平成13年12月定例会
第1号12月 5日
○議事日程  
平成13年12月定例会

          鎌倉市議会12月定例会会議録(1)
                                   平成13年12月5日(水曜日)
〇出席議員 28名
  1番  千   一   議員
  2番  中 村 聡一郎 議員
  3番  松 尾   崇 議員
  4番  松 中 健 治 議員
  5番  大 石 和 久 議員
  6番  三 輪 裕美子 議員
  7番  森 川 千 鶴 議員
  8番  吉 岡 和 江 議員
  9番  岡 田 和 則 議員
 10番  澁 谷 廣 美 議員
 11番  古 屋 嘉 廣 議員
 12番  高 橋 浩 司 議員
 13番  伊 東 正 博 議員
 14番  藤 田 紀 子 議員
 15番  野 村 修 平 議員
 16番  仙 田 みどり 議員
 17番  小田嶋 敏 浩 議員
 18番  児 島   晃 議員
 19番  助 川 邦 男 議員
 20番  和 田 猛 美 議員
 21番  大 村 貞 雄 議員
 22番  嶋 村 速 夫 議員
 23番  白 倉 重 治 議員
 24番  福 岡 健 二 議員
 25番  伊 藤 玲 子 議員
 26番  前 田 陽 子 議員
 27番  赤 松 正 博 議員
 28番  清 水 辰 男 議員
    ────────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
    ────────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長      西 山 元 世
 次長        塩 崎 弘 禮
 次長補佐      磯 野 則 雄
 次長補佐      内 田 善 昭
 次長補佐      讓 原   準
 次長補佐      山 田 幸 文
 議事担当担当係長  小 島 俊 昭
 書記        斉 藤   誠
 書記        鈴 木 晴 久
 書記        木 村 雅 行
 書記        西 山   朗
    ────────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番 石 渡 徳 一  市長
 番外 4 番 石 田 雅 男  収入役
                 監査委員
 番外 22 番 川 戸   暹
                 事務局長
    ────────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会12月定例会議事日程 (1)
                              平成13年12月5日 午前10時開議
 1 諸般の報告
 2 会期について
 3 議案第55号 鎌倉市助役の選任について                   市 長 提 出
 4 議案第56号 鎌倉市収入役の選任について                  同     上
 5 議案第57号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について       同     上
 6 一般質問
 7 報告第10号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る  ┐
          専決処分の報告について                  │
   報告第11号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る  │
          専決処分の報告について                  │
   報告第12号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の  │
          額の決定に係る専決処分の報告について           │
   報告第13号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の  │ 市 長 提 出
          額の決定に係る専決処分の報告について           │
   報告第14号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の  │
          額の決定に係る専決処分の報告について           │
   報告第15号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の  │
          額の決定に係る専決処分の報告について           │
   報告第16号 継続費の逓次繰越しについて                │
   報告第17号 継続費の精算報告について                 ┘
 8 議案第29号 市道路線の廃止について                    同     上
 9 議案第30号 市道路線の認定について                    同     上
 10 議案第31号 不動産の取得について                     同     上
 11 議案第32号 神奈川県地方労働委員会によるあっせん案の受諾について   ┐
   議案第33号 平塚競輪臨時従業員等への離職せん別金等の支払に関する和  │ 同     上
          解について                        ┘
 12 議案第34号 湘南地区農業共済事務組合の解散に係る協議について     ┐ 同     上
   議案第35号 湘南地区農業共済事務組合規約の変更に係る協議について   ┘
 13 議案第50号 鎌倉市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例    同     上
          の制定について
 14 議案第46号 鎌倉市職員の再任用に関する条例の制定について       ┐
   議案第47号 鎌倉市職員の再任用に関する条例の施行に伴う関係条例の整  │
          備に関する条例の制定について               │ 同     上
   議案第51号 鎌倉市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定  │
          について                         ┘
 15 議案第49号 鎌倉市教育センター条例の制定について             同     上
 16 議案第48号 鎌倉市交通災害共済事業の廃止に伴う関係条例の整理に関す    市 長 提 出
          る条例の制定について
 17 議案第52号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について    ┐
   議案第53号 鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例  │ 同     上
          の一部を改正する条例の制定について            ┘
 18 議案第54号 平成13年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)         同     上
 19 議案第36号 平成12年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について   ┐
   議案第37号 平成12年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定  │
          について                         │
   議案第38号 平成12年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業  │
          特別会計歳入歳出決算の認定について            │
   議案第39号 平成12年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算  │
          の認定について                      │
   議案第40号 平成12年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算  │
          の認定について                      │
   議案第41号 平成12年度鎌倉市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算  │ 同     上
          の認定について                      │
   議案第42号 平成12年度鎌倉市勤労者福祉共済事業特別会計歳入歳出決  │
          算の認定について                     │
   議案第43号 平成12年度鎌倉市競輪事業特別会計歳入歳出決算の認定に  │
          ついて                          │
   議案第44号 平成12年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出  │
          決算の認定について                    │
   議案第45号 平成12年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認  │
          定について                        ┘
    ────────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 1 諸般の報告
 2 会期について
 3 議案第55号 鎌倉市助役の選任について                   市 長 提 出
 4 議案第56号 鎌倉市収入役の選任について                  市 長 提 出
 5 議案第57号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について       同     上
    ────────────────────────────────────────
             鎌倉市議会12月定例会諸般の報告 (1)

                  平成13年12月5日

 1 12月 5 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
   報告第10号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について
   報告第11号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について
   報告第12号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の
          報告について
   報告第13号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の
          報告について
   報告第14号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の
          報告について
   報告第15号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の
          報告について
   報告第16号 継続費の逓次繰越しについて
   報告第17号 継続費の精算報告について
   議案第29号 市道路線の廃止について
   議案第30号 市道路線の認定について
   議案第31号 不動産の取得について
   議案第32号 神奈川県地方労働委員会によるあっせん案の受諾について
   議案第33号 平塚競輪臨時従業員等への離職せん別金等の支払に関する和解について
   議案第34号 湘南地区農業共済事務組合の解散に係る協議について
   議案第35号 湘南地区農業共済事務組合規約の変更に係る協議について
   議案第36号 平成12年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
   議案第37号 平成12年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第38号 平成12年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認
          定について
   議案第39号 平成12年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第40号 平成12年度鎌倉市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第41号 平成12年度鎌倉市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第42号 平成12年度鎌倉市勤労者福祉共済事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第43号 平成12年度鎌倉市競輪事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第44号 平成12年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第45号 平成12年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
   議案第46号 鎌倉市職員の再任用に関する条例の制定について
   議案第47号 鎌倉市職員の再任用に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定につ
          いて
   議案第48号 鎌倉市交通災害共済事業の廃止に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
   議案第49号 鎌倉市教育センター条例の制定について
   議案第50号 鎌倉市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例の制定について
   議案第51号 鎌倉市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
   議案第52号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
   議案第53号 鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制
          定について
   議案第54号 平成13年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)
   議案第55号 鎌倉市助役の選任について
   議案第56号 鎌倉市収入役の選任について
   議案第57号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について
 2 陳情3件を陳情一覧表のとおり受理し、付託一覧表のとおり各委員会に付託した。
 3 10月 4 日 伊香保町において、関東市議会議長会正副会長・相談役・支部長市事務局長会議が開催
     〜 5 日 され、西山局長が出席した。
 4 10月11日 姉妹都市萩市親善訪問が実施され、児島、千、中村、森川、岡田の各議員及び内田次長
     〜12日 補佐、斉藤書記が参加し、さらに千議員の介助者として1名が参加した。
 5 10月19日 綾瀬市において、第175回神奈川県市議会事務局長会議が開催され、西山局長が出席
          した。
 6 10月23日 大和市において、第167回神奈川県市議会議長会定例会が開催され、松中議長、赤松
          副議長及び西山局長が出席した。
 7 10月25日 姉妹都市足利市親善訪問が実施され、松中議長、三輪、澁谷、古屋、伊東、小田嶋、福
     〜26日 岡の各議員及び塩崎次長が参加した。
 8 10月29日 姉妹都市上田市親善訪問が実施され、赤松副議長、松尾、大石、仙田、助川、大村、白
     〜30日 倉の各議員及び磯野次長補佐が参加した。
 9 10月31日 宮崎市において、第63回全国都市問題会議が開催され、和田、吉岡、藤田、嶋村、伊
   〜11月2日 藤、前田の各議員及び木村書記が参加した。
 10 11月 7 日 鎌倉市において、平成13年度関東市議会議長会正副会長会議・支部長会議・第1回理
     〜 9 日 事会が開催され、正副会長会議及び支部長会議には松中議長、西山局長、塩崎次長、内
          田次長補佐、小澤書記が、また、第1回理事会には松中議長、西山局長、塩崎次長、内
          田次長補佐、磯野次長補佐、山田次長補佐、讓原次長補佐、小澤書記が出席した。
 11 11月17日 姉妹都市足利市市制施行80周年記念式典が実施され、松中議長及び塩崎次長が出席し
     〜18日 た。
 12 11月19日 逗子市において、神奈川県Aブロック市議会局長会議が開催され、西山局長が出席した。
 13 12月 5 日 市長から、財団法人鎌倉市芸術文化振興財団、鎌倉市土地開発公社、財団法人鎌倉市公
          園協会及び財団法人鎌倉市学校建設公社の平成12年度事業報告書の送付を受けた。
 14 監査委員から、次の監査報告書の送付を受けた。
    9 月21日 平成13年度6月分例月出納検査報告書
   10月18日 平成13年度7月分例月出納検査報告書
   11月20日 平成13年度8月分例月出納検査報告書
    ────────────────────────────────────────
                平成13年鎌倉市議会12月定例会
                陳 情 一 覧 表    (1)
┌─────┬───────────────────┬────────────────────┐
│受理年月日│   件           名   │    提     出     者    │
├─────┼────┬──────────────┼────────────────────┤
│ 13.10. 1 │陳  情│鎌倉市役所の市民職員と非市民│鎌倉市七里ガ浜東四丁目16番13号   │
│     │第21号│職員の割合の適正化についての│         横  山  純 一 郎 │
│     │    │陳情            │         昭和8年5月31日生  │
├─────┼────┼──────────────┼────────────────────┤
│ 13.11.19 │陳  情│JR鎌倉駅西口前の有線宣伝放│鎌倉市七里ガ浜東四丁目16番13号   │
│     │第22号│送をなくすことについての陳情│         横  山  純 一 郎 │
│     │    │              │         昭和8年5月31日生  │
├─────┼────┼──────────────┼────────────────────┤
│ 13.11.28 │陳  情│不安な遺伝子組み換え稲を食品│鎌倉市城廻731番地5         │
│     │第23号│及び飼料として承認しないよう│生活クラブ生活協同組合三浦       │
│     │    │国に意見書を提出することを求│鎌倉南・北支部委員会          │
│     │    │めることについての陳情   │代  表     大  川  幸  子 │
│     │    │              │         昭和24年1月19日生  │
│     │    │              │               外2,050名 │
└─────┴────┴──────────────┴────────────────────┘
                付 託 一 覧 表 (1)
┌─────┬─────┬──────────────────────────────────┐
│付託年月日│付 託 先│       件                  名       │
├─────┼─────┼────┬─────────────────────────────┤
│ 13.12. 5 │総   務│陳  情│鎌倉市役所の市民職員と非市民職員の割合の適正化についての陳│
│     │常任委員会│第21号│情                            │
│     │     ├────┼─────────────────────────────┤
│     │     │陳  情│JR鎌倉駅西口前の有線宣伝放送をなくすことについての陳情 │
│     │     │第22号│                             │
│     ├─────┼────┼─────────────────────────────┤
│     │観光厚生 │陳  情│不安な遺伝子組み換え稲を食品及び飼料として承認しないよう国│
│     │常任委員会│第23号│に意見書を提出することを求めることについての陳情     │
└─────┴─────┴────┴─────────────────────────────┘
                  (出席議員  28名)
                  (10時00分 開議)
 
○議長(松中健治議員)  定足数に達しましたので、議会は成立いたしました。
 これより平成13年12月鎌倉市議会定例会を開会いたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。26番 前田陽子議員、27番 赤松正博議員、28番 清水辰男議員にお願いいたします。
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
    ────────────〇─────────────〇─────────────
 
○議長(松中健治議員)  日程第2「会期について」を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から12月27日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、会期は23日間と決定いたしました。
 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)平成13年12月市議会定例会の開催に当たり、発言の機会を与えていただきましたので、一言ごあいさつを申し上げるとともに、市政に対する私の所信の一端を述べさせていただきます。
 本日は、私にとりまして初めての定例市議会でございます。言うまでもなく、市政は議会と執行機関との緊密な連携のもとに運営されるべきものでございます。そこで、私は、まず最初に市民の代表である市議会議員の皆様の御指導と御協力を切にお願い申し上げる次第でございます。
 去る11月1日に市長に就任して、はや1カ月が過ぎました。この間、事務の引き継ぎや予算、事業の説明などを通じ、市政を取り巻く厳しい現状を目の当たりにするにつれ、覚悟はしておりましたものの、市長職という責任の重さを改めて認識した次第でございます。
 私は、生まれてこの方、ずっと鎌倉市民として、この地に暮らしてまいりました。その中で培いました市民感覚に加え、これまでの経営者としての経験や感覚を生かし、これからは、市長として情熱と持てる力のすべてを、伝統ある鎌倉市政の発展にささげる覚悟でございます。そして、16万7,000余の市民の生活を守るため、最善の政策を間違いなく決定できるよう、市の主役である市民の皆さんに満足していただけるかどうかを常に判断の基準としてまいりたいと思います。
 鎌倉市は、市制がしかれた昭和14年以来、今日までの長い歴史の中には、政治や経済の混乱で幾たびかの苦しい時代を経験してまいりました。そのような時代、多くの先人たちは、持てる力を生かし、知恵を出し合って、危機的状況を乗り越えてまいりました。私たちも先人たちを見習い、先人たちに負けないよう努力を重ね、市民の皆さんの英知を結集して、今の厳しい状況に立ち向かいたいと考えております。
 今日では、もはや、試行錯誤としての地方の時代は終わり、地方自治体が着実に実績を重ねる中で分権の制度化が図られるなど、市は、市民の日常生活に直結する基礎自治体として、市民からの期待はますます大きなものとなってきております。本格的な地方行政の自主的運営が始まった今、ここで何よりも大切なことは、地方からの発想に基づき、地域住民を主人公にしたまちづくりを進めることであると思います。すなわち、鎌倉の個性を生かしたまちづくりが求められているわけで、これを市民と行政との協働で進めていくことがますます重要になってきているのではないでしょうか。
 希望の世紀と言われている21世紀を迎えた今なお、取り組むべき課題は決して少なくありません。それら課題の解決には、行政として総合的・長期的視野に立った対応が必要なのはもちろんですが、市民の皆さんの理解と協力が不可欠です。例えば高齢社会における課題一つ考えてみても、単に高齢者対策にとどまることなく、少子化対策など人口構成も視野に入れることが必要です。そして、この希望の世紀を本当に希望が持てる世紀とするために、社会の宝である子供たち、21世紀を担っていく未来の主人公たちを、社会の責任で育てていくことが大切なことだと思います。
 このように、少子高齢化対策一つをとっても、まさに社会構造の変革も強いるほどの重要な課題と言えるのではないでしょうか。このようなだれも経験したことのない課題に対応するためには、多くの人々の英知を結集し、あらゆる事態に対応し得る適切な準備をする必要がございます。私は、このたびの選挙を通じて、市政への市民の参画、とりわけ女性の皆さんの参画をいただきながら、「開かれた、安心できる、元気のあるまちづくり」を基本的な考えとして提唱してまいりました。このようなまちづくりを推進するためには、あらゆる情報を共有し、市民参画の機会を明らかにし、特に女性の視点からの意見を大切にし、活動を支援するなど、市民感覚に適合した行政を推進することが大切であります。そのためには、市民の皆さんと「ともに学び」「ともに考え」、そして「ともに行動する」市政を目指すことが、やがては、市民の皆さんとの協働によるまちづくりにつながることと確信をいたしております。
 この基本方針のもと、これまで先人から引き継いでまいりました有形無形の貴重な財産を有効に活用していくとともに、21世紀の鎌倉をすばらしいものとするために、個性を生かした魅力ある鎌倉らしいまちづくりを進めていく所存でございます。
 昨今の社会経済情勢が市政運営にも大きな影響を与えた結果、行財政改革を初めとする改革のうねりが起こり、今、行政は運営方法の根本的な見直しを迫られております。さらに、市民の皆さんの情報公開に対する認識の高まりや、これまで経験したことのない少子化や超高齢化社会の到来で、今日、地方公共団体が置かれている状況は過去に例がないほど厳しいものがございます。全国画一的だった自治体の壁は取り払われ、おのおのの自治体の姿勢や効率性が厳しく問い直される時代になりました。その一方でITの目覚ましい進展は、今後の行政サービスの手法を根本から変える可能性を秘めております。まさに、今ほど行政運営のあり方が問われているときはないと言えます。もちろん、かつての、いわゆるお役所仕事や役所感覚など通用するはずもなく、行政に携わるすべての者は、時代の変革を的確に受けとめ、危機意識、コスト意識を持って迅速に変革に臨む必要があると考えます。
 私の行財政運営の基本姿勢は、まさに職員一人ひとりの意識改革から始まると言っても過言ではございません。私は、選挙期間中、「鎌倉の未来をひらく」をキーワードに、今後のまちづくりに邁進することを市民の皆さんに訴えてまいりました。新世紀がスタートした節目の年に、この町に暮らす私たちは、鎌倉の未来に責任があると同時に、今の私たちの日々の暮らしも心豊かになるよう、行政を初め市民一人ひとりが努力をしなければならないと考えております。
 私は、「鎌倉の未来をひらく」ためには、七つの原動力にあると考えております。まず第1番目として、子供の元気が鎌倉の未来をひらきます。第2番目として、女性の視点が鎌倉の未来をひらきます。第3番目として、成熟した福祉社会が鎌倉の未来をひらきます。第4番目として、市民のための行政サービスが鎌倉の未来をひらきます。第5番目として、市民による自立自治が鎌倉の未来をひらきます。第6番目として、風格ある街づくりが鎌倉の未来をひらきます。第7番目として、世界と共有できる財産づくりが鎌倉の未来をひらきます。この七つの原動力を行政が活用させていただき、政策に反映させるため、今後、市民の皆さん、議員各位、職員との話し合いを持ち、意思疎通を図りながら、幅広く、きめ細かな施策を展開してまいる所存でございます。
 さらに、一日も早い解決が必要なごみの減量化・資源化、緑地保全、少子高齢化対策の推進、教育問題、交通対策、都市整備など、行政課題に積極的に対応してまいりたいと考えております。
 すべての市民と行政が心を一つにして、自分たちの住む地域や町をもう一度見直し、輝かしい鎌倉の未来を現実のものとしていくために、若い人のエネルギーとみずみずしい感性、高齢者の方の豊かな人生経験や英知を結集していかなければなりません。一歩一歩着実な歩みを進め、ふるさととして誇りの持てる鎌倉にできるよう、みんなで力を合わせて頑張りたいと考えております。
 市民のだれもが、人や自然に生かされていることを自覚し、感謝し、相手に対する思いやりを忘れず、鎌倉に住みたい、鎌倉に住み続けたいと望むすばらしい鎌倉を、愛する子や孫に引き継ぐために全力を尽くす覚悟でございます。
 これまで私の市政運営に当たっての思いを述べさせていただきました。市長として私に与えられました課題は余りにも大きいものがございます。市議会並びに市民の皆様の御意見や御助言を支えに職責を果たしてまいりたいと考えております。これからの市政運営に御理解と御協力を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、所信表明とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
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○議長(松中健治議員)  日程第3「議案第55号鎌倉市助役の選任について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第55号鎌倉市助役の選任について、提案理由の説明をいたします。
 現在、欠員となっております本市の助役について、いろいろ検討いたしました結果、現収入役の石田雅男さんを選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。なお、石田雅男さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第55号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第55号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第55号鎌倉市助役の選任についてを採決いたします。本件は、原案のとおり同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第55号は原案に同意することに決定いたしました。
 なお、ただいま鎌倉市助役の選任について同意を得られました石田雅男さんから発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○石田雅男 収入役  (登壇)議長のお許しをいただきましたので、一言お礼のあいさつを申し上げます。
 ただいま助役の選任に当たりましては、御同意をいただきまして、まことにありがとうございます。私、もとより浅学非才な身ではございますけれども、私に与えられましたこの職責を十分に認識いたしまして、今後とも誠心誠意仕事を進めていく覚悟でございます。今後とも議員の皆様方には、これまでに変わらず、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いを申し上げまして、お礼のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。
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○議長(松中健治議員)  日程第4「議案第56号鎌倉市収入役の選任について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第56号鎌倉市収入役の選任について、提案理由の説明をいたします。
 現収入役の石田雅男さんが先ほど鎌倉市助役に選任されました。その後任として現在、監査委員事務局長であります川戸暹さんが適任と判断いたしましたので、ここに提案する次第です。
 なお、川戸暹さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第56号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第56号については委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第56号鎌倉市収入役の選任についてを採決いたします。本件は、原案のとおり同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第56号は原案に同意することに決定いたしました。
 なお、ただいま鎌倉市収入役の選任について同意を得られました川戸暹さんから発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○川戸暹 監査委員事務局長  (登壇)議長のお許しをいただきましたので、一言御礼のごあいさつをさせていただきます。
 ただいま収入役の選任につきまして、皆様方の御同意をいただきまして、まことにありがとうございます。もとより浅学非才の私でありますが、一段と厳しさを増す地方公共団体を取り巻く環境の中、誠心誠意、職務に精励し、職責を全うしてまいりたいと思っております。どうか今後とも一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、御礼のごあいさつにかえさせていただきます。どうもありがとうございました。
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○議長(松中健治議員)  日程第5「議案第57号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○石渡徳一 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第57号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について、提案理由の説明をいたします。
 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員のうち、山田初江さんが来る12月18日をもって任期満了となります。つきましては、その後任者についていろいろ検討いたしました結果、山田初江さんを引き続き委員として選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。
 なお、山田初江さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。御審議の上、御同意くださるようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(松中健治議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第57号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第2項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第57号については委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第57号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案のとおり同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の賛成によりまして、議案第57号は原案に同意することに決定いたしました。
 議事の都合により、暫時休憩いたします。
                  (10時26分 休憩)
                  (11時15分 再開)
 
○議長(松中健治議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
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○議長(松中健治議員)  お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。
 なお、残余の日程については、明12月6日午前10時に再開いたします。ただいま御着席の方々には、改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
 本日はこれをもって延会いたします。
                  (11時16分 延会)

 平成13年12月5日(水曜日)

                          鎌倉市議会議長    松 中 健 治

                          会議録署名議員    前 田 陽 子

                          同          赤 松 正 博

                          同          清 水 辰 男