、事務局職員も、現在は正規職員が13名おりますが、指定管理者の応募において提案した人件費を膨らますことなく、給与の見直しなどを行い、文学館は6人ないし5人、鏑木清方記念美術館は4人ないし3人としますが、学芸員などの専門資格なども考慮しつつ、最大限の雇用の確保に努めるとしています。また、退職者の再就職先のあっせんにもできる限りの努力をしていくとしています。あわせて、財団の事務所も鎌倉芸術館から文学館へ移転するとしています。この内容につきましては、参考資料3、組織についての考え方の組織図でごらんいただきたいと思います。
最後に(4)平成18年度の収支についてでございますけれども、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館は、提案した指定管理料等で運営できますが、財団固有の業務にかかる経費については、独自の収入が見込めるまでの一、二年はその期間が必要であることから、平成18年度は3億円の基本財産を取り崩すことなく、これまでの繰越金等で対応していくとしています。
18年度の収支予算については、参考資料4、平成18年度収支予算概算、ここにありますように、鎌倉文学館においては、指定管理料や入館者の利用料金収入などを中心として1億566万円、鏑木清方記念美術館も同様の収入を中心として5,730万円の予算規模で、財団運営経費は繰越金等の収入をもとに920万円で、全体で総額1億7,216万円の予算規模を想定しております。
以上で、財団運営の今後の考え方の報告を終わります。
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○高橋 委員長 それでは質疑に入りたいと思います。ただいまの報告につきまして、質疑のある方の挙手をお願いいたします。
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○松中 委員 努力してここまでもってきていただいて御苦労さまでした。
基本的なことは了解いたしますけれども、今後の考え方として、役員を大変減らすのですけれども、これは芸術文化振興財団というのは、基本的には鎌倉市からお金が出るという面と、やはり市民の中からも寄附とか、そういう形をですね、いただいて、発展していくという考え方があって、鎌倉のそれなりの方々に役員として入ってきていただいたわけであります。
そういった中で、自分たちで財団をつくっていくと、あるいは芸術文化振興をしていくという考え方が基本的にあったんですけれども、とりあえず、要するに指定管理者制度の中で、芸術館がサントリーパブリシティサービスの方へ行ったということになって、縮小せざるを得ないと。そういうことになるとですね、この理事が14人、評議員が18人となっておりますけれども、今までですと会議所の会長とか、観光協会の会長、文興協会の会長と、そういった方々で理事になる。あるいは理事長なりになっていただいておりますけれども、今後はそういう役員の選考等はどういうふうに考えているんですか。これはやっぱり今後すごい、今までも本来はそうであったと思うんですけれども、責任問題というのがかなりあるんですね。我々の方で予算を認めるとか、認めないという以前にですね、計画立案、そして運営に当たって、事業展開に当たって、また発展的に持っていくというのが、基本的に市民の側の方にげたが預けられているという考え方から、本来これは出発してるんですけれども、縮小という考え方になっていきますと、この辺の役員の選考は今後どういうふうになるか。ちょっとまず、その点についてお伺いしたいと思います。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 役員の理事の今後の縮小とその選考についてでございますけれども、資料3にございますように、組織図の中に、理事会が括弧書きで現在14名、それを8人体制でやっていきたいというふうに提案が、財団の方から出てございます。財団の事務局の方からの、私どもが聞いている範囲でのお話でございますけれども、当然これまでは鎌倉芸術館と鏑木清方記念美術館、それと鎌倉文学館、それぞれの3館を運営するのに、ある意味では適任な方を理事としてお迎えしているわけでございまして、そこの中で、鎌倉芸術館という舞台芸術を中心とした施設の管理受託、そういった業務がなくなってきたために、それに関連する理事の方々の御退任ということは一つ考えているということは、事務局の方から聞いております。
今後の市民の広範な方々の支持に支えられて、この理事会というのが形成されていくというふうに私も考えておりますけれども、今後縮小した理事の方々を、現在の任期を迎えた後、新たに財団が出発していくことにふさわしい意味での、新しく理事を選任していくのか。それとも、そのまま現在の理事が、今後引き継いで理事を務めていくのか。それにつきましては、まだ私ども財団の方からそういったお話を受けておりませんので、またそれについては確認できておりませんが、いずれにしても、そういうふうなことで財団は検討していくものと考えております。
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○松中 委員 この辺がね、大変大きな問題で、かつて文学館発足当時ですね、なかにし礼さんの問題が大きな問題となって、理事長の要するに問題も、市長が理事長辞退ということで、だれかいないかと言っても、要するに基本的には、財源が市の方からいくものですから、市長になってほしいという形の中でずっときたわけですけれども、この指定管理者制度に移管するに当たって、市長が今度辞退という形になっていますけども、やはりこれが民間委託というか、民営化の一環の中で指定管理者制度というのが出てきているわけですから、責任というのはやっぱり責任がとれる人になってもらわなければならない。今まではどう見ても、その一部を除いて、まず鎌倉の各界の要するにそれなりの立場にある人の充て職的な形の中でメンバーが決められてきたわけですけれども、今度は相当責任がある立場で役員を選んでもいただかないと、何か鎌倉市の下請け的な感覚でやられても、こういうことが今後予想され得る。あるいはこの次、やはり自分たちが芸術文化振興財団はとるのだといっても、また何年後かにはやっぱり指定管理者制度の組み合わせというのが変わるわけですから、芸術館の方だってとりに回るのだから、その間に自分たちが内部的にも育成するんだという、幾つか実施事業例も提案されておりますけれども、基本的にはこのようなことは以前からやっていかなきゃいけなかったことだろうと思うんですけれども、そういった意味で、鎌倉市が基本的財産を出しているわけですから、取り崩すということはないというふうに考えていると書いてあるんですけれども、やはりその辺はやってもらう以上は、責任体制というものをしっかりしてやっていただかないと、こういう問題が今後、起き得るだろうと思うんですね。
それとですね、これは要するに、今、文教で扱っているんですけれども、こういう問題はまず議会としては全協なり、あるいは総務常任委員会の結論が先にあって、我々の方に回ってくるのが筋ではないかと、私は以前から考えていたんですけれども、とりあえず議案として文教の方に提案をされたわけですけども、こういう事態になった場合には、私は委員長等に申し入れしておきますけども、財団そのもののこういう形を扱うには、やっぱり全協等で今後、検討されてしかるべきだと私は思うので、意見として述べておきます。
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○高橋 委員長 ちょっと今、松中委員のことで、ちょっと事務局から報告。
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○事務局 ただいまの総務常任委員会につきましては、昨日の3時に総務常任委員会を開催いたしまして、ただいまの報告事項を受けて、総員により了承という結論でございます。
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○高橋 委員長 常任委員会なの、協議会なの。
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○事務局 総務常任委員会協議会ということでございます。
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○高橋 委員長 松中委員、よろしいですか。一応総務の方では了承されたということで。
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○松中 委員 いや、それはいいんですけども、本来全協等でも、この芸術館のそのものを扱うというのが、私は前提があるだろうと思うんですね。たまたま、これは文教の方に議案として出てきておりますけれどね。ですけども、以前はそういう形でこないで、我々のところにきて、総務にいって、総務は協議会を開くと。何か非常に、ちょっと流れとして。
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○高橋 委員長 そうですね、私の方からも、一応その旨、申し入れだけはさせていただいてありますので、今後については、十分その辺配慮してやっていただきたいと思います。
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○松中 委員 これもすぐ、また来るわけですから。
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○高橋 委員長 はい、わかりました。よろしいですか。ではほかに。おられませんか。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
ちょっと私の方から1点だけ伺っておきたいんですけれど、私、この間ちょっとお伺いしたときに、聞き忘れちゃったんですけれど、退職引当金というのはどこで見ているんですか。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 退職引当金につきましては、それぞれの款で引き当ててございます。
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○高橋 委員長 人件費の中で。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 人件費の中ではございませんで、それぞれの款別の予算の組み立ての中で、退職手当等引当金という科目がございまして、そこで引き当ててございます。
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○高橋 委員長 それはわかるんですが、この今、収支予算概算の中の項目の中ではどこで見ていただいているんですか。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 この収支予算概算は、あくまでも財団として、この2館の指定管理業務を行う上での収支概算でございますので、財団総体としての収入と支出の総予算としてここには記載されておりませんので、そういった退職手当引当金の科目の項目は、ここには出てきておりません。
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○高橋 委員長 一応ね、これ文学館と鏑木の2館の経費を見て、その横に財団運営の経費ということで、この三つ以外にも何か予算が出てくるということですか。そうなった場合には、またちょっと資料を出し直しになりますけれど。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 ただいま申し上げましたように、この芸術文化振興財団のこの収支予算概算といいますのは、この鎌倉文学館と鏑木清方記念美術館を運営していくにかかる必要な収支についての概算をここでお示ししているものでございます。
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○高橋 委員長 暫時休憩します。
(10時19分休憩 10時26分再開)
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○高橋 委員長 それでは、再開をいたします。
これは人件費の中に入っているという考え方でいいということですね。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 中小企業退職金共済制度に入っておりますので、その意味におきましては、大変失礼いたしますけれども、人件費の中に入っているというふうにお考えいただいて結構でございます。
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○高橋 委員長 あとちょっともう1点だけ、昨年の報告の中では、県との協議で、3億円の基金についてはですね、減額をしてはいけないということは、要は使ってはいけないという私は解釈だったんですけれども、そういう解釈でよろしいんですね。
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○金川 生涯学習推進担当担当次長 直接、私ども県との協議に接触をしておりませんので、それを聞いている範囲での御答弁になりますけれども、県の方もこの3億円の基本財産を減らすことはまかりならんと。当然、この3億円という財産に法人格を与えられて、財団が認可されておりますので、最低3億円以上持たないと、財団としての認可をしないという、認可庁の見解でございましたので、その意味におきまして、3億円の財産を取り崩すということは決してないというふうに聞いております。
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○高橋 委員長 わかりました。それでは、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは確認をさせていただきました。
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○高橋 委員長 日程第2「議案第69号指定管理者の指定について」原局の説明をいただきます。これは鏑木清方の方ですね。よろしくお願いします。
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○生涯学習課長 議案第69号指定管理者の指定について、その内容を説明いたします。議案集は31ページをお開きください。
地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、鎌倉市鏑木清方記念美術館の設置及び管理に関する条例に定める鎌倉市鏑木清方記念美術館の指定管理者を財団法人鎌倉市芸術文化振興財団としようとするものであります。
指定期間は、平成18年4月1日から平成21年3月31日までの期間を予定しております。
指定に当たっては、著作権者の強い意向を考慮し、公募は行わず、現在、管理運営を行っている財団から提出された提案書の内容を鎌倉市生涯学習施設指定管理者選定委員会で評価し、財団が指定管理者として適当であるとの結論を踏まえ、指定しようとするものであります。
以上で説明を終わります。
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○高橋 委員長 それではただいまの説明につきまして、質疑のある方、挙手を。
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○松中 委員 鏑木清方記念美術館、これは非常に鎌倉市、持ち出しが多いんですけれどもね、考え方としては、私は鏑木清方記念美術館で、鎌倉市の収蔵している作品を年1回とか2回、そういうのも企画するような考え方ができないかどうか。いつも同じ、要するにいろんな考え方、コンセプトの展開で企画をやっておるようですけども、鎌倉でありますから、また、鎌倉市の方でも幾つかの著名な作品も収蔵していると思うので、その点いかがですか。
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○生涯学習課長 今回、指定管理者制度、平成18年度から導入されるわけで、一応指名といいながらも、財団法人からは提案書を出していただきました。その提案書の中で、より入館者数をふやすためのさまざまな工夫をした中で展示の工夫等も含め、それから、広く鏑木清方の作品を知ってもらうというような形で、初心に返った形の中で、今後、展示活動を展開していきたいと、このようなことも提案書に述べられておりますので、今回を機に、さらに展示といいますか、鏑木清方を広く市民、または観光客の方に広めてやっていきたいというような意見も伺っておりますので、今後、新年度に向けて、当然、指定管理者と協議を進めていくわけですから、その中でいろいろ協議を進めていきたいと、このように考えております。
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○高橋 委員長 今言ったのは鏑木さんじゃない作品ですよ。有島さんだとか、国宝館なんかに所蔵してあるものを展示できないかということを聞いたんですけれど。
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○生涯学習課長 失礼しました。まず、鏑木清方さんの作品とそれから土地を寄贈するときにですね、寄贈を市が受けるときに、所有者の方といろいろ協議を進めました。その中で遺族の方の意向というか、そういうものを尊重しながら展示をやっていくというようなお話も、約束もさせていただいております。それから、当然、関連する方の作品の展示というものはあるわけですけれども、そういうお話も実はさせていただいているんですけれど、なかなか実現できていないという状況でございますので、またさらに今後はそういうお話も含めてですね、やっていきたいとは思っておりますけども、一応美術館の名前に鏑木清方記念美術館と、個人の名前の冠がついておりますので、その辺でちょっと調整が難しいかもしれませんけど、遺族の方との話し合いは今後も調整させていただきたいと、このように考えております。
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○高橋 委員長 よろしいですか。
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○納所 委員 それに関連して、ちょっとお伺いをしたいんですけれども、逆に、では鏑木清方の作品を館外に出して、展示もしくはアピール活動をすると。つまり、この記念美術館として、鎌倉市外全体にどう情報を発信していくのかという活動の状況なのですけれども。今までの実績等があれば、お伺いしたいのと、これから、そういった鏑木だけでやっていくのは当然難しい状況というのはわかりますので、大きく情報を発信するような工夫というのが今後考えられるのかどうか。その辺はいかがでしょうか。
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○生涯学習課長 鏑木清方に関する作品というのは、鎌倉市の所蔵だけではなくて、全国いろいろなところにあるわけですけれども、例えば、たまたま今回「鏑木清方描く四季新春展」というのをやっているのですけれども、著名な作品で、個人が持っておられる方のものを借りて、今、実際に展示してございます。
それから、今度は館から表へ貸し出す場合、これは当然、美術品でありますので、どこでも展示できるというものではございませんので、当然、貸出先のところは美術館関係になると思いますので、そういう中で調整をしながら貸したり、または貸していただくという手法をとっております。
市内のやはり美術品でございますので、例えば、学校に持っていって、みんなに見ていただくとか、そういうのは非常に難しいのかなという気がします。ただ、その作品を見るきっかけとして、例えば学校教育の中に、美術の関係の催しものをやったりですとか、それからまたは勉強会をやったりですとか、提案書の中にも書かれておりますけれども、ただ単に館に来て見てくださいということでなくて、館に来て見ていただくきっかけづくり、そういうものを今後さらに広めていくというようなことも提案書に書かれておりますので、そういう中でやっていくような形をとっていきたいと考えております。
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○納所 委員 やはり小さな美術館ではありますけれども、鎌倉にある、そして、この財団が管理運営をしていくということであるならば、より大胆な芸術文化活動として、大きな足跡を残すような構想というものを望みたいと思います。でなければ、先ほど松中委員が先ほどの報告事項のところで指摘されたように、いずれ、いつまでもこの財団が指定管理としてやっていけるという保障は当然ないわけで、御遺族の御意向もございますけれども、もう少し多角的な面、飛躍的な部分を検討すべきであるというふうな意見を申し添えておきたいと思います。
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○高橋 委員長 ほかに。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。御意見のある方、ございますでしょうか。おられませんか。
(「はい」の声あり)
それでは意見も打ち切ります。
議案でありますので、これから採決をとりたいと思います。
原案に賛成の方の挙手を求めたいと思います。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、原案につきましては可決されました。
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○高橋 委員長 日程第3「議案第70号指定管理者の指定について」こちらは文学館の指定管理のことですね。原局の説明をお願いいたします。
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○神田 生涯学習部次長 議案第70号指定管理者の指定について、その内容を説明いたします。議案集は、32ページをお開きください。
地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、鎌倉市文学館の設置及び管理に関する条例に定める鎌倉文学館の指定管理者を財団法人鎌倉市芸術文化振興財団としようとするものであります。
指定期間は、平成18年4月1日から平成23年3月31日までの期間を予定しており、指定しようとする法人は、公募に応募があった財団法人鎌倉市芸術文化振興財団と株式会社かまくら春秋社の2団体のうちから、鎌倉市生涯学習施設指定管理者選定委員会の審査結果を踏まえ、選定したものであります。
以上で説明を終わります。
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○高橋 委員長 それでは、ただいまの説明につきまして、質疑のある方、挙手をお願いいたします。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは質疑を打ち切ります。御意見のある方、おられましたら、挙手をお願いいたします。
(「なし」の声あり)
それでは意見も打ち切ります。
議案でありますので、これから採決をとりたいと思います。
原案に賛成の方の挙手を求めたいと思います。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第70号指定管理者の指定につきましては、可決いたしました。
これをもちまして、文教常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成18年1月31日
文教常任委員長
委 員
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