平成17年各派代表者会議
12月 9日
○議事日程  
平成17年12月 9日各派代表者会議

各派代表者会議会議録
〇日時
平成17年12月9日(金) 17時15分開会 17時45分閉会(会議時間 0時間29分)
〇場所
議会応接室
〇出席委員
白倉議長、藤田副議長、岡田、吉岡、森川、野村、大石、松尾、本田の各代表者
〇理事者側出席者
佐野助役、安田企画部長
〇議会事務局出席者
石井局長、磯野担当書記、福島次長補佐、小島次長補佐、原田調査担当担当係長
〇本日審査した案件
1 「湘南深沢ビル」における吹きつけアスベストの除去作業に係る環境濃度測定結果について
2 真の地方分権改革の早期実現に関する意見書について
〇審査内容
 開会後、「湘南深沢ビル」における吹きつけアスベストの除去作業に係る環境濃度測定結果についてを議題とした。本件は、先ほど理事者から議長に対して、各派代表者会議で報告したい旨の申し出があったもので、理事者から報告を聴取するため一たん休憩した。
               (17時16分休憩   17時17分再開)
 再開後、安田企画部長から、湘南モノレール(株)が所有する建物の吹きつけアスベスト除去作業に係る環境濃度の測定を神奈川県が実施したところ、規制基準を超えるアスベスト繊維の飛散が確認されたため、その結果を県が報道機関等に公表するに当たり、今後の対応を含め、資料に基づき、現在把握できている事実関係について報告があり、今後、情報が入り次第議会に報告されることを確認した。
(主な内容は次のとおり)
 
○安田 企画部長  市内常盤字下耕地18−1所在の湘南モノレール(株)が所有する「湘南深沢ビル」2階天井部分の吹きつけアスベスト除去作業について、神奈川県が環境濃度測定を実施したところ、大気汚染防止法のアスベスト使用工場における規制基準を超える高い濃度のアスベスト繊維の飛散が確認されたため、その結果を県が報道機関等に公表するに当たり、今後の対応を含め、現在把握できている事実関係を議会に説明させていただくものである。
 除去作業の概要は、2階天井部分5,473平米を四つの工区に分けて実施され、既に1・2工区は終了し現在3工区の工事が行われている状況である。また、周辺環境への影響調査については、大気汚染防止法による特定粉じんの排出作業に当たることから、事前に届け出を受けた県が12月2日に現地で作業基準を遵守しているかを確認するとともに当該ビルの敷地境界4カ所で環境測定を実施した。
 その後、12月5日に西側敷地境界で1リットル当たり4.6本が検出されたとの報告が測定業者から県にあったため、再度、県が現地で養生関係の再確認を行うとともに、翌6日に再度環境測定を実施することを決定し、同日午後1時から5時までの間、試料採取を行ったところ、翌7日に測定業者から南側敷地境界で1リットル当たり56本という高濃度のアスベストが検出されたとの報告が県に入ったため、直ちに除去工事の中止を指示したとのことである。
 高濃度のアスベストが検出されたとの一報が本市に入ったのは、7日午後3時35分で、環境政策課職員が直ちに出向き、県とともに湘南モノレール(株)から事情の聞き取りを行うとともに、原因究明と今後の対応について協議を行ったところである。
 現時点で原因は特定できていないが、12月2日に県が実施した測定結果、翌3日に除去作業施工業者が実施した測定結果及び7日の作業中止後に行った測定結果等から飛散したと思われる期間は、最大でも12月5日から7日の昼までの除去作業の時間帯で、飛散した方向は敷地の南側境界線方向に限られるのではないかと推測している。
 なお、当該ビルには1階に和食レストラン、3階にボウリング場があるが、12月7日の深夜、実際には翌8日の午前1時ごろから湘南モノレール(株)が念のために行った室内環境測定の結果、3階部分に飛散が確認されたため、ボウリング場は同日から休業、1階レストランには飛散がないとのことで営業を継続している状況である。
 今後の対応については、大気汚染防止法を所管する県から、原因の究明、周辺住民への説明について事業者を指導、原因究明及び指導等の状況について随時公表との考え方が示されており、本市としても県の対応に全面的に協力しながら、市民の安全確保と不安解消のため全力で取り組んでいきたいと考えている。
 本日配付した資料は、県が報道機関に公表するために調製したものである。また、地元市民に対しては、県職員とともに本市の職員も同行し、現状と今後の対応について説明に当たっている。なお、この後、本市メディアセンターにおいて県が記者発表を行い、続いて建物所有者である湘南モノレール(株)からも報道機関に対して説明が行われる予定である。
 
○森川 代表  アスベストの飛散対策中だったのか。
 
○安田 企画部長  そのとおりである。
 
○森川 代表  このビルは、1,000平米以上の調査対象物件なのか。356棟ある対象物件の一つなのか。また、物販店の一つなのか。
 
○安田 企画部長  都市計画部の調査の中では未対策になっていたと思う。
 
○本田 代表  事実を確認したのはいつなのか。
 
○安田 企画部長  連絡が入ったのは7日、15時35分であり、それから職員が県職員と現場に行っている。
 
○本田 代表  7日には石川議員がアスベスト対策について一般質問しているが、それとの関係はどうなのか。事実を知ったのはそれ以降なのか。
 
○佐野 助役  7日に連絡が入ったものである。
 
○本田 代表  石川議員の一般質問中にわからなかったのか。
 
○佐野 助役  15時35分に連絡を受け、その後県と協議した結果を8日の夜に報告を受けたところである。
 
○本田 代表  一般質問中に事実がわかっていたのだとしたら問題である。報告を受けたのは8日の夜ということか。
 
○佐野 助役  環境政策課に連絡があったのは7日の15時35分である。その後現地へ出向き、県と協議し8日の夜に報告を受けたものである。
 
○森川 代表  対応が遅すぎないか。
 
○安田 企画部長  7日の15時35分に連絡を受けたが詳細は不明であり、その日、夜間まで県と協議し8日朝に連絡があったが、県の担当する業務であり、調査を進める中で発表したいということを経て今日に至ったものである。
 
○森川 代表  石川議員は一般質問の中で要望していたはずである。工事前にアスベストは飛散していないのか。
 
○安田 企画部長  工事前における詳細は不明である。4工区に分けて実施しているが、12月2日までは基準値以下である。それまでの状況はわからない。
 
○本田 代表  内容ではなく一般質問が行われているときにわかっていたとしたら問題である。県から連絡があり市の職員も現場に行っているというのだから、事実関係がわかっていたら一般質問にならないのではないか。ましてや対象物件の一つである。一般質問の後であればしようがないが、そのことを言わずに一般質問に入ってしまったということである。
 
○佐野 助役  その時点で報告は受けていないが、担当が現地へ行っていたことは事実であり、おわびしたい。
 
○本田 代表  代表者会議で報告する前にまず石川議員本人にわびるべきである。
 
○白倉 議長  本件についての報告を私が受けたのは、本日12時過ぎである。まだ、県の対応を含めすべてが確認されたわけではないが、一部の議員だけが知っているということではうまくないので、各派代表者会議を開催し報告を受けたものである。できることはその段階で対応した方がいいとは思うが、今回は議長の判断で各派代表者会議を開いたものである。
 
○本田 代表  こうしたことには配慮願いたい。
 
○森川 代表  18棟に吹きつけアスベストがあるということなので早急に調査をしてほしい。
 
○吉岡 代表  除去しているということを近隣住民に説明しないのか。法的にはどうなのか。
 
○佐野 助役  県の担当業務であり、指導はしているが近隣に説明したとは聞いていない。
 
○野村 代表  工事はストップしているのか。そのままで飛散しないのか。
 
○佐野 助役  覆いをし万全を期して工事をしてきた中で、原因はわからないが今回飛散してしまったということである。工事中止後の測定では基準値未満であり飛散していない。本件は県が記者発表するのであすの新聞には掲載されると思う。原因究明もまだであるし、説明会等も考えられる。今後県と協議し全力で事後対策を講じていきたい。
 
○大石 代表  1工区、2工区の工事では問題はなかったのか。
 
○安田 企画部長  除去工事は3階部分だけを4工区に分けて行ったもので、それまでは基準を超えていない。
 
○大石 代表  業者は1工区、2工区のデータを持っていると思う。県も現地立会いを行ったと聞いている。1工区、2工区のデータをもらってほしい。また、3工区で現在工事がとまっているが、今後除去作業を続けなければならないが、どうすればいいのか。
 
○佐野 助役  きょう時点で県の方針が出ていない。今後詰めたいと思う。
 
○白倉 議長  何時に記者発表になるのか。
 
○佐野 助役  18時ごろになると思う。県、市、湘南モノレールが行う。
 
○白倉 議長  先ほど大石代表から求めた資料を用意してほしい。
 
○佐野 助役  出せるものは出してもらおうと考えている。
 
○岡田 代表  飛散したということはどういうことなのか。
 
○安田 企画部長  県の話では、大気汚染防止法により県の指導のもとで工事をしており、今まで飛散したことはないので、原因究明ができていないということである。
 
○白倉 議長  本件に関連する石川議員には一言わびておいてほしい。また情報が入れば議会にも報告されるが、本日のところは報告されたとおりであるということでよいか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認する。
 次に、真の地方分権改革の早期実現に関する意見書についてを議題とした。本件は、議長から、さる6日(火)開催の各派代表者会議で全国市議会議長会が提示した案文を各会派へ持ち帰り検討した結果について報告があり、全会一致に至らなかったこと、また、平成18年度の地方財政対策が12月18日ごろに決着する見通しであり、日程的に意見書を提出することが困難であることから、意見書を提出しない旨の報告があり、これを確認した。
 以上で会議を閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成17年12月9日

             議 長  白 倉 重 治