平成16年 2月定例会
第2号 2月26日
○議事日程  
平成16年 2月定例会

          鎌倉市議会2月定例会会議録(2)
                                   平成16年2月26日(木曜日)
〇出席議員 27名
 1番  千   一   議員
 2番  中 村 聡一郎 議員
 3番  岡 田 和 則 議員
 4番  白 倉 重 治 議員
 5番  大 石 和 久 議員
 6番  松 尾   崇 議員
 7番  三 輪 裕美子 議員
 8番  吉 岡 和 江 議員
 10番  澁 谷 廣 美 議員
 11番  古 屋 嘉 廣 議員
 12番  高 橋 浩 司 議員
 13番  伊 東 正 博 議員
 14番  藤 田 紀 子 議員
 15番  伊 藤 玲 子 議員
 16番  森 川 千 鶴 議員
 17番  小田嶋 敏 浩 議員
 18番  児 島   晃 議員
 19番  助 川 邦 男 議員
 20番  和 田 猛 美 議員
 21番  大 村 貞 雄 議員
 22番  嶋 村 速 夫 議員
 23番  野 村 修 平 議員
 24番  福 岡 健 二 議員
 25番  松 中 健 治 議員
 26番  前 田 陽 子 議員
 27番  赤 松 正 博 議員
 28番  清 水 辰 男 議員
    ────────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
    ────────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長      西 山 元 世
 次長        小 山   博
 次長補佐      磯 野 則 雄
 次長補佐      山 田 幸 文
 次長補佐      福 島 保 正
 議事担当担当係長  小 島 俊 昭
 調査担当担当係長  原 田 哲 朗
 書記        鈴 木 晴 久
 書記        西 山   朗
 書記        谷 川   宏
 書記        内 田 彰 三
    ────────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番 石 渡 徳 一  市長
 番外 5 番 石 井   潔  企画部長
 番外 7 番 小 川 研 一  総務部長
 番外 10 番 浦   靖 幸  市民経済部長
 番外 11 番 菅 原 俊 幸  保健福祉部長
 番外 15 番 力 石 信 吾  都市整備部長
                 大船駅周辺整備
 番外 16 番 金 澤 政 弘
                 事務所長
 番外 20 番          生涯学習部長
        原   節 子
                 生涯学習推進
 番外 6 番
                 担当担当部長
    ────────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会2月定例会議事日程 (2)
                                 平成16年2月26日 午後2時開議
 1 諸般の報告
 2 陳 情 第 66 号 JR北鎌倉駅北口新設についての陳情             総務常任委員長
                                         報     告
 3 陳 情 第 60 号 鎌倉芸術館周辺地区まちづくりの運営と鎌倉芸術館前広場    建設常任委員長
           についての陳情                       報     告
 4 議 案 第 56 号 市道路線の廃止について                   同     上
 5 議 案 第 57 号 市道路線の認定について                   同     上
 6 議 案 第 59 号 鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について    総務常任委員長
                                         報     告
 7 議 案 第 58 号 鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条    建設常任委員長
           例の一部を改正する条例の制定について            報     告
 8 議 案 第 60 号 平成15年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)       ┐ 総務常任委員長
   議 案 第 65 号 平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算  │ 報     告
           (第1号)                       ┘
 9 議 案 第 63 号 平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第  ┐
           4号)                         │ 観 光 厚 生
   議 案 第 64 号 平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第  │ 常任委員長報告
           2号)                         │
   議 案 第 66 号 平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第2号) ┘
 10 議 案 第 61 号 平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第3号)  ┐ 建設常任委員長
   議 案 第 62 号 平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業  │ 報     告
           特別会計補正予算(第2号)               ┘
 11 議 案 第 78 号 鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関    市 長 提 出
           する条例の一部を改正する条例の制定について
 12 議 案 第 74 号 鎌倉市深夜花火の防止に関する条例の制定について       同     上
 13 議 案 第 75 号 鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する  ┐
           条例の制定について                   │
   議 案 第 76 号 鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例  │
           の一部を改正する条例の制定について           │
   議 案 第 77 号 鎌倉市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例  │
           の制定について                     │
   議 案 第 79 号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について    │
   議 案 第 80 号 鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する  │
           条例の制定について                   │
   議 案 第 81 号 鎌倉市腰越漁港管理条例の一部を改正する条例の制定につ  │
           いて                          │
   議 案 第 82 号 鎌倉市スポーツ施設の設置及び管理に関する条例の一部を  │
           改正する条例の制定について               │ 市 長 提 出
   議 案 第 83 号 鎌倉市子ども会館の設置及び管理に関する条例及び鎌倉市  │
           子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について    │
   議 案 第 67 号 平成16年度鎌倉市一般会計予算              │
   議 案 第 68 号 平成16年度鎌倉市下水道事業特別会計予算         │
   議 案 第 69 号 平成16年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業  │
           特別会計予算                      │
   議 案 第 70 号 平成16年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算      │
   議 案 第 71 号 平成16年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算      │
   議 案 第 72 号 平成16年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算    │
   議 案 第 73 号 平成16年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算        ┘
    ────────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 議事日程に同じ
    ────────────────────────────────────────
               鎌倉市議会2月定例会諸般の報告 (2)

                    平成16年2月26日

1 2 月 17 日 観光厚生常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に
          報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 63 号 平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)
  議 案 第 64 号 平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)
  議 案 第 66 号 平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
2 2 月 18 日 建設常任委員長から、次の議案及び陳情について委員会の審査を終了したので、本会
          議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 56 号 市道路線の廃止について
  議 案 第 57 号 市道路線の認定について
  議 案 第 58 号 鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の
          制定について
  議 案 第 61 号 平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
  議 案 第 62 号 平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第2号)
  陳 情 第 60 号 鎌倉芸術館周辺地区まちづくりの運営と鎌倉芸術館前広場についての陳情
3 2 月 19 日 総務常任委員長から、次の議案及び陳情について委員会の審査を終了したので、本会
          議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 59 号 鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 60 号 平成15年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)
  議 案 第 65 号 平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
  陳 情 第 66 号 JR北鎌倉駅北口新設についての陳情
4 2 月 25 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
  議 案 第 67 号 平成16年度鎌倉市一般会計予算
  議 案 第 68 号 平成16年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
  議 案 第 69 号 平成16年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
  議 案 第 70 号 平成16年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
  議 案 第 71 号 平成16年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算
  議 案 第 72 号 平成16年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
  議 案 第 73 号 平成16年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
  議 案 第 74 号 鎌倉市深夜花火の防止に関する条例の制定について
  議 案 第 75 号 鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 76 号 鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制
          定について
  議 案 第 77 号 鎌倉市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 78 号 鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する
          条例の制定について
  議 案 第 79 号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 80 号 鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 81 号 鎌倉市腰越漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 82 号 鎌倉市スポーツ施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定につい
          て
  議 案 第 83 号 鎌倉市子ども会館の設置及び管理に関する条例及び鎌倉市子どもの家条例の一部を改
          正する条例の制定について
5 陳情1件を陳情一覧表のとおり受理し、付託一覧表のとおり建設常任委員会に付託した。
6 2 月 10 日 次の陳情の追加署名簿を受理した。
  陳 情 第 59 号 (仮称)芸術館前マンション建設反対についての陳情
          204名(合計7,381名)
    ────────────────────────────────────────
                平成16年鎌倉市議会2月定例会
                陳 情 一 覧 表 (2)
 ┌─────┬───────────────────┬────────────────────┐
 │受理年月日│   件           名   │    提     出     者    │
 ├─────┼────┬──────────────┼────────────────────┤
 │ 16.2.9 │陳  情│小町三丁目における子供のため│鎌倉市小町三丁目1番4号        │
 │     │第 68 号│の広場設置並びにその設置を目│         大  平  秀  一 │
 │     │    │的とした放置自転車置き場移転│                    │
 │     │    │についての陳情       │                    │
 └─────┴────┴──────────────┴────────────────────┘
                付 託 一 覧 表 (2)
 ┌─────┬─────┬──────────────────────────────────┐
 │付託年月日│付 託 先│       件                  名       │
 ├─────┼─────┼────┬─────────────────────────────┤
 │ 16.2.12 │建   設│陳  情│小町三丁目における子供のための広場設置並びにその設置を目的│
 │     │常任委員会│第 68 号│とした放置自転車置き場移転についての陳情         │
 └─────┴─────┴────┴─────────────────────────────┘
                   (出席議員  27名)
                   (14時00分  開議)
 
○議長(白倉重治議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。16番 森川千鶴議員、17番 小田嶋敏浩議員、18番 児島晃議員にお願いいたします。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第2「陳情第66号JR北鎌倉駅北口新設についての陳情」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(福岡健二議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第66号JR北鎌倉駅北口新設についての陳情につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 陳情第66号は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず本陳情の要旨でありますが、横須賀線北鎌倉駅周辺及び同駅構内における通行安全確保の観点から、同駅北側に改札口を新設することについて議会の尽力を願いたいというものであります。
 北鎌倉駅については、ホームの幅員が狭いこと、上下線ホームの行き来に構内踏切を使用するなど施設面の制約があるため、通勤・通学者の利用が集中する時間帯や観光シーズンには、同駅構内における安全確保に大きな課題を抱えている現状にあります。
 御承知のとおり、昭和50年代には当時の国鉄による同駅舎の改築計画に端を発し、本市議会に大船側改札口の開設やホーム上屋設置工事の中止について協議の場を設けてほしい旨の請願が提出され、全会一致で採択しております。これを受け、市が周辺住民団体や学校等と国鉄との間を取り持つ形で調整が行われましたが、最終的に不調に終わり、駅舎の改築計画は当面凍結された形で、現在に至っているものであります。
 理事者の説明によれば、JR東日本からは同駅の北側改札口の新設について、構造上のスペース不足や列車運行時の安全確認などの問題がある上、同社の社内方針として駅機能の改善を行う場合には改札口を1カ所に集約することや踏切については基本的に廃止する方向であることから、対応が困難であるとの見解が示されたとのことであります。しかしながら、JR東日本としても同駅における安全確保については何らかの改善をしていきたいとの意向を持っていることは市も確認しており、市としては、この問題を解決していくためには周辺住民を初め、関係者の理解と協力が必要不可欠であるとの認識のもとに、今後、住民の意向の把握に努め、JR東日本と協議していきたいとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨並びに北鎌倉駅改築計画に関する過去の経緯を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、北鎌倉駅については利用者の安全性の確保に向けて総合的な改善が図られるべきであり、北側改札口の問題も含めて具体的な対応策について周辺住民、JR東日本、行政が一体となって話し合いを進める必要があるとの判断に立ち、行政に対しその実現に向けて最大限の努力を要請する意味から本陳情の願意を妥当と認め、全会一致をもって採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第66号JR北鎌倉駅北口新設についての陳情を採決いたします。陳情第66号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、陳情第66号は採択し、市長あて送付することに決定いたしました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第3「陳情第60号鎌倉芸術館周辺地区まちづくりの運営と鎌倉芸術館前広場についての陳情」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第60号鎌倉芸術館周辺地区まちづくりの運営と鎌倉芸術館前広場についての陳情につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 本陳情は、昨年12月定例会において当委員会に付託され、継続審査としておりましたが、2月18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、これまで市民参画で取り組んできた鎌倉芸術館周辺地区まちづくり協議会の計画をほごにせず、市民を裏切ることのないまちづくりの運営を求めるとともに、芸術館前広場を確保してほしいというものであります。
 理事者の説明によれば、本市では鎌倉芸術館周辺地区のよりよいまちづくりを進めるため、平成8年に市民参画による鎌倉芸術館周辺地区まちづくり協議会を設置して、議論を重ね、平成10年3月に同地区のまちづくり方針ハートとアートとしてまとめ、整備可能なものから取り組んでいるとのことであり、この中で、鎌倉芸術館前の土地については通路的な広場空間として整備する方針が示されていたものであります。その後、鎌倉女子大学の同地区進出決定を受けて、平成12年9月にまとめられた同大学大船キャンパスのまちづくり基本方針の中でも、当該地については、大船キャンパス建設にあわせ、市と大学が協力して公園・広場用地として用地取得と整備に取り組むことが確認されたため、本市は当時の土地所有者に対し、市有地との交換を前提に用地取得交渉を進めてきたところ、平成14年1月に土地所有者から交換には応ずることができない旨の回答があり、当該地の公園・広場化を一たん断念したとのことであります。
 当該地についてはその後転売され、事業者がマンションの開発計画の手続を進めたため、本市では地域からの強い要望とこれまでの経緯も踏まえ、改めて昨年10月から土地交換を基本に用地取得交渉を進めたものの、11月に事業者から土地交換を断りたい旨の意思表示があり、その後は買収交渉が重ねられる中で、本陳情が12月定例会に提出されたのであります。
 当委員会では、鎌倉芸術館周辺地区まちづくり協議会がまとめたまちづくり方針の中で当該地については、芸術館周辺の景観保全の見地から芸術館前広場として位置づけられており、市も用地取得に誠心誠意努力する考えを示しているので、その推移を見守るという意味から、多数により継続審査としていたものであります。
 その後、12月26日に開催した当委員会協議会において、市として最大限の額を提示し買収交渉に臨んできたが、12月19日に交渉が不調となり、取得を断念したとの報告を受けたため、当委員会は市長に対し、当該地の取得に向け全庁を挙げて最大限の努力をするよう申し入れを行っていたものであります。
 しかしながら、今定例会において市当局から、年明け早々から事業者と面談し、強く協力要請をしたものの、事業者から開発事業を進める旨の文書が提出されたため、市としては改めて当該地の取得を断念せざるを得ないと判断し、今後は、当該地区の開発事業計画に当たり、鎌倉芸術館周辺地区まちづくり方針ハートとアートを尊重し、鎌倉芸術館前の雰囲気の維持に配慮した内容となるよう事業者と協議を行っていくとの報告を受けたところであります。
 当委員会では、こうした状況の変化に対して本陳情を日程に追加し、12月定例会において継続審査としていた趣旨や市長に対する当委員会としての申し入れの経過を踏まえて、慎重に審査いたしました結果、次のような相違する意見に分かれたのであります。
 一つは、市は既に取得を断念しており、これ以上の交渉ができるとは思えず、本陳情を採択することは当委員会にも重大な責任が及ぶものである。また、状況が変化すれば、いつでも審議が可能であることから、継続審査とすべきであるという意見であります。
 もう一つは、12月26日に委員会協議会を開催し、全会一致による市長への申し入れ事項として、鎌倉芸術館周辺地区まちづくり協議会で決定した土地利用方針を十分踏まえ、その実現に責任を負う立場から、引き続き全庁を挙げて最大限の努力をすることを要望しており、議会としての意思は既に確認されていると考えるので、この機会を逃さず本陳情は採択すべきであるという意見であります。
 以上のように異なる意見に分かれましたが、多数により結論を出すこととし、続いて採決を行った結果、本陳情については多数により採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第60号鎌倉芸術館周辺地区まちづくりの運営と鎌倉芸術館前広場についての陳情を採決いたします。陳情第60号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、陳情第60号は採択し、市長あて送付することに決定いたしました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第4「議案第56号市道路線の廃止について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第56号市道路線の廃止について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第56号は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回廃止しようとする枝番1の路線は、現在一般の交通の用に供されていないため、また、枝番2の路線は、認定に係る道路用地との再編成を行うため、それぞれ道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第56号市道路線の廃止についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第56号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第5「議案第57号市道路線の認定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第57号市道路線の認定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第57号は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 今回認定しようとする路線は5路線で、枝番1及び枝番3から枝番5の4路線は、いずれも開発行為に伴い築造された道路であり、一般の交通の用に供するため、また、枝番2の路線は、現在一般の交通の用に供されているため、それぞれ道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第57号市道路線の認定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第57号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第6「議案第59号鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(福岡健二議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第59号鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第59号は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例の主な内容は、消防長が指定した防火対象物について、全面的に禁煙として喫煙所を設けないか、適当な数の吸い殻容器を設けた喫煙所を設置するかを選択できるよう改めるほか、劇場等において、禁煙を確保するために火災予防上必要な措置を講じた階は、喫煙所を設けないことができるようにするとともに、喫煙所の床面積の合計を、利用人員その他の利用状況等から判断して、火災予防上支障がないと認めるときは、その階における客席の床面積の30分の1以上としなくてもよいように改めるなど、喫煙所の設置規制を緩和しようとするものであります。また、客席や避難通路の設置基準の特例について規定の整備を行おうとするもので、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が近年の喫煙率の低下及び健康増進法の施行等による喫煙に関する意識等の社会情勢の変化に対応する措置であることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第59号鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第59号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第7「議案第58号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第58号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第58号は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例の主な内容は、北鎌倉駅の北に位置し、風致地区、歴史的風土保存区域に指定されている谷戸の中にあり、土地区画整理事業による計画的な市街地整備が行われている大船高野地区の約1.9ヘクタールの区域について、周辺のすぐれた住環境及び自然環境との調和を図るとともに、風致地区としてふさわしい緑豊かで閑静な低層住宅地の形成と保全を図るため、昨年12月24日に大船高野地区地区計画を都市計画決定したことに伴い、別表第1において大船高野地区地区整備計画区域を第3条に基づく適用区域として規定し、別表第2において当該区域における建築物に関する制限事項として、「建築物の用途の制限」では、住宅、診療所、水道事業施設等の建築物以外の用途を制限するとともに、「建築物の敷地面積の最低限度」を150平方メートルとすることを規定するもので、公布の日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、今回の改正が大船高野地区地区整備計画区域における建築物の制限を規定することにより、地区計画の実効性を高めようとするものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第58号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第58号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第8「議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算」「議案第65号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(福岡健二議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第60号外1件は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも3億520万円を減額するもので、これにより補正後の総額は543億1,610万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、職員の給与改定等による職員給与費の増減に伴う所要の措置を各款に共通して講ずるほか、第10款総務費では、財政調整基金積立金、庁舎管理に要する経費などの追加と職員厚生に要する経費、財政一般に要する経費及び選挙執行に要する経費などの減額を、第15款民生費では、私立保育所などの入所児童数の増加に伴う施設保育に要する経費、保育所運営に要する経費及び生活保護扶助に要する経費などの追加と、国民健康保険事業特別会計、老人保健医療事業特別会計及び介護保険事業特別会計への繰出金などの減額を、第20款衛生費では、受診者数の増加に伴う健康診査に要する経費の追加と、じんかい処理に要する経費、減量化・資源化に要する経費などの減額を、第25款労働費では、勤労者福利厚生対策に要する経費の減額を、第30款農林水産業費では、水産業振興に要する経費の減額を、第45款土木費では、交通体系整備に要する経費、公園・緑地に要する経費並びに下水道事業特別会計及び大船駅東口市街地再開発事業特別会計への繰出金などの減額を、第50款消防費では、消防施設に要する経費の減額を、第55款教育費では、小学校施設に要する経費、防災対策に要する経費、中学校施設に要する経費及び文化財保護整備に要する経費などの減額を、第60款公債費では、長期債及び一時借入金の支払利子の減額をしようとするもので、一方、これらに対し歳入において、地方譲与税、地方消費税交付金、自動車取得税交付金、分担金及び負担金、寄附金、前年度繰越金並びに諸収入を追加するとともに、市税、利子割交付金、地方特例交付金、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金、財産収入、繰入金並びに市債を減額しようとするものであります。なお、このほかに継続費、繰越明許費、地方債についても所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、一部の委員から、厳しい財政状況の中で議員の期末手当についても理事者や職員と歩調を合わせて支給率を引き下げるべきであり、引き下げられないまま提案された本補正予算案には賛成しかねるとの意見がありましたが、採決を行った結果、多数により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第65号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも490万円を減額するもので、これにより補正後の総額は7億4,700万円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第10款公債費で、長期債支払利子の減額をしようとするもので、一方、歳入において、一般会計からの繰入金及び前年度繰越金を追加するとともに、財産収入を減額しようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○17番(小田嶋敏浩議員)  私は日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して、ただいま議題となっております議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算について、反対する立場から討論を行います。
 本2月定例会における補正予算は、15年度予算の最後のものであります。本補正に係り、給与費の補正が行われていますが、これに関連し、議員に対する期末手当について意見を述べるものであります。
 議員の期末手当については、毎年度予算の定めるところによると条例で規定されているところでありますが、15年度、職員は人事院勧告もあり、支給率の削減により支給を受けたことは議員各位も承知のことと思います。
 一方、議員については、このような状況を踏まえ、期末手当の支給率の取り扱いが各派代表者会議で協議されましたが、職員並みの率の削減は全会一致とならず、結果として当初予算に計上された率により支給された経過があります。しかし、議員の期末手当といえども、職員が人事院勧告に沿って率の削減が行われる中にあっては、議員も同様の対応をするのが基本であると思うのであります。
 日本共産党議員団は、その立場を鮮明にするために、あえて15年度の最後の予算の場と言える今定例会において、期末手当の扱いに係る態度について、この立場を明確にするものであります。
 以上で討論を終わります。
 
○3番(岡田和則議員)  ただいま総務常任委員長の報告にありました議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算に反対の立場から討論に参加します。
 反対の理由は、この補正予算に含まれる今泉クリーンセンター改修の予算が当初13億7,105万6,000円としたものが5億1,906万8,000円に減額補正されるというものが含まれている、その1点です。
 その他の補正予算については賛成です。
 また、減額そのものにも賛成ですが、今泉クリーンセンターを改修して、今後もごみを燃やしていこうというその姿勢に反対だからであります。言うまでもなく、世界の焼却炉の3分の2、1,700基以上の焼却炉が日本に集中しています。日本ではごみの焼却がまだまだ当たり前となっていますが、世界の趨勢はごみを燃やさないでいこうという方向性が出ています。ゼロ・ウェイスト宣言都市はオーストラリアのキャンベラやカナダのエドモントン、アメリカのシアトルやサンフランシスコなどの都市があり、実際にごみゼロへの努力が続けられています。
 我が国でも、資源循環型社会を目指して、遅まきながらその努力が各自治体で行われてきています。ごみをゼロにしていくには、市民、行政、企業などの協力体制が欠かせません。クリーンプロダクションの追求や拡大生産者責任の徹底、リユースの拡大などのほかに、ごみを燃さない政策の決定も必要だと考えます。
 鎌倉市でも、中・長期的にはその方向性が出ている関係から、理念的には大いに賛成するものの、具体論では緊急避難的に燃やすのだ、今泉クリーンセンターの改修費用が安くなったからいいではないかという論には、くみできません。
 以上で反対討論を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第60号平成15年度鎌倉市一般会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第60号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第65号平成15年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第65号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第9「議案第63号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算」「議案第64号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算」「議案第66号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算」以上3件を一括議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(中村聡一郎議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第63号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算外2件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第63号外2件は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後17日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第63号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも5,620万円を減額しようとするもので、これにより、補正後の総額は129億5,600万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、職員の給与改定等に伴う職員給与費の減額を、第10款保険給付費では、退職被保険者等に係る療養給付費等の追加を、第15款老人保健拠出金では、老人保健制度における拠出金の額が確定したことに伴う減額を、第17款介護納付金では、被保険者の1人当たり負担額が確定したことに伴う減額を、第27款基金積立金では、運営基金への積立金の追加をしようとするもので、一方、歳入において、療養給付費交付金、共同事業交付金及び前年度繰越金の追加をするとともに、国民健康保険料、国庫支出金及び一般会計からの繰入金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第64号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも2億120万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は171億7,740万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、人事異動等に伴う職員給与費の追加を、第10款医療諸費では、医療給付費の減額を、第15款諸支出金では、前年度の支払基金交付金、国庫負担金、県負担金及び一般会計繰入金の精算に伴う追加をしようとするもので、一方、歳入において、支払基金交付金、前年度繰越金及び諸収入の追加をするとともに、国庫支出金、県支出金及び一般会計からの繰入金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第66号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも3億1,210万円を減額しようとするもので、これにより補正後の総額は82億6,490万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、職員の給与改定等に伴う職員給与費及び介護認定審査に要する経費の減額を、第10款保険給付費では、介護サービス利用の減少に伴う減額を、第25款基金積立金では、介護給付準備基金積立金の追加を、第30款諸支出金では、前年度の精算に伴う一般会計への繰出金などの追加をしようとするもので、一方、歳入において前年度繰越金の追加をするとともに、国庫支出金、県支出金、支払基金交付金、財産収入及び一般会計からの繰入金の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第63号平成15年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第63号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第64号平成15年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第64号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第66号平成15年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第66号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第10「議案第61号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算」「議案第62号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算」以上2件を一括議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第61号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算外1件につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第61号外1件は、去る2月12日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後18日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第61号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも5億6,900万円を減額しようとするもので、これにより補正後の総額は108億3,960万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第5款総務費では、下水道受益者負担金の増額に伴う一括納付報奨金及び下水道使用料徴収件数の増加に伴う委託料の追加と、職員の給与改定等に伴う職員給与費並びに山崎水質浄化センターの電気料及び入札差金等による手数料と委託料の減額を、第10款事業費では、入札差金等による委託料と工事請負費及び地下埋設物移設の減少による補償金の減額を、第15款公債費では、平成14年度借入分の起債借入利率の確定等による長期債支払利子の減額をしようとするもので、一方、歳入において分担金及び負担金、使用料及び手数料、国庫支出金、前年度繰越金並びに諸収入の追加と県支出金、一般会計からの繰入金及び市債の減額をしようとするもので、なおこのほかに地方債についても所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第62号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算について申し上げます。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも1,820万円を減額しようとするもので、これにより補正後の総額は3億6,850万円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第5款事業費で職員の給与改定等に伴う職員給与費及び再開発事業推進業務委託料等の減額をしようとするもので、一方、歳入において、国庫支出金及び前年度繰越金の追加と一般会計からの繰入金及び諸収入の減額をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○8番(吉岡和江議員)  日本共産党鎌倉市議会議員団を代表いたしまして、議案第61号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算に反対の立場から討論を行います。
 赤松議員が委員長のため、意見を述べることができませんでしたので、反対理由を述べるものであります。
 日本共産党は、下水道使用料に消費税を転嫁しているという点で反対であります。
 以上で討論を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第61号平成15年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第61号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第62号平成15年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第62号は原案のとおり可決されました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                   (14時49分  休憩)
                   (15時05分  再開)
 
○議長(白倉重治議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第11「議案第78号鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○小川研一 総務部長  議案第78号鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 地方公務員災害補償法の一部を改正する法律が平成15年10月1日に施行され、罰則の強化が図られたことに伴い、鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例に規定する罰金の上限額を10万円から20万円に改正するとともに、規定の整備を行おうとするものであります。施行期日については、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第78号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第78号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第78号鎌倉市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第78号は原案のとおり可決されました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第12「議案第74号鎌倉市深夜花火の防止に関する条例の制定について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石井潔 企画部長  議案第74号鎌倉市深夜花火の防止に関する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 深夜の公共の場所での花火を防止することにより、市民の快適な生活環境を保全するため、鎌倉市深夜花火の防止に関する条例を制定しようとするものであります。
 その主な内容は、午後10時から翌日の午前6時までの海岸等公共の場所における地域の静穏を害する花火の禁止、特別対策区域の指定、深夜花火防止対策協力員の協力を得て防止策を講じるなどで、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  日程第13「議案第75号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第76号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第77号鎌倉市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第79号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第80号鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第81号鎌倉市腰越漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第82号鎌倉市スポーツ施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第83号鎌倉市子ども会館の設置及び管理に関する条例及び鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第67号平成16年度鎌倉市一般会計予算」「議案第68号平成16年度鎌倉市下水道事業特別会計予算」「議案第69号平成16年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算」「議案第70号平成16年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算」「議案第71号平成16年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算」「議案第72号平成16年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算」「議案第73号平成16年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算」以上15件を一括議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○力石信吾 都市整備部長  議案第75号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 既成宅地等防災工事助成事業は、市民の生命と財産の保護を図ることを目的に、急傾斜地等における災害を防止する工事に対して補助金及び資金融資の助成を行っております。このうち、資金融資については、金融機関に資金を預託することによって、通常融資より低利の融資資金枠を設定することにより助成を図ってまいりました。しかしながら、金利の低水準が長期化する中、実効性のある低利率融資を設定することが困難となり、加えて金融機関の事務コストが高いことから、現行制度の見直しを求められておりました。このため、現預託金制度を改め、市民が防災工事資金を通常の融資利率で金融機関から借り入れた際の発生利息に対し、その2分の1を直接補助金として助成する利子補給制度を新設しようとするもので、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 以上で提案理由の説明を終わります。
 
○小川研一 総務部長  議案第76号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 人件費総体の見直しの一環として、他市との均衡を図るため、本条例に規定する一部の非常勤特別職職員の報酬額について平均で約10%の引き下げ改定を行おうとするものであります。施行期日については、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 次に、議案第77号鎌倉市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 地方独立行政法人法が平成16年4月1日から施行されることにより、地方独立行政法人との間で人事交流が行われた場合には、退職手当の算定に当たり、地方独立行政法人での在職期間を国または他の自治体における在職期間と同様に、本市職員としての在職期間に通算し得ることとするものであります。施行期日については、平成16年4月1日から施行しようとするものであります。
 次に、議案第79号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 受益者負担の適正化から検討を行ってきました、原動機付自転車等の標識の再交付をする際の弁償金を100円から200円に改めるとともに、地方税法の改正により軽自動車の賦課徴収に関する申告様式等が全国統一のものとして総務省令で定めることとなったことに伴い、規定の整備を行うものです。
 以上で説明を終わります。
 
○菅原俊幸 保健福祉部長  議案第80号鎌倉市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 本市では少子化対策、子育て支援、小児の健康増進の一環として、現在4歳児までの入院・通院に係る医療費及び5歳から中学校卒業までの小児の入院に係る医療費を助成しています。今回、小児医療費助成制度の充実を図るため、通院についての対象年齢を引き上げ、就学前の児童までに拡大しようとするものであります。なお、施行期日は平成16年4月1日とします。
 以上で説明を終わります。
 
○浦靖幸 市民経済部長  議案第81号鎌倉市腰越漁港管理条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 この条例は、漁港施設の使用料及び漁港区域内の公共空地占用料について、その適正化と収入確保を目的として額の引き上げを行うもので、平成16年4月1日から段階的に施行しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○原節子 生涯学習部長  議案第82号鎌倉市スポーツ施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 由比ガ浜に開設予定である新たなスポーツ施設の設置に伴い、施設の名称、位置及び使用料を定めるとともに、関連する条例等の規定の整備を行おうとするものであります。施行期日は公布の日からとし、施設の設置等に係る規定については、三月を超えない範囲内において規則で定める日から施行しようとするものです。
 引き続きまして、議案第83号鎌倉市子ども会館の設置及び管理に関する条例及び鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 現在、植木地区に建設を進めている新たな施設の開設に伴い、施設の名称、位置等を定めるとともに、関連する条例等の規定の整備を行おうとするものであります。施行期日は公布の日からとし、施設の名称等に係る規定については三月を超えない範囲内において規則で定める日から施行しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)平成16年度の予算案及び関係諸議案の御審議をお願いするに当たり、私の市政運営に対します所信の一端と施策の概要を御説明し、議員各位並びに市民の皆さんの御理解と御協力を賜りたいと思います。
 本市は緑豊かな自然に囲まれ、一方には相模の海が開けています。緑の山並みと陽光あふれる海辺に代表されるこのすばらしい環境は、歴史的な文化遺産とともに私たちが誇れる財産であります。この財産を守り、さらに輝くものにして次世代へつなげていくことが私たちの使命であると信じております。
 希望の世紀と言われ、私たちがそれぞれ思いを描いていた21世紀もはや4年目に入りました。今日、新しい世紀の礎を築くという難しい作業が私たちに課せられています。この課題の達成には希望の光を求め、前進しようという私たち一人ひとりの勇気と情熱が不可欠です。まちづくりについても、市民の皆さんとともに歩んでまいりました幾多の取り組みが、さらに大きなうねりとなって市民の皆さんとともにつくる新しいまちづくりの本流へと発展していくよう願ってやみません。
 長期化するデフレのため、我が国の経済は企業収益の好転が見られるものの、高い失業率などが示すように、国民が生活への不安を解消できない依然として不透明な状況にあります。こうした経済情勢のもとで、個人所得は低迷を続け、税収も減少しており、本市もまた例外ではありません。
 国は地方分権の一層の推進を図るため、国庫補助負担金の廃止・縮小、地方への税源移譲、地方交付税の見直しによる三位一体の改革を進めようとしています。全国市長会等を通じ、かねてより本市が国へ要望しておりました地方交付税制度の見直しを初め、地方が財源を含めてみずからの責任と判断により地域のまちづくりを進めるための第一歩がようやく踏み出されようとしています。地方交付税制度の見直しや税源移譲などの取り組みがその本旨にのっとり、早期に実現されるよう切望するものでありますが、一方では、こうした地方分権の進展を初め、少子高齢化への対応、IT社会の構築に向けた取り組みなど、時代の要請に的確に対応できる財政基盤の強化と新たな行政運営の改革が地方自治体に対し、待ったなしに求められているのであります。
 英国の歴史家トーマス・カーライルは、「私たちが取り組むべき仕事は遠くにぼんやりしたものを見ることではなく、手近にはっきりあることの実践である」と述べています。もちろん将来に向けてのしっかりとしたビジョンを持つことは必要であります。それと同時に私は今目の前にある課題を一つ一つきちんと解決していくことがやがて大きな改革につながると信じております。この言葉は、現在の厳しい社会経済情勢や地方行政を取り巻く環境を乗り切るための羅針盤と受けとめております。
 それでは、ここで平成16年度における本市予算案についてその概要を申し上げます。
 まず、「歳入」につきましては、その根幹をなす市税のうち、市民税については個人市民税は給与所得の減少により、対前年度当初予算比7.9%の減を、一方、企業収益の好転が見込まれる法人市民税は43.1%の増を、また固定資産税は2.9%の減を、都市計画税は税率の引き上げに伴い16.3%の増となり、市税全体では対前年度比1.6%の減を見込んでおります。
 16年度は改定後期実施計画の着実な推進と当面の行政課題に対応するため、財政調整基金の活用や将来の財政負担に配慮しつつ、市債の活用、特に16年度から3カ年延長された臨時財政対策債の活用を図ってまいります。
 「歳出」につきましては、限られた財源の中で事務事業の見直しや人件費など経常的経費の節減に一層努めるとともに、市民サービスの維持・向上に向け、改定後期実施計画に位置づけられた重点施策に積極的に取り組む中で、市民生活に密着する子育て支援や福祉対策、都市基盤整備などの分野を中心に、緊急度、優先度などを総合的に勘案した予算の配分に心がけました。その結果、一般会計は585億8,000万円で、前年度当初予算と比較して43億7,500万円、率にして8.1%の増となります。
 特別会計は、下水道事業、大船駅東口市街地再開発事業、国民健康保険事業、老人保健医療事業、公共用地先行取得事業、介護保険事業の6特別会計の合計で491億7,800万円となり、前年度当初予算と比較して15億8,540万円、3.1%の減となります。
 一般会計と特別会計を合わせた予算総額は1,077億5,800万円で、前年度当初予算と比較して27億8,960万円、2.7%の増となります。
 16年度の予算総額は前年度当初予算に比べ増額していますが、これは平成7年度と8年度に借り入れました減税補てん債の借りかえ分53億3,000万円を計上したことによるものです。減税補てん債の借りかえ分を除いた実質ベースで見ますと前年度当初予算と比較して一般会計は9億5,500万円、1.8%の減で、予算総額は25億4,040万円、2.4%の減となります。
 地方行政を取り巻く環境の中で地方分権の進展に合わせていかに都市の個性や魅力、そして活力を引き出せるのか、本市の力量が問われていると言えます。そのためには、まちづくりのシステムの改革とそれを支える行財政改革を進めることが重要であると考えております。その改革の中心は、「市民との協働」への転換にあるのではないでしょうか。住む人も、働く人も、学ぶ人も、市民一人ひとりが生き生きと活動し、さらに都市(まち)の活力となることが都市の個性や魅力を引き出すものと考えます。
 このようなことから、「明日のかまくらを創る市民100人会議」を初めとして、市民参画によるさまざまな計画づくりを開始しております。また、新年度から新たな組織をもって取り組む「世界遺産登録」や「危機管理」「安全安心のまちづくり」の推進などにおいても市民との協働はなくてはならないものです。幸いにも、本市には豊かな自然、歴史、文化などの資源に加え、それらを生かしていく人材という財産を有しております。これからのまちづくりにおいては、これらの貴重な資源の可能性を見出し、最大限に活用して鎌倉だからできること、鎌倉にしかできないことを心を一つにして取り組んでいかなければなりません。そして、これからの鎌倉を託す子供たちへの礎を築くために、今なすべきことを着実に進め、歩んでいくことが私たちに求められていると考えております。
 平成16年度予算につきましては、このような考えを基本に次世代へのまちづくり「着実前進型予算」とし、厳しい財政状況にある中で、施策・事業を位置づけました。
 それでは、平成16年度予算案に盛り込んだ主な事業について、第3次総合計画の将来都市像の実現に向けた六つの将来目標の柱とその分野に沿って順次御説明いたします。
 まず、すべての施策や事業にかかわる基礎的な条件であります「人口」「行財政」「環境」について申し上げます。
 「人口」については、次期基本計画策定基礎調査として実施した人口推計の結果を踏まえ、各種施策や基本計画の見直し等に向け、庁内調整を行います。
 「行財政」については、かまくら行財政プラン後期実施計画を引き続き推進するとともに、行政評価制度の確立に向け、行政評価アドバイザーを設置します。
 「環境」については、市域における環境負荷の低減に向けて「エコアクション21」の普及・促進を図るとともに、平成8年に作成した「環境基本計画」について社会情勢の変化や環境問題の多様化を踏まえ、また最新のデータを参考にその見直しを行います。
 次に、六つの将来目標の柱の第1である『人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち』について申し上げます。
 平和都市宣言及び市民憲章の精神を生かした平和を希求するまちを目指すため、平和推進事業を実施します。また、かまくら人権施策推進指針に基づく着実な施策の推進を図ります。かまくら男女共同参画市民ネットワーク「アンサンブル21」と協働し「かまくら21男女共同参画プラン」を推進するほか、女性史の編さんに向け準備を進めます。
 国際政策推進プランに基づき、市民・民間団体が行う国際交流・国際協力活動を支援するとともに、より一層の連携を図ってまいります。
 第2に、『歴史を継承し、文化を創造するまち』について申し上げます。
 本市の貴重な歴史的遺産を保存、活用し、後世に伝えるとともに、世界遺産一覧表への登載を目指し、史跡の保存管理計画を策定するための準備業務を実施し、引き続き鎌倉市歴史遺産検討委員会において検討を進めるほか、登載に向けた啓発事業などを実施します。
 国指定史跡永福寺跡については、東側と西側の山林遊歩道の整備を行います。
 本市には、国宝を初め、国県及び市に指定された数多くの貴重な文化財があり、その保存修理に対する助成を継続的に行っています。16年度は国指定重要文化財鶴岡八幡宮上宮等の保存修理に対する助成を行います。
 (仮称)川喜多記念館建設のための基本・実施計画に向け、その基礎となる地質調査を行うとともに、映画会の開催等により基金の積み立てに努力します。
 また、野村総合研究所跡地については、土地利用等基本計画(案)を踏まえて、民間参入の仕組みも含めた実現方途を整理するとともに、グラウンド、広場等の暫定活用の仕組みを整理し、市民への開放をこれまで以上に広げます。
 第3に『都市環境を保全・創造するまち』について申し上げます。
 都市の緑とオープンスペースの保全整備等に係る施策を引き続き総合的かつ計画的に推進してまいります。
 各種施策の実績を踏まえ、緑の基本計画の見直しに着手するとともに、常盤山については、都市緑地保全法に基づく緑地保全地区の指定に向け手続を進めます。
 腰越・広町緑地については、事業者からの取得手続を終了し、都市林として整備していくための「(仮称)鎌倉広町緑地基本構想」を策定しました。今後は、一定の樹林管理や園路の補修等を行いつつ、自然環境への影響を最小にすることに配慮し、市民との協働のもとで役割を分担し、維持管理運営を行うなど、さまざまな検討を行いながら、基本計画の策定に取り組むとともに、都市計画決定・事業認可取得に向けた手続を進めます。
 台峯については、鎌倉中央公園の拡大区域とする方針に基づき、引き続き土地所有者との誠意ある協議の中で緑保全に努めてまいります。
 緑地保全基金については、新規の積み立てを停止してまいりましたが、基金活用を前提とした広町緑地の保全の見通しが立ったことを考慮するとともに、さらに市内の豊かな緑の保全を目的とする事業の推進を図る必要があることから、厳しい財政状況の中ではありますが、一定額の積み立てを行うことといたします。なお、この基金を多角的に活用し、天神山緑地など枢要な緑地や六国見山森林公園用地の計画的な取得を初め、土地所有者の協力による緑地保全契約事業などを実施します。
 公園緑地の施設点検、緑の保全管理の知識や意識の普及・啓発を図るため、緑のレンジャーを初めとする各種の事業を継続するとともに、財団法人鎌倉風致保存会への支援に努めます。また、公園等の維持管理を初め、緑の相談、講習会の開催、山林の下草刈りなど市民参画による事業、さらには市民団体による事業との調整、支援について、財団法人鎌倉市公園協会との連携を深めてまいります。
 次に、資源循環型社会の形成を目指した事業についてですが、ごみの半減化に向け、市民・事業者との一層の連携・協力により、排出源でのごみ抑制・減量化・資源化を推進します。
 資源化における中心事業であるごみの分別収集システムの運営につきましては、分別排出の徹底と効率的な収集体制の整備を一層進展させることにより、的確で安定的なごみ収集処理システムの確立を図っていきます。
 16年度の新たな事業としては、効率化を図るため、し尿収集運搬に係る人員を削減し、委託区域の拡大を行います。
 また、ごみの発生抑制等推進事業奨励金として市が実施するごみの発生抑制、減量化・資源化に協力する自治会・町内会に対して奨励金を交付します。
 継続事業につきましては、ダイオキシン類削減対策のため、引き続き今泉クリーンセンターの施設改修工事を実施し、また今泉クリーンセンターの焼却機能休止中に限った緊急措置として、名越クリーンセンターの焼却能力を超えた可燃ごみを自区外処理委託します。
 資源循環型社会の構築を目指すため、このほか容器包装リサイクル法に基づく廃プラスチック分別収集処理の試行、資源物収集の毎週収集、植木剪定材堆肥化事業、ごみ焼却残渣溶融固化、生ごみ処理機購入費助成などの事業も引き続き実施します。
 ごみの広域処理については、横須賀三浦ブロック広域連合設立準備協議会におきまして、引き続き調査検討を進めます。
 まち美化については、市民との協働で、クリーンかまくら条例に基づいた、ごみ散乱のない美しいまちづくりを推進します。
 また、地域の静穏を保持し、市民の快適な生活環境を守るため、深夜における花火を防止するための条例を施行します。
 環境への負荷低減を目的として、雨水の利用と地下水の涵養を図るため、引き続き雨水貯留槽の設置を支援します。
 都市景観については、国における法整備に対応するとともに、眺望景観の視点などを踏まえ、鎌倉市都市景観形成基本計画の見直しを行います。また、鎌倉らしい景観の形成に重要な建築物等の保存・活用に向けた支援を継続します。
 第4に『健やかで心豊かに暮らせるまち』について申し上げます。
 次代を担う子供たちが鎌倉で健やかに生まれ育つ環境づくりと、子育て支援による活力ある地域社会の実現を図るべく、引き続き努力します。
 高齢者福祉・障害者福祉についても、一層の充実強化を図っていきます。
 子育て支援の新たな事業としては、次世代育成支援対策推進法に基づき、子供と子育て家庭への支援に関連する施策・事業を体系的に盛り込んだ行動計画を策定します。また、緊急時ショートステイ事業として、児童または母子の短期入所生活援助を児童養護施設に委託して実施します。
 継続事業としては、地域の子育て支援の拠点である鎌倉・大船の子育て支援センターの運営委託を行います。また、ファミリーサポートセンターの運営委託やかまくら子育てメディアスポットにおいて市民が適切な子育て支援サービスを利用できるよう、相談・助言を行う子育て支援コンシェルジュ事業を推進するなど、市民との協働による子育て支援の充実を図ります。
 また、保育園整備としては、私立保育園の老朽化に伴う改築を引き続き支援するとともに、新たに認定保育施設の認可化に伴う施設整備を支援し、待機児童対策として入所定員の増加と地域の子育て相談などの充実を図ります。
 医療面での子育て支援策としては、通院の小児医療費助成制度については、就学前まで対象年齢を拡大して実施します。
 次に、障害者支援ですが、新たに精神障害者地域作業所1カ所、知的障害者グループホーム2カ所の設置を支援します。また、障害者福祉タクシー券・ガソリン券の交付については、枚数、金額、対象の拡充を行い、より利用しやすい制度といたします。
 継続事業としては、精神障害者地域生活支援センターの運営、障害児者ホームヘルプサービスに対する支援などを実施します。
 次に、高齢者への支援ですが、新たに特別養護老人ホームの整備に向けて稲村ガ崎四丁目の土地開発公社用地の買いかえと、市営今泉住宅跡地の周辺道路整備を行います。
 高齢者バス割引乗車制度については、新たに江ノ電電車へ利用範囲を拡大いたします。また、腰越地域老人いこいの家の浴場給湯設備など改修し、高齢者が快適に利用できる環境をつくります。さらに、高齢者外出支援サービス事業、高齢者配食サービス事業などについて引き続き実施します。
 成人保健支援としては、新たに生活習慣病予防の一環として、歯の健康対策を進めるため、歯周疾患検診事業を行います。
 市民の生涯にわたる健康づくりを推進・支援するために、基本健診・がん検診や健康相談・健康教育などを引き続き実施します。
 以上の子育て支援・福祉・保健・医療などの事業を総合的に推進し、市民だれもが心豊かに健康で安心しして暮らせるまちづくりを実現するため尽力してまいります。
 次に、学校教育については、「かまくら教育プラン」を策定し、鎌倉の未来を担う児童・生徒一人ひとりの健やかな成長をはぐくみ、個性を大切にした教育を推進するとともに、児童・生徒が安全で快適な学校生活が送れるよう、教育環境の整備・充実に努めてまいります。
 小・中学校の教育内容の充実としては、児童・生徒の個性を伸ばし、よりきめ細かな指導を行うため、少人数指導の充実や多様な学習形態に対応した教室の整備を進めるとともに、不登校児童・生徒への支援体制の整備を進めます。
 外国人英語講師の増員により、中学校英語教育の充実を図るとともに、小学校における英語学習についても積極的に取り組みます。
 情報教育推進アドバイザーを派遣するなど、情報教育の充実に努めます。
 すべての小・中学校に読書活動推進嘱託員を定期的に派遣し、読書活動を推進するとともに、学校図書室の図書の充実に努めます。
 地域の特性や人材などを生かした特色ある学校づくりをすべての小・中学校で進めます。
 そのほか、学校運営支援のための補助員派遣事業についても引き続き取り組みます。
 学校施設の環境改善としては、老朽化が著しく、改築が要望されている第二中学校の改築に向け、検討協議会による検討を進め、地質調査を行います。また、老朽化した腰越中学校体育館を施設開放における利便性を考慮して改築します。
 児童・生徒の安全の確保を図るため、玉縄中学校校舎の耐震補強工事を行うとともに、富士塚小学校の耐震診断・評価・設計を行います。
 また、中学校保健室への冷暖房設備の設置を行います。
 学校給食の衛生管理等の万全を図るため、各種給食用機器等の更新・整備を進めます。
 生涯学習については、市民が、より身近なところで心の豊かさを享受し、健康で文化的な活動ができるように生涯学習環境を一層整えてまいります。
 鎌倉生涯学習センターにおいては、老朽化したホール調光設備の更新を行い、利用者の要望にこたえます。また、市内の各生涯学習センターにおいては、地域講座や大学等公開講座を引き続き開催します。
 鎌倉図書館については、図書館サービスの基本である資料の充実に努めるとともに、従来から実施していたインターネットによる図書検索システムに予約システムを加え、4月から完全実施します。
 鎌倉国宝館については、市内の発掘調査で出土した永福寺経筒などの優品を鎌倉時代前後の歴史を彩る岩手県平泉町や静岡県韮山町の出土品とともに展示する秋季特別展「鎌倉考古風景」を開催します。
 青少年育成については、鎌倉・玉縄青少年会館の2館体制により、引き続き青少年の活動拠点となるよう講座等の充実に努めます。
 また、植木小学校区に新たに子ども会館・子どもの家を開設するとともに、老朽化している「おなり子どもの家」を改修し、利用児童の安全面と衛生面を改善し、子育て支援を充実させます。
 スポーツ・レクリエーションについては、(仮称)山崎地区屋内温水プール施設を本市初のPFI事業で建設しており、17年2月に供用開始するため、サービスの購入を開始します。
 また、地域の実情に即したスポーツ振興基本計画を市民参画を得て策定に着手するほか、インターネットを利用したスポーツ施設予約システムの導入に向け準備します。
 第5に『安全で快適な生活が送れるまち』について申し上げます。
 防災・消防については、自主防災組織の活動を支援するとともに、自主防災組織の連合化を図ります。また、ミニ防災拠点を中心とした自治会・町内会組織等による防災コミュニティーづくりを進め、災害に強いまちづくりの推進に努めます。
 また、地震等の災害に備え、東海地震に関する事前警戒体制の強化を図るとともに、防災訓練や防災の集いを開催し、防災に対する意識の向上に努めます。
 災害対策用備蓄品として、引き続き災害用袋式簡易担架の整備を進めるとともに、ミニ防災拠点に毛布等を重点的に整備します。
 消防力の総合的整備については、救急救命士の育成・増員に努めるとともに、高規格救急車の更新や救急活動における医療機関との連携を強化することにより、市民の救命率の向上を目指した救急業務の一層の高度化を図ります。
 また、老朽化した御成町の消防団第29分団器具置き場を改築し、地域住民の安全を守るとともに、災害時に備える拠点として整備します。
 犯罪を未然に防止し、安心して暮らせるまちづくりを目指した啓発活動を行います。
 人家の安全を確保するため、県による急傾斜地崩壊危険区域の指定及び防災工事の促進について引き続き要請します。また、既成宅地における防災工事に対する助成を行うとともに、融資については、預託制度を改める一方で、利子補給制度を開始し、利用者の利便を図ります。
 都市マスタープランについては、引き続きその見直しに取り組むほか、県レベルで定期的に実施している都市計画基礎調査の解析、線引きの見直し、都市計画基本図の修正作業等を行います。
 次に、拠点整備のうち、古都中心市街地のまちづくりについては、先行的に取り組んでいる鎌倉駅西口周辺まちづくり基本計画の実現に向けて、地区内権利者の意向を確認しつつ、市民との協働体制により、引き続き事業実施計画の策定を進めます。
 深沢地域のまちづくりについては、市民との協働により策定される深沢地域の新しいまちづくり基本計画に基づき、整備計画を策定するとともに、導入機能実現化に向けた検討及び先行整備予定地区の基礎測量調査を行います。また、鉄道・運輸機構用地の取得に着手するとともに、既に取得した用地の維持管理と暫定利用を引き続き行います。
 大船駅東口市街地再開発事業の第2地区については、現在の社会経済状況に見合った事業として、早期に実現を図るため、策定された新基本構想に基づき、権利者及び関係機関との協議をさらに進めながら、都市計画変更を目指します。
 大船駅西口整備については、新乗降口にエレベーターを設置し、バリアフリー化を推進します。また、諸施策の実現に向け、引き続き関係機関との協議・調整を進めます。
 大船駅周辺地区については、JR大船駅北口開設が具体化される中で、直近する大東橋周辺地区の市街地整備計画検討調査をもとに、地権者等との協議・調整を図りながら、周辺のまちづくり計画及びその具体化施策の検討に取り組みます。
 また、大船駅南部地区については、地区の住環境改善方策として、台川の河川上部を利用した歩行空間の整備を行います。
 生活道路については、居住環境の向上を目指した道路の整備・改良を行うとともに、だれもが安心して歩けるよう歩行空間の整備に努めます。神奈川県が予定している都市計画道路腰越大船線整備事業における小袋谷跨線橋を含む区間の整備に対応し、市道である現跨線橋の調査点検を実施します。
 また、移動円滑化基本構想に基づき、湘南モノレール湘南町屋駅にエレベーターを設置するとともに、本工事に合わせて市道の拡幅・整備を行い、歩行者の安全確保を図ります。
 放置自転車対策については、主要駅の自転車等の放置防止及び整理のため、引き続き放置防止対策を実施するほか、大船駅周辺における新たな駐輪場の整備に向け、鎌倉市土地開発公社による取得済用地等を暫定的に活用し、建設を進めてまいります。
 また、長年の懸案事項であります岩瀬今泉周辺交通対策のうち、砂押橋交差点の大船側改良工事を実施し、車両交通の円滑化を初め、歩道スペースの拡充により歩行者の安全確保を図ります。
 また、深沢地域では八雲神社前交差点の改良工事に向け、用地の取得を行います。
 公共下水道については、17年度完了を目指して城廻準幹線及び大船、深沢の枝線管渠築造工事等を推進します。また、鎌倉処理区の管渠や大船処理区の住宅団地内の管渠の修繕を順次推進します。
 さらに、流入水量の増加に合わせ、引き続き山崎水質浄化センターの増設工事を進める一方、鎌倉・腰越地域の処理を担っている七里ガ浜水質浄化センターの老朽化に対応し、策定された改修実施計画に基づき汚泥処理施設と中央監視設備の詳細設計等を行います。
 雨水管渠の建設事業については、砂押川左岸排水区、岩瀬川排水区などの整備を進めます。
 以上の都市基盤整備関連事業については、市民の安全・安心の確保に重点を置き、懸案事項を中心に市民生活に密着した事業の推進に心がけました。財政の健全化を図る一方で、さらに事業の着実な実施を目指してまいります。
 第6に『活力ある暮らしやすいまち』について申し上げます。
 高度情報通信ネットワーク社会に対応するため、電子自治体推進本部を中心とした全庁的な取り組みにより、インターネットなどのITを活用した電子自治体の実現を目指します。そのための基盤整備として、鎌倉ケーブルテレビが整備する市域内の光ファイバー網を使用し、公共施設ネットワークの光ファイバー化を進めます。
 また、戸籍のコンピューター化により、戸籍事務の省力化及び迅速性の向上を図るとともに、インターネットを利用した行政手続の電子申請システムの導入に向け準備します。
 産業振興については、産業振興推進協議会の部会である商店街振興研究会から出された商店街活性化プログラムの一環として、市内の商店会から活性化に向けた提案を募集し、優良提案に対し支援します。
 腰越漁港改修に向け、環境調査の結果を踏まえ、環境保全対策に関する検討を行います。また、市内で生産される新鮮で安全な農産物の販路拡大のため、農産物等ブランド事業を引き続き推進します。
 観光振興については、観光案内板・ルート板・リーフレット等、各種観光案内の整備・充実を図るとともに、老朽化した鶴岡八幡宮及び瑞泉寺の公衆トイレを建てかえ・改修し、清潔で利用しやすい環境の整備を図ります。また、観光基本計画の見直しに向け、外国人観光客の実態調査を行います。
 以上、16年度に予定しております主要施策の大要について申し上げました。
 歴史を振り返りますと、人類は火星探索のように、それまで夢だと思われていたことを次々と実現してまいりました。そこには、想像を超える努力と限りない「夢に向かってのチャレンジ精神」があったと思います。今日の厳しい状況を見ますると、夢が語りにくい社会ではございますが、日差しが春に向けて日ごとに暖かさを増す「一陽来復」のごとく、きのうよりきょう、きょうよりあすへと一歩一歩着実に歩んでいくことが必要ではないでしょうか。先行きの不透明感や閉塞感が先行する今こそ、私たち一人ひとりが夢を持ち、その夢を実現できる我が町と実感することができる、そうしたまちづくりを目指してまいりたいと考えております。
 市政を取り巻く環境は引き続き厳しいものがあり、課題解決には時間をいただかなければならないものもございます。引き続き職員と一丸となって取り組み、「鎌倉の未来を担う子どもたちが夢と希望を持てるまち、鎌倉」の実現を目指してまいりたいと思います。
 これをもちまして私の提案説明を終わらせていただきます。詳細につきましては、担当職員が御説明申し上げます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
 
○小川研一 総務部長  議案第67号平成16年度鎌倉市一般会計予算について、その内容を説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ585億8,000万円となります。
 款項の金額は第1表のとおりで、その内容は次のとおりであります。
 まず、歳出でありますが、第5款議会費は4億1,557万6,000円で、議員の議会活動や議会の運営経費などを計上いたしました。
 第10款総務費は79億1,367万8,000円で、第5項総務管理費は秘書事務及び式典・渉外の経費、職員の給与、研修、福利厚生の経費、市民相談及び広聴・広報活動、文書・行政事務の経費、財政・会計事務の経費、財政調整基金及び公共公益施設整備基金への積立金、公共用地先行取得事業特別会計への繰出金、庁舎の維持管理費、環境政策及び公害対策に関する経費、企画総合計画、企画政策の経費、拠点整備の経費、事務管理の経費、文化・教養施設の経費、世界遺産条約登録の経費、総合防災の経費、情報化推進の経費、各行政センターの維持管理と支所業務の経費、公平委員会の経費、退隠・扶助料、文化振興の経費、国際交流・都市提携の経費、鎌倉芸術館の経費、自治会・町内会に対する助成など市民組織支援の経費、安全・安心まちづくり推進の経費、女性行政や人権問題啓発の経費、市税等の還付金・返還金の経費などを計上いたしました。
 第10項徴税費は市税の賦課・徴収・評価の事務経費などを計上いたしました。
 第15項戸籍住民基本台帳費は戸籍・住民基本台帳・印鑑事務の経費、住居表示事務の経費などを計上いたしました。
 第20項選挙費は選挙管理委員会の運営経費、参議院議員選挙費などを計上いたしました。
 第25項統計調査費は統計事務の経費を、第30項監査委員費は、監査委員事務の経費を計上いたしました。
 第15款民生費は148億6,059万8,000円で、第5項社会福祉費は地域福祉の経費、国民健康保険事業特別会計、老人保健医療事業特別会計及び介護保険事業特別会計への繰出金、福祉センターの維持管理経費、心身障害者に対する施設及び在宅福祉、生活支援などの経費、療育システムの推進、障害者の医療助成、通所更生授産施設運営の経費、精神障害者福祉の経費、高齢者に対する施設及び在宅福祉、活動支援などの経費、老人福祉施設に要する経費などを計上いたしました。
 第10項児童福祉費は子育て・育児支援の経費、小児及びひとり親家庭への医療費助成、児童手当・児童扶養手当の支給、私立・公立保育所及び障害児通園施設に要する経費などを計上いたしました。
 第15項生活保護費は生活保護法に基づく各種扶助の経費などを計上いたしました。
 第20項災害救助費は災害見舞金と災害援護貸付金などを計上いたしました。
 第20款衛生費は60億8,735万7,000円で、第5項保健衛生費は、救急医療対策に要する経費、予防接種の経費、成人及び母子保健、基本健康診査やがん検診事業の経費などを計上いたしました。
 第10項清掃費は、じんかい・し尿の収集及び処理に要する経費、処理施設の整備・維持に要する経費、ごみの減量化・資源化に要する経費などを計上いたしました。
 第15項環境対策費は、環境保全、海岸清掃の経費、公衆トイレ清掃の経費などを計上いたしました。
 第25款労働費は4億5,913万8,000円で、勤労者の福利厚生対策の経費、勤労者福祉サービスセンター運営の経費、勤労福祉会館の維持管理に要する経費などを計上いたしました。
 第30款農林水産業費は8,991万4,000円で農業委員会事務局の運営経費、市民農園事業や漁港施設整備事業など農林水産業振興の経費などを計上いたしました。
 第35款商工費は4億5,564万円で、中小企業融資対策事業、商工業関係団体への助成、消費生活相談事業等消費者保護の経費などを計上いたしました。
 第40款観光費は2億3,957万1,000円で、広報宣伝事業、観光協会に対する助成、海水浴場運営の経費などを計上いたしました。
 第45款土木費は92億1,973万9,000円で、第5項土木管理費は、がけ地対策、道路管理、建築指導の経費などを計上いたしました。
 第10項道路橋りょう費は交通安全施設の整備、道路・橋りょうの維持補修、道路新設改良の経費などを計上いたしました。
 第15項河川費は河川・雨水施設の維持管理の経費などを計上いたしました。
 第20項都市計画費は都市景観形成事業、大船駅東口市街地再開発事業特別会計・下水道事業特別会計への繰出金、大船駅周辺整備の経費、大船駅西口整備の経費、街路樹及び樹林の維持管理、保存樹林・緑地保全契約の経費、風致保存会への助成、鳥獣保護管理対策の経費、交通体系整備の経費、緑地の取得と維持管理、公園用地の取得と公園整備及び維持管理の経費などを計上いたしました。
 第25項住宅費は市営住宅の維持管理に係る経費などを計上いたしました。
 第50款消防費は24億2,435万7,000円で、消防施設の維持管理、警防・救急対策、緊急情報システム等指令業務に要する経費、消防団活動の経費、消火栓の管理、消防車両購入の経費などを計上いたしました。
 第55款教育費は56億2,807万円で、第5項教育総務費は施設給食の経費、情報教育など教育指導の経費、小中学校児童・生徒の健康管理、教育センターの運営等に要する経費、幼稚園就園奨励に係る助成の経費などを計上いたしました。
 第10項小学校費及び第15項中学校費は各小中学校の維持・管理運営費、特殊教育助成及び要保護・準要保護児童・生徒に対する各種扶助、耐震補強、施設整備に要する経費などを計上いたしました。
 第20項社会教育費は鏑木清方記念美術館など各種社会教育施設の維持管理と運営の経費、国指定史跡の用地買収、生涯学習センター・青少年育成施設・図書館・国宝館及び文学館の維持管理と運営の経費などを計上いたしました。
 第25項保健体育費は体育施設の維持管理と運営の経費などを計上いたしました。
 第60款公債費は97億3,636万2,000円で、長期債の元利償還金と一時借入金の利子を計上いたしました。なお、長期債元金償還金については、平成7年度及び8年度に借り入れました減税補てん債の借りかえに伴う償還金53億3,000万円が含まれておりますので、これを除いた新規借り入れは44億636万2,000円になります。
 第65款諸支出金は10億円で、鎌倉市土地開発公社に対する年度内返還の貸付金を計上いたしました。
 第70款予備費は5,000万円を計上いたしました。
 以上が歳出の内容でありますが、さきに説明いたしました減税補てん債の借りかえ分を除いた実質ベースで歳出予算の性質別の構成割合を見ますと、人件費は149億8,308万4,000円で28.1%、物件費は87億5,380万9,000円で16.4%、扶助費は49億9,097万9,000円で9.4%となります。投資的経費は58億8,674万3,000円となり、構成割合は11.1%となります。繰出金は99億5,200万円で18.7%、公債費は44億636万2,000円で8.3%となっております。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款市税は328億8,000万円で、前年度当初予算に比べ1.6%、金額にして5億2,000万円の減であります。なお、徴収率は平均で91.8%と見込み計上いたしました。
 以下、主な税目の現年課税分について前年度と比較しながら説明いたします。
 市民税の個人分については、景気の低迷及び恒久的な減税等による影響額を考慮し、8.0%の減を、法人分については、景気動向並びに各法人の経営環境等を勘案して43.1%の増を見込みました。
 固定資産税については、地価下落の影響等により3.0%の減を見込みました。
 都市計画税については、税率の引き上げにより16.5%の増を見込みました。
 以上、説明いたしました現年課税分につきましては、徴収率を98.5%と見込み、324億3,692万7,000円を収入見込み額として計上いたしました。
 なお、滞納繰越金は徴収率を15.4%と見込み、4億4,307万3,000円を計上いたしました。
 第10款地方譲与税は6億2,000万円、第15款利子割交付金は2億2,000万円、第16款配当割交付金は8,000万円、第17款株式等譲渡所得割交付金は5,000万円、第19款地方消費税交付金は13億円、第20款ゴルフ場利用税交付金は3,400万円、第30款自動車取得税交付金は3億9,000万円、第33款地方特例交付金は15億7,000万円、第35款地方交付税は、特別地方交付税を3,000万円、第40款交通安全対策特別交付金は3,000万円をそれぞれ計上いたしました。
 第45款分担金及び負担金は3億3,923万3,000円で、保育所運営費負担金などを計上いたしました。
 第50款使用料及び手数料は9億2,229万3,000円で、鎌倉芸術館施設使用料、道路占用料、市営住宅使用料、証明閲覧等手数料及び一般廃棄物処理等手数料などを計上いたしました。
 第55款国庫支出金は31億7,030万5,000円で、いずれも歳出の補助・負担事業に対応して計上いたしました。主なものは、知的障害者措置費等負担金、保育所運営費負担金、児童手当負担金、児童扶養手当負担金、生活保護費負担金、公園事業費補助金、史跡買収費補助金などであります。
 第60款県支出金は国庫支出金と同様の趣旨により、18億2,688万6,000円を計上いたしました。主なものは、老人保健事業費等負担金、在宅障害者福祉対策推進事業補助金、重度障害者医療費給付補助事業補助金、県民税徴収取扱費委託金、参議院議員選挙費委託金などであります。
 第65款財産収入は4,226万3,000円で、緑地保全基金など各種基金の運用利子や土地売り払いなどの収入を計上いたしました。
 第70款寄附金は1億1,719万3,000円で、一般寄附金などを計上いたしました。
 第75款繰入金は11億7,100万2,000円で、財政調整基金からの繰入金のほか、緑地保全基金繰入金、老人保健医療事業特別会計繰入金などを計上いたしました。
 第80款繰越金は6億円で、前年度からの繰越見込み額を計上いたしました。
 第85款諸収入は19億6,422万5,000円で、中央労働金庫貸付金、中小企業金融対策貸付金、土地開発公社貸付金などの返還金等を計上いたしました。
 第90款市債は112億2,260万円で、社会福祉施設整備事業債など6件の事業債と歳出で説明しました借りかえ分を含む減税補てん債、臨時財政対策債を計上いたしました。減税補てん債借りかえ分を除いた実質ベースで、以上の歳入を分析いたしますと、市税などの自主財源が380億3,620万9,000円で、71.4%、国県支出金、市債などの依存財源が152億1,379万1,000円で、28.6%となります。
 第2条継続費は、本庁舎耐震改修事業及び欄干・外壁等改修事業について、第2表のとおり継続費の設定を行おうとするものです。
 第3条地方債は、歳入歳出予算で説明いたしました事業費などの財源として、第3表の金額と条件などにより起債しようとするもので、これにより平成16年度末の現在高見込み額は474億4,901万4,000円となります。
 第4条一時借入金は、借入限度額50億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに、一時借り入れができるようにしようとするものであります。
 第5条歳出予算の流用は、歳出予算の各項に計上いたしました給料、職員手当等及び賃金に係るものを除く共済費について、職員の配置がえなどにより過不足を生じた場合、同一款内の各項相互間で流用を行い、弾力的な予算の執行を可能にしようとするものであります。
 以上をもちまして、一般会計予算の内容説明を終わります。
 
○力石信吾 都市整備部長  議案第68号平成16年度鎌倉市下水道事業特別会計予算の内容について説明をいたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ91億5,480万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款総務費は、23億7,283万7,000円で、職員の給与費、水洗化普及促進に係る助成金、下水道使用料の賦課・徴収などの経費、排水施設及び終末処理施設の維持管理に要する経費を計上いたしました。
 第10款事業費は21億5,561万3,000円で、深沢・大船・玉縄地域などの管渠整備に係る経費及び山崎下水道終末処理場建設工事の経費などを計上いたしました。
 第15款公債費は46億2,135万円で、長期債の元利償還金と一時借入金の利子を、第20款予備費は500万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款分担金及び負担金は8,500万円で、下水道受益者負担金を、第10款使用料及び手数料は19億9,523万円で、下水道使用料などを、第15款国庫支出金は2億4,088万9,000円で、下水道整備事業に対する補助見込み額を、第20款県支出金は601万8,000円で、下水道整備事業に対する補助見込み額を、第25款繰入金は47億7,960万円で、一般会計からの繰入金を、第30款繰越金は9,400万円で、前年度からの繰越見込み額を、第35款諸収入は2億2,026万3,000円で、水洗便所改造資金貸付金の元金収入及び消費税還付金などを、第40款市債は17億3,380万円で、下水道事業債を計上いたしました。
 第2条地方債は、歳入歳出予算で説明いたしました事業費の財源として、第2表の金額と条件などにより起債しようとするもので、これにより平成16年度末の残高見込み額は563億5,664万6,000円となります。
 第3条一時借入金は、借入限度額1億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに一時借り入れができるようにしようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○金澤政弘 大船駅周辺整備事務所長  議案第69号平成16年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ3億5,780万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款事業費は2億670万1,000円で、職員の給与費など、事務所の運営に要する経費、再開発事業の推進に要する各種調査業務委託などを、第10款公債費は1億4,909万9,000円で、長期債の元利償還金と一時借入金の利子を、第15款予備費は200万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款使用料及び手数料は674万8,000円で、土地使用料を、第10款繰入金は3億1,770万円で、一般会計からの繰入金を、第15款繰越金は206万2,000円で、前年度からの繰越見込み額を、第20款諸収入は3,129万円で、再開発資金融資貸付金返還金をそれぞれ計上いたしました。
 第2条一時借入金は、借入限度額1億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに一時借り入れができるようにしようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 
○菅原俊幸 保健福祉部長  議案第70号平成16年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ131億4,800万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款総務費は1億9,648万1,000円で、職員の給与、国民健康保険の資格・給付事務に要する経費、保険料の賦課・徴収に要する経費などを、第10款保険給付費は85億6,700万円で、一般被保険者及び退職被保険者等に係る療養給付費などを、第15款老人保健拠出金は32億2,661万円で、老人保健法に基づき医療費拠出金及び事務費拠出金を、第17款介護納付金は8億1,458万3,000円で、介護保険法に基づき事業運営費として支払基金に拠出する本市負担分を、第20款共同事業拠出金は3億203万円で、高額医療費共同事業に要する経費などを、第25款保健事業費は1,918万9,000円で、人間ドックの助成、医療費通知などに要する経費を、第27款基金積立金は5万1,000円で、国民健康保険運営基金への積み立てを、第30款諸支出金は1,205万6,000円で、保険料過誤納還付金などの経費を、第35款予備費は1,000万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款国民健康保険料は52億5,245万6,000円で、医療保険及び介護保険分の保険料収入額を、第10款一部負担金は4,000円を、第15款使用料及び手数料は1,000円を、第20款国庫支出金は37億8,371万4,000円で、療養給付費等負担金などを、第25款療養給付費交付金は23億2,730万7,000円で、退職被保険者等の医療費財源に充てるための交付金を、第30款県支出金は5,200万円で、高額医療費共同事業負担金などを、第35款共同事業交付金は2億円で、高額医療費共同事業交付金を、第38款財産収入は5万円で、鎌倉市国民健康保険運営基金の運用利子を、第40款繰入金は11億9,640万1,000円で、一般会計からの繰入金を、第45款繰越金は3億3,000万円で、前年度からの繰越見込み額を、第50款諸収入は606万7,000円をそれぞれ計上いたしました。
 第2条歳出予算の流用は、歳出予算の各項に計上いたしました給料、職員手当等及び賃金に係るものを除く共済費並びに保険給付費の各項の予算額に過不足を生じた場合、同一款内の各項相互間で流用を行い、弾力的な予算の執行を可能にしようとするものであります。
 引き続きまして、議案第71号平成16年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ164億5,150万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款総務費は7,991万1,000円で、老人医療の資格・給付事務に要する経費を、第10款医療諸費は162億6,080万円で、現物給付の経費として、医療給付費158億1,400万円、現金給付の経費として医療費支給費3億6,510万円のほか、診療報酬の審査支払手数料を計上いたしました。
 なお、年間平均受給者数は2万4,689人を、1人当たり給付額は約65万5,000円をそれぞれ見込んでおります。
 第15款諸支出金は1億78万9,000円で、前年度の一般会計繰入金の精算に伴う繰出金などを、第20款予備費は1,000万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款支払基金交付金は107億8,554万円で、医療費交付金、審査支払手数料交付金を、第10款国庫支出金は36億5,349万1,000円、第15款県支出金は9億1,258万円で、それぞれ医療費に係る国・県の負担金を、第20款繰入金は9億9,940万円で、医療費の市負担分と人件費等の経費として一般会計からの繰入金を、第25款繰越金は1億48万7,000円で、前年度からの繰越見込み額を、第30款諸収入は2,000円をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○小川研一 総務部長  議案第72号平成16年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ12億9,730万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款事業費は5億円で、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業用地の用地取得費を、第10款公債費は7億9,730万円で、長期債償還の経費として元金償還金及び支払利子をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について説明いたします。
 第3款財産収入は2,878万6,000円で、貸地料収入を、第5款繰入金は12億6,850万円で、長期債償還の元金及び支払利子と用地取得費に充てるため一般会計からの繰入金を、第7款繰越金は1万4,000円で、前年度からの繰越金をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○菅原俊幸 保健福祉部長  議案第73号平成16年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 第1条歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ87億6,860万円となります。
 まず、歳出でありますが、第5款総務費は3億4,296万円で、職員の給与、介護認定調査・審査に要する経費、第1号被保険者の保険料賦課徴収に要する経費などを、第10款保険給付費は84億1,115万円で、居宅及び施設サービスを受けたときの給付費などを、第15款財政安定化基金拠出金は874万3,000円で、第1号被保険者保険料の不足などに備えるため県に設置された基金への拠出金を、第25款基金積立金は54万6,000円で、介護給付準備基金への積立金の経費を、第30款諸支出金は500万1,000円を、第35款予備費は20万円をそれぞれ計上いたしました。
 次に、歳入について申し上げます。
 第5款介護保険料は15億1,729万7,000円で、第1号被保険者の保険料を、第15款国庫支出金は19億6,944万3,000円で、介護給付に対する国庫の負担金などを、第20款県支出金は10億5,244万4,000円で、介護給付に対する県の負担金などを、第25款支払基金交付金は26億9,156万9,000円で、第2号被保険者の保険料について社会保険診療報酬支払基金からの交付金を、第30款財産収入は54万6,000円を、第35款寄附金は1,000円を、第40款繰入金は15億3,230万円で、一般会計からの繰入金及び介護給付準備基金からの繰入金を、第45款繰越金は499万5,000円で、前年度からの繰越見込み額を、第50款諸収入は5,000円をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(白倉重治議員)  以上で提案理由の説明は全部終了いたしました。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(白倉重治議員)  お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、本日は説明を聴取するにとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。
 なお、残余の日程については、来る3月2日午前10時に再開いたします。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
 本日はこれをもって延会いたします。
                   (16時18分  延会)

 平成16年2月26日(木曜日)

                          鎌倉市議会議長    白 倉 重 治

                          会議録署名議員    森 川 千 鶴

                          同          小田嶋 敏 浩

                          同          児 島   晃