平成18年総務常任委員会
1月30日協議会
○議事日程  
平成18年 1月30日総務常任委員会(協議会)

総務常任委員会協議会会議録
〇日時
平成18年1月30日(月) 15時00分開会 15時46分閉会(会議時間 0時間46分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
小田嶋委員長、三輪副委員長、千、早稲田、白倉、原、山田の各委員
〇理事者側出席者
小松生涯学習推進担当担当部長、神田生涯学習推進担当担当次長、金川生涯学習推進担当担当次長兼鎌倉芸術館担当担当課長、島崎生涯学習課長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野次長、原田調査担当担当係長、小島担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について
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○小田嶋 委員長  皆さん御苦労さまです。それでは、総務常任委員会協議会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。原桂委員にお願いいたします。
 なお、先ほど、早稲田委員から所用のため、遅刻する旨の届け出がありましたので御報告いたします。
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○小田嶋 委員長  では、本日の日程、報告事項(1)財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方についての審査日程を確認いたしますが、もう既にお手元には関係資料が届けられておりますが、皆さんお手元にきょう御用意いただいいておりますでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、確認いたしました。
 本日の審査日程、ただいま申し上げたとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、確認いたしました。
    ───────── 〇 ───────────────── 〇 ─────────
 
○小田嶋 委員長  では、報告事項を受けます。
 日程第1報告事項(1)「財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について」原局から報告を受けます。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の今後の運営の考え方について御報告いたします。
 当財団は、これまで鎌倉芸術館、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館の管理運営を受託してきましたが、昨年、これら3施設の指定管理者の選定において、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館については指定管理者候補者となり、現在、議会の御審議をいただいているところですが、財団運営の大宗を占めていた鎌倉芸術館については、指定管理者となれなかったために、財団の規模の縮小等、今後の財団運営を大きく再検討していかねばならない状況となりました。
 財団においては、昨年来よりその検討を進めてきましたが、去る1月26日の財団理事会で今後の運営の考え方が議決され、市に対してその旨報告を受けましたので、当常任委員会にその内容を報告させていただくものでございます。
 今、資料はお手元に二つ御用意してありますが、右肩上に資料2とありますのは、昨年12月22日の文教常任委員会に資料として御提出したものを御参考までに御用意したものでございますので、これからの御報告は、もう一つの方の今後の財団運営の考え方という表題の資料によりまして御報告をさせていただきます。
 それではまず、資料は本文3ページとそれに参考資料が目次を含め5ページ添付されてございます。まず1ページ目ですが、前文では、鎌倉文学館・鏑木清方記念美術館の指定管理者としても堅実な業務を遂行し、あわせて財団は鎌倉の芸術文化振興という志は変わらずに、財団の再建に向けて活動するとしています。
 1の状況の変化では、ただいま申し述べましたように、鎌倉芸術館の指定管理者とならなかったため、当面は鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館が活動の拠点となるとしています。
 2では、こうした状況のもと、財団設立の趣旨を確認し、今後、真の鎌倉文化を発信する財団を存続させた上で、再建案をしっかりと立てるとした昨年の理事会の状況を述べております。
 2ページにまいりまして、3の再建に向けてとして、(1)の事業と寄附行為では、財団が鎌倉文学館・鏑木清方記念美術館の指定管理業務を受託することにより、寄附行為に定める事業はすべて行うことができるとしており、これについては、参考資料1、寄附行為に定める事業の実施例に具体的に示されています。
 また、新しい事業の取り組みについては、財団は指定管理業務のみならず、市内のあらゆる場所で芸術文化活動ができるので、財団設立の趣旨に沿い、財団独自の新しい事業に取り組むとともに、これらの時代にあわせ、今回の指定管理者制度導入を一つの契機として、新しい感覚を持ち、市内すべてを活動の場としてとらえ、資料2、新しい事業の考え方及び事業例に示すような事業を創出していくとしています。
 (2)では、安定的な財団運営を目指し、今後も指定管理者の応募には積極的に取り組むとし、また、財団として自立した経営基盤を確立する方策を立て、新たな独自の収入源となる事業も展開するとしています。
 3ページ(3)では、組織と事務所について、まず理事、評議員については、当面は全体の規模から半分程度に縮小するとともに、事務局職員については、提案書に沿った職員を責任を持って配置し、これまでの各館の常勤管理職は契約職員だったものを正規職員を充てることとしています。また、財団の固有の業務は鎌倉文学館に配置した職員が兼務して行うとともに、事務局職員も、現在は正規職員が13名おりますが、指定管理者の応募において提案した人件費を膨らますことなく、給与の見直しなどを行い、文学館は6人ないし5人、鏑木清方記念美術館は4人ないし3人としますが、学芸員などの専門資格なども考慮しつつ、最大限の雇用の確保に努めるとしています。また、退職者の再就職先のあっせんにもできる限りの努力をしていくとしています。あわせて、財団の事務所も鎌倉芸術館から文学館へ移転するとしています。この内容については、参考資料3、組織についての考え方の組織図でごらんいただきたいと思います。
 最後に(4)平成18年度の収支についてですが、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館は、提案した指定管理料で運営できますが、財団固有の業務にかかる経費については、独自の収入が見込めるまで一、二年は必要であることから、平成18年度は3億円の基本財産を取り崩すことなく、これまでの繰越金等で対応していくとしています。
 18年度の収支予算については、参考資料4、平成18年度収支予算概算にあるように、鎌倉文学館においては、指定管理料や入館者の利用料収入などを中心として1億566万、鏑木清方記念美術館も同様の収入を中心として5,730万の予算規模で、財団運営経費は繰越金等の収入をもとに920万で、全体で総額1億7,216万円の予算規模となります。
 以上で財団運営の今後の考え方の報告を終わります。
 
○小田嶋 委員長  ただいまの報告に御質疑ございますか。
 
○山田 委員  今の説明を聞かせていただきまして、最後の資料4にございますけれども、平成18年度の収支予算概算というふうに記載がございますが、財団としての、もっと中・長期的な観点でのいわゆる収支の考え方、こういったものはまだ提出はございませんでしょうか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  財団といたしましては、指定管理期間の5年間、あるいは鏑木は3年間でございますけれども、それにつきましては、この18年度の収支予算概算をもとに、一定の5カ年、3カ年の計画を立ててございますけれども、中期的、あるいは長期的な展望に基づきました収支の見通しのようなものは、まだ、現実に私どもの方には伝わってきておりません。
 
○山田 委員  ただいま質問申し上げた趣旨はですね、これまで財団の運営経費というような、ある意味では三つの館を含めて、その中で調達といいましょうか、出てきたものだと思うんですけれども、これからは文学館と鏑木美術館の外で、18年度の場合は920万というお金が必要になってくると。ですから、指定管理料の内訳であれば、今後とも指定管理者としてのそういう収支報告の義務というのはあるんですけれども、18年度でいうと920万、こういったものは今後、財団の事業と、その他事業とリンクしてくるところでございますんで、このあたりがやはり指定管理者としての5年、3年ではなくて、財団としての中・長期という観点で、18年は920万だけれども、20年はこうだと。事業収支については、当面3年から5年についてはこうだと。そういったものも、やはりある段階では提出、あるいは市としてもきちっと管理していかなきゃいけないんではなかろうかなと。そういう視点に立っての質問であったわけなんですね。
 そういった意味で、例えば市として今後指導の中で、財団の今後の運営、指定管理料以外のところでの運営、こういったことについてやはり厳しくウォッチしていかなきゃいけない面も出てくるのだろうと思いますので、そのあたりの説明があればと思ってお伺いしたんですが。見通し、あるいは今後の対応を含めて、ちょっと御説明があればお願いしたいと思うんですけれど。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  まさにおっしゃるとおりでございまして、この財団の920万に計上してありますのが、新しい事業等で一応100万円の事業を予定しておりますけれども、これも一つの今後新しい事業を取り組んでいく一つの費用項目として掲げてございます。
 それで今、委員御指摘のように、資料2の2でも、新しい事業の考え方及び事業例というのがございます。これは2館の指定管理だけではなく、今後、財団が芸術文化を担う法人として、今後、発展的に事業展開していくために、事業例としてここに掲げてございまして、今後、これから市とともに、これらの事業の実現可能性の検証、あるいは収支の見通し、また、さらに新しい事業の発掘や変更等、こういったものを協議していきながら、主体的な事業を展開できるような財団として、どこまで発展的に事業を拡大していけるのか。また、きちんとしたその収支の裏づけがどのようにできるのかということは、当然、市といたしましても、財団と歩調を合わせて、ある意味では厳しい観点からですね、特に新しい事業の場合にはプロジェクトアイデアが先行しがちでございますので、こういった事業例の実現可能性の検証というものを、市の立場では厳しくその辺を一緒に検討しながら、長期的な展望に立って、財団が、いわゆる健やかな発展ができるように市としても協力をしていきたいというふうに考えております。
 
○山田 委員  まさに今、御答弁いただいたとおりだろうと思うんですね。言ってみればこの財団のいわゆる原資が、この文学館と鏑木清方から原資が出てこないですね。これは指定管理料しかないわけですから。その原資となるものは、今のところは当面はこれまでの繰越等でいくんですけれども、やはり新しい事業というものがやはり発掘されて、継続していかないと、これは財団としてもやはり厳しい局面というのは当然予想されますので、そういった意味で今の資料2で御提案のようなものも含めて、一般企業で言えば長期計画があり、中期計画があり、短期の計画がある。市で言えば総合計画があり、第2期の基本計画があり、実施計画があると。そういった中期、長期も見通した形での、やはりきちっとした展望というものを持ちながらやっていただかなきゃいけないわけですので、ちょっとこの辺も市の指導を含めてですね、今後きちっとしていこうというようなことで、我々もそういう意味では責任の一端を担っているわけですので、そういった意味で市としての指導というのも今後ともよろしくお願いしたいというふうに思うし、添えておきたいと思います。
 
○小田嶋 委員長  ほかに御質疑ございますか。
 
○原 委員  お伺いしたいんですけれども、このまず出資金3億円とあったと思うんですけれども、これが3ページに書かれている3億円の基本財産のことかと思うんですけれども、まずそれでよろしいんですよね。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  そのとおりでございます。
 
○原 委員  そのことについてお願いと希望なんですけれども、ここに書いてあるように、この基本財産を、もし今、山田委員がいろいろおっしゃっていたように、同じような話をしようと思っていたんですが、長期的、中期的、今後どうなっているのかということ、問題になると思うんですけれども、今、収入的には繰越金があるのであれなんですけれども。事業計画として100万円ということしかなく、あと指定管理料だけの運営になってしまいますよね。そういった点を含め、もし、なったときに、ここには書いてあるんですけれども、基本財産を取り崩すことがないように、本当に出資金は使う状態にならないように、経営的に赤字にならないようにしていただきたいんですけれども、そういったものは大丈夫かどうか、ちょっとここで御確認させてください。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  当然、市が出資いたしましたこの3億円というのは、取り崩すことを前提と全くしておりません。この3億円の運用収入によりまして、それを事業に充てていくことが財団としての法人格を持ったものの責務でございますので、この3億円を取り崩すということは全く想定してございません。
 そういったことになりますと、それでは後、事業を展開していくときに、どういった原資を使っていくのかということでございますけれども、今回のこの報告にもありますように、一定程度、毎年度経常的に事業を運営していく中で、繰越金いわゆる剰余金というのが出てまいります。それを当面は充てていこうかというふうに考えているわけですけれども、先ほど山田委員の御指摘や御質問にもありましたように、今後、財団としても収益性の高い、そして芸術文化性の高い事業を展開をしていくことによって、その辺の原資の確保ということに努めていこうということになっておりまして、そういった意味では、先ほども御答弁申し上げましたように、市といたしましても、財団がそういった、今後ちょうど2年から3年後から長期的な展望をどのように立てるかということをともに立てていきながら、決してこの3億円の基本財源を取り崩すような、そんな状況に立ち入らないように、ともに、そういった意味では指導も協調もしながら事業計画をつくっていきたいと思います。
 
○原 委員  では、その取り組みでお願いしたいんですけれども、ちょっとここで素朴に質問させていただきたいんですが、評議員という方が正規職員でいらっしゃったんですけれども、これは私のちょっと知識があれなのかもしれないんですが、この評議員の方も人数が半分以下、18人いたところ、10人に減るというあれなのですけれども、この方はどういう今度どういうポジションになるのかということと、初めこれは幾らぐらいお金として、人件費ですか、もらっていたのか、教えていただきたいんですけれども。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  まず、評議員につきましては、18人現在おりまして、寄附行為といいますか、財団の規則の中では20人まで置けるということになっておりまして、今、18人になってございます。評議員というのは、理事会に対しての牽制機関ということで、理事を選任することを業務として設置されているものでございまして、それで今、この18人の評議員の人数ですけれども、鎌倉芸術館という受託業務がなくなったために、当然その理事も評議員も、芸術館あるいは鏑木美術館、文学館、それぞれ3館を運営していくのにふさわしい理事、評議員の方をお願いをしているわけでございますので、今後、そういった理事、評議員の人数を縮小していく場合には、当然、今後の業務に見合った方になっていただくという意味で、人員が縮減されていくものと思っております。
 それで今後、評議員の方を全くリニューアルして新しく出発するのか、それとも今いる方が残っていらっしゃるのか。これは財団の方の考え方でございますので、市としては、その辺のことにつきましては、財団の判断を待たなければいけないと思っておりますけれども、いずれにしましても、考え方といたしましては、評議員の位置づけは今申し上げましたようなことで、人件費といいますか、報酬につきましても、今までは日額1万円、日額といいましても、1回の評議員会でございますね。1万円だったところを、この18年度からは半額の5,000円にするというふうに聞いております。これもただ、理事会、評議員会で議決をしなければ財団としても決定できないということでございますので、あくまでも事務レベルで聞いている範囲のことでの御答弁になりますけれども、そんなようなことを聞いております。
 また、評議員と理事は、いずれにしても正規職員の位置づけにはなっておりませんで、非常勤の役員等の分類に入ってまいります。
 
○原 委員  ありがとうございます。その今、評議員さんは正規職員でないということだったので、ちょっと今ある現在の正規職員の人数と契約職員さんの人数、そこが何人で半分程度になるのかを、最後、教えていただけますか。正規職員、契約職員の方。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  正規職員は半分程度になるというようなことについては、財団の方は考えておりませんので、今、ちょっと申し上げますと、財団の正規職員は現在13名ございます。契約職員は3名、失礼いたしました、鎌倉芸術館の、今、契約職員も含めますと5名おります。
 今、財団の正規職員は、ここの財団から出ております、今後の財団運営の考え方におきましては、正規職員が13名いるところを、最大10名、6ないし5、鏑木美術館に対しては4ないし3と言っておりますので、文学館の6、鏑木美術館の4名という、そういったケースの場合ですと10名になりますので、正規職員は13名から10名に減じていこうという、そんな考え方でございます。
 
○原 委員  ありがとうございました。
 
○小田嶋 委員長  ほかに御質疑ございますか。
 
○白倉 委員  これは理事会の中で協議されたことなので、わかりかねるかもしれませんが、一番最後の表の4、資料の4のところで、収入のところですね。手数料及び寄附金等収入として300、繰越金及びその他の収入で7,900が合計、ごめん、ごめん、計算間違えた、私が。失礼しました。合わないと思ったら上の方にありました。では、今の件は結構です。
 それからもう一つですね、3ページのところに、2ページです、済みません。これからの時代にあわせて、子供からシニアまで云々という行がありますが、この中に、参加型芸術文化活動など、今回の指定管理者制度導入を一つの契機として、新しい感覚を持ち、この後なんですが、「市内すべてを活動の場としてとらえ、新しい事業を創出していきます。」この表現が非常にあいまいもことして私には受け取れるんですが、具体的にはどんなことを考えていらっしゃるのか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  具体的な事例と申しますと、ここに資料の2にありますように、新しい事業の考え方及び事業例というタイトルがございますが、こういったことを新しい事業の創出の対象として考えているわけです。市内すべてを活動の場としてとらえという、このくだりでございますけれども、これまで財団法人芸術文化振興財団は、その活動はすべてこの3施設に限られておりました。鎌倉芸術館と文学館と鏑木、そこの建物の中で芸術文化活動をやっていたわけでございます。今度は鎌倉芸術館が指定管理者の対象になれなかったために、鏑木と文学館で指定管理をやっていくわけですけれども、本来的な芸術文化振興を担う法人としては、そういった3施設だけではなく、この新しい資料の2にありますように、それぞれ市内の学校に出向いて、その事業を展開するとか、そういった趣旨を持ちまして、例えば喫茶店など密度の高い場所での講座やコンサート、こんなようなことも一応アイデアレベルでは出ているわけですけれども、そういったこれまでの施設を利用した芸術文化活動から市内の各所で、そういった自分たちの法人活動をやっていこうと。そういった趣旨から、新しい感覚を持ち、市内すべてを活動の拠点としてとらえというふうにして考えて、こういった提案になっているということでございます。
 
○白倉 委員  そうしますと、18年度収支予算概要の中で、一応ここに数字を上げてますけれども、それらで一応このくらいの収益を上げられるだろうという見通しですか。それとも、ある程度の確信のある数字なのかどうか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  まだ、財団はそこまでは具体的に検討していないというふうに聞いておりまして、ここの資料の4のところの支出項目の展覧会等事業費という欄の縦の欄で見ますと、財団運営経費のところに100万が計上してございます。新しい事業を今後やっていこうという、ある意味でこれは存目になっておりまして、100万程度の事業を少なくとも18年度は実施していきましょう。そしてそれの収入を収入項目で見ますと、やはり100万円程度は事業収入として見ていきましょうという、そういった今まだ段階でございまして、今後、最終的な財団の歳入歳出予算、財団としての総体の歳入歳出予算を組み立てていく過程の中で財団としてはこの辺の事業計画を立てていく、そんなふうに聞いております。
 
○白倉 委員  一応芸術館を外して、文学館、それから美術館二つでやっていこうということで、一応この方針を出してくださったんで、我々としては、この計画どおりに進展していくことを願うばかりです。
 今、これに対して、確かに漠然とした表現のところもあるように見受けられるんですが、これは皆さんの、財団の関係者の経営努力によって、この計画に近い、あるいはそれを越えるような方向で進んでいただければと、これは希望しておきます。
 
○小田嶋 委員長  ほかに御質疑ございますか。
 ないようでしたら、委員長の方から2点か3点、質問をさせていただきたいと思うんですが、この説明資料3ページにあります、学芸員等の専門資格なども考慮しつつとあるんですが、この学芸員という方はどういう仕事をされているんでしょうか。
 
○小松 生涯学習推進担当担当部長  美術館と文学館でございますので、それぞれ学芸員が現在、学芸員資格を持つ職員がおりますけれども、仕事の性格は異なっております。
 まず、鏑木記念館の学芸員につきましては、鏑木清方画伯の絵画の展示のあり方、そういったものを中心に、あとは持っております作品の修復、あるいは調査研究、そういったことを主に手がけております。文学館の方の学芸員資格を持っております職員の主な業務というのは、やはり文学展示ですね。収蔵品、あるいはほかからお借りして展示するものの展示企画が中心でございますけれども、それ以外にも、持っております資料の調査研究、それから、現在、パソコンの方に資料を取り込んで整理をする作業もいたしておりまして、非常勤の職員も使いながら、そういった業務に取り組んでおるところでございます。
 
○小田嶋 委員長  続いて、その学芸員という専門資格を持っていらっしゃる方は、今回、今後の計画でいくと、文学館と鏑木の配置の人数でいきますと、今、いらっしゃる方々はすべて残ってここに配置されるというふうに受け取ってよろしいでしょうか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  今いる正規職員の学芸員はそのまま残り、また新たに鎌倉芸術館の方の職員も、今度は文学館、鏑木美術館の方に参りますので、その中にも学芸員資格を持った職員がおりまして、そのような職員も、その業務に当たっていくというふうに聞いております。
 
○小田嶋 委員長  では続いて、契約職員のことでなんですが、答弁をいただいたのは、現在5名いらっしゃると。この契約職員は1年更新だったと受けとめていたんですが、この契約職員5名全員は退職の方になってしまうんでしょうか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  1年を契約期間としてお願いしておりまして、この18年3月31日で契約期間満了ということで退職というふうに聞いております。
 
○小田嶋 委員長  続けて、この1年更新の契約職員は、もし継続ができるとすれば、何年か更新を続けてきてると思うんですが、この契約職員5名の方は、これまでの継続年数といったらいいのかな、もう何年間続けて働いていらっしゃると思うんですけど、その点、この5名の方は、最低、最高で何年勤めてるとか、そういうことはわかりますか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  財団の契約職員の規定がございまして、契約職員の期間は1年でございますけれども、それを3年まで更新できるという規定がございまして、3年以上の規定はございません。現在も最高3年で17年度が終了する職員がございます。あと17年度の4月1日から契約職員で入った職員もおりますけれども、その方は当初から御自分の意思として、1年だけ、あるいは1年というお約束で契約職員をお願いしておりまして、そういったことから、今いる契約職員は18年3月31日で、全員が退職というふうになっております。
 
○小田嶋 委員長  これが最後の質問になると思うんですが、ここにありますように、再雇用、再就職先のあっせん等に、これまで鎌倉市の芸術文化振興に頑張ってこられた正規職員や契約職員の皆さんが、その培ったノウハウが何かこれで断ち切られてしまうのは、私は非常に残念だし、有効活用というんですかね、経験をもっと生かすことを考えなくちゃいけないと思うんですけれども、その点で、再就職先のあっせん等の中で、市井の芸術文化に貢献できるような点を十分考えているんだと思うんですけれど、その点、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  いずれにしても、退職を余儀なくされる職員が何人かいるわけでございまして、今、委員長がお話ありましたように、そういった方々が市井の芸術文化への貢献はできるような道、そういった方途を考えているかということでございますけれども、まずは財団法人は、やはり市とは違う別格法人でございまして、理事会という、そういったところで、今後財団の職員の処遇につきましても、どのようにしていくかということが今現在も実は進行中ではございますけれども、そういったことをいろいろと模索しているというふうに考えておりまして、そこにつきましては、市もそこの場に時としては入って、いろいろと検討を進めております。
 これは最終的には、個人の意向や個人のこれからの考え方によるところが非常に多うございますので、最終的にそれが市の芸術文化の振興に寄与するような、その道を選べるような、そういった場や機会があるかどうかということと、またそれを本人がそこを選択していくかどうかというのは、大変難しいといいますか、非常にまだ明らかにならない点が多うございまして、とりあえずは今ここに案にありますように、6名ないし5名、あるいは4名ないし3名ということで、いわゆる退職していく職員の人数も、若干まだ振れ幅がございます。そういった中で、その振れ幅によりましては、今後財団としても、理事会としても、その職員に再就職先をあっせんしていく、そのあっせんの方法や考え方も、いろいろとまたこれから出てくるだろうと思っております。
 ただ、そういった意味で、願わくば市といたしましても、これまで鎌倉芸術館や鎌倉文学館等で鎌倉の芸術文化振興の事業に十分な力を発揮してきた方たちですので、そういったキャリアを十分に生かした次の場を確保できるように、物事が進んでいくといいというふうなことは非常に思っておりますけれども、今後その辺は市も協調しながら推移を見守っていきたいというふうに考えております。
 
○小田嶋 委員長  私の質問は以上です。ほかに御質疑ございませんか。
 
○早稲田 委員  今、学芸員のお話が出ましたので、ちょっと細かいことになるんですが、文学館、鏑木清方美術館、それぞれ何人ずつ、学芸員の方、今後も置かれるんでしょうか。
 
○小松 生涯学習推進担当担当部長  申しわけありません、遅くなりました。
 まず文学館でございますが、財団の正規職員で学芸員資格を有する者が2名おります。それから、契約職員が2名おります。それから、鏑木清方記念美術館の方でございますけれども、正規職員で1名、学芸員資格を持っております。鏑木の方では非常勤の嘱託員でございますけれども、1名さらに学芸員資格を有しております。ですから、正規職員、契約職員で5名、それから非常勤の嘱託員で1名、合計、先ほど5名というようなお話をさせていただいたかと思いますが、それは契約職員の数でございまして、非常勤を入れますと、学芸員資格を持っておる者については6名となります。
 
○早稲田 委員  そうしますと、今後は正規の職員の学芸員の方のみということになりますね。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  現在の今、考えております財団の案では、正規の職員でそれを対応していこうというふうに考えております。
 
○早稲田 委員  もちろん人数が減っていくことは仕方がないことだと思うんですけれども、今までもこの公的機関で、こちらの新しい事業の考え方及び事業例に出ているようなことをやっていた、他市ですけれども、公的機関もあると思うんですけれども、なかなかこの鎌倉市の文学館、鏑木清方美術館では、そういった斬新的なアイデアを生かし切れていたとは、今までは思えないようなところがありまして、確かに皆さん努力されていて、リピーターの方も多いとは思うんですけれども、昨年の文学館でいえば、記念事業が100人展、大々的に行われて、来館者の数は多かったと思うんですが、もう少し何か今までと違った目玉のようなものがあるかなと非常に期待をしていたところで、市民の方からもそういうお声を伺ったんですけれども、従来のものに加えて、現在鎌倉の新進の作家の展覧を加えたような、余り目新しいものはなかったというような評判も耳に入っておりますので、こうやって正規の職員の方も減り、そしてまた契約の方も減っていくという中で、よほど職員の方々の意識改革、それから新しい方向性というものをしっかりと打ち出していただくことができないと、非常に今後、先ほどから皆さんおっしゃっておられますように、経営が大変になるのではないかなということを私も感じておりまして、ぜひ、その辺はしっかりと今後も市の方も指導していただくなり、していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
○三輪 副委員長  今、学芸員のことで、前、5人いたところを、今、早稲田さんが少し少なくなるんじゃないかというふうにとられていますけれども、実際はどうなんですか。芸術館の方の担当の学芸員が2名いるというふうに、ちょっと正・副のときにお聞きしたんですけれども、今度の体制で学芸員は人数的には少なくなるのか。それともというところを。
 
○小松 生涯学習推進担当担当部長  まず文学館でございますけれども、先ほど正規職員で学芸員2名、それから契約職員で2名というふうに御答弁申し上げました。それで4月以降でございますが、現在、芸術館の方に勤務しております財団の正規職員で2名の学芸員資格を持っておる者がおりますので、それがそちらに来るという仮定をいたしますと4名が同じ数で確保ができる形になります。鏑木清方記念美術館につきましては、正規職員で1名、それから非常勤の嘱託員で1名、合計2名の学芸員資格を有する者がおりますが、こちらは基本的に正規職員で体制を組んでいく予定をしておりますので、非常勤嘱託員の1名分については学芸員資格、それが欠ける形になろうかと思います。
 ただ、今後また実際に給与等の見直しとか、そういったことも含めまして、さらに精査していく中で、非常勤の嘱託員等を雇用増しすることができるような状況が出てくれば、そういう専門性の確保と、そういったことも検討されるというふうに承知しております。
 
○三輪 副委員長  わかりました。非常勤の1名、鏑木の方の非常勤の1名はちょっと少なくなるということで理解していいんですよね。そうですね。
 続いてなんですけれども、正規職員の13人から文学館、最低5人、鏑木3人ということで、この中で学芸員以外の方の仕事というと、受付とか、いろいろあると思うんですけれども、ちょっとその辺を教えていただきたいと思います。あと人数と。
 
○小松 生涯学習推進担当部長  現在、文学館におきましては、正規職員の中でですね、学芸員資格のない正規職員は1名だけでございます。鏑木の方には正規職員でやはり1名、学芸員資格を持っておらない職員がおります。それらの職員につきましては全く業務が明確に分かれているということではございませんで、学芸員とともども展示等の実際の作業にも当たっておりますし、主に中心的には、来館者の利用料収入の、そういった経理関係ですとか、あるいはグッズの売り上げの最終的な経理ですとか、そういったところはそういう事務職員が当たっておりますけれども、全く学芸員と事務職員、仕事を全く切り分けてやっていることではございませんで、少ない人数でございますので相互に協力しながら、館全体としての業務を遂行していると、そのように承知をしております。
 
○小田嶋 委員長  ほかに御質疑がありそうですね。
 千委員からの質問ですので、便宜、事務局から代読をお願いいたします。はい、どうぞ。
 
○千 委員  (代読)このような生涯学習のようなものを、やってもらいたいものを募集するとかの考えはないのですか。
 
○金川 生涯学習推進担当担当次長  今後、そういった生涯学習にかかる事業のようなものを募集をしていく、そういった考え方につきましては、当然、財団といたしましても、今後、調査研究活動を通じまして、市民の方々の意向やあるいはいろいろと市内には多くの文化活動や生涯学習活動を展開しているグループがありますので、そういったところからアイデアをいただきながら、そういった生涯学習、あるいは文化活動事業を実施していくと、そんなふうに進めていくんだろうというふうに理解しております。
 
○小田嶋 委員長  再質問ですね。ないですか。わかりました。
 ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようなので、質疑を打ち切ります。
 それでは、ただいまの報告について、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 全員了承ということで確認いたしました。
 では、本日の総務常任委員会協議会の審査日程は終わりましたので、これで終わります。
 どうもありがとうございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成18年1月30日

             総務常任委員長

                 委 員