平成16年 9月定例会
第4号10月 5日
○議事日程  
平成16年 9月定例会

          鎌倉市議会9月定例会会議録(4)
                                   平成16年10月5日(火曜日)
〇出席議員 27名
 1番  千   一   議員
 2番  高 橋 浩 司 議員
 3番  岡 田 和 則 議員
 4番  大 村 貞 雄 議員
 5番  大 石 和 久 議員
 6番  松 尾   崇 議員
 7番  三 輪 裕美子 議員
 8番  吉 岡 和 江 議員
 9番  伊 東 正 博 議員
 10番  野 村 修 平 議員
 12番  中 村 聡一郎 議員
 13番  古 屋 嘉 廣 議員
 14番  藤 田 紀 子 議員
 15番  伊 藤 玲 子 議員
 16番  森 川 千 鶴 議員
 17番  小田嶋 敏 浩 議員
 18番  児 島   晃 議員
 19番  白 倉 重 治 議員
 20番  嶋 村 速 夫 議員
 21番  助 川 邦 男 議員
 22番  和 田 猛 美 議員
 23番  澁 谷 廣 美 議員
 24番  福 岡 健 二 議員
 25番  松 中 健 治 議員
 26番  前 田 陽 子 議員
 27番  赤 松 正 博 議員
 28番  清 水 辰 男 議員
    ────────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
    ────────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長      石 井   潔
 次長        小 山   博
 次長補佐      磯 野 則 雄
 次長補佐      福 島 保 正
 議事担当担当係長  小 島 俊 昭
 調査担当担当係長  原 田 哲 朗
 書記        鈴 木 晴 久
 書記        西 山   朗
 書記        谷 川   宏
 書記        内 田 彰 三
    ────────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番 石 渡 徳 一 市長
    ────────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会9月定例会議事日程 (4)
                                 平成16年10月5日 午後2時開議
  1 諸般の報告
  2 陳情の取り下げについて
  3 議 案 第 14 号 市道路線の廃止について                   建設常任委員長
                                          報     告
  4 議 案 第 15 号 市道路線の認定について                   同     上
  5 議 案 第 16 号 工事請負契約の締結について                 総務常任委員長
                                          報     告
  6 議 案 第 18 号 物件供給契約の締結について                 同     上
  7 議 案 第 17 号 不動産の取得について                    同     上
  8 議 案 第 26 号 鎌倉市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定に    同     上
            ついて
  9 議 案 第 27 号 鎌倉市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について      観 光 厚 生
                                          常任委員長報告
  10 議 案 第 29 号 平成16年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)         総務常任委員長
                                          報     告
  11 議 案 第 19 号 平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について  ┐
    議 案 第 20 号 平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定 │
            について                       │
    議 案 第 21 号 平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業 │
            特別会計歳入歳出決算の認定について          │  平 成 15 年 度
    議 案 第 22 号 平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算 │  鎌倉市一般会計
            の認定について                    │  歳入歳出決算等
    議 案 第 23 号 平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算 │  審査特別委員長
            の認定について                    │  報     告
    議 案 第 24 号 平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出 │
            決算の認定について                  │
    議 案 第 25 号 平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認 │
            定について                      ┘
  12 議 案 第 30 号 鎌倉市教育委員会の委員の選任について         ┐  市 長 提 出
    議 案 第 31 号 鎌倉市教育委員会の委員の選任について         ┘
  13 議 案 第 32 号 鎌倉市公平委員会の委員の選任について            同     上
  14 議 案 第 33 号 人権擁護委員の候補者の推薦について             同     上
  15 議会議案第3号 パートタイム労働者等の均等待遇を保障するパート労働法    前田陽子議員
            改正を求めることに関する意見書の提出について        外5名提出
  16 閉会中継続審査要求について
    ────────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
  議事日程に同じ
    ────────────────────────────────────────

               鎌倉市議会9月定例会諸般の報告 (3)

                    平成16年10月5日

 1 9 月 14 日 観光厚生常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に
           報告したい旨の届け出があった。
   議 案 第 27 号 鎌倉市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について
 2 9 月 15 日 建設常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
           したい旨の届け出があった。
   議 案 第 14 号 市道路線の廃止について
   議 案 第 15 号 市道路線の認定について
 3 9 月 16 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
           したい旨の届け出があった。
   議 案 第 16 号 工事請負契約の締結について
   議 案 第 17 号 不動産の取得について
   議 案 第 18 号 物件供給契約の締結について
   議 案 第 26 号 鎌倉市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について
   議 案 第 29 号 平成16年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)
 4 9 月 27 日 平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長から、次の議案について委
           員会の審査を終了したので、本会議に報告したい旨の届け出があった。
   議 案 第 19 号 平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
   議 案 第 20 号 平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議 案 第 21 号 平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認
           定について
   議 案 第 22 号 平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議 案 第 23 号 平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議 案 第 24 号 平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議 案 第 25 号 平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
 5 10 月 5 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
   議 案 第 30 号 鎌倉市教育委員会の委員の選任について
   議 案 第 31 号 鎌倉市教育委員会の委員の選任について
   議 案 第 32 号 鎌倉市公平委員会の委員の選任について
   議 案 第 33 号 人権擁護委員の候補者の推薦について
 6 10 月 5 日 前田陽子議員外5名から、次の議案の提出を受けた。
   議会議案第3号 パートタイム労働者等の均等待遇を保障するパート労働法改正を求めることに関する
           意見書の提出について
 7 9 月 10 日 平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会において、正・副委員長が
           次のとおり選任された。
              委員長   和 田 猛 美
              副委員長  野 村 修 平
 8 10 月 5 日 各常任委員長から、別紙要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。
    ────────────────────────────────────────
                   (出席議員  27名)
                   (14時00分  開議)
 
○議長(大村貞雄議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。20番 嶋村速夫議員、21番 助川邦男議員、22番 和田猛美議員にお願いいたします。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第2「陳情の取り下げについて」を議題といたします。
 目下、総務常任委員会に付託審査中の陳情第1号緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書提出についての陳情、目下、文教常任委員会に付託審査中の陳情第2号義務教育費国庫負担制度の堅持についての陳情及び陳情第3号義務教育諸学校の学校事務職員・栄養職員給与費の国庫負担制度からの適用除外に反対することについての陳情、以上3件につきましては、提出者から取り下げたい旨の届け出があります。
 お諮りいたします。陳情第1号、陳情第2号及び陳情第3号の取り下げについては、提出者からの届け出のとおり、これを承認することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、陳情第1号、陳情第2号及び陳情第3号の取り下げについては、これを承認することに決定いたしました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第3「議案第14号市道路線の廃止について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(和田猛美議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第14号市道路線の廃止について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第14号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回廃止しようとする路線は3路線で、枝番1の路線は、認定に係る道路用地との再編成を行うため、枝番2及び枝番3の路線は、いずれも現在一般の交通の用に供されていないため、それぞれ道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、路線によって相違する意見が表明されたため、本議案については、枝番ごとに採決することに決したのであります。
 まず、枝番1の路線については、道路法上の瑕疵はないものの、昨年から当該地に造成されている墓地にかかわるものであり、この墓地が本年1月に施行した本市の墓地造営等に関する指導要綱に規定する設置基準を満たしていないことから、本市の対応のおくれに反省を求める意味で反対であるとの意見が述べられましたが、採決を行った結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、枝番2及び枝番3の路線については、それぞれ採決を行った結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第14号市道路線の廃止についてを採決いたします。運営委員会の協議もあり、本議案については、特に枝番を付した路線ごとに採決を行います。
 まず、枝番1の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、枝番1の路線は原案のとおり可決されました。
 次に、枝番2の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、枝番2の路線は原案のとおり可決されました。
 次に、枝番3の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、枝番3の路線は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第4「議案第15号市道路線の認定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(和田猛美議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第15号市道路線の認定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第15号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後15日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回認定しようとする路線は4路線で、枝番1から枝番3の3路線は、いずれも開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、また、枝番4の路線は、現在一般の交通の用に供されているため、それぞれ道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、路線によって相違する意見が表明されたため、本議案については、枝番ごとに採決することに決し、まず、枝番1の路線については、さきに議決されました議案第14号と同様の理由から反対であるとの意見が述べられましたが、採決を行った結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、枝番2から枝番4の3路線については、それぞれ採決を行った結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第15号市道路線の認定についてを採決いたします。運営委員会の協議もあり、本議案については、特に枝番を付した路線ごとに採決を行います。
 まず、枝番1の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、枝番1の路線は原案のとおり可決されました。
 次に、枝番2の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、枝番2の路線は原案のとおり可決されました。
 次に、枝番3の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、枝番3の路線は原案のとおり可決されました。
 次に、枝番4の路線を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、枝番4の路線は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第5「議案第16号工事請負契約の締結について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(小田嶋敏浩議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第16号工事請負契約の締結について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第16号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、鎌倉市本庁舎耐震改修工事(第6期)及び外壁等改修工事についての請負契約を、鎌倉市扇ガ谷四丁目5番8号、株式会社斉藤建設と締結しようとするものであります。
 理事者の説明によると、入札に当たっては、24社から参加があり、去る8月17日に条件付き一般競争入札を行った結果、株式会社斉藤建設が1億8,890万円で落札したもので、消費税及び地方消費税を含む契約金額は1億9,834万5,000円であります。落札者は公共工事を数多く手がけており、その経験・技術から本工事に十分対処できるとのことであります。なお、工事の竣工期限は平成18年3月の予定であります。
 当委員会では、以上申し述べました諸点のほか、入札結果表、入札参加業者名簿、工事経歴書及び工事概要書などの資料をもとに慎重に審査いたしました結果、一部の委員が反対の立場をとりましたが、採決を行った結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第16号工事請負契約の締結についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第16号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第6「議案第18号物件供給契約の締結について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(小田嶋敏浩議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第18号物件供給契約の締結について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第18号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、高規格救急自動車の購入についての供給契約を、鎌倉市笛田一丁目1番25号、神奈川トヨタ自動車株式会社鎌倉店と指名競争入札の方法により締結しようとするもので、消費税及び地方消費税を含む契約金額は2,841万160円であります。
 理事者の説明によると、契約予定者は、本市並びに多数の官公庁に対し、高規格救急自動車の納入実績を持ち、信頼できる業者とのことであります。なお、納入期限は平成17年2月28日の予定であります。
 御承知のとおり、本年6月定例会において、本物件に係る議案を上程しましたが、その後、6月4日に総務省消防庁から理事者に対し「高規格救急自動車等に搭載して販売される医薬品及び医療用具の取り扱いについて」の通知があり、高規格救急自動車等に搭載している医薬品及び医療用具については、薬事法の規定に基づき、医薬品販売業の許可並びに届け出が必要で、この許可・届け出のない自動車販売業者から高規格救急自動車等と一括して購入することは、薬事法に抵触することが明らかになったことから、同議案を撤回したものであります。
 その後、理事者において、薬事法に基づく医療用具販売業者届が自動車販売業者から提出されたことを確認し、改めて競争入札を行い、今回の締結となったもので、高規格救急自動車等に搭載する医薬品については、別途医薬品販売業者から購入を予定しているとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本供給契約が平成8年度に購入した高規格救急自動車の耐用年数の経過に伴う更新であり、引き続き救急業務の高度化に対応しようとするものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第18号物件供給契約の締結についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第18号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第7「議案第17号不動産の取得について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(小田嶋敏浩議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第17号不動産の取得について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第17号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、六国見山森林公園用地を取得しようとするもので、取得しようとする土地は、土地区画整理事業の保留地で、所在は鎌倉市大船字高野地内の一部、従前の地目は山林及び畑、面積は6,437.76平方メートル、取得価格は1億4,999万9,808円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の取得が、市の買収計画に基づき六国見山森林公園用地の一部を引き続き取得しようとするものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第17号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第17号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第8「議案第26号鎌倉市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(小田嶋敏浩議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第26号鎌倉市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第26号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例の主な内容は、総合計画審議会の組織において、現行委員としている市職員について、当審議会の諮問事項となる計画案等が、既に庁内検討組織による意見集約等により策定されることが一般的であることから、これを廃止するとともに、本市の各審議会等における市民委員が条例により位置づけられている状況を踏まえ、新たに市民委員を規定しようとするもので、公布の日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が本市の基本方針を定める総合計画の策定において市民感覚を反映した計画づくりを進めるための措置であることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第26号鎌倉市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第26号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第9「議案第27号鎌倉市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(野村修平議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第27号鎌倉市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第27号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後14日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例の主な内容は、印鑑登録における不正を防止するため、申請に係る本人確認の方法を強化するほか、本年7月から性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が施行され、本市においてもかまくら人権施策推進指針に基づいて、公文書から可能な限り性別欄を削除する取り組みを進めていることを踏まえ、印鑑登録原票及び印鑑登録証明書から性別欄を削除するとともに、IT化の一環として、従来、紙に押した印影等を原本として管理していたものを、磁気ディスクによる方法に変更し、あわせて実務に即した規定の整備をしようとするもので、磁気ディスクを原本とすることに関する部分については、システムの構築を必要とすることから、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において規則で定める日から、その他の規定については平成17年1月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が印鑑登録の信頼性を確保するとともに、性同一性障害者に配慮するものであること、また、IT化の推進により管理事務の大幅な合理化を可能にするものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第27号鎌倉市印鑑条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第27号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第10「議案第29号平成16年度鎌倉市一般会計補正予算」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(小田嶋敏浩議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第29号平成16年度鎌倉市一般会計補正予算につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第29号は、去る9月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも6,710万円を追加するもので、これにより補正後の総額は587億2,730万円となります。補正の内容は、まず歳出において第10款総務費では、本庁舎設備改修工事基本設計委託の経費、税制改正に伴う市県民税賦課システム変更の経費、安全・安心まちづくり推進に伴う車両購入の経費の追加を、第40款観光費では、観光情報のデータベース化の経費の追加を、第45款土木費では、田園踏切跨道橋道路敷部分の用地取得の経費、田園踏切南側歩道歩行空間整備の経費、大船駅東口交通広場拡充整備の経費及び大船駅西口駅前都市基盤整備の経費の追加を、第55款教育費では、普通学級介助・指導嘱託員報酬の経費及び小学校遊具の維持修繕等の経費の追加をしようとするもので、一方、これらに対して歳入において県支出金及び前年度繰越金を追加しようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第29号平成16年度鎌倉市一般会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第29号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第11「議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について」「議案第20号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第21号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第22号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第23号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第24号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第25号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」以上7件を一括議題といたします。
 平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長の報告を願います。
 
○一般会計歳入歳出決算等審査特別委員長(和田猛美議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について外6件の決算認定議案につきまして、一般会計決算等審査特別委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
 当委員会は、去る9月10日に委員会を開き、互選により委員長に私、和田、副委員長に野村修平議員が選任されました。
 審査に当たり、これら各会計の決算については、既に監査委員が長期間に及び計数的な面を中心に細部にわたる審査を行い、さらに意見も付されておりますので、当委員会は重複を避け、議会の予算審議における指摘事項がどのように反映されたか、第3次鎌倉市総合計画改定後期実施計画の諸施策がどのように遂行されたかなどの点を中心に、予算の適正な執行と行政効果について、以後9月21日、22日、24日、27日及び本日の5日間にわたって委員会を開き、慎重に審査を行ってまいりました。
 まず、結論から申し上げます。議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第20号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、一部の委員が反対の立場をとりましたが、採決の結果、多数をもって原案を認定すべきものと決しました。
 次に、議案第21号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第22号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第23号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第24号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第25号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、以上5議案については、いずれも全会一致をもって原案を認定すべきものと決しました。
 次に、審査の過程におきまして、各委員から多岐にわたる意見が述べられましたが、以下申し上げます点については、特に意見を付することになったのであります。
 初めに、福祉施設の整備について申し上げます。
 平成15年度は、第3次鎌倉市総合計画改定後期実施計画の初年度に当たる重要な年度であることから、重点的かつ政策的な課題・施策として、高齢者・障害者施策の充実などを初め、市民要望の高い施策の実現に取り組んだところであります。特に高齢者や障害者が住みなれた地域や家庭で安心して暮らしていくためには、在宅での生活を支えるサービスの充実はもとより、安心して入所することができる施設のさらなる整備が不可欠であります。
 まず、介護施設の整備についてでありますが、本年4月における特別養護老人ホームの入所待機者は、昨年よりもさらに増加し、622人に達しております。こうした中、稲村ガ崎及び今泉地区の特別養護老人ホームの整備については、ともに平成19年4月の開所を目指し、準備を進めているところでありますが、入所を待つ高齢者の心情や、在宅での生活を支える家族の負担を考えると、引き続き、土地の確保を含め施設整備に全力で取り組むことが求められているのであります。
 次に、障害者福祉についてでありますが、平成15年度は従前の措置制度から、施設等との契約により、障害者みずからが必要とするサービスを選択し、利用する支援費制度に移行したところであります。この制度では、障害者に必要かつ十分なサービスを提供する事業者の確保が必要であります。しかしながら、本市におけるサービスの現状、特に障害児につきましては、市外の事業者を利用したり、小規模であるため、事業者として登録されていない実態があるなど、必ずしもそのサービス供給が十分ではないことから、今後、事業者と場所の確保に向け、さらなる努力が求められているのであります。
 現在の厳しい財政状況や施設整備における土地の確保の難しさなど、さまざまな課題があることは理解するものの、理事者においては、高齢者・障害者が安心して暮らすことができる地域社会を目指し、こうした施設の整備やサービスの供給体制の充実に積極的に取り組むよう要望するものであります。
 次に、市財政について申し上げます。
 本市においては、長期化する経済不況を反映し、歳入の根幹である市税の大幅な減収が続いていることから、市債や臨時財政対策債の活用はもとより、財政調整基金を初めとする各種基金の取り崩しにより財源不足を補うなど、厳しい財政運営を余儀なくされているところであります。こうした中、かまくら行財政プランを効率的に推進するため、平成14年11月、収入確保対策プロジェクトから提案された53項目について検討を行い、実現可能な項目の具体化に努めるとともに、同年12月、財政力の向上プランを策定し、長期的な収支見通しを行い、行財政運営の危機を乗り切るための具体策を示し、全庁的に取り組んできた姿勢は一定の評価をするところであります。
 しかしながら、本市を取り巻く環境は、依然として少子高齢化が進み、市税の伸びも期待できない状況の中で、市民要望の高度化・多様化は確実に進み、それに適切に対処するため、今後も財政需要はますます増大することが見込まれます。こうしたことから、引き続き、積極的な財源の確保はもとより、長期的な視点に立った行財政の効率的・弾力的な運用が強く求められているところであります。
 理事者においては、市民生活に密着した事業や優先順位の高い施策の実現に向けて、いま一度、施策・事業の見直しを行うとともに、さらなる財源確保についての検討が必要であります。また、現在、国においては、いわゆる三位一体の改革が進められようとしておりますが、地方が担うべき事務と責任に見合った税源配分の確立など、真に地方自治体が望むような形で具体化されるよう、県や他市町村との強い協力関係のもとで、国に対し働きかけるなどの努力を要望するものであります。
 さらに、本市の少子高齢化の抑制と市税の増収も期待できるとの観点から、若年ファミリー層の人口誘導を図るとともに、その世代の市外への転出を防止するための施策の検討を要望するものであります。
 以上で報告を終わりますが、理事者においては、ただいま申し上げました事柄を初め、審査の過程において数多くの指摘事項や意見が出されておりますので、これらを十分研究・検討され、今後の市政執行に際し、適正に反映されることを期待いたしまして報告を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 これより討論に入ります。原案に対する御意見はありませんか。
 
○17番(小田嶋敏浩議員)  ただいま議題となっております議案第19号外6決算認定議案について、日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して意見を述べたいと思います。
 議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第20号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定についての以上2議案については反対、ほかの5議案については賛成であります。
 初めに、ただいまの委員長報告には、我が党議員団の意見が含まれておりますので、その実現に鎌倉市が全力を挙げるよう強く要求するものであります。
 以下、意見を申し上げます。
 第1に、機構改革についてですが、平成15年度予算審議の中で大きな問題になった生涯学習部をそっくり市長が任命する特命部長に兼務させることの違法性の認識問題についてであります。教育基本法第10条には、戦前の天皇制軍国主義教育の誤りを根本から改め、教育の独立性・中立性を保障するために教育への不当な権力支配の排除が明記されているのであります。そして、これは民主国家であるかどうかのバロメーターでもあります。また、同法第6条では学校教育について、同第7条では社会教育について述べ、この二つが教育の車の両輪であることを明らかにしております。したがって、生涯学習部をそっくり市長部局に移すことは、教育基本法に真っ向から違反するものであることは当然の理であります。
 我が党議員団は、この問題の重大性から文部科学省に赴き、見解を求めました。面接した幹部職員の見解は、議員団の見解と同じであり、その見解は直ちに県を通じて市に示されました。これを受けて市は、当初の生涯学習部をそっくり特命部長が兼務する1次案を撤回し、教育委員会が任命する生涯学習部長が特命部長の任務を兼務する2次案に変更しました。このことについて決算特別委員会において再度石渡市長に見解をただしましたが、市長の答弁は、昨年2月の総務常任委員会での発言と全く同じで、1次案は違法ではない。国からの指摘があったので2次案に変えたと繰り返すのみでありました。文部科学省から指摘があったということは、法に触れるからであり、合法ならば、指摘はあり得ないことは明らかであります。ところが、石渡市長は、なぜ合法なのか、なぜ国から指摘があったのかについて一切答えず、ただ、違法ではないと繰り返すばかりであります。
 我が党は、このような誠実さに欠ける石渡市長の態度にはあきれるばかりでありますが、大多数の市民も納得しないでしょう。我が党は、国の指摘がなければ、戦後の鎌倉市政に最大の汚点を残す可能性のあったこの機構改革の問題を、我が党議員団の機敏な措置により、大きな混乱もなく避けることができたことを喜んでいます。同時に、我が党は、その後1年以上経過した今も、みずからの非を全く認めない石渡市長の態度は民主主義に反する反動的な教育行政にくみするものであることを厳しく指摘し、これに抗議するものであります。
 第2に、公立保育園の給食調理業務の民間委託についてであります。国は、地方自治体の仕事は、民間でできることは民間に任せる。残った自治体の仕事は民間経営の手法で行うなどの市場原理万能論、民間万能論に立って、政治、経済、社会のすべての過程を見直し、再編を図る。いわゆる構造改革方針の実施を地方自治体に迫っています。鎌倉市は、直営の重要な役割を検証することなく、国の方針に沿って公立保育園の民営化に備え、正規給食調理員退職者を不補充にするとともに、調理業務の民間委託化を実施するための準備委員会を立ち上げ、検討を開始しました。
 これまで保育現場では、子供たちと直接接することができる直営方式の利点を生かし、子供たちの個々の体調や食事の状態などを保育士と調理員が密に連絡をとり合い、より細やかな気持ちのこもった食事を提供してきました。また、離乳食やアレルギー児への対応も、より丁寧な心配りを重ねてきました。民間委託になれば、これまでのように子供の健康、精神状態をつかみ、調理員と保育士の打ち合わせのもとに調理できなくなります。マニュアル化された業務での給食では、子供たちの心身の発達に責任を持てないことは明らかです。よって、子供の最善の利益を保障する立場に立って、公立保育園の給食調理業務の民間委託の具体化については撤回することを強く要求するものであります。
 以上の理由により、我が党は平成15年度一般会計歳入歳出決算の認定に反対するものであります。
 なお、下水道事業特別会計は、使用料への消費税の転嫁に反対する立場から、本特別会計決算の認定には反対するものであります。
 決算特別委員会審査の過程において述べた深沢地域のまちづくりなどの意見についても、十分研究・検討され、今後の市政執行に適正に反映されますよう強く要求いたしまして討論を終わります。
 
○12番(中村聡一郎議員)  私は民政クラブを代表し、ただいま議題となりました議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について外6議案について、すべて賛成の立場から討論に参加いたします。
 平成15年度は、第3次鎌倉市総合計画改定後期実施計画の初年度として重要な意味を持つとともに、石渡市長は、子供たちとともに歩む鎌倉の未来創造型予算と名づけ、六つの将来目標の柱を掲げました。
 まず、この六つの将来目標の柱の一つ一つについて今回の決算を検証してみますと、人権を尊重し、人との出会いを大切にするまちについては、男女共同参画社会の実現に向けて女性誌の編さんなどに当たったこと。次に、歴史を継承し、文化を創造するまちについては、文化財の保全や芸術館10周年事業などに取り組んだこと。都市環境を保全・創造するまちについては、広町を初め緑地の保全に取り組み、ミニ公募債を新たな資金調達手段として取り入れたこと。また、ごみの分別収集システムの充実を図ったこと。健やかで心豊かに暮らせるまちについては、小児医療費助成の拡大実施や、かまくら教育プランの策定などに取り組んだこと。安全で快適な生活が送れるまちについては、深沢地域や鎌倉駅西口のまちづくり計画の策定や見直しなどを取り組んだこと。活力ある暮らしやすいまちについては、産業振興や観光振興などに取り組んだこと。これらの事業はそれぞれ計画に沿って限られた予算の中で、おおむね一定の推進が認められたものと評価いたすところであります。しかしながら、本市におけるさまざまな課題は、単年度あるいは短期的には解決が難しい問題も多く、将来像をより明確にし、我々の世代だけではなく、これから、この町を愛し暮らしていく子供たちにも責任を持った行動が引き続き求められていくもので、より一層の惜しみない努力が必要になることと思います。
 また、実質単年度収支額については赤字収支となっており、この赤字が恒常的にならないよう注意が必要と監査委員からの指摘もあるように、本市を取り巻く環境は、少子化・高齢化が進み、今後の市税収入の増収も期待ができない中、財政状況も極めて厳しいものになっていくことが予想されます。加えて、国における三位一体の改革の動きは、まだ不透明の部分も多く、これに期待することも現在のところは難しい状況であります。一方で、生活の多様化という背景によって市民要望は多岐にわたっており、これらのニーズにこたえていくことは、現在の財政状況の中では非常に困難であることは明白であります。こうした状況の中で、事業の優先順位をいま一度精査していくことが必要であり、同時に事業へのかかわり方も民間活力の導入やNPOとの協働などの手法を使っていくことや、さらなる行財政改革を推進していくことが求められていくと考えられます。こうしたあらゆる手段を講じて、より住民の意向に即応した行政運営と歳出の効率化及び財政の健全化を図っていくことに今後とも精力的に取り組んでいかれることを要望して、民政クラブを代表しての賛成討論を終わります。
 
○7番(三輪裕美子議員)  ただいま議題となりました議案第19号鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定については反対、その他諸議案に対しては賛成の立場から、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表して討論に参加いたします。
 この15年度予算は、鎌倉の未来を担う子供たちが夢と希望を持てるまち、鎌倉の実現を目指す着実前進型予算として提案されましたが、実際には、残念ながら前進型予算とは到底言えないものではなかったでしょうか。確かに広町緑地の保全が決定したこと、市民待望の温水プールが着工されたことは評価いたします。しかしながら、安易な再任用制度の運用、ごみ行政の大きな後退、かけ声ばかりの市民協働、現場の声を尊重しない教育委員会の姿勢など、将来にツケを残す課題がかいま見えたものとなりました。
 まず、定年退職後の再任用職員の採用については、現状は、希望者ありきの採用になっている傾向があり、職員数適正化計画の中で方針も出ていません。世間では、若い人も含めて就職が非常に困難な社会状況があります。その中で、市の職員だった人にだけ年金支給までの間の職場を用意することは非常に優遇された制度であるという自覚を持って採用に当たるようにしていただきたい。また、若い職員採用とのバランスを考えていっていただきたいものです。
 次に、ごみ行政についてですが、ごみ半減計画を事実上棚上げし、12月には築30年と大変老朽化した今泉クリーンセンターの焼却炉の再開を決め、改修工事が始まったことは将来に大きなツケを残してしまいました。鎌倉のごみ行政が大きく後退した歴史に残る年と言わざるを得ません。ごみ処理計画も施設整備計画も立てず、広域化計画にも鎌倉としてリーダーシップを発揮しないまま1年が過ぎてしまいました。ごみの量を減らす努力をした人が負担を少なくする適正負担制度である有料化を導入するといった減量に有効な対策についてはいつまでも検討中で、本気でごみの減量化に取り組んでいるとは言えません。将来的な計画がないまま、安易な方向に向かっていくことについて、施策の転換を強く求めます。
 さて、これからの市政運営は、公・協・私の三つの分野のバランスを上手にとることが必要です。税金を使ってやるべき分野、いわゆる公の分野と、市民が担う分野、いわゆる協の分野と、民間に任せることのできる私、私の分野を見きわめることが大切です。この1年、実績のある活動が行政から評価されず、委託費減額などの結果となったのは、市長を初め市職員の市民事業やNPOに対する信頼が極めて薄いと言えます。まだまだ協働への道は遠いと言わざるを得ません。これからは市民と協働のまちづくりの時代だというかけ声だけでなく、まず、NPOと行政職員による協働推進研究会が出した提言内容を尊重し、着実に協働の第一歩を進めていただきたいと考えます。そのために協働の基準づくり、委託の基準を条例で位置づけて明確化するべきです。
 最後に、教育委員会の課題についても申し上げます。小学校5年生と中学校2年生対象の学習状況調査の実施についてですが、9月の一般質問で教育長は、県の調査の動きを見て検討すると答弁したにもかかわらず、県と同じ16年2月には、半ば強引に全校実施しました。さらに、その結果を見ずに新年度の実施を決めました。これは校長を初め教員の声を尊重しない決定です。実施の継続については、現場の教員や子供たち、保護者の声を十分聞き、デメリットも正確にとらえた上で慎重に検討すべきでした。子供たちの教育を預かる立場の教育委員会だからこそ、このような対応や透明性を欠くような対応がたび重なる状況についてただしましたが、明確な答弁がありませんでした。今後は、数字がひとり歩きしないように十分な配慮を強く望みます。
 以上の理由をもって、今回の一般会計決算認定については反対し、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表しての反対討論を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第19号平成15年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第19号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第20号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第20号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第21号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第21号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第22号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第22号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第23号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第23号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第24号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第24号は原案のとおり認定されました。
 次に、議案第25号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり認定することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第25号は原案のとおり認定されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(大村貞雄議員)  日程第12「議案第30号鎌倉市教育委員会の委員の選任について」「議案第31号鎌倉市教育委員会の委員の選任について」以上2件を一括議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第30号鎌倉市教育委員会の委員の選任について提案理由の説明をいたします。
 鎌倉市教育委員会の委員のうち、梅津南美子委員の任期が平成16年10月4日をもって満了いたしました。つきましては、その後任者について、いろいろ検討いたしました結果、梅津南美子さんを引き続き委員として選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。なお、梅津南美子さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 引き続きまして、議案第31号鎌倉市教育委員会の委員の選任について提案理由の説明をいたします。
 鎌倉市教育委員会の委員のうち、熊代徳彦委員の任期が平成16年10月13日をもって満了いたします。つきましては、その後任者について、いろいろ検討いたしました結果、熊代徳彦さんを引き続き委員として選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。なお、熊代徳彦さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第30号外1件については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第30号外1件については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第30号鎌倉市教育委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の賛成によりまして、議案第30号は原案に同意することに決定いたしました。
 次に、議案第31号鎌倉市教育委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第31号は原案に同意することに決定いたしました。
 なお、ただいま鎌倉市教育委員会の委員の選任について同意を得られました梅津南美子さん及び熊代徳彦さんから発言を求められておりますので、順次これを許可いたします。
 まず、梅津南美子さん。
 
○梅津南美子 教育委員会委員  (登壇)ただいま御紹介いただきました梅津南美子でございます。このたびは、教育委員の選任に当たりまして、市議会議員の皆様方の御同意を賜り、まことにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
 私は、この4年間、鎌倉市教育委員として教育行政にかかわらせていただきました。この間のさまざまな活動を通じ、実感いたしておりますことは、学校教育にいたしましても、生涯教育にいたしましても、ますます多様化し、課題は尽きないということでございます。このような状況の中、再び教育委員の職を仰せつかり、身に余る光栄でございますとともに、改めてその職責の重大さに身の引き締まる思いでございます。
 もとより、微力ではございますが、鎌倉市の教育の発展と向上のため、全力を傾けてまいる所存でございますので、よろしく御指導・御鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。
 
○議長(大村貞雄議員)  次に、熊代徳彦さん。
 
○熊代徳彦 教育委員会委員  (登壇)議長のお許しをいただきましたので、一言ごあいさつを申し述べさせていただきます。
 ただいまは、私の教育委員の選任に当たりまして、議員皆様方多数の御同意を賜りまして、まことにありがとうございました。心から御礼を申し上げたいと思います。
 ただいま教育界、学校教育、生涯学習ともに課題山積でございます。それぞれ一つ一つの課題解決に向けまして、皆様方の御期待に沿えるよう、誠心誠意、全力で取り組んでまいりたいと思います。どうぞ今後とも変わらぬ皆様方の御指導・御鞭撻・御支援をお願い申し上げまして、あいさつ並びに御礼の言葉とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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○議長(大村貞雄議員)  日程第13「議案第32号鎌倉市公平委員会の委員の選任について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第32号鎌倉市公平委員会の委員の選任について提案理由の説明をいたします。
 鎌倉市公平委員会の委員のうち、内田晴康委員の任期が平成16年10月15日をもって満了となります。つきましては、その後任者について、いろいろ検討いたしました結果、小泉淑子さんを選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。なお、小泉淑子さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第32号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第32号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第32号鎌倉市公平委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の賛成によりまして、議案第32号は原案に同意することに決定いたしました。
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○議長(大村貞雄議員)  日程第14「議案第33号人権擁護委員の候補者の推薦について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第33号人権擁護委員の候補者の推薦について、提案理由の説明をいたします。
 本市における人権擁護委員のうち、平成16年12月31日をもって任期が満了する2名の委員について、その後任を法務大臣に推薦するに当たり、人権擁護委員法第6条第3項に基づき市議会の意見を求めるものです。つきましては、人権擁護委員として矢島和子さん、吉村信彦さんを推薦いたしたいと思います。なお、略歴につきましては、お手元の資料によりまして御了解願いたいと思います。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第33号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第33号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第33号人権擁護委員の候補者の推薦についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の賛成によりまして、議案第33号は原案に同意することに決定いたしました。
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○議長(大村貞雄議員)  日程第15「議会議案第3号パートタイム労働者等の均等待遇を保障するパート労働法改正を求めることに関する意見書の提出について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
 
○26番(前田陽子議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第3号パートタイム労働者等の均等待遇を保障するパート労働法改正を求めることに関する意見書の提出について、提案理由の説明をいたします。
 便宜、文案の朗読をもちまして説明にかえさせていただきます。
 我が国におけるパートタイム労働者を初めとする非正規労働者の割合は年々増加している。パート労働法が施行されて、10年以上が経過したが、パートの時間給は、女性正規労働者との比較で2002年には60.4%と賃金格差は大きい。
 特に、女性労働者に占めるパート労働者の比率が過半数に及ぶことから、男性と女性の平均的な労働者賃金の格差が生じてきている。そのことが、性別役割分業を固定化させる結果を招いてきた。昨年7月には、国連の女性差別撤廃委員会が、パート労働者や派遣労働者に占める女性の割合が高く、その賃金が正規労働者より低いことを間接差別として積極的差別是正措置をとるよう日本政府に勧告を行った。我が国も批准している女性差別撤廃条約に基づく指摘と重く受けとめなければならない。
 しかし、近年の企業のリストラによる正規労働者から非正規労働者への労働移動と、新卒者の就職難は、男性の非正規労働者の増加をも促し、今日では、パートタイム労働者の待遇問題は、性別を越える大きな社会問題となっているところである。
 ヨーロッパにおいては、パート均等待遇が社会のルールになっており、子育て期間中の正規労働とパート労働との相互転換が可能な社会になっている。我が国の喫緊の課題である少子化対策のためにも、パートタイム労働者等の非正規労働者との均等待遇原則や同一価値労働同一賃金原則についての立法化が急務である。
 そこで、国におかれては、労働時間の違いを理由とする差別的取り扱いを禁止し、労働時間数に比例する賃金と年金等の社会保障が受けられる制度を整備することで、ライフスタイルに合わせて、フルタイム・パート労働の双方向の転換を可能とするようパート労働法の改正に向けて、尽力されるよう求めるものである。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。平成16年10月5日。鎌倉市議会。
 総員の御賛同を賜りますようお願いいたします。
 以上で提案理由の説明を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第3号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第3号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
 
○6番(松尾崇議員)  議会議案第3号について、改革鎌倉を代表し、反対の立場から討論に参加します。
 議会議案第3号の趣旨は、労働時間の違いによる差別を禁止し、労働時間数に応じた社会保障が受けられる制度を整備することで、フルタイム、パートタイム労働の双方向の転換を可能とするようパート労働法を改正してほしいというものです。
 現在、日本では、パートタイム労働者や派遣社員、契約社員、アルバイトなど、さまざまな雇用形態を擁し、また、正社員においては離職率の上昇、転職者数の増加などにより、とても流動的であるなど、雇用の場は過渡期を迎えております。こうした中、パートタイム労働者等の均等待遇を図るための法改正に異議を唱えるものではありませんが、雇用体系全般について根本的な議論が必要であるという立場から、本議案については慎重に取り扱うべきと考えるものであります。
 以上で討論を終わります。
 
○議長(大村貞雄議員)  討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第3号パートタイム労働者等の均等待遇を保障するパート労働法改正を求めることに関する意見書の提出についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議会議案第3号は原案のとおり可決されました。
 なお、ただいま議決されました意見書については、議長において関係機関に送付いたしますので、御了承願います。
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○議長(大村貞雄議員)  日程第16「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました要求書のとおり、各常任委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
 お諮りいたします。各常任委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、各常任委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
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○議長(大村貞雄議員)  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 平成16年9月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
                   (15時20分  閉会)

 平成16年10月5日(火曜日)

                          鎌倉市議会議長    大 村 貞 雄

                          会議録署名議員    嶋 村 速 夫

                          同          助 川 邦 男

                          同          和 田 猛 美