平成17年各派代表者会議
12月22日
○議事日程  
平成17年12月22日各派代表者会議

各派代表者会議会議録
〇日時
平成17年12月22日(木) 9時00分開会 10時03分閉会(会議時間 0時間43分)
〇場所
議会応接室
〇出席委員
白倉議長、藤田副議長、岡田、吉岡、森川、野村、大石、松尾、本田の各代表者
〇理事者側出席者
金澤助役、小林都市計画部長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野担当書記、福島次長補佐、小島次長補佐、原田調査担当担当係長
〇本日審査した案件
1 古都6条地区の違反造成について
2 市長への申し入れについて
〇審査内容
 開会後、古都6条地区の違反造成についてを議題とした。本件は、昨日、理事者から議長に、代表者会議で説明したい旨の申し出があったもので、冒頭、本田代表から、本件について各派代表者会議で説明を受けることの是非について発言があった。
(主な内容は次のとおり)
 
○本田 代表  本件は、まず建設常任委員会に報告し、次が代表者会議になるのではないか。
 
○白倉 議長  まず事実をお知らせしたいということで、本日の2番目の日程になるが、新聞報道との関係で、議員にまず知ってほしいということで、説明を受けた後で、必要であれば、先のことを考えるということである。
 
○本田 代表  この前の岡本マンションの問題のときには、常任委員会で報告したのに、どういうことなのか。
 
○白倉 議長  あの件は新聞で報道されてしまったが、代表者会議では間に合わないので建設常任委員会で報告を受けたものである。今回は、まずお知らせしたいということで、報告を受けるということであり、御理解願いたい。理事者入室のため休憩する。
               (9時05分休憩   9時06分再開)
 再開後、配付した資料により説明を聴取した結果、本件は一たん保留し、その間に事実経過を時系列的に整理した後、本日中に改めて報告を受けることとした。
(主な内容は次のとおり)
 
○金澤 助役  案内図の黒い線で囲った区域が、平成17年6月27日付で、事業者、第一交通産業?、設計者、工事管理者、?島田建築設計事務所、工事施工者、?斉藤建設に都市計画法に基づき開発許可等をした区域である。内容は、鎌倉市御成町39番36地内、2,420.34平米の土地において10区画の宅地造成を行う開発事業であるが、その工事過程で隣接する歴史的風土特別保存地区、古都6条地区の一部において木竹の伐採及び土地形質変更を行ったことが判明したものである。案内図ピンクの部分である。現地を確認したところ、目測であるが、おおよそ延長25メートル、奥行き六、七メートル、垂直高七、八メートル、面積約100平米の範囲である。
 当該行為は、本市にとって一番大切な古都6条地区を傷つけた行為であり、市として断じて看過できるものではないため、現在、工事を停止させ、事業者側から事情聴取を行うとともに、早期に現状報告をさせ、6条地区の原状回復に向け、厳正に対処していく所存である。本日のところは、事実のみを報告させていただくものである。
 
○大石 代表  当該地は陳情が出されているところなのか。
 
○小林 都市計画部長  そのとおりである。
 
○大石 代表  施工者は地元の業者であるが、古都法6条地区であることを知っていたのか。
 
○金澤 助役  地図で確認しているし、当然知っているものと思う。
 
○大石 代表  近隣住民も開発に反対しているし、慎重に対応しなければいけなかった場所である。厳正な処分を含めて対応してほしい。また、今後の経過を教えてほしい。
 
○本田 代表  本件が判明した理由は何か。
 
○金澤 助役  住民の通報である。
 
○本田 代表  それはいつか。
 
○金澤 助役  おととい知ったところである。
 
○小林 都市計画部長  住民から疑問があるという通報が1週間ほど前にあり、職員が現地に行って境界の確認を行い、一昨日境界が確定できた。その後、境界の外側の工事をしていることがわかったものである。
 
○本田 代表  いつ通報があって、いつ職員が現地へ行って、違反をしていると確定したのはいつなのか。
 
○金澤 助役  現在、通報がいつあったのか、職員がいつ行ったのか、正確な資料は持っていない。一昨日私に報告があったところである。
 
○本田 代表  いつ、だれが、どこで、何をしたか、わかるように報告できないのか。
 
○金澤 助役  昨日、事業者を呼んで事情を聞いたところであり、全体のまとめを現在行っているところである。まず事実をお知らせしたいというのが趣旨であり、御理解願いたい。
 
○本田 代表  報告になっていない。昨日の夕方に代表者会議を開催してほしいという申し出があって、今、報告を聞いているわけである。報告するのであれば、時系列的に整理して報告すべきである。
 
○金澤 助役  お時間をいただき、早速調べて報告させてほしい。
 
○白倉 議長  経過を調べるため、休憩する。
               (9時15分休憩   9時23分再開)
 
○小林 都市計画部長  住民からの通報は12月12日に受けたところである。その後、事業者と処理方について協議し、現地で確認したのが12月20日ということである。
 
○本田 代表  通報があったのが12日ということだが、職員による現地確認はいつなのか。
 
○小林 都市計画部長  職員がいつ現地に入ったのかは不明である。確認するための準備を行い、現地での確認が12月20日ということであるが、その詳細は把握できていない。
 
○本田 代表  通報があったらまず現地に行って確認するのが当然である。職員がいつ現地に行ったのか、初動体制はどうかということを聞いているのである。
 
○小林 都市計画部長  担当職員から聞いていないので、少し時間が欲しい。
 
○白倉 議長  詳細を調査して資料をつくって早急に報告できるのか。
 
○小林 都市計画部長  すぐに調べたい。
 
○本田 代表  職員に聞けばわかることである。事実を確認してくれればいいだけである。
 
○小林 都市計画部長  直接の担当者でないとわからない。詳細な経過を調べまとめているところである。
 
○本田 代表  議会に報告するのであれば、確認してからにすべきである。
 
○白倉 議長  本田代表が言うとおり、報告できるだけの最低の資料は用意してほしい。どのくらいの時間が必要なのか。
 
○小林 都市計画部長  本日の報告の趣旨は、大変に重大なことなので、まずお知らせしたいということである。資料を整えた上で改めて報告させてほしい。
 
○白倉 議長  本日は報告を受けるために急遽開催したものであるが、難しいことではないと思う。事実を時系列的に調べるということだが、今すぐにということでは酷であると思う。本田代表の質問に答え得る資料を今出してもらうか、後刻にするかということになるが、どうするか。
 
○本田 代表  難しいことではないのだから、出してほしい。
 
○森川 代表  口頭でいいから早急に出してほしい。
 
○白倉 議長  本件は、とりあえずここまでとし、次の日程に進みたい。その間に一たん原局へ帰って詳細を調査し資料をつくってほしい。なお、その作業の経過については報告を入れてほしい。本件については、一たん保留とし、調査のため理事者には退席願いたい。
               (9時30分休憩   9時31分再開)
 再開後、市長への申し入れについてを議題とした。本件は、16日(金)開催の各派代表者会議において、助役人事等が議会への説明前に新聞報道された件について協議した結果、議会として慎重に取り扱うこととし、文書で理事者に申し入れることを確認していたもので、文案を配付して協議した結果、文案どおりとすること、この後、正・副議長から市長あてに申し入れを行うことを確認した。
 次に、事務局から、予算・決算に関する説明書の見直しについて、12月16日(金)開催の各派代表者会議で確認したとおり、需用費の細節の内訳を記載するよう、事務局から理事者に申し入れた結果、資料の量が現在の約3倍になること、また、必要であれば別冊の資料としての対応も可能であることについて報告があったが、協議した結果、今回の見直し案を了とした。
 ここで、都市計画部における詳細な経過報告を聞くため、休憩した。
               (9時38分休憩   9時48分再開)
 再開後、保留していた古都6条地区の違反造成について報告を聴取した。
(主な内容は次のとおり)
 
○白倉 議長  改めて、古都6条地区の違反造成について報告願いたい。
 
○小林 都市計画部長  12月12日午前中、住民が6条地区の境界を侵しているのではないかと写真を持って窓口に来たが、写真では判断できないので、13日午前中、事業者に対し、境界を明示するように指示をした。16日午後、現地での立ち会いを20日午後1時とすることを決定し、20日、現地での立ち会いにより境界を侵していることが判明した。これまでの間、職員は現地に行っていない。
 
○本田 代表  13日には何をしたのか。
 
○小林 都市計画部長  境界の明示を指示したものである。
 
○本田 代表  現地で確認する前に指示したのか。
 
○小林 都市計画部長  境界がわかりづらいので、わかるように境界を明示するよう指示したものである。
 
○本田 代表  現場を見ないまま業者に境界を明示させるのか。
 
○小林 都市計画部長  私が本件について報告を受けたのは20日である。そのとき、12日に通報があったことも聞いたので、そういう対応はまずいということを厳しく注意したところであるが、こうしたことになったことを反省している。現場を預かる職員としてとるべき対応ではないことを反省もし、また注意もしたところである。指導者として反省している。
 経過を見ても、なぜだという点があり、反省している。今後はより一層の注意をするようにしたい。残念ながら事実経過としては、報告したとおりである。職員は写真で境界がわからないので、業者に境界の明示を指示したということであるが、残念である。
 
○本田 代表  状況はわかった。6条地区を削ってしまったことも問題だが、職員の対応も悪かったということである。初動体制をとらなかったことについての報告がないのであるから、隠し事をしていると言われても仕方がないのではないか。
 
○小林 都市計画部長  今回の事件は今後の教訓としてまとめるが、本日は事実のみの報告と考えていたので、配慮が足りなかったと思う。職員の対応に多くの問題があり反省している。今後、職員の対応を含め、事実を明確にし資料をとりまとめたい。
 
○森川 代表  12月20日に部長は報告を受けたのか。
 
○小林 都市計画部長  そうである。
 
○森川 代表  20日に工事中止命令をしたのか。
 
○小林 都市計画部長  そうである。
 
○森川 代表  それまで工事はとまっていたのか。
 
○小林 都市計画部長  事実上とまっていた。確認のためのテープを張るなどの作業があるので現場は動いていなかった。
 
○本田 代表  今後の対応だが、建設常任委員会に報告するのか。
 
○小林 都市計画部長  重大事件であると考えている。市民、議会にとっても関心事である。市民にも事実を申し上げ、大きな問題として対応していきたい。処分庁として監督権限があり、許可取り消し、変更命令を出すこともできる。工事停止もあるし、最も厳格な対応を図りたい。許可取り消しも含めて考えていくが、その節々で必要な報告を行いたい。
 
○本田 代表  常任委員会に直ちに報告するのか。
 
○小林 都市計画部長  報告することはやぶさかではないが、報告の内容は今報告したとおりのものとなるし、できれば事実経過の報告をしたいと考えている。
 
○白倉 議長  各派代表者会議では報告を受けた。あとは常任委員長の指示を仰いで報告を受けるならば受けるということになると思う。そのように動いてほしい。建設常任委員長と詰めてほしい。
 
○野村 代表  県への報告はしたのか。
 
○小林 都市計画部長  口頭で報告した。日程的なことは覚えていないが、現地へ来ることになっている。
 
○大石 代表  当該地は個人所有なのか。
 
○小林 都市計画部長  6条地区は別の法人の所有である。
 
○白倉 議長  本日は報告を受けたということを確認したいがよろしいか。
                  (「はい」の声あり)
 確認する。
 なお、この休憩中に、先ほど内容の確認をいただいた文書により、市長に適切な情報説明等について申し入れをしてきたことを報告する。
 以上で会議を閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成17年12月22日

             議 長  白 倉 重 治